天王町 一品料理「ゆめ」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第623回 2016年8月26日(金)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 天王町 一品料理「ゆめ」


  ~ 寄り道セットに誘われて ~

  


 
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 相鉄線の天王町駅周辺は居酒屋が豊富である。すでに多くの店に入ってブログで紹介もしてきたれど、まだ、訪問していない店も多い。
 そんな中、ピンク色の派手な看板の割りに、比較的地味な「ゆめ」という店名、そして、「寄り道セット」の表示がずっと気になっていたお店があった。

 天王町駅改札を出たら左手へ。帷子川帷子橋を渡って旧東海道をまっすぐ歩く。商店街の三つ目の四つ角の右向こう側にそのお店はあった。

   天王町 一品料理「ゆめ」

 店内は広めできれいである。左手にカウンターが六席あり、中は調理場。右手に四人テーブルが手前と奥に一つずつ。その間に四角いテーブルの一方に半円を付加したような八人席の大テーブルがあり、カウンター側と柱二本と低い壁で区切られている。
 全体に広さに対して席を少なめにしているようだ。全ての席に半月膳が置かれているので高級感がある。外観よりも店内の方が木目を基調とした落ち着いた感じである。
 入って正面の高い位置に液晶テレビ。その下に毛筆で書かれた「夢」の文字。

 女将さんらしき女性が一人。カウンターの中に調理人の男性。
 カウンター席の一番手前に座った。

 「寄り道セット、お願いします」と伝える。

 寄り道セット(一二〇〇円)は好きな飲み物と刺身と選べる一品。

 生ビールを選んだ。

 お通し(三〇〇円)はマカロニサラダ。

 寄り道セットのメインは、マグロとカンパチお造り

 何品からか選べる料理から厚焼き玉子を選ぶ。

 店内は静かである。先客の男性が一人。静かに座っている。

 やがて、静けさに耐えられなくなったのか、その男性が女性相手に急に話しはじめた。久しぶりに来店されたとのこと。なかなか饒舌である。
 しばらく話してお勘定を済ませて帰られた。

 お造りは小さめの切り身だが美しく盛り付けてある。

 厚焼き玉子が素晴らしい。
 失礼かもしれないけれど、厚焼き玉子を食べてみると解るものがある。

 さて、寄り道セット生ビールは飲んでしまったので、ホッピーセット黒(五〇〇円)をもらうことにした。
 
 「ホッピーセット黒、氷無しでお願いします」
 「はい、ホッピーセット、黒で氷なしですね」

 今はホッピーセット氷無しと言っても解ってもらえる店が多くなっている。十年ほど前はホッピーの存在も知らず、知っていても氷無しで呑む文化を知らないお店も多かった。 ホッピーを冷やしていない店も多く、「氷入れないんですか?」とびっくりされたこともある。

 ホッピーを飲むと揚げ物が食べたくなる。アジフライ(四八〇円)をおすすめメニューに発見。
 特にアジフライは特別な存在だ。

 「アジフライお願いします。」

 アジフライにはキャベツ、ポテトサラダ、パセリがついてくる。

 テレビを観ながら静かな時間を楽しむ。
 8月である。連日暑い日が続いている。
 テレビでは、冷たい水を先に飲めば、かき氷を食べても頭が「きーん」とならないという番組をやっていた。
 毎年夏になると同じ話題が繰り返される。

 店内はこぎれいで、トイレも綺麗である。

 午後七時四〇分から午後八時二〇分まで四〇分ほどの滞在。
 寄り道セットで軽くのつもりがアジフライまで食べてしまった。
 お勘定は二四八〇円。

 最後まで静かな「ゆめ」のひと時だった。


 天王町 一品料理「ゆめ」
 住 所 神奈川県横浜市保土ケ谷区天王町1-3-5
 電 話 045-337-1173
 営業時間 17:00~23:30
 定休日 無休
 

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

横浜 もつ串焼き・煮込み「もつしげ」横浜西口店

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第622回 2016年8月14日(日)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 横浜 もつ串焼き・煮込み「もつしげ」横浜西口店


  ~ 派手な看板を避けて避けてたどり着く  ~


  



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 横浜市中部を流れる帷子川は、下流部分の相鉄線西横浜駅の北側で石崎川に分岐、さらに、その先の岡野神社の手前辺りで新田間川へと分岐する。しかし、石崎川新田間川もそのまま海に至る訳ではなく、再び、横浜駅の南側で一つになり海に至るのである。
 この新田間川と本流の帷子川に挟まれ、運河に囲まれたような地域、特に横浜駅の西側の南幸地域は、繁華街となっており、たくさんの飲食店が集中している。
 
 SAKURAと二人、このエリアにある量販店で買い物をした後、当然のごとく「居酒屋」を探す。
 このエリアではチェーン店も多く、派手な電飾看板が目立つ。繁華街で店を選ぶ場合、出来るだけ地味な看板の店に入ることにしている。派手であればあるほど大規模資本の店であり、私たちには合わないからだ。
 
 三十分くらい店を探しただろうか。同じ道をぐるぐると回った末に、細めの路地にこの辺りとしては、白地に黒文字の比較的地味な看板を発見した。(下写真)

 

 「もつしげ」である。店名もあざとくない。蒔田の焼肉レストラン天龍が本体であり、十四店ほどのお店をもつ中規模チェーン店である。最近は蒲田にも蒲田西口ホルモンセンターという支店を出している。

 

 最近は「ハイボールタイム」というサービス時間を作っており、看板によれば一杯五〇円とのこと。
 入口にウイスキーの樽が置いてあるのは、やはり、ハイボール戦略だろうか。

 

 間口は狭く、奥まで細長い店構え。店の外に立ち飲みができる場所が作ってある。入って右手に焼き台。左手の壁際カウンターには十人ほどが座ることが出来、右手は全て立ち飲みカウンター。やはり十人以上が立てるようになっている。
 入口近くに階段があり、二階、三階へ上がることができる。座席が三十席ほどあるとのこと。

 一番奥まで一期に行き、右手の立ち飲みカウンターの前に立つ。座り席は一杯で、立ちカウンターは空いていた。
 立ち飲みのある店では立つのが流儀と思い、二人とも立つのである。
 お通しキャベツ二五〇円は食べ放題とカウンター前に書いてあった。

 まずは、SAKURAは生ビール(四九〇円)、私はホッピーセット黒氷なし(四六〇円)を注文する。つまみは、名物塩煮込み(四八〇円)である。

 「ユニフォームの肩が光っているのがおしゃれだわ」と咲良。

 さて、焼き物である。
 ハツモト(一四〇円)、エリンギ(一四〇円)、カシラ(一二〇円)、タン(一四〇円)を各一本づつ。

 希少部位として、ハツモト(一四〇円)と牛芯タン(三三〇円)が提供されている。
 座り席が空いたと教えてくださる。しかし、立っていたい旨を伝えて断った。笑顔のお店の方。

 「豪快ひやでお願いします。」と私。
 「あの、ひやは常温でして・・・」と説明してくれる。
 「大丈夫です。」と答える。

 豪快一合ひや(四三〇円)とおちょこ二つがくる。常温である。

 「ごめんね、こんなに暑い日なのに変わってて。」と私。
 「大丈夫です」と笑顔。

 ダムウェータ(昇降機)があり、三階までがお店で、お酒の常温は一階で提供し、熱燗にするのは三階と説明してくれた。

 馬刺しもある。最近は馬肉を提供するお店が増えている。天王町には馬刺し食べ放題もあるようだ。
 馬刺しは五七〇円、桜ユッケ五七〇円、塩桜ユッケ五七〇円と馬肉メニューは三種類。

 テレビは高校野球の中継中。横浜高校対履正社で現在6回裏。履正社5点、横浜高校1点。試合時間が延びたらしく、なんとナイターである。
 
 食べ放題のお通しキャベツをお代わりした。豪快一合ひやを追加する。
 
 横浜の歓楽街で、もつ焼きを食べ、ホッピーを飲み、キャベツを食べ、少しの常温の酒を口にはこび、高校野球の中継を見ながら夫婦で夕暮れ時を過ごす。我々にとっては平和で幸せなひとときである。
 
 四十分ほどの滞在、お勘定は二人で税込み三八七七円であった。




横浜 もつ串焼き・煮込み「もつしげ」横浜西口店
住 所 神奈川県横浜市西区南幸2-8-26
電 話 045-314-2983
営業時間 月~土17:00~25:00/日16:00~24:00
定休日 不定休
交 通 相模鉄道横浜駅下車徒歩3分/横浜市営地下鉄横浜駅下車徒歩3分/東急東横線・みなとみらい線横浜駅下車徒歩5分/JR線横浜駅下車徒歩6分/京浜急行横浜駅下車徒歩7分
公式サイト http://www.new-look.co.jp/


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

野毛 ホッピー専門店「ホッピー仙人」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第621回 2016年8月1日(月)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 野毛 ホッピー専門店「ホッピー仙人」


  ~ 横浜野毛都橋商店街のホッピー専門店へ  ~


  

 
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 行ってみたいと思い、長い間行けないでいる場所というものは誰にもあるものだ。
 美しい景色の半島の突端であったり、靜かな山寺であったり、地方の小さな美術館であったり、思いはあってもなかなか行けない。そんな場所。
 私の場合、やはりそれは「酒場」になってしまう。
 野毛といえば居酒屋好きの中でも有名な横浜の飲み屋街である。
 そして、野毛の飲み屋街の東側に流れる大岡川沿い、都橋商店街と呼ばれる二階建て建物も有名だ。
 永瀬正敏主演、林海象監督の映画『私立探偵 濱マイク』シリーズのロケ地が都橋商店街。主人公濱マイクの母、濱リリー(鰐淵晴子)のお店「スナック幸子」がこの都橋商店街にあるという設定だった。

 都橋商店街の中でも遠くからこの場所を目指してやってくるお客様が多いのが野毛都橋商店街「ホッピー仙人」だ。
 ホッピー仙人は、ホッピー好きの間では「聖地」とも言える場所である。
 しかし、私は十年前に初めて知ってから一度も入店できずにいる。何度かトライして、様々な要因が重なって実現できなかったのである。

 「都橋商店街」のゆるやかな建物の曲線が美しい。建物の一階は通り沿いに入口が並んでいる。建物の南側の端にやってくる。
 そこには都橋より上流にある別の橋、宮川橋があった。
 つまり、「都橋商店街」と呼ばれる建物は二つの橋から橋の間、大岡川の西岸をなぞるように建っているのである。

 

 「都橋商店街」の一番南西側の階段から上がり、大岡川に面した二階の廊下を歩く。
 川風が気持ちよい。カーブした廊下を歩き、「ホッピー仙人」の看板を見つけた。
 ずいぶん前、初めてこの看板を見た時は休みの日であった。ゆえに、入れなかったのである。
 (入店できなかった時のことについての記述が第282回にある。)

 

 扉を開けてみた。
 混んでいるのは当たり前である。予想通り、開けた扉のすぐ向こうに、立っているお客様の背中があった。

 カウンターの中に、マスターであるホッピー仙人のお姿。

 「立ちのみでよければ入ってください」とおっしゃる。

 店内には右手から左手奥にかけてL字カウンター。席はすべて埋まっている。右手のカウンター席背後には立っている方々。
 左手の角の小さな立ちのみテーブル前にもお客様が立たれている。
 しかし、左手のカウンター奥に空間を発見、そちらへ行かせてもらうことにした。

 「すみません」と言いながら、左手の角の小さなテーブル前に立つ皆さんの脇を通り、左手前から奥にかけてのカウンター席に座る方々の背中側に立った。

 「本日は、サーバー白と黒、瓶白と黒です。」
 「サーバー白、お願いします」

 サーバーに入れられたホッピーを生ビールのように注いでくれるのである。

 その仙人の動きを感動しながら見ていた。

 そして、ホッピーサーバ白(五〇〇円)が手元に来ると、全員とのホッピー仙人の乾杯が始まる。私も並びの方と乾杯させてもらった。

 お客様は次々に入ってこられる。並びに男性客が二人、立たれた。
 お一人はホッピー初体験の方で、関西弁。少し戸惑う様子であった。

 サーバーの白、クリーミーな泡のサーバーホッピーを美味しくいただいた。

 「次は、瓶、白お願いします。」と言う。

 ホッピー瓶といってもここでは「氷」はあり得ない。
 冷やしたホッピージョッキに冷やした焼酎金宮をホッピー仙人が顔の前でシッカリと注ぐ。
 そして、ホッピー仙人考案の注ぎ方、トルネード投入である。これで奇麗に撹拌されるのだ。

 ホッピー瓶白(五〇〇円)がやってくる。

 シンプルに上手い。氷など入れてはいけないと改めて思う。

 私の目の前の方が帰られた。自動的に座らせてもらうことになった。

 並びに座っている方々とホッピー仙人とのやりとりを聞いて、46種類の泡盛を独自にブレンドしたものを割ったホッピーがあるとのこと。一杯千円。

 「トイレに行きたいんですけど」とお客様。
 「白い札持って行ってください」と仙人。

 ここでは、女性は赤い札のついた鍵を借りて外部にある女性トイレへ。男性は白い札のついた鍵を借りて男性トイレへ行くのである。ゆえに、私のように奥に座ってしまうと、途中でトイレに立つのは周囲の方に迷惑になってしまう。必然的に長時間滞在はするべきではないことになる。

 青リンゴサワーと白ホッピーのハーフ&ハーフ(八〇〇円)もある。
 これは、「堀越さん」というネーミングの飲み物である。

 新しいお客さんが入ってくる。座っている方が席を空けて帰る。
 すると、後ろの方が座る。しかし、それはレディファーストになっているそうだ。

 「うちでは、女子が先に座るルールなんです」と仙人。

 隣の若い男性とお話をした。

 「私、初めてなんですよ。」と私。
 「そうですか、びっくりしました。僕も初めてなんです。」
 「十年前から一度は来てみたいと思っていたんです。」と私。
 「ゆったりされているので、大常連の方かと思いました。」
 「いえいえ、それは、恐縮です。」と私。

 三杯目をお願いする。

 「サーバー黒、お願いします。」

 ホッピー仙人が注いでくれた、美しい泡の「サーバー黒ホッピー」(五〇〇円)である。(写真)

 

 あまりの美しさについつい、店内写真と知りながら一枚撮影させてもらう。
 常連の方々とホッピー仙人の会話にはあまり参加せずに一人感動していた。
 ホッピーの聖地である場所に来ることが出来ただけで感慨深いものがある。
 三杯目のホッピーをゆっくり飲ませていただき、一人黙ってくつろがせていただいた。

 さて、楽しい一時は早く過ぎていった。御勘定をお願いする。

 「名刺お渡ししましたっけ?」
 「初めてなので、もらってません、ずっと来たかったんです」
 「そうですか、どうぞ、どうぞ」

 と、名刺をいただく。

 「ホッピー原理主義なもので・・・・総本山に来たような気持ちです。感動いたしました。」

 などと小声で言って、お客様の間を通らせてもらいお店をでた。
 外に出る。再び大岡川の川風を感じる。
 そして、野毛の街を歩いた。
 
 様々な居酒屋の名店の看板を眺める。

 「時間があれば寄りたいなぁ」

 独り言を声に出している自分に驚き、野毛の街を小走りに歩いてゆく。


 追記

 先日、ホッピービバレッジ社長、ホッピーミーナこと、石渡美奈社長の「社員教育」に関する講演会を品川で聞かせていただく機会があった。ホッピーの飲み方のようなお話はもちろんまったく無く、学問的で高度な内容に驚き、お話の運びがシャープで、勉強になった。






 野毛 ホッピー専門店「ホッピー仙人」
 住 所 横浜市中区宮川町1-1-214 都橋商店街 2F
 電 話 045-242-1731
 営業時間 19:00~22:00
 定休日 日曜祝日休
 公式サイト http://hoppysen.web.fc2.com/


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ジャンル : グルメ

雪谷大塚 店内に屋台のあるBAR「OVAL」第1回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第620回 2016年7月20日(水)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 雪谷大塚 BAR「OVAL」 第1回


  ~ 店内に屋台のあるBAR「OVAL」現在地移転後初紹介  ~

  


 
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 久しぶりに、池上線の雪谷大塚駅の近くにある、店内に屋台のあるBAR「OVAL」さんに行くことにした。

  

 池上線の雪谷大塚駅の西側に乾杯横丁という飲み屋街があった。
 今は乾杯横丁の場所は再開発され、マンションとなっている。その飲み屋街に、「OVAL」というBARがあって、私も常連となった。当時のことは、居酒屋探偵DAITENの生活第340回番外編第4回で紹介している。その時代のことは、それぞれの記事を読んでいただきたい。

 その後、乾杯横丁から一度、自由が丘駅のホームが見える久品仏駅と自由が丘駅の間の線路沿いへ移り、それから現在の雪谷大塚駅近くのマンション一階に移転されたのである。
 思えば、現在の場所に移転してから居酒屋探偵DAITENの生活で紹介したことが無かった。今回移転後の初紹介である。
 
 その日は池上線の雪谷大塚駅からではなく、東急多摩川線の沼部駅から歩いて、桜坂をまっすぐ登った。
 桜坂の上にかかる「桜橋」という歩道橋の脇を歩いた。福山雅治の有名な曲「桜坂」のモデルになった場所で、特に「桜橋」の上では、カップルの姿をよくみかけたものである。(下写真)

  
 
 桜坂をまっすぐに進むと、環状8号線と中原街道が交わる辺りに出る。環状8号線を渡り、中原街道を五反田方面へ少し歩くと、右手の大きなマンションの一階には喫茶店、絨毯販売店、和食店、スナック、居酒屋等があり、その一番端にラーメン店がある。
 そのラーメン店の角を右に入ると、そこにBAR「OVAL」がある。

  

 お店の前辺りは薄暗い。正面から見て右側のシャッターは一年中閉まっている。(上写真)
 この時点で初めての人は入店を躊躇するかもしれない。

  

 しかし、中に入ってしまえば、店内の奥の方に洋風の屋台が置かれ、バー・カウンターとして使われている不思議な様子に驚かされ、心を奪われるに違いない。(上写真)

 BAR「OVAL」は月曜日から金曜日の平日夜、開店から八時まではハッピーアワーとなっていて飲み物の割引があり、たとえば、レーベンブロイ生が通常五〇〇円のところが三〇〇円で呑めるのだ。(下写真)

  


 つまみは、もつ煮込み(三〇〇円)と自家製スモークの中からたまご(一〇〇円)とチーズ(一〇〇円)を選んだ。(写真)

  

 つまみ類は、あまりバーらしくない物が多いけれど、楽しめる。
 「大人の駄菓子屋」というコンセプトで、インスタントの焼きそばがあったり、伝説のみりんせん(一〇〇円)という、駄菓子屋で子供の頃に食べたような食べ物もある。柿の種はセルフサービスでガラス瓶からレンゲで小皿に出して食べる。

   伝説のみりんせん

 ハッピーアワー終了の午後八時まで時間があった。梅酢サワー(四〇〇円)は三〇〇円で呑める。
 
 店内を眺めると、ちょっと遠くの国に来ているような不思議な感じをうける。そこに屋台があるのだから面白い。
 
  
  
  

 昔からオーナーのMマスターにはいろいろと話を聞いてもらってきた。
 愚痴を言って、世間話をする。それで癒される。

 パチレモンサワー(四〇〇円)もハッピーアワーで三〇〇円。
 レモンはレモンだけど「ポッカレモンブランド」ではないからパチレモンサワーと呼ぶそうだ。発想が楽しい。

 実は、私はこちらのお店の公式ブログを作っているのだ。
 このお店で起きた過去からの様々な記録、乾杯横丁時代、自由が丘時代、そして、現在のお店の開店から現在までの様子は公式ブログを是非読んでいただきたいと思う。

 公式ブログ「楕円生活の方法」 http://daenseikatsusha.blog.fc2.com/

 午後六時半から八時までの滞在。御勘定はハッピーアワーもあって、一四〇〇円であった。
 私はビールとかサワーばかり飲んでいるけれど、本当はシングルモルトの銘柄ウイスキーもとても豊富であり、美味しいウイスキー目当ての常連客の方も多いのである。

 


 雪谷大塚 BAR「OVAL」
 住 所 東京都大田区南雪谷2丁目18-2
 電 話 非公開
 営業時間 18:00~ (開店時間が変わる場合あり)
 定休日 日曜日
     (但し、月曜祝日の時は日曜を営業して月曜休、年末年始、連休なども営業する場合多し)
 アクセス 東急池上線雪が谷大塚駅下車徒歩3分。
     中原街道沿歩道を環八方面へ。TSUTAYA右手路地入る。
 公式ブログ「楕円生活の方法」 http://daenseikatsusha.blog.fc2.com/


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天王町 居酒屋「おもいで横丁」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第619回 2016年7月10日(日)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 天王町 居酒屋「おもいで横丁」


  ~ 信用できる三〇〇円均一居酒屋 ~


  

 
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 二八〇円均一とか、二九〇円均一とか、三〇〇円均一とか、そういう居酒屋チェーンの看板を繁華街でよくみかける。
 いわゆる、「激安均一価格居酒屋」である。しかし、看板につられて、いざ入ってみると、量、質ともに残念な気持ちにさせられる時が多い。繁華街に出店、家賃は高いけれど、少ない従業員で回し、大量一括仕入による薄利多売で利益を生む商売である。しかし、いざ入店してみると残念な気持ちにさせられることが多いのだ。そして、テーブルとテーブルの間が異様に近く、詰め込まれた感じを受ける店が多い。

 そんな大規模チェーン店の一つと思い、しばらく入店せずにいたお店があった。調べてみると、横浜駅近くの鶴屋町と相鉄線天王町駅前の2店のみ。大規模チェーンではなかった。店名は「おもいで横丁」。しかし、あの「新宿おもいで横丁」とはまったく関係がないようだ。

 正面から見ると、外観はちょっと派手である(下写真)。

 

 実際に入店してみると、これがなかなか良かった。一年近く前に入店してからパートナーのSAKURAと二人、ともにお気に入りの店となっている。
 間口が狭く、奥に長いビルの一階。建物正面の右手に地下の別のお店に降りる階段がある。回り込んで階段で、二階、三階の別のお店に行ける。その階段近くまで通路を行くと正面入口。その通路を眺められるような位置、左手にガラスで囲われたカウンター席のみの空間がある。空間の前に白い提灯が六つ並ぶ。ここは、お店の奥のほうの空間と独立した場所になっており、一人または二人の時はここが良いかもしれない。
 入口を入って中央の通路を挟んで左手は調理場、右手には六席テーブルが手前から奥へ五列並んでおり、その向こうにやはり六席のテーブルが方向を変えて置いてある。
 一番奥にトイレが二箇所。その手前の左手は広くなっていて、十人テーブルが一つある。その手前、調理場の向こう側にカウンター席が五席。ここも一人客には良い席である。

 日曜日なので店内は比較的すいていた。手前から数えて五つ目の六人テーブルに通された。奥壁のテレビが見やすい。
 まずは、SAKURA生ビール中ジョッキ(三〇〇円)。
 そして、私はホッピーセット白氷無し(三〇〇円)。ホッピーセット三〇〇円均一商品の一つに入っているのは驚異的である。最初からジョッキに氷とともに焼酎とホッピーを入れてあり、一本のホッピーを使いまわすような姑息なことはしない。ちゃんとジョッキに焼酎が入り、ホッピーも一瓶ついてくるのだ。ホッピー瓶の原価を考えれば、申し訳ないほどに安い。しかし、これは目玉商品として是非続けて欲しいと思う。お通しは三〇〇円。今日は筍煮であった。日によって違うが今日は「当たり」である。
 
 ホッピーと生ビールでのどを潤し、注文である。
 アボカドの刺身(三〇〇円)は、ノリの佃煮など、四種のディップがついていて良いつまみになる。
 そして、焼きそば(三〇〇円)はしっかりとした量。実際、他のテーブルの方々も頼んでいた。

 自宅ではなかなか作れない煮魚から一品、カレイの煮付け(三〇〇円)を頼む。ここは全体に魚料理が素晴らしい。

 私はの二杯目はホッピーセット黒氷無し(三〇〇円)。SAKURAによれば、ホッピーセットを八〇〇円で売っているお店が最近あったそうで、商売をされる方の自由ではあるがホッピーファンとして許せない私がいる。

 テレビでは懐かしい時代劇ドラマ「剣客商売」が流れている。
 店内にはレトロ感を大切にした品物が並ぶ、招き猫、古い理容室の回転看板、黒電話、古い手さげ金庫、ホーロー看板、昔のラジカセ。まさに、「昭和のおもいで」がコンセプトなのである。
 
 日本酒は種類は少ないが安くて美味しいものを揃えている。
 SAKURA新潟県清酒八海山(三〇〇円)、私は土佐鶴本醸辛口(三〇〇円)。升にグラスを入れて上から注ぎ、グラスから升にこぼれる一般的な提供方法。同時に氷水を持ってきてくれる。細やかな心遣いである。

 日本酒にあうつまみとして、SAKURA刺身三点盛り(三〇〇円)を頼む。
 これがマグロカンパチトロサーモン三点盛り。マグロの切り身が厚い。

 「これが三〇〇円は驚きだね」と
 「今日は大当たりだね」とSAKURA

 午後六時から七時半まで一時間半ほどの滞在。お勘定は入口脇のレジでする。二人で三千三百円で税込は三八八八円。やはり安い。

 Wi-Fiが入るのはネットが無くてはいられない我々夫婦にとって助かる。
 料理のクオリティの高さと量、基本三〇〇円の安いお値段で勝負している。
 
 因みに三〇〇円均一商品の他に刺身の点数が増えたり、その日特別に入った魚介類などは「おすすめ」として別料金のものも少しは用意されている。適正な値つけで頼んでがっかりしたことはない。
 前述した通り、横浜の鶴屋町にも支店がある。
 
 ここは信用できる三〇〇円均一居酒屋である。



 

天王町 居酒屋「おもいで横丁」
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町2-46-18 第8増田ビル1F
電話 045-332-7779
定休日 なし
営業時間 16:00~24:00
交通 相鉄線天王町駅下車徒歩30秒。




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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

藤沢 やきとり「みなづき」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第618回 2016年7月9日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 藤沢 やきとり「みなづき」

  ~ 酒場の宝庫「藤沢」駅近く・路地に古典酒場発見  ~


 
 
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 この日は藤沢にSAKURAと二人向かった。
 藤沢の湘南画廊でSAKURAがニューヨークでロフト暮らしだった頃の友人、彫刻家の熊坂兌子氏の展覧会を観る為である

 THREE ARTISTS in ONE FAMIRY 熊坂満・SAIL SWARZ・ 熊坂兌子 / 湘南画廊 7/6-7/24

 熊坂兌子氏の作品に加え、お父上である熊坂満氏、ご主人であるSAIL SWARZ氏の作品を紹介する作品展。こちらの湘南画廊での作品展をはじめ、東京で行われた作品展にも何度も二人でうかがっており、毎回、感動をいただいている。
 そんな素敵な作品を見た後でも、居酒屋好きの二人は、おしゃれな湘南フレンチやイタリアンなどには寄らず、実は居酒屋の宝庫である藤沢の町を居酒屋探偵巡りであった。
 そして、普通なら見つからないような暗い路地の中にこちらのお店を発見したのである。JR藤沢駅徒歩2分、小田急江ノ島線藤沢駅からなら1分という近さにあるやきとり「みなづき」さん(下写真)。まったく、偶然の出会いである。
 
 

 店の右手には持ち帰り用のやきとりの入った冷蔵ケースが置かれ、右手の焼き台が見える。
 左手にはビールケースが無造作に積み上げられ、紺地に赤く「やきとり」と書かれた暖簾がかかっている。もちろん、年季の入った赤提灯もある。
 暖簾をくぐり中に入ってゆく。右手にカウンター席が8席、カウンターの中が調理場である。マスターと若い女性の従業員の方。
 左手の階段をあがると二十席ほどのテーブル席があるようだ。
 一期に、二人とも興奮をしてしまう風情。年季の入った酒場は我々をウキウキさせるのだ。
  まずは、瓶ビール中瓶(五八〇円)とグラス二つ。そして、やきとりである。
 かしら(一三〇円)、なんこつ(一三〇円)、はつ(一三〇円)を各二本づつ。めかぶ(三二〇円)も頼む。

 瓶ビール中瓶の2本目を注文。そして、ホッピーセット氷なし(四二〇円)。

 カウンター上に珍しい焼酎のボトルを発見。糖蜜ととうもろこしで造ったサッポロ焼酎(写真)。なかなか、出会わないボトルである。

 

 おすすめのジャガイモと塩辛の炒め物(四二〇円)を頼む。
 ここで、北海道出身のSAKURAの北海道自慢の話になる。その流れでマスターが日本最西端の島、与那国島の御出身であることがわかり、北と南の話でもりあがった。与那国島には沖縄本島とも違う、固有の文化があるのだ。

 冷酒(八四〇円)に切り替える。

 焼き物は、もつ味噌(一五〇円)とししとう巻き(二一〇円)を一本づつ。
 SAKURAししとうの辛いのによく当たる。シシトウを一個づつ食べてみる。いつものロシアンルーレットだ。オールクリアだった。

 定番のレモンサワー(四二〇円)も飲む。

 美しいジャガイモが目の前にある。故にジャガバタ(三二〇円)を頼む。
 銘柄はキタアカリとのこと。ジャガバタのできあがりの美しさに感動する。

 瓶ビール中瓶、さらに、生酒と飲んでしまう。二人とも機嫌が良い。
 午後五時半から午後七時過ぎまでの滞在。御勘定をお願いする。二人で六〇二〇円。

 再訪を告げて、外にでる。路地を出て、人通りの多い商店街で空を見上げると美しい夕暮れの空であった。

  

 藤沢には居酒屋がまだまだ豊富にある。また来てみたい。
 子供の頃、湘南電車と呼んでいた電車に乗って帰路についた。

 

藤沢 やきとり「みなづき」
住所 神奈川県藤沢市南藤沢2−1−3 (株)ダイヤモンドビル
電話 0466-26-9268
定休日 日曜日
営業時間 16:00~23:30
交通 JR藤沢駅下車徒歩2分。小田急江ノ島線藤沢駅下車徒歩1分。江ノ電藤沢駅徒歩3分。




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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 立飲み集会所「日本酒人」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第617回 2016年7月6日(水)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 蒲田 立飲み集会所「日本酒人」


  ~ 酒を試すのによい立ち飲み店  ~

  


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 東急池上線と多摩川線の蒲田駅ホームの北側にある「バーボンロード」の数ある立ち飲み店の中にあって、味、量、安さ、運営方法などで異彩を放っていた立ち飲み店がかつてあった。初めての来店客はとまどうばかり、しかし、店内は常連客で満員盛況であった。十年ほど前、居酒屋ブロガーの間でもそのお店のことは書かない、名前を出さないという暗黙のルールのようなものがあって、私も紹介することはなかった。
 その店のあった場所に新しい立ち飲み店が去年秋に出来たのである。

 少しだけ時間が出来た時に蒲田駅西口の「バーボン・ロード」は選択肢が多く助かるのである。
 SAKURAと「一時間だけ」という限定で入ったのは日本酒を三〇〇円からという安い価格で呑ませる立ち飲み店、立飲み集会所「日本酒人」である。

 

 「日本酒300円、つまみ100円」という看板は魅力的である。
 
  

 店内に入ると、左手にカウンターがあり、十人近く立てるようである。さらに、右手の壁際にも入口から奥にかけて壁カウンターが作ってある。さらに奥は少し広い空間になっていて、壁際にテーブル席がつくってある。周囲に立つか、置いてある簡易的な椅子に座ることもできるようだ。
 我々は一番奥のテーブルについた。SAKURAは椅子に座らせてもらい、私はやはり立って飲むことにした。
 まずは、恵比寿瓶ビール中瓶(四八〇円)をもらい。私は石川県の加賀鳶辛口純米(三〇〇円)を頼む。メニューに酒ごとの注文番号があって、加賀鳶辛口純米8番立飲み集会所「日本酒人」と書かれた専用の利き酒用ぐい飲みで提供される。(下写真)

  

 酒に合うつまみが豊富に用意されている。まずは、さつま揚げ盛り合わせ(三〇〇円)を注文、さらに、佐賀産塩のり(一〇〇円)とアジ刺(三八〇円)も追加した。

 水のボトルとグラスを出してくれるのが良い。水を飲みながら酒を試してゆくのはとても助かる。

 二杯目は、福島県のお酒、自然郷夏芳醇純米(四〇〇円)、注文番号は4番

 「4番くださいと」と言えばよいのは、間違いがなくてよい。

 自然郷(しぜんごう)は思い出のある酒である。二十年近く前、自然郷活性にごりを人生の師匠たる方から何度もいただいて、好きになった。やはり、美味い。

 さつま揚げが美味しかった。塩のりアジ刺もちゃんとしている。

 SAKURAが食べてみたいのいうので、いぶりがっこ(二〇〇円)も頼む。

 マスターに開店日を聞いてみる。
 昨年、2015年10月17日開店とのこと。定休日は今のところ無いそうだ。

 三杯目は、南部美人特別純米(三〇〇円)、注文番号17番である。

 これも美味しかった。

 酒は、三〇〇円四〇〇円五〇〇円、そして、それ以上の様々なものがあって豊富だ。

 進化した酒試飲店としても使える。このシステムはとても助かる。

 午後6時45分から7時45分まで一時間の滞在。二人で酒三杯とビール一本、つまみを四品でお勘定は税込み二六五七円であった。




蒲田 立飲み集会所「日本酒人」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-8 バーボンロード
電話 03-6428-6306
定休日 なし
営業時間 16:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。




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テーマ : 居酒屋
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天王町 もつ焼き「まる福酒場」 

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第616回 2016年6月4日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 天王町 もつ焼き「まる福酒場」

  ~ 帷子橋のたもとでもつ焼き ~


  


 
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 居酒屋の開店時間が早くなる傾向にある。
 土曜日は仕事が休みな人も多く、早い時間に飲みたいという気持ちになる方が多いのも当然だ。
 元々、東京下町の老舗有名居酒屋は早い時間から営業している場合が多かった。
 最近は若い方が始めた居酒屋でも午後四時営業開始のお店が増えている。
 そんな店が相鉄線天王町駅の近くにもあった。
 駅改札を出て左手へ。その道は旧東海道。五十メートルほど行くと帷子川(かたびらがわ)という川が流れており、そこに帷子橋(かたびらばし)という橋がかかっている。実はこれは何度かの改修の結果の川の位置であり、元々江戸時代には天王町駅の南側の今は公園になっている場所にあったそうである。広重「東海道五十三次之内 保土ヶ谷」は、この場所にあった橋を描いたものとのこと。公園内に旧帷子橋をイメージした場所がつくられ、旧帷子橋の表示や「江戸日本橋より八里」の石碑もある。

 今の帷子川にかかる帷子橋近くに、今日のお店、もつ焼き「まる福酒場」さんがある。
 すでに何度も来店したことがあり、この日も午後四時の開店をお店の前で待った。
 橋のたもとにいると、川風が気持ち良い。

  

 店の右手に焼き台の前の窓があり、左手に入口の扉。
 入口の左手がインフォメーションコーナーになっており、写真付きのメニューやアルバイト募集などの情報がある。
 これを見たあと、開店の時間近くなったので、SAKURAと二人、扉の前に立った。

  

 開店時間になった。二人で中へ入る。

 「いやっしゃいませ、四人様ですか?」
 「・・・・いえ、二人ですけど・・・」
 
 振り返ると我々の後ろにも男性の方が二人並んでいたのである。

 「あっ、別々です・・・」

 店内、入口右手に四人ほどのカウンター席があり、左手手前に壁に向かって四人席、その向こうに四人席五席と二人席が一つある。入口よりも奥が広くなっているのだ。我々は奥の左手の四人席に座った。

 さらに、二組ほどお客さんがこられ、午後四時からすでになかなかの盛況である。

 SAKURAは生ビール中(三九〇円)。私はホッピーセット白氷なし(四五〇円)である。
 お通し(二九〇円)が飲み物と共に出てくる。
 すぐに焼き物を頼む。
 はつ(一二〇円)、かしら(一二〇円)、たん(一二〇円)、とりねぎま(一二〇円)。すべて塩でお願いする。そして、おつまみキャベツ(二〇〇円)を一つ。

 もつ焼きは大ぶりで、その日に仕入れたもつを処理、店内で串打ちをしているとのことで、どれも新鮮でうまい。

 次は酒にすることにした。
 徳利熱燗(五八〇円)とおちょこを二つたのんだ。
 
 前述の帷子川と保土ケ谷駅方面から流れてきている今井川とが天王町駅の西側で合流しており、天王町は川の町である。川のある町は空気の流れがよい。
 ゆっくりと燗酒をのむ。土曜日の午後、外の明るいこの時は、時間そのものの流れも遅いような気がする。
 
 お勘定をお願いする。
 外税なので二六八〇円プラス消費税であった。
 
 午後四時ぴったりから午後五時まで一時間の滞在。
 外へ出る。前の道は旧東海道、帷子川の帷子橋から景色をみる。
 空が広い。遠くに横浜ランドマークタワーが見えた。



天王町 もつ焼き「まる福酒場」 
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町2-47-2
電話 045-333-7793
定休日 年中無休
営業時間 16:00~24:00
交通 相模鉄道本線天王町駅下車徒歩1分。




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武蔵新田 居酒屋「べーやん」第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第615回 2016年6月3日(金)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】





 武蔵新田 居酒屋「べーやん」 第4回

  ~ 完全禁煙居酒屋のおきて ~

  

 
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 ご無沙汰していた武蔵新田の禁煙酒場「べーやん」に寄ることができた。
 あまりにも忙しく、平日の仕事帰りにどこにも寄れずに戻ることが多いのだ。
 武蔵新田駅の多摩川方面の改札を出て、すぐ脇の踏み切りを越え、多摩川線の線路の北側沿いの道を渡り、すぐに、環状八号線が見えてくる。その環状八号線を渡って、左角にレバフライで有名な「肉の茨城」さんを見ながら進むと、環状八号線と平行に走る道路にでる。その道路を渡り斜め右へゆく道に出るとすぐ右手に禁煙酒場「べーやん」さんがある。まったく行かなかったわけではないけれど、前回紹介させてもらった第三回二〇一五年十一月四日(水)であるから記事にするのは半年ぶりである。

 店の外側、右手の辺りに解りやすくメニューが掲示されたのは前回と変わった点である。
 のれんの脇から中をのぞき少し開いた扉に手をかけて引き、中に入る。

 「ああ、お久しぶりです」べーやんマスターのひっそりとした笑顔が良い。

 本当に久しぶりの訪問である。
 それでも私が何も言わなくてもべーやんマスターは行動開始。

 「これですよね」
 冷えたジョッキ冷やした焼酎のボトルが手元に。
 よくお解りである。

 「はい、よくおわかりで」

 いつものように「三冷ホッピー」を出していただいた。

 ホッピーセット氷なし(三五〇円)である。

 ホッピーを呑む、美味い。

 店内のメニューがずっとわかりやすくなったようである。
 それにしても、安い価格である。

  

 そして、「禁煙酒場」を示す表示。雑誌を持って帰ってしまう人がいるのだろうか。

  

 私が誰であるかを知ってくださっているお客様がいらっしゃった。

 「だいてんさんですよね」と笑顔の常連の方。
 私のブログがきっかけでこちらに来店するようになったとのこと。
 実に嬉しいことである。
 
 「最近、横浜のほうばかりですよね、さみしいです」と、やさしく笑顔でご指摘。
 「もっと、東京方面も取材してゆきたいのですがなかなか・・・」と、恐縮する。

 つまみは、いつものように、本日のぬた(三五〇円)。
 リーズナブルでうまい定番の一品である。 

 べーやんマスターのポリシーを示す文章があった。(許可をいただいて掲載)

  

 
 料理の注文について

 当店は、従業員が1人しかおりません。1組のお客さんが大量に注文されると、他のお客さんが長時間待つことになります。
 このため、食べ物の注文は、以下のように1回の注文につき最大3品までとさせていただきます。

 2重丸がついている(調理に時間が掛かる)料理 1品まで
 2重丸以外の料理 2品まで
 1度に注文できる料理は、上記合計の3品まで

 再度注文をされる場合は、テーブルの料理を食べ終えてから注文をお願い致します。
 ドリンクに関しては、特に制限はございません。
 ご協力の程、よろしくお願い致します。

 一人で営業されているうえでの苦肉の策であり、誠実なやり方だと思う。
 大規模チェーン店のように注文してしまう方々がいたのかもしれない。

 チューハイ(二五〇円)と、ポテトサラダ(二五〇円)を頼む。

 クラッカーにディップとして塗って食べたいポテトサラダであった。

 最後は、ドクダミハイ(二三〇円)である。
 
 最近、ご無沙汰している近隣のお店のことなど話した。

 午後六時から七時半まで一時間半の滞在。お勘定は一四三〇円であった。
 いつもながらリーズナブルである。

 禁煙なので空気が良い。
 適度に料理を注文して、適度に呑み、適度に話して帰ってゆく。
 「注文の多い料理店」のように思う方もいるかもしれないけれど、
 漢字ではないひらがなのゆるい「おきて」を守って静かに飲べば楽しい。
 お客様たちはそれを求めて集まるのである。



武蔵新田 居酒屋「べーやん」
住所 東京都大田区千鳥2-36-1
電話 080-3313-8164
定休日 日曜日
営業時間 17:00~23:00(22:30ラストオーダー)
交通 多摩川線武蔵新田駅下車徒歩1分。




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二俣川 やきとり「鳥藤」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第614回 2016年5月22日(日)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】


 ※2016年6月29日 1,440,000カウント通過。感謝!
 
 二俣川 やきとり「鳥藤」

  ~ 作られたレトロではない古典酒場 ~


 


 
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 相鉄線は横浜駅から海老名駅に至る相鉄本線と、その相鉄本線の途中の二俣川駅から分岐して湘南台駅まで至る相鉄いずみ野線からなっている。現在、相鉄線の西谷駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近に建設中の羽沢駅までの相鉄・JR直通線が平成三十年まで建設中であり、羽沢駅から新横浜、新駅の新綱島、日吉に至る相鉄・東急直通線を平成三十一年まで建設中である。相鉄・JR直通線では湘南新宿ラインと同じ線で新宿方面へ、相鉄・東急直通線により渋谷方面、目黒方面へ直通で行けることになる。
 また、横浜市の鉄道計画によれば鶴見から日吉、二俣川、港北ニュータウン、中山、二俣川、東戸塚、上大岡、根岸、元町・中華街に至るという横浜環状鉄道も二俣川は通ることになっている。
 ターミナル駅である二俣川駅南口ではタワーマンションを中心として大規模再開発事業が行われている。
 しかし、それはそれで素晴らしいことではあるけれど、我々の興味は駅反対側にあった。北口側は南口側よりも早くから駅ビルやショッピングセンターが作られ、開発は早かったようだ。改札と同じ階でそのままデッキによりつながっている商業ビルアルコットで買い物を済ませたSAKURAは、同ビルの裏側の古い商店街へと足をむけたのであった。そして、巡り巡って様々なお店の中から選んだのがこの一番地味なお店。やきとり「鳥藤」である。

  

 赤提灯には無造作に「鳥藤」と書いてある。入口の上の古い提灯四つに「や」「き」「と」「り」とある。外にメニューや説明的なものは何も無い。
 アルミサッシではない格子の木戸のガラス越しに中が見える。ゆえに、店内には家族連れらしき先客三人の姿。迷わず入ることにした。

  

 カウンターのみ八席。
 手前の三人家族の御常連の後ろを「すみません」とSAKURAが言いながら少し背中側を空けてもらい入っていった。間口の狭いお店である。

 カウンターの中には大将一人。
 瓶ビール中瓶(五六〇円)を頼む。

 お通しではなく、サービスクラッカーと韓国のり

 大将は「サービスです」とだけしか言わないが、
 「これを食べながらおとなしくやきとりが焼けるのを待っていてください」という意味である。

 ハツ(一二〇円)、タン(一二〇円)、カシラ(一二〇円)を各二本頼む。

 木札の品書には、他にトリネギブタバラカワシロもあった。
 お酒の品書はビール中瓶(五六〇円)、日本酒大(六〇〇円)、日本酒小(三〇〇円)、烏龍割り(三四〇円)、緑茶割り(三四〇円)と実にシンプル。

 日本酒大(六〇〇円)とおちょこを二つ、お願いする。
 家族連れの楽しそうな話を聞きながら、二人静かに飲む。
 テレビは相撲中継。白鵬が鶴竜に勝って全勝優勝である。日曜日の夕暮れ時の居酒屋での相撲中継は実に楽しい。
 そして、優勝が決まった後は、マスターがすぐに切り替える。もちろん、日曜日の夕暮れ時は「笑点」

 棚に並ぶ、ボトルキープ用の焼酎はそば焼酎雲海
 やがて、常連の方が登場。七人のカウンターに六人となり、すぐに満席の雰囲気となった。

 午後五時から午後六時半まで一時間半ほどの滞在、お勘定は二人で一八八〇円であった。

 相撲の興奮、「笑点」の笑い、やきとりの味、お酒の酔いの心地よさ、すべて、日曜日の楽しみである。

 新しく変わりゆく相鉄線沿線の街であっても、また、作られたレトロではない古典酒場を探して歩きたいものである。


 

二俣川 やきとり「鳥藤」
住所 神奈川県横浜市旭区二俣川1-45-71
電話 045-363-5302
定休日 ?
営業時間 ?
交通 相鉄線二俣川駅下車徒歩4分。



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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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ブクログのパブー発表中の「居酒屋短編小説シリーズ」
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