中目黒 居酒屋「ごっつぁん」第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第600回 2015年10月09日(金)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】




 中目黒 居酒屋「ごっつぁん」 第4回 

  ~ 第600回は中目黒の一品350円老舗居酒屋 ~


  


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 本当に久しぶりである。
 「居酒屋探偵daitenの生活」という記事の第600回という一区切りである。
 やはり、どこか「古典酒場」という言葉を使いたくなる「名店」に来たいと思っていた。

 

 そして、急に中目黒に仕事がらみの品物を受取りに来なければならないことになった。
 これは幸いと、中目黒に向かったのである。

 中目黒は本当に変わった。まず、人通りが多い。若い世代も多くなった。
 サラリーマンが仕事帰りに寄る街ではなくなったようだ。
 愚痴を言っても仕方がない。さっさと用事を済ませ、午後七時前に入店。すでに、九割の入りとなっていた。

 入って右手のカウンターの真ん中あたり。荷物を右手の椅子の上にママのおっしゃる通りに置く。
 そして、カウンターが折れ曲がった辺りに座らせてもらった。

 レモンサワー(三五〇円)をお願いする。お通し(三五〇円)はホタテ煮
 カツオ刺し(三五〇円)も頼んでみる。

 ママの注文を通す声は、変わらずお元気である。お店全体を仕切る(パワー)も変わらない。

 開け放った入口の縄のれんの向こう、東横線の音がよく聞こえる。

 レモンサワーを飲み、店内を見回す。
 一人でも安心して入れるお店。お客様は炉端焼き焼き台、カウンターに向かって座る壁側の観客席テーブルが落ち着くので座りたいに違いない。私もそうだった。

 焼き台の前である。
 目の前で焼くのはマスター。

 2杯目はいも焼酎お湯割り(三五〇円)
 お湯割りには、レモンまたは梅干を入れるか聞いてくれた。
 でも、私は何も入れなかった。

 ぎんなん(三五〇円)をメニューに発見する。
 まさに、ぎんなんの季節である。この時期のぎんなんは、火を通すと「ひすい色」になる。

 息子さんのかなめさんは、刺身などの担当。そして、お父さんが焼き物。分かりやすい。

 やがて、満席となった。
 まずは、カウンターに座らせ、頃合いを見てカウンターからテーブル席へ促す。落ち着く観客席風テーブルが良い。
 
 遠火で焼かれる魚が美しい。

 三杯目はウコン焼酎(三五〇円)。三年半生ウコンを焼酎に漬けたもの。「疲れがとれ元気になります。自家製です。」の文字に誘われた。

 本当に混んでいる。
 高層ビルが建ち、様々な人が流入してきている中目黒、街全体が変わったのである。

 短い時間を楽しむことができた。お支払いは2100円。
 お通しおつまみ2品、酒3杯。とてもちょうど良い。

 忙しい中ても一人客の燗酒をお酌してくれる女将さん。

 記念すべき第六〇〇回がこの「名店」になったのはめぐり合わせである。
 懐かしく奥行きのある貴重な時間であった。

 また、来たいお店である。

 そして、第六〇〇回まで読んだいただいたということが何よりも貴重である。
 読者の皆さんに感謝である。



中目黒 居酒屋「ごっつぁん」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5
電話 03-3710-7805
定休日 日曜日・祝日
営業時間 17:00~24:00
交通 東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒駅」徒歩1分


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

中目黒 居酒屋「串八」第5回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第505回 2013年1月20日(日) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




※2013年1月22日 1,090,000カウント通過。感謝!

中目黒 居酒屋「串八」 第5回

 ~ ちくわぶとちくわぶとちくわぶ ~

  

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 渋谷駅の近くで買物を済ませた時、SAKURAからメールが入った。
 
 「稽古の後、中目黒の串八でGAIと少し飲んでいる」とのこと。

 東急東横線の渋谷駅正面口改札へと向かった。
 駅に構内放送が流れていた。元住吉駅で人身事故があり、すべての電車が各駅停車の武蔵小杉止まりになっているという。迷わず一番早い電車に飛び乗った。走り出した電車の車窓から外を見る。山の手線の上を渡る陸橋の脇に建つ渋谷清掃工場の煙突が見える。昨日この東横線の陸橋下を歩いたことを思い出す。

 日曜日の夕暮れ時、広大な車両基地に隣接する元住吉駅の長いホームの端に立つ孤独な人影が頭に浮かんだ。

 中目黒駅で降りる。渋谷方面の改札を出た。目の前は山手通りである。左手へ歩き、すぐに左に曲がりガード沿いの道へ入る。少し歩けば右手に「串八」さんがあった。
 正面から見て、右と左に一つづつ入口がある。全面ガラスなので中がよく見える。コの字カウンターの右手には常連らしき方々が座っていらっしゃった。入口辺りもお客さんが入っている。左手の奥の方にSAKURAGAIの姿を発見した。
 左手のカウンター席にも談笑する方々。その背後の一部が柱の為に狭くなっているので、後ろを通らせてもらうのは申し訳ないと考え、裏技を使うことにした。
 お店は雑居ビルの1階。左側の階段ホールの通路からも鉄の扉を開けて、お店の真ん中辺りに入ることが出来る。そんな裏技を使って店内に入り、背後からGAIに声を掛けた。
 とても驚いていた。まさに、予想外だったわけである。
 カウンターの左端からSAKURAGAIの順で座る。

 中目黒串八といえば、1340円の「晩酌セット」である。
 酒3杯・料理3品で1,340円という驚異的リーズナブルなセットである。
 二人とも「晩酌セット」を頼んで、すでにそれぞれ2杯目にかかっていた。
 
 お魚の箸置きが私の前に置かれる。1杯目は生ビールを頼んだ。

 そして、1品目に頼んだつまみは、天然北海道かんぱち刺し(600円)。

 の、はずだった。

 ところが、私の口から出てきた言葉は何故か天然勘八刺し(600円)であった。

 演出家と役者が稽古帰りに飲んだいるのだから当然といえば当然だけれど、二人は芝居の話に夢中である。
 私は店内の様子を眺める。日曜日のゆったりした雰囲気のお客さんたちで店内はいっぱいであった。

 店内左手奥のテレビでは、大相撲初場所8日目の放送が流れていた。
 

 2杯目は熱燗をお願いする。桝の中に入れたグラスに注がれる燗酒を飲む。暖まる。

 つまみは、おでんにしようかと考える。

 「おでんにしようかな・・・」
 「ちくわぶちくわぶちくわぶってたのめよ」とGAIが言う。
 「いやあ・・・ちくわぶちくわぶちくわぶなんて、言えないなあ」と私。
 「代わりに頼んでやろうか・・・ちくわぶちくわぶちくわぶって」
 
 だんだんな可笑しくなってくる2人である。

 お店の女将さんがやってきた。

 「おでんは・・・好きなものを頼んでいいんですよね」と私。
 「どうぞ~」と言って女将さんは行ってしまう。

 「おでんお願いします」と私。
 「はい、どうぞ」と女性が注文を待っていてくれる。

 やはり「ちくわぶちくわぶちくわぶ」とは言えない。遠慮してしまう。

 「あの、ちくわぶ二個とがんもお願いします」

 ところが、おでん鍋の前へ行った女性がこうおっしゃる
 
 「ちくわぶ、一つしかなくて、他に何か」
 「何がありますか?」
 「そうですね、フランクフルトとか、ええと・・・」
 「俺はフランクフルト好きだなあ」とGAI
 「それじゃ、フランクフルトお願いします」

 「ちくわぶ最後の一つだったのか・・・」と
 「運がいいじゃないか」とGAI
 
 ちくわぶが一つしかなくて、結局おでんは、ちくわぶフランクフルトがんもの3品となった。

 良かった。最後のちくわぶだったのだ。ちくわぶ一つで幸せになれるのである。

 たった一つある4人掛テーブル席のグループ客の皆さんの間で面白いやりとりがあった。

 ホッピーセットを4本頼んで、実際にホッピー瓶が出てくると、一人の女性がホッピーを全員のジョッキについであげているのであった。
 親切心からのことで、以前にも他で見かけたことがある。
 他の女性が何が間違っているかを笑いながら教えてあげていた。

 ホッピーは他人についではいけないのである
 
 演出家と役者は演劇論。探偵は独りの世界。助かるのである。

 3杯目は、焼酎お湯割にした。3品目は、あぶりしめ鯖(500円)である。

 コの字カウンターの私達とは反対側の端からカウンターの中に入り、カウンター内を通って、お店の方用のカウンター下の口をくぐり、SAKURAの背後のトイレに入っていった常連の女性の方がいた。面白い。

 最後に瓶ビールを1本飲むことにした。キリン一番搾り大(500円)である。

 GAIは今、チェーホフの戯曲『煙草の害について』に取り組んでいる。名作独り芝居である。

 まさに、「GAIの『煙草の害について』」である。公演の際は是非御観劇を。

 そろそろ帰ることにして、お勘定をお願いした。5時から6時45分までの滞在。ゆっくりと時間を楽しむことが出来た。

 SAKURAは、お湯割りの焼酎2杯を二階堂にしていたので、50円増×2杯で1,440円。
 ガイは1,340円。私は1,840円である。

 中目黒駅は駅耐震化工事の中、今までの渋谷寄りにあった改札口と反対側の横浜よりにも改札口が出来た。
 その新しい改札口でGAIと別れた。

 SAKURAがバスに乗りたいという。

 実際にバス停まで行くと歩きたいという。

 寒い。でも、歩き始める。言いなりである。



中目黒 串揚げ「串八」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5 三起ビル1F
電話 03-3710-7832
定休日 無休・但し12月31日~1月3日迄は休み
営業時間 16:00~24:00(L.O.23:30)
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩1分。



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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中目黒 串揚げ「串八」第4回

居酒屋探偵DAITENの生活 第469回 2012年1月21日(土) 【地域別】  【時間順】



※2012年1月26日 900,000カウント通過。感謝!

中目黒 串揚げ「串八」 第4回


  

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 土曜の夕方、中目黒「楽屋」で、4月、5月、6月の土曜と日曜に上演予定の「咲良舎ランチシアター」の準備の為、sakuraと、S.A.P.の最古参メンバーの一人、女優の志賀由美と3人で中目黒「楽屋」へ行った。メジャー片手に寸法を計ったり、楽屋さんの発送物の手伝いを内輪感覚で手伝ってしまったり、オーナーのマッシーと話しながら企画をたてさせてもらった。
 楽屋を出た後、用事があるという志賀由美と別れて向かったのは、公演体制の時期、中目黒周辺での稽古や打ち合わせの後にsakuraとよく寄られてもらった中目黒駅のガード脇にある串揚げ「串八」さんである。
 正面から見て、右と左に一つづつある入口の右手から中に入った。コの字カウンターの右手には常連の方々が座っていらっしゃる。入口辺りは寒いので、左手の奥の方に座らせてもらうことにした。左手のカウンター席に座る常連の方々二人の背後を通らせてもらう。この辺りは少し狭くなっており、混み合っている時は、右手側のお客さんは一度外に出て、右手の真ん中辺りにある鉄扉から中に入りトイレに行くのである。

 カウンター席に座り、私は晩酌セット(1340円)を頼んだ。生ビール、酒、サワー、ウーロンハイ、ウイスキーの中から3杯を飲み、料理が3品付くのである。
 sakuraは黒霧島お湯割り。私の晩酌セットの1杯目は酒熱燗をお願いした。
 晩酌セットのおつまみは、初かつお鴨なべつぶ貝刺身を選ぶ。
 最初に、初かつおつぶ貝刺身が一緒盛りで出てきた。かつおが美味しい。やはり、私はマグロよりもかつお好きである。
 
 晩酌セットの2杯目は生ビール小である。
 二人の話題は、やはり中目黒「楽屋」での芝居のことである。日々、様々な問題を抱えていても、演劇公演の為だと思えば頑張ることが出来た。それが自分の生きる本質であると思う。

 晩酌セットの3杯目は酒ひやである。肉じゃが(420円)も追加で注文した。
 身体も暖まったので熱燗ではなく酒ひやに移行するのは、冬場の日本酒好きの飲み会のごく自然な流れ、そして、さらに進むと常温ではなく、冷酒になってゆく、さらに、呑みすすむと、帰り際に誰かが「熱燗2本!」と言ってしまい、飲み残すのもったいないので、みんなで二日酔いの道へと突き進むのである。

 おでんの鍋が気になり、どうしてもチクワブが食べたくなった。
 「あの、チクワブ1つだけ食べたいんですけど・・・」とお店の女性にお願いする。
 チクワブ1つに結び昆布が1本入った器が出させる。

 チクワブを食べ、1時間ほどの滞在で外に出た。トイレに行き、出てくると御勘定をsakuraが済ませていた。後でこの記事を書く為に御勘定を聞いてみると曖昧である。
 今まで、必ず総額を文末に書いてきた。しかし、申し訳ないけれど今回は曖昧になってしまった。文中の金額を参考にしていただきたい。



第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第263回 2009年9月24日(木)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第73回 2008年2月8日(金)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第33回 2007年8月12日(日)

中目黒 串揚げ「串八」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5 三起ビル1F
電話 03-3710-7832
定休日 無休・但し12月31日~1月3日迄は休み
営業時間 16:00~24:00(L.O.23:30)
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩1分。



ホッピー原理主義者とは?
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中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)

居酒屋探偵DAITENの生活 第378回 2010年10月30日(土) 【地域別】  【時間順】


※2010年11月1日 600,000カウント通過 感謝!


中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)


 中目黒串かつ殿金外観
 
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 10月も最後の土曜日である。それなのに関東地方には台風14号が近づいていた。
 午前11時の段階でのネット上のニュースには「台風14号は八丈島の西南西約240キロを時速約35キロで北東へ進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。半径110キロ以内が風速25メートル以上の暴風域で、東側560キロ以内と西側330キロ以内で15メートル以上の強風が吹いている」とあった。
 午後3時頃、外に出てみた。やはり風と雨が強い。そんな中、外に出たのは、友人であるMASSIMO氏を尋ねて、彼の経営する中目黒のライブスペース、「楽屋」に行く為である。楽屋での公演に関する打ち合わせだ。
 2階の事務所を訪ねてから1階の店内一番後ろのテーブル席へ移動。ステージでは、ちょうどその日の出演バンドの「アラディーン」のリハーサル中であった。中近東のその音楽は、まさに血湧き肉躍る音。毎月最終土曜日の夜、レギュラーで入っている「ベリーダンスと音楽の夜」というライブの出演バンドである。次回は是非、ステージを見に来たいと思う。

 打ち合わせを済ませ、外に出たのは4時半を少し回った頃であった。少し飲んで帰りたいと思う。実は、雨や雪や台風のような条件の悪い時の居酒屋が好きなのである。店が空いていて、お店の方とも話がしやすいからだ。
 「楽屋」は中目黒の目黒銀座商店街の中程にある。商店街を駅の方へ向かって戻り、商店街の入口の十字路に出た。中目黒ゲイトタウンが左手にある。地上25階、高さ120メートルのGTタワーを中心とした、その新しい街が出来上がったのは平成14年である。その時は驚きと共に、そこにあった居酒屋やスナックが建ち並ぶ「裏路地」が消えてしまったことを悲しんだものである。

 GTタワーを左手に見ながら、十字路を右に曲がり、次のT字路を左に曲がった。その道の左手には、数年前、「根室食堂」という魚介類中心の立ち飲み店があった。そのお店は現在渋谷に移ってしまっている。その少し先の左手にある「殿金」という立ち飲みの串かつ店のことを思い出したのである。本来の店名は「大阪串かつ二代目 殿金」。店が出来て4年ほどであろうか。

 私の歩いているすぐ前で二人連れの方が店に入っていった。続けて、お店に入る。お店の方は一人のみ。二人連れの方が注文を聞かれている。
 「少しお待ちください」と言われ、その間に店内の観察をする。間口は狭いけれど、奥行きがある。入口に数人が立てるカウンター席が左右に少しあり、そこから奥にかけて長いカウンターが伸びて、奥の方で右に曲がっている。一見するとL字カウンターに見えるけれど、変則的なコの字カウンターである。店の一番奥の壁際にもカウンターがある。全部で25人以上は入れるかもしれない。立ち飲み店としては比較的大きな店だ。

 入店したのは、午後4時45分頃であった。入口に貼ってあった紙に営業時間が書いてある。月曜から土曜までは午後3時から午前1時、日曜は午後3時から午前0時までの営業。年中無休である。
 まずは、元祖焼ハイ・ホイス(380円)を頼んだ。最初にお通しのキャベツ(100円?)が出てくる。
 つまみは、串揚げから本日のサービス品のカボチャ(130円が10円)、活アジ(80円)、大山地鶏ささみ(130円)、チーズ(130円)を頼む。白和えがまだ出来ておらず、どて煮(400円)を代わりに頼んだ。

 カウンターには「二度付け禁止と書かれたソースの入れ物」が置いてある。最近はすっかり有名になってしまい、ソースのことで戸惑う人も少ないに違いない。
 活アジが出てきた。開いていない小アジが2匹くっついた状態で揚げてあった。これで80円は安い。ソースにはつけず、備え付けてあった瓶入りのレモン汁で食べる。レモン汁は気が利いている。さらに、ポンズも使ってみた。

 店内に流れる音楽はサザンオールスターズ。
 次に出てきた大山地鶏ささみはポンズとマスタードで食べてみた。
 どて煮は小鉢に大盛、下のステンレスの受け皿にこぼれるほど葱をかけてある。串かつも大ぶりであり、全体に量が多いことを前面に出しているようだ。

 2杯目は男山御免酒純米(470円)にした。先客の二人連れの方々が帰ってゆかれた。そこで、仕込みをしているお店の方とお話が出来た。
 2杯だけで出るつもりがお店の方と話しているうちに、3杯目の一番絞り生ビール(490円)を頼んでしまった。今週も「飲みすぎの土曜日」の予感である。
 店名の「大阪串かつ二代目 殿金」の由来は、オーナーのお母さんが大阪で「殿金」という串カツのお店を経営されていたことがあり、その後を継いだので「二代目」となったとのこと。
 また、学芸大学にあった系列のジンギスカン「殿金」は、今年の6月からこちらと同じ業態になっているとのこと。
 一時、椅子を入れて欲しいというお客さんの要望に負けそうになってしまった時期もあったそうだ。「椅子を置いたら立ち飲み店の良さが無くなって、立ち飲み好きが来なくなってしまいますよ」といい、立ち飲み店であることを続けてくれるようにお願いした。いつも、立ち飲み業態のお店の方とする会話である。

 外まで丁寧に送ってくださり、「次回は台風ではない時にもお越し下さい」とお店の方が笑顔でおっしゃる。

 午後4時45分から6時まで1時間15分ほどの滞在。御勘定は2,190円であった。

 通りに出る。中目黒ゲイトタウンの周辺の強風は凄かった。冒頭に書いた通り、雨や雪や台風のような条件の悪い時の居酒屋が好きなのである。軽くのつもりが3杯飲んでしまった。気分も良い。1軒目だけで済むとは思えなくなってきた。

 (つづく)

※  ※  ※

 追記

 11月5日の夜、中目黒「楽屋」金子マリさんのライブを見た帰り、GAIOZAKI先生と3人で訪問。時間は午後11時を過ぎていた。二人ともすでに酔っているので、立ち飲みに連れてきたのである。座って飲めば眠ってしまう可能性もある。立ち飲みならばそのまま連れ出すことも可能だ。今日は午前0時までとのこと。その時間に追いだしてもらった方が都合がよい。
 サワーやお酒を飲んで、串揚げを食べて外に出る。終電に間に合うことが出来た。やはり、立ち飲みは良い。
 


 中目黒串かつ殿金提灯

中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)
住所 東京都目黒区上目黒2-6-3K&F中目黒101
電話 03-3760-1011
定休日 無休
営業時間 月曜から土曜は15:00~25:00。日曜祝日は15:00~24:00。
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩2分。

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中目黒 串揚げ「串八」第3回

居酒屋探偵DAITENの生活 第263回 2009年9月24日(木) 【地域別】  【時間順】



中目黒 串揚げ「串八」 第3回


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 「本気の役者たち」の本番までちょうど一ヶ月となった9月24日である。
 ここのところ、稽古場風景を報告する為、「さくらの便りブログ版」に随時写真を掲載している。今日は、一ヶ月前の一区切りとして、稽古場に、スチルカメラとは別にビデオカメラも持ち込んで撮影した。
 役者たちはとても積極的で、稽古場には「全員参加」の機運がみなぎっており、活気がある。

 そんな、稽古帰りの午後10時過ぎ、SAKURAGAIと3人で反省会議と称して、中目黒串揚げ「串八」に行った。
 こちらには、晩酌セットというものがある。好きな酒類から3杯、好きなつまみを3品、選ぶことが出来て、1,340円という実にリーズナブルなセットである。また、11枚13,400円という回数券もある。つまり、10回分で1回が無料になるのだ。毎日のようにこちらの店に寄る人にとって、便利でありお得な回数券である。給与生活者にとっては、月末になると、この回数券がとてもありがたく感じるに違いない。何か特別な実入りがあった時に買っておくのも良いといえる。

 3人ともに晩酌セットを選んだ。しかし、今日は、時間が遅い為か、「おまかせ料理」になってしまうそうである。
 1杯目は、やはり3人とも生ビールである。お通しはタクアン漬けが二切れ。そして、1品目は冷や奴が出てきた。グラスと中ジョッキの間くらいの小生である。生ビールが実にうまい。

 2品目は、ヒジキ煮。そして、3品目はアジの刺身である。 
 2杯目は、ウイスキー・ハイボールにした。ここでも角ハイボールである。SAKURAとGAIは燗酒だ。コップが桝に入ったスタイルで出てくる。
 3品目で終わりたど思っていたら、玉葱揚げが出てきた。今日は4品ということになる。特に説明は無いけれど、「おまかせ料理」になってしまったからに違いない。酒飲みの気持ちを解っていてくれる。こういう小さな気遣いに、我々は弱いのである。

 3杯目は、私も含め、全員が燗酒となった。
 都合、5種類のつまみで、3杯の酒を飲んで、1,340円は安い。量的な問題ではない、酒飲みの心の琴線に触れる満足感がここにある。

 約1時間ほどの滞在で一人当たり1,340円を払って外に出る。しかし、芝居の話をしていると止まらない。過去の公演の思い出、今の問題点、これからの方向性、芝居の話はとどまるところを知らない。
 中目黒駅の東側に立つ中目黒GTプラザビルの広場に座って、コンビニで買い込んだ発泡酒と乾き物で、終電まで延長会議となった。
 因みに中目黒GTプラザ周辺のことについては、第264回に書いているので、そちらを読んでいただきたい。


第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第73回 2008年2月8日(金)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第33回 2007年8月12日(日)


中目黒 串揚げ「串八」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5 三起ビル1F
電話 03-3710-7832
定休日 無休・但し12月31日~1月3日迄は休み
営業時間 16:00~24:00(L.O.23:30)
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩1分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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中目黒 割烹「しのぶ」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第250回 2009年8月23日(日) 【地域別】  【時間順】



中目黒 割烹「しのぶ」 第2回

    中目黒割烹しのぶ外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ ←クリックお願いします。

 中目黒からちょっと離れた、ある場所で用事を済ませた後、山手通りの青葉台一丁目の交差点の近くにある店、割烹「しのぶ」の前をSAKURAと二人で通った。暖簾越しに店内を覗くと、カウンター席が空いている。はじめてこちらの店を紹介したのは、2008年4月5日第90回である。中に入ると、カウンターに座る。左手の小上がりに、ちいさなお嬢さんを連れた家族連れらしき方々がいらっしゃる。若い頃、流しをされていたという大将は、変わらずお元気であった。

 すでに、歩きながら缶ビールを2本ほど飲んでいるので、最初から冷酒(700円)を頂いた。この冷酒のガラスとっくりは北海道小樽の「北一硝子」で買ったものだそうである。大将は日本全国を旅されており、単なる観光ではなく、何度も小樽を訪問されているそうだ。SAKURAは小樽出身の札幌育ちなので、大将と話が盛り上がった。
 大将は、全国どんな土地の出身のお客さんが来られても、常に話を合わせられるように、旅をするのだそうである。酒場の大将として素晴らしい心構えである。

 お通しは、みがき鰊と茄子の煮浸しである。これが美味しく、感心してしまった。さらに、自家製塩らっきょ(300円)と、げそと高菜ぴり辛炒め(600円)を頼んだ。
 塩らっきょは美味しく、げそと高菜ぴり辛炒めは、まさに組み合わせの妙とでもいうか、酒のつまみとして最高であった。

 次に燗酒(600円)をいただき、しらうお唐揚げ(800円)をお願いする。これは、技術的に難しいとのことであった。大将は、面白い話をしていても、料理になると集中する。その表情の変化がカッコイイのである。私の亡父と同じように満州から帰ってこられた世代である。しかし、顔の色つやも良く、声に力があって、実に若い。

 しらうおのかき揚げは食べたことがある。しかし、唐揚げは初めてであった。これが実に美味い。ついつい、ビール中瓶(600円)を頼んでしまった。
 カウンターの材質はアメリカ杉であるという。こちらのお店が開店したのは、東京オリンピックの翌年である。長い年月で独特のやさしい手触りになっている。

 午後6時30分から7時45分まで、1時間15分ほどの滞在。お勘定は2人で4,100円であった。
 「ちょうどでけっこうですよ」と、大将が言ってくださる。しかし、SAKURAは、「いいえ」と言って、きちんと払う。「ご丁寧に」と大将。大将の笑顔に送られ、小上がりの御家族連れらしき方々に、「お先に」と声をお掛けして店を出る。気持ちの良い時間であった。

 ただし、こちらでは大将との会話も「つまみ」のうち、一人静かに、または数人で来て仲間内で話をしながら酒を飲みたい、そんな方にはお薦めしない。それでは、楽しみが半減するからである。

※流し=芸人・按摩(あんま)などが客の呼び入れを求めて歩くこと。また、その人。 「―のギター弾き」「新内(しんない)―」(大辞林より) 


第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第90回 2008年4月5日(日)

  中目黒割烹しのぶ看板

中目黒 割烹「しのぶ」
住所 東京都目黒区東山1-9-13
電話 03-3719-3227
定休日 第4土曜日のみ
営業時間 17:00~
交通 東急東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩15分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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中目黒 炭火やきとり「栃木屋」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第181回  2009年2月21日(土)  【地域別】  【時間順】



中目黒 炭火やきとり「栃木屋」 第2回

  中目黒栃木屋外観    にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加中。


 中目黒駅前の上目黒2丁目にはGTタワー、GTハイツ、GTテラスの三つのビルからなる中目黒ゲイトタウンという再開発地区が2002年に出来ている。また、目黒区総合庁舎(目黒区役所・目黒区社会保険事務所)が2003年に移転してきており、さらには、山手通りを挟んだ上目黒1丁目地区には中目黒アトラスタワーという45階建てのビルが建設される。
 中目黒周辺はどんどん変貌しつつあるのである。

 目黒区のホームページによれば、目黒区には22住区があり、その22の住区に、全体で24カ所住区センターが設置されている。住区センターには、住区集会施設、老人いこいの家、児童館(学童保育クラブ)、防災拠点等が設けられている。
 中目黒駅から歩いて行ける距離には三つの住区センターがある。ゆえに、中目黒で芝居の稽古をする場合が多い。稽古帰りに寄る居酒屋もあって、さらには「咲良舎ランチシアター」と銘打って、目黒銀座商店街にあるダイニング&バー「楽屋」でライブハウス公演を2回行ったこともある。いずれにしても、中目黒は我々咲良舎にとって縁のある街である。

 翌日にワークショップ「本気の役者たち」の発表会本番を控え、中目黒の菅刈住区センターでの最終稽古の後、スタッフと打ち合わせということになった。ワークショップの発表会とはいえ、シアターΧという客席数最大300席の劇場での発表会である。やはり、いつもの舞台スタッフの方々の力をお借りしなければならない。今回の照明プランナーである照明・音響関連会社のH社長、音響のさん、SAKURA創間元哉君と一緒に軽く飲みながらの打ち合わせということになった。

 入った店は、菅刈住区センターから近い焼き鳥と鳥料理の店「栃木屋」である。記事にするのは2回目である。前回は2008年7月15日の第116回だ。午後5時半の開店時間より10分程早く、暖簾のまだ出ていない店内を覗くと快く迎えてくれた。店に入ると右手に「くの字」のカウンターがあり、9名が座れる。左手に並ぶテーブル席は、四人掛が二つ、二人掛が三つあって、色々と組み替えることが出来るようになっており、計14人が座る事が出来る。
 カウンターの中は調理場、奥には広い座敷がある。前回の時は、人数がもっと多かったので座敷に通された。

 まず、瓶ビール(480円)を3本。焼きとんはレバー(140円)4本、かしら(140円)4本、焼き鳥は、なんこつ(160円)4本、手羽先(180円)2本、野菜系でギンナン(160円)4本を頼んだ。ほうれん草のおひたし(300円)を2個頼み、H社長の発案で「さめステーキ(480円)」も注文した。お通しは厚揚げ煮であった。
 ビールを飲み終わると、私はレモンサワー(380円)に切り替えた。さらに、瓶ビールもう1本の後は日本酒である。栃木県の酒「天鷹」を燗酒にしてもらう。1合400円なので2合は800円であろうか。数は忘れてしまったが4本ほど飲んだように思う。
 アボカドとマグロたたき(550円)も注文して、ゆっくり酒を飲んだ。

 H社長と飲むと、芝居の話で盛り上がり話が尽きない。H社長がいろいろな劇団と芝居で全国を回っていた頃、どの劇団でも必ず宴会部長がいたそうである。公演最終日に劇場から撤収する「バラシ」と呼ばれる後かたづけには参加せず、打ち上げの場所を探す係のことである。若い頃のH社長がその役目をした時は、どこの街に行っても昼間のうちに街を歩き、暖簾や佇まいで居酒屋を探したそうである。それから夜になって、その店に入ってみて、少し呑んでから「今晩、大人数なんですけれど・・・」と切り出すのだそうである。最初から大人数で予約をすると高くつく場合が多いからだそうである。居酒屋の選択基準は情報ではなく体験でなければいけないということか。

 音響のAさんが先に帰られたので、4人席と2人席をつなげて座っていた場所から2人席を離脱、4人席のみに自主的に移動した。すると、お店の方が「お席を空けていただきありがとうございました」と言ってくださる。「栃木屋」さんはお店の方の対応が本当に良いのである。

 役者が2人観客が5人の芝居を見たことがあるという話をした。
 すると、H社長は新宿文化センターという劇場で芝居を見た時の話をされた。JRが国鉄であった頃の話である。その日、ストライキで電車が動かず、劇場に行ってみると観客はわずか3人であったという。小ホールであれば210人の客席数である(大ホールならば1802席)。そこに3人の観客である。舞台には30人の役者が出ていたそうである。主催者側が離れて座っている3人に集まってもらうように言ったそうである。3人の観客を前に芝居はきちんと上演された。帰りには、30人の役者全員がロビーに並んで3人の客を送り出してくれたそうである。劇場を出た後、顔見知りでもなんでもない観客3人がなんとなく離れがたくなり、一緒に居酒屋へ呑みに行ったそうである。

 栃木屋での滞在時間は2時間近くであったろうか。お勘定は5人で10,890円であった。

  中目黒栃木屋看板

中目黒 炭火やきとり「栃木屋」
東京都目黒区東山1-3-12 日神プラザ中目黒1階
電話03-3711-6591
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
定休日 日曜 営業時間 17:30~26:00
東急東横線・営団地下鉄日比谷線 中目黒駅下車徒歩6分



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中目黒 楽屋「中西俊博・鬼怒無月」デュオ

居酒屋探偵DAITENの「アート録」Vol.1



中目黒 楽屋「中西俊博&鬼怒無月デュオ」


 携帯電話のバイブが振るえた。永年の友人、マッシーモ氏からの電話である。彼がオーナーである中目黒「 dining bar & Live music 楽屋(らくや)」 」へのお誘いの電話であった。

 今日のライブは、バイオリンの中西俊博、ギタリストの鬼怒無月のデュオ。
 中西俊博のライブを楽屋で聞くのは2回目である。現在、中西俊博は、青山円形劇場で11月21日から12月26日まで上演されている公演、青山円形劇場プロデュース「ア・ラ・カ・ル・ト~役者と音楽家のレストラン~」に音楽監督として参加している。出演する役者は高泉淳子、白井晃、陰山泰、visitorと呼ばれるゲストは羽場裕一である。ミュージシャンは中西俊博(violin)、クリス・シルバースタイン(bsss)、竹中俊二(guitar)、林正樹(piano)の4人に加え、ROLLY(guitar)が12月19日までの平日にゲスト参加する。

 高泉淳子、白井晃、陰山泰は、80年代演劇ブーム時代の人気劇団「遊◎機械/全自動シアター」のメンバーであった。
 同劇団を始めて見たのは、1986年7月23日から27日に行われた「第5回公演 僕の時間の深呼吸~ぼくは夜中に台所でこっそり懐中時計を呑み込んだ~」である。同公演は1986年6月25日から29日に新宿・タイニイアリスで上演された後、大阪・扇町ミュージアムスクエアでも大阪公演が行われ、さらに高田馬場・東芸劇場で追加公演として行われたものである。
 古いアパートを改造した同劇場では、1984年に劇団第三舞台が「宇宙で眠るための方法について」を下北沢ザ・スズナリで上演した直後、追加公演的に上演をしていた。なお、東芸劇場は1987年に閉館している。

 「僕の時間の深呼吸」では、高泉淳子がランドセルを背負った小学生山田のぼるとして客席後方から登場した途端、彼らの劇世界に放り込まれてしまった。その時の衝撃をよく覚えている。あまりに面白かった為、追加された公演をすぐに予約して再度見てしまった。この頃、OZAKI先生やマッシーモ氏とも同劇団の公演を見ている。
 その後も「遊◎機械/全自動シアター」は劇団としては解散。青山円形劇場を中心に演劇と音楽の融合ともいえる作品をプロデュース公演として数多く上演している。また、我が咲良舎も青山円形劇場は馴染みのある劇場である。 先日、シアターΧで上演した「愛と偶然の戯れ」を1996年に上演した劇場は青山円形劇場であった。
 中西俊博は1989年からずっと音楽監督として「ア・ラ・カ・ル・ト」に関わっている。今年で20周年であるというから驚かされる。ファーストアルバム『不思議の国のヴァイオリン弾き』は10万枚を越す大ヒット、以降は井上陽水、桑田佳祐、坂本龍一、布袋寅泰らのアルバム制作やコンサートに参加。TVドラマやCM音楽、映画音楽など数多く手がけている

 長くなってしまったが、「遊◎機械/全自動シアター」の中心メンバーと青山円形劇場で共演中の中西俊博が劇場公演の休演日の夜に行う貴重なライブ。是非、見たいと思い、マッシーモ氏との共通の友人であるOZAKI先生と「楽屋」で待ち合わせることになった。

 午後9時に「楽屋(らくや)」に到着する。すでにマッシーモ氏とOZAKI先生はワインを飲んでいる。この日も結局、二人はワインを赤白2本空けたのである。血糖値が心配な私は付き合う程度にした。本日2回目のライブは、まだ始まっていない。実は7時から8時の60分の予定の1回目のライブは、約80分ほど演奏され、終わったのが9時頃であったという。

 午後9時30分、第2回が始まった。
 1曲目はボサノバである。静かで繊細なやり取りが続く。軽く肩慣らしではあるが、これからの心地よい時間を予想させる。
 2曲目はスパニッシュ・ミュージックである。徐々に情熱的になってゆくバイオリンの音をギターがリズム楽器となって支え盛り上げる。まるで、タンゴを踊る男と女のように絡み合う音。そして、カタルシス。そしてもう一度。今度はギターのソロである。バイオリンはウクレレのように演奏され、バイオリンがバッキングに回る。
 3曲目はロドリーゴの「アランフェス協奏曲」。おなじみの名曲である。バレエを見ている気分である。
 4曲目はエレクトリック・ギター、エレクトリック・バイオリンにそれぞれ持ち替えての演奏。これが凄かった。サマルカンドにいるような気分にさせられる曲。
 雅楽のように聞こえる導入部。様々なエフェクターで音を重ねてゆく中間部はキング・クリムゾンやピンク・フロイドのようなプログレッシブ・ロックを思わせる。さらに、エフェクターで創り出されたミニマル・ミュージック的音楽の上をバイオリンとギターが自由自在に滑ってゆく。ジャンルに囚われないミュージシャンの凄さを感じた。
 「食べたり呑んだりする雰囲気ではない曲でしたけれど、次もますます、食べたり呑んだりできないのをやります」というMCの後に演奏されたアンコール曲は「アメリカン・ウェイク」。曲調はアイリッシュ・ミュージックである。まさに、音楽の世界の旅である。快い緊張感とさわやかな後味。
 さらに、一度地下の楽屋に戻ってからアンコールに呼び戻され、再度短いアンコール曲。盛大な拍手。お客さんが本当に満足していることが解る素晴らしいライブであった。

 明日からも青山円形劇場でのステージが続く。また、「ア・ラ・カ・ル・ト」や「僕の時間の深呼吸」の演出家である吉澤耕一氏の演出で「中西俊博コンサートLeapingbow2009」が2009年1月24日と25日の両日、再び青山円形劇場で行われる。

 「楽屋(らくや)」では咲良舎として「咲良舎・ランチ・シアター」という演劇ライブを、2005年7月と2006年1月の過去2回上演している。咲良舎が「楽屋(らくや)」で始めた土日の「ランチ・シアター」という公演形態を今後も続けてゆきたいと思っている。オーナーのマッシーモ氏も全面的に協力してくれるという。心強い話である。
 今回は本当に素晴らしい演奏に立ち会うことが出来た。マッシーモ氏に感謝である。

楽屋ロゴ

中目黒 dining bar & Live music 「楽屋」
住所 目黒区上目黒2-5-16
電話 03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME  6:00~10:30 pm
BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
定休日 基本的に年中無休
詳細は楽屋ホームページ

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中目黒 もつ焼き「源」第3回

居酒屋探偵DAITENの生活 第117回   2008年7月18日(金) 【地域別】  【時間順】



中目黒 もつ焼き「源」 第3回

  
   中目黒源外階段

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 今日は、久しぶりにOZAKI先生と中目黒で会うことになった。OZAKIKI先生が共通の友人のMASSIMO(マッシーモ)氏に会う為に楽屋に行きたいというのである。
 前回、もつ焼き「源」を記事にしたのは、2007年3月2日第12回である。
 その後、こちらの店に何度か来ているが記事にするのは久しぶりであった。「源」は、電話を入れてみると満席で入れない場合も多い店である。私も何度かふられた経験がある。しかも、今日は金曜日である。
 待ち合わせ場所の中目黒駅改札に、OZAKI先生は約束の時間より遅れて登場した。しかし、15分程度であるから想定内である。急いで、「源」に向かった。金曜日の午後7時といえばもっとも混む時間である。

 店の前まで行くと、ちょうど3人組のお客さんが目の前で入ってゆくところであった。一歩遅かったように思えた。「入れないですかね?」とOZAKI先生。会話の内容が少し聞こえた私は「あの人達は団体客だから大丈夫だよ」と答えた。店に入ると、左側は20人近くが座れる座敷席になっている。予約をすれば団体での利用も可能なのである。一人客か二人客は必然的に右側のカウンター席に座るのである。ゆえに、他の人と合流する3人の人達の後に入った我々はカウンターさえ空いていれば入れるのである。私は入ってすぐ手前のカウンター席右端を狙っていた。
 マンションの裏階段を上がって、3人の人達の後から中に入った。やはり、予想通り、座敷で待っている人達に合流である。カウンター右端の飲み物を作る場所前の2席が空いていた。すかさず、座る。
 この場所は、注文がし易い席である。さっそく、ホッピー(390円)を2杯頼んだ。もちろん、私は氷無しである。
 「注文は紙に書いてください」と言われる。紙に「つくねピーマン付き2本、なんこつ1本、レバー2本、エシャレット(280円)、 煮込み(450円)、レバカツ(160円) 2本」と記入した。つくねを頼むとピーマンつけますか?」と聞かれるので、最初からピーマン付きと書いた方がよい。このピーマン付きのつくねのスタイルはオリジナルが他店にある。
 「煮込み塩味ですか?味噌味ですか?」と聞かれる。迷わず塩と答えた。すると、OZAKI先生が「味噌じゃ普通ですものね、せっかくだから塩を食べてみたいですよね」と同意する。
 
 まず、レバーのタレ焼きがやってくる。辛子をつけて食べる。これがうまい。つくねとピーマンの相性も良い。この食べ方を最初に考えた人は偉い。
 煮込みがやってくる。さっぱりとして癖の無い味である。エシャレットを箸休めに酒が進む。私は2杯目は、当然のごとく生レモンサワー(390円)である。

 20年以上前に会社の部下であったOZAKI先生と二人酒である。やはり、昔話になってしまう。楽屋のオーナーのMASSIMO(マッシーモ)氏と3人で飲んだ頃の話になる。
 OZAKI先生が入社したその日に、3人で飲むことになり、いきなり、今の雰囲気そのままのつきあいになったのである。初日で3人で残業となり、MASSIMO(マッシーモ)氏の地元で飲むことになった。高円寺である。MASSIMO(マッシーモ)氏の行きつけの店に「いがぐり」という居酒屋があった。カウンターがコの字にあるが、その回りを酒瓶が囲ってしまい、中のマスターが良く見えないのである。奥で料理をつくり、酒瓶の上から料理を出すのである。
 来る客はミュージシャン、ダンサー、役者たちが多いという。常連の中には有名なハードロックバンドのベーシストの方もいた。

 「キープボトルだけ呑んで誰も料理を注文しやしない」と嘆くマスターくりぼう。ついに客は我々だけになってしまった午前2時過ぎ。マスターが寿司をおごってくれるという。店の片付けを待って、高円寺駅の近くにあった大規模な回転寿司に向かった。我々は歩きであるが、マスターはバイクであった。派手なヘルメットにゴーグル。派手なコートを身につけているマスター。マスターはそのまま店に入ってくる。ゴーグルもバイク用の手袋さえ外さないのである。そのまま、ビールを飲み、寿司も手袋をしたまま、箸も使わずつまむのである。あまりのすごさに唖然としたものである。
 我々はその後、MASSIMO(マッシーモ)氏の部屋に戻り、2時間ほど仮眠をとり、完全な2日酔いのまま、出勤したのである。

 今から20年も前の伝説的な話ではある。現在も同店は存在し、音楽関係の皆さんが多いらしい。また、楽屋のMASSIMO(マッシーモ)氏と3人で行ってみたいと思う。

 OAZKI先生はホッピー中を頼み、私は3杯目をホイス(390円)にした。これで、前回の祐天寺ばんの時と同じ、レモンサワー、ホッピー、ホイスの3種を制覇したことになる。
 ジョッキに氷と焼酎とホイスを混ぜた液体を9分目まで投入。炭酸が1本ついてくるのである。これで390円は安い。思えば原価があがったはずのホッピーも390円のままである。頑張ってくれているのである。

 ピーマンとつくねを一緒に食べるのは、トルコ料理的イメージであるとOZAKI先生が言う。トルコでアダナケバブを食べた時に、つくねを思い出したそうである。エスニック系の肉中心の文化の国では、我々が思っているよりも肉を野菜と一緒に食べるのだそうである。
 そのうち、トルコ料理を食べたいということになった。それも、赤坂とかでなく大久保辺りにあるトルコ料理をである。

 ほぼ満席であった店内も、8時30分を過ぎて、我々と男性客1人、女性客1人だけになってしまっていた。その女性客が離れた席の男性客たちと元気に話している。これまで、満席の店内はそれほどうるさくはなかったので、ちょっと気になった。いつも、「源」は不思議と落ち着いた雰囲気がある。いつ来てもうるさいという印象はなかった。いずれにしても居酒屋の雰囲気は女性客で変わる。女性の声質の為かもしれない。その高い声、笑い声はよく通るからである。チェーン店に行かない理由の1つに、若い娘たちの多い店、その娘たち目当てに声を張りギャグを飛ばす若手芸人のような若者たちの存在がある。もちろん、部下相手に野太い声で笑い続ける上司、連発される親父ギャグにも絶えられないが・・・。

 午後7時から8時50分までの滞在、二人でお勘定は4240円であった。


 ※  ※  ※

 追記 2010.11.5

 ozaki先生と久しぶりに再訪。生レモンサワー(410円)。風邪気味なので、二つ割りレモン1個がうれしい。焼き物はかしら(170円)、ナンコツ(170円)を塩。冷やしトマト(300円)。お客さんがびっくりするほど若い。親父は私たちだけ。
 生レモンサワー(410円)をもう一杯。煮込み(500円)レバーカツ(180円)2本。ozaki先生はホッピー(450円)。さらに中も頼む。飲物も食べ物もだいぶ値上がりしていた。仕方がないのかもしれない。
 午後7時20分から8時50分まで。1時間30分ほどの滞在。お勘定は2人で3,610円であった。

 

 中目黒源看板

中目黒 もつ焼き「源」
住所 東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階
交通 東急東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩5分


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中目黒 焼き鳥・鳥料理「栃木屋」

居酒屋探偵DAITENの生活 第116回   2008年7月15日(火) 【地域別】  【時間順】



中目黒 炭火やきとり「栃木屋」

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 シアターΧで上演する「愛と偶然の戯れ」中目黒での稽古帰り、私、演出のSAKURA、舞台監督・照明・音響関連会社のH社長、舞台監督のY氏、音響のH氏、音響オペのA氏、俳優の五森大輔氏、咲良舎アクティングプレイスのメンバーの女優天崎温子の計8人で打ち合わせ兼飲み会となった。
 劇場に入るのは7月26日(土)である。しかし、本番ではない、今回は劇場空間を無料にてお客様に解放。午後12時から「場当たり稽古」を行う様子を見ていただき、その後の午後4時から1本の芝居を「公開ゲネプロ」として上演する。さらに、中央大学元学長で今回の作品の翻訳者である鈴木康司先生を中心に「アフタートーク」を行うという予定である。詳しくは、前回の記事を読んでいただきたい。

 稽古後といえば午後10時過ぎである。今日、集まった役者とスタッフの総勢は18名。大規模チェーン居酒屋でないと入れない人数だ。しかし、H社長も私もチェーン居酒屋嫌いである。そこで、山手通り沿いにある焼き鳥と鳥料理の店「栃木屋」へ行くことにした。
 「公開ゲネ」まで連日の稽古である。半数の役者たちは途中で帰っていった。それでも残りは十数名である。「栃木屋」の中を覗くと、右手には10名ほどのカウンター席があり、左手には2名から4名のテーブル席が6,7卓、全部で30名ほどが座れると見た。
 空いている席はテーブル席に6人くらいであろうか。その様子を察したのか数名が帰ってゆき、残りが8名になった。入口から中に入ってみると、店の方がこちらの人数を見て、「お座敷へどうぞ」と言ってくれた。何度も前を通りながらなかなか来店が実現しなかった店である。お座敷の存在などまったく知らなかった。
 しかし、H社長によれば、十数年前に何度も打ち合わせに「栃木屋」を使ったという。店に入ってみて、だんだんに思い出してきた。しかし、H社長もこんな大きな座敷があったことは覚えていないそうである。

 店の奥の座敷へ入って行く。座敷はかなり広い、無理をすれば30名以上が座れるに違いない。咲良舎アクティングプレイスは全クラスのメンバーが全員集合したとすると40名以上になる。一堂に会する為の店を見つけるだけで難しいのである。
 
 まずは、キリンラガーの中瓶(480円)を4本お願いする。さらに、焼き鳥ともつ焼きを16本、塩とタレのお任せで頼む。1本150円から180円である。他に煮込み(420円)を3つ、レバ刺し(600円)を2つ、群馬県産枝豆(400円)を3つ、お願いした。
 最初にレバ刺しがやってくる。ニンニクと生姜と葱が載せられた薬味入れが一緒に付いてくる。私は明日のことを考えて生姜である。

 ビールを飲んでしまった後は、H社長の提案と私の腹づもりが見事一致。焼酎キンミヤボトル(1500円)を1本もらい、ホッピー6本と氷とジョッキをもらう。ホッピーはもちろん、ジョッキもちゃんと冷やされた状態で出てきた。大部分の人は氷を入れる。私は3冷を作って飲んだ。H社長は氷を2個だけ入れてくれという細かい指定である。この氷を2個だけという人は以外に多い。冷たく呑みたい。でもホッピーの本来の味わいは残して欲しいという人の1つの選択である。
 店長らしき方との会話の中で、人数が多い場合用に大瓶のビールと同じサイズのホッピーがあれば良いという話になった。「何かの際に言ってみましょう」とのことであった。工場のラインを増やすのは大変かもしれないが、割物としてのホッピーの需要を増やすには、大瓶という選択肢もあるかもしれない。
 
 芝居の現場の話、武勇伝、役者の噂話など、舞台のスタッフの皆さんと呑むと実に面白い。さらに、H社長は古典酒場好きである。昔、教えていただいた店で私が気に入ってしまった店も多い。中目黒のある有名居酒屋の昔の姿についての話で盛り上がった。本当にあの頃はおいしかった。今は変わってしまったという。事務所が近く、毎日のように通ったH社長だから言える話である。
 また、中目黒に多く店を持つ地域居酒屋チェーンを創設したという「お婆ちゃま」が一人で静かにやっているもつ焼き屋さんを知っているという。実際、目の前で品物が足りなくなると、そのチェーンの店に電話をして、持ってこさせるそうである。この店に、次回、連れていっていただく約束をした。

 キンミヤの2本目をもらい、ホッピーも4本追加した。氷も何度かもらう。最後に、おすすめの皮付きポテトフライ(380円)を3個いただく。
 キンミヤも2本空いて、全員が軽く呑んだという感じであろうか。決めるべきことは決まった。なかなか良い打ち合わせであった。
 7月26日の両国シアターΧを借り切った無料の「公開ゲネ」の日まであと10日である。これから連日稽古に入る。長い日は1日9時間の稽古である。本当に我が咲良舎のメンバーは稽古好きな役者が多い。実際の本番公演は11月である。それまで、さらに稽古が続く。しかし、稽古が嫌いという役者は駄目である。最近は、長時間の稽古もせず、お手軽に作ってしまう舞台が目立つ。それは、客を迎える前の長時間の「仕事」が嫌いな寿司職人のようなものである。うまい寿司は作れない。

 午後10時10分から11時40分までの1時間半の滞在。8人でお勘定は17,190円であった。

※ゲネ・・・ゲネプロの略。ドイツ語のGeneralprobe(ゲネラールプローベ)を略した略語。ゲネプロとは、オペラやバレエ、演劇などの舞台芸術で、初日公演の間近に舞台上で行う最後の全体リハーサルのこと。英語圏ではコスチュームを付けるのでドレスリハーサル (dress rehearsal) という。

 
 中目黒栃木屋看板

中目黒 炭火やきとり「栃木屋」
東京都目黒区東山1-3-12 日神プラザ中目黒1階
電話03-3711-6591
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
定休日 日曜 営業時間 17:30~26:00
東急東横線・営団地下鉄日比谷線 中目黒駅下車徒歩6分



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中目黒 割烹「しのぶ」

居酒屋探偵DAITENの生活 第90回  2008年4月5日(日) 【地域別】  【時間順】


 
中目黒 割烹「しのぶ」


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 咲良舎のMIプロジェクトの帰り、SAKURAと2人、目黒通り沿いのバス停を目指していた。その途中、SAKURAが何年も前から入ってみたいと思っていたと言う店があった。私も同じことをいつも思っていたのである。しかし、暖簾が出ているのに「準備中」の札が出ている。一度はその前を通り過ぎるも誘惑に負けた我々は道を戻って、入口の扉を少し開けた。
 「準備中の札が出てますけど、やってますか?」と言いながら覗き込む。
 「どうぞ」という答えがすぐに返ってきた。

 中目黒から少し離れた場所にその店「しのぶ」はある。山手通りから少し入った場所にあるので目立たない。外観の雰囲気からしてもふりの客が入ることはないに違いない。
 中に入ると、すぐ目の前に横一列のカウンターがある。席数は8席ほど。左手に小上がりがあり、四人席が二つ。その1卓にはおしぼりが置かれ、後で聞いたところによれば、四人様の予約が入っているそうである。15、6人で満席という感じの店である。カウンターの中は調理場。一人で料理を作るのにちょうど良いつくりである。

 「お食事ですか?、お飲みになりますか?」との言葉に「飲みます」と答える。
 まずは、瓶ビール中瓶(600円)である。キリンラガーだ。つみれ汁がお通しとして出てきた。良い味つけである。汁ものが最初に出てくると酒がすすむ。
 塩らっきょ(300円)、しめじほうれん草バター炒め(600円)をお願いする。
 ビールはすぐに無くなってしまった。燗酒2合をいただく。この燗酒の燗の付け具合がとても良いのである。熱燗好きのSAKURAがここの人肌燗には感心していた。

 「このお店はもう何年たつのですか?」と聞く。
 「もう、この場所で初めて42年ですよ」との答えである。
 42年前といえば東京オリンピックの直後である。壁紙などの手直しはしているけれど、その頃のままの造りであるという。店の中を改めて見まわす。白木のカウンターが実に良い。天井や壁の作りも渋い。今時のお手軽な造りの店とは違う。「仕事」がされているのである。

 自家製餃子(600円)をお願いする。マスターは満州生まれであると言う。自分の餃子は満州餃子なのでニンニクは入れずショウガを入れるのだという。私の亡父も満州生まれであり、父が母に作らせる餃子もニンニクを入れなかった。この話でマスターと盛り上がる。

 お互いが住んでいた場所や世間話でさらに盛り上がる。マスターの話のもってゆき方が実にうまい。話し好きでありながら、自分だけ勝手にしゃべっているという訳ではない。こちらを楽しませる話芸を持っておられる。
 今年の1月に某テレビ番組で紹介されたそうである。番組名やタレント名を言えばすぐに解る有名番組である。テレビで紹介されると常連さんが入りにくくなるので、ずっと断っていたが常連のタレントさんの強い要望で仕方なく引き受けたのだという。
 「インターネットで紹介しましょうか」という勧誘セールスも来るけれど、すべて断っているのだそうである。ゆえに、お店に行ったとしても「ブログを見て来ました」等とは言わないでいただきたい。

 いかげそ(400円)をお願いする。手早い。そして造られる料理は、どれもちょうど良い塩加減である。
 マスターは若い頃、自分の仕事とは別に「流し」の仕事をしていたそうである。
 「やりますか?」と笑顔で言いながら、奥からギターをもってくる。
 ここからはマスターのオンステージである。弾き語りで「悲しい酒」など数曲を歌ってくれた。
 一人で切り盛りされている店である。いつもギターを弾いて歌ってもらえる訳ではない。忙しい時は無理であろう。
 約1時間半の滞在である。お勘定は2人で5,300円であった。予約のお客さんたちはまだ来ない。日曜日の夕暮れ時、私たち2人で店を貸し切り、弾き語り付きの楽しい一時であった。後で気が付いたことであるが「準備中」の札はずっとそのままであった。

 ※流し=芸人・按摩(あんま)などが客の呼び入れを求めて歩くこと。また、その人。 「―のギター弾き」「新内(しんない)―」(大辞林より) 


 
  中目黒割烹しのぶ看板

中目黒 割烹「しのぶ」
住所 東京都目黒区東山1-9-13
電話 03-3719-3227
定休日 第4土曜日のみ
営業時間 17:00~
交通 東急東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩15分。




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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中目黒 焼きとん酒場「とんde目黒」

居酒屋探偵DAITENの生活 第75回   2008年2月17日(日)  【地域別】  【時間順】


中目黒 焼きとん酒場「とんde目黒」

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 ずいぶんと冷え込んでいる晴れた日曜日の夕暮れ時である。SAPの特別ゼミ的なワークショップ「MIプロジェクト」の帰り、SAKURAとメンバー8人と共に稽古場から中目黒駅まで全員で移動する。中目黒駅近くで創間元哉君に「今日は中目黒の探検はしないのですか?」と聞かれるが、東急ストアで買物があった為、今日は「無し」であると答えて別れた。
 しかし、東急ストアで目的の品物が発見出来ず、食品を少し買っただけで荷物も少ない状態の私たちは、中目黒東急ストアの入口近くに新しい店を発見してしまった。
 焼きとん酒場「とんde目黒」という店である。昨年の10月に開店した焼きとんの店である。

 最近、あちらこちらの盛り場に増えている、「ニュー焼きとん系」の店の一つである。この手の店では、特に「日本橋紅とんチェーン」が一番目に付く。事実、この店から200メートルほどしか離れていない場所に「日本橋紅とん」の中目黒店が存在する。

 「とんde目黒」を紹介するページには次の様に書かれている。
〈おしゃれなお店が多い中目黒のなかで異彩を放つ、焼きとん酒場「とんde目黒」。朝挽き新鮮豚もつを備長炭で焼いた串もつはまさに絶品! “酒場”が持つべき本来の魅力の一翼を担う店です。〉(ぐるなびより引用)

 数年前から「大規模チェーン居酒屋」の古い業態が減り、小規模で、もつ焼きなどに特化した店が増えると予想していたが、やはり、事実そうなっている。
 「酒場が持つべき本来の魅力の一翼を担う店」とは、どういうことだろうか。
 大規模チェーンが次々に作った、照明を落とし、個室を多数持つ「個室系居酒屋」という業態には問題が多い。今時の言葉で言う「まったり」とされてしまい、酒もつまみも食べず「個室」に長時間滞在されてしまうのである。時間当たりの客単価は上がらず、利益は少ないに違いない。その分人件費を抑えているので、「個室系居酒屋」の従業員はフロアの広さに比べ異常に少ない。ワンフロア全体に目の届く従来店と違い、従業員の姿をみつけることすら出来ない時もある。客の不満はつのり、ますます注文をする気持ちが薄れるのである。
 さらに、格子戸で区切ったり、長いのれんを下げたりして作った小さな「半個室」が多数ある、迷路のような薄暗い店の中、従業員が追加注文を狙って左右を見ながら歩いてくる姿を「半個室」の中側から見ていると、自分が刑務所に入れられているような気分になってくる。

 これに対して、「とんde目黒」の店内は明るく広い。店に入ると、6人掛けのテーブルが15個ほど並んでいる。高めのテーブルと椅子。テーブルの下には荷物を入れる為のスーパーマーケットで使うカゴのような物が置かれている。手荷物で席を占領されない為の工夫である。6人掛けは相席させ易いテーブルである。テーブルとテーブルの間も従業員が動き易いように、広くとってある。その為かこの店の従業員の動きは素早い。店全体が見渡せるので従業員の管理にも適しているに違いない。隠れる場所を多く作ると、下の人間は上の人間の意にそわない動きをするものである。

 まずは、SAKURAは芋焼酎明るい農村(400円)を、私はゆう焼けセット(1000円)を頼んだ。
 この夕焼けセットは、午後3時から6時までの限定商品である。内容は、キリン生ビール中1杯、焼きとん3本、小鉢、マグロぶつである。
 焼きとんは、かしら(1本150円)、たん(1本150円)、レバタレ(1本150円)の3本を選んだ。小鉢は白菜などのお新香、マグロぶつの他にタコブツも選べるようになっていた。小鉢もマグロぶつも量はかなり少ない。しかし、味はおいしかった。もちろん、同じ中目黒の「串八」の晩酌セットには完全に負けるが仕方がない。
 さらに、セロリ漬け(200円)、 銀杏(1本150円)を2本、追加した。

 2杯目は二人ともホッピーにした。つまみの追加はひじき梅煮(250円)。ホッピー白氷入(瓶300円+焼酎180円)、ホッピー黒氷なし(瓶300円+焼酎180円)。合計するとホッピーとしては高い部類に入ってしまう。
 最後にマッコリ(380円)を頼んだ。マッコリを置いている点も「紅とん」に似ているところである。

 「とんde目黒」は、「若い人」にも「親父達」にも適している店と言える。何が求められているかをよく研究していると言える。
 この店の単価とツマミの「量」には経営的工夫がある。もつ焼き以外の商品は、一つ一つの量を少なくして単価を安く抑えている。単価が安ければ複数個注文してくれるものである。単価を抑え集客し、客の滞在時間を短くする工夫をして、薄利多売を目指す経営であろう。しかし、「古典的もつ焼き店」に慣れている人間にとっては、値段の割に小さく感じる肉のサイズであった。

 「とんde目黒」という店名からすると、これから目黒区内に支店を出してゆくのだろうか。それとも「日本橋紅とん」チェーンに対抗して地名を店名に入れて、これから他の区に展開してゆくのだろうか。無休であり、毎日午後3時から開店している点は客にとってメリットがある。土曜日や日曜日の早い時間に、打ち合わせと称する飲み会をする場合が多いので、これはとても助かる点と言える。
 5時半から6時半までの1時間の滞在。二人でお勘定は3,490円であった。

※追記
 この翌週の2月24日(日)に、SAKURA、そして、S.A.P.の「MIプロジェクト」のメンバーと5人でこの「とんde目黒」に行った。なぜかゴーヤチャンプル、レバニラ炒め、塩焼きそば等、炒めもの系ばかり頼む。店の作りや雰囲気やメニューが「日本橋紅とん」に似ているとメンバー達も言っていた。


中目黒 焼きとん酒場「とんde目黒」
住所 東京都目黒区上目黒1-20-5 エーワンビル
電話 03-3791-3377
定休日 無休
営業時間 15:00~24:00
交通 東急東横線中目黒駅 徒歩1分



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中目黒 串揚げ「串八」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活  第73回   2008年2月8日(金) 【地域別】  【時間順】


中目黒 串揚げ「串八」 第2回


 毎週金曜日夜と日曜日の午後は、今年1月から再開した咲良舎「MIプロジェクト」の稽古が続いている。今日もその稽古であった。
 本日の稽古場は中目黒である。稽古の後、演出のSAKURAと演出助手の創間元哉と3人で飲むことになった。 もつ焼き「源」に電話を入れたが、すでに食べ物はラストオーダーであるという。他にも何軒か歩いたが小さな店はどこも一杯である。だからといって、大きなチェーン居酒屋には行きたくはないのである。
 そこで、以前に何度か入ったことのある中目黒駅脇の通りにある串揚げ「串八」に行ってみることにした。
 午後10時を過ぎている。金曜日は、この時間でもいつも満席である。大きなガラス窓から店の中がよく見えた。道路側から見て、左右の端にガラス戸があり、中に入ることが出来る。中に入ると、コの字カウンターになっている。コの字カウンターの中は、人がやっとすれ違える程度の広さである。カウンターの外側の手前横一列に5人、そこから奥に伸びる左右の縦列にそれぞれ10人近く座れるようになっている。

 左側の縦列の途中に柱が張り出しており、左縦列の奥にトイレがあるので、柱の前に客が座ってしまうと、手前一列と右縦列の客はトイレに行けなくなってしまう。その時、どうすれば良いかというと、一度表側から店の外に出て、店の左側面にある鉄の扉から左縦列カウンター席の背後に入り、トイレに行くのである。これを知っているのは常連の証拠なのだそうである。
 左手の縦カウンターにはたくさんのお客さんが座っていた。やはり、トイレに行き易いからであろうか。右手の縦カウンターに座っているのは一人だけであった。一番奥の席に3人で並んで座った。
 まず、最初にエビスビール大(550円)を頼んだ。この店は、瓶ビールの種類が5種類と多いのが特徴になっている。エビスビール大瓶(550円)、サッポロ黒ラベル大瓶、アサヒスーパードライ大瓶、キリンラガー大瓶、キリン一番搾り大瓶がすべて500円である。しかし、以前来た時よりそれぞれ50円づつ値上がりしていた。諸物価高騰の時代がここにもやってきたのである。

 今日もまた、店の女性が全員にビールのお酌をしてくれた。うれしいこれもサービスである。 サービスといえば、この店には「晩酌セット」というサービス商品がある。生ビール、酒、サワー、ウーロンハイ、ウイスキーの中から3杯を飲み、料理が3品付くというものである。それで、税込1340円である。ずっと一度試してみたいと思いながら、実現出来ていない。

 つまみは、肉じゃが(420円)、それから、ジャガ芋とチーズ(210円)、鳥大葉巻(210円)、ハス(210円)の3種の串揚げを頼んだ。串揚げにはキャベツがサービスでついてくる。
 エビスビール大瓶をもう1本追加。私は吉乃川の燗酒(360円)にする。グラスが升の中に入っており、升の中に少しこぼしてある。
 串揚げがメインの店でありながら、一品料理も豊富である。しめさば(420円)と、創間君リクエストのあじなめろう(420円)を追加する。
 「あじのなめろう」とくれば日本酒である。SAKURAと創間君も、それぞれ吉乃川燗酒(360円)に移行である。私は焼酎お湯割り(380円)にする。さらに、吉乃川の冷や(360円)も飲んでしまった。

 話に夢中の3人である。話すことがこれだけよくあると思うのである。やがて、ラストオーダーの時間になった。レモンサワー(380円)を3杯注文。最後は口当たりの良いものを飲みたくなったのである。アルコールをある程度摂取すると脱水症状になり、冷たい飲み物が飲みたくなるのである。

 約1時間45分の滞在。3人でお勘定は6,760円であった。


中目黒 串揚げ「串八」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5 三起ビル1F
電話 03-3710-7832
定休日 無休・但し12月31日~1月3日迄は休み
営業時間 16:00~24:00(L.O.23:30)
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩1分。


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中目黒「根室食堂」「ごっつあん」

居酒屋探偵DAITENの生活 第44回  2007年10月6日(土) 【地域別】  【時間順】


中目黒「根室食堂」「ごっつぁん」



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「サール・シュワルツ展」

 今日は咲良舎が現在実施している【2年かがりの「愛と偶然の戯れ」ワークショップ】に顔を出した。午後5時に本日のワークショップが終了、解散後、SAKURA、S.A.P.メンバーの創間元哉飛坂光輝漆山健太郎の3名に、ワークショップ参加者のさんを加えた6名で現代彫刻の展覧会を見に行くことになった。その展覧会とは「サール・シュワルツ展」である。差し入れのワインを2本購入、中目黒駅前から大井町行きのバスに乗り、田道小学校前で下車3分の所にある美術館「長泉院附属現代彫刻美術館」に向かった。

 山手通りから少し入った小高い場所に長泉寺という寺院の付属美術館がある。
 会場についたのは午後5時30分頃であった。1階で彫刻作品を見せていただいた後、2階の会場へ。展示室の真ん中でオープニングパーティがすでに始まっていた。およそ50名ほどの人々が談笑されており、上品な雰囲気が漂っている。
 SAKURAがニューヨークに10年間住んでいた頃、同じロフトの上の階に住んでいたのがユダヤ人彫刻家のサール・シュワルツ氏と夫人の熊坂兌子氏の芸術家夫妻であった。2004年にサール・シュワルツ氏は92歳の天寿を全うされ、亡くなってしまった。しかし、兌子夫人は健在。オープニングパーティでご挨拶をすることも出来た。
 サール・シュワルツ氏の展覧会は何度か見せていただいているが、これだけたくさんの作品を一度に見ることが出来たのは初めてだった。金属などの素材を扱いながら、冷たさは全く無く、温かみがあり、ユーモアにあふれた作品ばかりであった。
オープニングパーティで、ワインやビールなどをいただき、午後6時過ぎに会場を後にする頃には、全員ほろ酔い気分となってしまった。
 「長泉院附属現代彫刻美術館」東京都目黒区中目黒4-12-18
電話03-3792-5858で「サール・シュワルツ展」は11月25日まで開催されている。


中目黒 立ち飲み処「根室食堂」

 「長泉院附属現代彫刻美術館」を出ると、中目黒駅まで歩くことにした。
 駒沢通りを目指して歩く途中、これから行く酒場を検討する。駒沢通りには二軒のモツ焼きの名店がある。駒沢通りに出て、祐天寺方面に歩けば有名店、もつ焼きの「ばん」である。しかし、土曜日の6時過ぎに6人で入れる訳もない。右に曲がって、中目黒方面に歩けば、「ばん」の流れをくむ、もつ焼き店「源」がある。無理と思いながら電話をしたが、現在満席であり、さらに三組の予約が入っているという。
 駒沢通りを歩き、同行するメンバーに「源」の場所を教えた。駒沢通りから「源」の入っているビルの角を中目黒駅方面に左に曲がった。しばらく歩くと目黒銀座商店街に出る。その十字路の一画に中目黒のランドマークであるGTビルが建っている。しかし、私が決めていた目的地は目黒銀座商店街の手前の路地を右に入った左側にあった。

 午後7時過ぎ、立ち飲み処「根室食堂」もまた混んでいた。中目黒の「根室食堂」は、学芸大学の「根室食堂」から見れば本店にあたる。入口付近は立ち飲みカウンターになっており、奥に座敷があって、かなり窮屈ではあるが座ることが出来るようになっている点、両店はまったく同じである。この店の作りで3店舗以降も作ってゆくのであろうか。変則的立ち飲み店といえる。半分が立ち飲みで、半分は座り飲みの店は、五反田の「呑ん気」や荻窪の「鳥もと」などがあるが、半分座敷という店は珍しい。
 本日は、店内のカウンターも一杯、奥の座敷も予約が入っており、6人はとても無理である。居酒屋巡りを6人でするのは無謀であり、絶対にお勧めしない。
 それでも、店の外の魚の入っていた発泡スチロールのケースを積み上げたものをテーブルに見立てて飲むことになった。
 それぞれ、生ビール中(390円)や、しそ焼酎たんたかたん(500円)、シークワーサーサワー(300円)などを頼んだ。
 つまみは、かさごの豪快一本煮(950円)、余市の天上ブリ刺し(600円)、鮭のハラス(450円)等をいただく。どれも新鮮でうまい。みんな驚いていた。ブリ刺しは思わず追加注文してしまった。
 考えてみれば、稽古場を出てすぐ、近くの酒屋で缶酎ハイを買い込み、全員に配って、道端で乾杯をしてしまった(漆山君は酒が強くないのでソフトドリンク)。さらに、パーティから数えれば二軒目である。みんな、ずいぶんと酔っている。話も盛り上がり、居酒屋や飲食店の多い路地とはいえ、近隣の方に迷惑をかけてしまったもしれない。
 途中、飛坂光輝君が他に行くところがあるということで離脱、しばらく飲んで、店を出たのは午後9時半頃であった。お勘定は1万円と少しであったろうか。


中目黒 炉ばた焼き「ごっつあん」

 ここで帰るつもりであったが、SAKURAが座って飲みたいというので、次の店を探すことになった。
 素直にチェーン居酒屋に行けばよいものを、居酒屋探偵はそれを我慢出来ない。中目黒でいつもお世話になっている、炉ばた焼き店「ごっつあん」を目指した。以前の訪問時にも書いたが、ここは井上ひさし氏の弟さんが経営する店である。その為ではないだろうが、中目黒での稽古帰りには、なんとなくこの店にSAKURAと、その弟子たちは来てしまうようである。元々、この店を教えてくれた人も演劇人であった。
 中目黒の改札を過ぎて、改札から見て左側の線路脇の道を祐天寺方面に少し歩くと、炉ばた焼き「ごっつあん」はある。その先に、以前にこのブログにも書いた串揚げの「串八」が並んでいる。道の左側は東急東横線のガード下になっているが、現在、再開発工事中である。

 店に入ると、右側にカウンターがある。Lの字の角が90度ではなく、110度位になっており、変則的なL字カウンターになっている。左側には壁に一列にカウンターに向かって席が並んでいて、その前にテーブルが並んでいる。客は向かい会うのではなく、並んで座るのである。ただし、一番奥の席だけは、L字型に座ることが出来る。我々5人はそこの席に座ることになった。
 まずは、レモンサワー(350円)、緑茶割(350円)などをそれぞれ頼んだ。
 この店では、つまみ類はすべて350円である。はんぺん、銀杏、エリンギなどを頼んだ。
 この後、色々と飲んで食べたのだが「ごっつぁん」では、いつも記憶が定かではない。他の店で飲んだ帰りに寄ってしまう場合が多いからである。人気店である為、早い時間は入れない場合が多く、店が空く午後10時以降に来ることが多いのである。
 またまた、ずいぶんと飲んでしまった。1時間半ほどの滞在。お勘定は5人で7,300円であった。


中目黒 立ち飲み処「根室食堂」
東京都目黒区上目黒2-6-4
電話03-3794-1933
東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」徒歩2分
日曜休 営業時間 16:00~24:00 ランチタイム(平日のみ)11:30~14:00

中目黒 炉ばた焼「ごっつあん」
東京都目黒区上目黒3-7-5 電話03-3710-780
東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」徒歩1分
定休日 日曜祝日 営業時間 17:00~24:00

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中目黒 串揚げ「串八」

居酒屋探偵DAITENの生活  第33回 【地域別】  【時間順】


中目黒 串揚げ「串八」


紹介する居酒屋の基準

 毎週金曜日夜と日曜日の午後に、咲良舎アクティングプレイス「MIプロジェクト」の稽古が続いている。今日もその稽古であった。これだけ細かい稽古も今までにはない。参加者にとっても指導するSAKURAにとっても実に有意義な時間であると思う。
 本日の稽古場は中目黒であった。実は2日前の金曜日も同じ中目黒の稽古場であり、帰りにメンバーの創間元哉とSAKURAと3人で飲むことになった。その店は、以前にも入ったことのある店で、決して悪い店ではない。しかし、問題点が一部にあり、この「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介するまでもないというだけである。居酒屋探偵DAITENは、ホッピー原理主義者であり、大規模チェーン居酒屋を好まない、居酒屋でのマナーにうるさい等、頑な傾向があると思われがちであるが、必ずしもそうではない。
 ただ単に「居酒屋ファン」の皆さんに、質のよくない情報を提供したくないだけである。私の基準は簡単である。「比較的質の良い食材を提供してくれ、ごく普通の皆さんが気軽に寄ることが出来る雰囲気であり、価格の安い店であること」それだけである。
 そんな店をまた一軒中目黒で見つけてしまった。

中目黒 串揚げ「串八」

 SAKURAと入ったその店は、中目黒駅改札を出て左側、線路沿いを祐天寺方面に少し戻った所にある。
 店の外観は一面ガラスである。左右にガラスの扉が2枚、中央も一枚ガラスである。そのガラスにはたくさんの短冊が貼られている。以前から一度入ってみたいと思っていた店である。串揚げ「串八」。以前に紹介した、作家・戯曲家の井上ひさし氏の弟さんが経営する居酒屋「ごっつぁん」の二軒隣である。

 この店は瓶ビールの種類が珍しいことに5種類もある。エビスビール大瓶が500円、他にサッポロ黒ラベル大瓶、アサヒスーパードライ大瓶、キリンラガー大瓶、キリン一番搾り大瓶がすべて450円である。瓶ビールを頼むと、「店の都合で選ばれた瓶ビール」があてがわれるのが常である。特にSAKURAと私は、スーパードライが瓶ビールであるというだけでその店に入らない場合も多い。極端なアンチスーパードライ派である。それが、5種類から瓶ビールを選ぶことができる。そんな店は本当に珍しい。この1点だけでこの店を気に入ってしまった。我々はエビスビール大瓶(500円)を選んだ。店の若い女性がお酌をしてくれた。1杯目だけお酌をしてくれるというのは、男性の一人客にとってうれしいことに違いない。男の愚かさと言うなかれ、繰り返されるささやかな気づかいに人は心動かされるのである。今日のエビスは本当にうまかった。
 (2008.9追記 仕入れ価格の高騰により、瓶ビールはそれぞれ50円ずつ値上。)

 つまみは、ホッケ焼(500円)、平政刺身(400円)、串揚げ5本セット(580円)を頼んだ。
 この店には「晩酌セット」というサービス商品がある。中身は、生ビール、酒、サワー、ウーロンハイ、ウイスキーの中から3杯を飲み、料理が3品付くというものである。それで1,280円である。晩酌セットは数多くあるが酒類3杯というのは珍しい。次回試してみたいと思う。
 (2008.9追記 晩酌セットは1,340円に値上。)

 最初に平政の刺身がやってきた。新鮮な切り身が5切れで400円である。身がプリブリとして400円とは思えぬ質である。次にやってきたのが串揚げ5本セット、玉ネギ、さつまいも、鶏モモ肉、アジ、アスパラ肉巻の5本で580円である。両方とも安くてうまい。

 二杯目に選んだ酒は、升酒(400円)である。銘柄は吉乃川、飲みやすい酒である。
 最後にやってきたホッケ焼きもうまかった。油がのっていて、追加した生レモンサワー(400円)にもよくあった。

 日曜日の午後5時の店内は、男性客でいっぱいであった。一人客も多い、常連らしき同志が会話をし、離れた席にいる客同士が帰り際には声をかけあって帰ってゆく。店の女将さんや若い女性がきちんと客の相手をしている。ちゃんとした人と人のコミュニケーションがある。
 私の大好きなオランダ人俳優ルトガー・ハウアーが主演した、エルマンノ・オルミ監督の『聖なる酔っぱらいの伝説The Legend of the Holy Drinker 』(1988年)という映画がある。
 「ルトガ・ハウアー演ずる主人公アンドレアスはセーヌ河畔に寝泊りするホームレス。ある日、老紳士から200フランを渡される。そんな大金はとても返せないと辞退するが、紳士は「返せる時が来たら聖テレーズ像のある教会に返してくれ」と言い残して去っていってしまう。この時からアンドレアスには次々と幸運が舞い込んでくるのだが・・・」という物語である。
 人生に疲れきった主人公がパリの酒場で独りきりで飲み続けるシーンが実に悲しい。閉店まで飲み続ける主人公に店の人間たちは冷たい。同じ酒を呑むにしても、日本の居酒屋だったら、アンドレアスはどれだけ救われたのではないかと思ってしまう。肉、魚、野菜とバランスの良い健康的なつまみが日本の居酒屋にはある。そして、ゆるやかなコミュニティが存在する。
 日本の居酒屋は日本が誇るべき「飲食形態」であると思う。

 1時間30分の滞在で二人で2920円。


中目黒 串揚げ「串八」
住所 東京都目黒区上目黒3-7-5 三起ビル1F
電話 03-3710-7832
定休日 無休・但し12月31日~1月3日迄は休み
営業時間 16:00~24:00(L.O.23:30)
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩1分。

ホッピー情報
居酒屋ファンの間で売れている三栄書房の「TOKIO古典酒場」でホッピーに関する「ホッピー酒場の南限・北限を探る!」という募集をやってます。【投稿募集期間】2007年8月8日(水)~2007年9月28日(金)。詳しくはこちら

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大崎広小路「ぽっぽ」~中目黒「楽屋」

居酒屋探偵DAITENの生活  第26回  2007年6月15日(金) 【地域別】  【時間順】


 2010年4月、「ぽっぽ」立ち退きの為閉店。

大崎広小路「ぽっぽ」~中目黒「楽屋」


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大崎広小路 居酒屋「ぽっぽ」

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 今日は、OZAKI先生より突然のお誘いがあった。OZAKI先生からの誘いは、先々週が私の体調不良の時、先週が仕事関係の旅行の車中とタイミングが悪い。
 今回は、前回の「新丸子~武蔵小杉」、前々回の「武蔵溝の口」のような川崎方面ではなく東京の城南地区が良いとのこと。2軒目で、MASSIMO氏がやっているダイニング&バー「楽屋」に寄ってみたいと言うのである。
 やがて、SAKURAが仕事先から連絡を入れてきたので、ASIMO君にも声をかけて、4人で集合することにする。

 場所は、以前にSAKURAとリサーチ済の店、五反田から東急池上線で一駅の「大崎広小路」駅前のガード下にある「串焼 ぽっぽ」に決定。
 予約を入れたところで、ASIMO君が都合で来られないことが判明、さらに、OZAKI先生から、急な仕事が入ってしまい少し遅れるという連絡が入った。
 私は午後6時45分に店につく、まずはホッピー(470円)の氷無しと、みょうが玉子とじ(320円)をもらう。この店は、ホッピーにはあまり力を入れていないようである。値段も高めであるし、氷を入れない客を想定していないらしく、ジョッキも焼酎も冷えていない。予約しておいたのだが椅子席にあまり余裕はなく、店の人に促されて、一人でカウンター席を3人分占拠して坐る。こういう状況はどうもいたたまれない。だいたいにおいて、一人酒は、ほとんどしない私である。その上、店に迷惑をかけるのが嫌いな性分ときている。実に落ち着かない。

 周囲を気にしながら待つこと30分、SAKURAが7時15分に登場。やはり、ホッピー(氷り入り)を頼み、餃子(320円)、しまほっけ(450円)、アボガドとまぐろあえ(価格失念)を注文する。この店は、どのつまみも価格の割に量も多い。味も悪くない。ほっけは特においしかった。

 OZAKI先生がやってきたのは、8時少し前であった。金曜日であるにもかかわらず、今日はあまり混んでいない、席のことで後から来たお客さんに迷惑をかけることはなかった。一安心である。
 先生もホッピーの氷り入りであった。つまみは、鳥皮の唐揚げ(320円)、小アジの唐揚げ(420円)、ナス焼き(320円)である。OZAKI先生は鳥皮が好きである。焼き鳥店に行くと必ず鳥皮を頼むのである。

 カウンター席で飲んでいると、隣の人の煙草の煙が気になることが多い。何しろ、テーブル席よりも密着度が高い、すぐ隣である。中には、自分の知り合いの方に煙が行かないように、真上に向かって強く煙を吹き出す人がいる。すると煙は、こちらの頭の上あたりにかえって充満するのである。実に迷惑である。ASIMO君と行ったことがある三軒茶屋の日本酒居酒屋「赤鬼」などは、カウンター席は全席禁煙になっている。よい方針といえる。
 禁煙の店の情報については「禁煙スタイル」というサイトがあるので参考にされるとよい。

 私の酒仲間には煙草を吸わない人が多い、SAKURA、ASIMO君、OZAKI先生、MASSIMO氏、RAM元帥はまったく煙草を吸わない。煙草を吸う人も、こちらを気づかってくれる人がほとんどである。「煙草吸ってもいいですか?」と聞いてから吸えば良いという人がいるが、日本人のメンタリティにはあわない。聞かれた人間は、人間関係を考えて「どうぞ」と言ってしまうのが常である。やはり、吸う側の人間が気を使うべきである。さりげなく、店の外や喫煙所に行くべきである。
 下町の混み合うカウンターのみの居酒屋や立ち飲み店などでは、さっと飲んで、さっと帰る、正当派の大人の飲み手が多いのか、かえって煙草で嫌な思いをすることは少ない。酒飲みは酒に専念するべきである。

 OZAKI先生とSAKURAが色々な話で盛り上がっている間、建物から伝わってくる軽い振動を一人感じて物思いにふける。時折、東急池上線が真上を通ると振動が伝わってくる。この店には2階があるので、2階席はもっと音や振動が凄いのだろうと想像できる。心地よい振動は酔いを誘うのか、それほど飲まないうちに酔いが回ってきた。

 店を出たのは午後9時15分頃であったろうか、お勘定は5,570円であった。SAKURAは仕事が残っているそうで、東急池上線「大崎広小路」駅から帰っていった。
 私は少し眠くなってきていたのだが、OZAKI先生のリクエスト通り、目の前の山手通りの「大崎広小路」のバス停から渋谷行きのバスに乗ることにした。バスはすぐにやってきた。

 中目黒「楽屋」

 「渋41系統」は、JR大井町駅を出て、JR大崎駅前、東急池上線の大崎広小路駅、目黒線の不動前駅、大鳥神社前、東急東横線の中目黒駅を通って、渋谷駅に至るバス路線である。途中に良い居酒屋が多い為、個人的に居酒屋路線と呼んでいる路線の一本である。

 中目黒駅の一つ手前、「正覚寺前」で降りた我々は、「目黒銀座商店街」を少し歩いてから左折、裏通りに入る。そこは最近、店が増えている地域である。串揚げ立ち飲み店「殿金」があり、うまくて安い魚を食べさせる立ち飲み「根室食堂」がある。以前にASIMO君と行った「七舟」があり、ASIMO君やOZAKI先生と何度も行っているもつ焼き「源」も遠くない。
 今日はそれらの店には行かない、ダイニング&バー「楽屋」にMASSIMO氏の顔を見に来たからである。

 楽屋は「目黒銀座商店街」の半ばあたり、中目黒駅前郵便局の隣にある。店に到着したのは午後10時少し前であった。やはり、ライブステージは続いている。
 店の中が見えるので、こちらを見たMASSIMO氏に手を振る。すぐに彼が出てきてくれた。いつもの笑顔である。店の入口にはエントランスホールがある。ホールには、テナントとして入っているフランス料理店や楽屋の事務所のある2階に上がる為の階段がある。そのホールに4人掛けのテーブルが2つ置いてあるのだ。普段はミュージシャン側が受付としても使う席である。咲良舎ランチシアターの時もチケットを確認する為の受付であり、スタッフの仮事務所的に使った場所である。MASSIMO氏に会いに来る為に店にやってくる我々にとっては、そこは、話易く心地良い席といえる。
 「中へどうぞ」と言ってくれるスタッフの言葉を丁寧に断って、MASSIMO氏の持ってきてくれた定番のハウスワインを飲み始める。時折やってくるMASSIMO氏と3人でワインを飲んで談笑する。
 やがて、本日の2回目のライブステージが終わって、お客様たちが外に出てきはじめる。今日のステージは内容が良かったのか、余韻を楽しむお客様で店内は混みあったままであった。時折、出てくるお客様がいる。中には、外で飲んでいる我々をミュージシャン側のスタッフと勘違いしてか、「ありがとうございました」と挨拶をしてくれる。OZAKI先生が調子にのって、出てくるお客さんにみんな「ありがとうございました」と言っている。
 結局、朝までどこかで飲むに違いないOZAKI先生を残して、午前0時「楽屋」を後にした。ワインをずいぶんと飲んでしまった。明日の朝はきっと辛いに違いない。


大崎広小路 串焼「ぽっぽ」
住所 品川区西五反田1-22-6 池上線ガード下
電話 03-3491-9247
定休日 日曜
営業時間 17:00~24:00
交通 東急池上線 大崎広小路駅徒歩1分


中目黒 楽屋
住所 目黒区上目黒2-5-16
電話 03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME  6:00~10:30 pm
BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
定休日 基本的に年中無休
http://www.rakuya.net/

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

中目黒集合 「源」~「楽屋」~「ごっつぁん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第11回  2007年3月2日(金)   【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


中目黒集合 「源」~「楽屋」~「ごっつぁん」


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中目黒・もつ焼き「源」にて昔話

 本日は中目黒に集合となった。参加者はOZAKI先生ともう一名、OZAKI先生と共に所属していたアマチュアバンドのリーダーだったZIN隊長が初登場。前回、ASIMO君と共に歩いた「VOL.006祐天寺ばん、中目黒七舟、そしてMASSIMO氏 」の回で「七舟」の後半から登場したMASSIMO氏がオーナーをしているライブハウス、中目黒「楽屋」に行く為である。これで、本日は、DAITEN、OZAKI先生、MASSIMO(マッシーモ)氏、ZIN隊長が集合ということになった。

 「楽屋」は7時と9時の2ステージなので、まずはどこかに軽く呑んでから、2ステージ目の少し前に「楽屋」に入ることに決定。しかし、なにしろZIN隊長は遠くまで歩くのが大嫌い。早く呑ませろと怒られそうなので、「楽屋」の近くの店にしなければならない。「ごっつあん」「七舟」とあるが、今日はOZAKI先生もZIN隊長も知らない店、前回、「VOL.004 中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街」の回でASIMO君と共に行った「源」に行くことにする。
 「源」には念のため予約を入れておいた。中目黒駅に到着したのは待ち合わせの6時30分の5分前、改札で待っているとZIN隊長が時間ぴったりに登場。時間感覚がちょっと独特なOZAKI先生であるので、彼には後から来てもらうことにして、先に行くことにする。
 しかし、「源」に到着して扉を開けようとしたその時、OZAKI先生から携帯電話が入る。もう中目黒駅にいるという。すごい。そこで、携帯で話しながら誘導。「源」は駒沢通りからは解りやすいが、中目黒駅側から来ると見つけにくい。マンションの裏階段を上がったところにあるからである。

 やっとOZAKI先生を店まで誘導。中に入ると、OZAKI先生が実はもう一人来ると言い出した。JIN隊長、OZAKI先生が二人で演奏活動をしていた時期があって、その時のヴォーカリストだった「うえっち」が来るという。「うえっち」が新しい楽屋に来てみたいというので「源」に呼んだらしい。彼女はバイクでこちらに向かっているという。

 とりあえず、3人で飲み始める。最初はサワーである。焼酎入りのジョッキ、レモン絞り器に2つ割のレモン、ソーダ1瓶がワンセットで出てくるいつものスタイルである。
 最初に「お新香」が出てくる。
 それから、「レバカツ」を頼む。さらに、「煮込み」をお願いすると、「豆腐入れますか?」と聞かれる。もちろん豆腐入りである。モツ焼きは「タン」「ハツ」「カシラ」は塩、「レバ」はタレを頼む。

 まず、「レバカツ」がやってきた、つまみにうるさいJIN隊長が「これはうまい」と珍しくほめてくれた。喜んでもらうと、とてもうれしい。
 やがて、ぽん酢だれの入った皿の縁にカラシをちょこんとつけた皿が人数分やってくる。「これは何?」という顔のJIN隊長に、このカラシとポン酢を少しつけてモツ焼きを食べるんだと説明する。

 2杯目はホッピーを頼んだ。JIN隊長は昔から酒飲みである。濃い酒をぐいぐいやる。今回もJIN隊長はホッピー外1で中3という配分で呑む。外1で中を2回追加していた。私はホッピー中1で外3という薄さで呑むことが多い。二人ともホッピーセット3つづつを頼んで、私が自分のセットについてきた中2をJIN隊長にあげて、JIN隊長が余った外2を私にくれれば、それで済むことになる。「ちょうどいいですね」とOZAKI先生が笑っていた。

 近くまで来ているはずの「うぇっち」がなかなか来ないので心配になってきた。そこへ、「うえっち」からOZAKI先生に携帯電話が入り、彼は店の外に出て行った。
 しばらくして、OZAKI先生は1人で戻ってきた。いつもの困ったような笑い顔である。「どうしたの?」と聞くと、「源」の店の外には駒沢通りが通っているのだが、間違えて、数キロ離れた「目黒通り」を教えてしまったという。さすがOZAKI先生である。今日も「おいしい話題」を提供してくれる。

 やがて、長身の美女が姿を見せた。現在の楽屋に移動する前の旧楽屋で行われた、彼女の結婚披露パーティ以来であるから6年ぶりになるだろうか。相変わらず若々しくお美しい。それに引き替え、我々3人の「オヤジ化」の速さにはきっと驚いたに違いない。

 6年前の暮れの忙しい時期、「忘年会に来ませんか」とOZAKI先生から電話が入った。私は少し遅れると伝えて、当時の「旧楽屋」に向かった。
 店に行くと、どうも様子がおかしい。まず人数が多い。座る席がないので、カウンター席の端にもぐりこんだ。OZAKI先生とJIN隊長もいた。MASSIMO氏は自分の店なので当然いる。やがて、2階から美しく着飾った男女が降りてきた。一人はイケメンの男性である。女性は「うえっち」であった。「うぇっち」はドレスを着ている。
 「もしかして披露宴?」
 OZAKI先生の説明不足にはいつも驚かされる。それからが大変であった。MASSIMO氏の奥様の実家であり、現在の「新楽屋」の場所にかつてあったケーキ店で「ウエディングケーキ」が出来ているという。取りに行く手が無いので、私が「ウェディングケーキ」を受け取りに行くことになった。ケーキを持って店に戻ると宴会も真っ最中となり、手が無いのでビールやワインを店の人間の代わりに運んだりした。すると、面識のないお客様たちが私に追加注文をする。それに答えて注文をMASSIMO氏に通して、出来上がったものを運ぶことになる。空いた皿を集める。完全にウェイター状態であった。なぜか最後までずっと働いていた。たしか忘年会のはずだったのでは・・・。
 やがて、OZAKI先生とJIN隊長が演奏をはじめ、私も少しバックで歌った。
 それ以来しばらく、「楽屋へ行きませんか?」とOZAKI先生に言われるたびに「またうぇっちの結婚式だったりして・・・」という失礼なギャグを言い続けてきた。

 バイクなので当然とも言えるが、「うぇっち」は酒が呑めない人なのでコーラである。私はさらにホイスを呑んだ。下町っ子であり、赤羽にも長く住んでいたというのに、JIN隊長は「ホイス」を知らなかった。私の頼んだホイスを少し呑んでみると、首をかしげていた。どうも心の琴線には触れなかったらしい。
 ひとしきり、昔話に花が咲き、午後8時30分を過ぎていた。そこで楽屋に移動。

中目黒・楽屋にてフィンランド音楽を聞く

 「楽屋」では、ちょうど2回目のライブの始まる前であった。店はすでに満席に近い状態であった。東京で「楽屋」のように、60名程度入ることが出来て、ちゃんと食事が出来て酒の呑めるライブハウスは少ないように思う。裏が公園で、ライトアップされた緑が窓越しによく見え、全体の雰囲気も良い。
 しかし、居酒屋探偵DAITENとしては、今回は例外である。まず、「楽屋」はいわゆる「居酒屋」ではない、店がとても綺麗なのもちょっと違う、ライブが終わった後のバー・タイムは別として、ライブ・タイムにはチャージが発生するので、当然1人割り勘1000円台から2000台円というわけにはゆかない。今回はあくまで番外編である。

 咲良舎はこの「楽屋」で「咲良舎ランチシアター」と銘打って2回の上演を行っている。2005年7月の「愛のモルナールあえ」と2006年1月の「愛のモルナールあえ2」の2回である。併せてシアターΧで行った21世紀のマリヴォーシリーズで第1弾、第2弾の3作品にすべて出演してくださった俳優五森大輔氏のプロデュース公演「楽屋ランチシアター~虹」も2006年5月~6月に楽屋で上演された。さらに、この5月にも第2弾を予定している。前述した通り、オーナーのMASSIMO氏は私の友人であるし、OZAKI先生、JIN隊長をはじめ、出入りしている友人、知人もたくさんいる。咲良舎の音響である寿島宅弥君の夫人も実は「楽屋」のスタッフであった。いわば、「楽屋」は「咲良舎」とその周囲にいる仲間たちにとってホームグラウンドのようなものである。

 本日のライブの出演アーティストパウリーナ・レルヒェはフィンランド・カレリア地方出身のヴォーカリスト。アコーディオン・カンテレも演奏する。日本盤発売記念ライブ!!ということで、3月1日と2日の2日間のライブであった。
Pauliina Lerche (パウリーナ・レルヒェ) (WORLD MUSIC)
Pauliina Lerche(Vo,Acc,Kantele) / Hannamari Luukkanen(Violin,Vo)
Tuomas Logren(G,Dobro) / Jukka Kyllonen(G,Perc) / Timo Pekonen(B)
7:30~/9:00~ スタート CHARGE : 前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000

 MASSIMO氏の友人で、私も昔から知っているWATANABE氏もいた。他にも色々な人がいて、いつもの常連通しの挨拶が交わされる。やがて演奏が始まった。素晴らしい演奏であった。ケルト文化の臭いである。「エンヤ」の歌にも似ている。バイオリンが印象的で、アメリカのカントリー&ウエスタンのルーツのように思えた。

 ハイペースで呑んでいたJIN隊長は、演奏途中で熟睡モードに入っていた。「I want to sleep」等と寝言を言っていた。OZAKI先生と私は手拍子、足拍子で2回のアンコールを行った。JIN隊長が帰ろうとして、彼のカバンが無いという、まさか「源」では? OZAKI先生と3人でカバンを探した。一通り探した後で、私が尾崎先生の背後を指さした。先生の椅子の背中にカバンはあった。ガブリとワインを飲んでからJIN隊長が帰っていった。パウリーナ・レルヒェさんのサイン入りのCDの購入をOZAKI先生に託して、楽屋を私が出たのは11時過ぎであった。

中目黒 炉端焼き「ごっつぁん」に少しだけ

 本日は3月26日に予定されている「咲良舎・アクティング・プレイス=S・A・P」の「試演会」に向けて、稽古が中目黒であり、その後、SAKURAは一人、中目黒駅近くの炉端焼き「ごっつぁん」に寄っているという。
 そこで、楽屋を出て、歩いて5分の炉端焼き「ごっつぁん」に向かう。今日もまた井上ひさし氏の実弟である「ごっつぁん」のマスターの独特のトークが笑えた。ママが我々にラストオーダーを告げると、脇から「無理して頼まなくてもいいですよ~、SAVE THE MONEYだから・・・」とポツリという。喜劇のDNAがやはりそうさせるのか。面白い。
 レモンサワー、ウコンハイなどを呑んで店を出たのは12時少し前であった。
 中目黒は行きつけの店が多いだけではなく、色々な意味で縁の深い場所であることに改めて気づかされた夜であった。


中目黒「源」
東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階

中目黒「楽屋」目黒区上目黒2-5-16 電話03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME  6:00~10:30 pm
BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
基本的に年中無休 http://www.rakuya.net/

中目黒 炉ぱた焼「ごっつぁん」
東京都目黒区上目黒3-7-5 電話03-3710-7805 東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」徒歩1分
定休日 日曜祝日 営業時間 17:00~24:00

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不動前坂やから太田屋そして中目黒ごっつぁん

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活  第8回  2007年2月2日(金) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


不動前坂やから太田屋そして中目黒ごっつぁん


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目黒線・不動前 立ちのみ「坂や」

 今日は ASIMO君と東急目黒線の不動前に向かった。
 本日の最初の2軒の店は、東急目黒線の北側に平行して通っているかむろ坂通り沿いにある。現在拡張工事中で完成すると山手通りと26号線をつなぐ道となる。

 そのかむろ坂上に「坂や」という立ち飲み店がある。安藤酒店という「酒屋」さんがリニューアル時に現在の形になったとのこと。店に入ると右側で酒を売っており、左側が立ち飲みとなっている。左奥側に10名分程度のカウンターがあり、左手前には大きなガラス窓から道を行く人を眺めながら呑むことの出来るカウンターテーブルが二つ、こちら側にも8名ほど立つことが出来る。すでに先客の皆さんがカウンターにいらっしゃったので、窓側に立つことにする。

 「酒屋の商品を持込む事はご遠慮下さい」という表示が目に入る。もちろん、よその酒屋ではない、店の右側の酒屋部分で酒を手にとり、真ん中の勘定場で金を払い、それを左側部分の立ち飲みで飲んではいけないという意味である。店内に境界線があるわけではないが、従来の酒屋の店頭で飲む「角打ち(かくうち)」ではなく「立ち飲み居酒屋」であるという立場表明である。

 本日は、ある事情があり、ASIMO君から「通夜酒」のお誘いであった。そこで、酒を飲むことにする。ビールの後、私は「一の蔵」、ASIMO君は「酔鯨」を飲み、故人の冥福を祈る。「坂や」の特徴は400円代から500円代の安い価格でうまい酒が手軽に呑める点である。その他、おでん等をいただいて、40分程度で外に出た。

      ※      ※      ※

目黒線・不動前 ホルモン道場「太田屋」

 かむろ坂を下って行き、山手通りと交わる「かむろ坂下交差点」の手前左側に次の目的地がある。ホルモン道場「太田屋」である。
 店の中をのぞくと、左側に10人程度座れるカウンター、右側に椅子席が20人分ほどあるが、すべて満席。予想通り混んでいる。店の人に身振り手振りで一回りしてから来ることを伝え、不動前の駅周辺を散策する。ASIMO君は不動前にこんなに飲食店が多いとは思わなかったという。寿司、中華、インド料理、韓国焼肉、定食屋、そして、東京中で一番うまい酒を飲ませると言われる某店など、たくさんの店がある。

 午後8時前、太田屋に戻ると、ちょうど2名のお客様が店を出てゆくところであった。これは運が良いと店に入り、カウンターの一番手前の唯一の空席にASIMO君と座る。
 さっそくホッピーを2つ頼んだ後、ASIMO君が店内を見回し、「凄いですねえ」と一言。
 まさに凄いのである。何が凄いといえば、店内の壁という壁一面に短冊型のメニューが貼られていて、軽い目眩を覚えるほどの文字の量なのである。外にはホルモン道場と書いてあるが、けっしてホルモン焼きだけの店ではない、刺身から揚げ物、何でも食べることの出来る「居酒屋」である。好き嫌いの多い人でも、絶対に何か食べたいものがみつかるに違いない。まずは焼き鳥と空豆などを注文した。他にも色々と食べたが、何を食べてもうまい。良い店である。

 ひとつだけ気になることがあった、背後に同じ会社の呑み会らしい10名程の団体を発見する。私たちが最初に店をのぞいた時にも彼らは呑んでいた。私たちが帰る時もまだ残っていた。ここは小さな店である。我々以外にも、たくさんの人たちが、店の外から中をのぞいては、帰っていった。どうも私たち日本人は、一人一人は紳士的であるのに、人数が多くなると気づかいを忘れる傾向にある。

      ※      ※      ※

東横線・中目黒 炉端焼き「ごっつぁん」 実は・・・

 やがて、SAKURAより中目黒の炉ばた焼店「ごっつぁん」にいるというメールが入った。急いで勘定を済ませ、「太田屋」を出ると、今日の3軒目の店へ行く為、ASIMO君とタクシーに乗り込み、山手通りを中目黒駅に向って走る。中目黒駅の改札前で車を止めた。東横線のガード沿いの道を祐天寺方向に1分ほど歩くと、ブルーのテントに「炉ばた焼ごっつぁん」の文字が見える。店前に下がる縄のれんが懐かしい。
 この店の特徴は「何を食べても何を飲んでも350円」という価格設定にある。それでいて、出てくる商品はきちんとしており、がっかりさせられることはない。
 実はここのマスターは、作家・戯曲家の井上ひさし氏の弟さんである。SAKURAが本人から聞いた話なので間違いない。
 ASIMO君、SAKURAと3人で乾杯をして、帆立焼きなどをいただく。この時点で午後10時30分となっていた。今日は時間も遅いので1時間ほどで失礼する。中目黒で行く店に困った時は「ごっつぁん」に入る。芝居関係の人間の間で評判がいいのは、「井上ひさし」氏の神通力ではなく、お店そのものの力である。


不動前「坂や」
品川区西五反田4-27-7 電話03-3491-9830  東急目黒線不動前徒歩7分

不動前「太田屋」
東京都品川区西五反田4-3-5 電話03-3491-3620  東急目黒線不動前駅徒歩3分

中目黒 炉ぱた焼「ごっつぁん」
東京都目黒区上目黒3-7-5 電話03-3710-7805 東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」徒歩1分
定休日 日曜祝日 営業時間 17:00~24:00

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祐天寺ばん、中目黒七舟、そしてMASSIMO氏

居酒屋探偵DAITENの生活 第6回  2007年1月26日(金)   【地域別】  【時間順】



祐天寺ばん中目黒七舟そしてMASSIMO氏


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祐天寺の名店 もつ焼き「ばん」

 今日の居酒屋探偵DAITENは、助手のASIMO君を連れて、東急東横線祐天寺駅に向かう。祐天寺駅からロータリーのある側に降りて、まっすぐ商店街を歩くと駒沢通りに出る。それから駒沢通りに出て右に歩くと、有名なモツ焼き店「ばん」の提灯が見えてくる。
 元々、「ばん」は中目黒駅の近くにあった。中目黒では47年もの長い間営業していたという。今、私たちが飲んでいるサワーはこの店が発祥の地だ。駅周辺の大規模な再開発に伴い閉店となったが、平成17年3月1日祐天寺に再開店したのである。以前より狭い店となっても、やすり人気は衰えず、遅い時間や雨の日をねらって列を作り、入ったものである。それが今年平成19年1月から隣の店舗を合併。壁をぶち抜き二倍のスペースになって再々開店となった。

 「ばん」にたどり着いたのは午後7時。店は満席。しかし、普通の店の「満卓」とは違う。全席が相席となっていて、本当に一人も座る場所がない。二つの店が合併した建物なので、店には新旧二つの入口がある。店の人に声をかけ、古い方の入口でしばらく待っていると新しい方へ回ってくれという。その入口から中に入り、本来配膳の為にある狭い台の前に椅子を二個増設してもらい座る。こういう席に無理矢理座らされても全然腹がたたない、それでも入りたい店なのである。混み合っているのに、雰囲気がよい。やはり、忙しい中、殺伐としそうな店内をユーモアたっぷりに仕切る「はるさん」の存在が大きいと思う。私たちの席は急遽作ってもらった席なので番号がない、伝票には「はる前」と書くようにと、はるさんが店の人に指示していた。元々旧ばんの二階にいた人で、店の拡張と共に戻ってきたという。旧ばん時代からずっと働いている焼き方きぃちゃんもいるが、私たちの場所からは背中しか見えなかった。
 まずは、ホッピー(380円)をもらい、中目黒時代の人気商品で、今回の再々開店から復活したレバカツ(1本130円)をさっそくいただく。うまい。
 それから、もつ焼きをいただきながら、ホイス(320円)、サワー(250円)と続く、このサワーが凄い、濃いめの焼酎が入ったジョッキと、炭酸1本、レモン絞りの上に2つ割にしたレモンが1個のってくる。これが「ばんスタイル」である。それで250円、安い。先日行った中目黒「源」で飲んだのもこの「ばんスタイル」のレモンサワーである。

 混み合う理由がたくさんある店である。前回来た時、遅い時間でもあり、二軒目でもあった為、半分眠ってしまっていたASIMO君も今回は元気である。しきりに「こんなにいい店だったのですか」と感心していた。

 「ばん」を出たのは午後8時30分近くであった。外は小雨模様であった。ASIMO君と二人、駒沢通りを急いで北上、中目黒方面を目指した。800メートル程歩くと、前述の「源」の看板をビルの二階に発見する。駒沢通り側から見るのは初めてであった。1階には別のこじゃれた店が入っていたが、二人ともまったく興味がない。

中目黒 魚料理「七舟」

 「源」の角を曲がり、「目黒銀座商店街」の方に200メートル歩いて、商店街に出る手前に「七舟」がある。
 やはり「七舟」も満席であった。店の中に一歩入って軽く存在を示してから、小雨の中、暖簾前の軒先に二人たつ。ほどなく、帰るお客さんが2名、入れ替わり座ることが出来た。
 ここは、刺身の店である。刺身がどれもすごい量で驚く、シメサバは500円で半身まるまるが皿からはみ出していた。マグロ刺しも山盛りで700円である。ご夫婦二人でやっている店だからこそ出来るこの値段。
 ASIMO君はこの店にも感心していた。「二人とも普通の店では満足できない身体になってしまったね」と笑いあう。

 しばらく飲んでから、近くの dining bar & Live music「楽屋」に行ってみようかという話になり、楽屋オーナーのMASSIMO氏に電話を入れる。すると、自分の方がこちらに来るという。

楽屋オーナーMASSIMO氏登場

 10時過ぎになってMASSIMO氏登場。マッシーモ氏と呼ぶがイタリア人ではない日本人である。ASHIMO君とMASSIMO氏は初顔合わせである。早速3人で乾杯、さらに「七舟」の女将さんにMASSIMO氏を紹介すると、ご近所同士、初めましてのご挨拶となる。
 さて、二十年程前、彼とは同じ職場で働いていた。「居酒屋探偵DAITENの生活」の登場人物の1人OZAKI先生とも同僚であった。その後、MASSIMO氏は青山のブルーノート東京に入店、フロア係から叩き上げ、照明兼務のサウンドエンジニアとなり、さらにフロントやマネージメントに関わる仕事も勤め、退社後独立した。目黒銀座商店街沿いに小さな食事の出来るライブハウス「楽屋」を開店したのである。その後、数年前に以前の楽屋の三倍ほどの広さの新しい dining bar & Live music 「楽屋」をすぐ近くに開店。最近はオリジナルレーベルでCDも発売している。
 咲良舎は、「楽屋」で咲良舎ランチシアターシリーズとして、芝居を2回上演している。2005年7月「愛のモルナールあえ」と2006年1月「愛のモルナールあえ2」である。その節はMASSIMO氏にもお世話になった。

 ASHIMO君、MASSIMO氏と3人で熱燗の酒を呑む。昔の話、楽屋の話、色々と話は盛り上がった。最後にサービスで出してくれたつみれ汁がうまかった。MASSIMO氏が途中参加であった為、閉店は10時であるというのに、11時近くまで粘ってしまった。本当に申し訳ない。ずいぶん呑んで3人で6200円。よい店である。
 これから、MASSIMO氏は恵比寿でブルーノート東京時代の仲間と新年会だ。やはり、水商売の皆さんの宴会は夜中からである。私も誘われたが断り、帰路につくことにした。

 祐天寺「ばん」 目黒区祐天寺2-8-17 電話番号 090-4706-0650
 営業時間 16:00~23:00  定休日 日曜・祝日

 中目黒「七舟」目黒区上目黒2-6-9 電話03-3710-0693
営業時間 [月~金] 11:30~13:30 17:30~22:00 [土] 11:30~13:30
 定休日 日曜・祝日

 中目黒「楽屋」目黒区上目黒2-5-16 電話03-3714-2607
 LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
 LIVE TIME  6:00~10:30 pm
 BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
 基本的に年中無休
 「楽屋」 http://www.rakuya.net/


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テーマ : おいしい店紹介
ジャンル : グルメ

中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

居酒屋探偵DAITENの生活 第4回  2007年1月12日(金)  【地域別】  【時間順】


中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

中目黒 もつ焼き「源」


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 今日のDAITENは、酒場探偵としてのパートナーASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 ASHIMO君は都会の酒場探偵DAITENにとっては重要な存在。ちょうどシャーロック・ホームズにとってのワトソン君のような存在である。さて、今日のDAITENは、ASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 東急東横線の中目黒駅の東側に「目黒銀座商店街」がある。その裏の住宅街に入ってゆくと、マンションの裏階段に提灯がポツンと下がっている。あそこかなあと二人で指さしていると、ちょうど中から出てきたばかりなのか、近くにいた常連の方らしき人がわざわざ戻ってきて、「この階段を上がって左ですよ、おいしいですよ」と教えてくださる。店に入る前から二人とも好印象。

 さて、階段を上がると黒い鉄の防火扉があり、中が見えない。「これは何も情報を持たない人間は入らないだろうなぁ、怖くて・・・」と言うとASHIMO君も同意。
 しかし、扉を開いて二人とも驚いた。顔を見合わせ、ASIMO君が「いいですね・・・」と頬笑む。いつものやりとりである。右側に10人程度が座れるカウンター、左側が一段高くなっている座敷席。8人が座れる席が2つ、5人が座れる席が1つ。我々が座ったのは入ってすぐの5人席。カウンター席は8割位埋まっている。座敷席には6人ほどのグループが座っている。カウンターの中にはちょっと強面のマスター、女性、男性が1名ずつ。明るく清潔な印象の店内は、思いの外、静かである。やはり、チェーン居酒屋に集まっている、いわゆる「大人になっていない子供」がいないからである。

 さっそくホッピーを2つたのむ。ちゃんと「氷は入れますか?」と聞いてくれる。するとASHIMO君が「ちゃんと、氷を入れるかどうか、聞いてくれますね」と反応。氷を入れない客のことを考えてくれている。ホッピーファンにとっては重要な要因である。最初に頼んだツマミは〈煮込み〉と〈レバかつ〉である。「煮込みは豆腐いれますか?」と聞いてくれる。迷わず「入れてください」と答える。この煮込みが上品な薄味でうまい。「煮込みといっても色々だねえ、店によって全然違うものだなあ」と改めて感心。「レバかつ」がやってくる。「これが伝説のあの〈レバかつ〉かあ」と食べる、うまい、うますぎる。

 〈サワー〉を頼んだ。メニューに「サワー」とだけ書いてあるが、実際に出てくるのは、ソーダ1瓶、氷と焼酎の入ったジョッキ、レモン絞りに2つ割にしたレモンが1つ(微妙に皮を残して割ってあるので、レモン絞りの上から落ちないようになっている)乗っているもの、これが1セットである。レモンを搾ってジョッキに入れ、ソーダを加える。チェーン店で高い値段をとっている生レモンサワー、いやそれ以上の飲み物である。それでいてなんと390円。安い。この後に〈ホイス〉も飲んだ。下町系の飲み物〈ホイス〉が飲める店は城南地区ではほとんど無い。貴重な味である。

 お新香を頼むと「盛り合わせにしますか」と聞いてくれる。ASHIMO君が「いろいろと種類があって、単品でも頼めるんですね」と推理。出てきた〈お新香盛り合わせ〉は大根、カブ、人参、キュウリ、どれもうまい。最後に「豚尾」をたのむ、初めて食べるものである。豚の尾がトロトロに煮込んである汁物である。うまい。もちろん、この店の主な商品であるモツ焼きも食べた。どれもうまい、塩味で頼むと、醤油ペースで酢の入った「つゆだれ」にカラシを投入したものがついてくる。この「つゆだれ」にモツ焼きをつけて食べると、これがまたさっぱりとしてうまい。これは第三のモツ焼きの味付である。

 店の名前は「源」。やはり噂通りであった。ここは「中目黒に数年前まであった伝説の名店「ばん」の流れをくむ店であるらしい。当時の中目黒「ばん」のマスターの弟さんが中目黒の隣駅の祐天寺に出店した新しい祐天寺「ばん」でも、〈豚尾〉〈サワー〉〈ホイス〉などを楽しむことができる。DAITENも数回行っているが、この「ばん」もまた名店である。しかし、旧「ばん」で名物だった〈レバかつ〉は調理場が狭くなってしまい、揚げ物ができないという理由でなくなってしまった。その〈レバかつ〉を「源」で食べることが出来たのである。幸せを感じる。(追記 2007年1月より店舗拡張に伴い「ばん」のレバカツは復活しました。)

 気がつけば1時間が過ぎて、いつの間にか店内はほぼ満席の状態。「これは口コミの力だね。いいものを出すとお客はちゃんとやってくるという実例だね」と話す。ASHIMO君も大きく同意。長居は【本当のディープ系居酒屋ファン】としては恥なので、会計をお願いする。2人で5600円。思いの外安い。いい店をまた発見できた。入口で2人連れとすれ違う。これでこの人たちは満席でがっかりしないで済むなあ、人ごとながら安心する。

 今日はS・A・P「12週間集中レッスン」の金曜日の稽古が午後1時30分から4時30分まであり、その後も、夜からは昨年12月の青年座公演の本番の為に出来なかった分の補講としての「モノローグ・レッスン」があった。夜もSAKURAは仕事である。ASHIMO君の提案で、守輪のレッスンが終わるのをどこかの店で待つことにする。今は携帯メールがある。便利な時代である。

都立大学 居酒屋「最上」

 次にDAITENとASHIMO君が向かったのは、中目黒駅から横浜方面に3つ乗った都立大学である。東急東横線沿線にはいい居酒屋が多い。中目黒には「藤八」「根室食堂」そして「源」。祐天寺には「ばん」。学芸大学には「浅野屋」「根室食堂学芸大店」。自由が丘には「金田」。川崎市に入って武蔵小杉の「文福」。枚挙にいとまがない。

 都立大学の改札は渋谷方面に向かってガード下に開いている。改札を出ると、目の前に東横線と直角に交わる通りがある。その通りを渡り、渋谷方面を見て左側の東横線の高架沿いの道を50メートルほど歩くと、左側に斜めの別れる道がある。その角の三角地に建っているのが今夜の2軒目の店である。 店名は「最上」。三角の一辺にある入口を入ると、目の前にV字型のカウンターがある。そのVの中が調理場になっている。常連らしき皆さん3名と、スーツを着た2人組の方々。調理場の中は、よくしゃべるママと、緩い口調のマスターの2人。
 この店にはホッピーはない。しかし、名物飲み物がある。それは焼酎の緑茶割りである。この緑茶割りに使う緑茶は常連さんたちが石臼でひいて持ってきてくれるのだそうである。チェーン居酒屋にある甘いお茶割ではない、本当の濃いお茶の粉がグラスの底にたまるほどに入っている。「緑茶割りください」と言うと、「冷たいのですか、暖かいのですか」と聞かれる。私は暖かいお茶割り、ASIMO君は冷たい緑茶割を頼む。ここの店の名物はもうひとつある「魚のくんせい」である。本日の魚はサバとホッケ、私たちはサバをたのんだ。これがうまい、ただの焼き魚とは違うくんせいの香りと味。カウンター席の背後にくんせい用の石油缶が置いてあった。

 しばらくして、SAKURAからメールが入った。都立大学駅の周辺にいるというので、迎えにゆく。
 駅に向かうとSAKURAと一緒に、S・A・Pメンバーの2人の俳優、増永守志と鎌多洋平が挨拶をしたいと待っていた。律儀である。
 3人を連れ、ASIMO君の待つ「最上」に戻り、合計5名がV字カウンターの先の部分を囲むように座る。ビールをもらい乾杯。増永守志のCM撮影の現場話などで盛り上がり、当然のごとく、芝居のあり方、演劇論となる。すると、緩い口調のマスターが近づいてきて、「お話に割り込んで申し訳ないのですが、皆さん、お芝居の関係の方々ですよね」と聞く。「そうですよ」と答えると、「実は自分の息子も劇団をやっているのです」と言って、壁に貼ってある芝居のチラシを指さした。
 実は、店に入ってすぐからこの芝居のチラシが気になっていたのである。その芝居とは劇団パラノイア・エイジの「平将門 傀儡徒夢(たいらのまさかど~くぐつのあだゆめ)」である。シアターVアカサカで1月17日から22日まで上演される。その代表であり作・演出の佐藤伸之氏がマスターのご子息なのである。チラシにはちゃんと「最上」の広告が載っていた。親心である。
 本当の閉店時間が10時なのに、ずいぶんと長く居させてもらった。「最上」は落ち着く店である。予約で「すっぽん」料理も食べることができる。再度の来店を約束をして5人で外に出たのは11時過ぎであった。

 今回の2つの店がある中目黒と都立大学、その間の祐天寺、学芸大学、この4つの駅の近くには、目黒区の住区センターが点在している。稽古場として、東京で活動する芝居関係の人間なら一度はこれらの施設のお世話になったことがあるかもしれない。目黒区では、居酒屋でも芝居関係の客の会話をよく聞く。それが、今度は劇団代表のお父上がやっている居酒屋を発見したことになる。面白い。

 同じ空間に作り手と客が同時に存在する、その点で「小さな居酒屋」は「劇場」に似ている。どちらも私にとって最愛の場所である。

  ※  ※  ※

 残念ながら、2009年3月に「最上」閉店。



中目黒「源」 東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階

都立大学「最上」 東京都目黒区中根1-1-7
営業時間 17:00~22:00 定休日 日曜

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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