川崎 立ち飲み「天下」新店舗 第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第498回 2012年11月24日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】


※2012年12月6日 1,070,000カウント通過。感謝!

※第500回まであと2回

川崎 立ち飲み「天下」 新店舗 第3回


  川崎立ち飲み「天下」

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 川崎駅西口に久しぶりに行った。

 生まれ故郷である。
 生まれた場所に・・・また、立ってみた。
 すぐそばの床屋さんに入った。

 思い出す。

 小学校に入ってすぐ、床屋さんに行きたいと騒いでいるうちに、我が家の梯子のような急な階段から落ちた。
 下で待っていたのはコンクリートの床。
 何故か救急車が出動されず、パトカーで病院に運ばれた。
 頭蓋骨にヒビが入っていた。

 死にかけた。

 「動けば死ぬ」と言われ、動かずに我慢をした。

 おかげ様で、今、生きている。死にかけた場所の近くに立っている。
   


 私の生まれた川崎駅西口側と東口側をつなぐ自由通路のうち、駅の西側にある歩道橋を使って、西口側から東口側に行こうとした。
 ふと、歩道橋の上から下を見ると、取り壊し中の建物が見えた。

 川崎駅西口駅前廃墟

 JR東日本の「旧変電所」だった。私が子供の頃からあったはずの建物である。
 解体されつつあるその建物は、私にはあまりにも無惨で悲しい姿に見えた。

 
 急いで、歩道橋を渡り、JR川崎駅東口側に渡った。駅前では、若い男性ばかりのグループがダンスを踊りながら歌っていた。
 ますます、いたたまれなくなり、急いでその前を通り過ぎ、馴染みの立ち飲み店を目指した。
 JR川崎駅東口前から京急川崎駅前を通り過ぎ、砂子一丁目の交差点を過ぎて、次の十字路で左に曲がった。
 次のT字路、その先の十字路と過ぎて、次の十字路の方に向かうと、手前右手にいつもの店がある。

 立ち飲み「天下」である。

 店内に入る。左手のL字カウンター。その左端に先客の方が一人立つ。その先に二人。右手の壁際に入口近くから奥にかけてあるカウンターの側にも男性が二人立っている。
 全員が店の奥を向いて立っているのは、このお店の特徴である。皆さん、一番奥の高い位置のテレビを見ているのだった。

 入ってすぐ、マスターが私に気づいてくれる。
 
 「まいど、どうも、いらっしゃいませ」という笑顔のマスターの声が響く、わずかに先客の皆さんがこちらを見る。

 財布の中から千円札を出して手に持つ。こちらは品物とお金を交換する販売形態である。
 最初に頼んだのは、中生ビール(380円)である。
 ところがちょうどビールが終わってしまった、マスターがタンクを付け替える。

 「すいません」と何度も言いながら、マスターが生ビールを注ぎ、手渡してくれた。
  あい変わらず律儀なマスターである。
 同時に、ポテトサラダ(240円)も頼む。

 店の奥の液晶テレビでは、競馬中継である。
 後で調べてみると、テレビ東京「ウイニング競馬」のようである。
 私の並びに立つ男性客はラジオのイヤホンを耳に入れ、テレビの画面を見ながら、時折、手に持っている競馬新聞に目を通されている。
 1レースが終わった。すると、一人の方が帰られた。

 店内は静かである。競馬放送を見ているのに誰も騒ぐことはない。
 駅の向こうのラゾーナ川崎の喧騒が嘘のようである。

 壁に貼ってある休みや営業時間の紙を見ると、定休日祭日のみになっていた。日曜日に営業してくれるのはうれしい。

 御高齢の男性、中高年のカップルが入ってこられる。

 2杯目は、チューハイ(300円)。
 つまみは、衣かつぎ(240円)。
 大ぶりの衣かつぎが四個、店内に入ってすぐに目をつけていたものである。

 ポテトサラダ、衣かつぎ・・・考えてみれば芋類ばかり食べている自分がいる。
 午後4時、次のレースが始まった。アナウンサーの声が店内に響く。しかし、静かである。

 ここで、女将さんが登場された。

 お店を出る人がいると、律儀にマスターが送ってくださる。
 
 「いつもすいません、ありがとうございます」

 と、言われ、外に出た。

 店の並びに、前回は建設中だった建物が出来ていた。川崎市の駐輪場があった。

 その前に立ててある「登り」の文字が駐輪場ではなく、競輪場に見えた。

 午後3時20分から午後4時まで40分の滞在。支払ったのは1160円。安い。


 床屋さんに行きたいと騒いでいるうちに、我が家の階段下で死にかけた。
 床屋さんの漫画が読みたかったのだ。
 そのことを噂で聞いた床屋さんの御主人が漫画をたくさんくれた。

 しばらくすると、何故か漫画が嫌いになり、小説ばかり読む子供になっていた。
 

 (了)


 


川崎 立ち飲み「天下」 新店舗
住所 神奈川県川崎市川崎区宮本町2-4
電話 ?
定休日 祝日
営業時間 平日14:00~22:00 土曜14:00~21:00
交通 京浜急行京急川崎駅徒歩5分・JR川崎駅徒歩8分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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川崎 味処「陣屋」仲見世店

居酒屋探偵DAITENの生活 第448回 2011年9月22日(木) 【地域別】  【時間順】





川崎 味処「陣屋」仲見世店

  
  川崎陣屋外観

 
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 川崎駅東口にやってきた。ちょっと来ない間に街はどんどん変貌してゆく。川崎まちづくり局のページを見ると、平成18年4月に策定された「川崎駅周辺総合整備計画」が平成23年3月26日に完成したそうである。東西自由通路がバリアフリー化したり、モニュメントが立ったり、バスターミナルもずいぶんと変わっていた。
 従来、川崎駅東口のバスターミナルは、地下街アゼリアから階段で上がる「バス島」が7つもあって、乗り換えが難しく、高齢者や身体の不自由な人には利用が難しいバスターミナルだった。それが、北側と南側の2つの「バス島」に集約され、東口駅前から歩いて、2つの「バス島」の間まで伸びる歩道を歩き、そこから横断歩道を渡ってゆくことが出来るようになった。
 なお、北側の「バス島」を羽田空港をイメージして「空島(そらしま)」と呼び、南側の「バス島」を川崎市臨海部をイメージして「海島(うみしま)」と呼ぶそうである。因みに羽田空港行の京浜急行バスは、この「空島(そらしま)」の18番バス停に発着するようである。

 今日は、川崎駅東口のエスカレーター下で、親友のRAM元帥と待ち合わせである。
 さっそく、地下に降りて、地下街アゼリアを通り抜けた。
 地上に出ると、東口駅前からはじまり、アーケード商店街の銀柳街通りと交叉してから第一京浜まで続く長い飲食店街に入った。川崎駅前仲見世通商店街である。
 この商店街の真ん中過ぎの左手に今日の目的の店があった。味処「陣屋」仲見世店である。
 
 こちらのお店の本体は川崎市大島にある総合食肉卸株式会社まつみ食品である。直営飲食店として、居酒屋「陣屋」仲見世店居酒屋「陣屋」大島店があり、他に焼肉「陣屋」も大島で開業されている。

 明るく派手な「酒道場陣屋」の文字が入口の上でまぶしく輝いている。その下には「陣屋」と書かれた小さめの提灯が6つ程並び、入口の左右に同じく「陣屋」と書かれた大きめの赤提灯が二つかかっている。その赤提灯に「ニラモヤシ玉子」とでっかく書いてあるのが面白い。名物料理だから提灯に書いてあるのだろうか。炒め物なのであろうか。ニラ玉にモヤシが入っているのか。

 縄のれんを左右にわけてガラス戸をあけ中に入る。左手に調理場があり、調理場を3方向から囲むようにカウンターがある。昔流行った「炉端焼き」のカウンターを思い出した。右手手前と奥の方にあわせて10個ほどのテーブル席がある。全体の席数は70席とのこと。

 調理場を囲むようなカウンターの奥側の角辺りに、RAM元帥と並んで座った。
 まずは、RAM元帥生ビール中(500円)、私は生ビール小(420円)を頼む。
 生ビールで乾杯の後、メニューを見る。やはり、肉の卸店のお店だけあって、焼き物の安さには驚かされた。
 焼き物は基本的には3本180円からである。つまり、1本60円だ。タン3本(180円)、カシラ3本(180円)、シロ3本(180円)、豚なんこつ3本(180円)を頼む。
 さらに、ツナサラダ(420円)、若鶏の唐揚(420円)、イカ刺し(420円)を追加した。最近は少し控えているとはいえ、やはり健啖家のRAM元帥である。
 RAM元帥の勢いにおされ、ニラモヤシ玉子のことは、この時点ですっかり忘れてしまったのである。
 一期に頼み、それを食べ、飲み、話す。まさに体育会系である。

 お互いの様々な状況、様々な問題点を語り合った。彼のようにお互いの仕事のことをきちんと話せる友人がいてくれることが何よりも頼もしい。様々な年代、様々な職業の多くの友人たちがいてくれることが何よりも私の財産であると思う。
 何の為に酒を飲むのか、人と話をする為である。そして、人と出会う為である。新しい出会いを求めて、新しい酒場を探し続ける小さな旅。それが「居酒屋探偵daitenの生活」の本来のコンセプトなのである。

 二杯目は酎ハイジョッキ(450円)をニ杯。
 これをゆっくり飲みながら、つまみをいただく。どれも量が多め。たくさん来てしまった焼き物を食べる。
 鳥、もつ、ツナ、イカとタンパク質を多くとっている。野菜もちゃんと食べて、疲れをとる日であった。

 午後7時45分から8時45分まで1時間の滞在。文中の単価は税抜価格。御勘定は二人で4,240円であった。

 外に出て、再び赤提灯を見る。「ニラモヤシ玉子」を頼んでみなかったことを思い出した。

 さて、川崎駅に再び向かうことにした。川崎駅からJR京浜東北線に乗って、RAM元帥を違う街へと案内するため南下しようと思ったのである。私の周辺の友人たちは歩くのが好きな人が多いので、居酒屋探偵としては助かるのである。RAM元帥もまたその一人。やはり、面白い出会いを求めるなら「足」である。
 
 (つづく)


  川崎陣屋看板

川崎 味処「陣屋」仲見世店
住所 神奈川県川崎市川崎区東田町3-1 小玉ビル 1F
電話 044-244-8929
営業時間 17:00~24:00
定休日 無休
交通 JR川崎駅徒歩5分/京浜急行京急川崎駅徒歩6分



ホッピー原理主義者とは?
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川崎 立呑「柏屋酒店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第381回 2010年11月4日(木) 【地域別】  【時間順】




川崎 立呑「柏屋酒店」


 ※今回は写真撮影せず。


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 店に入る前にネクタイを外し、ハンチングを脱いだ。その場所に溶け込む為である。いつもの雰囲気で飲みたい方々に無用な気づかいをさせない為である。出来れば地味なジャンパーを着て、球団名などが入っていない野球帽や釣用の帽子が良いのかもしれない。
 中に入ってみる。やはり皆さんカジュアルな格好である。

 入って左手には、長方形の立呑みテーブルが三つ並んでいる。それぞれに7、8人が立てるであろうか。一番手前の窓際のテーブルに男性二人と女性一人。真ん中のテーブルには男性3人の方、一番奥の冷蔵ケースの前に男性が二人。皆さん、店の外の方を向いて立っている。
 左の壁側は酒類の陳列棚になっている。陳列棚の一番奥に引き戸。店の奥の方へ行く引き戸もある。右手の乾き物などつまみ類の並べられた棚の裏側にカウンターがある。立って飲むのではなく、注文をしたり、お酒や食べ物を受け取ったり、お金を支払う為のカウンターである。カウンターの中では、マスターが忙しそうに働いていた。カウンターの前にお客さんが一人、次の注文をする為に待っている。私もその後ろで待つことにした。

 私の順番が来た。まずは、燗酒(210円)と冷や奴(120円)を頼んだ。
 待っている間に目をつけてあった場所は、それぞれの人数配分を考えて、一番奥の立ちのみテーブルの左端である。そこに行って待つ。同じテーブルの先客のお二人は、かなり出来上がっている様子。

 やがて、奥から登場したママさんが燗酒と器に入った冷や奴を四角いトレイに乗せて持ってきてくれた。燗酒

 隣はかなりの大先輩。マスターがその方の前にウーロンハイを置く。
 そして、「もう最後にしたほうがいいですよ」と小声で言ってから微笑む。

 その向こう隣では小銭を数え続ける方がいる。ポケットから小銭を全部出して、テーブルの上に並べて数えている。酔っているのでなかなか答えが出ない様子である。

 急に店内が静かになった。
 私の近くに置かれたCDカセットレコーダーの音楽が終わったのである。マスターがやってきて、中に入っていたCDを取り替える。

 次のCDは、桂 銀淑(けい・うんすく)であった。ハスキーな声が印象的な韓国の女性歌手、「スズメの涙」や「北空港」などヒット曲も多い。現在はある理由から韓国に帰国したままである。
 これをきっかけにカウンターの中の店番は、マスターからママさんに変わっていた。交代時間のようである。

 つまみ類の棚から6Pチーズ(70円)を取り、再びカウンターの所に行って、小瓶の黒ビール(240円)を注文、両方を受け取って席に行く。

 大先輩が興が乗ってしまったのか小銭の方にサンマの缶詰を御馳走されていた。二人とも身体が揺れている。そのうち、小銭の方がちょっとはしゃぎ過ぎてしまい。男気のある雰囲気の方が叱りつけていた。私の知らない事情もあるようだ。
 「みんな楽しく飲んでるんだから・・・」という言葉が印象に残る。叱られた方の方も素直に謝って、それから大人しくなってしまった。
 大先輩の身体も大きく揺れている。右手を背後に持ってゆき、何度も何かを探すような仕草をする。
 「無意識で椅子を探しているんだな」と思った。しかし、椅子は無い、倒れそうになったらいつでも支えようという気持ちで身構えていた。

 やがて、やっと帰る気持ちになってくれたのか身体を左右に揺らせながら外に向かって歩いてゆく。背広の方が気づかっている。しばらくして、背広の方がタクシーに乗ったことを私に教えてくれる。その方も私も同時に安心の笑顔になった。小銭の方が「今日初めて会うんですけどねえ・・・」と私に言う。

 半酎ハイホット(150円)というのを飲んで帰ることにした。炭酸が入っている酎ハイを温めてあるわけではなく、焼酎が半分の量に押さえてある焼酎のお湯割りのことである。

 7時45分から8時30分まで45分ほどの滞在。背広の方をはじめ皆さんに「お先に失礼します」と言って店を出た。結局支払った金額は790円であった。

  ※  ※  ※

 川崎駅に戻った。
 JR京浜東北線が乗り入れているJR根岸線の関内駅で人身事故があった。JR京浜東北線のホームは人であふれ、いつ来るとも解らない電車を待つ。苛立ちが辺りを満たしている。いたたまれなくなって、すぐ隣に見えるJR南武線のホームへ向かってしまった。ちょうどやって来た電車に乗り込み、座ることができた。
 誰かがまた「悲しい選択」をしてしまったようだ。まっすぐに帰る気持ちが萎えてゆく。また、酒を飲む理由を作ってしまった。会ったこともない人の通夜酒である。
 それにしても、あの大先輩はまっすぐに帰れただろうか?。父が生きていれば、ちょうど同じくらいの年齢に違いない。
 何故か南武線の車内が薄暗くなったような気がした。私の目が光量を必要になってきただけかもしれない。

 
 (つづく)



 ※今回は写真撮影せず。


川崎 立呑「柏屋酒店」
住所 神奈川県川崎市川崎区本町2-8-13
電話 044-222-5017
定休日 日曜日
営業時間 08:00~21:00
交通 京浜急行京急川崎駅下車徒歩5分。

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川崎 立ち飲み「天下」新店舗第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第352回 2010年7月8日(木) 【地域別】  【時間順】



川崎 立ち飲み「天下」 新店舗 第2回


 川崎立ち飲み天下外観

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 移転開店1周年記念

 川崎駅近くでの用事を済ませて向かったのは京急川崎駅近くのビル再開発の為に移転した立ち飲み「天下」である。前回は2010年3月13日にうかがった。紹介記事は第328回である。
 先客は、カウンター席の左端に男性が1人で静かに飲んでおられ、カウンターの中程に男性2人と奥よりに男性1人の方々が談笑されている。今日は壁際のカウンターではなく、メインのカウンターの入ってすぐの場所に立つことにした。カウンターの中には笑顔のマスターが立っておられた。

 まずは、ウーロン割り(300円)と厚揚げ煮付け(240円)をお願いした。財布から千円札を出してカウンターの上に置く。すぐにウーロン割りが出てきた。
 「厚揚げは暖めますんで少々お待ち下さいね」。マスターは変わらず丁寧な接客である。
 厚揚げがきて、「ウーロン割りと厚揚げで540円です・・・よろしいですか?」と言いながら千円札を取り、お釣りを置いてくれる。

 壁を見ると
「一周年記念感謝セール。7月12日~17日。生ビール380円→190円。清酒260円→130円」
と書いてあった。

 2杯目は八海山(360円)をお願いした。コップにいっぱいの状態で出てきたお酒をこぼさないように口に運ぶ。
 たこぶつもお願いしたけれど、
 「今日はタコが終わっちゃったんですよ・・・」とマスターが申し訳なさそうにおっしゃる。
 そこで、湯豆腐(240円)を頼むことにした。

 考えてみれば、厚揚げも豆腐である。よほど豆腐が好きな人だと思われたかもしれない。
 ここの湯豆腐は、ただ温めたものではない、薄味で煮付けた煮込み豆腐である。

 みっつ目のつまみは衣かつぎ(240円)にした。出てきた衣かつぎは量が思いの外多かった。
 壁のお知らせを見ながらマスターに話しかけた。
 「もう一年たったんですね」と言うと、
 「はい、去年の7月13日にここがオープンしたんですよ」とのこと。

 3杯目はチューハイ(300円)にした。これは微妙に甘い味のついたチューハイであった。「樽ハイ」のシリーズのようである。

 つまみは240円が中心の安い単価でありながら量もちゃんとある。酒類も300円からと安い。スーパードライの大瓶も430円である。その都度支払うので計算しながら飲めるのがよい。変わらず良い店であった。

 「ごちそうさま」
 「毎度ありがとうございます」

 マスターの笑顔におくられ外に出る。滞在したのは午後7時15分から8時までの45分間。酒3杯とつまみ3品で1,680円を支払ったことになる。

 一周年記念のサービス週間を是非おすすめしたい。ただし、「センベロ」は必至である。



川崎 立ち飲み「天下」 新店舗
住所 神奈川県川崎市川崎区宮本町2-4
電話 ?
定休日 日曜・祝日
営業時間 平日14:00~22:00 土曜14:00~21:00
交通 京浜急行京急川崎駅徒歩5分・JR川崎駅徒歩8分


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川崎 立ち飲み「天下」 新店舗

居酒屋探偵DAITENの生活 第328回 2010年3月13日(土) 【地域別】  【時間順】



※2010年3月13日 450,000カウント通過 感謝!


復活再開店シリーズ 第2弾
川崎 立ち飲み「天下」 新店舗

 

   川崎立ち飲み天下外観    ←クリックお願いします。  にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。
 
 川崎駅西口のラゾーナ川崎での買い物を済ませた後、足は自然に東口側に向いていた。午後3時過ぎである。こんなに早い時間に飲める店を探すのは難しい。こんな時、とても助かるお店があった。それが、2008年8月13日(水)第126回で紹介した立飲み「天下」である。

 その後、再開発により閉店。京急川崎駅の東側に少し歩いたあたりで再開店したという噂を聞いたのである。
 まず、京急川崎駅の改札を出たら左方向に歩く。三つ目の十字路まで来て左へ曲がる。すぐにT字路があり、十字路に出るのでそれを渡る。さらに歩くと、次の十字路の右手前に大きめの赤提灯が見えた。小さなマンションの一階の店である。店の入口の上の看板に立ち飲み天下と書いてあり、紺色の暖簾にも白文字で立ち飲み天下とある。

 暖簾の真ん中の一枚が持ち上げてあったので、そこを通り抜け、開け放たれたサッシの戸から入っていった。左手に15名くらいが立てるL字カウンター、その中は調理場である。右手側には12名ほどが立てる直線の壁カウンターがある。なんとなく旧店舗をそのまま広くした雰囲気になっている。復活再開店した店の多くが以前の店の雰囲気をちゃんと残すような作りにしてあるのはとてもよく解る。客はそのお店の雰囲気が好きで来ているのである。客の気持ちになれば当然そういうことになる。

 先客は、L字カウンターの一番奥の先輩世代カップルのみ。奥右手の大画面テレビが見やすい位置である。私は右手の壁カウンターに場所を確保する。カウンター下に荷物を入れるスペースがあるのが便利である。
 まずは、チューハイ(300円)にする。卯の花(240円)も頼んだ。ここはお金と品物を交換するキャッシュオンの店なので、すぐに540円を渡した。
 微笑みながら「ありがとうございます」とカウンターの中のマスターが丁寧に言ってくれる。ジョッキで出てきたチューハイは少々甘め、私としては苦手なタイプである。

 次にけんちん汁を選んだ。300円という値段は安い。厚揚げ、大根、里芋、人参、豆腐が入っている。量もあってなかなかに美味しい一品である。しかし、もう少し遅い時間に来て、もっとよく煮えたものを食べたいと思う。
 メニューを見た。スーパードライ、ビール大瓶が430円というのは安い。中生ビールも380円である。
 2杯目は甘い酒はやめにしてウイスキィ竹鶴のハイボール(300円)を飲んだ。

 マスターと少しお話をする。
 「こちらにはいつからですか?」 
 「去年の7月に移転してきたんです」
 「もう、だいぶたちますねえ」
 「はい・・・今日はたまたま通られたんですか?」
 「探してきました。前のお店にも何度か行きましたので・・・」
 「あっ、それはすいません、失礼しましたあ」
 「いいえ、いつもおとなしくしてましたから・・・」
 相変わらず愛想の良いマスターである。
 探偵は面が割れないようにしてきたのである。今日もそうであるが壁際のカウンターが好きだった。

 青年が一人入ってくる。いきなり瓶ビールを頼み、お金を置く。わかっておられる。
 さらに、入って来てすぐに「ひや」とおっしゃる先輩は一万円札を出す。何か良いことがあったのだろうか。

 午後2時45分から3時15分まで、30分ほどの滞在。支払った金額は計1,140円であった。
 「ありがとうございました、またお願いします」と言うマスターの笑顔におくられ外に出る。
 春の雰囲気の土曜の午後である。まだまだ歩きたいと思う。さて、どこの街へ行こうかと考える。行き先は決まっていない。軽い足取りで京急川崎駅へと向かった。


 (つづく)
 

 川崎立ち飲み天下看板
 
川崎 立ち飲み「天下」 新店舗
住所 神奈川県川崎市川崎区宮本町2-4
電話 ?
定休日 日曜・祝日
営業時間 平日14:00~22:00 土曜14:00~21:00
交通 京浜急行京急川崎駅徒歩5分・JR川崎駅徒歩8分


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川崎 立呑亭「帆立屋」川崎店 第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第296回 2009年12月26日(土) 【地域別】  【時間順】



川崎 立呑亭「帆立屋」川崎 第2回


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 最近は川崎で買物をすることが多い。買い物帰りにsakuraと二人で寄ったのはミューザ川崎というシンフォニー・ホールを持つ高層ビルの一階にある居酒屋、立呑亭「帆立屋」川崎店である。
 前回の記事でも書いた通り、「立呑亭」と看板に書いてあるが実際には椅子がちゃんとある。
 入って左手の壁際カウンターの左端に並んで座った。何度か来ているけれど、いつもこの席に座ってしまう。
 肉じゃが(315円)、こまい(315円)、そして、おすすめ品ホワイトボードから真鯛刺身(580円)をもらった。sakuraは芋焼酎小鹿お湯割(315円)、私はお酒メニューから喜平本醸造しぼりたて(400円)をもらった。酒は小さいグラスの一杯売りである。
 お湯割りの焼酎が濃いという。お酒も料理も一部を除いて315円である。中目黒の居酒屋「ごっつあん」を思い出すとsakuraが言う。明日は休みである。休み前しか食べないことにしているにんにくを食べることにした。にんにく丸揚(315円)をお願いする。

 2杯目は、そば焼酎雲海お湯割(315円)をもらった。生まれ故郷である川崎市川崎区大宮町にやってくると、昔のことばかり思い出す。今日は12歳の時に亡くなった父のことである。
 父は時々、ある言葉を言って私を驚かせた。私を寝かせて部屋から出て行く時に「ももんがあ」と言うのである。何故、「ももんがあ」なのか不思議だったが楽しかった。
 
 Wikipediaによれば〈モモンガ属をはじめとするモモンガ亜科のうちの数属に属する小型哺乳類の総称。滑空によって飛翔する性質を持つリスの仲間。また、狭義には特に、ニホンモモンガを指す。〉とある。
 また、〈本州では妖怪扱いされていた時代もあり、子供を脅かすときや、誰かの悪口を言ったりするときに、「ももんがあ」ということがある。〉とある。父のオリジナルのギャグではなかったのである。

 ミューザ川崎が出来て、ラゾーナ川崎が出来た。次々に高層マンションが建って行く、いわゆる「おしゃれな街」に変わりゆく川崎駅西口駅前にあって、一品300円、一杯300円で飲める店があることがうれしい。
 
 18時15分から19時15分まで1時間ほどの滞在。お勘定は二人で2,555円であった。


  川崎立呑亭帆立屋看板
  
川崎 立呑亭「帆立屋 川崎店」
住所 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎1F
電話 044-555-8146
定休日 元日以外ほぼ無休
営業時間 17:00~23:00
交通 JR川崎駅西口下車徒歩2分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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川崎 「元祖立ち飲み屋」

居酒屋探偵DAITENの生活 第260回 2009年9月16日(水)  【地域別】  【時間順】



川崎 「元祖立ち飲み屋」

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 今日は一日忙しい。様々な用事を済ませ、午後3時半に身体が空いた。JR川崎駅と京急川崎駅の間の地域に足を踏み入れる。以前、ビルとビルの間に「望郷横丁」という飲み屋街があった。そこに、古い立ち飲み屋さんがあったのである。1号店と2号店の二軒があった。しかし、この地区のビル再開発に伴い、近くのビルの一階に移転したのである。店の名前は「元祖立ち飲み屋」という。この地区の再開発では、第126回に紹介した立ち飲み「天下」も閉店している。残念なことである。

 第256回で紹介した「地下のもぐら」の入っているタワーリパークビルの地下を探索。ここに気になる店が一軒ある。しかし、まだ開店していない。京急蒲田方面に向かうエスカレーターを上がり、外に出て、すぐ前の交差点に立つ。すると、背中に「地下のもぐら」と書かれたTシャツを着た男性が追い越して行った。後を目で追っていると、交差点の斜め向こうのビルの一階にある「元祖立ち飲み屋」という立ち飲み屋に入って行く。二軒は系列店に違いない。

 「元祖立ち飲み屋」の開店は午後4時である。少し待っていると、開店時間になった。入口には、最近よく見る「角ハイボール酒場」という黄色い看板がある。(写真)

  川崎元祖立ち飲み屋ハイボール看板

 中に入る。口開け一人目の客となった。大きなL字カウンターが右手にあり、左手の壁にもカウンターや立ちテーブルがたくさんある。40人は入ることが出来るに違いない。 
 まずは、角ハイボール(280円)と名物・牛もつ煮込み(塩)(300円)、本日のおすすめからさんま刺(200円)を頼む。
 角ハイボールを持ってきてくれた女性に、「こちらのお店は、あちらのビルの地下のもぐらさんと同じ経営ですか」と聞くと、やはりそうであるという。

 さんま刺は七切れ、200円は安い。牛もつ煮込みも充分な量。最近流行りの塩煮込みはうまい。調理場の中央に塩煮込み、味噌煮込み、肉豆腐の三つの大きな鍋が置いてある。
 お店の人たちのTシャツには、川崎駅前望郷横丁元祖立ち飲み屋、創業1970年」と背中に書いてある。

 2杯目は生レモンサワー(300円)を頼む。
 他に飲物は、中ジョッキが350円。ホッピーセットは450円である。因みに外(ホッピー)は350円、中(焼酎)は100円である。並びには、氷たっぷりのホッピーセットを飲んでいる方がいる。脇にあるホッピー瓶の残量から見て、後二回、中(焼酎)を頼むだろうと予想が出来た。

 口開け20分でお客さんは12名となった。テレビは民主党新政権組閣のニュースを流している。時代の転換点を立呑み酒場で迎えているということか。

 午後4時から30分間の滞在。2杯2品でお勘定は1,080円。
 店を出る時、さきほどのホッピーの方が3杯目の中(焼酎)を頼んでいる。予想通りである。なんだかうれしい。

 時間はまだ早い。隣町に新しい店が出来たという情報を思い出し、JR川崎駅に急いで行って、京浜東北線に乗りこんだ。

 (つづく)

 追記 / 公式サイトによれば、「元祖立ち飲み屋」も「地下のもぐら」も、株式会社デイフィールドという会社が経営する店であった。


「元祖立ち飲み屋」
住所 神奈川県川崎市川崎区駅前本町15-5 十五番館 1F
電話 044-222-3323
定休日 日曜日
営業時間 月曜~土曜 16:00~23:00 祝祭日 16:00~22:00
交通 京浜急行京急川崎駅下車徒歩2分・JR川崎駅下車徒歩5分
http://www.dayfield.co.jp/index.html


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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川崎 立ち呑み酒場「地下のもぐら」

居酒屋探偵DAITENの生活 第256回 2009年9月3日(木) 【地域別】  【時間順】


川崎 立ち呑み酒場「地下のもぐら」


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 前回の店、焼き鳥「ぷち平林」を出た後、RAM元帥と向かった二軒目は、JR川崎駅東口左手にある22階建の高層ビル、タワーリパークビルの地下一階にある立ち呑み酒場「地下のもぐら」である。
 RAM元帥は焼酎が飲みたいそうである。ゆえに焼酎の品揃えがあるこちらの店に移ったのである。

 同じ地下一階には、一品260円という驚異的な安さの居酒屋が一軒ある。しかし、そちらは次の機会にすることにした。駅よりのエスカレーターの裏側にある立ち呑み酒場「地下のもぐら」の前に立つ。入口の観音扉の上に、ぺらかつ、焼酎、地酒、ホルモン、テバカラ、ハイボールと大書された看板がある。様々な食べ物と飲み物を置いていることがこの看板で解る。中に入る。照明はかなり暗め。外から見るよりも天井が高く広い。長いカウンターの一番右端に立つ。

 RAM元帥は、麦焼酎ためしてん(400円)をロックで、私は生ホッピー(400円)にする。もちろん生ホッピーであるから氷は入っていない。
 つまみは、冷やしトマト(250円)とまぐろステーキ(350円)。このマグロステーキが美味しかった。

 流行りの角ハイボールのシングル(300円)を頼む。ダブルにすれば550円とのこと。角ハイボール酒場が増えている。

 RAM元帥はゆっくりと麦焼酎を飲んでいる。私はついつい3杯目、シークァーサーサワー(300円)を飲んでしまった。

 午後9時15分から10時まで45分ほどの滞在。支払った金額は、二人で2,000円ちょうどであった。

 一軒目の店は焼き鳥「ぷち平林」であり、二軒目が「地下のもぐら」である。今日歩いた店は二軒ともに変わった名前の店であった。
 川崎方面軍のRAM元帥と、また川崎で飲むことを約束して川崎駅構内で別れた。この後、蒲田でもう一軒行ってしまいそうになり、店の前まで行って我慢をした。最近は蒲田に寄らずに帰れなくなりつつある。

  川崎地下のもぐら看板
  
川崎 立ち呑み酒場「地下のもぐら」
住所 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12-1 タワーリバークビルB1
電話 044-246-3366
定休日 日曜日
営業時間 月~金 17:00~23:30 土・祝日 16:00~23:00
交通 京浜急行京急川崎駅下車徒歩2分・JR川崎駅下車徒歩5分
http://www.dayfield.co.jp/index.html


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川崎 やき鳥「ぷち平林」

居酒屋探偵DAITENの生活 第255回 2009年9月3日(木) 【地域別】  【時間順】


川崎 やき鳥「ぷち平林」


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 この日は、近くの斎場で行われたある方のお通夜に、友人のRAM元帥と出席したのである。お清めのビールを斎場でいただいていたが、やはり、あらためて飲もうということになった。
 京浜急行の京急川崎駅の改札を出て左へ。二つ目の砂子一丁目という交差点を右に曲がって、すぐ左手にその店はある。まず、その名前が変わっている。やき鳥「ぷち平林」というのである。やき鳥「平林」ならば解るが「ぷち」がついている。「ぷち」とは「小さい」を意味するフランス語『petit』からきた言葉で、カタカナ仏語である。「小さい平林」だとすれば、もしかしたら「大きい平林」もあるのであろうか。
 
 暖簾をくぐり中に入る。右手に6人テーブルと4人テーブルが2つずつ、左手に4人テーブルと2人テーブルがある。そして、左手奥にL字カウンター。我々はL字カウンターの一番手前角に座った。

 RAM元帥は、いつもサラダを頼む。サラダメニューからぷち平林サラダ(480円)を選んだ。これは量が多い。胡麻油を使った鳥肉の半生のものとレタスのサラダである。
 こちらの店の生ビールはバドワイザーである。これは珍しい。しかし、すでに、ビールをいただいているので、サワー系にすることにした。RAM元帥はウーロンハイ(380円)、私はレモンハイ(380円)である。一緒に小さな器に入ったシチューが2つ出てくる。お通し(200円)だ。故人の冥福を祈って改めて献杯。
 焼きものは、2本縛りなので、かしら(100円)、たん(100円)、とり皮(100円)、なんなん(100円)を各2本づつ。
 「なんなん」はオリジナルの串物である。「なんなん」が何であるのか、お店の方に質問するつもりでいて、RAM元帥との話に夢中になり、聞くのを忘れてしまった。関西系の方なら「なんなんて、なんなん?」と質問されるのであろうか。こちらの名物であるらしく、早めに無くなってしまうとのこと。
 2杯目はRAM元帥がレモンハイ(380円)、私は玉露ハイ(380円)。ダカラハイという飲み物があった、お店の方に聞くと、スポーツドリンクのような飲み物、「DAKARA」で焼酎を割ったものであるとのこと。

 3杯目に私は焼酎のお湯割り(400円)を、RAM元帥は玉露ハイ(380円)を頼んだ。上新香(350円)を食べながら飲む。
 さらに、RAM元帥が焼酎のストレートを頼むというので、近くに酒メニューが豊富な立ち飲み店があるので行ってみないかと提案する。外に出たのは午後9時。喪服を着た酔っぱらい二人のできあがりである。

 午後7時40分から9時まで1時間20分の滞在。お勘定は二人で4,550円であった。

 (つづく)


  川崎ぷち平林看板

川崎 やき鳥「ぷち平林」
住所 神奈川県川崎市川崎区砂子1-8-3
電話 044-222-7929
定休日 日曜
営業時間 月~金 17:00~23:00 土 17:00~22:00
交通 京浜急行京急川崎駅下車徒歩2分・JR川崎駅下車徒歩5分


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川崎 横丁ホルモン酒場「然じか」

居酒屋探偵DAITENの生活 第237回  2009年7月18日(土)  【地域別】  【時間順】



川崎 横丁ホルモン酒場「然じか」

    川崎「然じか」外観

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 最近は自分の生まれた場所、川崎駅西口近辺に行くことが多い。
 元の東芝の本社であった堀川町事業所跡に、2006年9月28日作られた「ラゾーナ川崎プラザ」という巨大ショッピングセンターに行くためである。「ビックカメラ」「ユニクロ」「無印良品」「ロフト」「丸善」を始め、様々なショップがあり、「109シネマズ川崎というシネマコンプレックスや「ラゾーナ川崎ソル」というライブスペースまである。様々な飲食店や食品店、「三和」という巨大な食品ストアもあるので、ここに行けばほとんど何でも食べることが出来る。「お金」があればこれほど楽しめる場所もない。

   ミューザ川崎とラゾーナ川崎プラザ ← 左はミューザ川崎、右はラゾーナ川崎プラザ

  「ラゾーナ川崎プラザ」の前には、「ミューザ川崎」がある。その中心は1997席という巨大なコンサートホール、「ミューザ川崎シンフォニーホール」であり、傍らには27階建てのオフィス棟がある。このオフィス棟の一番端のエスカレーターを降りた辺りのところに私の生まれた家があったことは、今まで何度も書いてきた。

  ソリッドスクエア ← 「ソリッド・スクエア」

 「ラゾーナ川崎プラザ」での買い物を済ませて、北東側の住宅棟の前を通り、JR線の線路の西側を歩いてゆくと、左手に「ソリッド・スクエア」が見えてくる。「ソリッド・スクエア」は24階建の高層ビル2棟と開閉式ガラスドーム円形の池を持つアリーナがあり、地下にはホールやアスレチックがある。
 外観からは中の様子があまりよく解らない。比較的地味な入口からガラス張りの建物の中に入った途端、そこに広がる素晴らしい空間には誰もが驚かされるであろう。
 ちょうど3階の高さまである大きな四角い空間。その真ん中に円形の浅い人工池が作られている。池の周囲に木製のベンチが所々に置かれていて、全体の照明が抑えられており、実に落ち着く。ベンチには多くの人々が静かに座っていた。池の周りにはコンビニの「ampm」があったり、中華料理店、カフェ、「大戸屋」等があって食事も出来る。川崎駅周辺散策の際、夏の暑い日でも涼しく休むことの出来る穴場的な場所がこのアリーナかもしれない。

  ソリッド・スクエア・アリーナロ ← 「ソリッド・スクエア・アリーナ」 天井部分のガラスドームが開閉する。

 さて、「ソリッド・スクエア」の前の道を渡った西側の住宅街の中に、飲食店が数軒集まっている一画がある。なかなか渋い居酒屋やスナックなどがある。その中に、最近になって出来た横町ホルモン酒場「然じか」という店に行ってみることにした。

 店に入ると、右手にはテーブル席が列んでおり、左手奥がカウンター席になっている。
 カウンター席には先客の方が二人座っておられた。その真ん中辺りの席に座った。
 まずは、川崎ハイボール(300円)を頼んだ。これは普通のチューハイである。つまみは、白のもつ煮込み(300円)、オニオントマト(200円)にした。
 最初に出てきた「オニオントマト」は甘辛いたれがトマトと玉葱にかかっているもので、想像していたものとは違っていた。次の「白のもつ煮込み」は白モツとコンニャクのみ、味もよく量も十分である。別に赤のもつ煮込み(300円)というのもあった。
 店内に流れるのは〈レゲエ・ミュージック〉である。最近、〈レゲエ〉の掛かっている店が多い。親父酒場における〈演歌〉に対して、若者酒場は〈レゲエ〉である。演歌をかけるにしても〈レゲエ〉をかけるにしても、同じ曲調が延々と続いていて、BGMとして邪魔にならないという点では同じかもしれない。

 ホッピーセットは450円であった。因みに中は100円。外は350円。ここから歩いて行ける場所に、何度か紹介した居酒屋「味よし」がある。居酒屋「味よし」のホッピーは、お店側で作ってくれるタイプであり、小さなレモンの断片の入っていた。こちらのお店では、「氷無し」と頼まないと「氷入り」が出てきてしまう。しかし、ちゃんと冷えたジョッキと冷えたホッピーで出てきてくれたので、美味しく飲むことが出来た。
 さらに、鶏なんこつポン酢(300円)を頼んだ。肉の多いヤゲン(鶏ナンコツ)である。これは良いつまみになった。
 三杯目を飲もうと思い、メニューにあった然じかハイボール(350円)が何であるかをお店の方に聞いた。すると、焼酎のコークハイであるという。コーラは苦手なので、仕方なくチューハイ(300円)にする。

 並びの先輩は、ホッピーの「中」の3杯目を追加された。渋い声で「なか」と一声。かっこいい。セット450円+中100円+中100円=650円である。650円で酔えるのだから酔いたい方には素晴らしい選択かもしれない。しかし、持病をいろいろ持ちながら居酒屋探偵をやっている私にとっては危険な飲み方である。
 その他、地酒や焼酎も比較的豊富であり、安い価格で置いている。私は自分で焼くホルモンの店よりも焼いてくれるホルモン焼きの店が好きである。
 三杯三品で滞在時間は45分間であった。お勘定は1,850円であった。

 並びには渋い居酒屋や和風スナックがある。周辺は住宅街。近くのソリッドスクエアの中に入っている企業が休みではない平日の夜には、盛況な地域なのかもしれない。
 近くのバス停からバスに乗って帰ることにした。自販機で500ミリリットル入りの水を買って飲む。短時間に早いペースで、数軒を飲みながら歩く、「ネットサーフィン」ならぬ「居酒屋サーフィン」をする方には、途中でペットボトル一本の水の補給をお勧めする。
 酔い過ぎて、せっかくの思い出を忘れてしまうのも悲しいし、水分補給はなによりも健康によいのである。

  川崎「然じか」看板

川崎 横丁ホルモン酒場「然じか」
住所 神奈川県川崎市幸区幸町2-681-26
電話 044-556-0991
定休日 日曜日
営業時間 11:30~13:30/17:00~23:00
交通 JR京浜東北線・東海道線・南武線川崎駅下車徒歩8分、京浜急行京急川崎駅下車徒歩7分。


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川崎 大衆酒場・大衆食堂「丸大ホール」

居酒屋探偵DAITENの生活 第234回  2009年7月12日(日)  【地域別】  【時間順】


※2009年7月19日 310,000カウント通過 感謝!

川崎 大衆酒場・大衆食堂「丸大ホール」



   川崎丸大ホール

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 川崎駅西口側のラゾーナ川崎プラザで買い物を済ませ、JR川崎駅の西口と東口を結ぶ巨大な東西自由通路を渡って、川崎駅東口側に行った。日曜日の午後3時過ぎに昼食をとりながら軽く飲みたいと考えると選択肢があまりない。向かったのは日曜日にも営業している「丸大ホール」であった。過去にも何度も入ったことがありながら一度も紹介をしたことがない店である。実は数年前に建て替えをして建物は新しくなっている。しかし、良い意味で以前と変わらぬ雰囲気を失っていない。

 私は居酒屋だと思っているが、業態としては「大衆食堂」であろう。ラーメン、チャーハンといった中華メニューもあれば、カツ丼もあり、様々な定食もある。
 しかし、朝から酒を飲むことの出来る「居酒屋」として使われる場合も実際多いのだ。たとえば、夜勤明けの人はこれから家に帰って寝るのだから、朝9時であってもその人にとっては「晩酌」である。寝る前の「晩酌」が出来て食事も出来る便利な店ということになる。事実、表の長い暖簾には、真ん中のマークを挟んで左側に「大衆酒場」、右側に「大衆食堂」と書いてある。

 店に入ると、小柄なお店の「おばちゃん」と目が合う。指で示された席に座る。持っていた重い荷物を入口近くの台の上にのせるように言われ、その通りにした。
 台のずっと上の高い位置にテレビがある。奥の方のテレビを見やすい席にはグループ客がいた。全員がテレビの方を見ている。競馬中継を見ながら一喜一憂する様は、まさに日曜日の昼下がりの川崎らしい光景である。

 まずは、レモンサワー(350円)をお願いした。食事メニューからモツ煮込み定食(550円)を選んだ。レモンサワーを飲みながら待つ。ビールジョッキで出てきたレモンサワーが実に濃いのである。
 しばらくしてやってきたモツ煮込みは皿に入って出てきた。モツ、玉葱、長葱、糸コンニャクなどが入った煮込みである。まず、モツ煮半分で食事を済ませてしまい、残りの半分をつまみにしてレモンサワーを飲んだ。なかなか美味しい煮込みである。

 「おばちゃん」が店内を回っている。「これ片づけちゃっていい?」「食べないの?」などと聞く。競馬中継で夢中な親父さんたちは、「うん」「いいよ」などと上の空である。どなたか馬券を当てたらしく、楽しそうに笑い会っていた。次々に、お客が入って来ては去ってゆく。そして、やはり全員が男性であった。

 SAKURAからメールが入った。待ち合わせの場所と時間を決め、外に出ることにした。

 15時45分から16時15分まで30分の滞在。お勘定は900円であった。
(つづく)

川崎 大衆酒場・大衆食堂「丸大ホール」
住所 川崎市川崎区駅前本町14-5
電話 044-222-7024
定休日 土曜
営業時間 08:30~22:00
交通 JR川崎駅下車徒歩5分・京浜急行京急川崎駅下車徒歩2分



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川崎 立呑亭「帆立屋」川崎店

居酒屋探偵DAITENの生活 第222回  2009年6月1日(月)       【地域別】  【時間順】 



川崎 立呑亭「帆立屋」川崎

  川崎立呑亭帆立屋外観 

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 「居酒屋探偵DAITENの生活」第10回やきとり・炭火焼「味よし」第1回に書いた通り、私は川崎駅西口駅前で生まれた。ミューザ川崎というシンフォニー・ホールを持つ高層ビルの一角、エスカレーターを降りた辺りに私の生まれた家は建っていた。
 最近はショッピングセンター「ラゾーナ川崎プラザ」が近いので、買い物の為に来ることが多い。そんな帰り、ミューザ川崎の一階にある小さな大衆酒場に入る時がある。今まで紹介したことがないその店は立呑亭「帆立屋 川崎店」という。ちょうど、ミューザ川崎の一階の裏側部分に、まるで路地のように思える飲食街があり、出入口の高いところに「40番地」という看板が出ている。立呑亭「帆立屋」「40番地」の一部ではないが、その入口近くにある。
 1972年4月1日、川崎市が政令指定都市となり幸区が出来るまで、この辺りは「川崎市大宮町40番地」であり、そこに飲屋街があった。その名残りで「40番地」という名前になったようである。現在は品の良い居酒屋、そば屋、沖縄料理店などが並んでいるが、当時は闇市起源の危うい飲屋街であった。

 ひとりで買い物を済ませた後など、立呑亭「帆立屋」はちょうどいい。立呑亭となっているが、実際には立呑みではなく、高い丸椅子がある。
 店に入ると、左側の壁際カウンターの左端に座った。いつもの場所である。その左側カウンターに8人程度、奥の壁に四人テーブルと六人テーブル、店の中央に10人程度が座れる巨大テーブルがある。元々、「立呑亭」という名前が示す通り、ちゃんとした立ち飲み店であった。しかし、いつの日か丸いテーブルが入り、座り飲みの店になってしまった。立ち飲みから座り飲みになってしまう店は最近多い。繁盛店は立ち呑みとして生き残るけれど、それほどではない店は椅子を入れてしまう。そうすると、今度は立ち呑み好きの客が去ってゆく。こういう話は多いのである。「帆立屋」の場合、日本酒の一杯売りと「活ホタテ焼(380円)」など一部のつまみを除いて、基本的に酒、つまみ共に315円均一となっている。毎日飲む方にとっては、その日の予算を立てやすいので良い。この辺りが繁盛店としてちゃんと生き残っている理由かもしれない。

 まずは、レモンサワー(315円)と、鳥皮ポン酢(315円)、ねぎま串(315円)をもらった。私は鳥が好きである。なんこつ、ねぎま、レバーの3種各1本がそれぞれ315円、三種各1本の串セットが315円である。
 この場所に座り、独り酒を楽しむのはいつもとても和む、何しろ生まれ故郷である。病院ではなくお産婆さんの手で自宅で生まれた人間の場合、本当にこの世に生を受けた場所の座標軸をほぼ正確に知ることが出来る。これは大病院で生まれた人とはちょっと違う不思議な感覚かもしれない。

 気がつけば、かなりのお客さんになっていた。見ると、全員が黒い背広やジャケットに白っぽいシャツを来ている。まるで通夜の席にいるような不思議な気分になった。
 2杯目は、純米酒黒松(350円)。
 今回は私が「居酒屋探偵DAITENの生活」全222回で紹介した199軒目の店であった。次は200軒目である。3年間でこの数になった。居酒屋以外の業態は滅多に載せず、掲載店を選んでいるので、実際に行った店はずっと多いと思う。生まれた場所で酒を飲みながら、「どうしてこんな道に入ってしまったのか」等と考えた。

 立呑亭「帆立屋 川崎店」の本店は、池袋にある24時間営業の立ち呑み店である。24時間営業の立ち呑み店に朝の7時に入ってみると、どんな感じであろうか。一度やってみたいと思う。
 今回は二杯二品を守ることが出来た。午後7時25分から55分まで30分の滞在、お勘定は1,295円であった。

  川崎立呑亭帆立屋看板

川崎 立呑亭「帆立屋 川崎店」
住所 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎1F
電話 044-555-8146
定休日 元日以外ほぼ無休
営業時間 17:00~23:00
交通 JR川崎駅西口下車徒歩2分


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川崎 立ち飲み「天下」

居酒屋探偵DAITENの生活 第126回   2008年8月13日(水)  【地域別】  【時間順】



川崎 立ち飲み「天下」

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 夏休みの連休の初日である。JR川崎駅西口にあるラゾーナ川崎のビックカメラで買物を済ませた後、普通に蒲田方面に戻るのではなく、京浜急行の乗り、京急川崎から京急蒲田に向かうことにした。京急川崎のすぐ近くに、以前から知っていながら入ったことがなかった立ち飲み店があった。その店が立ち飲み「天下」である。

 京急蒲田駅改札を出て、目の前の十字路を右に進むとすぐ左手に「立ち飲み天下」と書かれた暖簾が見える。本当に駅前の立ち飲みである。
 午後5時頃であった。暖簾をくぐり、中に入ると左側に変則的な逆L字カウンターがある。逆L字カウンターの下の部分は、狭くなっていて3人ほどしか入ることが出来ない。夏場以外は扉を開け放って、ゆったり立つことが出来るのかもしれない。そこからまっすぐに7人ほど立てるようになっていて、カウンターの中は調理場である。カウンターの中に、男性と女性二人が働いていた。大将と女将さんであろうか。
 さらに、カウンターは調理場の先で左に斜めに折れ、それから先は壁際カウンターに変わるのである。全部で20人くらいが立つことが出来る。入って右手の壁際にも8人ほどのカウンターがある。カウンターの下に荷物を入れて、そこに立つことにした。目の前を見ると人影がガラス越しに見えた。実はこの店は狭い路地との角地に立っていたのである。いままでまったく気づかなかった。

 まずは、ウーロン割り(300円)と牛煮込み(390円)をお願いする。支払いは品物と交換にする先払いである。けっして「キャッシュ・オン・デリバリー」等とは言いたくない。
 ウーロン割りをグイっと呑む。のどが渇いていたのでうまい。カウンターの中を見ると、営業時間が14:00から21:30と書いてある。さらに、定休日については「日曜定休 競輪、場外開催日の日曜祝日は営業、日曜祝日のナイター競輪は休業。」と書かれている。「やはり、ここは川崎だなあ」とつくづく思う。
大きく書かれているメニューは、「けんちん汁(300円)、湯豆腐(240円)、牛煮込み(390円)」で、この3つがメインのようである。出された牛煮込みの量は、かなりのものであった。この1品で十分つまみになる。

 さらに、アサヒ黒生小瓶(300円)を頼んだ。そこへ、店の奥から人が入ってきた。裏口があったのである。どんどんお客さんが入ってきた。千円札を手に持ちながら入ってくるお客さんもいた。何か懐かしい気持ちになる。
 約20分ほどの滞在である。支払った金額は合計990円。まさにセンベロ酒場である。vol.118水道橋 飲み処喰べ処「旅」の時のように、グラスや器を運び後片付けをして外に出た。



川崎 立ち飲み「天下(てんか)」
住所 神奈川県川崎市川崎区駅前本町10
電話 非公開
定休日 日曜日
※競輪、場外開催日の日曜祝日は営業、日曜祝日のナイター競輪は休業。
営業時間 14:00~21:30
交通 京浜急行川崎駅下車徒歩1分・JR川崎駅下車徒歩5分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
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川崎 やきとり・炭火焼「味よし」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第71回   2008年2月2日(土)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】



川崎 やきとり・炭火焼「味よし」 第3回

    川崎味よし

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 川崎昼酒ツアー」の2軒目は、前回2007年9月15日前々回2007年2月20日と、過去二回も記事にしている川崎駅西口のやきとり・炭火焼「味よし」である。
私は客観性を失いたくないので「常連にはならない主義」である。ゆえに、連続して同じ店に行くことも少ない。たとえ行ったとしても、毎回記事にはしない。しかし、この店は例外である。毎回発見があるからだ。

 「味よし」は一人で歩いている時に偶然見つけた店なので、居酒屋探偵事務所のメンバーASIMO君もOAZKI先生もこの店を知らない。ゆえに、一度連れて来たいと思っていたのである。

 川崎昼酒ツアー」の1軒目「島田屋」の近くからタクシーに乗った。車は川崎駅前まで行き、タクシーの客待ち専用道路を通り抜け、川崎駅北側の大ガード下をくぐって、川崎駅西口の大規模商業施設「ラゾーナ川崎」の裏側の「中幸町」の交差点で止まった。
 車を下り、交差点から見ると、30メートルほど入ったところに「味よし」の看板が見えた。

 開店時間の午後4時30分まで少しある。コンビニに寄って「ウコンの力」を3本買って、3人で飲んでから「味よし」に向かう。シャッターが半分閉まっていたので、店の前で待った。ほどなくマスターが顔を出した。「どうぞ」と言ってくれる。
 中に入って、中央左側の4人掛けのテーブルに座った。今までこの店に来た時は、1人か2人なのでいつもカウンター席であった。テーブル席は今回が初めてだった。

 まずは、私とASIMO君は白ホッピー(420円)を頼み。OZAKI先生は焼酎お湯割り(315円)である。ここのホッピーは黙っていても「氷」などという無粋なものは入ってこない。氷を入れるとか入れないとか聞きもしない。「氷」を断る手間がないので助かるのである。

 めざし焼き(263円)、えのきのバターいため(368円)、ぶりさし(420円)、しめさば(420円)をお願いする。めざし焼きは酒のみにとってうれしいツマミである。ぶりとしめさばは、一緒盛りで出てきた。しめさばが特にうまい。この店は、やきとり・炭火焼以外に、刺身類、炒めもの、煮物など、メニューが本当に豊富である。
「このメニューは東急目黒線の不動前の太田屋を思い出しますね。」と、ASIMO君。
「たしかに壁一面メニューだよね。でも、ここのメニューの方が見やすいし、ずっと安いよ。」と私。

 2杯目は、私とASIMO君はレモンハイ(370円)、OZAKI先生は焼酎お湯割りのお代わりである。ツマミは、さといも塩ゆで(210円)を追加する。
 ネットで知られていないような地元に根ざした店を探したいということで意見が一致。OAZKI先生から「赤羽から少し離れた北区志茂のある店に行ってみましょう」との提案があった。我々の共通の友人であるZIN隊長が昔住んでいた場所である。同じ赤羽でも有名店だけではつまらない。赤羽駅から少し離れてみるのも面白い。是非行ってみようということになった。

 3杯目は、ASIMO君はレモンハイ、私は再びホッピーを呑む。
一緒に頼んだツマミは、えびの塩焼き・四本で(368円)、生ガキのホイル包み焼き(630円)である。エビも大ぶりでうまかった。かきもたっぷり入っている。この店は何を食べても安くてボリュームがある。

 今日は、OZAKI先生が来る午後2時30分より40分ほど早く、ASIMO君と川崎に着いてしまった為、ASIMO君に「ラゾーナ川崎」の中を案内した。「ビックカメラ、無印良品、ユニクロ、丸善」など、巨大な施設の中の一つ一つの大規模店舗の大きさに彼は驚いていた。
 さらに、「ラゾーナ」の隣に、2000席のコンサートホールを格とする「ミューザ川崎」という大規模オフィス・商業ビルがある。このミューザの中心の27階建ての高層ビルの麓のエスカレーター前が私の生誕地である。ASIMO君を連れて、私の生誕地の上に立った。
 「記念碑はないんですか?」と、ASIMO君。二人で笑いながら駅に向かったのであった。

 川崎は変貌してゆく、再開発計画はまだまだ続いている。様々な業態の飲食店もどんどん増えてゆくだろう。しかし、「味よし」のような店には、本当に残ってもらいたいと思う。
 地元の商店街にある小さな古い居酒屋を是非愛していただきたい。
 午後4時30分から6時30分まで、我々としては珍しく2時間の滞在。お勘定は3人で5,730円。1人1,910円であった。

 川崎駅に着くと午後7時近くなっていた。OZAKI先生は、やっと調子が出てきたようである。用事があるというASIMO君と川崎駅で別れ、私とOZAKI先生はJR南武線に乗り込んだ。ふと思いついたある店に向かう為であった。


川崎 やきとり・炭火焼「味よし」
住所 神奈川県川崎市幸区中幸町3-14
電話 044-533-3210
定休日 毎週水曜・第3木曜
営業時間 16:30~22:30
交通 JR川崎駅西口下車徒歩15分




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川崎 もつ焼き「島田屋」

居酒屋探偵DAITENの生活 第70回   2008年2月2日(土) 【地域別】  【時間順】



川崎 もつ焼き「島田屋」


   島田屋外観

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 本日は川崎昼酒ツアー」と銘打ち、居酒屋探偵事務所のメンバーASIMO君OZAKI先生と、午後2時30分にJR川崎駅の改札で待ち合わせた。
 今日の目的の店は、大井町の「大山酒場」の回に登場した友人の熱血ビジネスマンRAM元帥から教えてもらった店であり、ずっと行ってみたいと思っていたところであった。

 最初はタクシーで移動するつもりだったが、珍しくOZAKI先生が待ち合わせ時間ぴったりに登場。開店の時間まで30分もあるので、タクシーでは店に早くつきすぎてしまう。ゆえに、歩いて移動することになった。
 川崎駅の東口駅前は、川崎中から到着するバスやタクシーの乗り場が広がっている。その地下がアゼリアと呼ばれる地下街になっている。地下街には降りず、右側から回り込むようにして京浜急行のガードをくぐり、デパートさいか屋を右手に見ながら川崎駅前南というスクランブル交差点を斜めに渡る。
 銀柳街商店街の入口を左手に見ながら、新川通りという大通りを歩いてゆくと第一京浜国道に出る。そのまま新川橋という交差点を渡り、歩道橋が掛かる皐橋という三叉路に出る。歩道橋を渡った向こう側、二股に別れた場所の右側の道を歩き、すぐに左に曲がる道がある。その道は、50メートルほどで、さきほどの二股に別れた左側の道につながっている。
 その右側に、目的の店もつ焼き「島田屋」を発見する。思ったよりも小さな店である。開店の午後3時の5分程前である。暖簾も出ていない。
2階建ての古い建物の右半分が「もつ焼き・煮込み 島田屋」である。残りの左半分は「牛・豚内臓卸・小売 島田商店」という看板が上がった店になっているが、今日は開いていない。

   島田商店

事前に調べた通り、内臓肉の卸売屋さんがやっているもつ焼き店なのである。

 中を覗くと、すでにカウンターに座っている人が一人。どうやら暖簾など元々無いようである。赤提灯などを下げる気配もない。少し早めに中に入ることにした。
 店内は左側にL字カウンターがあり、十人ほどが座れる。右側に4人席が二つ。奥側にも4人席が二つある。25名で一杯といったところである。勝手に予想していた店よりも小さく地味な印象であった。
 
 川崎駅から20分ほど歩いてきた。翌日の2月3日は珍しく関東圏にも雪が降った日である。この日もとても冷え込んでいた。冷え切った身体を暖める為に、熱燗をもらうことにした。
 「熱燗を3杯お願いします」とASIMO君が言う。清酒(240円)である。
 つまみは何にするか考える。壁にはモツが6種類レバシロたんなんこつかしらはつ、と書いてある。すべて50円である。話には聞いていたが驚異の安さである。さらに煮込みも150円である。

 ASIMO君が「150円は安すぎます。きっと小皿ですよ、小皿。3つもらいましょう。」と言う。

 私もOZAKI先生も反対する理由もない。250円くらいの値段で、やや深い小皿に5、6切れのモツ肉といった店は多い。頭の中に浮かんだ図はそんなモツ煮込みだった。それでも150円は安いなあ。そう甘く考えていた。ASIMO君がお店の女性に「煮込み、3つお願いします」と言った。
 「今、お酒やっちゃいますからね、ちょっと待ってね」という女性。まず、我々の前に厚手のグラスが3つ並ぶ。そして、再びやってきた女性は酒燗器チロリを持っている。よくある小さなチロリではない。大きなチロリである。それも口まですり切りいっぱいに酒が入っている。
 「四杯以上入ってるけど、呑んじゃって」と言う。すごい量である。この量で720円である。
 さっそく3人で乾杯をした。冷え切った身体に燗酒がしみてゆく。
 ASIMO君とOZAKI先生は再会の乾杯である。フリーのプログラマーであるOZAKI先生は夜仕事をして、昼過ぎに起きるという生活をおくっているので、午後3時に呑むというのは珍しいことである。
 「ちょうど、旅行行って、旅館の朝飯の時にお酒を呑んでいるような感じでしょ」と、私が言う。
 すると、OZAKI先生は「どうも、調子が出ないですね、僕はマイペースで行きますからお二人はどんどんやってください」と言う。

 次々に常連の皆さんがやってくる。杖をついたり、足をひきずっていたり、どの人も年齢の高い方ばかりである。
 次のお店の開店が午後4時半なので、この店の滞在時間は1時間の予定である。すぐに焼き物を頼むことにした。焼き物の右端に「焼き物は3本以上でお願いします」と書いてある。これを私は、1種類3本以上と勘違いしてしまう。

 「6種類ありますから全部食べますか」とASIMO君。
 「それじゃ、6種類3本づつお願いします。」と、お店の方に言う私。完全に舞い上がっている。「きっと、1本は少ないと思うし、3種類くらい少しづつ出てくるんじゃない」と、勝手な憶測を言う私。
 いつも小食のOZAKI先生はやや不安な表情であった。

 酒がどんどんすすむ。身体も暖まり始めた。楽しそうに話し続ける私とASIMO君。
 そこへ、煮込みがやってきた。全員、黙ってしまう。3つ運ばれてきた煮込みは一つが「小どんぶり一杯」の量であった。それも、野菜なども少しは入っているが、ほとんどが様々な部位のモツ肉でうめつくされている大盛り。しかも価格は一つ150円である。
 「3人で1つで十分でしたね・・・失敗でした、まさか150円でこの量とは思いませんでした」とASIMO君。

 「ということは、モツ焼きは・・・」、そう言った時、モツ焼きがやってきた。
 モツ焼きは全部一度にやってきたのである。しかも、よくあるこじゃれたモツ焼き屋の小さく切った肉とは違う。ブツブツと大まかに切られ、串にさされたおおぶりの肉が、皿の上に二段に積み上げてある。それが二皿やってきたのである。
 ここは内臓肉の卸店がやっているモツ焼き屋さんであった。その事を完全に忘れていた。
おおぶりのモツ焼きが18本、目の前に並ぶ。すごい量である。
 再び、3人とも黙ってしまった。
 「これ全部で900円ですよ。すごい安さですね」とASIMO君。
 驚異的な安さである。1本150円のチェーンのモツ焼き屋だったら、6本しか食べられない値段である。

 飲み物を追加する。ウイスキー(270円)と、瓶ビール大(460円)を頼んだ。
 「ウイスキーは水割? ロック?」と聞かれる。「水割でお願いします」とASIMO君
 やってきた水割りをASIMO君と分けあって呑む。「水本当に入れたの?」と思うほどに濃い。「ダブルじゃなくて、トリプルみたいです。だいたい、色がウーロン茶みたいに濃いですものね」とASIMO君。
 ビールは「アサヒスーパードライ」である。この点だけは玉に瑕である。しかし、大量のモツ肉を食べ続ける我々の口には、さっぱりとしてうまく感じたのである。

 店内を見回す。コブクロ、みみ、ガツの3種類の肉の刺身がある。どれも150円である。
今回はこれ以上とても食べる気持ちになれないが次回は試してみたい。
 たとえば、一人で来て、モツ焼き3本で150円、煮込み150円、ガツ刺し150円、酒2杯で済ませたとする。合計は930円になる。本当に「千円でベロベロ=センベロ」である。

 実は、この店を紹介してくれたRAM元帥は、この店にお客さんに連れてきてもらったそうである。
 その時、3人で早い時間から3時間ほど呑んで、お勘定をお願いした。
 お店の人が「1万1千円です」と言うと、店中の客がどよめいたと言う。
 「この店で1万円、嘘だろ」と常連客に笑われたそうである。
 この話の意味が我々にはよく解る。モツ焼き50本食べても2,500円しかしないのである。
彼らはどれだけ呑んで食べてしまったのか。
 実際に、RAM元帥たちがどれだけ食べたかは解らない。しかし、ちょっと、試算してみると、モツ焼き60本、煮込み3つ、刺身3つ、瓶ビール大10本、酒10杯で、その位の値段になるのである。
 世の中には凄い人たちがいる。

 店の中を見回すと、オードリーヘップバーンとマリリンモンローの古いカレンダーがたくさん貼ってある。レトロモダン風の作られたものではない、本当に汚れた古いカレンダーである。この店の歴史と奥行きを感じた。
 我々3人は、約1時間の滞在で3,340円であった。1人1,110円ほどである。

 外に出る。タクシーをつかまえて、「川崎・昼酒ツアー」の次の店へと向かった。
 心の中で「煮込みという物は一度に一個しか頼まないようにしよう」と考えた。これも〈学習〉である。


  ※   ※   ※
 
 2011年夏追記 南武侍さんの情報によれば、もつ焼きは50円から60円に値上がりしたそうである。さらに、ビールはキリンラガーもあるとのこと。うれしいではないか。



島田屋看板

川崎 モツ焼き「島田屋」
住所 神奈川県川崎市川崎区境町11-3
電話 044-233-6998
定休日 日曜・祝日
営業時間15:00~21:00
交通 JR川崎駅東口下車徒歩20分


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川崎 やきとり・炭火焼「味よし」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第39回  2007年9月15日(土) 【地域別】  【時間順】


川崎 やきとり・炭火焼「味よし」 第2回

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縄文天然温泉 志楽の湯

 土曜日の午後、SAKURAのバレエのレッスンの帰り、待ち合わせをして温泉に行くことにした。だからといって、我々に泊まりがけで地方の温泉に行く暇はない。向かったのは、川崎市を走るJR南武線の矢向駅である。
 矢向駅で下車する。降り立った矢向駅のホームを歩きながら、まるで地方の小さな温泉街の駅にいるように思えた。古い小さな駅舎の改札を出ると、目の前に小さなロータリーがあって、幟をもった温泉宿の迎えの人が立っていてもおかしくない、そんな雰囲気がある。
 改札を出て左手の踏切を東側に渡って、すぐ左折、行き止まりを右折し直進。駅から徒歩6分で目的地についた。それは「縄文天然温泉 志楽の湯」である。
 入口を入ると、右手にフロントがあり、そこで料金を払う。料金は平日は大人970円、小学生620円。土・日・祝は大人1150円、小学生800円である。
 ここは、小学生未満は入浴出来ないことになっている。小さな子供が駆けずり回る最近の温泉施設に辟易としているので、この点は素晴らしいと思う。多くの温泉施設が学ぶべき点と言える。小学生以下禁止にしても良いくらいである。
 フロントの先を右手に行くと温泉施設、左手が「語らい処」と呼ばれる休息スペースになっている。
 浴場は、露天風呂、御柱風呂(男湯)、蔵石風呂(女湯)、勾玉湯(女湯)、味噌樽風呂、縄文海底蒸し風呂(ミストサウナ・女湯)、ドライサウナ(男湯)、勾玉かけ水などがある。
 御柱風呂には、土蔵の敷石や天然木の柱と安山岩が配置されており、とても広い。さほど大きくない施設に対して、これだけ湯船が広いのはとても良い。周囲を気にせずゆったりと入ることが出来た。
 露天風呂は自然石が配置されており、山間の温泉宿にいるように気にさせてくれる。ただ、遠くにマンションの最上階部分が見えており、少し残念に思えた。さらなる工夫が必要である。湯船への入り口あたりの石の配置に問題があり、滑りやすくなっている。私自身も少しヒヤリとさせられた瞬間があった。お年寄りも多い温泉施設としては、もう少し気配りが必要である。
 泉質は、ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性温泉)である。温泉は溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって人体への浸透圧が違ってくるそうで、この志楽の湯は超・高張性であり、体内に成分が入り込みやすく、体内のミネラルなどの成分が濃縮されるという。事実、お湯は今まで体験した塩化物泉の中では一番塩辛いと感じた。目にお湯が入ると、ひりひりとしみた。幼児が入れない理由はこの辺にもあるのかもしれない。大田区、品川区、目黒区あたりの黒湯温泉をほとんど歩いて回ったことがある者として言わせてもらえば、ここのお湯は満足出来るものであった。
 館内の「語らい処」で、総菜料理で生ビールを飲んだ。
 隣にそばレストラン「志楽亭」が併設されており、館内着を着たまま一度外に出て、そちらを利用することも出来る。
 時間が早いせいか大人ばかりで、客筋も良い。リラックスした時間を過ごすことが出来た。

 SAKURAと二人、外に出たのは、午後4時15分であった。
9月中旬を過ぎているのに、外はまだ夏の強い陽差しが残っている。SAKURAが散歩したいというので、電車には乗らず、川崎駅方面まで歩くことにした。
 実は、この散歩には目的地があった。それは、以前に二人で行ったことがあり、揃って感動を覚えた居酒屋である。今回が3回目の訪問だが、期待はふくらみ、歩く速度も自ずと速くなっていった。

川崎 「味よし」

 店の前に到着したのは午後4時45分であった。店に入ると、すぐ右手が焼き台になっている。右側には12、3人が座れるカウンターが奥に向かって伸びており、その中が調理場になっている。左手には4人掛けのテーブルが4卓、その奥には、小上がりがあり、6人と4人の二つの座卓が置かれている。
 中をのぞくと、開店15分後で、すでにカウンターは、七割方は埋まっている状態。カウンター席の入口近くに座るように言われる。

 夏の名残の陽差しの中、1キロ以上の道のりを歩いて二人とものどが渇いている。
まずは、ホッピー(420円)を二つ頼む。前回の訪問時に詳しく書いたが、ここのホッピーは、焼酎とホッピーが別に出てくるのではなく、ジョッキで作ってくれるタイプである。焼酎とホッピーの配分がよく、ホッピーそのものの味わいがある。原理主義ホッピーに近い配分に違いない。もちろん氷などというものは入っていない。小さなレモンの断片が入っているのは「川崎スタイル」だろうか。

 食べ物は、まず、SAKURAがさざえ貝のつぼ焼き(242円)を一つ頼んだ。前回も喜んで食べていた一品である。次にやきとん、焼き鳥を頼む。
 豚肉かしら(115円)、豚タン(105円)、豚ナンコツ(95円)、ヒナ肉シシトウ入(115円)を2本づつ、和牛の串焼き(368円)とギンナン焼き(115円)を1本頼んだ。
 焼き物はどれもうまい。途中で何度も電話で焼き物の注文が入り、持ち帰りで買ってゆく客も多かった。

 ホッピーがおいしかったので、やはりお代わりした。箸休めは、みょうがのおしたし(263円)である。
 カツオ刺し(420円)と、ぬか漬け(294円)を頼んだ。つまみを頼んでしまったので、やはり飲み物を追加、レモンサワー(380円)を二つお願いした。
 このカツオ刺しがうまかった。新鮮でしっかりとした食べ応えのあるカツオだった。ぬか漬けも味、量とも優れており、実に良心的な値段設定である。

 午後6時になって、店内は完全に満席になった。それでも、どんどん客が顔を見せる。
 この店は、マスター、ママ、そして、娘さんらしき若い女性二人で切り盛りされている。
 ここで、元ニューヨーカーであるSAKURAの感想が面白かった。
 「この店の人は全員がCOOLね」と言うのである。
 冷たいとかそういう悪い意味ではない、かっこいいのである。そして、「強制ではなく、暗黙の内に常連客たちが躾けされている」と言う。
 特に美人のママが凄い。手は注文されたニラレバ炒めを作っている。そこへ、焼き物の持ち帰り注文の電話が入り、電話に出る。さらに飲み物の注文が入る。客が店に入ってくると、どこの席に座るかを示す。全部を同時にやっているのである。店全体に気配りがきちんとされている。
 普通、ママが凄いとマスターは焼き台から離れず、客の相手をしないような場合が多い。しかし、ここの店は違う。焼き台にいるマスターも客にきちんと気配りをしている。常連客の冗談にもきちんと答え、店の外で待つ新しい客にも気をつかっている。店に入りきれずに、外の縁台に座って待っている客もいるのである。
 この忙しさの中、全員が「クール」なのである。

 この店では「我がまま」を言ってはゆけない、勝手に自分の好きな席に座る等ということはしてはいけない。良い意味で「躾け」されることを楽しむべきである。
 普通、居酒屋の訪問を繰り返すと、最初の感動が薄らいでゆくものである。しかし、この店は違う。三度目でも実に良い店であった。

 お客さんたちが外で待っていることに気づいて、お勘定をしてもらうことにした。午後6時15分になっていた。1時間30分ほどの滞在で二人で4600円。
 外に出た。縁台で待つお客さんたちが飲みかけのビール瓶を持ちながら中に入っていった。さらに、立って待っている人たちが何人もいた。
 通りすがりの人がつぶやいた。
 「この店はすごいなあ」
 「そうですよ、すごいですよ、この店は」
 私は心の中でつぶやいていた。


川崎・矢向 縄文天然温泉「志楽の湯」
神奈川県川崎市幸区塚越4-314-1 電話 044-533-8888
JR南武線矢向駅徒歩約6分。




川崎 やきとり・炭火焼「味よし」
川崎市幸区中幸町3-14 電話044-533-3210
JR川崎駅西口下車徒歩15分 
定休日 水曜日 営業時間 16:30~22:30


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ホッピー情報
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川崎 生まれ故郷にうまい店 味よし

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居酒屋探偵DAITENの生活 第10回  2007年2月20日(火) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】


川崎 居酒屋「味よし」


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 川崎駅西口の変貌

 今日はSAKURAと川崎へ向かった。
 川崎駅西口の変貌は驚くべきものがある。まず、最初に出来たのが「ミューザ川崎」であった。「川崎西口地区第一種市街地再開発事業」として都市公団が施行した都市再生プロジェクトであり、地上27階の超高層オフィス棟と2,000席を有する巨大円形シンフォニーホールをもっている。
 実は私が生まれた場所は、この「ミューザ川崎」の西北端にあるエスカレータ下に位置する。
まさか、自分の生まれ故郷があのような場所になってしまうとは想像も出来なかった、時代がすっかり変わってしまったことに驚くと同時に「なぜエスカレータ下なのか」と、ちょっと寂しくもあり、可笑しくもある。

 昨年、川崎駅西口の東芝堀川町工場の跡地である11万㎡という広大な敷地面積に「ラゾーナ川崎」が出来た。「ラゾーナ川崎」には10個のスクリーンを持つ「109シネマズ」というシネマコンプレックスがあり、演劇や音楽ライブに使える200席の多目的ホールもある。ビックカメラ、LOFT、無印良品、ユニクロなどの大規模店も入っており、全部で300以上の様々な店舗がある。何でも買うことが出来る複合商業施設である。さらに敷地の一部には今年3月に667戸の高層住宅棟も出来上がる。何もかもが巨大である。

 「ラゾーナ川崎」には、食事や酒を飲ませる店がたくさん入っている。どの店も、洒落た造りの店ばかりである。しかし、我々SAKURA & DAITENにはどうも馴染めない。
 ゆえに、「ラゾーナ川崎」の裏口から外に出て、駐車場棟の中を歩き、さらに裏の公園のような駐車場を抜けて、裏通りに出るとある店に向かった。その店はその通りから住宅街に少し入った場所にある。

 川崎駅西口 やきとり・炭火焼「味よし」

 昨年の秋、一人で川崎に買い物に来た時、突然思い立って小学校1年生から3年生まで通っていた小学校に行ってみた。建物はすっかり新しくなってしまっている。40年の時が過ぎているのだから、それも仕方がない。それでも痕跡をたどって当時の通学路を逆に歩き始めてみた。
 すると、夜道に赤い提灯を見つけた。吸い寄せられるように中に入ってしまった。それがこの店「味よし」への初回であった。駅から離れた住宅街の中にポツンと1軒だけある居酒屋である。本当に常連の為の店と言える。思いの外、良い店で、SAKURAを一度連れてきたいと思っていたのである。

 SAKURAと二人で店に入る。右側に10名ほどが座れるカウンター席があり、左側に4人掛のテーブル席が3つ、奥に8名ほど座れるこあがり席がある。私たちは奥の方のカウンター席に座ろうとした。すると席に帽子が置いてある。周囲の皆さんに聞いたが誰も知らない様子。お店の人にその帽子を渡して席につく。しっかりとした造りの野球帽であった。

 最初にホッピー(420円)を2つたのんだ。すると、目の前の女性がカウンターの中で微妙な手の動きをしている。謎であった。
 「ホッピーお願いします」と一言で注文しても、その出し方は店によって様々である。大手チェーンでホッピーを出す店のほとんどが、何も聞かず、常温のジョッキに氷を大量に入れ、そこに冷えていない焼酎を注いだ物に、ホッピー(業務用タイプ)の瓶を添えて出してくる。
 ホッピーの製造元ホッピービバレッジは、公式サイトで「風味が落ちるので氷は入れないでください」と書いている。中目黒のモツ焼き店「源」のように「氷入れますか?」と、ちゃんと聞いてくれる店は上等である。

 やがて、カウンターの中の女性が出してくれたホッピーは、氷の入っていないジョッキに、冷えた焼酎とホッピーを注ぎ、そこにレモンを浮かせたものだった。このレモンがきいている。
 一口飲んで驚いた。うまい。二人で顔を見合わせる。SAKURAが「なんだか、このホッピーおいしいわねぇ」と言う。レモンが入っているが、小さな切れ端なので、じゃまにはならない。ちょうど、日本料理で吸い物に「吸い口」として柚子の表皮を削ったものが浮かべてあるように、よいアクセントになっていて、ホッピーの味をじゃましていないのである。女性の手の動きの謎を理解することが出来た。しかも、「氷を入れますか?」などと聞きもしない。この店では氷を入れないことが普通なのである。氷を入れられてしまうのではないかと心配する必要もない。ホッピー好きの私にとって理想の店と言える。

 SAKURAが「湯豆腐ください」と言うと、「おんとうふでいいですか?」という答え、壁の短冊メニューを探すとそこには「温とうふ 315円」と書いてあった。「温」を「湯」と見間違ったのである。ここでは、暖かい豆腐は「温とうふ」なのである。
 さらに、アコウ鯛の粕漬け(420円)、ぶり刺し(420円)を頼んだ。アコウ鯛がうまかった。ぶり刺しも新鮮で、6切れほどあり、とても420円とは思えない。

 2杯目のレモンハイ(370円)と一緒に、ヤゲン(115円)、ヒナ肉(115円)、ギンナン(115円)などを2本ずつと、サザエの壺焼き(210円~260円)を頼んだ。ヤゲンとは鳥のナンコツである。このヤゲンがうまい。サザエの壺焼きを食べてSAKURAは目を細めていた。好物なのである。
 他に果汁割(420円)もあったが、次の機会ということにした。勘定をお願いすると3,500円だった。この内容でこの価格は安い。

 外に出て、「ラゾーナ川崎」に戻り少し買い物をしてから川崎駅へ向かった。駅への連絡通路の切れ目から、「ミューザ川崎」の美しい外観が見えた。あの麓で私は生まれたのか。

 母からのメール

 去年の秋の日、一人「味よし」を出た私は、当時の小学校への通学路を、家のあった場所を目指してさらに歩いた。昔、通った床屋が当時と同じ交差点に残っていた。私はこの床屋の漫画が読みたくて、「早く行こう」と騒いでいるうちに、家の階段から落ちて、コンクリートの床に頭を打ち付け、頭蓋骨にヒビが入る大けがを負った。数日、死線を彷徨い奇跡的に助かった。小学校に入る前の師走のことであった。

 さらに、駅に向かって歩き、「ミューザ川崎」の麓に立った。
 そして、「今、生まれた場所に立っている」というメールを母に送った。すると、母からメールが戻ってきた。母は78歳である。去年から携帯メールを始めた。でも、まだ漢字をうまく扱うことができない。故に次のような文章になった。原文通りである。

 「生まれたひに、ちかいときに、たつて、あらたな、あゆみで、たしかに、あしもとをみよ 。」

 高層ビル下のエスカレーターのそばで中年男が涙をこらえて独り立っている。その姿は、ただの酔っぱらいに見えたに違いない。それは去年の秋、私の誕生日の前日であった。


ラゾーナ川崎
http://www.lazona-kawasaki.com/index.shtml
ミューザ川崎
http://www.muzakawasaki.com/


川崎 やきとり・炭火焼「味よし」
川崎市幸区中幸町3-14 電話044-533-3210 JR川崎駅西口下車徒歩15分 
定休日 水曜日 営業時間 16:30~22:30

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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