御嶽山 焼き鳥「寿有里」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第472回 2012年2月27日(月) 【地域別】  【時間順】



※2012年2月29日 920,000カウント通過。感謝!

御嶽山 焼き鳥「寿有里」 第2回

   御嶽山寿有里外観
 
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 忙しい日々が続いているというのに、その忙しい中、何軒も梯子をすることはないとしても毎日のように飲んでいる。
 向かったのは東京池上線の御嶽山駅のすぐ近くにあるやきとり「寿有里」さんである。
 前回紹介したのは第223回の記事、日付は2009年6月3日(水)である。紹介店200軒目のお店であった。

 手作りのカウンター席が5席ほどしかない小さなお店である。壁際にも棚のようなカウンターがあって、混み合う場合は立って飲むことも出来る。
 カウンターには男性が二人座っておられた。カウンターの中には、前回いらっしゃった女将さんはおらず、ハンチングをかぶったマスターがおられる。大将という感じではない、ダンディーな御高齢のマスターである。
 お二人の男性客の背後は狭い。少し前にかがんでいただいて通り抜け、一番奥の席に座った。
 まずは、ハイボール(400円)を頼み、もも肉(100円)2本とつくね(90円)を1本を焼いていただく。
 ハンチングの似合うマスターと少し話すことが出来た。
 
 前回、「開店以来四年目になりますが、おかげさまで一日も「お茶っぴき」は無かったんですよ。」とおっしゃっていた女将さんがいらっしゃらない。
 因みに「お茶っぴき」とは「お茶を挽く」ということ。お座敷がかからず芸者がヒマなことを意味する言葉で、江戸吉原が発祥らしい。そんな粋な言葉を使われた女将さんがいないのが淋しい。
 女将さんは去年の「3.11」以降はお店に出なくなっているとのことであった。

 マスターは78歳とのこと。私が出会った居酒屋の大将の中でも一番の御年配かもしれない。
 この日、私もハンチングをかぶっていた。しかし、マスターの方がもっとよく似合う。私などまだまだである。
 
 二つ目の食べ物は、味噌こんにゃく(250円)である。
 お隣の男性客お二人は別々にいらっしゃった様子。珍しく政治的議論になっている。これもまた居酒屋の話題である。。
 ハイリキ(350円)をいただく。ハイリキ一本がついてくるので、実質サワー二杯を飲める。

 「マスターに質問してもいいですか?」と言ってみる。
 「どうぞ・・・」と笑顔のマスター。
 「実は何年も前から時々来てるのですが・・・お店の名前の読み方をずっと聞きたくて・・・」
 「ユウリと読むんですよ、ユウリはフランス語でネズミのことなんです」
 
 30年前に、久が原で「ユウリ」という名前の喫茶店を経営されていたそうなのである。
 現在は、隣の久が原から御嶽山に移り、「寿有里」と書いて「ユウリ」と読む焼き鳥店になったのだ。
 ちょっと調べてみると、フランス語の表記は「Une souris」、読みをカタカナで表現すると「ユヌ スゥリ」である。それが「ユウリ」となったのだ。

 テレビを見たり、隣の男性客の方とゆっくりと話をしながら、思いの外長居をしてしまった。ハイリキを1本追加したのか、2本追加したのか解らなくなってしまった。ゆえに合計金額を記述できない。申しわけないことである。
 それだけ、疲れ切った心と体を癒すことが出来たのかもしれない。

 ハンチングのマスターに挨拶をして外に出ると、御嶽山駅から池上線に乗った。




御嶽山 焼き鳥「寿有里」
住所 東京都大田区北嶺町31-1
電話 03-3728-7222
定休日 日曜日(営業する場合も多いとのこと)
営業時間 15:00~21:00
交通 東急池上線御嶽山駅下車徒歩3分



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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

御嶽山 焼き鳥「寿有里」

居酒屋探偵DAITENの生活 第223回  2009年6月3日(水)     【地域別】  【時間順】 


【居酒屋探偵DAITENの生活】 ついに紹介店200軒!

御嶽山 焼き鳥「寿有里」

   御嶽山寿有里外観

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 ある日の思い出
 
 1980年頃、当時二十歳になったばかりの私は、酔うために酒を飲み、腹を満たす為につまみを食べる場所、それが居酒屋だと思っていた。店の人と話をしたり、始めて出会う客同士が世間話をしたり、地元の情報を共有する場としての居酒屋の機能を知らなかったのである。
 1980年代前半は地酒ブームが起きた頃で、越乃寒梅に一本数万円の値段が付いたものだ。また、1980年代後半のバブル期に突入する前であり、時代の雰囲気は、派手なもの、高級志向のものを持てはやす傾向にあった。私もまた、先輩たちに連れて行かれるバーボンを飲ませるバー、高級な吟醸酒を飲ませる料理屋等に憧れたものである。

 そんな二十歳の頃のある日の自分を思いだした。昼間働き、夜は学校に通っていた。ある時、同級生に新宿駅西口の小さなカウンターだけの飲み屋に連れてゆかれた。二人とも学生でありながら働く身の上なのでスーツを着ていた。
 小さなコの字カウンターがあって、つまみは本当に簡単なもので、食べる物も酒の価格も安かった。
 当時、友人たちと行く大規模チェーンの店は、照明も明るく、店員が大声で「よろこんで!」とか、「○○いただきました!」と連呼するような店、マニュアル通りの方法で「活気」を演出した流行のニュー居酒屋だった。
 そういう店に比べれば、たしかに活気の無い店だった。その友人も働きながら学校に通う身であり、生活防衛の為に安い飲み屋に通っていたに違いない。「親父さんが変わっていて面白いんだ」という友人の言葉を聞いてその店に入った。しかし、何が面白いのか当時の私には何も解らなかった。特に何かに満足することもないまま外に出た。きっと、その店の良さを今の私なら解るに違いない。

 二十歳の頃のそんなエピソードを思い出させてくれたのが、東急池上線の御嶽山駅の近くにある焼き鳥「寿有里」であった。


 「お茶っぴき」のない店

 東急池上線の雪谷大塚御嶽山久が原千鳥町の4駅の間の線路脇には、約2.5㎞に渡って一本の道が続いている。御嶽山駅の蒲田方面の改札口はその一本道に面している。駅のすぐ脇に線路に直角に交わる道があって踏切がある。そして、線路脇の道と直角に交わる道が踏切前で十字路になっている。踏切を渡った西側は商店街で右手にジャスコ、踏切を渡らずに、改札から見て十字路の斜め向こう側にはマクドナルドがある。マクドナルドを左に見ながらチェーンの寿司店、スーパーオオゼキなどの前を通り、商店街を進む。最初の十字路に出たら右に曲がると、右手に赤提灯がある。そこが今日の目的の店焼き鳥「寿有里」である。

 道の反対側に渡り、中の様子を見る。男性と女性の客がカウンターに座っていた。いつもは中をのぞくと満席だった。今日は席が空いている。入ってみることにした。
 左手にカウンターがある。カウンターは手作りのものであり、よく公共施設の会議室などにある折りたたみ式の長いテーブルをカウンターとして、調理場との区切りの台の前に置いてあるのである。どこかよそ様の台所におじゃましたような感じで実に和む。カウンターの焼き台の前には女将さん、奥の冷蔵庫前に御高齢の男性が立っている。

 飲み物メニューを見て、男性にハイリキ(350円)をお願いした。300ミリリットル入りのずんぐりとした「ハイリキ」の瓶と氷の入った小さなビールジョッキが一緒に出てきた。
 焼き鳥は、(90円)、つくね(90円)、もも肉(100円)を一本ずつタレで頼んだ。最近はタレを頼むことが多くなってきた。どちらかといえばモツ焼きは塩、焼き鳥はタレが好きである。

 味噌こんにゃく(200円)、ゆでたまご(100円)が気になり、厚揚げ(250円)も良いと思った。結局、味噌こんにゃくを頼む。手作りカウンターに座りながらテレビを見て、ハイリキを飲む。なんでもない時間に癒されている自分がいる。
 2杯目はウーロンハイ(330円)を頼んだ。普通にサワーグラスに入って出てくる。
 ほうれん草のおひたし(200円)も頂いた。ここで、女将さんが古漬けを出してくれた。お酒(350円)を冷やでもらい、古漬けで飲む。うまい。

 女将さんが「開店以来四年目になりますが、おかげさまで一日も「お茶っぴき」は無かったんですよ。」とおっしゃる。「お茶っぴき」という花柳界の言葉を久しぶりに聞いた。
 因みに「お茶っぴき」とは「お茶を挽く」ということ。お座敷がかからず芸者がヒマなことを意味する、江戸吉原が発祥らしい。客の取れない暇な者がお茶の葉を臼で挽いて粉茶をつくらされたことが語源である。

 早く帰るつもりが居心地の良さに、三杯三品になってしまった。
 午後6時45分から7時30分までの45分ほどの滞在。お勘定は1,710円であった。

 帰り道、猫に出会った。私の泣きまねに答えてくれる。でも元気がない。
 「車に気をつけて帰るんだよ。」と声をかける。
 毎日のように街を彷徨い、何か解らないものを探していた二十歳の頃の自分を思い出す。


 追記・・・記念すべき200軒目

 私が「居酒屋探偵DAITENの生活」で居酒屋を紹介し始めてちょうど200軒目が今日の店であった。池上線での紹介店としても50軒目である。ちょうど池上線全15駅の居酒屋を紹介したことにもなる。自分にとって一区切りの店、それが地元の人々に愛されている何気ない普通の店であることがうれしい。
 過去200軒のお店の地域別一覧表があるのでそちらをご覧頂きたい。


御嶽山 焼き鳥「寿有里」
住所 東京都大田区北嶺町31-1
電話 03-3728-7222
定休日 日曜日(営業する場合も多いとのこと)
営業時間 15:00~21:00
交通 東急池上線御嶽山駅下車徒歩3分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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