恵比寿 居酒屋「大吉」

居酒屋探偵DAITENの生活 第367回 2010年9月18日(土)  【地域別】  【時間順】




恵比寿 居酒屋「大吉」

  ~ある「映画」の後で~

  恵比寿居酒屋「大吉」外観
 
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 恵比寿ガーデンプレイスの中にある「東京都写真美術館」の1階ホールで映画の上映会があった。探偵事務所のマスターにチケットをいただいたのである。
 題名は「ZERO:9/11の虚構 私たちはまだ何も知らない」である。映画を見た後の場内は不思議な空気に満たされた。言葉にならない驚きとでもいうか。詳しい内容については公式サイトを御覧いただきたい。マスコミが取り上げないという事実も含めて、注目の作品である。
 この後、クールダウンの為にある場所で生ビールを少し飲んだ。しかし、飲み始めてすぐ、そこでアクシデントがあり、場所を変える為に恵比寿の街を歩き回った。物語はいつもすぐそばにあるのだ。
 お腹を満たす為にある餃子店に入った。そこには、あの元関取「小錦八十吉」氏がいて、若い女性達と楽しそうに話していた。少しお腹に入れて落ち着いたので、その店は30分ほどで引き上げた。

 さらに、恵比寿の街を彷徨い、恵比寿駅前という交差点を北西側に向かって渡り、銀行の脇の路地を入り、やっと私好みの店にたどり着くことが出来た。

   ※  ※  ※
 
 その店とは老舗居酒屋「大吉」である。初めておじゃましたのは、今から25年くらい前ではないだろうか。仕事場に強い酒が好きな先輩がいて、黒糖焼酎を飲みに連れてきてもらったように思う。また、15年ほど前、劇団員たちが稽古場の近くの居酒屋で黒糖焼酎のボトルをキープするようになった時期があって、その流れで稽古帰りに寄ったことがあった。
 「東京、恵比寿 長寿と健康食の徳之島料理と黒糖焼酎」という言葉が公式サイトに書いてあった。

 すでに午後10時をまわっている。土曜日の遅い時間である為であろうか、店内には1テーブル以外、すべて空いていた。入って左右に4人掛けテーブルが8個ほど、奥の右手が小上がり席が3つ。左奥は調理場になっている。

 「まだ、大丈夫ですか?」と言いながら中に入る。
 「どうぞ」と女将さん。店の中程のテーブル席に二人で座った。 

 私はホッピーセット(450円)を氷無しでいただく。何の迷いもなく用意していただけるのがうれしい。sakuraは、お店の女将さんのおすすめのシーカーサーサワー(450円)。ちょうど新鮮なシーカーサーの実徳之島から送ってきたそうで、それを二つ絞ってくれる「生シーカーサーサワー」である。これが美味であった。一つ目を絞り、少し飲んで二つ目を絞る。酸味が心地よい。

 つまみは、おおとろしめさば(450円)、トーフチャンプルー(500円)、島らっきょ(500円)をお願いした。
 特にしめさばが美味しかった。

 2杯目は、黒糖焼酎ロック(520円)をいただく。sakuraは2杯目もシーカーサーサワーであった。

 黒糖焼酎が脂ののったシメサバに合うのである。島らっきょは味噌をつけて食べる。元々らっきょ好きの二人である。これもまた黒糖焼酎に合う。
 さらに、キビナゴの刺身をサービスしていただいた。やはり美味しかった。

 女将さんに今のような巨大な駅ビルになる以前の恵比寿駅や、まだ住宅街だった頃の静かな恵比寿の町のお話をうかがった。
 こちらのお店は徳之島出身の様々な芸能文化関係の皆さんの連絡所のようになっているようである。色々なポスターが壁に貼ってあった。

 午後10時10分から11時10分迄、1時間ほどの滞在。御勘定は二人で4,120円であった。

    ※     ※     ※

 この後、五反田で一軒、さらに、探偵事務所に映画のチケットのお礼をする為に寄ってしまった。こちらのお店の従業員の方やマスターもいらっしゃった。
 今週も金曜日は飲み過ぎになってしまった。こういうことはそろそろ止めなければと反省する。



 恵比寿居酒屋「大吉」看板

恵比寿 居酒屋「大吉」
住所 渋谷区恵比寿西1-7-11
電話 03-3496-8904
定休日 日曜・祝日
営業時間 16:30 ~ 23:00
交通 JR恵比寿駅下車徒歩2分
公式サイト http://www.yanya.com/dai/top.html


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

恵比寿 ワイン・ショップ「山本商店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第307回 2010年1月23日(土) 【地域別】  【時間順】



角打シリーズ第3弾
恵比寿 ワイン・ショップ「山本商店」

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 土曜日の午後、恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館に行った。マザー・テレサ映画祭が2010年1月16日(土)から2010年2月14日(日)まで開催されており、今日、1月23日(土)の午後3時15分の回から上演される「マザー・テレサと生きる」を見るためである。

 映画を見た後、美術館の関係者らしい人からアンケートを頼まれた。特に予定も無いので丁寧に答えてから外に出ようとすると、背後から呼び止められた。高校時代からの友人であり、現在はS・A・Pメンバーとして参加しているGAIである。隣には同じくS・A・Pメンバー女優佐々木智子が立っている。奇遇である。二人とも、昨秋の『本気の役者たち』のキャストである。
 
 アンケートの中で、「この後のご予定は?」という質問があり、「どこかで一杯酒を飲みます」と答えた。実はGAIも同じアンケートを別の人から受けていて、「どこかで酒を飲む」と答えたそうである。やはり、どこかで飲もうということになった。

 まずは、恵比寿ガーデン・プレイスの恵比寿寄りまで歩いて、恵比寿駅に向かう動く歩道に乗る。この動く歩道には「恵比寿スカイウォーク」という名前がついている。ちょうど入ってきたメールに返信する為に立ち止まり、この「恵比寿スカイウォーク」をはじめて全て自分の足で歩かずに移動した。

 恵比寿駅の西口側に出る。駅周囲では再開発ビルなど工事が行われている。恵比寿駅を離れ、駒沢通りを中目黒方面に向かって歩いた。実は角打シリーズ第3弾として考えていた店が恵比寿駅から西に少し歩いた駒沢通り沿いにあるのだ。
 駒沢通りを歩いて行くと、右手のビルの一階にコンビニエンスストアのampmがある。目的の店はこの地下1階にあるワイン・ショップ「山本商店」である。コンビニの入口の右手にある階段を地下へ回り込むように降りてゆくと、降りきったところが広くなっていた。ガラス越しに店内がよく見える。左手に入口があって、その脇にはビールケースの上にワインの木箱を載せて作った立ち飲みテーブルがある。その右手には丸テーブルの廻りにウイスキーの樽を置いた場所もある。

  恵比寿山本商店 ← この場所で飲むようになっている。

 入口から中に入ると、マスターらしき方がこちらを見ている。
 「あの、こちらで飲めるという噂を聞いてきたんですが・・・飲めますか?」と聞くと、
 「飲めますよ、どうぞ・・・」と言う。

 広い店内を歩き回って、酒とつまみを選んだ。赤ワインが飲みたいとGAIが言うので、選んだのはアロモカネールボトル(560円)、つまみは、裂けるチーズプレーン(200円)、チーザチェダーチーズ(160円)にする。やはり、ワインにはチーズ系のつまみである。

 レジに品物を置きながらマスターに聞く。
 「あの、こちらのシステムはどんな感じなんですか? たしか缶の飲み物はダメだと・・・」
 「ビール、発泡酒、缶酎ハイとか以外なら何でもいいですよ・・・」
 「了解です。」
 「うちは高いですよ、グラスが一個500円でしょ、ワインを飲むときのオープナーが500円、椅子が500円で・・・」

 ギャグである。初めての客に対する定番のギャグに違いない。笑いながら席に向かう。
 オープナーでワインを空けてくれながら、そばにあった暖かい空気を送り出してくれる灯油暖房機をつけてくれた。これがとても暖かい。熱いくらいである。
 「この暖房が500円でしょ・・・」。まだギャグは続いている。
 「うちのことは何を見て知ったんですか?」とマスターに聞かれる。
 「インターネットです・・・」と答えた。

 赤ワインで乾杯をする。なかなかに美味しい。ふと、隣の立ち飲みテーブルの前のガラスを見ると、こちらのシステムというルールが書いてあった。内容は次の通り。

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立ち飲みのご利用について

 商品の会計後ご利用いただけます。
 お会計はレジにてお願いします。
 缶ビール等(輸入ビールは除く)・缶チューハイ以外ご利用いただけます。
 グラス・ワインクーラー等はお貸しします。
 店内は禁煙になります。
 水・氷はお買い求めください。
 飲食の持込は、お断りしております。

 営業時間 16時~23時30分
 グラスを破損した場合は、1個525円申し受けます。

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 最初からワインを飲むつもりだったので、缶ビール、缶チューハイが飲めなくても特に困らない。缶の飲み物は大量に空き缶が出るので飲めない店が多いようだ。大井町の立ち飲みコーナー「ムサシヤ」も缶のアルコール類は飲めなかった。
 
 トモちゃんがお腹が空いているようなので、おでん(180円)を棚から選んでレジカウンターに持って行く。こんどはママさんらしき女性が対応してくれた。どうやら、平日はこのカウンターでも飲んでいるお客さんがいるようだ。さらに、ピザ・マルゲリータ(438円)もお願いした。
 
 やがて、やってきたピザが美味しいのである。おでんも良い。「好きなおでん種が何か?」という話で盛り上げる。私は「チクワブ」が好きだ。酔いが廻りはじめ、話が盛り上がってゆく。今日の映画の話、芝居の話、様々である。
 次は白ワインに切り替えることにした。私の好きな銘柄を発見。ロバート・モンダミ(928円)である。うまい。
 さらに、チョウシタ・サンマ蒲焼缶詰(114円)と豆腐ハンペンチーズ入り(309円)を購入。さらに、イードンマッコリ(540円)をGAIが買ってきた。

 午後5時45分から7時30分頃まで。1時間45分ほどの滞在。結局、最後まで飲んでいるのは我々だけであった。支払った金額は3人で税込み3,500円程。安い。ワインを数人で試しに飲んで、帰りにもう一本買って帰るといった使い方も出来る。

 店を出ると恵比寿方面を目指して3人で歩いた。この辺りには他にも角打の店がある。そのうちそちらにも行ってみたいと思う。

  ※  ※  ※

 追記 この後、恵比寿の老舗焼き鳥店に3人で行った。その店もとても良い店である。是非、記事として紹介したいと思うのであるがこの日はずいぶんと飲んでしまい。実は私の中に店の情報があまり残っていない。少ない情報で紹介するのは躊躇われるので、途中まで書いてから掲載することを中止した。読んでいる皆さんに失礼だと思うからである。


  恵比寿山本商店

恵比寿 ワイン・ショップ「山本商店」
住所 東京都渋谷区恵比寿西1-32-16  COM-BOX(コムボックス) 地下1階
電話 03-3464-7070
定休日 年中無休
営業時間 月曜~金曜 10:00~24:00 土曜・日曜・祝日 13:00~24:00
交通 JR恵比寿駅西口徒歩6分/地下鉄日比谷線恵比寿駅4番出口徒歩4分/東急東横線 代官山駅東口徒歩5分

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恵比寿 大衆酒場「カドヤ」

居酒屋探偵DAITENの生活 第159回  2008年11月30日(日) 【地域別】  【時間順】



恵比寿 大衆酒場「カドヤ」

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 中目黒で用事を済ませたSAKURAと私は、代官山経由で恵比寿まで歩いてやってきた。まずは、久しぶりに某有名もつ焼き店に入ってみる。しかし、酒つまみ共に値段が高くなっており、大衆居酒屋としての外観と価格のバランスの悪さに違和感を感じて、燗酒一杯ですぐに出てきてしまった。当然のごとく飲み足りない二人である。恵比寿駅西口にある大衆酒場「カドヤ」に入ってみることにした。

 店は名前の通り、角地に建っている。看板に大きく「大衆酒場」と書いてある。その下に「INTERNATIONAL PUBLIC STYLE」とある。面白い。
 まずは、ビール大瓶680円を頼む。銘柄は「モルツ」である。コンスターチを使っていないということで「モルツ」はSAKURAのお気に入りである。ザーサイと挽き肉いためのお通し(280円?)が出てくる。つまみは、鮭ハラス焼き580円。
 ビールの後はホッピーである。ホッピー400円は極私的ボーダーライン範囲内。ゆえに氷無しで呑むことにする。最近はボーダーラインを超えた場合は飲まないことにしている。

 たしかにコンセプト系の店である。客筋は前述の店と違い、若い層が主である。外国人の姿もあり、女性のグループも目立つ。
 SAKURAが外国人と目が合った時、相手が目をそらしたことを面白がる。
 「彼は日本社会へよく適応しているのだわ」と言う。

 つまみは300円、400円均一のメニューがたくさんある。うまく頼めば安くすむようである。
 2品目に納豆きつね焼き480円を頼んだ。SAKURAと二人で前述の店を批評する。ひとつの時代の終焉。人気店の退場。新しい客のことを考えていない店は衰退する。そして、同時に頑固さを忘れた店も終わる。客は10円の値上げにも敏感である。等々、言葉が飛び交う。

 最後の一杯は、カドヤ謹製焼酎ハイボール(350円)である。有名店や老舗の「看板」ではなく、コンセプト系の新しい店であっても、実質が伴えば良いのである。本物でなくてもディテイルがよく出来ていれば客は喜ぶのである。天井が高く換気が良いのも好感がもてた。この店が開店したのは2005年の8月である。すでに3年半の月日が流れているのである。酒場激戦区の恵比寿でそれだけ長く続いているのには、それなりの理由があるに違いない。

 約45分程の滞在で、お勘定は2人で3,050円であった。

 帰りに、恵比寿駅東口側に最近できた、まさにコンセプト系の飲屋街を見学に行く。時間がなかったので何も呑まずに、通路を行ったり来たりしただけであった。次回、ゆっくりと探索したいものである。

恵比寿 大衆酒場「カドヤ」
住所 東京都渋谷区恵比寿南1-8-3-1F
電話 03-5773-3601
定休日 年中無休
営業時間 16:00~23:30
交通 JR各線恵比寿駅西口より徒歩1分/東京メトロ日比谷線 恵比寿駅1番出口より徒歩1分


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恵比寿「陣や」「筑紫」「たつや」

居酒屋探偵DAITENの生活  第23回 2007年5月25日(金)   【地域別】  【時間順】




恵比寿「陣や」「筑紫」「たつや」


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炉ばた陣や~恵比寿本陣~

 本日の集合は恵比寿駅の大エスカレーター下である。
 SAKURAの演出する最近のマリヴォー作品3本すべてに出演してくださっている俳優の五森大輔氏とSAKURAと3人で会うことになったのである。五森氏が作・演出した楽屋ランチシアター「きずな」の本番が終わり、ちょうど身体が空いたとのことなので、久しぶりに芝居話に花を咲かせようということで集まった。

 静かにじっくり話したい、だからいつもの「騒々しいディープ系の店」ではだめであるというSAKURAのリクエスト。しかも、場所は新宿、渋谷近辺というカセもきいている。そして、今日は25日の給料日の金曜日である。恵比寿といえば「和風ダイニングで恋人とまったりしている芸能人が帰り道、芸能写真誌に見つかる町」である。高い価格設定の「和風ダイニング」の数は多い、しかし、その手の店は好きになれない。待ち合わせ1時間前の時点でチェーン系居酒屋の個室は満席。だいたいにおいて、チェーン系居酒屋には私が行きたくない。なによりも私自身がホッピーが呑みたいという自己欲求を満足させたい。しかも、静かに話が出来る個室がいい。これをみつけるのは離れ業である。
 しかし、居酒屋探偵としては、依頼者のリクエストに応えられないのは恥である。恵比寿で個室があって、ホッピーが飲める店、みつけました。

 少し遅れるというSAKURAからの連絡が入った為、五森氏と二人で向かったのは、「炉ばた陣や~恵比寿本陣~」である。
 恵比寿駅東口から直進すると、五叉路がある。信号を渡り左斜めに入ってゆくと、すぐ左に、先日行った「梅暦酒店」があり、次の十字路の先に「ほりこし亭」が見える。この十字路を右折して、丁字路にぶつかる。その左角にあるのが「陣や」である。入口に店名に因んでかがり火が灯されている。

 かがり火の間を通り、店の中に入ると、目の前に15人ほど座れるカウンターがあり、カウンター席の左奥にテーブル席がある。予約していたので、すぐに通されたのは、掘りごたつになっている個室である。個室の脇には、数段あがった所に4人ほどが座れる席がおり、そこからは店内が見渡せる。私たちの通された個室は、掘りごたつを真ん中に左右に3名づつ、計6名が座れるようになっており、奥に明かり取りのような障子のはられた窓がある。左側にも細長いガラスの入った明かり取りがあり、店内の天井が見える。狭い個室の圧迫感を軽減するためのデザインに違いない。

 まずは、五森氏はウーロンハイ(380円)、私は黒樽生ホッピー(390円)を頼む。
すると、そこへSAKURAから連絡が入り、途中まで迎えにゆく。SAKURAを連れて店に戻り、SAKURAも黒樽生ホッピーをたのみ、3人でようやく乾杯をする。
 つまみは、牛スジの土手焼き(100円)、鶏レバー(150円)、鶏ハツ(120円)、ぼんじり(120円)等を3本ずつと、ホッケ(650円)、焼き空豆(480円)を頼む。

 ホッピーを飲みながら、近況などを聞いていると、突然、さきほどの明かり取りが開いた。びっくりである。「焼き物などはここからお出しします」と言われる。一種の「サプライズ」なのかもしれない。
 驚きとともに登場したのは「土手焼き」である。濃い味付けの味噌ダレの中で煮られた牛スジの土手焼きは、肉がやわらかくなるまで煮てある。まずまずである。
 次に鶏レバー、鶏ハツ、ボンジリがやってくる。どれもうまい。ホッケも半身であるが肉厚で大きかった。皮ごと焼いた空豆を大きな器にもっている様子、焼き物のサイズなど、出てくるものにボリューム感をもたせようとしているのが解る。「陣や」という名前から言っても「男らしさ」を出したいのかもしれない。
 私は2杯目にマッコリ(450円)を飲んだ。SAKURAはジャスミン茶ハイ(380円)を飲んでいた。

 酒の価格は恵比寿という場所にしては、安めに抑える努力をしている。裏通りの店であり、客を動員する為に色々と、努力と演出のあとが見えて好感がもてた。、しかし、私のようなディープ系、古典酒場系の居酒屋が好きな人間としては、今回は例外的選択といえる。個室には2時間の時間制限があった。チャージ料一人300円が必要。3人で合計は6,670円であった。

恵比寿 居酒屋「筑紫」

 五森氏より、「DAITENさんの行く店なら、もっとディープな居酒屋かと思いましたよ。」と言われ、そういう意味でもっともディープな店に案内することにする。
 「陣や」を出てすぐに右に曲がり、十字路に出ると、右手に「ほりこし亭」の看板が見え、左に「梅暦酒店」が見える。その十字路をすぎて、通りに出る手前右手にあるのが居酒屋「筑紫」である。

 店に入ると、右手にカウンターがあり、中は調理場である。左手に4人掛けのテーブルが2つ。2つのテーブルは先客で満席であった。さらに、右奥は一段高くなっていて、四畳半ほどの座敷があるが、今日は空席であった。
 「3人なんですが・・・」、ちょっと強面のマスターがカウンターを示す。カウンターは我々3人でいっぱいになった。
 3人共、焼酎お湯割り(300円)をもらう。つまみはタコ酢(500円)と高菜炒め(450円)である。SAKURAのみお湯割りに梅干し(50円)を入れる。
 「まるでドラマのセットみたいですね」と話すと、五森さんも同意してくれた。
ドリフターズのコントに出てくる「小さな居酒屋」の簡単なセットのようでもある。

 先客の皆さんはずいぶん前からのんでいる様子で、だいぶ出来上がっている。狭い店なので、トイレに行く時は、四人掛けテーブルの一人のお客さんにどいてもらわなければならない。時折、マスターが座敷に座って、常連客と話している。午後9時に入店、午後10時30分の閉店時間までいた。お湯割りを3杯づつ飲んで、合計4,200円であった。

恵比寿 もつ焼き「たつや」駅前店

 まだ話し足りないというSAKURAと五森氏の要望により、次の店を探す。すでに閉店時間になってしまっている店も多いので、こういう時は、朝5時までやっているあの店に向かう。「たつや」駅前店である。
 本当は一階席が良いのだが、やはり今日も地下に通される。ほぼ満席の中、やっと狭い通路沿いの席に入り込む。

 SAKURAと私はホッピー(430円)、五森氏はレモンハイ(430円)である。すでにお腹がいっぱいであり、一軒目でモツ焼きを食べているので、シイタケ(180円)、ギンナン(180円)、そして、ハラミ(170円)を2本づつもらい、串から外してつまむ。
 狭い通路沿いの席なので、背後をトイレに行く人が何度も通り、落ち着かない。しばらくして、「カウンター席が空いたので、そちらへどうしぞ」と言われ移動する。

 五森氏は本当に芝居を愛している俳優さんである。今日も熱く熱く語り、とても時間が足りなくなってしまい、あっという間に1時間が過ぎて、時計の針は午前0時を回っていた。
 1時間15分ほどの滞在、合計3,380円であった。
 本日の飲み代の総計は3軒3人で14,250円、1人4,750円。
 再会を約束して、恵比寿駅の山手線ホームで、それぞれ外回りと内回りに別れて電車に乗った。


恵比寿 「炉ばた陣や~恵比寿本陣~」
東京都渋谷区恵比寿1-15-4メゾン115 1F
03-3443-0577
無休 月~木 17:00~03:00 金 17:00~04:30 土・日 17:00~03:00

恵比寿 居酒屋「筑紫」
東京都渋谷区恵比寿1-6-5
03-3444-4401

恵比寿 もつ焼き「たつや」駅前店
渋谷区恵比寿南1-8-16 電話03-3710-5844(地下店)
定休日 日曜 営業時間 08:00~05:00(20時間営業)





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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

恵比寿「たつや」「梅暦酒店」「ほりこし亭」

居酒屋探偵DAITENの生活 第21回 2007年5月2日(水)    【地域別】  【時間順】



恵比寿「たつや」「梅暦酒店」「ほりこし亭」


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恵比寿 やき鳥「たつや」駅前店

 「連休前に探偵しませんか」というASIMO君からの誘いを受け、やってきたのは、古典酒場、ディープ系居酒屋、チェーン居酒屋、もつ焼き、立ち飲み、バーとあらゆる業態の店が集中する居酒屋タウン恵比寿である。店の数からいえば圧倒的に渋谷や新宿の方が上であるが、私たちが好むタイプの店の密集度は恵比寿が上である。量より質の街である。
 まず、のどの渇きに耐えられず、一杯のホッピーを求めて行ったのは、恵比寿に4店舗を展開するやきとり屋「たつや」駅前店である。
 恵比寿駅西口側に広がる駅前ロータリーを左に回り込んでゆくと、路地の入口に「たつや」の赤提灯が見える。
 予想していたとはいえ、前回、SAKURAと入ることのできた1階は満席、自動的に80席あるという地下の店に通される。実際、今まで「たつや」駅前店に来て、1階のカウンターに座れたのはSAKURAと土曜日の午後4時すぎに来た時の1回のみであった。
 前にもらったホッピーセット(430円)の無料券2枚を出してホッピーセットを2つ受け取り、ASIMO君と早速乾杯。もつ焼きなどをつまみに黒ホッピー(430円)、レモンハイ(430円)を飲む。あっという間の1時間であった。「たつや」の営業時間は長い、午前8時に開店、翌朝午前5時に閉店する。実に営業時間は21時間である。一度、朝の8時に飲みに入ってみたいと思う。
 午後8時に外に出る。今日は、恵比寿の居酒屋情報が多く紹介されているサイト「肝臓公司」さんから得た情報を持って恵比寿の街を歩くことにする。

恵比寿 梅暦酒店

 「たつや」を出た我々二人は、恵比寿駅前のロータリーに沿って歩き、駒沢通りを渡たり、目の前の左右に居酒屋が並ぶ商店街に入る。商店街をしばらく歩き、一本目の路地を左に曲がると小さな社が見える。ここが「恵比寿神社」である。本当に小さな社で、その周りを道が四角く周回している。そのすぐ近くに「かおる」という小さな居酒屋がある。中をのぞいたが、8席程度のカウンターも、たった一つの4人掛けのテーブル席もすでに満席であった。すぐにあきらめ、近くの「彦市」という古い酒場の店構えを観察。この2店には次回また来てみたいと話し合う。
 恵比寿駅周辺に戻り、駒沢通り沿いを東に向かい、山手線のガード下をくぐり、恵比寿駅東口側に出る。すると、すぐ目の前にASIMO君と入ったことのある魚のうまい居酒屋「丸福」があった。しかし、今日はシャッターが閉まっており、休みであった。駒沢通りを少しすすんで恵比寿一丁目の交差点の横断歩道を渡り、右折して百メートルほど進んでから斜め左に入ってゆく、すると、やはり「肝臓公司」さんで紹介されていた居酒屋「筑紫」を発見。その先の2本目を左に曲がったところに、今日の目的地「ほりこし亭」があった。しかし、中をのぞいてみるとL字カウンターは完全に満席であった。少し時間をつぶそうと思い、振り返ると遠くに聞いたことのある店名の看板を発見。それは、有名な立ち飲み店「梅暦酒店」であった。店の前まで行き、中をのぞいた時、時刻は午後8時30分であった。「梅暦酒店」の閉店時間は午後9時なので、あと30分はある。すでに火を落としてしまった様子なので、つまみについてはまったく触れず、ASIMO君は芋焼酎のロックを飲み。私はウコンハイをいただく。ウコンハイをすぐに飲んでしまった私はここで「にごり酒」にスイッチ。これが効いた。閉店の午後9時になったので、そろそろ「ほりこし亭」が空いたのではないかと外に出る。二人で1450円であった。

恵比寿 ほりこし亭

 「梅暦酒店」を出ると再び50メートルほど離れた「ほりこし亭」の前に戻る。ちょうど数人のお客さんたちが帰ってゆくところだった。さっそく中に入ると、L字カウンターが目の前にある。入ってすぐのところ横一列に4人ほどが座ることができ、縦列に8人ほどが並んで座ることが出来る。縦列の一番奥に男性客二人。一人がしきりに携帯電話をかけている。
 カウンターの上は、食べ終えた食器でいっぱいであった。ママさん一人きりでやっている店なので、これはまさに一戦終えた後と言える。ゆっくりと待つことにする。
 ビールを飲みながら、あとかたずけに忙しいママさんの手がすくのを待って、少しずつ料理を頼んだ。ニラ玉子とじ(480円)、みりんぼし(250円)、イカ丸ぼし(400円)、山芋千切り(480円)などを食べたが、何をたべてもおいしかった。なにやら、料理のうまい奥さんのいる友達の家を訪ね、飲ませてもらっているような心持ちであった。
 ほどなく、男性客二人も帰った。ママの話によれば、某有名アパレル企業の皆さんらしい。恵比寿らしい客筋と言えるかもしれない。
 この後、客が我々だけであったこともあって、ASIMO君とママと3人で、ずっと話をしていた。さっぱりとした気性のママの話が実に面白かった。この店を開いてすでに15年近くになるという。満席の時はたいへんですねと言うと、なれましたよと笑っていた。
 途中、背後の冷蔵ケースの中に「真澄」の生酒を発見、日本酒モード突入である。すでに売り切れてしまっていたが煮込み(500円)も食べてみたかった。この日はずいぶん飲んでしまった。遠くから電車に乗って来てくれるお客さんは、とてもありがたいとママさんが言ってくれた。恵比寿に本当によい店を発見した。再訪を約束して店を出たのは午後11時であった。


もつ焼き「たつや」駅前店
渋谷区恵比寿南1-8-16 電話03-3710-5844(地下店)
定休日 日曜 営業時間 08:00~05:00(20時間営業)


立ち飲み「梅暦酒店
渋谷区恵比寿1-5-8 03-3441-8722
定休日 日曜・祝日 営業時間16:30~21:00

居酒屋「ほりこし亭」
東京都渋谷区恵比寿1-4-1 恵比寿アーバンハウス1階


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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ブクログのパブー発表中の「居酒屋短編小説シリーズ」
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