新宿 立ち呑み「いっぷく」

居酒屋探偵DAITENの生活 第385回 2010年11月20日(土) 【地域別】  【時間順】





新宿 立ち呑み「いっぷく」

  
  新宿立ち呑み酒場「一服」外観


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 新宿で芝居を見た。この日はsakuraGAIと3人であったけれど、SAKURA ACTING PLACEのメンバーも何人もこの芝居を見に来ることになっている。良い演技を目指すには良い芝居を見なければならないと思う。その芝居とは、ロシア・オムスク国立第5劇場来日公演「33回の失神」(チェーホフ=作 メイエルホリド=構成台本 ユモフ・オレグ=演出)である。
 場内は大爆笑の連続であった。このレベルの芝居をもっと大きな劇場で出来ないことは不幸である。日本のチェーホフの芝居は笑えない。簡単にいえば、役者が違うからである。
 前回、ロシアからきた芝居を見た時のことは、第343回の記事で少し触れている。その時以来、またもすごい役者たちを見てしまったのである。この日の芝居を見ることが出来て本当に得をしたと思う。
 
  sakuraGAIと3人で新宿二丁目にある「青年劇場・スタジオ結」から新宿三丁目を目指した。当然のごとくどこかで飲むのである。
 途中、言わずと知れた「あの街」の中心を通過することになった。昔、この街にあったある小劇場に関わっていた時、毎週のように来たものである。その頃は街全体が静かであった。それが、今は路上で大声で語りながら肩を組む男性たち、抱き合う男性たちがいる。そして、外国人も多い。すっかり自由な雰囲気になっていた。

  ※  ※  ※

 新宿三丁目に入ってから一軒ずつ店を見て回る。第266回で紹介した「鳥 田むら 支店」があった。そこから見ると、有名な「どん底」が見えた。ここは、sakuraがちょっと関わりのある店である。
 「どん底」の方には曲がらず、まっすぐ行くとT字路に出た。左手には、有名な寄席「新宿 末広亭」がある。末広亭の前を曲がり、左右の居酒屋を見ながら進む。このあたりには、もつ焼きや居酒屋、立ち呑みのお店がたくさんある。しかし、ここは新宿。中には値段の高いお店もあるのだ。それを見極めなければならない。

 「居酒屋探偵といると、店のこと考えなくて済むからいいよ」とGAIが言う。
 次の十字路の右向こう角に立ち呑み店があった。店名は立ち呑み「いっぷく」

 店の外側にビリケンの像が置いてある。しかし、特に大阪を意識した雰囲気とは思えない。後で調べてみると、開店から時がたっているようなので、コンセプトが変わったのであろうか。
 外に高い立ちのみテーブルがある。中に入ると右手にL字カウンターがあり、左側の壁に狭いテーブルが作りつけてある。全て立ち呑みテーブルのみというのは良い。カウンターの上や壁の高い位置に様々な焼酎が置かれている。

 まずは、生ビール(400円)を3つ頼んだ。その都度支払うキャッシュオンのシステム。さらに、おでん三つ(200円)を2セット400円分。がんも、ちくわぶ、厚揚げ、大根、はんぺん、しらたきを選んだ。値段から推してみれば当然サイズは小さいけれど、美味しいおでんである。

 店内の焼酎は巻かれているテープが値段を示している。赤300円青400円黄500円の3段階である。さらに、焼酎の量を1.5倍にすることをテンゴと呼んで100円増しとなる。つまり、レギュラーサイズを3杯飲むよりもテンゴを2杯飲む方がお得ということになるのだ。

 もっと早い時間はサラリーマンのお父さんたちも来るかもしれないけれど、今日のように土曜日の午後10時を過ぎると若者が中心のようである。壁際の席に男性2人、カウンターにはカップル。いずれも若い。

 追加のつまみとして、アボガドとトマトのサラダ(400円)とカットキャベツ(200円)。

 カップルが帰ると若い女性二人がカウンターに立つ。しばらくすると、外のテーブルや店内のカウンターにもお客さんが増えていた。

 GAI青テープ島美人お湯割テンゴ(400円)、私はハイボールにすることにした。ウイスキーは角とトリスから選べるようになっている。角ハイボール(300円)にする。sakuraは日本酒の中から東北泉(400円)を熱燗にしてもらった。

 さらに、私はいも焼酎「海」(300円)をロックで飲む。そろそろ外に出ようとしている頃になって、外国人のカップルが入ってこられた。

21時45分から22時45分まで1時間ほどの滞在。支払った金額は3人で3,600円であった。

 芝居を見た後は話が終わらないのが演劇人の特徴である。
 この後、新宿の町を徘徊、コンビニで酒類とつまみを買って呑むという「路上居酒屋」をすることになった。実はコンビニ脇にとても良い場所を見つけたのである。我々は閉店後の飲食店の前のベンチを見つけたけれど、別の人たちは地面に車座になって飲んでいた。

 ベンチに座り、カップ酒を片手に空を見る。雑居ビルと雑居ビルの間、小さな新宿の空に月が輝いていた。

 
  新宿立ち呑み酒場「一服」看板


新宿 立ち呑み「いっぷく」
住所 東京都新宿区新宿3-11-6
電話 03-3355-8700
定休日 無休
営業時間 ?
交通 東京メトロ新宿3丁目駅下車徒歩3分。

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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新宿 酒蔵「かんちゃん」西口2号店

居酒屋探偵DAITENの生活 第322回 2010年2月23日(火) 【地域別】  【時間順】



新宿 酒蔵「かんちゃん」西口2号店


  新宿酒蔵かんちゃん西口2号店外観     ←クリックお願いします。  にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします

 初台の新国立劇場の小ホールで行われた新国立劇場演劇研修所(NNTドラマ・スタジオ)の3期生修了公演「友達」を見た。同公演にはsakuraの以前からの教え子である若菜大輔君が出演している。作品は安部公房が1967年に発表した不条理劇「友達」「友達」は、我がs.a.pの前身である桜塾として上演したこともある作品である。因みに、同公演の上演劇場は新国立劇場が面している甲州街道を西に少し西に向かった場所のキッド・アイラック・ホールであった。
 3年間の研修生活を終えた今、これからの彼の活躍に期待したいと思う。

 昨年の6月、同じく新国立劇場演劇研修所(NNTドラマ・スタジオ)の発表会公演「美しきものの伝説」を見た時もそうであったように、芝居を見た後、新国立劇場から新宿方面に向かって甲州街道を歩くことにした。その時のことは、第224回の記事に書いている。

 約1キロメートルほどの距離を歩いて、新宿の飲食店や居酒屋などが集中している地域に向かった。実は、十数年前、この地域の一階と二階が居酒屋が入っている雑居ビルの3階に稽古場があったのである。その雑居ビルには今でも一階にその居酒屋が入っている。しかし、二階と三階はずいぶんと洒落たバーになっていた。
 我々がそんな洒落たバーなどに行くわけもない。向かったのは稽古帰りに役者たちと行った居酒屋、酒蔵「かんちゃん」西口2号店であった。

 酒蔵「かんちゃん」は、古い雑居ビルの中二階のような場所にある。店の様子を下から見あげると、「酒」「蔵」「か」「ん」「ち」「ゃ」「ん」という風に、文字ごとに別れた提灯が下がっており、「かんちゃん」と書かれた赤提灯もある。主だったメニューも掲げてある。何やり、お祭りの山車を見上げるような雰囲気だ。その脇にある少し急な階段を上がり、引き戸を開けて中に入る。目の前に大きなテーブルがある。その奥にテーブルがいくつかあり、さらに奥に店は続いている。右手はカウンター席が十席ほど、その左手は座敷席になっている。

 入ってすぐのテーブルに二人並んで座った。
 まずは、瓶ビール大(580円)を頼む。銘柄はスーパードライ。私はレモンサワー(350円)にする。しかし、一杯目のビールは二人で飲んだ。突き出し(150円)は蓮の煮物である。
 つまみは、なす田舎煮(370円)と、さつま揚げ(370円)。最近は淡泊なものばかり頼んでしまう。

 飲みながら昔のことを話す。新宿のど真ん中に稽古場があるというのは、はたして役者にとって良い環境だったのか? 稽古帰りの誘惑が多すぎるのである。当然、打ち合わせは居酒屋になる。演劇人は議論好きだ。もりあがり過ぎて毎回深夜になる。ただでさえ金が無いのに酒代がかさむ。少し金が入るとまた飲んでしまう。稽古が続くのでバイトも出来ない。借金が増える。そういった話しは枚挙にいとまがない。
 「どうしてあんなに飲んだのかなあ」というsakuraの一言が面白い。店一軒で、大瓶の瓶ビールを二人で10本飲むなんてこともあった。
 昔の役者たちは酒をよく飲んだ。ある日、「かんちゃん」で飲んでいた時、近くのサラリーマングループが大声で話すので、こちらの会話が成り立たないことがあった。すると、役者たちは声を切り替えた。舞台モードである。すると、サラリーマングループの声は聞こえない。しかたなく黙ってしまっていた。長く続けばケンカになる。そばで見ている私は冷や冷やであった。
 酒の失敗話、ケンカ沙汰、武勇伝も多い。今はそれがあまりない。若い役者たちは稽古の後もちゃんと帰ってゆく。たとえ飲んだとしても終電に間に合うように帰るのだ。

 私はホッピーセット(360円)。sakuraは白波お湯割(340円)にした。芋焼酎は甘さが良い。店内に流れる「若者避け」演歌が心地よい。演歌をかけておくと若者が店にあまり入ってこないと聞く。「演歌バリア」という言葉を思いついた。
 午後9時半から10時15分まで45分ほどの滞在。お勘定は2,350円であった。春近し。来週はもう3月である。



  新宿酒蔵かんちゃん西口2号店前 ← 酒蔵「かんちゃん」西口2号店前の道



  新宿酒蔵かんちゃん西口2号店看板

新宿 酒蔵「かんちゃん」西口2号店
住所 東京都新宿区西新宿1-15-1 さくらぎビル
電話 03-3342-5328
定休日 ?
営業時間 ?
交通 JR新宿駅西口下車徒歩3分 


ホッピー原理主義者とは?
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新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店

居酒屋探偵DAITENの生活 第266回 2009年10月4日(日)  【地域別】  【時間順】



※2009年10月4日 350,000カウント通過 感謝!


新宿 焼鳥「鳥 田むら」 支店


   新宿鳥田むら外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。

 
 新宿「紀伊国屋サザンシアター」に行った。sakuraと2人である。新宿駅の雑踏を避けて、徒歩3分の代々木駅で下車。代々木駅からNTTドコモ代々木ビルの前を通るルートで向かう。今日は、劇団1980ルーマニアから招聘したブランドラ劇場『解体 タイタス ローマの没落』を見る為である。1幕と2幕があって、3時間を超える大作である。ルーマニアの劇団であるから当然日本語ではない。舞台の上の部分に出る字幕を見ながらの観劇である。シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス(Titus Andronicus)」をハイナー・ミューラーが再構成した作品である。内容はまったく救いのない完璧なる「悲劇」。殺人と復讐の連続である。1幕では次々に起こる悲劇を前に、ただ劇場全体が沈黙。しかし、後半になって、私の中で何かが動いた。長く戦場に居続けた兵士のように、悲惨な光景に馴れてしまうのである。人は生き続ける為に「馴れる」という方法を持っているのだ。特にエンディングの部分。AをBが殺し、そのBをCが殺し、そのCをDが殺すという場面を見ているうちに、なにやら喜劇的なものさえ感じてしまったのである。本国では大きな円形劇場などで演じているそうである。凄惨なシーンでは観客に気絶するものが出たほどという。巨大なルーマニア人俳優たちにとって、紀伊国屋サザンシアターの舞台は狭い。もっと広い劇場で上演されたものを見てみたいと思った。

 *****************************

 「紀伊国屋サザンシアター」を出て、久しぶりに新宿の街を歩いてみることにした。西新宿には用事があって行くことが多かったけれど、東側は久しぶりである。あまりに変わってしまったことに驚きながら、缶ビール片手の散歩である。新宿3丁目の交差点のガードレールに座り、人の流れを見る。

  新宿伊勢丹百貨店 ← 新宿伊勢丹百貨店

 夕暮れ時のライトアップされた「伊勢丹百貨店」が美しかった。古い建物というものは味わいがある。

  末広亭前 ← 末広亭前の通り

 「末広亭」前の通りに行く。通りの入口辺りに、い志井グループ「日本再生酒場」新宿三丁目店があり、盛況な様子。その斜め前にも別のもつ焼き店が出来るようで、工事中であった。

  末広亭 ← 末広亭

 「末広亭」の前まで行く。「末広亭」の姿を見ると、新宿に来たという気持ちになる。この辺りには、六十年代から七十年代の新宿の雰囲気が残っている。「末広亭」前の道を右に曲がり、左手の路地を入ると、1951年創業の「どん底」がある。赤い「どん底」という看板の文字と、ツタにおおわれた外観が印象的だ。

  どん底 ← 「どん底」
 
 sakuraはここ、「どん底」には因縁がある。この因縁については、ちょっと秘密。入口が開いていたので、sakuraが中をちょっと覗いた。「昔のままだわ」と言う。

 この、「どん底」を真ん中あたりにして、互いに三十メートルほど離れて焼き鳥の有名店の「本店」と「支店」がある。「本店」は日曜日は休みである。その有名店とは「鳥 田むら」である。本店が休みであることを確認してから、再び、「どん底」の前を通って、焼鳥「鳥 田むら」支店に向かった。

 緑色の印象的な暖簾をくぐって、中に入ると、左手奥にカウンター。右手にテーブル席が並んでいる。先客の青年二人と中年の男女二人がそれぞれテーブル席に座っておられた。左手のカウンター席にsakuraと並んで座る。
 まずは、ホッピー(350円)を2つもらう。ホッピーを氷無しでお願いすると、瓶を冷やしていないそうなので、氷を2つ入れて欲しいとお願いする。
 ホッピーは、スナックなどでウーロンハイなどを飲む場合に使用されるグラスに、出来上がった状態で出てくるもの。ホッピーセットではなく、焼酎のホッピー割である。原理主義的に飲む余地はない。
 一緒に突き出しが出てくる。鳥の入った和え物のようなもの。

 「焼鳥セット 850円~」という札があった。
 そこで、「焼鳥セットを2つお願いします」と一言。さらに、枝豆ももらった。
 しかし、ここで、焼鳥セットが850円と勘違いしてはいけないのである。実際、私も一瞬勘違いして、すぐに、「~」が一番後ろに書いてあることに気づいたのである。
 
 まずは、砂肝(130円)、はさみ(200円)、ぼんちり(130円)の3本が出てくる。お店の方が「セットの前半です」と言って置いて行く。
 はさみ(ねぎま)が美味しかった。「自分から砂肝を食べることがあまりないので、たまにはセットも良いね」とsakura。砂肝も美味しい。

 ここで、レモンサワーを追加する。

 次に後半が出てくる。レバ(130円)、鳥皮(130円)、手羽先(250円)の3本である。
 どれも水準以上のもの。

 因みに、「古典酒場シリーズvol.6」の中の「東京新三大煮込み探訪」の中で、こちらの煮込みが紹介されていた。この知識があるのに、今回はその煮込みを食べなかった。
 
 「風も恋しいから外を歩こうか?」と言って、お勘定をお願いして外に出る。
 約1時間ほどの滞在、お勘定は二人で4,560円であった。私としては「日曜日の贅沢」と言える値段。

 外に出て、「もう少し飲もうか」という話になる。でも、今日見た血まみれの悲劇、『解体 タイタス ローマの没落』のことを思い出す。「今日は赤ワインだけは飲みたくないなあ」と思う。新宿から代々木、代々木から原宿と歩いた。途中、コンビニで缶酎ハイを買い込み、歩き飲みの続きをする。


  新宿鳥たむ看板

新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店
住所 東京都新宿区新宿3-3-7 十字屋ビル1F
電話 03-3352-0134
定休日 ?
営業時間 16:00~23:30
交通 JR新宿駅東口下車徒歩10分。都営地下鉄新宿三丁目駅下車C5、C6出口より徒歩1分。


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新宿 三平酒寮西口店

居酒屋探偵DAITENの生活 第224回  2009年6月7日(日)   【地域別】  【時間順】



新宿 三平酒寮西口店

  新宿三平酒寮外観

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 「美しきものの伝説」

 不思議なことではあるが、2005年4月に新国立劇場演劇研修所(NNTドラマ・スタジオ)が出来るまで、プロフェッショナルの俳優を養成する国立の演劇学校が日本にはなかった。
 新国立劇場のサイトによると、研修期間は3年間であり、1、2年次は基礎的訓練とともに、第一線の演出家や俳優指導の専門家を軸とする講師陣によるシーンスタディを展開、3年次には修了公演に向けて数本の舞台実習公演を行っているという。

 NNTドラマ・スタジオの3期生の中に、S.A.P出身の俳優がいる。彼も出演する3年次の最初の実習公演を見る為、日曜日の午後1時、sakura創間元哉君と3人揃い、初台の新国立劇場小劇場へ行った。小劇場といっても最大468席という規模である。これだけの劇場で「演劇研修所」の生徒たちの実習公演を入場無料で上演できるということが凄いと思う。さすがは「国立」である。
 演目は宮本研作「美しきものの伝説」。上演時間三時間以上の大作である。通常は、俳優養成所の発表会の場合、高いレベルの芝居を期待しても始まらない。しかし、今回の場合は違った。そのレベルの高さに驚かされたのである。俳優それぞれがすでにある程度の「力」を持っている。2名ほど外部から客演の俳優も参加していたが、研修生の中には、同じ二十歳代でこれだけの力を持った者が既存の大劇団にどれだけいるだろうかと思わせる者もいた。



   西新宿  西新宿の風景

  旧稽古場を見てから「酒」

 芝居を見た後、こんなに3人とも機嫌が良いというのは珍しい。新国立劇場のすぐ下にある京王新線の初台駅から電車に乗らず、新宿まで歩くことにした。
 西新宿のヨドバシカメラなどがある繁華街に足を踏み入れた。昔、稽古場がこのあたりにあった。創間君はその時代のことを知らないので、その稽古場が入っていた雑居ビルの前まで3人で行ってみた。ビルはまだ残っている。今はその部屋にはバーが入っているようであった。因みに上記の写真中央のビルはその雑居ビルではない。当たり前である。

 しばらく、周辺を歩いてから日曜日の午後でもやっている大衆酒場「三平酒寮西口店」に入った。
 一階はゲームセンターになっている。凄い騒音の中、エレベーターに乗って三階で降りた。店内はとても広い。席数は150席という。午後3時まではランチタイムであり食事中心である。年中無休であり、昼間から酒が飲める貴重な店でもある。窓際の外が見える席に座った。

 ますば、創間君は生ビール中(520円)、私とsakuraはレモンサワー(320円)を頼み、乾杯である。
 焼きうどん(400円)、たこ刺身(480円)、魚のあら煮(400円)、ニラ玉子とじ(380円)を頼む。全部ボリュームがある。

 当然、話は芝居のこと。私としては正当な群像劇を見たという感想だった。本当に二十代の若い役者たちが素晴らしい演技をしていたと思った。NNTドラマ・スタジオ三期生はすごい。第一期、第二期のすでに修了した俳優達もいろいろなプロデュース公演で活躍をしているようである。S.A.Pのメンバーである彼にも頑張ってもらいたいと思う。

 二杯目は、私はライムサワー(320円)、創間君はレモンサワー(320円)。
 あら煮は創間君、うどんはsakura、ニラ玉は私、それぞれ発案したものが全部「正解」であった。
 座敷席で大学の体育会系のグループ、奥のテーブルで若い社会人らしきグループの宴会がそれぞれ始まった。ちょっとうるさいが席の選択が正しかった為、離れた場所なので、それほど気にはならない。ましてや、誠実な出来の良い芝居を見た後の私は機嫌が良いのである。逆に不誠実な芝居を見た後はついつい荒れてしまう。

 最後にsakuraは梅酒ロック(370円)、私は芋焼酎お湯割(300円)、創間君はやはりレモンサワー(320円)であった。日曜日の夕暮れ時、良い芝居を見て、新たな決意をもった3人であった。

 16時45分から18時15分まで約1時間半ほどの滞在。お勘定は4,980円であった。


  新宿三平酒寮看板

新宿 居酒屋「三平酒寮 西口店」
住所 東京都新宿区西新宿1-12-5 西口三平ビル3F
電話 03-3348-2198
定休日 年中無休
営業時間 11:30~23:00
交通 JR新宿駅南口下車徒歩4分


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

新宿 立ち飲み「新宿ばーる」

居酒屋探偵DAITENの生活 第176回   2009年1月28日(水)  【地域別】  【時間順】


新宿 立飲み「新宿ばーる」

  新宿ばーる看板    にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加中。

 「思い出横丁」第二宝来家を出た後、「思い出横丁」の中をうろうろと歩く。時間は午後10時半を回っている。OZAKI先生が連れて行きたい店があると言うのだ。しかし、行ってみると満席であった。
 さらに、立ち飲みがあるそうで、その候補は二つ。一軒は大久保方面に歩いた裏通り、もう一軒は新宿駅西口のヨドバシカメラの周辺であると言う。どちらも店名も解らず、正確な場所も不明なのだそうである。
 「いつも酔ってますからねえ・・・」と言うOZAKI先生

 まずは、大久保方面に向かった。新宿大ガード西の交差点を渡り、OZAKI先生と私は小滝橋通りを北に歩く。
 「裏通りの角なんですけどね」と言いながらどんどん北上するOZAKI先生を引き留めた。
 ちょっとピンと来たので、「たぶんこっちだと思うよ」と言い、二つ目の五叉路になっている交差点を左に入ってゆく。その先の三つ目の右角に、すでに外の照明を落としてしまった立ち飲み店を発見。前まで行って中を覗いてから「ここです」とOZAKI先生。しかし、扉を開いて聞いてみると、11時閉店ですでにラストオーダーも終わっているそうだ。
 「以前、日曜日に一緒に来て休みだった店だよ」と私が言う。すると、
 「よく覚えてますね」と感心するOZAKI先生
 仕方なく右に曲がってみる。すると次の左手前角に、以前、創間元哉君の出演した芝居の帰り、ASIMO君sakuraと3人で入ったことのある「加賀屋西新宿店」があった。

 OZAKI先生が「もう一軒を探しましょう、地下の店なんです」という。
 「場所解るの?」と言うと、
 「ヨドバシカメラの廻りを一周すれば解りますよ」と楽観的意見。
 新宿駅西口方面に急いで戻ることにする。新宿大ガード西の交差点を再び渡り、小田急ハルクを右に曲がって、西口のロータリーを渡り、西新宿でも最も飲屋の多い一角に出た。目の前にヨドバシカメラの看板がある。
 ヨドバシカメラのある一角を廻ってみる。しかし、解らない。だんだんにOZAKI先生も焦ってきた。途中に客で一杯の立ちのみ店を発見するもこれは違うと言う。甲州街道に近い方にまで歩いてく来てしまった。いつの間にか、「咲良舎」の前身である「劇団櫻花舎」、さらにその前の「ポコ・ア・ポコ」演技研究所時代に使っていた稽古場の近くに立っていた。ある感慨を持ってその稽古場が入っていた雑居ビルを見上げる。その場所はバーになっているようであった。時の流れを思い、ビルを見上げる私の前をOZAKI先生が走り抜け、路地に入って行く、そして、また走り出てくる。
 OZAKI先生もあきらめたようである。仕方ないので、さきほどの混み合う立ちのみ店に行ってみようということになった。
 実は「地下の店」というキーワードを頭に入れ、ずっと目を配って歩いていたのである。狭い路地を覗き込んだ。すると、路地の中の雑居ビルに地下へ降りる階段口を発見した。そばに、あまり目立たない看板も掛けられている。OZAKI先生に確認すると、ここであると言う。
 看板には「新宿ばーる」と書いてある。
 「なんだ、有名な〈新宿ばーる〉じゃないか。さっき話した店の系列店だよ」と私。
 先ほど、小滝橋通りを歩いている時、「この先の大久保駅の近くに大久保ばーるという店がある」と話したばかりであったのだ。
 「来たことないのに、よく見つけますね、さすがですね」とOZAKI先生

 急な階段を降りて行くと左手に入口がある。扉を開いて中に入ると、中央の出入りする場所を挟んで、L字カウンターがほぼ左右対象にある。カウンターの中は調理場。右側のL字カウンターの前に立つ。背後の壁にもカウンター。右手奥にトイレがあり、その手前の壁に小さなテーブルが作られ、その前にも立つことが出来る。そのあたりの天井に近い場所に大きな液晶テレビがある。このテレビでスポーツ観戦をするのがこちらでの楽しみの一つであるらしい。立ちのみ店としては中規模。30人が最大収容人数であろうか。
 
 OZAKI先生は、いいちこお湯割り(350円)を頼み、私は酎ハイ(300円)にする。
つまみはOZAKI先生が以前来た時に気に入ったという、ちぎりキャベツ(200円)と串カツ(150円)を2本頼んだ。さらに、ブルーチーズのポテトサラダ(350円)も追加する。

 バジルとオリーブオイルのかかった「ちぎりキャベツ」はうまかった。自宅でも試してみたくなる一品である。
 串カツがやってくる。ソースが無いのでお店の方に告げると、別のカウンターから持ってきてくれた。OZAKI先生がそれを串カツの上で斜めにする。すると、予想外の量が串カツの上にかかった。
 「先生、また粗相をして」と言うと、「僕のせいじゃないですよ」と笑っている。気になったので、ソースのフタを調べてみた。プラスチックのフタにヒビが入っている。それで口がゆるんでいたのである。店長らしき人を呼んで説明をした。次に使う人がもっと酷い目にあわない為にである。フタが完全にとれて服にソースがかかるという事態も考えられるのである。
 ソースがちょっと多めの串カツも美味しかった。
 「関西風串カツはたっぷりソースにつけるじゃないですか・・・」とOZAKI先生
 さらに、ブルーチーズのポテサラがうまかった。独特の味わいである。

 店内を見ると女性客が七割ほどであった。とても暗い照明で、バー的な作りの店である。女性客が多いのも解る。この店ならば、短い「ドナドナ」なら若い女性の部下もついて来てくれるかもしれない。上司に付き合わされることを「ドナドナ」と呼ぶらしい。歌詞を引用すれば、どうしてそう呼ばれるかすぐに解る。作詞家安井かずみさんの歌詞は次の通り。

 ある晴れた昼下がり 市場へ続く道
 荷馬車がゴトゴト子牛を載せてゆく
 可愛い子牛 売られてゆくよ
 悲しそうな瞳で見ているよ
 ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ 子牛を載せて
 ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ 荷馬車が揺れる


 部下は売られて行く子牛なのである。今日は、OZAKI先生に連れられて来たが、「ドナドナ」状態ではない。探し歩いて多少疲れたが、走り回ってくれたのはOZAKI先生である。結果的には楽しい発見のある店に入ることが出来た。
 「本当に見つかってよかったですよ、どうせなら発見のある店に入りたいですからね。」とOZAKI先生
 私は言う。
 「居酒屋をたくさん巡っているうちに、ある日、自分の中で価値の転倒が起きたのだよ、酒が好きで酒場を巡っているのではない。自分は酒以上に酒場そのものが好きなのである。」と。
 最後に焼酎お湯割りと酎ハイをお代わりして、大山鶏串の中から月見つくね(150円)を一本だけ追加した。つくねを卵の黄身につけて食べるのである。なかなかに贅沢な一品である。

 午後11時10分から11時50分まで約40分の滞在。お勘定は2人で2,400円であった。

 帰る時、我々が出てきた後、店長さんらしき人が扉を開け外に出て、階段下から「ありがとうございました」と見送ってくれる。まるで、美容室のようである。

新宿 立飲み「新宿ばーる」
住所 東京都新宿区西新宿1-16-9 盛栄ビル B1F
電話 03-3342-5801
定休 日曜日
営業時間 17:00~24:00
交通 JR新宿駅南口下車徒歩5分。小田急線新宿駅、京王線新宿駅徒歩3分。

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新宿 炭火串焼「第二宝来家」

居酒屋探偵DAITENの生活 第175回  2009年1月28日(水)  【地域別】  【時間順】



新宿 炭火串焼「第二宝来家」

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 ある大規模なパーティに出席した後、ASIMO君と向かったのは、「新宿西口商店街」である。
 こう書くと、どこのことだと思われるかも知れない。新宿のJR線が上を通る新宿大ガード」の南西側に位置する飲食街である。青梅街道の起点である新宿大ガード西の交差点のそばである。「新宿西口商店街」は、路地の中に間口の狭い店がひしめいている「思い出横丁」と、JRの線路際に面している「やきとり横丁」からなる商店街であった。事実、「新宿西口商店街」のホームページには、「思い出横丁」「やきとり横丁」の両方が今でも掲げられている(2009年1月30日現在)。「であった」と過去形で書くには理由がある。最近になって「やきとり横丁」の入口にも「思い出横丁」という看板が掲げられたのである。このことについては、ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」に参考になる記述があるので読んでいただきたい。

  「思い出横丁」という大きな看板(写真)がかかげてあるので、若い人たちはこの名前を使っているに違いない。さらには、線路際の通りが「やきとり横丁」と呼ばれていたことを元々知らない人もいるかもしれない。我々から上の世代は、ついつい昔の「しょんべん横丁」とう言葉を使ってしまう。略せば「しょんよこ」である。しかし、そこに働く皆さんや経営者の方々は歓迎していない呼び名に違いない。

  思い出横丁看板 

 本日の店、炭火串焼「第二宝来家」は、線路際の「旧やきとり横丁」に面している。こちらの店の歴史については、創業者の金子正巳氏(故人)の自叙伝「西新宿物語[焼き鳥屋行進曲]」に詳しい。宝来家のホームページがあって、その内容が載っている。なぜ、「しょんべん横丁」という名前で呼ばれてしまったかの記述もある。面白い記述が多いので是非一読されるとよいと思う。

 午後9時である。ASIMO君と中に入り、3人であることを告げた。実は、やはり「東京城南居酒屋探偵団」の団員であるOZAKI先生が後から来ることになったのである。入って右手はカウンター席、カウンター席の中が調理場。奥の方にテーブル席がある。「二階へどうぞ」と言われ、狭くて急な階段を上がってゆく。
 二階に上がる。二階の壁際はすべてベンチシートになっている。その前に奥行きの狭いテーブルが二十センチほどの狭い間隔で置かれており、小さな丸椅子が寄り添っている。本来は四人のテーブルに五人、六人と座っている場所もある。当然四人席に二人づつの相席は当たり前だ。

 見渡すと、上がってすぐ左の柱がある為実質的には三人席である場所が空いている。そこに、ASIMO君と座る。私が壁際のベンチシートに二人の荷物と一緒に座り、ASIMO君とあとから来るOZAKI先生に通路側に座ってもらうことにする。OZAKI先生はスリムな人なので、階段脇、通路際の人通りの多い席に座っても迷惑にならないのである。本当に狭い、私の腹とテーブルの間はほとんど無い状態である。

 やっと席を確保して落ち着くと同時に、レモンサワー(320円)を二杯頼んだ。焼き物はナンコツ(120円)、しろ(120円)、カシラ(120円)各2本。自家製ポテトサラダ(420円)も頼んだ。どこへ行ってもついついポテトサラダを頼んだしまう。
 注文を取りに来た中国の方らしき女性が「混んでいる時間は2時間までになってます」と言う。人気があって混み合い、しかも狭い店では当然だ。私自身、2時間以上同じ店にいたいとあまり思わないので別にかまわない。隣の若いグループは2時間の中での「ラストオーダー」であると言われ、なにやら不満げであった。チェーンの居酒屋でもこういうシステムは存在する。仕方のない話である。

 ポテトサラダは林檎と胡椒がきいてうまかった。焼き物もあまり大きくはないがうまかった。私の背後の歌手三橋美智也(故人)のサインをASIMO君がみつける。それを期に周りを見渡した。店内に、他にも芸能人のサイン色紙がたくさん貼ってある。取材も多いのであろう。「TBSアナウンサー安住紳一郎」という色紙もあった。

 気づけば、廻りの客席のあちらこちらから中国語や英語が聞こえてくる。やはりここは国際都市〈shinjuku〉だ。ちょうどそこへ、ちょっと外国人のように見える風貌のOZAKI先生の登場である。彼は西アジアから東ヨーロッパの国を旅している時、現地の人間とよく間違われるそうである。OZAKI先生は焼酎お湯割り(320円)を選ぶ。ASIMO君はレモンサワーお代わり、私はクエン酸サワー(320円)にする。
 こちらの名物である和牛レバ刺し(680円)を頼んだ。OZAKI先生がレバ刺しをうまいという。それぞれの近況を話す。OZAKI先生は仕事で付き合いのある編集者の方の職場が近くにある為、新宿で飲むことが多いという。
 本当は歌舞伎町のもつ焼き「番番」に行こうという話もあったが「番番は混み合うので入れないかもしれない」というOZAKI先生の意見で、予定を変更したのである。夜昼逆転生活に近いOZAKI先生にとっては、午後9時は夜も序の口である。この後、もう一軒ということになるのは必至だ。

 煮込み(370円)を頼んだ。「定番商品」はちゃんと食べたことになる。OZAKI先生は今日は焼酎お湯割り(320円)で通すようである。ASIMO君もレモンサワーで通すという。私はエビスの黒ビールの小瓶(380円)に切り替えた。さらに、牡蠣フライ(580円)を追加する。
 尾崎先生の一ヶ月以上に及ぶ四国と九州の旅の話になった。全行程を車で移動したという。彼は旅先でもパソコン一台あればすむ仕事をしている。ゆえに、実現出来る旅行である。それなりに大変さもあるけれど、ある意味うらやましい生活である。この旅ですっかりOZAKI先生は四国が好きになってしまったそうである。

 炭火串焼の店ではあるが様々な物を食べることが出来る。創業者の息子さんであるという店長さんをはじめ、店員の皆さんの対応も良い。
 午後9時から10時30分までの約1時間30分ほどの滞在であった。三人でお勘定は7,310円であった。

 明日の朝が早いというASIMO君とは店の前で別れた。OZAKI先生は、知っている店に行きましょうという。しかし、例によって、行ったことはあるのだが店名も解らず、場所もうろ覚えであるという。以前にもあった話ではないか。この先の珍道中は次回のお楽しみである。

 (つづく)

新宿 炭火串焼「第二宝来家」
住所 東京都新宿区西新宿1-2-5
電話 03-3344-3117
定休 日曜日・連休の祝日
営業時間 平日16:30~24:00  土曜祭日16:30~23:00
交通 JR「新宿駅」東口より徒歩10分。西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩5分。
宝来家ホームページ→http://horaiya.com/

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新宿 酒処「十徳」新宿本店

居酒屋探偵DAITENの生活 第122回   2008年8月3日(日) 【地域別】  【時間順】



新宿 酒処「十徳」新宿本店

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 今日は新宿村LIVEという西新宿の小さな劇場でシェイクスピアの「真夏の夜の夢」を見た。今回の「愛と偶然の戯れ」公開ゲネプロを始め、過去のシアターΧで上演したマリヴォー作品「奴隷島」「いさかい」「試練」全てに出演してくださった俳優・五森大輔氏の御紹介により、御一緒させていただいた。劇場空間を見てみたいという理由もあったが「シェイクスピア作品」を久しぶり見たかったのである。
 主催団体は演劇倶楽部〈O’s オーズ〉である。
 俳優たちの演技もしっかりしており、台本を今風に書きかえるようなこともせず十分に楽しめる舞台になっていた。しかし、この新宿村LIVEという劇場空間の欠点がすぐに露呈した。劇場の真ん中に柱が2本建っている為、席によってこの柱が邪魔で舞台が見えないことも多いのである。といっても、今回は展開が早く動きのある芝居なのでイライラさせられることも少なかった。
 俳優陣では、ニック・ボトム役のベテラン大門正明さんの客を楽しませるツボを心得た演技が光っていた。また、ハーミア役の吉川玲さんがライサンダーに愛されている時の前半のハーミアと、やがて魔法の力でライサンダーから拒絶され、ヘレナと対立するようになる後半のハーミアをきちんと演じ分けており、実力を感じた。
 たくさんの子役たちが妖精役として出演している為かダンスシーンが多かった。狭い劇場でこれだけ動いてみせるにはずいぶんと練習を重ねたに違いない。実に健気であった。
 最初と最後に歌とダンスが入るのはミュージカル風のよくある構成である。それは良い。しかし、パックの台詞の前にソロの歌が入るのではなく、そのまま有名なパックの台詞(口上)をじっくりと聞かせて終わって欲しかった。心残りはそれだけである。

「我ら役者は影法師(かげぼうし)、皆様方のお目がもし、お気に召さずばただ夢を、見たと思ってお許しを。拙い芝居ではありますが 夢に過ぎないものですが 皆様方が大目に見、お咎めなくば身の励み。私パックは正直者、幸いにして皆様のお叱りなくば私も励みますゆえ、皆様も見ていてやってくださいまし。それでは、おやすみなさいまし。皆様、お手を願います、パックがお礼を申します。」(W・シェイクスピア「夏の夜の夢」/小田島雄志訳より)

 役者であるなら読んでいるだけで涙が出てくるような台詞ではないだろうか。 

 ※   ※   ※

 今回はなにやら劇評めいたことを書いてしまった。ここから居酒屋探偵としての本題にら入る。
 新宿村LIVEは新宿駅西口から15分ほど歩いた場所にある。SAKURAと二人、新宿駅近くの小田急ハルクの前まで来て、そこにあるカメラ店でデジタルカメラのプリントを依頼、出来上がるまで時間がある為、近くの居酒屋に入ることにした。
 新宿といえば十数年前から通っている銘酒居酒屋がある。酒処「十徳」新宿本店は小田急ハルクのビルの裏側の一角、地下1階と2階にある。他にも新宿に十徳二葉店、とく一、焼酎バー徳利、淀橋再生市場、十徳渋谷店などの系列店があるが新宿本店と渋谷店が特にSAKURAも私の好きな店である。

新宿十徳本店階段

 銘酒居酒屋らしく、丸い杉玉(酒林)が天井からぶら下げられた階段を地下に降りてゆく、扉を開いて、そのまままっすぐ行けば地下一階、左手の階段を降りれば地下二階になる。
 今日は地下一階が空いていた。右手の調理場や配膳スペースを見ながら通路を進むと、奥が広くなっている。左手には20人近くが座れる長い座敷席が見え、中央の広い空間にテーブル席が7つほどあり、入ってすぐ右手には壁に向かって6席のカウンター席がある。
 客の入りは半分程度、入ってすぐ右手の4人掛テーブルに座ることが出来た。まずは、キリンクラシックラガー中瓶(520 円)で喉を潤す。

 マグロぶつ切り刺身(380円)、島らっきょ岩塩漬(550円)、しまホッケ一夜干(500円)と一期に注文をする。私としてはつまみの注文が早い。早く酒の選択に入りたいからであった。
 ビールを少し口にして、すぐに、高知の酒「美丈夫吟醸(500円)」をお願いする。
 黒い升に大きめのグラスが入ったものが目の前に置かれ、よく冷やした一升瓶から酒が注がれる。かなり多く升にこぼしてくれる。この入れ物が二重になっていて、内側の入れ物に注いで外側の入れ物にわざとこぼして提供するという酒類の出し方は世界でも「酒」だけではないだろうか? 外国の人は不思議がるに違いない。

 3月に川崎の地酒専門店「地酒や たけくま酒店」さんで、高知の濱乃鶴酒造の酒「美丈夫 吟醸 うすにごり(微発砲)」を購入して飲んだ時のことを書いた。今回は「美丈夫」のうすにごりではない吟醸酒である。「美丈夫」とは幕末の土佐の英雄である坂本竜馬をイメージしてつけられた名前だそうである。今日も「美丈夫」には感動させられた。
 
 SAKURAは山口県の旭酒造の「獺祭(だっさい) 純米吟醸(600円)」を飲む。これはSAKURAがいつも選ぶ酒である。いつもながらうまい酒である。とは「かわうそ」である。かわうその祭りとは野趣を感じさせる名前である。かわうそは捕った魚を川岸にならべる習性があるそうで、その様子が祭をしているようであり、このことから詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす様子を「獺祭」と呼び、そこからこの名前がつけられたそうである。正岡子規は自らを「獺祭書屋主人」と号したという。

 私の2杯目は和歌山県の㈱九重雑賀の「雑賀(さいか)吟醸本生無濾過(500 円)」である。ここで、つぶ貝柳川(580円)も追加した。「雑賀」は、知り合いの舞台照明関連の社長さんの名字と読み方は違うが文字が同じであった為、手にとったのが始まりであった。青や緑の菱形がちりばめられた白いラベルに大きく「雑賀」と書かれている。その潔いラベルにも惹かれた。飲んでみると、どんな食べ物にも合う酒で、実に飽きが来ないのである。1杯ずつ銘柄を変えながら飲むのではなく、一升瓶を買い込み、数人で食事をしながら飲むのに最適な酒ではないだろうか。

 酒を飲むと最後に口をさっぱりとさせたくなる。キリンクラシックラガー中瓶(520円)をもう1本もらい、これを飲んで締めとした。
 午後6時40分から午後8時10分の1時間半の滞在。お勘定は二人で5,610円であった。他の日本酒を飲む居酒屋と比べて酒も安く、こだわりや蘊蓄を長々と聞かされることもないので、酒入門の店として最適である思う。酒について何も解らないうちに、色々と聞かされても何が何だか解らない。色々と試してみて、自分の舌と身体にあう酒に出会ってから学問をすれば良いと思うのである。
 良い酒場には物語がある。良い酒にも物語がある。ゆえに、酒について語り始めると長くなる。今回も長文になってしまった。最後まで読んでいただいた方に感謝したい。


新宿 酒処「十徳」新宿本店
住所 東京都新宿区西新宿1-5-12
電話 03-3342-0339 03-5325-1779
定休日 無休(年末年始を除く)
営業時間 月~木16:00~24:00 金・土・祝前 16:00~04:00
交通 JR新宿駅下車徒歩2分。東京メトロ丸の内線新宿駅下車徒歩2分。
公式サイト http://www.juttoku.com/
他にも新宿に十徳二葉店、とく一、焼酎バー徳利、淀橋再生市場、十徳渋谷店などの系列店がある。詳しくは公式サイトへ。


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新宿 もつ焼き「きくや」

居酒屋探偵DAITENの生活 第86回  2008年3月18日(火)  【地域別】  【時間順】


※2008年3月22日午前 60000カウント通過 感謝!


新宿 もつ焼き「きくや」

 すでに時間は午後11時近くであった。本日の二軒目、歌舞伎町の「番番」を出た後、OZAKI先生と二人、一度は新宿駅東口を目指した。しかし、靖国通りから大ガードを越えて行った方が小田急線で帰るOZAKI先生の便利が良いということで、西口へ足を向ける。
 ところが、途中にあの新宿で知らない人はいない酒場街、昔はもっと即物的な名称で呼ばれていた「思い出横丁・やきとり横丁」があるのである。

 「もう時間も遅いので一周して見るだけね」と、線路沿いの「やきとり横丁」を通り、新宿駅側から「思い出横丁」の真ん中の路地に入る。
 しかし、歩いているうちに、我慢が出来なくなるのは当然の結果である。
 「それでは、一杯だけね」と言いながら、もう一度「やきとり横丁」に戻り、入ったのはもつ焼きの「きくや」である。
 以前、OZAKI先生が仕事仲間の編集者の方から教わったと言って、私を「やきとり横丁」に連れて来た。
 「たしか、このあたりなんですが・・・」と言いながら入ったのは、どう見ても「名店」とは言えぬ店。酒の価格も高め、つまみもあまりおいしくない。
すると、いつものOZAKI先生の一言。
 「なんだか・・・その・・・間違ったみたいで・・・」を聞かされる。
 こういうことは、以前にも渋谷でもあった。その事は、2007年2月16日の記事に書いている。

 時間が無かったので、その編集者の方に正確な場所と店名を聞いて、再び挑戦することにした。しかし、それからずいぶん時がたってしまっている。
 「先生がその人に連れて来てもらった店は、きっとこの「きくや」さんか、少し先の「第二宝来家」さんのどちらかだと思うよ」と言いながら店に入る。
 入ってすぐに頼んだのは、やはり、元祖酎ハイボール(300円)である。氷入りのジョッキに入って出てくるのは、独自にブレンドしたという焼酎のハイボールである。すっきりとしてうまい。
 夜遅い時間に炭酸類は胃に悪いと躊躇いながら、一杯をゆっくりと飲む。単なる焼酎のソーダ割よりも味わいがあってとてもうまい。
 レモンサワーの元祖は中目黒にあった「ばん」で出されたサワーである。そして、酎ハイの元祖はここ「きくや」の酎ハイボールであると言う。元祖は色々とある。

 お通しはシラス入り大根おろし(280円)である。この辺としては、比較的良心的な価格である。つまみは、もも肉(120円)を2本焼いてもらい、生サバ刺身(680円)である。
 OZAKI先生がメニューの中に「きびなご」を発見した。水道橋の「うけもち」で、七輪で焼きながらうまい「きびなご」を食べたのは数時間前である。
 「一晩に二回も出会うのは珍しいですね」とOZAKI先生。
 「最後の一杯を我慢できなかったね」と私が言う。すると、
 「今日の一杯が明日の百杯に匹敵するかもしれませんよ。今日の一杯を我慢すると、明日の百杯につながってしまうかもしれない。」と、OZAKI先生。
 「たった数メートルの違いで、店と店に格段の差がついてしまう。新宿の街は、当たりとハズレが町中にあふれているね。恐いところだ。」と私が言う。すると、
 「新宿は、まるでルーレットのような街ですね。赤と黒の境目ひとつで大きな違いがある。玉が入れば当たり、入らなければハズレ。」と、OZAKI先生が言う。

 二人ともそれぞれ新宿で若い頃を過ごした。しかし、私は最近あまり来なくなってしまった。歳を重ねると、新宿の喧噪の中を歩くことが億劫になってくる。しかし、それも酒が入れば違ってくる。あの頃のように、人を避けながら縫うように歩くことが出来る。肩が触れ合わぬように。

 約40分ほどの滞在であった。二人でお勘定は2,110円であった。


新宿 もつ焼き「きくや」
東京都新宿区西新宿1-2-8
電話03-3342-5928
無休 営業時間 15:00~24:00
JR「新宿駅」西口より徒歩3分。


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新宿 焼き鳥「番番」

居酒屋探偵DAITENの生活 第85回  2008年3月18日(火) 【地域別】  【時間順】



新宿 焼き鳥「番番」

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 新宿に向かうJR総武線の中、OZAKI先生と私の二人は実に機嫌が良い。OZAKI先生もいつもより饒舌である。それもそのはず、今日の二軒目の店はOZAKI先生が過去十数回は行ったことのある彼のお気に入りの店なのである。仕事仲間の雑誌編集者の方から何年も前に教えられ、いつも打ち合わせと称して二人で呑んでいるのだそうである。
 OZAKI先生は「DAITENさんの口からあの店の名前が出るとは驚きだなあ。今まで、何故話さなかったのでしょうね」と自分で不思議がっている。
 その店は、新宿は歌舞伎町にある焼き鳥「番番」である。東京の古典酒場を紹介する雑誌「TOKIO古典酒場」の第1号にも掲載された店である。

 午後9時である。JR新宿駅を出て歌舞伎町を目指した。靖国通りを向こう側に渡り、少し歩いてさくら通りという商店街に入るとすぐ左側、地下の店である。

 階段の上の斜めの部分に、白地に赤と青の文字のアクリルの看板が光る。その看板を頭の上に見ながら、地下へ降りる。降りきると、順番待ち用に椅子が数脚ある。右手にガラスの引き戸があり、中が見える。
 OZAKI先生が中を覗く。店内は満席の様子である。OZAKI先生の知っている親父さんに一言伝え、外の順番待ち用の椅子に座って待つことにする。すぐに目の前のカウンターの男性と女性のお客さんが右にずれてくれた。隙間が出来ている。しかし、その真ん中に座る青年は携帯電話に夢中でずれようとしない。周囲を見ていないのである。親父さんが青年に右手にづれるように言ったようである。渋々ずれる青年。

 親父さんに手で呼ばれ、中に入った。ちょうど目の前に巨大なコの字カウンターの中と外を出入りする為に作られた切れ目のところに板が渡っていた。
 「あっちに椅子が一つあるので、持ってきて座ってください」と親父さんがいう。座れるなら文句はない。急いで椅子を持って来て、大きな音を立てて青年のすぐ隣に置く。それでも彼は携帯に夢中である。
 OZAKI先生と二人、窮屈な姿勢で座る。
 ここでは先生に注文を任せることにする。最初は、やはり酎ハイである。酎ハイは250円と安い。
 つまみは、OZAKI先生おすすめの豚バラ(200円)を2本、焼き物は100円がほとんどの中、高い部類に入る。小タマネギ(150円)を2本、生野菜サラダ(350円)も注文した。

 我々が座った店の入口部分は、2つのカウンターの切れ目になっている。左手にはL字形にカウンターがあり、その中にアクリル板で囲まれた焼き場がある。右方向には変則的な形のコの字カウンターが続いている。私たちの座った切れ目の部分から数名分行ったところでカウンターは一度右に曲がり、すぐに左に曲がって、さらに左、もう一度左に曲がって終わっている。店の形に合わせて作ったカウンターである。全部で40人ほどが座れるだろうか。

 ある経緯があり、十代の終わりに歌舞伎町で暮らすことになりそうな時期があった。もし、歌舞伎町で暮らしていたら自分はどうなっていたのか。この店にも常連として来るようになっていただろうか。何より、今まで生きていられたのだろうか。そんなことを考える。

 周りの客筋を見ると、思いの外、男女二人連れが多い、それも男女の年齢差がかなりある。派手な感じの女性もいる。場所が場所だけに、同伴出勤前のお二人であろうか。
 ニンニク焼きを大量に頼んでいる若いカップルもいた。こんなに若いのに、こんなにたくさんのニンニクを食べてどうするのだろうかと、つまらない心配をしてしまう。

 豚バラと小タマネギがやってきた。OZAKI先生によれば、この豚バラの肉片と小タマネギ一片をいっしょに食べるとうまいのだという。「豚バラタマネギ」という商品にして売ればよい、新しいスタイルの「ネギマ」である、等と勝手なことを言い合い笑い合う。
 2杯目は焼酎のお湯割りである。蕎麦焼酎「雲海」のお湯割り(250円)を2つお願いする。昔、同じ職場で働いた頃、雲海をよく呑んだことをOZAKI先生が思い出した。昔話しに花が咲く、去って行った人、たくさんの亡くなった人たちのことを思い出す。焼酎をゆっくりと飲む。

 シシトウ(100円)とシイタケ(100円)を2本ずつ頼む。シシトウもシイタケもうまい。さらに、ぎんなん(400円)、山芋千切り(300円)を追加した。今日のつまみは、最初の豚バラ以外は全て野菜類である。実に健康的だ。胃のことを考えると、遅い時間にはついつい肉を避けてしまうのである。考えてみれば、焼き鳥の専門店である「番番」に来たのに野菜ばかりであった。次回、もっと早い時間に来店して、ぜひ、タン、ハツ、カシラ、煮込みあたりを食べてみたいと思う。

 午後10時を過ぎると、店内のお客さんがどんどん帰って行く。店内が静かになってきた。本当に味わいのある店である。
 約1時間30分ほどの滞在であった。二人でお勘定は4,050円であった。

 噂には聞いていたが、新宿の歌舞伎町にこんな店が残っていたのかと、本当に驚かされた。


新宿 焼き鳥「番番」
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-16-12 梅谷ビルB1
電話 03-3200-9354
定休 無休
営業時間 17:00~23:45
交通 JR「新宿駅」東口より徒歩10分。西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩5分。



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新宿ボルガ~加賀屋

居酒屋探偵DAITENの生活 第16回 2007年3月29 日(木)   【地域別】  【時間順】



新宿 ボルガ~加賀屋



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 「もしもパンティになれたなら・・・」

 今日は、SAKURA、ASIMO君と3人で待ち合わせ、新宿はゴールデン街へ向かう。しかし、酒をのむ為ではない、咲良舎の俳優創間元哉が客演した芝居を新宿ゴールデン街劇場で見る為である。その公演とは、THE PAR★KING AREA 第1回公演【もしもパンティになれたなら・・・】である。

 当然の如く、新宿に向かう山の手線の中では、これから見る芝居の話が始まる。でも、これほど話すのに困る芝居も珍しい。場所や時間を確認しようと、ハガキ大の公演チラシを出そうにも恥ずかしくて出すに出せない。何故なら、パンティをはいた女性のヒップがアップになっている写真が大きく載っているのである。そして、題名の「もしもパンティになれたなら・・・」も困る。それで、「もしパン」という短縮名で言うことにした。キャストやスタッフたちもこの呼び名を使っているらしい。それに 「もしパン」ならば、「蒸しパンの間違い?」くらいに思ってもらえるかもしれない(?)。

 創間君から今日は楽日であり、予約している人数が多く混雑が予想されるので早めに劇場に来て欲しいと言われていた。しかし、新宿駅に向かう電車の中、急病人が出てしまい、電車が代々木駅で5分間停車した。新宿駅に着いた。たった5分の停車時間であっても、午後6時45分の新宿駅ホームは、たいへんな混雑になっていた。これでは東口まで構内を歩いていては間に合わないと判断して、迂回ルートを使い、東南口に出て新宿ゴールデン街を目指す。
 東南口から歓楽街を抜け、ビアホールの「ライオン」前を歩いて、新宿通りに出ると、目の前に「紀伊国屋書店」がある。さらに歩いて靖国通りに出て、新宿区役所交差点を渡って、ゴールデン街に至る緑道の入口に至る。緑道を歩き、路地を抜け、ゴールデン街の東端にある「ゴールデン街劇場」に到着したのは、開場時間の午後7時ちょうどであった。

 我々が最初の受付、この公演でも制作助手をしているS.A.Pメンバーの塔門あきおが忙しく働いていた。創間君からのアドバイス通り、みるみる劇場内は観客でいっぱいになって行く。

 舞台は幅5メートル弱、奥行は2メートルである。
 その舞台に向かって、五段のひな壇上の客席。客席の幅は舞台より少し狭い。1段に本来は8名程度、上の2段は調光室がある為、半分の幅しかない。ゆったり普通に座って30名の劇場といえる。それが、この日はまる椅子を1段分増設。立ち見を入れて、60名以上入っただろうか。内輪情報によれば、劇場の観客動員の記録を塗り替える盛況だったらしい。

 登場人物は5人。取り調べられる犯人役1人、所轄の刑事1人、本庁の刑事1人、婦人警官1人、被害者役1人の計5名の出演者である。5名の出演者であるためなのか、出演者の氏名はドリフターズのメンバーの名前をもじって付けてある。創間の役は、所轄の刑事、加藤茶輔刑事である。創間の同僚の婦人警官・碇谷真央役を演ずるのは、俳優原田芳雄氏の娘さんである原田麻由さんであった。

 パンティを愛し、パンティを盗む犯人を追い続ける。時にはパンティの為に涙する「まじめ?」な刑事である。創間の演技は明らかに周囲の俳優さんたちとは異質であった。テンションも違う。日常レベルの延長のような質の今時の演技スタイルより、一歩踏み込んだ「リアリティある人物」を見せて欲しいと思う。それは、「キャラクター」を作って演じて欲しいという訳ではない。「リアリティある人物」を演じて欲しいというと「日常的に存在しそうな人」を演じてしまう。私は、「本気」に見える演技が見たい、「本当に変な人」を感じされて欲しいのである。
 創間元哉は私の期待通りの怪優ぶりを発揮してくれたと思っている。いずれにしても、今回の公演は彼にとって良い経験であったと思う。この経験を今後の咲良舎の舞台で生かして欲しいと思う。


 新宿の歴史遺産ボルガへ

 ゴールデン街劇場を後にしたDAITEN、SAKURA、ASIMO君の3人は、新宿駅西口側に向かい、やきとり横町思い出横町(いわゆるしょんべん横町)からなる「新宿西口商店街」に向かう。
 モツ焼きの有名店第二宝来屋に入ろうとするが満席、小田急ハルク裏の居酒屋かんちゃん本店に向かう。途中、モツ焼き「ボルガ」の建物をSAKURAとASIMO君に見せたくて、その山小屋風の外観を見学に行く。ASIMO君が「渋いですね」と驚いている。せっかくだから中に入って少しだけ飲むことにする。話の種である。

 戦後の闇市時代(昭和20年代)には、今の思い出横町にあったらしいが、昭和30年代に小田急ハルク裏に移ったらしい。古い建物である。
 「ボルガ」とは、ロシア連邦の西部を流れる川で、ヨーロッパ最長の川、ロシア主要部を水系に含む、所謂「母なる川ボルガ」である。

 安保闘争の時代、新宿西口という場所で、当時のソビエトの川の名前をつけた店があった訳である。酒を呑み、モツ焼きを食べながら、革命と思想を語り、文学を論じた人々がいた。その時代を感じさせる数少ない場所である。30年近く前に私が来た時にも「ボルガ」は「ボルガ」であった。今も「ボルガ」は古いままそこにある。

 しかし、DAITENとASIMO君は「論じる」前にホッピーのことで頭の中はいっぱいであった。故に、すぐに移動を開始。ポテトサラダ(500円)、チューハイ(500円)2杯、ワイン(400円)、そして、モツ焼きを少々、3人で合計2500円。
 ホッピーを置いている店として調査済み、ボルガから数十メートルしか離れていない居酒屋かんちゃん本店に向かうが満席。木曜日の午後10時に満席とは、さすがは新宿駅前である。

 ホッピーが飲みたくて加賀屋へ

 ホッピーを目指して、靖国通りを渡り、小滝橋通りを少し北上してから、斜め左の裏通りに入り、少し歩いて到着したのは「加賀屋西新宿店」である。
 ホッピーが飲みたくて、特定の店が見つからないときは「加賀屋」を探す。
都内に40店舗あるというが、今時のチェーン居酒屋が苦手な私の中で、「加賀屋」に対してチェーン店という認識はない。「喜んで!」などとマニュアル然としたことも言わないし、出てくるツマミに「変な名前」もついておらず、普通に「うまい」。一軒一軒、雰囲気も違うし、ツマミも基本的な物は同じだが様々である。オヤジにとって落ち着ける独立した「居酒屋」として便利に使わせてもらっている。
 さっそくホッピー(350円)をもらい乾杯。
 つまみは、カツオ刺身(650円)、大根手羽先煮(400円)、塩らっきょ(320円)、イカ丸(570円)、せり胡麻和え(380円)、ニラ玉(420円)などをもらう。ナンコツとカシラは一人前三本で350円であった。
 さらに、レモンハイ(350円)もいただく。ここのレモンハイは、氷と焼酎の入ったタンブラーに瓶入りのサワーがついてくるスタイル。好きなタイプである。
 約1時間半の滞在で3人で5430円。一人1810円である。安い。

 芝居を見てから、居酒屋を梯子。芝居を語り、ホッピーも飲めた。居酒屋探偵DAITENらしい充実した夜であった。

新宿 ボルガ
東京都新宿区西新宿1-4-18
03-3342-4996
定休日 日曜・祝日 営業時間17:00~23:00

新宿 加賀屋西新宿店
東京都新宿区西新宿7-15-12布施ビル1F
03-3364-4194
定休日 日曜 営業時間17:00~23:00


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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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