桜木町 もつ焼き「ゴールデンもつ」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第624回 2016年9月3日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 桜木町 もつ焼き「ゴールデンもつ」


  ~ 横浜美術館~ランドマーク・タワー~ぴおシティ  ~

  


     にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  blogram投票ボタン ←クリックお願いします。


 ↓電子書籍の作成と販売が出来るサイト
ブクログのパブー | 電子書籍作成・販売プラットフォーム ←新岳大典作小説無料公開中。「新岳大典」で検索してください。


 お店の名前というものは重要である。でも、あまり奇をてらったものもよろしくない。
 最近はどうもシンプルさに欠けた店名を見かける。字が読みづらかったり、漢字が難しかったり、面白さを越えて覚えにくい。そんな店名をみかける。これは、最近の子供の名前の付け方にもいえる。店名は解りやすいものがよい。
 
 SAKURAと二人、みなとみらい地区にある横浜美術館「メアリー・カサット展」を見に行った。
 とても興味深い女性画家であり、横浜美術館のサイト情報によれば、
 〈メアリー・カサット(1844-1926)は、米国ペンシルヴェニア州ピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれました。画家を志し、21歳のときに父親の反対を押し切ってパリに渡りました。古典絵画の研究から出発し、やがて新しい絵画表現を模索するなかでエドガー・ドガと運命的な出会いをとげ、印象派展への参加を決意します。〉とある。
 アメリカ人女性でありながらパリ印象派の一人となった訳であり、その経歴の面白さに絵画そのものだけではなく、会場では展示された年表から数十分も離れることができなかった。結局、二時間半ほど横浜美術館にいたことになる。
 
 さて、十分に頭も身体も疲れた我々が向かったは、パリ印象派の絵画を見ても、フランス料理店ではなかった。もつ焼き煮込みの店である。
 
 ストレートで解りやすく、それでいて、強烈な印象を与える店名が横浜市営地下鉄桜木町駅の駅ビル、「ぴおシティ」の地下二階にある。もつ焼き・煮込み「ゴールデンもつ」だ。

 まずは、抹茶色の巨大な暖簾が強い印象を我々に与える。(写真)

   

 巨大暖簾の右手に入口があり、黄色い小さな暖簾と赤提灯。やはり、大きな「ゴールデンもつ」のアクリル看板もある。
 さらに、お店の入口の右側に、白地に金文字で「ゴールデンもつ」のまぶしい巨大ロゴマーク(写真)。

  

 黄色い暖簾をくぐって中に入る。
 店内はかなり混んでいた。
 入口から右手に長いテーブルがある。その向こう側にテーブル席がいくつか。右手に配膳口があり、その中は調理場のようだ。
 壁には何台かの液晶テレビがあり、場外馬券場が近い桜木町らしく、競馬の開催日には競馬のテレビ中継が映し出される。

 入口すぐの長いテーブル席の一角に二人で座った。

 まずは、樽生ホッピー大(四九〇円)。
 SAKURAキリン一番搾り中瓶(五〇〇円)を注文する。

 樽生ホッピーには、四一〇円もあるとのこと。は普通のホッピージョッキである。
 今日は、キリン一番搾り中瓶ではなく、キリン秋味とのこと。

 もつの煮込み(三三〇円)を注文。ちょうど良いサイズの小鉢である。
 さらに、エシャレット(二七〇円)を注文、味噌だれが良いと咲良。
 ポテトサラダ(二七〇円)も頼んだ。

 かしら二本(二七〇円)となんこつ二本(二七〇円)。
 
 なんこつは、硬めのこうこつに近いなんこつであった。久しぶりである。

 男性の一人客の方が頼んだ飲み物。
 ゴールデンボンバー(四一〇円)といって、名物飲み物であり、中身はシャリシャリに凍らせたキンミヤ焼酎に梅シロップを入れたものとのこと。次回は頼みたいものである。

 店内は混んでいるのに、うるさくない。
 どうやら、今日は早めにお店を閉める日らしく、表に椅子が一つ置かれ、そこにその旨が書かれた紙が貼られたようだ。
 残念そうに帰ってゆく人々。

 下町のハイボール(三五〇円)を一杯飲む。
 それから、日本酒二合(七五〇円)とお猪口を二つ。

 えんどう豆が無いので、枝豆(三五〇円)を頼む。

 外の貼り紙を見た女性たちが店内に入ってきた。

 「山形から来たんですけど・・・ダメですか?」とのこと。
 お店の方に断れ、実に残念そうに帰っていった。

 横浜美術館で味わった快い疲れに酒がしみてゆく。

 今回のように、良質な芸術に触れることもできる美術館があり、高層ビル郡を抜け、数分歩いた場所で大衆的な酒場に入ることもできる。それが横浜の奥深さである。

 午後六時から七時半まで、一時間十五分の滞在。お勘定は二人で三八五〇円であった。
 




 桜木町 もつ焼き「ゴールデンもつ」
 住 所 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
 電 話 045-681-2538
 営業時間 11:30~22:00
 定休日 年中無休
 公式サイト 桜木町ぴおシティサイト http://www.piocity.com/shop/motu.html



 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

 演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。



テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

桜木町 立ち飲み「はなみち」 

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第596回 2015年09月12日(土)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】




 桜木町 立ち飲み「はなみち」 

  ~ 最短の滞在時間20分は至福の時であった ~

  桜木町立ち飲み「はなみち」


     にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  blogram投票ボタン ←クリックお願いします。

 ↓電子書籍の作成と販売が出来るサイト
ブクログのパブー | 電子書籍作成・販売プラットフォーム ←新岳大典作小説無料公開中。「新岳大典」で検索してください。


 みなとみらい地区でのある用事を済ませた後、次の用事まで時間が出来たので桜木町駅へ行った。
 休日でもあり、少しだけ飲みたい気持ちになった。時間が無い時はやはり立ち飲み店がいい。しかし、近くの野毛の街が動きだすまでは間がある。そこで、JR桜木町駅から横浜市営地下鉄ブルーライン線の桜木町駅への連絡通路へとエスカレーターで降りていった。この連絡通路は桜木町・ぴおシティというテナントビルの地下につながっている。その地下二階を目指したのである。
 もう一軒の立ち飲み店のことが頭にあったのだけれど、考えてみれば、そのもう一軒には仲間と数週間前に入ったので、手前の別の立ち飲み店にすることにした。元々は「第三酒寮キンパイ」という店名であったが数年前からは立ち飲み「はなみち」に変わっていた。

  桜木町立ち飲み「はなみち」

 桜木町駅の東側(海側)の様子は本当に変わってしまった。駅前から見えるのは海よりもランドマークタワーなどの高層ビル群である。(下写真)

  桜木町東口駅前 ← 桜木町駅の東側

 反対側は野毛界隈である。線路をはさんでまったく違う世界がひろがっているのが面白い。
 「はなみち」とは、やはり、芝居や映画や演歌の「男の花道」からきているのだろうか。

  桜木町立ち飲み「はなみち」

 地下の通路に、まるで舞台装置のような建具で仕切られた空間がある。
 長方形のそのお店には、手前左、中央、裏と三方から入ることが出来る。
 カウンターが手前から奥にかけて続き、周囲の仕切りの壁にもカウンターがある。まだ昼の1時だというのに、すでにたくさんの方々がいる。中央の入り口脇の壁側カウンターに場所を確保してから、大カウンターの中央に置かれた古いレジの前に立ち、忙しそうな大将の手が空くのを待つ。大将の背後に狭い調理場が見えた。そこでは、女将さんらしき方が調理中。
 レジに表示された金額は「3090」のまま止まっているようだ。レジではなく、単なるつり銭箱。レトロである。

 レモンサワー(三五〇円)とポテトサラダ(二五〇円)を頼む。

 私の注文を聞いたとたんに、大将が大きな声で「はい、ポテト!」と調理場の女将さんへ注文を通す。
 支払いを済ませ、レモンサワーを受け取り、少しあってポテトサラダの器を受け取って、壁際カウンターの前に戻る。

 レモンサワーの焼酎が濃い。ポテトサラダは塩気が多い。やはり、男の花道か。
 競馬帰りのお客さんたちが話している。

 「やられちゃったよ、そんで、こうやって飲んでさ」

 短冊メニューを観察する。
 サッボロ黒ラベル大瓶(五〇〇円)は安い。
 たこぶつ(三〇〇円)の短冊に「やらかい」と赤文字で書いてある。
 「やわらかい」ではない「やらかい」なのである。
 やらかいたこを食べることにした。凄い量である。たこ八片で三〇〇円は安い。
 こちらは魚介類がメインの料理。うに、まぐろ、かつお、赤貝、全部三〇〇円で提供される。

 カウンター上に、二台ある酒の自動販売機が置いてある。年代物の様子。価格は百円玉二枚である。
 自分で右手のカゴの中のコップをとって、注ぎ口の下に置き、百円玉二枚を投入口に入れて、「ひや酒」と「燗酒」の二つあるボタンのどちらかを押す、するとコップ一杯分の酒がコップの中に出てくるのだ。燗酒を選んだ。
 熱燗ではないぬる燗である。ぬる燗好きの私にはちょうど良い。奥側の酒自動販売機の周りは年齢層が高いようだ。

 たこで酒を楽しむ。
 店内が人でいっぱいになってきた。さて、移動することにしよう。
 器をカウンターに返して外に出た。

 午後1時から1時20分まで、わずか20分の滞在であった。最短の滞在時間だったかもしれない。
 酒二杯つまみ二品で払ったお金は全部で1100円である。安い。

 帰る男の花道は地下道であった。


 桜木町立ち飲み「はなみち」

桜木町 立ち飲み「はなみち」
住所 横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 非公開
定休日 日曜・祝日
営業時間 月〜金 12:00.~20:30 土 12:00~19:30
交通 JR桜木町駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩1分


 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

 実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

桜木町 立ち飲み「石松」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第360回 2010年8月7日(土) 【地域別】  【時間順】



桜木町 立ち飲み「石松」 第2回


 桜木町立ち飲み石松外観その1
    ←クリックお願いします。にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。

blogram投票ボタン ←クリックお願いします。



 前回の店を出た後、yousaku氏と日ノ出町から野毛の街を歩いてみることになった。長者橋を渡り、最初の路地を覗くと、yousaku氏と一緒に入ったことのある店、第80回で紹介した「第一亭」があった。
 「第一亭」の道には入らず、その次の道に入ってゆく、右手には元祖満州焼の店「庄兵衛」の支店がある。次の角を左に曲がると第81回で紹介した「お秀」がある。その時もyousaku氏と御一緒した。
 住所表記は宮川町だ。少し広い通りに出る。渡った向側は野毛町。その通りを右に行けば、「ホッピー仙人」で有名な都橋商店街のある都橋に出る。
 渡った向側の道を進み、次の十字路を右に曲がり、また十字路に出た。この道が「野毛のメインストリート」と居酒屋ファンの間で呼ばれる道である。この十字路をまっすぐ少しゆけば、右手に馬鹿鍋で有名な「浜幸」があり、十字路を右に曲がれば右手に焼鳥「末広」がある。この店はyousaku氏と、同じく横浜の友人の濱也耕誠氏と3人で入ったことがあった。
 「野毛のメインストリート」に入った。少し進んで右手の第二港興産ビルという雑居ビルの二階には第14回で紹介した居酒屋「トモ」がある。
 少し進み、十字路を過ぎる。左手に立ち飲みの「福田フライ」、その斜め右手前に焼き鳥の「若竹」、その向こう隣には、同じく第14回で紹介した、中華料理の「三陽」がある。今日も3店舗全部が盛況である。
 その次の角を左に曲がる。さらに歩いて十字路の右角には居酒屋「石松」があった。この「石松」には、前に何度か入ったことがある。今日はこの「石松」には入らなかった。石松の角を右に曲がり少しゆくと、第3回で紹介した味処「叶屋」がある。その時は、yousaku氏濱也耕誠氏とも御一緒している。次の角を左に曲がって、野毛で一番広い通りである平戸桜木道路に出た。道の向側には横浜にぎわい座の地下の小ホール、「横浜・のげシャーレ」咲良舎が芝居を上演した時の打ち上げ場所、居酒屋「一ノ蔵」の合掌造り風に作った店構えが見えた。

 気が付けば、野毛の様々な有名店の前を通り過ぎてきてしまった。今回は野毛の見学の日であった。yousaku氏はあまり遅くなりたくないようなので、JR桜木町駅近くで飲むことに決めた。向かったのは横浜市営地下鉄線の桜木町駅の上に位置する商業ビルぴおシティの地下2階であった。目指したのは立ち飲み「石松」
 実はもう一軒の立ち飲み店、第三酒寮キンパイにも入ってみたかったのだけれど、すでに片付けに入ってしまっていた。
 「石松」前まで来て少し驚いた。いつも立つ場所に困るほど混んでいる店なのに、すでに、午後8時半を回っているからだろうか、店内で立ち飲む人の人数は5名ほどであった。こんなに空いている石松を見るのは始めてである。(注.因みに上の写真は今回撮影したものではなく前回の写真である。)

 「いいですか?」とお店の方に聞く。そう聞いたのは閉店が近いのではないかと思ったからである。
 「どうぞ」と若いアルバイト風の方が答える。カウンターの真ん中辺りに2人で立った。

 以前に紹介したのは第281回、その時は一人、その前はyousaku氏と二人だった。sakuraと来たこともある。思えば、けっこう来店している店であった。
 
 まずは、レモンサワー(320円)を二つ頼んだ。もつ煮込み(380円)と冷やっこ(260円)がつまみである。先払いの最初の支払いは1,280円。
 私達が立った場所はドリンク類を作る場所である。すぐ目の前の棚の中にサワーグラスが沢山並んでいる。注文にすぐに答えられるように、そのサワーグラスには焼酎が下から4センチ程入っていた。この焼酎の量は凄い。
 
 先客の方々が帰って行く。我々以外に二人の方が立っているだけになった。静かである。
 「こういう静かなのもいいね」とyousaku氏
 
 壁を見ると大きく釜揚げしらすからし醤油あえ(400円)と書いてある。頼む。釜揚げしらすとくれば、やはり日本酒である。大徳利(490円)も追加した。

 カウンターに向かい、目の前の青年の手元を見ながらyousaku氏と話す。こんな静かな石松は初めてである。当然のように、今までに一緒に行った店の話になる。城南居酒屋探偵団横浜支団長であるyousaku氏とは、酒場に関するセンスが本当によく合うのだ。

 午後8時40分から9時20分まで、40分ほどの滞在。二人で支払ったお金は2,170円であった。

 桜木町駅からJRに乗り、yousaku氏は横浜駅で降りた。このまま、京浜東北線で大人しく帰ればよいものを次の街を散歩(徘徊)するうちに、ある店に入ってしまったのである。
 本当に偶然であるのだけれど、そのお店では、驚きのイベントが待っていた。

 (つづく)



桜木町 立ち飲み「石松」
住所 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 045-201-1320
定休日 不定休
営業時間  ?
交通 JR根岸線桜木町駅下車徒歩5分・横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩2分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking

こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ

実力派俳優になりたい人は→ SAKURA ACTING PLACE 公式サイトへ

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

桜木町 立ち飲み「石松」

居酒屋探偵DAITENの生活 第281回 2009年11月15日(日) 【地域別】  【時間順】




桜木町 立ち飲み「石松」

   桜木町立ち飲み石松外観その1   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。


 横浜の人生の先輩、YOUSAKU氏濱也耕誠氏第3回第80回第81回に登場)が参加されている、横浜の劇団、映劇にゅうくりあの第1回公演、「あたしが道をやってくる~お伽草子 横濱物語~」を観劇する為、横浜駅の西側にある相鉄ムービルビルの3階にある相鉄本多劇場に行った。
 2003年12月にシアターΧにて上演した咲良舎公演「金狼」(原作:久生十蘭/脚本:守輪咲良・新岳大典/演出:守輪咲良)に客演していただいた吉浜直樹氏も出演されており、制作は長年横浜演劇に係わり、映像製作の仕事をされてきた樋口伊喜夫氏である。

 観劇後、劇場出口で上記の皆さんに御挨拶をする。最終回でありお忙しいと思うので、芝居の感想などは後日ということで早々に劇場を後にした。まだ、午後4時である。せっかく横浜に来たのだから野毛に行こうと思い、横浜駅からJR根岸線に乗り、桜木町についた。

 桜木町駅で降り、改札を出て右方向に行くと、地下に降りる自由通路がある。降りてさらに地下には横浜市営地下鉄線の駅がある。この駅の上の位置にあるのがぴおシティという複合ビルである。比較的大衆的なお店が多く、地下に立ち飲みや居酒屋が数軒ある。
 その中でもいつも混んでいるのが地下2階にある立ち飲み「石松」である。

   桜木町立ち飲み石松外観その2

 間口は10メートルくらい、奥行が2メートル程しかない横に長い店構えである。向かって左端に調理場があり、その前に格子窓があって、窓の外に奥行きの無い台があり、5人ほど立つことが出来る。その右側にカウンターがあり、10人ほどが立つことができる。カウンターの中は調理場。カウンターの右隣には店からはみ出した位置に冷蔵庫があって、その上に石松と書かれた赤い提灯が下がっている。冷蔵庫には大きなキャスターがついており、閉店時に店の中に入れることが出来る。その冷蔵庫の右側にもテーブルが1つ、その周りには8人ほどが立てる。その奥の壁際に長いカウンターがあって、ここに十数人が立てる。さきほどのテーブルの隣、奥カウンターの前にも10人は立てるテーブルがある。このテーブル二つは閉店時に店の中に押し込むようになっているに違いない。さらに、店の右側、完全に外にあたる場所にもビールケースを重ねてお盆を上に載せた簡易テーブルがあった。公式には28人となっているが実際には40人以上が飲めるに違いない。

 この日も土曜日の4時半ですでにかなり盛況あった。黄緑色の暖簾が店の前にかかっていて、お客さんの背中が暖簾の間から見える。外から見ると立てる場所が無い。暖簾がたくし上げてある場所が一カ所あって、そこから奥のカウンターが見えた。そこに1人分の隙間を発見。しばらくたたずんでから店の外に立っている二人の女性のうちの1人に、1人であることを告げると「あちらへどうぞ」と言われた。左右のお客さんに「すみません」と声を掛け、その場所に入り込んだ。先客の方の皿やグラスが残っている。

 壁際カウンターで左に身体を向け、いわゆる〈ダークダックス状態〉で立つ。皿やグラスを片づけにきたお店の女性に、チューハイ(320円)と自家製シメサバ(400円)を注文する。
 左は隣の男性の背中、その向こう側の女性二人と話している。右側は男性二人客。二組の間の50センチほどの隙間で飲む。

 自家製シメサバはビニール皿にのっている。千円札を出して女性に渡し、釣り銭をもらう。シメサバを食べ、チューハイを飲む。そして、周囲のお客さんを観察する。に描きたくなる先輩たちの横顔。深く刻まれた、年輪を感じさせる風情。一人一人古木の味わいがある。面白いことにほとんどの方が帽子を被っている。ハンチング、野球帽、様々な帽子だ。話題はギャンブルとスポーツ。若い人と違い、ざらついたその声もいい。

 飲物のメニューを見ると、ビール大瓶(490円)、生ビール中(500円)、酒大とっくり(490円)、マッコリコップ(270円)などがある。ホッピーは無いようだ。
 もつ煮込み(380円)も頼もうと思ったが次のことを考え止めた。食べ物はやはり刺身など生ものが豊富である。
 左隣の男女3人の方が帰る。そこへ千円札をにぎりしめた男性がやってきた。お店のお姉さんを待っている様子。みんな秩序を守っているのだ。忍耐強い日本人がここにいる。
 この「石松」では長居は無用である。テーブルを拭き、整理をして立ち去ることにした。
 
 4時30分から4時50分まで20分ほどの滞在。支払った金額は720円であった。

 地下2階から1階のフロアにエスカレーターで上がり、西の端の階段から地上へ上がる。上がってすぐの道を入ってゆく。その向こうに酒場の迷宮である野毛の街があるのだ。

 (つづく)



桜木町 立ち飲み「石松」
住所 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 045-201-1320
定休日 不定休
営業時間  ?
交通 JR根岸線桜木町駅下車徒歩5分・横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩2分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking

こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ

実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

FC2カウンター
プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

地名タグ
↓【地名をクリックするとその地域の記事だけが表示されます】

蒲田 吉田町 天王町 保土ヶ谷 黄金町 所沢 自由が丘 平沼橋 野毛 横浜 桜木町 雪谷大塚 藤沢 武蔵新田 二俣川 戸部 西横浜 東神奈川 中目黒 下北沢 池上 日吉 多摩川 田園調布 千鳥町 洗足池 新丸子 新橋 蓮沼 石川台 長原 緑が丘 大岡山 矢口渡 元住吉 下丸子 大崎広小路 五反田 沼部 祐天寺 鵜の木 大井町 奥沢 渋谷 高円寺 武蔵小杉 尻手 川崎 鹿島田 向ヶ丘遊園 御徒町 東京 浜松町 学芸大学 御嶽山 雑色 中延 荏原中延 荏原町 二子新地 登戸 関内 鶴見 椎名町 池袋 戸越銀座 吉祥寺 戸越公園 目黒駅 平間 久が原 高田馬場 下高井戸 三鷹 大崎 秋津 新宿 大森 旗の台 恵比寿 都立大学 石川町 日ノ出町 綱島 武蔵小山 神田 秋葉原 上野 三軒茶屋 新馬場 不動前 立会川 鮫洲 三田 東銀座 西馬込 西小山 浅草橋 両国 笹塚 西大井 馬込 武蔵新城 新川崎 神泉 北品川 新小岩 武蔵溝ノ口 小島新田 神楽坂 水道橋 日暮里 西日暮里 野方 赤羽 大倉山 飯田橋 小石川 代々木 王子 十条 世田谷 山下 豪徳寺 深川 

新岳大典作小説リンク
ブクログのパブー発表中の「居酒屋短編小説シリーズ」
カテゴリー
ブログ内検索
居酒屋探偵団関連リンク
おすすめサイト ◎新岳大典が管理しているブログ、サイト、facebook
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる