武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第509回 2013年3月8日(金) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」

  ~ 古典酒場好きは映画「ブレード・ランナー」が好き ~


  武蔵小杉「くろちゃん」

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 新丸子前回紹介したお店を出たRAM元帥と私は、東急線には乗らず、JR武蔵小杉駅を目指した。
 RAM元帥は武蔵小杉駅から帰り、武蔵小杉駅にOZAKI先生が来るからであった。
 しかし、OZAKI先生は現れない。RAM元帥と、そのまま改札で別れる。
 
 少しすると、背後でOZAKI先生の声がした。

 「あの、すみません。早く来てたんですけど、きっと、まだ飲んでいるかと思って、その辺をブラブラと・・・」

 ここからは、OZAKI先生と二次会である。お店が代わるだけではなく、飲む相手も代わるというのもめずらしいことかもしれない。飲み屋さんの梯子ではなく、飲み相手の梯子である。

 JR武蔵小杉の改札を出て左手に行き、左手の東急線方面ではなく、すぐ右手に降りる狭い階段を降りた。降りてみると、そこは東急線とJR線の間の新しい広場になっていた。
 
 そこに建っていたのは、「エクラスタワー武蔵小杉」という新しい複合再開発ビルであった。
 東急東横線・目黒線に現在ある1階改札とは別に、この施設直結の4階改札が出来るそうで、西側の39階の高層ビルには、スーパーマーケットや様々な店舗が入り、4階には川崎市立の図書館が作られ、東側の4階建ての駅前ビルにショッピングモールや医療モールもできるとのこと。

 武蔵小杉の街 ← 「エクラスタワー武蔵小杉」



 「エクラスタワー武蔵小杉」を見あげながら、東急東横線と目黒線の西側に広がる飲屋街を目指した。
 駅東側にもすでに高層マンション群が建っている。

 武蔵小杉の街
 ↑ 左からステーションフォレストタワー、ミッドスカイタワー、ザグランドウィングタワー。

 
 再開発計画図を見ると、かなりの数の高層マンションや商業施設がこれからも増えることになっている。
 川崎市の東側地区の中心、JR川崎駅西口が大きく変貌したように、川崎市の中心に位置する武蔵小杉周辺もさらに変貌をする。

 武蔵小杉の街

 そんな中、ほんの少しだけ残された「闇市的」飲み屋街に足を踏み入れた。 
 真新しい高層ビル群、そして、その足元の古い飲屋街、このまったく違うセンスの場所が共存している様が興味深いのである。
 特に新しい見方ではないとは思うけれど、やはり、リドリー・スコット監督の映画「ブレードランナー」で描かれた世界を思い出した。
 自分がそうであるからかもしれないけれど、古典酒場好きは、映画「ブレードランナー」が好きに違いないと思う。

 武蔵小杉の街

 「センターロード小杉」の北側の入口から入った。
 この小さな路地は、T字形をしていて、西側と東側にも入口がある。
 この東西の道の中央辺りに、今日の2軒目のお店はあった。炭火焼鳥「くろちゃん」である。
 「くろちゃん」の斜め前には、第354回で紹介したお店があり、何度も訪問しているけれど、「くろちゃん」を記事にするのは始めてである。

 OZAKI先生と二人で中をのぞく。

 「いい感じじゃないですかあ」
 「そうだね」

 入口を入ると左手にカウンター席が5席、カウンターの中は調理場である。右手にはテーブルがたくさん置かれている。テーブルとテーブルの間隔は狭い。
 入って右手の一番端の席に座った。店内には男女のグループ客、男性グループ客、カップルと、様々な方々が座っている。どちらかといえば、服装はカジュアル。

 まずは、キリンラガー大瓶(530円)。私としては本日の2回目、OZAKI先生にとっては1回目の乾杯である。

 つまみは、備長マグロ切り落とし(500円)、うど酢(400円)、高菜の油炒め(300円)を頼んだ。

 「高菜、予想外の多さですね」とOZAKI先生
 「塩分が強いから、白い御飯と一緒に炒めて炒飯にして欲しいねえ」と私。

 ビールがすすむ高菜である。すぐに、焼酎お湯割(300円)に切り替えた。

 OZAKI先生と会い、二人だけで飲むと、ついつい昔話になってしまう。歳をかさねたからではない、若い頃からそうであったように思う。

 OZAKI先生は、うずらの卵好きである。うずら串(100)を2本と、ねぎ焼(100)を2本、頼んだ。さらに、シューマイ(400円)もお願いする。

 OZAKI先生お湯割(300円)に切り替える。
 
 以前から会うたびにでる、新丸子のスタジオで音楽で遊ぼうという話にまたなった。お互いに忙しくなかなか実現できない。

 すでに11時近くなっていた。
 毎日、朝になって眠る生活をしているOZAKI先生にとっては、晩ご飯の時間である。
 ゆえに、焼おにぎり2個(300円)と納豆天(350円)を頼んだ。
 味噌汁がついてきた。

 「味噌汁はいいですね」
 「ラーメンでしめる気分にはならないよね」
 「身体に悪いですから・・・」
 
 ラーメン関係の御商売の方々には申し訳ないけれど、半世紀ほど生きてしまった我々としては。

 「しめは、ラーメンよりも一杯の味噌汁である」

 午後11時で「ラスト・オーダー」となった。

 「先にお勘定をお願いします」と言われ、お勘定を済ませる。4,750円である。

 ふと、気づけば、店内に流れる曲は、

 中島みゆき作詞・作曲/研ナオコの歌で「あばよ」であった。

 「明日も今日も 留守なんて みえすく手口 使われるほど 嫌われたなら しょうがない 笑ってあばよと 気取ってみるさ」

 閉店時間である。単なる偶然か、意図的なのかは不明だ。

 午後10時から11時20分まで1時間と20分の滞在。

 JR武蔵小杉の改札でOZAKI先生と別れ、ぶらぶらと街を歩く。独りである。

 (了)


武蔵小杉 炭火焼鳥「くろちゃん」
住所 神奈川県川崎市中原区小杉町3-430-1 千里ビル1F
定休日 日曜日
営業時間 平日11:30~23:30/祝日14:30~23:30
交通 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅南口徒歩1分/JR武蔵小杉駅改札より徒歩3分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)

居酒屋探偵DAITENの生活 第354回 2010年7月24日(土) 【地域別】  【時間順】



武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)



 武蔵小杉割烹こすぎ外観

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 土曜日の午後である。用事を済ませた後、東横線の武蔵小杉へ向かった。酷暑の中、ずいぶん巡り巡ってからやっと入った店は、始めての訪問でありながら、どこか見覚えのある店であった。東急東横線の武蔵小杉駅南口の改札を出て、東急ストア脇の通路を行くと小さな駅前広場に出る。目の前を見ると「センターロード小杉」と書かれた黄色いアーケード看板が見える。その看板の下をくぐって路地に入り、右手のさらに細い路地との角に、その店、割烹「こすぎ」はある。
 店の外側にどこかで見た看板がある。そこには、「オールタイム大サービス、ビール(大瓶)・・・390円、レモンサワー・・・100円、チューハイ・・・100円」と書かれている。店の前には「レモンサワー、チューハイ、オールタイム100円」という手作りの大きな看板も置いてある。学祭の模擬店の看板を思い出した。
 東急東横線の中目黒あたりで飲むことの多い方は、すぐに気づかれるかもしれない。「割烹こすぎ」という店名ではあるけれど、実は中目黒祐天寺を中心に展開する地域居酒屋チェーン「大樽」の支店なのである。

 営業時間は4時30分から24時となっており、年中無休である。しかし、店に入ったのは午後3時15分であった。土曜だけかもしれないけれど、早く店を開けてしまい開店準備をしているのである。実際に調味料を入れ替えたり、割り箸を追加したりしながら注文に応えていた。
 店内に流れるのは演歌。北島三郎や藤圭子である。店内で働くのは、中目黒の店がそうであるように、インド系の女性である。中目黒の店で見たことのある顔だ。この人は日本語が上手である。

 一杯目はホッピー(400円)にする。原理主義的に飲もうと思い、氷を2、3個だけ入れてもらう。しかし、実際には冷えた生ビール用ジョッキに焼酎を入れて、冷えたホッピーと共に出してくれた。
 竹輪や野菜をマヨネーズであえたお通し(200円)が来る。もつ煮込み(330円)を頼む。シロと根菜類をよく煮たもので、量もちゃんとある。

 ほぼ正方形の店内。入って左側には大きな長テーブルがひとつ。テーブルの右側にだけ椅子を8個ならべてカウンター席のように使っている。一番奥に4人掛テーブルが2つ。中央に6人掛けテーブルが6卓、8人掛けが1卓。右側の小上がりは四人掛けが四つ。一階だけで70人以上が座れる計算になる。入って左手には二階へあがる階段もある。二階席も広いのであろうか。置かれているテーブルや椅子にバラバラなものが使われている点も含め、中目黒や祐天寺の「大樽」の各支店にとても似ている。まるで「海の家」のような簡易な作りである。

 冷やしトマト(330円)を頼んだ。
 店内には、6人席の一つにギャンブルの作戦会議中の3名の皆さん。壁際の席に男性客が1人。その方は店内の様子をデジタルカメラに納めていらっしゃった。
 しばらくして、3人連れの方が二組来られ、テーブル席とこあがり席に座られた。
 2杯目はチューハイ(100円)を頼む。ジョッキに入って出てくる。健康に良い濃さである。

 壁を見るとメニューは無数にある。安い価格のメニューもたくさんあるけれど、中にはエビと野菜のラー油炒め(680円)など700円前後の少し高めのメニューもある。

 入口に杖をついた人生の大先輩の方がやってきた。お店の女性が迎えにゆく。何か質問をされたようだ。女性がその場を離れると、私と同じ6人席の向こう端に1人で座られた。目が合うと軽く会釈をされる。私も会釈をした。
 しかし、女性が戻ってきて、大先輩を少し離れた別の席に連れて行ってしまった。その席の方が椅子やテーブルの配置からいって、帰る時も出やすいのかもしれない。
 「瓶ビールですか?」と聞く女性。常連の方に違いない。サッポロ黒ラベルは450円である。
 「(うなずいて)今日は早いね」
 「今日は3時からです・・・うなぎの蒲焼きと瓶ビールですね」
 大先輩は、うなぎ蒲焼き(530円)も頼んだようである。もしかしたら、店に入ってきてうなぎの蒲焼きの有無を聞かれたのかもしれない。
 そういえば、明日は土用の丑の日である。近くには、第22回第136回で紹介したうなぎを食べさせるお店があったことを思い出した。しかし、時間も早いのでまだ開店していないに違いない。

 お勘定をお願いする。2杯2品とお通しで1,360円であった。午後3時15分から4時5分まで50分ほどの滞在。

 外に出て、東急東横線の西側の道を歩いてみた。武蔵小杉駅周辺は大規模再開発の真っ最中である。その中でも南武線の南側であり、東急東横線の西側にあたる地区には2012年10月に地上37階地下3階のビルが建つそうである。下層階は商業施設や図書館が入り、上層階はマンションになるという。武蔵小杉駅周辺の再開発の中でも最も注目される建物ではないだろうか。この出現によって、ついに武蔵小杉はまったく違う街になってしまうに違いない。

  ※   ※   ※
 
 この後、別の街のある店に入ってみた。ずっと前から気になっていた店である。店の構えもシステムもとても変わっている。しかし、難易度があまりに高いと判断して記事の掲載は見送った。


 武蔵小杉割烹こすぎ看板

武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)
住所 神奈川県川崎市中原区小杉町3-430-1
電話 044-722-3556
定休日 無休
営業時間 16:30~24:00
交通 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅南口徒歩1分/JR武蔵小杉駅改札より徒歩3分

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武蔵小杉 小料理「鈴屋」

居酒屋探偵DAITENの生活 第208回  2009年5月8日(金)  【地域別】  【時間順】



武蔵小杉 小料理「鈴屋」

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 武蔵新城からJR南武線に乗った私とOZAKI先生は一つ隣の武蔵中原駅前に降り立った。駅の周辺を歩く。改札前のガード下にストアがあるだけで、駅周辺に買物をするような店も無い。周辺を歩いてみても商店街らしきものもまったく無い。駅の北側脇を通る中原街道の向う側に居酒屋が何軒も入ったビルが見えた。看板を見ると、各階に一軒ずつ店が入っている。どこもチェーン店のようである。二人とも最初からチェーンの居酒屋に入るつもりはない。
 ビルの隣にある交番にOZAKI先生が入っていった。しばらくして、OZAKI先生が交番から顔を出して私を呼ぶので、交番の中に入ってゆく。交番の巡査の方が親切に話を聞いてくれた。
 「ものかして、野毛にあるような酒場の集まった地域を探しておられるのですか?」と言う。たしかにその通りである。巡査の方の話によれば、そういう場所も店も周辺には無いそうである。丁寧に礼を言って外に出た。

 「僕たち、きっと普通には見えないでしょうねえ」とOZAKI先生。
 モジャモジャ頭に髭面の痩せた男、坊主頭にハンチング、ズームレンズをつけた一眼レフカメラを持った太った男の二人である。
 「気質には見えないだろうから、きっと、何かの取材だと思ったと思うよ」と私。
 こうして、我々「取材班」は武蔵中原での取材をあきらめ、中原街道でタクシーに乗車、武蔵小杉駅を目指して移動したのであった。

 JR武蔵小杉駅前で車を降りて、周辺を散策、2007年1月19日第5回の記事で紹介した居酒屋「まるみ」のそばを通る。
 さらに、武蔵小杉の有名居酒屋の前を通り、再び、東急東横線と目黒線のガードの脇に出た。ガードの下をくぐって、向かったのが小料理「鈴屋」である。OZAKI先生と入ったのは、今から三年以上前であろうか。もちろん、ブログを始める前である。

 小料理「鈴屋」はガード脇にある小さなビルの一階にある。外観の写真を撮って、入口のガラス戸を開ける。右手に7人ほどがやっと座れる小さなコの字カウンターがあり、その中が調理場になっている。調理場の中に大将が一人。カウンター席には女性客が二人座っていた。
 左手には小上がり席が二つ。手前は子供連れの御夫婦が座っておられる。奥の方の席を見ると、座布団を一部折り重ねないと置けない程の幅の狭さである。大柄の男同士が四人座るには、通路側の二人は片脚を通路に出して座らなければならない。
 すぐに、男性の一人客が次々に入ってこられ、先に来ていた女性客たちと会話が弾んでいた。やはり全員が常連である。

 まず、キリンラガービールの中瓶とグラスを二つもらい、OZAKI先生は焼酎お湯割に梅干を入れてもらった。つまみは、サーモンルイベ(630円)、ひらめ刺身(735円)を頼む。
 いろいろと昔話をしながらゆっくりと飲んだ。
 丁寧に切られたルイベと薄作りのヒラメが美しい。居酒屋で店内写真を絶対撮らないという私のポリシーを知った上で、OZAKI先生が「写真を撮りたくなりますよね」と言う。色も美しいが淡泊な味がうれしい。
 「ホッとする味ですね、北海道の食べ物は美味しいです。北海道旅行をした時、稚内で食べたホッケの皮のうまさを思い出します」とOZAKI先生。
 刺身を食べてしまうと、やはり酒が欲しくなる。我慢出来ずに燗酒一合をもらった。さらに、もう一本燗酒をもらって締めることにした。

 午後9時00分から午後10時30分まで1時間半の滞在。お勘定は2人で3,800円であった。


  武蔵小杉鈴屋看板

武蔵小杉 小料理「鈴屋」
住所 神奈川県川崎市中原区新丸子東2-907
電話 044-433-8944
定休日 日曜祝日休
営業時間  17:00~23:00
交通 JR南武線武蔵小杉駅下車徒歩2分・東急東横線/目黒線武蔵小杉駅下車徒歩3分


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武蔵小杉 酒場「玉や」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第136回  2008年8月30日(土)  【地域別】  【時間順】



武蔵小杉 酒場「玉や」 第2回

   武蔵小杉玉や    にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加中。

 新丸子のやきとり「けんもつ屋」第135回)を出ると外は雷雨であった。もともと傘が嫌いなOZAKI先生は今日も傘を持ってきていない。仕方なく、OZAKI先生と二人で小さな傘に入りながら次の店を探して歩き始めた。
 「けんもつ屋」の前の通りを武蔵小杉方面に歩くと、すぐ左手は東横線の高架になる。高架脇の道の先にはJR武蔵小杉駅の灯りが見えた。東横線の新丸子と武蔵小杉の間は本当に近いのである。
 濡れながら路地を右に曲がると、右手に「文福パート2店」がある。しかし、土曜日は休みである。さらに先に進むと左手に「文福本店」がある。中を覗く。1階の半分以上が空席であった。OZAKI先生が入ってゆく。しかし、すぐに戻ってきてしまった。
 「予約で一杯だそうです。」と言う。
 「有名になりすぎて、予約優先の店になってしまったんだねえ。もう本当の意味の地元の皆さんの店じゃないねえ。」と私。
 豪雨に濡れながらやっとたどり着いた客を予約優先で入れずに返してしまう。フランス料理店でもなければ、高級割烹料理店でもない。しかし、今や思いついてブラリと寄る「大衆酒場」ではないようである。名を売るということは、それまでの過去を捨て、何かを失うことでもある。

 それから、JR武蔵小杉駅の橋上改札の前を通り、東横線への連絡通路の脇の階段を降りて南口側に出る。雨足はますます激しくなってきた。OZAKI先生が「傘を買ってきますので、ここで待っていてください。」と言う。私の傘を渡して、10分ほど待っていると、OZAKI先生がビニールの雨合羽を着て戻ってきた。
 「傘は全部売り切れで、この雨合羽が3つだけ残ってたんです。」と言う。
 ふたたび、激しい雨の中、次の店を探して彷徨う。「文福南口店」まで行くが、中は満席のようで、中に入って聞く気力もない。仕方なく、東横線の武蔵小杉駅南口を出たすぐ前にある中華料理店に入ることにした。餃子でビールを飲みながら雨宿りである。途中、OZAKI先生が濡れたTシャツの替わりを買いに出る。強い冷房の為、濡れた身体の体温が奪われてゆく。雨あしがすっかり弱くなったところで、時間は午後9時近くなっていた。お勘定をして外に出る。

 OZAKI先生は、すっかり身体が冷え切ってしまったと言う。熱燗でも呑もうと思い、すぐ近くの「玉や」に向かった。武蔵小杉駅南口からすぐの場所に酒場「玉や」はある。「玉や」の前回の記事は2007年5月11日第22回である。

 店を入って左側には四人と二人のテーブル席がある。右側にある8人ほど座れるカウンターは、テーブル席と同じ高さである。一度、左側のテーブルに座ったが冷房の風が身体に当たるのでカウンターに移動させてもらうことにした。火の気があるのでそちらは温かい。
 本来は「玉や」うなぎの店である。しかし、まずは、メニューの中から湯豆腐(600円)をお願いする。夏である。当然、湯豆腐を頼む客はいない。
 「本当は無いけど、作りますよ」とマスターが笑って言った。
日本酒の熱燗(600円)もいただいた。熱燗が身体にしみて、体温が上がってゆくのが解る。やがて湯豆腐が出来てきた。作った小鍋のまま出てくるので暖かさがさらに高まる。
 「熱いですよ。食べて熱いと言ったら罰金100円ですよ。」とマスターがギャグを言う。
 「八月の湯豆腐・・・いいですね」とOZAKI先生。
 「〈八月の湯豆腐〉という短編小説が書けそうだね。」と私。

 テレビのチャンネルはNHKである。懐かしい歌ばかりの歌番組をやっている。常連の皆さん数人と盛り上がる。
 やがて、お勘定をして帰るお客さんがいた。雨はまだ降っている。お店の方が置き傘をお客さんに渡している。
 ガツの味噌(380円)をいただく。しばらくして、アスパラベーコン巻き2本が出てきた。「頼んでいませんけど・・・」と言うと、サービスであるという。実にありがたい。
 森光子さんがテレビに出ていた。SAPメンバーの俳優西村雄正君はここ数年、森光子さん主演の舞台「放浪記」に出演している。森光子さんの「でんぐりがえし」「万歳」に変わった、あの有名なシーンにも彼は出ているのだ。森光子さんのように、自分の好きな道でいつまでも働けることは本当に幸せだと思う。

 雷雨の為に来店客も少なく、静かな空気が流れている。午後10時を過ぎたので帰ることにする。傘の無いOZAKI先生にお店の方が傘を差しだしてくれる。しかし、傘が苦手なOZAKI先生は丁重にそれを断って、雨合羽を着ていた。有名店に断られ、武蔵小杉の町を彷徨い、たどり着いたのは優しい空気の流れる店であった。

 午後9時から10時15分までの1時間15分の滞在。お勘定は二人で2,360円であった。

武蔵小杉 酒場「玉や」
住所 川崎市中原区小杉町3-430
電話 044-722-5680
定休日 日曜祝日
営業時間17:00~23:00
東急東横線武蔵小杉駅南口徒歩1分



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新丸子「六甲」「けんもつ屋」~武蔵小杉「玉や」「一心」

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居酒屋探偵DAITENの生活  第22回 2007年5月11日(金)  【地域別】  【時間順】  【がっかり集】


新丸子「六甲」は閉店しています。
新丸子「けんもつ屋」さんは閉店・移転しています。


新丸子「六甲」~「けんもつ屋」

武蔵小杉「玉や」~「一心」


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新丸子 音楽スタジオ「studio MUGIC」

 めずらしくOZAKI先生が早い時間に身体があくというので、金曜日の午後7時にJR武蔵小杉で待ち合わせをした。
 バスを乗り違えてしまったとのことで、OZAKI先生は少し遅れてやってきた。二人して、武蔵小杉駅北口からロータリーにでて、右に回り込んで信号を渡り、東急東横線の線路脇を新丸子駅の方へ北上する。

 OZAKI先生が「川崎の空気感にはホッとさせられますね」という。「お互い生まれた地域だものね」と答える。線路沿いの道を歩いて、左の路地の奥に見たことのある看板が見えた。以前武蔵小杉に来た時に入った「あじまる」の看板である。右の東横線の高架の柱の間からは、二人で入ったことのある居酒屋「鈴屋」が見える。さらに進み、左の路地をのぞくと、武蔵小杉で居酒屋といえばこの店の名前が必ず出る居酒屋「文福」「パート2店」が右にあり、30メートルほど先の左側に「本店」がある。

 さらに、東横線沿いを歩くと、左斜めに分かれ道がある。その道を入ってすぐ左に赤提灯が一つ。もつ焼き屋「けんもつ屋」である。入口の隣に焼き台が見え、その前で少年が二人、もつ焼きをほおばっていた。曇りガラスの入った引き戸をあけると、予想していた通り、店内は満席である。「すいませんねえ」との言葉に「後でまたきます」と答え、外に出る。

 今日はちょっと見学したいと思っていた場所があった。それは、音楽スタジオである。
 新丸子駅近くにある「studio MUGIC」という音楽スタジオで、五つのスタジオを持ち、広いロビーにはバー・カウンターまであって、ロビーやスタジオ内で飲むことが出来る。
 このスタジオをOZAKI先生に見せたいと思って連れてきたのである。そのうち遊んでみようという話になった。

新丸子「studio MUGIC」
川崎市中原区新丸子町734-2 電話044-744-4994
休業日 年中無休 営業時間 AM10:00~AM6:30


新丸子 居酒屋「六甲」

 新丸子駅の改札前を通り、駅の東側に出るとすぐ目の前の十字路を左に曲がる。すると道の左側に居酒屋「六甲」があった。
 二人で中に入ったのは午後8時前であったろうか。外国人女性が二人迎えてくれた。インド人の女性であろうか。二人とも小柄でかわいい。なにやら、インド料理店に入ってしまった気分である。しかし、店の作りはまったくの「和風居酒屋」である。

 店に入ると、右に4人掛けのテーブルが2つあり、左にも4人掛けのテーブルが一つある。その奥には12、3人くらいが座れるL字カウンターが続く。
 さっそくホッピーセット(400円)2つと、シメサバ(450円)、さつまあげ(300円)、カサゴ揚げ(450円)を頼んだ。
 シメさばは、微妙な甘みがあってうまかった。さつまあげもおいしいとOZAKI先生。少し遅れて出てきたカサゴ揚げはの大きさに二人とも驚いた。サクッと揚がっていておいしかった。
 ホッピーの「中」を頼むと、氷入りではあるがジョッキの8分目まで焼酎が入っていた。

 壁に「肉入り野菜いため(450円)」という短冊を発見。「肉野菜いため」ではなく、肉と野菜の間に「入り」と小さく書き加えてある。「肉は後から少し入れた程度しか入っていないという“誠意”の表れだろうか。」などと話す。

 店内奥にテレビがあり、テレビの音が店内に小さく流れている。川崎には昔から「東芝」があり、川崎は家電製品の工場が多い。「川崎はテレビの似合う町かもしれませんね」とOZAKI先生が言う。
 入口にも書いてあったレモンサワー(100円)を頼む。小ジョッキではあるがやはり安い。なにしろ、この店はサッポロの瓶ビール大が390円である。本当に安い。

 ツマミの中に200円メニューというグループがあった。ジャンボシューマイ3個、カレーコロッケ2個、うずら玉子2本、ボンジリ串焼2本、かもつくね2本、あじひらき。以上である。

 今日は気温が低い。しかし、何故か「六甲」の店内はクーラーが強く入っていた。二人とも冷たい飲み物を飲んでいたことも手伝って、身体が冷え切ってしまった。カウンターの男性客が帰り際、インド人女性たちに、「温度調整をしなきゃ駄目だよ」と言っていた。それでも店主は店には出てこない。女性たちも解ったような解らないような顔をしていた。
 私たちが外に出たのは午後9時近くであった。1時間程の滞在で、2人で3400円であった。

新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」

「六甲」の外に出てみると、気温はさきほどより低くなっていた。この気温でクーラーをあんな強くいれている。しかも働いている人たちはインドの女性である。彼女たちはさぞや寒いであろうと、心配をしてしまった。

 OZAKI先生と2人、先ほど入れなかった「けんもつ屋」に向かう。
「けんもつ屋」の正面に立つと左端に曇りガラスの引き戸があり、1メートルほど壁があって、その右側に焼き台がある。焼き台の前には小さなカウンター、さきほどは少年たちがもつ焼きを食べていたが、ここに立って飲むことも出来るのだろうか?

 曇りガラスの引き戸から、店に入ると、すぐ右にL字カウンターがある。L字の短い側に3席、長い側に8席ほどが座ることができ、中が調理場。その先にさきほどの焼き台が見える。左側の壁に2人席が2つ。店の奥には6人ほどが座ることの出来るテーブルがあった。
 カウンター席はほぼ満員。奥の6人掛にカップル一組。左壁の2人席に座ることにする。

 まずは、冷え切った身体を温めるために日本酒(330円)の燗酒をいただく。つまみはもちろんモツ焼きである。話には聞いていたがメニューを見て驚いたのはその安さである。
ハツ(60円)、ナンコツ(60円)、レバ(60円)、カシラ(60円)、トリカワ(80円)、ネギ(80円)など2本づつ頼む。、トーフ(320円)をいただく。

 カウンターの中で若い男性が働いており、接客をすべて引き受けている。さきほどの焼き台の前には親父さんがいて、ひたすらモツを焼いており、客のいる側には出てこない。そんなことはないとは思うが、この街は店主が表に出たがらない街なのだろうか。

 モツ焼きは60円とは思えないほどにちゃんとうまい。モツ焼きは直径10センチほどのアルマイトの皿にのって出てくる。ハツやナンコツは新鮮さを感じさせる食感だった。私が一番気に入ったのはカシラ(60円)だった。レバのみタレでお願いしたが、このタレがうまかった。OZAKI先生は好物の鳥皮とネギを一緒に食べるとうまいと言っていた。焼き物全てに言えることであるが、その絶妙な焼き加減が良い。「トーフ」は豆腐だけではなく、オクラとネギと鰹節がたっぷりかかっていて、なかなか良いツマミである。

 壁に「22:00までに退店して下さい。迷惑なお客さんは即出入禁止とさせていただきます」と書いてある。なかなか厳しいが、この一点を守ればとてもおちつく店である。
 OZAKI先生が「この店はコンセプトがあったわけではなく、長い間に自然にこうなったんでしょうね」と言った。近頃のコンセプト重視で中身のない店とは違う。

 午後9時55分、約束の10時5分前に退店、1時間弱の滞在であった。お勘定をお願いすると1560円。驚きの安さである。
 店の外に出ると、すぐ前の酒屋さんの自動販売機でビッテルを買って、2人とも飲みながら、次の店に向かうことにする。酒を飲む時は水もたくさん飲む。健康の為である。

武蔵小杉 「玉や」

「けんもつ屋」を出て、右に歩いてゆくと、すぐに武蔵小杉駅前のローターに出る。そこからJR南武線の線路の下にある立ち飲み「一心」の前を通り、南武線の小さな歩行者用のガードをくぐって、武蔵小杉駅の南側にでる。イトーヨーカドーのある通りを南下して左折、東急東横線のガードが見えてきたあたり、左側に古い外観の居酒屋「玉や」がある。

 「玉や」には、以前にOZAKI先生と2人で来たことがある。
 店に入ると、右側には8人ほどが座れるカウンターがあり、右手前には焼き台がある。左側には4人掛けのテーブルが2つ。
 まずは、サワー(300円)をいただく。うなぎのくりから(280円)、新じゃが煮(400円)、焼き鳥もあるが、すでにもつ焼きを食べているので、ここではぎんなんやシシトウなどをいただいた。
 OZAKI先生が焼き台を見ながら「火はいいですね、火を前にしているだけでも酒が呑めますね」と語っていた。
 「玉や」も1時間弱の滞在であった。お勘定は2960円であった。

武蔵小杉 立ち飲み「一心」

 外に出ると、再び南武線の線路沿いまで戻り、ガードをくぐって、さきほどの立ち飲み店「一心」に入る。本日、4軒目である。
 一心は「日本酒」を中心にのませる立ち飲みである。南武線の低い歩行者用のガード脇に作られた店なので天井も低く狭い、10人も入ればいっぱいであろうか。
 まずは、吟醸桜花生酒(600円)をいただく、OZAKI先生は麦焼酎一粒の麦(300円)を飲んでいた。
 すでにお腹がいっぱいなので、つまみはトマト(250円)と、いぶりがっこ(250円)と軽いものにする。いぶりがっこは薫製のいい香りがして、酒にあう。さらに、丹沢山(450円)をいただき、本日の最後の1杯とした。「丹沢山」を飲みながら、神奈川県の丹沢の中川温泉に旅行をしようという話がでる。
 50分間の滞在。お勘定は1850円であった。

 本日は4軒で合計9770円と、2人で一万円かからなかった。4軒とも約1時間の滞在時間、移動時間に合計約1時間。これは我々としては理想的といえる。OZAKI先生とJR武蔵小杉駅改札で別れ、東横線を使って帰路についたのは、日付が変わる少し前であった。



新丸子 居酒屋「六甲」 すでに閉店
川崎市中原区新丸子東1-772  電話044-411-1093
東急東横線新丸子駅徒歩2分

新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」 すでに閉店・移転
川崎市中原区新丸子町766 電話044-733-0475
営業時間 17:30~22:00 (22:00までに退店してくださいとのこと)
東急東横線新丸子駅徒歩5分

武蔵小杉 酒場「玉や」
川崎市中原区小杉町3-430 電話 044-722-5680
定休日:日曜祝日  営業時間17:00~23:00
東急東横線武蔵小杉駅南口徒歩1分

武蔵小杉 立ち飲み「一心」
川崎市中原区小杉町3-413-2 電話 044-733-8324
営業時間 16:30 ~ 24:30
JR武蔵小杉駅徒歩1分

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

武蔵小杉 まるみ、文福、そして音楽の街

居酒屋探偵DAITENの生活 第5回  2007年1月19日(金曜)   【地域別】  【時間順】



武蔵小杉 まるみ、文福、そして音楽の街


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東横線・武蔵小杉の謎の店 居酒屋「まるみ」

 友人のOZAKI先生と会うのには東急東横線の武蔵小杉が便利である。
その日、先生と待ち合わせたのは午後8時。
 この日は自宅から武蔵小杉まで50分かけて歩いた。武蔵小杉駅の北側に同じく東横線の新丸子駅がある。その新丸子駅のすぐ近くで、カラオケボックスのような店を発見する。しかし、店の前に集まっていたのはエレキギターを背負った若者たちだった。それは、STUDIO MUGICといって、音楽及びダンスのリハーサルスタジオである。OZAKI先生は音楽家である。さっそく彼の分とあわせて2枚のパンフレットを受け取る。実はこの店のエントランスには会員制のバーがあって、同スタジオの会員はビール、バーボン、カクテル等、各種お酒を楽しむことが出来る。

 8時ちょうどにOZAKI先生に会うと、最初に向かったのは、以前から気になっていた「謎」の店である。しかし、看板のない隠れ家レストランという訳ではない。そういう偽物じみたものは好きではない。JR武蔵小杉駅前のロータリーに出て、すぐ目の前にあるビルとビルの間の路地を入ってゆく。すると、右側の薄暗い細い路地に向けて入口があり、大衆酒場と書かれた暖簾が掛かっている。そばの看板には○印の中に「味」の一字。看板の明かりが無ければ、この暖簾にさえ気づかないかもしれない。○の中に味で「まるみ」と読むらしい。実は、この前を2度ほど通ったことがある。中からたくさんの人の声が聞こえてくるので、怖いモノ見たさというか、一度は入ってみたい思っていたのである。しかし、1人で入る気持ちにはならない。気軽に入れる雰囲気ではない。

 OZAKI先生と中に入って見て、まず驚いたのは、その広さだった、ちょうど高校の教室一つ以上はあるだろうか。真四角の天井の高い空間は、高校の柔道部の道場のようでもある。入ってすぐ左に調理場スペースがあり、そこを囲むようにカウンターが作られている。このカウンターには1人客が数名。その隣に6人から8人くらい座れるテーブルが8~10個は並んでいる。さらに、奥には畳の敷かれた「小あがり」があり、そこだけで30人は座れるかもしれない。蛍光灯の照明といい、たくさんのむき出しの換気扇といい、ちょうど中小企業の食堂のようである。そこに、およそ50人ほどの人が座っていた。
 私たちは入って右に2つだけ並ぶ4人掛けのテーブルの一つに座った。空いているのはそこだけであった。メニューを見ると、豆腐、納豆、おしんこ、といった簡単なメニューばかりである。どれも安い。ただ盛りつけて出すだけで、素早く出せるものが多い。やきとりやししゃも等の焼き物も一応あるが、廻りの人がそれを頼んでいる様子もない。まずは、ビールの大瓶を一本。
 私たちの隣のテーブルは、2つのテーブルをつなげてちょうど会議室のようになっていた。そこに男女あわせて16人ほどが座っていた。まさに、職場会議が終わったあと、会議室から社員食堂に移動して軽く飲んでいる、そんな様子であった。人数の割りにとるつまみも少ない、時間も午後8時半であるから、本当に職場会議の帰りの人たちかもしれない。
 情緒とか風情とかそういうものをこの店に求めている客は1人もいないに違いない。「高度成長期の川崎の工場労働者の生活を支えた飲み屋じゃないですかねえ」というOZAKI先生の指摘に同意である。川崎西口駅前の大宮町で生まれ、今はラゾーナ川崎という巨大ショッピングセンターになってしまった東芝堀川町工場の壁を見ながら育った私としては、不思議な懐かしさと感慨をこの店に覚えた。

東横線・武蔵小杉 有名居酒屋「文福」本店

 「あじまる」を出るとすぐ裏に有名な居酒屋「文福」の本店がある。多くの居酒屋系ブログでも紹介されている店である。他に、近くにパート2店、さらに南口店もある。
 今日も店の中は混み合っていた。ちょうど外に出て行くお客さんが数名いて、その人たちが座っていた席が片付けられるのを数分ほど待っての入店。運がいい。
 まずは、生ホッピー300円である。白ホッピー、黒ホッピー、生ホッピーと、ホッピーが3種そろっていて、しかも全て300円と安い、ホッピー好きにとっては理想的な店である。他に看板料理の。「元祖カレー煮込み」(400円)、串焼きはカシラ、タン、ハツ、レバ、シロ、コブクロなどが1串100円。焼き鳥系は若鶏、皮、砂肝、手羽先、ぼんじり、などが各110円。とりあえずカシラ、タン、ハツなどをいただく。
 
 OZAKI先生と先ほどのSTUDIO MUGICの話をする。【音楽の街 川崎!武蔵小杉エリアの音楽&ダンスのリハーサルスタジオ 東急東横線 新丸子駅西口徒歩30秒】というキャッチフレーズである。川崎が音楽の街であるとは知らなかった。川崎駅西口にミューザ川崎という大型音楽ホールが出来たからかもしれない。
 彼とは昔バンドを組んでいたので、十数年ぶりに何かやるかという話になった。酒好き同志の相談であるからスタジオ内に「飲食物、アルコール類の持ち込み出来ます」という店のコンセプトに惹かれてのことである。動機は限りなく不純である。しかし、本気ではある。

 武蔵小杉の駅で別れたのは11時40分。次はスタジオ入りの約束をした。稽古帰りのSAKURAと自由が丘で待ち合わせ、帰路の数キロを歩いて帰った。飲むと不思議に歩きたくなる。

武蔵小杉「まるみ」
川崎市中原区新丸子町915 電話044-733-6018

武蔵小杉「文福本店」
川崎市中原区新丸子町915 電話044-722-8828
営業時間 17:00~23:00 年中無休  

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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