武蔵新城 焼鳥「遠州」駅前店

居酒屋探偵DAITENの生活 第207回  2009年5月8日(金)  【地域別】  【時間順】


武蔵新城 焼鳥「遠州」駅前店

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 久しぶりにOZAKI先生と歩く「南武線飲み歩き」である。お互いの用事や仕事を済ませて待ち合わせたのは、JR南武線武蔵新城駅の改札口であった。
 前回、武蔵新城を紹介したのは、第146回焼鳥「かとりや」新城店の記事である。今回は特に事前の下調べもないまま歩くことになった。噂によれば、武蔵新城には「焼き鳥(もつ焼き)」の業態が多いらしい。前回は改札を出て右側に行き、駅前のローターに向かって右側の方を散策した。今回は左側の商店街の裏側を散策してみることにした。駅前ロータリーを渡り左手に路地がある。その路地に入って突き当たった左手の角地に「遠州」という焼き鳥店を見つけた。名前だけは知っていたがまったく情報がない。

 外観の写真を撮る。表には水車のような形の赤い看板が目に入る。さらに、建物の斜め角には白地に黒文字で「遠州」と書かれた大きな看板も目立っている。縄のれんをくぐり、格子のガラス戸から中に入る。右手には弓形のカウンターがあり、その中は調理場、左手には四人掛けのテーブル席二つ。奥には、座敷席が見える。二階もあるようだ。
 店内には焼き鳥の煙がただよい、美味しそうな甘い匂いが食欲をそそる。大画面テレビではナイター中継が流れている。

 ますば、レモンサワー(400円)を2杯。焼き物は、カシラ、鳥皮、レバをタレで2本ずつたのんだ。
 「全部タレとは珍しいですね」とOZAKI先生。
 一本95円、2本縛りである。さらに、レバ刺(580円)を追加。
 今日も忙しかった。様々な問題との出会いとその解決の日々。レモンサワーで人心地ついて、近況などを話すうちに、レバ刺がやってきた。甘味があっておいしいレバである。
 「このレバ刺しはすごいですよ」とOZAKI先生が言う。
 さらに、めざし(350円)も頼む。どの料理にも、みんなレモンが着いてくる。レモン好きの私は少し絞ってはレモンサワーのグラスに放り込んでしまった。

 さて、焼き物である。やわらかくうまい鳥皮だ、OZAKI先生の好物である。レバもカシラも美味しかった。焼きとりおまかせ盛り合わせ10本で1本サービスになる。隣のテーブルの二人連れは20本をおまかせで頼んでいた。合計22本焼き鳥が来ることになる。スポーツマンタイプのお二人であるから当然かもしれないが我々にはとても真似出来ない。

 瓶ビールは大瓶でサッポロラガー(赤星)、アサヒスーパードライ、キリンラガーの三種類があり、どれも580円である。ビール好きには程良い価格であろうか。
 二杯目は、玉の光純米吟醸(580円)でお願いする。ビアタンブラーに入り、ちゃんと皿に「おこぼし」の状態で出てきた。
 さらに、OZAKI先生がエシャレット(400円)とポテトサラダ(480円)を追加した。OZAKI先生としては珍しく注文する量が多い。出てきた料理も分量がどれも多かった。
 お酒をOZAKI先生に進呈して、私はチューハイ(400円)にした。まさに、血糖値の上昇を恐れるオヤジの姿である。
 OZAKI先生と飲むと、ゆっくりと酒を飲むことが出来る。そして、お互いの健康を気遣い、肉、魚、野菜をバランスよく食べることが出来る。ましてやシメの炭水化物なども彼は食べないので、この点でもとっても助かるのである。

 7時15分から8時15分まで1時間あまりの滞在。お勘定は二人で4160円であった。

 武蔵新城の街を少し歩いた。なかなか良い店がある街である。次回の課題として残し、JR南武線に再び乗った。次の店を探して、隣の武蔵中原駅に向かったのである。しかし、この時点では、この後の展開を少しも想像できない二人であった。

 (つづく)

武蔵新城 焼鳥「遠州」駅前店
住所 神奈川県川崎市中原区新城3-7-20
電話 044-751-2180
定休日 火曜休
営業時間  平日 17:00~23:45 土日祝日 16:30~23:45
交通 JR南武線武蔵新城駅下車徒歩2分


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武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店

居酒屋探偵DAITENの生活 第146回  2008年10月4日(土) 【地域別】  【時間順】



武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店

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 前回の店、大衆酒場「亀勢」を出たOZAKI先生と私は、ブレーメン通りを駅とは反対に西に向かって歩いてみることにした。元住吉には昔から来ているが、長いブレーメン通り商店街の端まで二人とも行ったことが無いのである。途中、気になるもつ焼き屋さんを発見した。二人とも入ってみたい気持ちを抑え、歩き続けることにした。
 ブレーメン通り商店街が終わり、JR南武線の武蔵中原駅まで歩いてみようかという話しになった。さらに進むと尻手黒川線という街道との井田一丁目交差点に出る。
 交差点を渡り少し行くと「井田」というバス停があった。通り過ぎてから振り返ると、新城行のバスがやってきた。目的地変更である。急いでバスに飛び乗った。

 JR南武線武蔵新城駅に向かうバスの中でも楽しげな二人である。東ヨーロッパから中東などを中心に、目的地を決めず旅するのがOZAKI先生の趣味である。行き先をどんどん変え気ままに旅をするのは本当に楽しいと言う。
 バスの中から外を見るのも楽しい。武蔵新城駅に到着する直前、走るバスの車窓から路地の中に「ある看板」を発見した。
 「今、かとりやという看板があったよ」と言うと、
 「居酒屋探偵とはいえ、バスの中からよく見つけますね」とOZAKI先生。
 駅前でバスを降りると、道を戻り、その路地に入った。たしかに、「かとりや」である。中を覗くと満席のようであった。すこし周辺を歩いてからまた来てみることにする。それから30分ほど路地を巡り歩いて、様々な業態の酒場を発見した。
 「南武線沿線は期待できますね、それに川崎市の街を歩いていると、どこに行ってもなんとなく落ち着きますね」と言うOZAKI先生。同感である。

 焼鳥「かとりや」新城店の前に戻ってみる。ガラス窓とガラスの引き戸なので店内はよく見える。引き戸を開いて中に入ると、右手にL字カウンターがあり、16人程が座ることが出来る。左側には四人掛けのテーブルが五卓。通路を広くとって、余裕をもった配置である。その奥は一段高くなった座敷になっており、やはり余裕をもって座卓4卓が置かれている。天井も高く、全体に広く感じる店である。全席が埋まっていた。カウンター席もぎっしり埋まっているように見えた。お店の方に指二本を示すと、カウンター席のお客さんに移動をお願いしてくれ、席が2席出来上がった。
 土曜日の為、背広ネクタイの客は皆無である。私の右隣は足元にスケートボードを置いた若者二人組であった。

 OZAKI先生は、またウーロンハイ(350円)である。私は酎ハイ(350円)にした。短冊を見ると、肉系の焼き物は一人前5本450円と書いてある。野菜は1本単位だ。同一品目5本なのか店の女性をつかまえて聞いてみる。2種+3種で5本か、2種+2種+1種で5本のどちらかを選べるという。そこで、レバ1本、なんこつ2本、かしら2本を頼み、ギンナン(140円)とネギ(90円)を2本ずつ頼んだ。レバのみタレで焼いてもらう。

 OZAKI先生が「火を前にすると、それだけで酒が飲めますね」と言う。炭火は本当に良いと思う。シルクロード沿いのアジアの国には、どこに行ってもシーカバブーなど串焼きの食文化があるという。
 そして、火は人を和ませる。アメリカには一日中暖炉の火を映しているだけのケーブルテレビがあり、かなりの視聴率であるとはOZAKI先生の情報である。

 やってきた焼き物はどれも美味しかった。OZAKI先生はレバーのタレが気に入ったようである。タレのみ少しなめてみる。あまり甘くないタレはなかなかに美味である。
 「七味が置いてありませんね、きっと、こだわりがあるのですね」とOZAKI先生が言う。
こちらの店は、焼き物にカラシと辛味噌が両方ついてくるのである。これはカトリヤの特徴である。片方のみを付けてみたり、両方をつけてみたり、味を変えることが出来るのである。

 OZAKI先生が小学生の時、遠足のバスで友達が車酔いで吐いてしまった時のことである。彼の育った川崎市北西部の子供たちよりも、私の生まれ育った川崎市南部の子供たちの方が遠足で吐いてしまう人数が多いと、バスガイドさんが話したそうである。
 今から40年前の高度成長期の川崎市南部の環境の悪さを示す話である。

 右手のスケートボードの若者たちが勘定を済ませて立ち上がった。私の足元が動いた。知らない間に彼のスケートボードの端に足を乗せてしまっていたようである。
 「ごめんね、知らずに踏んづけちゃってました」と謝る。彼にとっては大事なものに違いない、そう思ったので謝ったのである。すると、
 「もともと踏んづける物ですから・・・」と笑って答えてくれる。気持ちが良い会話である。

 今まで私が紹介した「かとりや」は、自由が丘武蔵溝ノ口元住吉の3店であった。この新城店は4軒目である。もちろん、チェーン店ではなく、暖簾分けの店であろう。他の「かとりや」も探してみたくなった。

 午後9時00分から午後10時まで1時間ほどの滞在、お勘定は二人で1,960円であった。
 さらに、次の店へ向かうべく武蔵新城からJR南武線に乗り込んだ。

 (つづく)

武蔵新城かとりや看板

武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店
住所 神奈川県川崎市中原区新城5-1-7-1F
電話 044-788-0045
JR南武線武蔵新城駅徒歩1分


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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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