蒲田 立ち飲み「炙り安」第6回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第639回 2016年1月11日(水)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 蒲田 立ち飲み「炙り安」 第6回


  ~ 立ち呑み激戦区で人気の立ち呑み店  ~

  

 

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 蒲田に用事があった時、ちょっとだけ寄る立ち呑み店といえば駅からすぐの立ち呑み激戦区にある「炙り安」さんである。2009年3月1日の第1回から数えて、今回で6回目の紹介。時折寄らせてもらうお店だ。

 

 店内は1階がカウンター席。手前からはじまって奥で左に曲がるL字カウンター。十人くらいが立てるだろうか。
 やはり、常連の皆さんは奥の店の入口が見える場所が落ち着くようだ。我々は入口に近い方に立たせてもらう。
 皆さん、入ってきてお互い声をかけあい、帰る時も挨拶をしてゆく。ここは常連の皆さんの集う楽しい酒場である。

 栄川原酒(五〇〇円)を発見。福島のお酒で、この銘柄を見つけると吞むことにしている。
 SAKURAサッポロラガー中瓶(五〇〇円)。

 珍しいツマミがあった。くわいの素揚げ(三〇〇円)である。
 さらに、タコのお刺身(三五〇円)も頼む。

 クワイは縁起の良い食材として、煮物にしておせち料理で食べられる。
 ちょっと調べてみると、クワイの食する部分は「塊茎(かいけい)といって、短縮した地下茎自身が肥大化し球状になったもので、薄皮で包まれていないもの」とあった。
 素揚げしてあるのでホクホクとして美味、ビールに合う。

 さらに、おでん。
 ちくわぶ(一〇〇円)、大根(一〇〇円)、牛すじ(一〇〇円)を選んだ。
 私がちくわぶを選ぶのは毎回のこと、最近はSAKURAは牛すじを頼むことが多い。

 

 二杯目はトマトサワー(三五〇円)を二つ。
 焼酎をトマトジュースで割ったトマト割りではなく、焼酎にトマトジュースを入れて炭酸で割るトマトサワーである。

 以前に来た時にも見かけた男性お二人が登場。数ヶ月前のことなのによく覚えているのは、その方々のホッピーの飲み方の為である。
 お二人はホッピーセットを頼む時、黒ホッピーセット白ホッピーセットを一つづつ頼んで、お互いの黒ホッピーと白ホッピーを半分づつ注ぎ、黒白ハーフホッピーにして吞むのである。
 淡色麦芽で造られるのがホッピー、濃色麦芽で造られるのが黒ホッピー、これをハーフにする飲み方もなかなか良いのである。
 この飲み方は私もやったことがあるがこれはこれで美味しい。二人で来て、仲良くハーフホッピーセットを吞む。これはもっと普及しても良い飲み方だと思う。
 
 サッポロラガー中瓶(五〇〇円)の二本目を頼む。ハーフホッピーに影響され、二人でビールをハーフでのんだのである。

 立ち呑み激戦区のこの通りにあって、人気の立ち呑み店は今日も盛況であった。

 午後六時四十五分から七時半までの滞在。この日は二人で三一五〇円であった。
 お勘定もハーフにすると一人一五七五円。


蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分




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ジャンル : グルメ

蒲田 大衆酒場「ビートル」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第632回 2016年11月8日(火)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 蒲田 大衆酒場「ビートル」  

  ~ 大衆酒場としての機能をそろえた新大衆酒場~

  

  
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  蒲田の有名大衆酒場のすぐ近くに大衆酒場「ビートル」が開店したのは2015年11月16日であった。その日は、私の誕生日。縁を感じるのである。こちらのお店にはすでに三回訪問している。居酒屋巡りの師匠の一人テリー氏BAR「OVAL」のMマスターSAKURAの四人で訪問、次はやはり居酒屋巡りの仲間のビリー氏他の四人で再訪、それから一人で訪問。
 今回の訪問は四回目であり、大衆酒場「ビートル」開店一周年まで一週間という日であった。

 店は白い暖簾に大衆酒場「BEETLE」の文字とカブトムシの絵。店名は横文字表記である。白い提灯に黒文字で「酒と飯BEETLE」と書かれている。こざっぱりとした外観。
  
  

 その外観とは違い、店の外に置かれた白いアクリル看板「大衆酒場ビートル」と漢字とカタカナで表記されており、まさに大衆酒場的である。

  

 白い暖簾は清潔感があって良い。しかし、随時洗濯と数年に一度のリニューアルが必要かもしれない。昔は酒場の藍色の暖簾で手を拭いてしまう人がいたものだ。これだけ白いと逆にそういったことはしにくいかもしれない。

  

 入口を入ると目の前には二十人くらいが座れる「コの字カウンター」がある。このカウンターは独り客にとって助かる席である。コの字の中を若い女性が行ったり来たりして、客の注文を聞き、酒やつまみを運んできてくれる。コの字カウンターの入口辺りの先端部分に座った。店の奥の右手の大きなテレビもよく見える席だ。

 ホッピーセット氷なし(三七〇円)を頼んだ。
 ホッピーもそうだけれど、キンミヤ焼酎とレモンサワーやバイスなど様々な割りものを自由に組み合わせる飲み方ができる。
 強炭酸ハイボール(三二〇円)というものもあって、ビートル1号 (強炭酸ハイボールとビール)(三八〇円)、ビートル2号 (強炭酸ハイボールと生姜)(三八〇円)、ビートル3号 (強炭酸ハイボールと胡椒)(三八〇円)といった変わった飲み方も提案されている。

 ホッピーセット氷なしに合わせてポテトサラダ(三二〇円)。ポテトサラダには揚げたポテトチップスが四枚刺さっている。食べる度にいつも面白いと思う。定番の一品だ。

 豚串のカテゴリーからカシラ串(一四〇円)と豚タン串(一三〇円)、鶏串のカテゴリーからぼんじり串(一三〇円)を選んで注文。

 ホッピーと一緒に大ぶりの串焼きを食べる。どんどん食べてしまう。
 私の目の前のカウンター端の大鍋で煮込が煮込まれている。時々、笑顔の若い女性が混ぜにくる。若い男性一人客が多い。彼女が来ると何かしか注文をする。コの字カウンターの威力か。

 シメサバ(三二〇円)を食べたくなり、合わせるのは日本酒。
 四四〇円均一で二十二種から選ぶ地酒のメニューを見る。
 山形県酒田市の麓井酒造麓井(フモトヰ(四四〇円)。
 
 すべて食べ終わり、帰ることにしてお勘定をお願いする。

 「ありがとうございます、締めのスープありますがどうですか?」と聞かれた。

 それはやはりいただくべきである。
 スープを飲んでいるうちに計算ができていた。
 レシートがきちんと出されるのだ。

 最後に消費税八パーセントの一四八円が付いて一九九八円、そこから消費税追加後の金額の端数八円を切ってくれたようで実際の支払いは一九九〇円であった。明朗会計である。

 午後六時十分から六時四十五分まで、三十五分の滞在。
 五反田にも支店があり、鶴見の大鶴見食堂とも同系列とのこと。
 店の奥の方の席ではにぎやかな声を発するグループ客もいるけれど、私のような独り客は手前のコの字カウンターに座れ、新興勢力の大衆酒場でありながら落ち着く店であった。
 出店場所も有名大衆酒場のすぐそば、メニューも豊富で、日本酒にも力を入れ、日常的に通いたくなるよう、大衆酒場としての機能をそろえた、「よく考えてあるお店」である。



蒲田 大衆酒場「ビートル」 (大衆酒場 BEETLE)
住所 東京都大田区西蒲田7-4-3 ソシアルプラザ 1F 
電話 03-6428-7375
営業時間 [月~金] 16:00~.24:00 [土・日・祝] 14:00~24:00
定休日 無休
交通 JR蒲田駅西口から徒歩2分/東急池上線蒲田駅徒歩2分/東急多摩川線蒲田駅徒歩2分



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蒲田 牡蠣料理・串焼き・串揚げ「牡蠣バル」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第626回 2016年9月16日(金)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】


 ※2016年9月14日 1,450,000カウント通過。感謝!


 蒲田 牡蠣料理・串焼き・串揚げ「牡蠣バル」


  ~ 牡蠣だけじゃないオイスターバー  ~


 


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 写真の持つ力に引き込まれる時がある。まさに、今日がそうだった。
 FACEBOOKの「お友達」、トランペッターの下神竜哉氏の美味しそうな写真を見て、こちらのお店に行きたくなったのである。そのお店は蒲田のバーボンロードにできた「牡蠣バル」さんである。

 バーボンロードは蒲田でも馴染みの街で、このブログで紹介したお店はバーボンロードだけで十軒ある。
 牡蠣バルさんは、その存在が最初から気になっていたが、本日がはじめての入店となった。

 

 東急池上線と多摩川線の蒲田駅改札口を出て左手へ。すぐ左脇にあるエレベーターを降りる。
 エレベータを出ると正面には駅高架下にある東急ストア。右手へ歩き、高架脇の道路沿いに作られた商店街を歩いてゆく。
 高架下は耐震化工事の際に入った比較的新しい店ばかりである。

 

 一つ目の十字路をすぎると、そこからは「バーボンロード」となる。

 

 「バーボンロード」、左手に「牡蠣バル」さんはあった。

 

 正面のガラス戸を入る、正面にカウンター席が七席。流れるのはやはりジャズ。
 前を通る時はいつも混んでいる様子が今日は早い時間なのでどなたもいない。
 カウンターの右端に座った。焼き台前である。カウンターの中には若いマスターらしき方が一人。
 外は、蒲田のディープな飲み屋街「バーボンロード」。しかし、店内の雰囲気はちょっと違う。

 お通しは、レバーペーストバケットが少し。生ビール(四八〇円)をもらう。
 
 まずは、焼き牡蠣(三〇〇円)をお願いする。
 実は私は生牡蠣よりも焼き牡蠣が好きなのである。

 そして、メニューを見れば、なんと「焼きとん」がある。やはり、ここは蒲田である。
 「牡蠣だけじゃないオイスターバー」なのだ。

 カシラ(一四〇円)、ハラミ(一四〇円)、トロタン(一六〇円)を各一本。
 普通のタンは今日は無く、数量限定のトロタンのみとのこと。運が良い。

 注文を終えて、食べ始めたお通し(三〇〇円)のレバーペーストが美味い。

 じっくりと、メニューを見る。
 牡蠣、焼きトン、串揚げ。
 三種のカテゴリーが食べられるのが良い。

 ワインリストもある。リーズナブルなワインをボトルでとるのもおすすめとのこと。

 やきとんがやってくる。ボリュームがあるやきとん。やはり、トロタンが美味かった。

 マスターから牡蠣談義を伺う。北海道釧路産の牡蠣は別名昆布森。身が大きく、濃厚とのこと。

 北海道の牡蠣、仙鳳趾(六五〇円)を選んだ。

 濃厚な、実に濃厚な。クリーミーなどという言葉は使いたく無い。濃厚なのである。

 「一枚の写真を見てきてしまったんです」と話すうちに、マスターの中で下神氏の写真につながり、私もマスターもお互い同じ地域の住人であることが解ってしまった。ここから話が弾んだ。

 仙鳳趾(せんぽうし)にはが入っているラッキーな瞬間もあるとのこと。
 毎年10月から2月がシーズン。

 仙鳳趾を特別に焼いていただいた。生牡蠣で食べるべき新鮮なレベルの牡蠣をあえて焼く。
 これが美味い。贅沢である。塩分と旨味の虜である。

 東名志津川仙鳳趾
 生牡蠣三種食べ比べセット(一三八〇円)がある。

 やがて、登場された方は、白ワインのボトルを一本とこのセットをすぐに注文されていた。よくいらっしゃる方か。

 午後6時30分から7時50分までの滞在。
 本日のお支払いは税込二七五四円。
 
 一枚の写真によって、馴染みの街の新しい面、良いお店を再発見した夜であった。


 

蒲田 牡蠣・串焼き・串揚げ「牡蠣バル」
住 所 東京都大田区西蒲田7-70-1  バーボンロード内
電 話 03-3737-5252
営業時間 11:30~14:00/17:00~23:30
定休日 水曜日
交通 交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


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蒲田 立飲み集会所「日本酒人」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第617回 2016年7月6日(水)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 蒲田 立飲み集会所「日本酒人」


  ~ 酒を試すのによい立ち飲み店  ~

  


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 東急池上線と多摩川線の蒲田駅ホームの北側にある「バーボンロード」の数ある立ち飲み店の中にあって、味、量、安さ、運営方法などで異彩を放っていた立ち飲み店がかつてあった。初めての来店客はとまどうばかり、しかし、店内は常連客で満員盛況であった。十年ほど前、居酒屋ブロガーの間でもそのお店のことは書かない、名前を出さないという暗黙のルールのようなものがあって、私も紹介することはなかった。
 その店のあった場所に新しい立ち飲み店が去年秋に出来たのである。

 少しだけ時間が出来た時に蒲田駅西口の「バーボン・ロード」は選択肢が多く助かるのである。
 SAKURAと「一時間だけ」という限定で入ったのは日本酒を三〇〇円からという安い価格で呑ませる立ち飲み店、立飲み集会所「日本酒人」である。

 

 「日本酒300円、つまみ100円」という看板は魅力的である。
 
  

 店内に入ると、左手にカウンターがあり、十人近く立てるようである。さらに、右手の壁際にも入口から奥にかけて壁カウンターが作ってある。さらに奥は少し広い空間になっていて、壁際にテーブル席がつくってある。周囲に立つか、置いてある簡易的な椅子に座ることもできるようだ。
 我々は一番奥のテーブルについた。SAKURAは椅子に座らせてもらい、私はやはり立って飲むことにした。
 まずは、恵比寿瓶ビール中瓶(四八〇円)をもらい。私は石川県の加賀鳶辛口純米(三〇〇円)を頼む。メニューに酒ごとの注文番号があって、加賀鳶辛口純米8番立飲み集会所「日本酒人」と書かれた専用の利き酒用ぐい飲みで提供される。(下写真)

  

 酒に合うつまみが豊富に用意されている。まずは、さつま揚げ盛り合わせ(三〇〇円)を注文、さらに、佐賀産塩のり(一〇〇円)とアジ刺(三八〇円)も追加した。

 水のボトルとグラスを出してくれるのが良い。水を飲みながら酒を試してゆくのはとても助かる。

 二杯目は、福島県のお酒、自然郷夏芳醇純米(四〇〇円)、注文番号は4番

 「4番くださいと」と言えばよいのは、間違いがなくてよい。

 自然郷(しぜんごう)は思い出のある酒である。二十年近く前、自然郷活性にごりを人生の師匠たる方から何度もいただいて、好きになった。やはり、美味い。

 さつま揚げが美味しかった。塩のりアジ刺もちゃんとしている。

 SAKURAが食べてみたいのいうので、いぶりがっこ(二〇〇円)も頼む。

 マスターに開店日を聞いてみる。
 昨年、2015年10月17日開店とのこと。定休日は今のところ無いそうだ。

 三杯目は、南部美人特別純米(三〇〇円)、注文番号17番である。

 これも美味しかった。

 酒は、三〇〇円四〇〇円五〇〇円、そして、それ以上の様々なものがあって豊富だ。

 進化した酒試飲店としても使える。このシステムはとても助かる。

 午後6時45分から7時45分まで一時間の滞在。二人で酒三杯とビール一本、つまみを四品でお勘定は税込み二六五七円であった。




蒲田 立飲み集会所「日本酒人」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-8 バーボンロード
電話 03-6428-6306
定休日 なし
営業時間 16:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。




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蒲田 立ち飲み「炙り安」第5回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第603回 2015年11月18日(水)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 蒲田 立ち飲み「炙り安」 第5回

  ~ 安定人気の立ち飲み店 ~



  蒲田立ち飲み「炙り安」外観

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 仕事先から帰る途中、JR蒲田駅の改札口に立った。
 アナウンスが流れた。
 「またか・・・」と思う。今日も人身事故で止まっていたのである。
 JR京浜東北線は実によく不具合がある。あきらめて、商店街の床屋へ行った。
 そして、混雑が終わるまで飲むことにする。

 蒲田駅の西口、東急池上線と多摩川線の蒲田駅の北側、池上線のホーム下の場所に店がたくさん入っており、道を挟んだ反対側にもたくさんの居酒屋がならぶこの地域へ来ると、毎回必ずのぞく店がある。しかし、安定した人気のそのお店は満員の様子のことが多く、あきらめて他のお店に行くことも多い。しかし、今日は違っていた、カウンターに空きがあるのだ。電車の遅れの為だろうか。
 そのお店は、立ち飲み「炙り安」である。

  蒲田立ち飲み「炙り安」外観

 入口を入って左手のカウンターの中にはマスターとママさん。
 カウンター前に立つのは、入口辺りにお一人、奥の方に三名いらっしゃった。

 真ん中辺りに立ち、ホッピー黒氷なし((四〇〇)円)とタコの刺身(三五〇円)を頼んだ。

 「男の隠れ家」という雑誌に掲載されたようである。

 ポテトサラダ(一五〇円)をメニューに見つけて頼む。
 すると、並びの方が「ママ、おれもポテサラちょうだい」とおっしゅる。
 こういった注文の連鎖は御常連がお店の手間を考え、気を遣って注文する場合も多い。
 もちろん、単に美味しいからというだけかもしれないけれど。
 
 とまとサワー(三五〇円)は炭酸が入っているタイプだった。
 しかし、後でメニューを見ると、実は炭酸を使わないトマト割り(三五〇円)もあったのだ。
 トマト割りという言葉を使うべきかもしれない。
 また、小笠原産レモンサワー(四〇〇円)というものもあった。
 
 やがて、常連の方々が次々に入ってこられた。
 すると、ママさんが「おかえり~」とおっしゃる。
 やはり人気店である。

 「おかえり」と言ってもらえるのは常連さんの特権である。
 常連ではない私は家に帰って、「おかえり」と言ってもらうことにしよう。

 二杯二品で二〇分。私としては、ベストの飲み方である。
 しかも、午後七時二〇分から四〇分まで、二〇分という短い滞在。
 お勘定は一二五〇円であった。

 JR蒲田駅改札まで行ってみると、京浜東北線は動いてはいるけれど、まだかなり遅れていた。
 しかし、一時間前とは違い、ほろ酔い気分になった今は、電車を待つのもあまり苦痛ではないのである。
 これも酒飲みの特権だろうか。
 


蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分



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蒲田 もつ焼き「とんた」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第592回 2015年06月2日(火) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】



 ※2015年6月14日 1,380,000カウント通過。感謝!

 蒲田 もつ焼き「とんた」

 ~ 路地裏の猫のあとを追って ~


  


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 池上線と東急多摩川線の蒲田駅のホームと、JR蒲田西口駅前から東急線と平行に並んで西に延びるアーケード街「サンロード」との間の辺りは、「蒲田」でもっとも酒場が密集している地域かもしれない。東急蒲田駅脇の道は、駅近くから「くいだおれ横丁」、続いて「バーボン・ロード」となる。今まで、この地域の酒場をたくさん紹介してきたけれど、今回は久しぶりにこの地域での新店舗に行ってみることにした。新店舗といっても出来たのは昨年の十月らしい。
 「くいだおれ横丁」ではなく、薬局が入り口にある細い方のアーケード街「サン・ロード」をまっすぐに歩いた。
 「サン・ロード」のアーケードが終わると十字路に出る。そこから突き当たりのT字路までの左右に酒場がある。定食の「壱番隊」、餃子の金春新館、老舗のうなぎ店「寿々喜」など食事の出来る店を左手に見ながら歩いていると、二匹の猫に出会った。白と黒のまざった毛色の猫たちである。一匹の猫が歩きはじめた。その後についてゆく。もつ焼き「とんた」があった。
  
   もつ焼き「とんた」

 のれんが巻き上げてあり、「仕込み中」の札も下がっている。「金宮」のマークの入ったガラス戸は開け放たれていた。

 「あの、いいですか・・・」と言う。
 「まだ、仕込み中で少し待ってもらうものもあるんですが・・・」とマスター。
 「飲みながら待ってます・・・」と言って中に入り、右手のカウンター席の一番入り口寄りに座った。目の前の焼き台の様子がよく見える。

 カウンター席は四席、左手のテーブル席は八席、でも、壁際が連続したシートになっているので、テーブルを融通をすれば十人は座れるに違いない。宴会も可能だ。テーブル席には先客のグループ。
 まずは、ハイサワー(三九〇円)を頼む。
 金宮グラスかち割り氷がよい。ハイサワーが一瓶が付いてきて、炭酸豊富で飲めるのがよい。焼酎は金宮。私は、ホッピーレモンサワーも、なか(焼酎)をおかわりせず、使い切って飲みたい方である。

 大串もつ焼き二本(三〇〇円)。
 カシラナンコツを頼む。
 もつ焼き(豚)だけではなく焼き鳥もあるのが良い。
 鳥ボンジリ(三〇〇円)も頼んだ。

 「食べ方はどうしますか?」
 「全部塩で・・・」

 レモンサワーを口にしながら外を見る。さきほどの白と黒の猫が通りかかる。
 開け放った戸、外は飲屋街の路地。
 私にとってこんなに落ち着くシチュエーションはない。
 しかし、明日からは梅雨に入るらしい。
 でも、今は吹く風が心地よい。
 そして、焼き台から顔に伝わる火の温かみがうれしい。

 並びの方にもつ焼きが出された。
 「俺の記憶が間違っていなければ、山椒あったよね」と並びの方。
 〈山椒もいいな・・・〉と思う。
 
 カシラがくる。今日は七味にした。大串である。
 ゆっくりじっくり焼いてくれる。うまい。
 先日行ってがっかりした大規模店舗のもつ焼き屋があった。
 デカイだけで硬く旨みの無いそれとはちがって、こちらのもつ焼きは旨い。

 ここで、マスターがタオルを頭に巻いた。
 戦闘モードへ切り替えか。
 外へ出てゆかれた。
 プレートを「営業中」に返す。
 店内にもどる時に声をかけた。

 「あの、ホッピーを・・・」
 「はい」
 「氷なしで」
 「はい、氷なしですね」

 金宮焼酎の入ったホッピーグラス業務用ホッピー瓶一本
 焼酎はホッピーグラスの上の星まで。氷無し。
 値段は私の勝手に作ったボーダーライン四〇〇円である。素晴らしい。
 
 マスターは仕込みを静かに続ける。
 ホッピーがうまい。やはり、ポテトサラダが食べたくなる。ポテトサラダ(四二〇円)を頼もう。

 「すいません、ポテサラを・・・」
 「ポテトサラダ、多めですけど、ハーフとかにしておきますか?」
 「ポテサラ好きなんで、見てみたいです」
 「ほお、見てみたい・・・」と、マスターの笑顔。

 ポテトサラダがやってくる。
 黒胡椒をたっぷり掛けてある。うず高く盛り上げず、どんと盛り付けてあるのが食べやすい。
 でも、ポテトサラダに強烈な思い入れのない一般の人は、マスターのアドバイス通りにハーフをおすすめする。

 メニューにしそバイスサワー(三九〇円)を発見する。

 「すいません、僕にバイスを」
 「はい、バイス」

 コダマサワーの名入れ瓶から焼酎と氷の入ったグラスにコダマサワーを注ぐ、グラスの姿が実に美しい。
 こちらのお店では、ホッピーバイスレモンサワー、そして、クエン酸サワーも飲める。
 因みに飲み切り金宮ボトルは一七五〇円。「なか八発分」と書いてある。

 「お勘定お願いします」と言う。
 「完食しました」と、ポテサラの空の皿をマスターに見せた。
 「でも、次は何人かで食べます・・・ご馳走さまでした」

 午後七時から七時五〇分まで五十分ほどの滞在。
 お勘定は二三七〇円であった。

 外に出る。
 路地の二匹の白黒の猫に再び出会った。

 「おまえたちもこの路地が好きなんだな・・・おやすみ・・・」

 猫たちに挨拶をして、駅に向かった。

 (了)





蒲田 もつ焼「とんた」
住所 東京都大田区西蒲田7-62-9
電話 03-3737-6223
定休日 無休
営業時間 [月~金] 17:00~23:00  [土・日・祝] 15:00~23:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩5分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩5分。



 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

 実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 呑み処「にこまる二代目」

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居酒屋探偵DAITENの生活 第582回 2015年01月31日(土)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 蒲田 吞み処「にこまる二代目」

  ~ 蒲田東急線大踏切から見える店・にこまる二代目 ~


  


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 東急池上線の蒲田駅は池上線の終着駅であると同時に、東急多摩川線の終着駅でもある。
 西からまっすぐやってきた多摩川線と北北西からやってきた池上線とが蒲田駅の三〇〇メートルほど手前で合流。東急池上線の線路が二本、東急多摩川線の線路が二本、短い間だけ複々線となるのだ。その合流が始まる辺りには二つの路線に挟まれたビルがあり、北側から池上線の踏切、ビル前の短い道、多摩川線の踏切という構成になる。
 この踏切を私は「蒲田東急線大踏切」と呼んでいる。
 酒場街として有名な蒲田駅北側の路地を歩き、四つ目の角にも踏切がある。さらに歩いた五つ目の角で蒲田東急線大踏切に出る。(下写真)
 
   ←蒲田東急線大踏切

 踏切に立ち、南を見る。夕暮れ時である。二つの踏切を渡り、多摩川線南側の道を渡ると左手に公園がある。この公園の地下は自転車駐輪場になっている。
 その公園の先の十字路の向こう左角に今日の目的の店がある。他にお店は何も無いので、赤提灯がよくめだつ。店の入口は角にあった。入口の上に白地に赤い文字で「呑み処 にこまる 二代目」という看板があがっていた。前はこの場所に喫茶店があったことを覚えている。

  

 入口から中に入る。店の中央に四角い調理場がある。そこを囲むように高いカウンターがあり、
 当初は立ち飲み店として始まったようであるが、現在は高い椅子が置いてあって、普通の居酒屋スタイルになっている。
 入った右手にテーブル席があり、大人数でも座ることが出来る。
 入ってすぐのカウンター席の端に座った。調理場内に男性が二人。
 
 「黒ホッピーセット、氷無しでお願いします」
 
 お通しは数種類から選べるようになっている。私はコールスローサラダを選んだ。

 黒ホッピーセット氷なし(三九〇円)がすぐにやってくる。

 こちらのホワイトボードメニューが気になっていたので探したけれど無い。
 しかし、しばらくすると今日の分を書いたものが入口を入って左手の壁に掲示された。
 魚介類中心で日替わり。その中から墨イカ刺し(五九〇円)を頼んだ。
 さらに、グランドメニューの焼き物からセセリ塩(一五〇円)とハラミポン酢(一五〇円)を選ぶ。

 次々に常連さんらしき方がいらっしゃり、従業員の皆さんと常連さんの会話が始まる。やはり、蒲田駅周辺のどの飲み屋街からも離れているので、常連率が高いはずである。

 金宮ボトル(600ml)は一五〇〇円。入口脇の棚にキープされた金宮ボトルがたくさん並び、ラベルのコバルトブルーが並ぶ様はとても美しい。
 ホッピーの外(二五〇円)を頼み、ボトルキープの金宮と組み合わせて飲むのもよい。キープは一カ月とあった。入ってくると常連の方は自分でボトルを取り上げ、席に持って行く。

 外はまだまだ寒い。燗酒を頼む。春鹿極味ごくみ本醸造(四五〇円)を燗酒にしてもらう。
 燗酒として日本一になったと書いてあった。この燗酒はうまい。

 焼き物が出てきた。セセリの焼き具合も良い。ふっくらしている。はらみをポン酢で食べるのもよい。
 おでんもある。一部を除いて一個一三〇円。
 チクワブ玉子を頼んでみる。

 焼き物刺身おでん、そして、日本酒。全方位的守備のお店である。調理場で料理を作っている男性二人が味見を相手にしてもらったり、味について話しあっていることに好感がもてた。

 生ビール一番搾り小(三五〇円)、生ビール一番搾り中は四五〇円。 瓶ビールのハートランド・ビール(五〇〇円)があるのがよい。
 ハートランド・ビールも考えたけれど、最後の一杯はチューハイ(三五〇円)にした。

 トイレにたつ。トイレの作りが噂通りにおもしろかった。
 お店の方と少し話す。やはり夜遅くの来店が多いとのこと。
 もう一軒ある京急蒲田駅の東側の「にこまる初代」から食材を取りにきたのか。アジア系ではない外国の方も登場。日本語が上手である。

 御勘定をお願いすると税込みで二七四三円。外税である。
 たしかに場所はあまりよくないかもしれない。でも、暗闇に浮かぶ赤提灯をめざしてくれば、以外に見つけやすい。たくさんのお店の中に埋もれてしまうより良いかもしれない。因みに私は多摩川線の車内からこちらのお店の赤提灯を見つけたのである。
 「蒲田東急線大踏切から見える店・にこまる二代目」というキャッチフレーズをお勧めしたい。
 行方不明になりたい土曜日の夕暮れ時を楽しむことができた。



蒲田 吞み処「にこまる二代目
住所 東京都大田区西蒲田8-7-1
電話 03-5703-3231
営業時間 17:00~26:00
定休日 不定休
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩6分/東急池上線蓮沼駅下車徒歩5分

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

 実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 居酒屋「鳥海」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第576回 2014年11月21日(金)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 
 蒲田 居酒屋「鳥海」

  ~ 流れる歌の行方は ~


 

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 久しぶりに会う友人、RAM元帥と待ち合わせたのはJR蒲田駅東口の交番前であった。
 前回会ったのは真夏だった。その時に入ったお店の隣が今日の目的の店である。ゆえに、今回も「蒲田東口三角地帯」へと二人で向かった。
 蒲田駅東口駅前からまっすぐ東西に走り、あやめ橋を渡って第一京浜国道に至る広い駅前通りと、南北に走るJR京浜東北線と東海道線の線路、そして、JR線の下、あやめ橋の下をくぐって京急蒲田駅の北側を下ってゆく呑川の三本の線によって出来た三角地帯である。
 交番からすぐ左手の路地に入ってゆく。路地の入口にある三州屋本店と銀行の間を抜け、ちょうど京浜東北線の下をくぐる多摩堤通りの上の小さな陸橋を渡る。渡ってからまっすぐに行くと右手のマンションの一階に三軒の居酒屋さんが並んでいる。
 真ん中が居酒屋「鳥海」さんである。(下写真)

 
 居酒屋「鳥海」外観

 そして、手前側の右隣は第五六五回で紹介した居酒屋「碇や」さん。(下写真)

 
 居酒屋「碇や」外観

 左手に「鳥海」と書かれた大きめのアクリル看板。中央の入口の暖簾は白地に「鳥海」と大書されている。
 入ると右手に一直線のカウンター。左手に四人掛けテーブル席が三つである。マスターとママさんの二人の姿がある。
 一番奥のテーブルに男女ふたり連れの先客。右手の入口付近に液晶テレビ。入口に一番近いテーブル席に二人で座った。座って見回せば、店内の至る所に演歌系の歌手の方のポスターが貼ってあった。演歌好きのお客さんの集まるお店のようである。

 女将さんがテーブルにやってきて注文を受けてくれる。
 まずは、瓶ビール大瓶。お通しはイカの煮物ゆでたまご
 刺し盛りお任せ(一五〇〇円)とRAM元帥の好物のホッケ焼き(五〇〇円)。
 瓶ビールでまずは乾杯。互いの近況話となる。

 「野菜が食べたいなあ」とRAM元帥。いつものことである。
 「あの、サラダは何かできますか?」
 「サラダは無いんですけど、作りますよ・・・ブロッコリー、トマト、レタスとかですけど」とママさん。
 「はい、お願いします」

 瓶ビールは、すぐに飲んでしまい、午後八時までのサービスタイムで二五〇円のサワーを頼む。
 私はウーロンハイ、RAM元帥はチューハイである。
 ウーロンハイ酎ハイで乾杯。
 刺し盛りお任せホッケ焼きがやってくる。
 揚げ物よりも刺身などさっぱりしたツマミが多い。二人ともそういう年代なのだ。
 
 入口のテレビでどこかの会場でのステージを映した動画が流れている。喉自慢大会のようなものであろうか。
 奥の先客の方々とママさんがそれを見ながらお話をされていた。後から登場の男性一人客も画面に見入っている。
 酒場演歌はよく似合うのである。

 ぬたミックス(五〇〇円)とウーロンハイ酎ハイを追加。

 それから、調子が出てきたのか、やはり燗酒大(六〇〇円)となる。
 トイレに行った。貼られていたポスターにはママさんの姿があった。ママさんはCDも出している歌手のようである。
 奥のお二人が帰る時に、「うるさくてすみませんでした」と言ってくださる。
 「いいえ、いいえ、大丈夫ですよ」と我々。

 もう少し飲みたいということで、燗酒小(四〇〇円)にする。
 演歌は頭の芯をゆるめてくれる。
 
 御勘定は、私がトイレに行っている間にRAM元帥が代表して済ませ、私が割り勘分を渡すやり方だったのではっきりしない。
 上記の単価を記録した物以外に、瓶ビール大おまかせサラダお通しの単価は解らず、どうやら全部で六九〇〇円だったようである。

 「鳥海」さんも蒲田で三〇年以上営業されているという。
 やはり、蒲田三角地帯の店は、奥が深いのである。
 JR蒲田駅に戻り、駅改札でRAM元帥と別れ、私は蒲田の夜の街に消えたのであった。
 遠くからまた演歌が聞こえてくる。





蒲田 居酒屋「鳥海」
住所 東京都大田区蒲田5-3-8
電話 03-3739-5166
定休日
営業時間
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩5分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩3分。


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 立呑「絶好鳥」 新店舗

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第572回 2014年10月24日(金)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 ※2014年10月31日 1,330,000カウント通過。感謝!

蒲田 立ちのみ「絶好鳥」 新店舗
 
  ~ 移転して再出発 ~

  

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 「蒲田」で最も狭い地域に多くの酒場が集中してあるのは、池上線と東急多摩川線の蒲田駅と、西口駅前から西に延びるサンロードとサンライズの二本のアーケード商店街との間に挟まれた路地かもしれない。
 そのことを改めて確かめる為、東急線の蒲田駅に降り立った。
 駅下に降りて、ガード下の東急ストアを左手に見て、路地に入ってゆく。この道沿いにあるのは、ほとんどが酒場としての機能をもった店ばかりである。左手の東急電鉄蒲田駅下側の店は耐震化工事により、珈琲店、台湾料理店など古い店はなくなり、ほとんどが新しい居酒屋となっている。右手には割烹、焼肉店、ラーメン店、天ぷら、立ちのみ、チェーン系居酒屋などが並んでいる。次の角から先は「バーボンロード」となり、右手には間口の狭い、うなぎ、串揚げ、もつ焼き等の立ち呑み店、右手は元々スナックだった店舗がリニューアルされ、店内がよく見え、奥行きが狭く、間口の広い食事のできる酒場が並んでいる。中には、まさに「バーボンロード」という店名のバーもある。
 池上線の線路が駅の高さよりだんだんに低くなり、ガード下に店舗が入らなくなった辺の二つ目の角を右に曲がる。
 すると、少し先の右角に、今日の目的の立ちのみ「絶好鳥」が見えた。(上写真)

 こちらのお店は一月半ほど前に、斜め前の位置に間口の狭い店舗から移転したのである。旧店舗が閉店して、新店舗が工事をしている時にたまたま前を通って気がついたのである。その旧店舗を紹介したのは、二〇一二年六月二三(土)第四八五回であった。今回は、すぐ近くとはいえ、やはり、別のお店として数えるべきであると考え、「第二回」ではなく「新店舗」として紹介することにした。
 新店舗のすぐ前の角には有名なカレーとシナそばの店「インディアン」がある。入ってゆけば、左右にうなぎ店や鮨店、定食屋さんもあり、その先は駅前に向かうアーケード商店街「サンロード」となっている。京浜急行の京急蒲田駅前の大規模再開発が実行された今、蒲田全体で最も古き時代の名残を残す酒場街は、この辺りかもしれない。(下写真)

 
 写真左手にあるのが「絶好鳥」。

 白い外壁の店舗。外に「ホッピー幟」が何本も立っている。お店の角部分にある入口が自動ドアになっている。上から見ると台形をした店舗の四角い部分の真ん中にコの字カウンターがあり、ぐるりと囲むように立てる。
 入って右手側の入ってすぐの角辺りに立つ。丸刈りのマスターが奥の調理場がこちらを見る。まずは、樽生ホッピー(五〇〇円)とポテトサラダ(二〇〇円)を頼む。目の前ま灰皿にお金を入れて、品物と交換にお金を払うシステム。おしぼりは、必要ならば自分壁際のおしぼり器から出して使う。
 樽生ホッピーを飲みながら店内を見回す。入って左手側に3名の方々が立って呑んでおられる。
 流れる音楽は可愛い系のジャパンポップス。時間とともに変わってゆく内容が面白い。先客の三名の皆さんは、マスターも加わって「野球」の話題で盛り上がっている。酒場の話題としては、スポーツが一番良い。
 奥の調理場の右手に焼き台がある。このカウンターには、二十人近くは立てるかもしれない。西蒲田の立ち飲みとしては大箱。
 二杯目はすっぱいレモンチューハイ(三五〇円)。焼き物メニューからは、やげん(一五〇円)とはつ(一五〇円)を一本づつ。やげんとは鳥なんこつのことである。燻製メニューからチーズ(一五〇円)も頼んだ。

 飲物のメニューの中にウイスキー。ジャックダニエル(四〇〇円)、レベッカ(バーボン)(四〇〇円)、ラフロルグ(五〇〇円)などもある。
 三杯目はトマトハイ(四〇〇円)。焼酎をトマトジュースで割ったタイプ。
 先客の三名の方々は、それぞれ次の目的の為に帰られる。仕事場から別の目的の場所に移動する途中、少しだけ寄る場所というのも「立ち呑み酒場」の一つの機能である。
 自動ドアの立ち飲みはなかなか会えない。よく見れば、自動ドア脇にあるトイレに行くたびに、自動ドアのドア上のセンサーに感知されないように、センサーは斜めにしてある。ゆえに、センサーの向かう方向と逆側から出る時には、左手を軽くあげてドアを開ける必要があるようだ。常連の皆さんはそれぞれ同じようにして帰って行かれた。
 一期に静かになった。おでんは各一つ一〇〇円である。

 「あの、おでん食べたいんですけど、ちくわぶ二個とかいいですか・・・」
 「ちくわぶ、たしか二個ありますよ」とマスターが鍋を見に行ってくれる。
 「あっ、ありますね・・・」
 「じゃ、ちくわぶ二個お願いします」
 「温めるので、ちょっとお待ちください」

 前のお店でもおでんをやりたかったけれど、場所がないのでできなかったとのこと。
 すぐにまた、一人、また一人といらっしゃる常連。

 「お客さんは、また三名に戻ったなぁ・・・・あっ、自分を入れて四人だった・・・」などと考える。

 移転されて1ヶ月半がたったそうである。久方ぶりに来店されたという方から前の店との違いを質問されて、マスターが答えていた。
 「団体が一期に来た時、入れるのがいいですよね」と。

 私も次の目的地に移動することにしよう。午後七時から七時四五分まで四五分間の滞在。
 払った金額は二一〇〇円であった。





 

蒲田 立呑「絶好鳥」 新店舗
住所 東京都大田区西蒲田7-62-8 蒲田銀座ビル1F
電話 090-8818-4868
営業時間 16:00~24:00
定休日 ?
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


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テーマ : 居酒屋
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蒲田 居酒屋「碇や」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第565回 2014年8月12日(火)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】

 


 蒲田 居酒屋「碇や」

   ~ 仕事の憂さを晴らすには ~


  


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 久しぶりに友人のラム元帥と会うことになった。
 二人で飲む時、店選びは常に私が任されている。指定された街は蒲田である。
 蒲田駅東口駅前からまっすぐ東西に走り、あやめ橋を渡って第一京浜国道に至る広い駅前通りと、南北に走るJR京浜東北線と東海道線の線路、そして、JR線の下、あやめ橋の下をくぐって京急蒲田駅の北側を下ってゆく呑川の三本のによって作られる三角地帯は、実は私の好きなタイプのお店が集まる地域である。

 今日は、駅にも近いこの三角地帯の店を選んだのである。
 改札で待ち合わせたラム元帥と二人、蒲田駅東口に降り立つ。左を見ると交番が並びにある。その先の右手角には昼間からお酒が飲める居酒屋兼食堂の名店、三州屋本店がある。三州屋本店と銀行の間を抜け、ちょうど京浜東北線の下をくぐる多摩堤通りの上の小さな陸橋を渡る。

 四階建のマンションの一階に三軒の居酒屋さんが並んでいる。その一番手前が目的の店、「碇や」さんである。コンクリートの建築物を木造建築の雰囲気を出すために、入口の上に木造の小屋根が作られている。藍色の暖簾には「碇や」と書いてある。右手に松竹梅の一斗樽が三つ詰まれている。
 お店の前に自転車が四台も置かれているのを見て、「これは地元の皆さんで混んでいるなあ」と思う。
 店内に入ってみると、予想通りの満席状態であった。左手に一直線のカウンター。右手のこあがり座敷に四卓ほど。
 普通は「今、満席なんで・・・」と言われ、他のお店を探すことになる。しかし、お店の方と先客の皆さんが相談をしてくれ、カウンターの奥に近い場所に二人で滑り込むことができた。二人ともビジネスバッグを足下に置いてやっと座れたのである。
 まずは、瓶ビール(キリンラガー)を頼む。
 健啖家のラム元帥が一期に頼んだ。牛すじ煮込み(三五〇円)、たこ唐揚げ(五〇〇円)、マグロ刺身五〇〇円)である。

 すでにかなりお酒がすすんでいる様子なので、皆さん大きな声で楽しそうに話している。
 我々だけが、ビールを飲みながら互いの仕事の話を地味にしていた。
 しかし、牛すじ煮込みたこ唐揚げマグロ刺身と次々に出されるつまみを食べ、ビールを飲むうちに、仕事の話はどうでもよくなってきた。

 「焼酎のボトルキープが一升瓶なのもいいね・・・」とラム元帥が笑う。店内を見廻した。
 たしかに、皆さんの前に焼酎の一升瓶がそれぞれ並んでいる。こちらでは、常連は一升瓶の焼酎なのである。
 一升瓶焼酎のボトルキープが日々成立するということは、御客様の定着率が高いということだ。
 ラム元帥芋焼酎黒霧島ロックを頼んでしまった。私は、控えめにレモンサワーにする。


 我々の前のカウンターの中で細身のマスターが料理を作っておられる。
 「お客さんたちイカのしおから好き?」
 「はい」と私。
 「じゃ、食べられるね、イカきも焼き食べる?」
 
 イカきも焼き(三五〇円)が出てきた。
 「たべて」とマスター。
 お茶碗にご飯を入れたものが出てきたのである。
 「イカをたべて、残ったキモにご飯を入れて混ぜて食べるとうまいよ」とマスター。
 実際に、後からご飯を入れて食べてみるとこれが美味しかった。
 谷中しょうがも追加する。
 
 午後7時半前という早い時間なのに、刺身類、豆腐などの食材が無くなったそうである。
 やっと、料理が一段落して、マスターがホッとされた様子。

 厚揚げ焼き(三五〇円)が無いということで、さつま揚げ(三五〇円)にする。

 さつま揚げが出てきたところで、結局、芋焼酎黒霧島ロックを二つ。
 自家製おしんこ(三〇〇円)をラム元帥が頼む。
 彼はどこへ行ってもおしんこを食べるのだ。
 
 「盛況ですごいですね」とラム元帥
 「みんな、御客様のおかげですよ。」とマスター。

 自家製おしんこは、きゅうりなす、そして、白い何かである。
 最初、大根かと思ったのだが、よくみると、山芋であった。山芋のおしんことは珍しい。これが美味しかった。

 ラム元帥は明日も忙しい。一時間半ほどたったところで帰ることにした。
 お勘定をお願いする。二人で五八六〇円。ラム元帥はよく食べる。いつもちょっとお勘定は高くなる。
 二人でビジネスバッグを胸に抱え、常連の皆さんの間を「すいません」と言いながら出口をめざす。
 「また、来てくださいね」「どうも~」などと店中の御常連の皆さんに送られ、外に出た。

 背後の扉を閉めた瞬間のラム元帥の一言が面白かった。
 「疲れた、でも・・・面白かった」
 二人ともすっかり仕事の憂さは消えていた。


蒲田 居酒屋「碇や」
住所 東京都大田区蒲田5-3-8
電話 03-5703-2007
定休日 ?
営業時間 ?
交通 JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩3分・東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩4分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
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蒲田 立ち飲み「銀次郎」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第563回 2014年7月9日(水) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 ※2014年7月13日 1,300,000カウント通過。感謝!

 蒲田 立ち飲み「銀次郎」 第2回

 ~ 時間が止まったような場所 ~

 

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 雨が降っていた。
 雨の中、蒲田駅西口側の街を歩く。
 東急池上線ガード脇のバーボンストリート界隈を散策、飲屋街に何か変化がないか一通り目を通す為である。
 それから、駅前に戻ってみた。サンライズ商店街入口前を過ぎて、バスの発着場が並ぶ駅前通りの信号を渡り、バスが進入してくる側の通りをすすむ。そのまま行けば多摩堤通りである。
 その手前の比較的幅の広い通りを左に折れてみる。その左手側に蒲田で最も古いまま現存している立ち飲み店がある。
 蒲田に来た時は、いつも前を通ってみる。
 通るたびに「ずっと、この場所だけまるで時が止まったようだな・・・」と思うのである。

 

 正面入口の上のシャッターはいつも少し下げてある。シャッターと外壁の隙間の空間に冷蔵ケース等が積み重ねてあって、入口の上に黄色い提灯が三つ並んでいる以外は派手なものは何もない。高い位置に立飲み「銀次郎」と書かれたアクリル看板が上がっている。店の前の地面に置かれたアクリル看板は立ち飲み「銀次郎」となっている。この微妙な違いはよくあることだ。

 前回、こちらのお店を紹介したのは2008年8月24日(日)第131回であるから、実に6年前である。   
 初めて入店したのは、どれだけ前だろうか。昔から入店する前に少しの勇気が必要なお店であった。フロアを行ったり来たりしながら接客する親父さんが鋭い眼光で外を見ている時は、通り過ぎてしまう時もあった。今日こそは、また入ってみようと思う。
 入口に暖簾は無い。前回は下がっていた古びた縄暖簾も今はない。
 開け放たれた入口を入ってゆく。左手の壁には入口から奥まで長い壁カウンターがある。そこには10人位が立てるであろうか。正面右手、奥側にL字カウンターがあり、そこにも10人ほどが立てる。そのすぐ手前には高い立ち呑みテーブルがあり、その回りには4人ほど先客の皆さんがいらっしゃった。
 
 左手の壁カウンターの奥に近いほうに立った。財布から千円札を出して目の前に置く。そして目の前の壁を見る。
  「どなた様にも限らず現金でお願いいたします。」 「恐れ入れますが前金でお願いします。」という貼り紙は前と同じである。
 眼光鋭い親父さんにハイサワー(350円)をお願いする。
 こちらのお店は飲物や品物が来たら、目の前に置いた前金からとってもらい、お釣りを返してもらうシステムである。
 背後のグループの方のお一人が器を持って私のところに来られた。器の中身は川エビである。
 「どうぞ」とおっしゃる。いきなりの川エビである。
 「ありがとうございます」と言って数匹手にとった。
 ふり返って、皆さんの方に会釈する。

 次に、エシャレット(350円)を頼む。エシャレットは7本。1本50円である。
 皆さんの会話の中身はギャンブルのお話。いらっしゃっているのは男性のみ。完璧な親父酒場である。
 蒲田で最もディープな酒場である。
 また、グループの中の同じ方がこられて、今度は「小アジ唐揚げ」をくださった。面白い。
 もしかしたら、グループではなく、それぞれ別にいらして一緒に飲んでいる方々かもしれない。

 店内を見回す、カウンターの中のキッチンの高い位置に千円札をたくさん差した熊手がある。これは前と同じである。
 何も変わりがない店内の中で、大きく違う物を発見した。それは新品の大型冷蔵庫である。
 
 2杯目は清酒(350円)にしよう。そして、ツマミはイカの生姜焼き(450円)。シンプルかつ良い酒のツマミである。

 「あの、お酒常温とイカの生姜焼きお願いします」と言う。
 「はい、常温にイカの生姜焼きねえ」と親父さん

 常温の酒を呑みながら店内を見回す。壁に貼られた古い写真の中の親父さんお母さんは若い。
 色の変わった招きネコ。飴色の世界。
 語るべき物語が多すぎる。
 カウンターの中のお母さん。外回りの親父さん
 大将女将と呼ばず、そう呼びたくなる。
 驚くほど店内は変わらない、変わったのは前述の新型大型冷蔵庫だけかもしれない。

 最後に瓶ビール(大瓶)(500円)を頼んだ。
 黙っていてもキリンラガー大瓶が出てくる。
 お客さん親父さんお母さんのやり取りを背中に聴きながら味わい深い時を過ごす居酒屋探偵であった。
 
 「今日は雨でダメだなあ」と親父さんが道の反対側の飲食店の方に声をかける。
 雨はまだ降っている。

 「ごちそうさまでした」と、親父さんお母さんに声をかける。
 そして、川エビ唐揚げ小アジの唐揚げをくださった常連の皆さんの方へ顔を向けた。
 「ありがとうございました」と満面の笑みで礼を言ってから外に出た。
 「どうも~」等と言ってくださる。

 短い間であり泊めてもらってはいないけれど、いわゆる一宿一飯の恩義である。

 この日払った金額は、ハイサワー(350円)、エシャレット(350円)、清酒(350円)、イカの生姜焼き(450円)、瓶ビール(大瓶)(500円)で2,000円ちょうどであった。

 


 立ち飲み銀次郎看板

蒲田 立ち飲み「銀次郎」
住所 東京都大田区西蒲田7-29-3 久保井ビル
電話 03-3731-3086
定休日 ? 営業時間 ? 
交通 JR京浜東北線蒲田・東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩2分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 立飲み「たわら屋」新店舗

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第552回 2014年3月21日(金) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



  ※2014年3月10日 1,260,000カウント通過。感謝!


 蒲田 立飲み「たわら屋」 新店舗

  ~ 移転再開した歴史ある立ち飲み店で席がないのに特等席 ~


  
 
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 春分の日の夕方、様々な用事を済ませた後、蒲田へ向かった。
 蒲田は立ち飲みのお店が多い街である。「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介したお店の中で現存するお店が10軒ほど。その中でも集中している地域が三つある。一つは、西蒲田の東急池上線と東急多摩川線の蒲田駅のガードの北側のバーボン通り周辺地域、蒲田四丁目の現在再開発が進んでいる京急蒲田駅西側地域、そして、蒲田五丁目のJR京浜東北線の蒲田駅から京急蒲田駅方面に中央通りという商店街を少し歩いた辺りJR蒲田東側地域の三つである。
 その中でも京急蒲田駅西側地域に、蒲田で最も歴史のある立ち飲み店が2013年の1月末まであった。立ち飲み「たわら屋」さんである。私も2010年5月13日第337回で紹介している。

 2013年1月末の再開発に伴い閉店した後、移転先として選ばれたのは、前述のJR蒲田東側地域であった。そばには、蒲田でも有名な立ち飲み店、立呑処「ちょっと酔ってこ きらら」立ち飲み「かるちゃん」立ち飲み「さしみや五坪」の3軒がある。
 実は新しい「たわら屋」さんの開店前、工事をしている時、偶然に現場を外からのぞいたことがあった。カウンターの高さで、すぐに立ち飲み店が出来ると解った。現場の方に聞いてみようと思ったけれど、その時は忙しそうな様子なので遠慮した。
 しばらくして、そのお店が立飲み「たわら屋」さんであることが解り、開店後に来てみたのだけれど、時間が早すぎて開店前であったり、とても混んでいたり、2回ほど入れなかった。今回が3回目である。

  

 昔のお店とはまったく違う雰囲気、落ち着いた色調の外観は「昭和」を飛び越えて「時代劇」のセットの雰囲気か。
 丈の短い縄のれんをくぐって左手の入口から入ると、すぐ左手の壁に5人ほどは立てるかもしれない変わった形をした立ち飲みカウンターが作ってある。正面奥は調理場、その手前に5人ほどが立てる立ち飲みカウンター。その一番右端に立った。
 その位置はちょうど店内の中心に位置しており、調理場右手に立つお店の女性に何か頼むのにもちょうどよく、左腕をちょっとカウンターに載せて、右手で何か飲みながら、右手の高い位置に取り付けられた大画面の液晶テレビを見るのもよい。「席が無いのに特等席」である。そのテレビの下に1つ、入口を入って右の窓際に2つ、それぞれ、周囲に6人ほどが立つことの出来るテーブルが並ぶ。
 
 先客の方は5人ほど。それぞれ離れて立っておられる。
 フロア担当の女性にホッピー黒氷なし(300円)をお願いした。
 以前のお店の時と同じように、ここのホッピーはグラス一杯の焼酎をジョッキに入れて、そこにホッピーを投入、作って出してくれるタイプ。因みに残ったホッピー瓶の中身は、女性の方がちゃんと炭酸を密閉してヌケを防ぐシズラーで止めてしまうので、次の方の分となる。
 
 おすすめのボードメニューのしめ鯖(380円)は最後の一つであったらしく、注文を受けると女性の方がボードの値段の部分だけ消してしまう。
 すると、常連さんが「次に頼もうと思っていたんだよなあ」とのこと。申し訳ないが、私は運がよい。
 きつくしめたしめ鯖であった。酸っぱさを楽しむ。
 
 比較的若い男性が「ハイボール、一つ」と頼まれた。
 するとフロアの女性が「ハイボールは焼酎とウイスキーがあるんですけど」とおっしゃる。
 「ウイスキーの方でお願いします」とのこと。

 一時、若い人たちはウイスキーハイボールなど飲まなかった。ハイボールといえば酎ハイのことであると思っている人も多かった。
 その後、サントリーがウイスキーの販売量を復活拡大させる為に行ったコマーシャルやキャンペーンの効き目もあり、ハイボールは再びウイスキーハイボールが定番という人が増えてきたに違いない。
 しかし、こちらのお店では来店する年齢層も高く、「ハイボールは焼酎」という方も多く、念のため聞いているのに違いない。

 カウンターの上には最低限の調味料と一緒に、きちんと丸められたタオル状のものがトレーにのって置いてある。一瞬、「おしぼりかな?」と思ってしまった。実は、おしぼりではなく台布巾であった。御注意のほど。しかし、これは、私のただの杞憂に違いない。

 2杯目は緑茶割り(300円)を頼むことにした。

 「あの、緑茶割り、お願いします」と私。
 「氷なしにします?」と女性。どうやら、飲み物に氷を入れない人だと思われたようである。
 「それじゃ、氷少しで・・・」と、私。
 「氷少しですねえ・・・はいどうぞ」と、渡される。

 気を遣ってくれているのである。実際、お腹を冷やさない方が良いのである。

 焼き物を頼むことにした。かしら(130円)は売り切れとのこと。

 とり(100円)2本とハツ(100円)1本をで頼んだ。

 テレビは金沢の酒蔵、福光屋さんの銀座の直営店で販売している甘酒の話題であった。「飲む点滴」と呼ばれる、酒蔵仕込みの本格甘酒であり、お腹にも良いらしい。
 
 六時半を過ぎると常連さんがどんどん登場された。そして、前述のテレビ前の常連テーブルへ。

 牛ロースの焼肉(380円)というメニューもある。常連の方が頼む。すると、また、ヤマとなった。因みにヤマは、居酒屋用語で売り切れのこと。寿司店では山でとれるのでのことをヤマというらしい。

 また、別の方が「頼もうと思ったのに・・・」とおっしゃる。面白い。

 薩摩美人お湯割り(350円)を頼もうと思い、迷いながらもお勘定をお願いした。

 午後6時15分から6時45分まで30分の滞在。お勘定は1,280円であった。

 外に出る。寒い。芋焼酎のお湯割りを飲まなかったことを少しだけ後悔する。

 
   ※  ※  ※

 追記 ブログを作り始めて8年、始めてプロフィール写真を載せました。あわせて、プロフィールの文章も追加しました。


  

蒲田 立飲み「たわら屋」
住所 東京都大田区蒲田5-19-9
電話 03-3736-1515
定休日 
営業時間 16:00~23:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅東口徒歩3分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 居酒屋「升本」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第537回 2013年11月30日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





蒲田 居酒屋「升本」 第3回

  ~ 冬の温泉の帰り道 ~

 蒲田/升もと

 
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 前回のお店は、東急多摩川線と池上線の蒲田駅のホームの脇にある。
 SAKURAと待ち合わせした改札口へ行き、一緒に蒲田駅西口側に降りた。
 JR京浜東北線とJR東海道線の線路沿いを南へ歩いて、環状8号線の陸橋下をくぐり、富士通の先、車両基地手前の踏切を渡る。さらに歩いて線路上の歩道陸橋を渡ると、そこは都立蒲田高等学校の南側、蒲田本町であった。
 蒲田本町は京浜東北線と京浜急行線に挟まれた地域である。
 先ほどの歩道橋を降りた場所からまっすぐ東に歩くと、蒲田本町の中心を南下するバス通りに出た。右に曲がり少し歩くと左に入る道がある。少し行くと、右手に「蒲田温泉」がある。銭湯料金で入ることの出来る有名な黒湯温泉施設である。

 蒲田温泉 蒲田温泉外観

 建物は角地に建っており、左脇の路地を入ると入口がある。路地の入口には「蒲田温泉」の文字が書かれた看板が上がっている。「蒲田」の文字と「温泉」の文字の間にあるキャラクターはライオンだろうか。

 蒲田温泉 蒲田温泉入口

 今回の目的は温泉浴。入口を入るとフロントがあり、マッサージ機やソファ、テレビが置かれている。二階はお休み処である。脱衣所も浴室もそれほど広くはない。とても混んでいた。年齢層も高い。
 黒湯そのものは、高温と低温の両方の浴槽がある、普通のお湯の方の浴槽も何もないものと電気風呂の2つがあった。
 ゆっくり暖まり、高機能のマッサージ機で身体をほぐしてもらった。

 外に出てバス通りまで行くと、蒲田駅まで歩きたいとSAKURAが言い出す前に、目の前にやってきた蒲田駅行きのバスに飛び乗った。バスは5分ほどで駅近くに到着。
 温泉銭湯に入って酒を飲まないはずもない。東口の交番脇にある連絡通路をくぐって西口へ。
 向かったのは、西口ロータリーから右手斜めのバスが入ってくる通りを行き左手にある全品300円酒場「升本」さんであった。
 
 左手のガラスに大きく「全品300円」と描いてある。右手の入口から中に入った。店内はかなり混んでいた。左手の6人掛けテーブルにお相席で座られせてもらった。

 まずは、お通しが2つ。これも300円に違いない。
 飲物は、黒霧島お湯割りホッピーセット黒。値段を表記する必要がない。すべて300円だからである。それにしても300円のホッピーセットは安い。

 本日のお刺身から寒ぶり刺し湯豆腐若鶏おろしポン酢を頼む。若鶏おろしポン酢は、鶏の唐揚げをポン酢で食べるもの。

 何も知らないで入った人は戸惑うかもしれない。一品一品には値段がない。すべて300円であるから表示する必要がないのだ。

 南部美人がおすすめ品の中にあった。「岩手、11月限定地酒」とある。
 黒霧島お湯割りと一緒に頼む。

 升の真ん中にグラスが入ってる。ちょっとだけこぼしてくれるのは御愛敬。グラスの下で受けているのは、よくある小さな升や小さな皿ではない。五合升と思われる大きな升の底にちょろっとこぼれた感じになる。面白い。

 店内は、どんどん混んできた。テーブルとテーブルの間も狭いので、お店の方が通るのもたいへんである。
 やはり、混み合う大衆酒場では通路に足を出すくせはよくない。

 5時30分から6時30分まで1時間ほどの滞在。2700円であった。

   ※   ※   ※

 JR蒲田駅と東急蒲田駅の間の通路をSAKURAと歩いた。
 ジャージを着た体育会系の少女たちが10人以上楽しそうに話していて、広い通路が半分うまってしまっていた。
 行く手を阻む少女たちである。
 その少女たちのど真ん中を意図的に通りながら言ってみた。

 「むちゃくちゃ邪魔だぞ、どっちかに寄れよ~」

 すると、何人かが荷物を持ちながら大きな声で言った。

 「はい、右に寄りま~す、すいませーん」

 降りかえって、遠くから「いえ~」と言いながら、人差し指と親指でL字を示して見せた。

 このL字が何であるのか自分でも解らなかった。確実にほろ酔いで機嫌が良いのである。

 すると、「おじちゃん可愛い~」と言われた。

 面白い。でも、同じことを私は渋谷や新宿などではしない。
 ある意味、東京ローカルである蒲田だからそうしたのである。
 コミュニケーションできる相手だからするのである。

 (了)





 蒲田/升もと


蒲田 居酒屋「升本」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-1
電話 03-5710-2318
定休日 日曜日
営業時間 16:00~24:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅・東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅徒歩3分




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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ジャンル : グルメ

蒲田 やきとん「豚番長」 第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第536回 2013年11月30日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





蒲田 やきとん「豚番長」 第4回

  ~ 土曜日の午後の楽しみ ~

  蒲田豚番長
 
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 土曜日の午後である。月末の街はなんとなく慌ただしい。
 昼食は軽く済ませている。夜までの時間はまだ長い。誰かを呼び出すにも時間が早すぎる。
 特に急ぐ用事もない。独りで軽く飲みたくなる。そんな時、助かるお店が蒲田にある。
 平日も16:00から営業しているけれど、土曜は14:00から営業しているのである。
 蒲田の「豚番長」さんである。すでに、過去に3回紹介している。

 角地の四角い土地の角の部分が三角にスパっと切られたような二つ折れ曲がった場所のあるカウンター。
 その両端に、それぞれ先客が一人づつ立っておられた。私は真ん中の当たりに立つ。
 ホッピーセット3冷(380円)をお願いすると、焼酎はホッピージョッキに付けられた2つの星のうち、上の星よりも上まで入っていた。冷えたジョッキの中に入れられた冷えた焼酎に冷えたホッピーを投入する。

 「これは酔うなあ」とつぶやく。

 稀少部位など無い場合も多いので、先に聞くことにする。

 「焼き物は何が食べられますか・・・」
 「今日はまだ入ってないのがあるんです」

 食べたかったチレは無いようだ。

 カシラ(100円)、なんこつ(100円)、テッポウ(100円)を1本づつ頼む。

 こちらのオーナーは様々な業態のお店を出していらっしゃるのだ。店内の常連の方々の話などを聞いていると、さらに何か新しい企画があるらしい。

 2杯目はトリスハイ(310円)にした。濃いめのホッピーで「酔う」と思っているのに、ウイスキーを選んでしまった。

 テッポウは、カミごたえがある。焼き物はいつものように美味しい。
 並びの方の前に置いてあるサラダらしきものが気になった。
 玉子マカロニサラダ(280円)である。
 頼むことにした。
 でたくると、小鉢に山盛りになっていて、崩さず食べるのがたいへんである。写真に撮れないのが残念。
 使われているマカロニはフリージのようである。普通のマカロニより食べやすい。
 途中からは、下に入っているキャベツと混ぜて食べると、味が変わってよい。

 流れる音楽はクレージーケンバンド。応援している球団は横浜とのこと。

 入ってきた方がこうおっしゃった。

 「黒ホッピーの氷のない奴ください」
 
 3冷ホッピーのことである。いいなあと思う。

 SAKURAからメールが入った。蒲田に来ると言う。

 午後2時から3時まで1時間の滞在。お勘定は1,370円であった。

 外に出ると待ち合わせの蒲田駅に向かった。


 (つづく)


第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第506回 2013年2月13日(水)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第481回 2012年5月2日(水)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第262回 2009年9月16日(水)


蒲田 立ち飲み やきとん「豚番長」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-6
電話 03-3789-7058
定休日 不定休 
営業時間 平日 16:00~24:00 土日祝 14:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
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蒲田 大衆酒場「鳥万」第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第533回 2013年11月20日(水)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】




 蒲田 大衆酒場「鳥万」 第4回


  ~蒲田が「渋谷化」してしまっても残ってほしい店~

  

 
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 「蒲蒲線構想」
 

 蒲蒲線構想とは、京急蒲田駅から羽田空港の間を走る既存の京浜急行空港線と、東横線・目黒線の多摩川駅から蒲田駅まで走っている東急多摩川線の2本の路線をつなぐ、新しい線を作ろうという計画である。この線につけられた仮称が蒲田と京急蒲田をつなぐという意味で「蒲蒲線」と呼ぶそうである。
 初めて、この話を聞いた時、東急多摩川線と京急空港線の相互直通運転をするのかと思った。
 東急東横線が東京メトロ副都心線とつながり、その先の西武池袋線や東武東上線からの乗り入れも実現している現在、蒲蒲線が出来れば、埼玉方面から羽田空港までの利便性がさらに高まるのである。
 しかし、実際には、京急線は新幹線と同じ標準軌(1435mm)、東急線は山手線などと同じ狭軌(1067mm)であり、東急多摩川線と京急空港線の相互直通は難しい。
 空港まで直接乗ったままでは行けず、一度は同一ホームの別の電車に乗り換えることになる。

 その乗り換える為の駅が現在の東急線蒲田駅の地下に作られる計画とのこと。
 東急側で地下駅を作るということは一見、京浜急行電鉄よりも東急電鉄の方が損をするように見える。 
 しかし、計画通りならば乗客は荷物をまとめ一度は蒲田駅で降りなければならないのだから、買い物や食事などをする可能性が高くなるということになる。
 これは、新しい東横線渋谷駅を自前のショッピングビルの真下に作ってしまった東急グループであるから不思議はない。
 東急グループが本格的に蒲田をビジネスターゲットとして再開発することになるのかもしれない。

 蒲田は変わりつつある。先日京急蒲田駅前に行ってみて、周辺の変化に本当に驚かされた。京急蒲田駅そのものも新しくなっている。そして、駅脇まであったアーケード商店街は一部が取り壊されていた。やがて、駅前広場が作られ、高層ビルが建てられる予定とのこと。
 「戦後闇市的」な場所がまた減ってゆく。


 「新しい蒲田にも残って欲しい店」

 蒲田が「渋谷化」してしまっても残って欲しい店がある。
 蒲田の大衆酒場の総本山大衆酒場「鳥万」さんである。
 前回、このブログ「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介したのは、なんと4年半前の2009年4月18日(土)第202回、ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本健二先生との蒲田での飲み歩きの3軒目であった。


  ← 味わいある昭和の王道の大衆酒場。

 「鳥万」は五階建てのビルの一階から四階までが居酒屋になっている。
 一階に入ると、人気の一階席は、やはりほとんど満席状態であった。
 螺旋状の階段を上がり二階へ行く。上がってすぐ正面のL字カウンターは満席であった。その先に五人ほどが座れるカウンターがもう一つあった。その一番手前、左端に座った。カウンターとカウンターの間にカウンター内への出入口があり、お店のお姉様方が出たり入ったりするので、左足を出しすぎないようにする。カバンの置き方、身の処し方を考える。混み合う店での流儀があるのだ。

 カウンターの上には、サービス品の「青ピース」と袋に書かれた豆菓子が小さなビニールの四角い皿の上にのっている。
 隣の方の前には、独り鍋のセットがのっている。店内を見れば、独り鍋の方が目立つ。そういうシーズンになったのだと思う。
 
 お姉様の一人に声をかけ、ホッピーセット(370円)氷無し、シメサバ(350円)、ポテトサラダ(320円)を一期に頼んだ。

 ホッピーセットは、冷やしてはいないジョッキに焼酎が入り、冷えたホッピー瓶と一緒にやってくる。寒い時期はこれでもよい。
 シメサバをいただく。美味しくいただきながら、次は日本酒にしようかどうか迷うのである。

 日本酒へのシフトをやめ、頼んだのは、生クリアアサヒ(250円)であった。新ジャンル、第3のビールの樽詰品である。
 お姉様がポテトサラダをもってくると、こうおっしゃる。

 「ポテトサラダ、サービスね。」

 量が少し多いのである。生クリアアサヒポテトサラダが合う。トマト、キャベツ、サラダ菜などがポテトサラダについているのもいい。
 サービスという単語を聞いて、鳥万さんに日替わりのサービス品があることを思い出した。
 カウンター内への出入り口の場所なので、通りすがりのお姉様に声が掛けやすい。

 「今日のサービスはなんですか?」
 「ワカサギの唐揚げですよ」
 「じゃ、それお願いします」

 ワカサギ唐揚げ(200円)が本日のサービス品であった。
 たしかに、背後の壁に貼ってあった。

 お姉様方とのちょっとしたやりとりが楽しい。

 伝票に「サービス200円」とある。
 この伝票が独特で楽しい、長い長い伝票にたくさんの商品名と単価が書いてあり、数を記入するだけでよいのである。これは、伝票記入の時間を短縮し、間違いを無くす工夫である。

 ホッピー用の「中」(焼酎)を注文された方が近くにいた。やってきた焼酎は、ビアタンブラー一杯である。

 「蒲田だなあ・・・」と一人心の中でつぶやく。

 今日は風が少し強い。風に揺れる丸ちょうちんが窓の外に見える。
 生クリアアサヒを飲み終え、ここで考える。
 迷うのである。
 もう一杯、もう一品と考えてしまう。
 ても、帰ろう。
 久しぶりのこのお店を楽しむことができた。

 近くのお姉さんに一言「ごちそうさま」と言って、伝票を持って階下へ。
 入口脇のレジに伝票を出す。 
 お店の方は合計額を口に出して言わない。金額を手で示す。気づかいである。
 黙って金額を見て払う。1,540円であった。小銭まで払えたのが嬉しかった。

 午後7時から7時40分まで40分の滞在。

 「独りでいることが楽しい」と思える夕暮れ時であった。


 
 

蒲田 大衆酒場「鳥万本店」
住所 東京都大田区西蒲田7-3-1
電話 03-3735-8915
定休日 年中無休
営業時間 月曜~金曜16:00~23:00 土曜・日曜・祝日1500~22:00
交通 JR京浜東北線蒲田下車徒歩2分・東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩2分




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蒲田 立ち飲み「炙り安」第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第527回 2013年9月5日(木) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



蒲田 立ち飲み「炙り安」  第4回

 ~ もはや蒲田の定番 ~

   蒲田立ち飲み「炙り安」外観

  
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 SAKURAと蒲田駅で待ち合わせた。
 そして、迷わず、東急池上線と多摩川線の蒲田駅の北側の線路脇の路地に入って行く。
 左手の駅のホーム下の部分は耐震化工事が行われ、10年前とはまったく違うお店が入っており、呼び込みの女性が我々に声をかける。しかし、申し訳ないけれど「呼び込み」でお店に入るようなことは、私はほとんどない。

 我々の目的の店は、立ち飲み「炙り安」だ。久しぶりである。
 入口からまっすぐに奥へ行き、左に曲がるL字カウンターがある。
 カウンターの中にはマスターとママさんのお二人。奥の方に先客の方がお一人、めずらしく空いている。

 「こちらは、はじめてですか?」とママさん。
 「まあ、何回か・・・」と答える。

 「居酒屋探偵」的には、それで良いのである。気配を消さなくてはならないのだ。
 目の前の釣り銭入れに千円冊1枚と百円玉や五十円玉をたくさん入れる。
 
 店内に入り、カウンターの一番手前辺りに並んで立ち、まずはサッポロ生ビール中(450円)とレモンサワー(300円)を頼む。
 この時点で、SAKURAが言った。

 「あっ、ここのお店来たことある」

 毎回、同じ発言を聞いているような気がする。

 1品150円の「小皿シリーズ」というのがあり、3品頼むと450円のところ400円になる。
 その中からセロリポン酢(150円)、ボテトサラダ(150円)、しらたききんぴら(150円)の3つを頼んだ。合計400円。
 
 私はレモンサワーを飲んでしまい、ホッピーセット(400円)の氷無しを頼む。
 ホッピーを飲み始めた頃、男性の二人客が登場、一番奥へ行って、ホッピーセットの白と黒を頼み、ブレンドして飲んでいたのが印象的であった。この飲み方をされる方には時々会う。もちろん、私も白黒ホッピーを試したことがあって、好きな飲み方であるけれど、やはり、この飲み方が好きな二人組でないとちょっと頼みにくい。

 次々に常連の方々が登場、気が付けば店内は10人くらいのお客様となっていた。

 いろいろな意味で安定した人気を続けているお店である。もはや、蒲田での定番の立ち飲み店と言える。

 覚えてもらわない程度の時間が過ぎた頃にまた来ようと思う。

 午後6時45分から7時30分まで45分ほどの滞在。お酒とつまみを受け取る時、その都度、釣り銭皿から持っていってもらう方式である。支払った金額の合計は1250円であった。


第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第480回 2012年4月26日(木)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第249回 2009年8月15日(土)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第184回 2009年3月1日(日)


蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分


ホッピー原理主義者とは?
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蒲田 から揚・焼とり「万平」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第517回 2013年5月22日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




※2013年5月26日 1,150,000カウント通過。感謝!

蒲田 から揚・焼とり「万平」

  ~ 紹介店400軒目は城南地区最大の酒場街「蒲田」の大衆酒場 ~


  
 
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 「酒場」に関してインターネット上に何か書きたいと考え、劇団のホームページ上に最初の文章を書いたのは2006年の夏であった。
 その後、ブログ「居酒屋探偵DAITENの生活」を作り、ホームページからブログに文章を移動した。それから足かけ8年。紹介したお店の数が400軒目となった。
 やはり、400軒目は「城南居酒屋探偵団」らしい店にしようとずっと考えていた。だとすれば、場所は城南地区最大の酒場タウン、蒲田ということになる。

 JR蒲田駅の東口駅前の横断歩道を渡り、右手に大きな喫煙所に群がる人々の背中を見て、さらに横断歩道を渡る。そして、すぐ目の前の路地に入った。そこをまっすぐに歩く。少し歩いて右手に黄色いテントが見える。入口上のその黄色いテントには、「から揚・焼とり 万平」と書いてあった。

 私が店の前に立ったのは午後7時前、満席の為、もっとも断られる時間帯であった。
 少しだけ開けてあった入口から中を覗く。そこに立っていたお店の方に人差し指1本を立てて示した。
 お店の方は店内を見廻し、少し考えている。
 「お一人、ええと・・・はい、どうぞ」

 左手の6人だけ座れるカウンター席の一番奥に通してもらえた。運がよい。
 実際、私の後に入ってきた何組かのお客さんたちは断られ、次々に入る電話にも「今、入れないんですよ」とお店の方が答えていた。何しろ、私の席の前が電話機なので、これは確かである。

 まずは、レモンサワー(380円)を頼む。厚切りレモンの入ったサワーであった。
 事前に決めていた通り、万平揚げ(110円)を2本、ポテトサラダ(400円)を一つお願いする。

 レモンサワーを飲みながらメニューを眺め、店内の様子を見ているとお店の方が夕刊紙を2部持ってきてくれた。
 「よかったら、どうぞ」と言ってくれる。
 夕刊フジの方を手に取る。やはり、帰宅時の混雑した電車の中でも読めるように工夫された、小さくて邪魔にならない夕刊紙は、混み合うお店の狭いカウンターでも読みやすい。一人客にはうれしいサービスである。夕刊フジを読むのも久しぶりだ。

 入口を入って左手のカウンターの先が広くなっていて、左手に4人テーブル、真ん中に6人テーブル、右手に6人テーブルと三つテーブルが並んでいる。 
 入ってすぐ右に2階への階段があり、2階席からお客さんたちの笑い声が聞こえた。

 まずは、ポテトサラダがやってくる。瀬戸物の小判皿の上にレタスがのって、その上にジャガイモの形を残したポテトサラダがのっている。
 次に出てきたのは万平揚げ。串に刺された鶏肉が3片、一番下にネギが一つ刺してある。これを揚げたものが万平揚げである。私にとっては、こちらの大ぶり唐揚げを一人で食べるのは無理なので、助かる1品であった。でも、しっかり2本頼んでしまった。

 レモンサワーを飲んでしまった。2杯目の飲み物は、太平山辛口冷酒(360円)を頼む。
 小さなグラスが出され、一緒に小ぶりのチロリに冷えた酒が注がれて出てくる。

 こちらのお店はから揚げと焼とりの店である。やはり、焼とりも頼む。

 「すみません、焼とりお願いします」
 「はい、どうぞ」
 「とりネギ2本と・・・焼とりは1本でもいいですか?」
 「大丈夫ですよ」
 「それじゃ、とりネギ2本、とりヒップ1本、ナンコツ1本、お願いします。」
 「ナンコツは鳥ではなく、豚ですけど、よろしいですか?」
 「はい、ヤゲンじゃないってことですね、大丈夫です」 

 店内では、席の移動は当たり前である。カウンターで飲んでいた方々のお連れが後から来たのか、奥のテーブル席が空くと、そこに移動する。
 テーブルの端の方に、お持ち帰りの焼とりが出来上がるのを待つ人が座っていた。最初は席に座って飲もうとして入ってきた人で、あまりに満席の為、お持ち帰りに切り替えたのである。
 お持ち帰りの焼とりが出来上がる直前、「今から切り替えてのみますか?」と、お店の方が聞いてあげていた。

 同じタイミングで焼かれたのか、私の串焼きたちも出てきた。とりネギ(100円)2本、とりヒップ(100円)、ナンコツ(100円)である。
 予想以上に、肉がおおぶりで美味しかった。

 3杯目は、生ビール中(480円)を頼んだ。生ビールは小、中、大と3種類ある。

 大夫お腹がいっぱいになっていた。そこに生ビールである。お腹がいっぱいになってしまったけれど、なんとか全ていただいた。

 入口辺りで待つ数人の皆さんがいる。お店の方に言われ、二階席が空くのを待っているのである。
 もし、一人客の方が待っているのなら「ここ空きますよ」と、ちょっとかっこつけさせてもらって出るのだけれど、待っているのは複数の皆さん。静かに、お店の方に御勘定をお願いして帰ることにした。

 午後6時50分から7時40分まで50分ほどの滞在。御勘定は3杯3品で2,440円であった。

 外に出る。夜の蒲田の街を抜け駅へと向かった。

 こうして、「居酒屋探偵DAITENの生活」400軒目のお店での時間は静かに過ぎた。独りで飲む楽しみを今日も味わえたのである。

 ウーロンハイならばウーロンハイ、熱燗なら熱燗という風に、1種類だけを飲み続けるようなアルコール好きの方、友人たちとの会話の為にお酒を利用する方、浮気せず決まった酒場に毎日通う方、目新しい酒場を探して酒場巡りをする方、酒飲みにもいろいろな人がいる。

 私は「酒場好き」である。しかし、うまいもの、うまい酒を探して巡っている訳ではない。
 酒場で起こる人の営み、人と人のふれあい、それを観察するのが好きなのである。
 酒場では人は無防備になり、いつもより正直になる。
 だから、酒場が面白い。




蒲田 から揚・焼とり「万平」
住所 東京都大田区蒲田5丁目19-3
電話 03-3731-1465
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜日
交通 JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分。東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 やきとん「豚番長」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第506回 2013年2月13日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




※2013年2月8日 1,100,000カウント通過。感謝!

蒲田 やきとん「豚番長」  第3回

 ~ コブクロとおっぱい ~

 
 蒲田豚番長

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 蒲田に立ち飲み店が多くあるという事実をまったく知らないという友人がいる。いいぐる君である。
 突然、彼を案内することになった。
 ただし、諸事情から使える時間は午後7時からの1時間のみである。
 ゆえに、東急池上線東急多摩川線蒲田駅の北側にあるガード脇の道へと連れていった。

 「今や一番立ち飲み店が集中している地区でね・・」と私。
 「この通りに来たことあります・・・でも、たくさん立ち飲み店があるなんて気づかなかったなあ」と、いいぐる君
 「酔っていたのではないの?」
 「かもしれません・・・左側のお店はずいぶん変わりましたね」
 「東急の駅下の耐震化工事の時に、古い店はだいぶ出てしまったからね、好きな珈琲店もあったんだ」

 右手に「炙り安」さんがあった。

 「ここは、御夫婦でやっていて、つまみが豊富なお店でね」
 「混みあってますね・・・」
 「人気店だからね」

 先に歩いて、十字路を抜ける。
 左手向こうのガード下のお店は工事中であった。以前はチェーンのもつ焼き系のお店であった。
 さらに歩いて、右手には、立ち呑み処「うなぎ家」さんがあった。

 「ここはね、うなぎやさん」
 「えっ? 立ち呑みですよね・・・」
 「店名がうなぎ家さんっていうんだ・・・ちゃんとうなぎの串焼きも食べられるんだよ」
 「めずらしいですね・・・でも、まさに、ディープな感じですね」
 「まあ、年齢層は高いかな・・・」
 「僕なんか・・・ちょっとまだ早いかもしれませんね」
 「そうだな、まだかな」

 さらにすすむと、右手には、狭い間口の立ちのみ店串カツ「みつるちゃん」があった。
 店内はサラリーマン風のスーツを来た方々が並んで立っておられる。

 「串カツならば、ここ、みつるちゃんだね」
 「混んでますね、ここも」
 「たしかに・・・前に来た時は貸し切りだったよ」
 
 左側が東急線のガード。ガード下にもお店が入っている。
 以前は間口の狭いスナック風のお店が多かったけれど、少し変わってきたようである。

 次に、右に曲がる道があるT字路に出た。
 
 「この先にもいろいろあるけれど、今日のところはここにしよう」
 
 目の前の店を指さした。
 
 「ここですか・・・いい感じですね」と、いいぐる君
 
 T字路の向こう角にそのお店はあった。
 立ち飲みカウンターだけのもつ焼き店、やきとん「豚番長」さん。
 店内の様子については、こちらのお店を始めて紹介した第262回の記事を御覧いただきたい。

 さて、飲み物をまず頼む。私がホッピー3冷(380円)、いいぐる君生ビール(450円)である。

 焼き物はつくね(100円)、はらみ(100円)、かしら(100円)、ねぎ(130円)を2本づつである。

 さらに、メニューをみながらいいぐる君は意外なことを言った。

 「おっ、おっぱいありますね」
 「君、知ってるんだねえ・・・コブクロもあるよ」
 「両方いきたいですね」
 「おっぱいコブクロ、2本づつお願いします」

 するとしばらくしてお店の方がきた。

 「あの、おっぱいコブクロも終わっちゃったんですが・・・」
 「おっぱいコブクロも無しですかあ、残念だなあ・・・」といいぐる君
 
 「おっぱい」を連呼している自分たち、そして、とても残念そうないいぐる君の様子を見て、笑ってしまった。

 代わりにスパム串(150円)を2本づつ頼んだ。
 
 焼き物が随時焼けた分からやってくる。いいぐる君は美味しそうに食べていた。

 「ここ、うまいすね」

 2杯目はいいぐる君ウーロンハイ(350円)、私はトマトハイ(380円)である。

 ここで、おでんを頼むことにした。だいこんちくわぶはんぺんである。どれも100円。

 「牛すじはんぺんは御注文が入ってから作るのでちょっとお時間がかかりますが・・・」
 「いいですよ、待ってます」

 友人はウーロンハイをもう1杯のんだ。満足な様子である。

 「このお店の先の地域にもね、まだまだ、立ち飲み店があるんだ・・・」
 「まだあるんですか・・・」
 「僕の知っているだけで3軒あるかな」
 「恐るべし蒲田ですね」

 その3軒とは、「絶好鳥」さんと「レバーランド」さん、そして、ちょっと敷居の高いあの名店である。

 「また、立ち飲み来てみるかい?」
 「いいですね、よろしくお願いします」

 居酒屋好きは「居酒屋」を人に紹介するのが好きである。その居酒屋をほめてもらうと、自分がほめられたように気持ちになる。そして、もっとびっくりさせたいと思う。
 久しぶりにこの気持ちが甦ってきた。

 午後7時から8時少し過ぎまで、短い間だったけれど、いいぐる君も楽しんでくれたようである。御勘定は2人で4,270円であった。

 私は家路を急いだ。いいぐる君はまだ若い、1人またどこかへ行ったかもしれない。






蒲田 立ち飲み やきとん「豚番長」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-6
電話 03-3789-7058
定休日 不定休 
営業時間 平日 16:00~24:00 土日祝 12:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


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蒲田 居酒屋「源氏酒蔵」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第503回 2013年1月18日(金) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



蒲田 居酒屋「源氏酒蔵」

~ 不思議な形のテーブル ~


   

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 2013年1月14日。本州の南海上を低気圧が急速に発達しながら通過して、太平洋側の広い範囲で雪が降った。
 首都圏では東京都心で8センチ、横浜で14センチ、千葉で8センチの積雪を観測、7年ぶりの大雪となり、転倒事故が多発、道路・鉄道・空の交通機関に大きな影響を及ぼした。
 その後も気温は上がらず、4日たっても街には汚れた雪が残されたままだった。

 ほんの少し時間を作ることが出来た。JR蒲田駅西口側に降り立ったのは午後7時前くらいであった。
 目の前のロータリーに立つと、右斜め方向の道から東急バスがやってきて、目の前で大きく曲がり、駅からまっすぐに伸びる広い通りに向かって入ってゆくのが見える。そのロータリーを渡ると、すぐ目の前に路地の入口があり、のぞけば、そこがお酒を飲ませてくれる店が集まっている路地であることがわかる。

 路地に入ってゆくと、右手には、第395回で紹介したお店、居酒屋「赤穂」さんがある。
 そのすぐ斜め前に、本当に地味な外観のお店があった。何の情報もないまま入るのには、ちょっと勇気が必要なお店かもしれない。
 暖簾が無いのである。二間ほどの間口のうち、右手の一間分がガラス格子になっている引き戸である。左手は壁、そこに縦長のメニュー看板が出ている。その左手に「源氏酒蔵」と書かれたアクリル製看板が置いてあった。

 ガラス格子から中を少し覗いてから思い切って中に入ってみる。

 入ってすぐ左手に二人掛けのテーブルが一つ。そのさらに左手には、手前から奥にかけて、四人掛のテーブル席が三つ並んでいる。思いの外、お店の中は広い。
 しかし、このお店の特徴は右手側の「ホームベース状テーブル席」にある。
 入口から見て手前側と奥側に2つあるそのテーブルは、右の壁から始まって、お店の中央の通路側にかけて伸びており、上から見ると通路側の端が山型になっていて、長すぎる野球のホームベースのようである。
 そして、通路側に山型に突きだした部分には、ちょうど二人が少し斜めに寄り添うように座ることが出来て、テーブル全体では8人が座れるようになっている。
 また、このテーブルの上には真ん中に顔の高さくらいの衝立が立っており。手前側と奥側に座ったお客さんが気兼ねなく座ることができるのだ。つまり、周りを囲むように座るカウンターのような大テーブルが二つあるのである。

 店の一番奥の方には調理場がある。調理場の手前はカウンターにはなっておらず、配膳口となっている。調理場の中に大女将らしき女性、手前の調理場の外に女将さんらしき女性の方がたっていらっしゃる。

 まずは、「酎ハイお願いします」と言った。
 それから、「ポテトサラダお願いします」と付け加える。 

 まずは、酎ハイ(280円)が出てくる。

 酎ハイを飲みながら店内を見回す。
 2つある「ホームベース状テーブル席」の入口に近い側に男性1人客が2人座っていらっしゃる。私の座っている奥の側にも、やはり、男性1人客が3人座っていらっしゃり、私が4人目の客である。

 お酒は1階で作られ、洗い物は1階の調理場内にいらっしゃるもう一人の女性がするのであろうか。
 しかし、調理場で料理を作ってる様子がない。料理はインターホンで2階へ注文するようになっているのだった。

 2階で調理された料理はダムウェーター(昇降機)で降りてくる。
 やがて、ポテトサラダ(400円)がやってきた。

 「ホームベース状テーブル席」がカウンター席の役目を担っているので、私のような一人客は助かるのである。

 酎ハイを飲み終えて、次はお酒にしてみた。男山(400円)である。
 お酒にあうつまみとして、イカ納豆(300円)を頼んだ。

 女将さんがインターホンのところへ行く。

 「いか納豆いち願います」
 
 なにやら、それを聞いているだけで気分が良い。
 「いいなあ・・・」とつぶやく。

 テレビはNHKである。番組はクローズアップ現代。テーマは「家族葬」である。

 黒い升の中に入ったグラスに一升瓶でついでくれる。

 続いて、いか納豆が出てきた。酒にイカ納豆、日本の味である。

 同じテーブルの男性が静かに「あお、くれる」と女将さんにおっしゃる。
 すると、「あおですね」と答えた。

 少しして、燗酒の徳利が出てきた。徳利が青い色のものであった。

 「ああ、だから、あおと呼ぶんだなあ」と心の中でつぶやく。

 「ホームベース状テーブル席」の真ん中にある低い衝立状の仕切には、亀甲形の穴がいくつか空いており、向側の人の気配が伝わってくる。

 男山を飲み終え、角ハイボール(350円)を飲んでみようと思う。
 これに合うツマミを選ぶ。若鶏もも串焼(350円)である。

 「もも串焼き、願います」の声。

 ハイボールを飲む。これが効いてしまった。一期に酔いがやってきた。

 もも串焼きは、竹串ではなく金串にささって出てきた。肉は大ぶりである。美味しくいただく。

 そこへ、新年会帰りらしき方々が入ってこられた。
 女将さんが席を2つくっつける。常連の方々であろうか。
 皆さん、酔いが回り楽しそうである。
 
 午後7時15分から8時まで、45分ほどの滞在。御勘定は2,080円であった。

 やはり、独り酒が一番である。

 「何者でもない自分になれる場所」をまた一カ所見つけることが出来たようである。

 


  

蒲田 居酒屋「源氏酒蔵」
住所 東京都大田区西蒲田7-46-2
電話 03-3731-2837
定休 日曜・祝日
営業時間 17:00~24:00
交通 JR蒲田駅西口下車徒歩2分・東急池上線蒲田駅下車徒歩2分・多摩川線蒲田駅下車徒歩2分




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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蒲田 大衆割烹「三州屋本店」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第500回 2012年12月13日(木) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



※2012年12月6日 1,070,000カウント通過。感謝!

そして、「居酒屋探偵DAITENの生活」も第500回となりました。またまた感謝!

蒲田 大衆割烹「三州屋本店」 第3回


  蒲田三州屋本店

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 ある大切な用事を済ませる為に「川崎」へ行った。

 SAKURAと二人である。
 川崎の街は面白かったとSAKURAは言う。
 JR川崎駅から京浜東北線に乗って隣の蒲田駅へ移動する。

 蒲田駅東口駅前の銀行に行った。私は外で待つ。

 今日は午前と午後、それぞれ別々の用事があり、ずいぶんと忙しかった。

 「もう何時になったろう・・・」と心の中でつぶやく。

 腕時計は昔から苦手だった。腕時計を持っていると、何度もそれを見てしまう。
 「腕時計」は、時間に拘束されていることの象徴だった。

 iPhoneを取り出して時間を見る。

 午後3時45分。
 平日、こんなに早い時間に、ほんの少しとはいえ、自由な時を得ることが出来るのは珍しい。

 目の前を見れば、居酒屋の王道を行く店、大衆割烹「三州屋本店」である。
 
 「三洲屋蒲田本店」は、蒲田駅東口に降り立ち、駅前ロータリーに向かって立つと左手に見える。こんな味わい深い「古典酒場」がターミナル駅の駅前にあることが不思議である。
 引き戸を開け、丈の短い暖簾をくぐる。

 左手の手前から四人掛テーブル席一つ、二人掛テーブル席三つ、四人掛テーブル席二つと続く。右手奥には、右手壁に向かって座る席が八つ、奥に向かって座る席が二つからなる変則的L字カウンターがある。店の一番奥が調理場になっている。
 カウンターの一番奥の方に、人生の先輩が一人いらっしゃるだけであった。平日の午後4時前なのだから当たり前かもしれない。

 カウンターの中に立つ若い女性に向かって、指を2本立てて存在を示してから、我々二人もカウンター席の一番手前の方に座った。

 SAKURAは、白鶴熱燗小とっくり(380円)である。
 私は、ホッピーセット(420円)の氷無しで頼む。

 飲物と一緒に出てきた突き出しシラスおろし

 ホッピーの瓶は冷やしてない。

 短冊メニューにどじょう料理を発見する。丸煮柳川丸煮柳川の3種である。

 「柳川と丸煮柳川の違いは何ですか?」と、SAKURAが質問をする。

 「丸煮柳川はどじょうがそのまま、柳川はどじょうを開いて骨もとってあります」とのこと。

 丸煮柳川(700円)を頼んでみた。

 
 駅前の喧噪から一歩入ると別世界である。
 静かに話をしながら短冊メニューを眺める。

 ペプシコーラー(180円)を発見。コーラコーラーと語尾が伸びているのが面白い。

 ホッピーを飲む。

 「冬はぬるいホッピーもよいなあ。」と思う。

 どじょう丸煮柳川がやってくる。丸のままのどじょうがゴボウの下にいる。
 どじょうも美味いけれど、ゴボウがなかなかに良い。

 並びの先輩があんきも(580円)を頼む。

 「あんきもはカロリーが高いなあ・・・もっと淡泊なものにしよう」と、考える。

 ここは、本当にさっぱりとした鳥豆腐(480円)にするべきである。
 鳥豆腐は、三州屋各店名物

 並びの先輩の方の様子を見て、数年前に亡くなった翻訳家の先生のことを思いだした。
 戯曲や演劇書の翻訳に人生をささげ、素晴らしいアイデアいっぱいの方だった。その笑顔と語り口を思い出す。
 劇場に行く直前、劇場の近くの街の中華料理店で倒れ、そのまま亡くなった。
 劇場を愛した先生が観劇の直前に倒れられ、劇場にたどり着けずに亡くなった。
 その芝居を上演していた劇団は、先生が創設時に関わった大劇団であると聞く。
 しかし、先生はそれを見ないまま・・・突然に去られた。

 並びの大先輩が帰ってゆかれる。 

 「お釣りいらないって、いっちゃいけなかったんだねぇ」と、軽い冗談を言いながら帰ってゆかれた。

 長い時を経て、こちらのお店も歴史を感じさせるお店となり、今も生き残っている。この蒲田の駅前で、それが素晴らしいことであると感じた。

 店内は我々だけになった。外を見る。赤い回転灯が見えた。蒲田東口駅前に救急車。歳末である。

 白鶴熱燗小とっくり(380円)を追加、おちょこをもう一つもらう。

 鳥豆腐がやってきた。鳥と豆腐が薄味の出汁の中に入っている。

 「出し汁なんだ・・・」とSAKURA。煮込みのようなものと思ったらしい。

 「春菊、葱、豆腐、鶏肉・・・あうなあ。燗酒に」

 店内は静かである。

 しかし、衆議院議員選挙の選挙カーが蒲田東口にやってくる。

 誰かがストレッチャーで運ばれ、救急車に乗せられた。

 救急車が去るのと同時に選挙演説が始まった。

 「我々もそろそろ立ち去ることにしようか」

 記念すべき「居酒屋探偵DAITENの生活・第500回目」は、城南地区王道をゆく静かな大衆酒場であった。

 3時45分から4時45分まで、1時間の滞在。お勘定は2人で2,660円。


 (了)


 

第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第415回 2011年4月23日(土)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第242回 2009年8月8日(土)


蒲田 大衆割烹「三州屋本店」
住所 東京都大田区蒲田5-11-10
電話 03-3731-5647
営業時間  11:30~22:30
定休日 日曜日
交通 JR京浜東北線蒲田駅東口下車徒歩1分、東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分、京浜急行線京急蒲田駅下車徒歩10分



ホッピー原理主義者とは?
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蒲田 立呑「絶好鳥」 

居酒屋探偵DAITENの生活 第485回 2012年6月23日(土) 【地域別】  【時間順】





蒲田 立呑「絶好鳥」


  蒲田立呑「絶好鳥」
   
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 何かと話題の蒲田である。
 有名な手配犯が逮捕されるという、あの出来事から一週間の時が過ぎ、そろそろ落ち着いた頃ではないかと考えて、土曜日の午後に蒲田に行ってみた。
 JR蒲田の東口側に降り立ち、京急蒲田駅方面へ歩いてみる。

 京急蒲田駅近くの立ち飲み「とっちゃん」に行ってみると、今日は臨時休業であった。

 京急蒲田駅周辺には、古い建物が取り壊され、高層マンションが次々に建っている。
 そんな高層マンションのすぐ脇、商店街の裏側に広い空き地があって、「駅前再開発事業仮設店舗用地」という看板が掲示してあった(下写真)。第390回でも書いたように、京急蒲田駅周辺では大規模な再開発が行われつつあるのである。

 駅前再開発事業仮設店舗用地 ← 「駅前再開発事業仮設店舗用地」 

 「変わりゆく街」としても蒲田は今注目の場所である。

 再び、JR蒲田駅方面に歩いてみる。蒲田を東側と西側に分断している京浜東北線と東海道線のガードのところまで行ってみる。すると、ガードのすぐ脇、下をくぐる車道にかかる橋のたもとにあった店が無くなり、すっかり別の業態になっていた。一時はマスコミでも取り上げられ、ちょっと有名になった店である。入ってみたけれど、紹介はしなかった。自分の中にあったある予想が当たったようである。

 車道の脇に人の為の歩道もあって、ガード下をくぐって西側に出ることが出来た。
 そこに、一週間前に話題となった場所があった。すでに、人通りも少なく、すっかり静かになっていた。
 少し写真を撮影してから蒲田駅のロータリーを渡り、東急線の蒲田駅ホーム北側の地区を目指した。

    ※   ※   ※

 前述の立ち飲み「とっちゃん」もそうだけれど、蒲田には立ち呑み店が多い。
 私がブログで紹介している店だけでも現存する立ち飲み店は12軒ある。
 特に、JR蒲田駅の西側、東急池上線と東急多摩川線の蒲田駅ホーム北側には、本当にたくさんの立ち飲み店がある。そんな地区に、また「立ち飲み店」を発見したのは、今から1ヶ月ほど前であった。

 JR蒲田駅西口のロータリー側に出る。正面を見ると幅の広い通りがまっすぐ延びている。しかし、大きくカーブしながら北西方向から終点蒲田駅まで入り込んでくる東急池上線の線路にぶつかり、300メートルほど先で、この通りは突然終わってしまっているのだ。

 右手斜め方向にも大通りがある。蒲田駅西口を起点とする路線バスはこの右斜めの通りから入ってきて客を降ろし、大きくロータリーを回り込んで正面の通りに面したバス停で再び客を乗せて走り去る。
 このロータリーの左手には、中央の大きな木を中心に円形の広場があり、ここには、いつもたくさんの「先輩たち」が座り込んでいる。

 この広場から蒲田西口商店街サンライズサンロードの二つのアーケード街が始まっている。このうち、短く道幅の狭いサンロードの方をまっすぐに歩いて行く。一つ目の十字路を抜け、二つ目の十字路に出ると、そこからはアーケード街の屋根は無くなる。そのまま狭い路地を進むとT字路となり道は終わっている。このT字に出る手前左手に、今日の目的の店、立呑「絶好鳥」がある。「絶好鳥」と書いて「ぜっこうちょう」と読むのである。
 
 ちょうど開店時間の午後4時になっていた。
 私の前に男性が一人店に入っていった。後を追う様に店内に入る。
 狭い間口右手にカウンター席があり、中は調理場である。入ってすぐの位置に七厘がすえてあり、炭がおこっている。カウンター前に立てるのは6、7人ほどである。
 さらに、店の奥に少し広い空間があり、左手に四人が座れる壁カウンターがある。右手にも壁カウンターがあるけれど、そこは荷物置き場になっているそうである。
  
 七厘の向こうの壁にこう書いてあった。
 「当店の利用時間はお一人様30分までです」
 気を付けることにしよう。 

 特に何か御指導があったわけではないけれど、入ってすぐのカウンターの上にのっている小さな器を手にとり、自分の前に置き、そこへ500円玉3枚を投入した。

 まず頼んだのは、生ホッピー(450円)とあじ燻製(150円)。
 因みに生ホッピーとは別にホッピーセット(350円)もあった。
 マスターによれば、「最近は焼き鳥と燻製のお店になってきちゃったんですよ」とのこと。
 たしかに、燻製メニューが十種類以上ある。
 
 やがて、3人目のお客さんが登場された。
 こちらのカウンターに立つと、背後の壁に横木が打ち付けてあって、壁に寄りかかることが出来るようになっているのである。私も腰を壁に預けていたので、身体を前に傾け、背後を通って奥へ行ってもらった。

 焼き物のうち、焼鳥上モモ(200円)と焼鳥セセリ(180円)を焼いてもらう。七厘に乗せ、丁寧に炭火で焼いてくれる焼き鳥はうまそうである。
 実際に、大ぶりのモモ肉がとても美味しかった。

 奥に入られた方が「白レバ」を頼んでおられる。
 すでに評判の白レバである。私の前で美味そうに焼かれてゆく白レバ。通風気味の私は今日のところは我慢をするのであった。

 二杯目は、金魚(380円)と呼ばれる飲物を選んだ。マスターと相談して、辛さ薄目でお願いする。唐辛子を漬け込んだ焼酎を使って、唐辛子1本と大葉が入っているのである。
 色が変わるほどの辛さのものもあるそうである。

 三杯目は、お疲れ酸(380円)を選んだ。マスターに聞いてみる前からクエン酸入りかなと思う。聞いてみれば、やはりそうであった。

 メニューには、ラーメン(600円)もあった。「たまにあります」と短冊には書いてある。
 
 壁に、「今月は水曜日が定休日」と書いてある。月ごとに変わるようである。

 初めての店に入り、ゆっくりと観察しながら滞在するのは、やはり楽しい。蒲田にまた良い立ち飲み店が一軒増えたのである。

 午後4時から4時50分まで50分の滞在。結局支払ったのは1,740円であった。

 あの出来事から考えても、蒲田はやはり、都会の「迷宮(ラビリンス)」である。

 路地を抜け、歩いてゆくうちに、また、あの歌詞が頭に浮かんだ。


 グッドバイ
 作詞/浅川マキ 作曲/板橋文夫

 今 しずかな夜
 ちょうど いい季節
 誰も知らない抜け道を
 急ぐ あなたが見える

 自分にさえもサヨナラした
 あなたの 背中がゆく

 もう愛せないの
 闇を駆ける さすらいびと





蒲田 立呑「絶好鳥」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-1
電話 090-8818-4868
営業時間 16:00~24:00
定休日 月ごとに定休の曜日が変化
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


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蒲田 やきとん「豚番長」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第481回 2012年5月2日(水) 【地域別】  【時間順】



※2012年5月3日 960,000カウント通過。感謝!


蒲田 やきとん「豚番長」  第2回




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 いつもの年よりも日数が少なくなってしまった、ちょっと残念な「ゴールデンウィーク」の真ん中、5月2日の水曜日である。蒲田に行ってみた。東急池上線と多摩川線の蒲田駅脇の「立ち飲みストリート」と呼んでもおかしくないほど、立ち飲み店が並んでいる通りに足を踏み入れる。第480回で紹介した立ち飲み「炙り安」を右手に見ながら、十字路を過ぎ、立ち飲み処「うなぎ家」立呑処「みつるちゃん」、等の前を過ぎてT字路に出ると、右手向こう角にそのお店はあった。やきとん「豚番長」である。前回紹介したのは、2009年9月16日(水)第262回である。

 午後7時である。この時間帯はいつも混んでいて入りにくいのである。それが今日はカウンターの右端辺りの一画が空いていた。急いで右端の入口から入り込んだ。今日は、マスターである「番長」と、もう一人男性がカウンターの中にいらっしゃる。並びに女性が二人立っておられた。奥の方には数人の男性客の方々。
 来店したのは本当に久しぶりである。まずはなによりも3冷ホッピーが飲みたい。ホッピー氷なし(380円)を頼んだ。

 「白ですか?、黒ですか?」。
 「はい、白でお願いします。」

 やはり、3冷のことで頭がいっぱいで、今日も白か黒かを言わずに頼んでしまったのである。

 待っている間、焼き物を考える。今日はかしらなんこつハツテッポーを各1本。すべて100円である。

 注文をする。
 「塩ですか? タレですか?」と聞かれる。
 ここでまた、塩かタレか言うのを忘れてしまう。

 出来上がった状態で出てきた3冷ホッピーが今日もうまい。

 営業時間を見れば、土曜日、日曜日、祝祭日は正午から開店。土日の昼間から飲むことが出来る店は貴重である。
 店内に「湘南の風」の曲が流れている。こちらのお店の雰囲気にぴったりな曲だ。

 焼き物が次々にやってくる。特にテッポウが美味かった。

 黒ホッピー氷なし(380円)
 一杯目はホッピー瓶が付いていなかった。でも二杯目は瓶をつけてくれた。
 やはり、ホッピーは自分で作りたい。
 そばに、ホッピーの茶色い瓶がいてくれないと、寂しいのである。

 トリハイを濃いめでガンガンいく方。お店の方々と楽しそうに飲んでいらっしゃる。

 メニューの中に、馬刺し(380円)を発見する。珍しく頼む自分に驚いた。

 「馬刺しは、ニンニクとしょうが、どちらにしますか?」と聞かれる。
 「ニンニクでお願いします」と、迷わずに言う自分にも驚く。いつもなら迷うのである。

 若いお店の方に、番長が炭火の使い方を教えている。

 3杯目はトマトハイ(380円)にする。これも好きな一杯である。
 トマトハイは、そろそろ締めて帰るようにという、自分への合図である。

 メニューの中に、スパム寿司(220円)を発見。スパム寿司は、「マヨご飯」の好きな世代にはピッタリな一品。

 お客さんとお店の方の会話の中に、東京城南地区から川崎、鶴見のよく知っているお店の名前か次々に出る。

 さて、トマトハイも飲んで、食事も出来たので帰ることにする。
 2,140円である。小銭まて、ピッタリ払えて、実にうれしいのである。

7時から8時までの1時間の滞在。静かにお店を出て帰る。



蒲田 立ち飲み やきとん「豚番長」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-6
電話 03-3789-7058
定休日 不定休 
営業時間 平日 16:00~24:00 土日祝 12:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 立ち飲み「炙り安」第3回

居酒屋探偵DAITENの生活 第480回 2012年4月26日(木) 【地域別】  【時間順】





蒲田 立ち飲み「炙り安」  第3回



   蒲田立ち飲み「炙り安」外観

  
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 SAKURAと蒲田駅で待ち合わせた。
 向かったのは、東急池上線と多摩川線の駅脇の路地である。その路地のうち、ホーム下には、台湾料理店や喫茶店、居酒屋など味わいあるお店が並んでいた。今、耐震化のためリニューアルされたホーム下に、古い店はまったく入っていない。それぞれ、新しい居酒屋やパブなどが入ってしまったのだ。私が好きだった古典的「喫茶店」も無くなっていた。
 2、3人の「呼び込み」が並んで我々に声をかける。しかし、「呼び込み」でお店に入るようなことは、私にはほとんどない。
 我々の目的の店は決まっているのである。立ち飲み「炙り安」だ。

 前回、紹介したのは第249回2009年8月15日(土)であるから3年近く前だ。
 ここからバーボンロードへと続く長い路地は、蒲田の立ち飲み激戦区である。どこも長続きしており、椅子など置いて「半立ち」に成り下がる店などない。そんな中でも、立ち飲み「炙り安」は最も盛況な人気店である。
 
 店内に入り、まずはサッポロラガー中瓶(500円)とグラスを2個たのんだ。この時点で、SAKURAが言った。

 「あっ、ここのお店来たことある」

 初めて、こちらのお店を紹介した2009年3月1日(日)第184回も二人での来店だった。

 つまみは、うるめ若干し(300円)とエシャレット(200円)とあぶらあげカリカリ焼き(200円)の3つを頼んだ。

 あぶらあげカリカリ焼きは自宅で真似してみたい一品である。

 2杯目は、私はホッピーセット(400円)の氷無しSAKURA賀茂鶴/180ミリ瓶(500円)である。
 
 賀茂鶴を少し分けてもらう。うるめ若干しが酒に合う。

 店内に、JR京浜東北線と東急池上線と東急多摩川線の終電時刻表が貼ってある。これだけ駅に近いとギリギリまで飲んでしまうお客さんが多いからなのかもしれない。いずれにしても親切である。

 午後7時から7時45分までの滞在。お酒とつまみを受け取る時、その都度払う方式である。支払った金額の合計は2100円であった。




第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第249回 2009年8月15日(土)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第184回 2009年3月1日(日)


蒲田 立ち飲み「炙り安」
住所 東京都大田区西蒲田7-67-12
電話 03-6313-1657
定休日 第2第4日曜日
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩1分、JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩2分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 立ち飲み「レバーランド」

居酒屋探偵DAITENの生活 第471回 2012年2月25日(土) 【地域別】  【時間順】





蒲田 立ち飲み「レバーランド」

  蒲田 立ち飲み「レバーランド」
 

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 まだまだ寒い日が続く2月の最後の土曜日の夜である。抱えている大きなイベントの第2日目であった。疲れ切った心と身体を癒す場所を求めて蒲田へと向かった。
 蒲田駅西口駅前のサンライズというアーケード街を少し歩いて、右手に曲がる細い道、左手に曲がる少し広い道を見ながら、次の十字路、さらに次の十字路まで歩き、右に曲がるとその店はあった。お店の前を通る度にいつもとても混んでいる様子である。
 店の上のアクリル看板には「最後の楽園」と手書き風文字で書かれている。その下の暖簾には「レバーランド」の文字。中がよく見えるガラス戸をあけて入る。店の左手に8人ほどが立てるL字カウンター。右手の壁際には二人から三人が立てる壁際テーブル、奥の方には四人ほどが立てるテーブルがある。
 L字カウンターの角に近い場所に立つ。店内はすでに8割ほどの入り。
 まずは、ホッピーセット白氷無し(450円)をお願いする。「私のボーダーライン400円」を50円越えているのが残念である。
 ジョッキを持つと、今日、手に負った傷が痛んだ。しかし、今日もホッピーはちゃんとうまい。
 店名の「レバーランド」からいってもレバーを食べたい。しかし、すでに食事を済ませていたので今回は軽いものにすることにした。店内のメニューを眺めに眺めてやっと決めることが出来たのがとり唐ネギポン酢(200円)ととうふですよ(230円)であった。とうふですよがどんなものであるかは来店して確認していただきたい。全体にメニュー1つ1つが少量で価格を抑えてあるので、一人客には助かるのである。

 2杯目はレモンサワー(420円)。つまみは、鶏の生ハム(350円)だ。
 実は、こちらのお店に来店したのは二回目である。マスターが若い方であり、店内のほとんどが若い人たちである。そんな若い常連さんたちが私のような得体の知れないオヤジに気を使ってくれる。
 話題の中にスマートフォンやツイッターがでる。モニターに流れるのはロックコンサート風景。まさに、若者酒場である。
 聞けば、定休日なしでやっているそうである。マスターやお店の方が若いからこれもできること。

 3杯目にハイボール(300円)を飲む。
 手に負った傷の痛みも少し癒えたような気がした。

 1時間ほどの滞在。支払った金額は1950円であった。

 ハンチングを目深にかぶり、ダウンジャケットの衿の中に首をすくめ、寒い街へと出て行く。駅とは反対の方向へ歩き始め、暗い街へと姿を隠す。

 


  蒲田 立ち飲み「レバーランド」


蒲田 立ち飲み「レバーランド」
住所 東京都大田区西蒲田7-49-12
電話 03-6715-9618
定休日 年中無休
営業時間 17:00~25:00
交通 東急池上線・多摩川線 蒲田駅下車徒歩3分
http://ameblo.jp/liverland/


ホッピー原理主義者とは?
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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 居酒屋「升本」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第466回 2011年12月29日(木) 【地域別】  【時間順】





蒲田 居酒屋「升本」 第2回


  蒲田居酒屋升本

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 今年も今日を入れて3日間となった。
 ある一連の仕事の今年の締めくくりを一人きりで済ませた後、その仕事場から歩いて向かったのは蒲田の街であった。蒲田駅の周辺にはたくさんの居酒屋や立ち飲み店がある。東急池上線と東急多摩川線のガード下は耐震工事も一部済んで、そこに新しい飲み屋さんが増えていた。
 しかし、それらの新しいお店に入るのはやめた。周辺をほぼ一時間ほど歩いた末に入ったのは、2008年1月3日(木)第64回で紹介したお店であった。それからほぼ3年の時が経っている。
 ここのところ特に計画的にそうした訳でもないけれど、結果的にひさしぶりに訪れる歴史ある酒場ばかりを紹介する「回顧シリーズ」となってしまった。その3回目は蒲田駅西口にある居酒屋「升本」さんである。

 白い暖簾をくぐる。入って左手に4人席と3人席があり、左の壁に6人席が二つある。入ってすぐ目の前には6人席が二つ並ぶ。その間に、12人が座れる長いテーブルが連なっている。まだ、午後5時になったばかりなので、入ってすぐ目の前の6人席に二人、その向こうの席に一人の男性の方が座っているだけであった。
 白いマスクをした中国系らしい女性に指し示され、奥の男性一人客と同じ席に相席で座る。とても混み合う店なので、相席は当たり前である。
 女性の方に声をかける。
 
 「燗酒お願いします」と私。
 「あったかいお酒ですか」と女性。
 「はい、あったかいお酒」と私。
 「あったかいのはこれだけです、タカサゴ」と言って、メニューを見せてくれた。
 「それでお願いします」と私。

 グラスに入った高砂鶴熱燗(300円)がすぐに出てくる。一口飲む。冷え切った身体に心地よく入ってくる燗酒。

 つまみは、穴子一本あげ(300円)、スルメイカサシ(300円)を注文する。

 穴子は大きく、スルメイカ刺身も量がちゃんとある。ここでは、300円という安い単価でも、がっかりさせられることはあまりない。
 特に、穴子のてんぷらは好物なので、美味しくいただいた。

 2杯目は、ホッピーセットである。

 「ホッピーください」
 「ホッピーセットね、黒ですか白ですか」
 「黒でお願いします」

 このやりとりを何百回やってきただろうか。黒か白か最初から言わない自分に驚くのである。

 黒ホッピーセット(300円)が出てくる。氷無しとあえて言わなかったので、氷がたっぷり入っている。焼酎はちゃんとした量が入っている。ホッピーの瓶がちゃんと1本ついてくる。この「ホッピーセット300円」というのは、今時驚異的である。このまま続けて欲しいサービスである。

 ホッピーにあうつまみを注文した。定番のポテトサラダ(300円)である。
 このポテトサラダがまた驚異的である。3人くらいでつまみにしてちょうど良い量かもしれない。安く飲みたいグループ客の皆さんは、このポテトサラダを人数分とることをおすすめする。

 一人客の男性が入ってくる。店内がガラガラでもやはり先程の男性二人席に相席で座る。女性はきちんと仕切る。常連らしき方々は素直にそれに答えて座る。

 やがて、仕事納め後の会社帰りサラリーマングループが入ってきた。白いマスクのお姉さんにテキパキと仕切られて、壁際の6人席に座った。一期に場の雰囲気が明るくなった。
 後から数名の方々も入ってこられた。見れば店内は全員が男性客であった。余計な装飾を廃した男酒場である。今の私にはそういう酒場が一番落ち着くのである。
 今年最後の「男酒場」で、いろいろなものをそれぞれに抱えているであろう男達の中にあって、今日も独り埋もれ酒を飲めること、この平和な時間にただ感謝である。



蒲田 居酒屋「升本」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-1
電話 03-5710-2318
定休日 日曜日
営業時間 16:00~24:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅・東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅徒歩3分



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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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蒲田 炭火焼やきとり「とり薪」蒲田東口店

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第439回 2011年8月7日(日)   【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


※2011年8月9日 790,000カウント通過。感謝!

蒲田 炭火焼やきとり「とり薪」蒲田東口店



  蒲田炭火焼やきとり「とり薪」蒲田東口店

 
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 期待しないまま、偶然会いたかったものに会えた時はうれしいものである。
 日曜日の午後3時過ぎにJR蒲田駅の東口側に行ってみると、駅前ロータリーの左手の大通りが通行止めされて「歩行者天国」になっていた。8月5日から7日まで開催される「大蒲田祭」というお祭りの為である。
 ちょうど、大田区役所くすのき連が阿波踊りを踊っている真っ最中であった。そして、御輿もたくさん集まっていた。しばらく阿波踊りや御輿を見てから路地裏へと入る。
 そこは、立ち飲み「かるちゃん」立ち飲み「さしみや五坪」立呑処「ちょっと酔ってこ きらら」などの立ち飲み店が集まっている四つ角であった。まだ午後4時を過ぎたばかり、しかも日曜は営業していないお店ばかりである。
 どこかやってるお店は無いかと思いながら、立呑処「ちょっと酔ってこ きらら」の先の路地をのぞいてみた。
 すると、そこに黄色い地に赤と黒の見慣れたテントを発見した。炭火焼やきとり「とり薪」である。これは、京急蒲田駅の西口アーケードの一画で長年営業して、最近閉店したという情報を得たばかりの「とり薪」さんが移転再開したお店に違いないと思った。
 
 縄のれんをくぐって中に入る。右手すぐに焼台、その先の右手にカウンター席7席。カウンターの中は調理場である。左手には6人掛テーブル席が3つ、合計18人分の席が並んでいる。テーブルとカウンターの間が広くとってあるのは、京急蒲田駅近くにあったお店と似ている。
 カウンターの中には、第390回で紹介した炭火焼やきとり「とり薪・京急蒲田店」でマスターをされていた方のお顔を発見した。
 「やはり、そうであったか」と心の中でつぶやく。うれしい偶然である。

 お通しは、なすの煮浸しである。うまい。二階で宴会も出来るらしく、総席数は60席あるらしい。
 まず、一杯目はホッピーセット白(380円)の氷無しと煮込み(380円)を迷わずお願いする。
 ホッピーセットの焼酎は、氷無しであるというのに、ジョッキの真ん中近くまで入っている。これは私には1杯としては濃すぎる量である。
 お店の若い方にグラスを頼むと、サワーグラスをくれた。そこへ焼酎の半分を移して、白ホッピーの瓶を逆さまにして勢いよくホッピーを投入する。飲む。うまい。
 煮込みがやってくる。この煮込みは肉が主で根菜が少しだけ入っているタイプ。無駄な脂分がきちんと取り除かれており、飽きが来ず、実に美味いのである。まさに「パクパクと」食べてしまった。
 煮込みを食べ終え、白ホッピー外(瓶)(200円)を頼んだ。残り焼酎をジョッキに入れ、ホッピーを投入、2杯目を飲み始める。その後、マスターの手が空いた頃合いを見て声をかける。

 「あの、焼き物いいですか?」
 「どうぞ」
 「若鶏タンかしらなんこつをお願いします」
 「塩ですか?、タレですか?」
 「塩でお願いします」

 いつもながら、この会話が好きである。こちらのお店は、焼き鳥ともつ焼きの両方があり、各1本から頼むことが出来るのが良い。若鶏は120円、その他は100円であった。

 今の「京急蒲田駅」は、昔は「京浜蒲田駅」だったという話で、先客の皆さんが盛り上がっていた。
 後で調べてみると、1987年(昭和62年)6月1日に今の「京急蒲田駅」に改称したそうである。
 同じ時に、京浜川崎駅も京急川崎駅に、京浜鶴見駅も京急鶴見に、京浜田浦駅も京急田浦駅に、京浜長沢駅も京急長沢駅にそれぞれ改称したそうである。
 たしかに、皆さんの話を聞いているうちに、小さかった頃、「京浜川崎」と呼んでいたことを思い出した。
 
 焼き物がやってくる。どれも美味い。以前と同じように青のりがたっぷり皿の上にのっている。これを付けて食べるのである。

 売り切れ御免と短冊に書いてあるカツオの刺身(550円)を3品目に頼む。煮込み、焼き物、刺身の3種を食べるのが居酒屋のゴールデンコースである。
 刺身に会うのはやはり日本酒。北海道の男山(600円)を選んだ。
 
 カツオが出てくる直前に、「にんにくショウガ、どちらにしますか?」と聞かれる。今日は日曜日、ゆえにショウガである。土曜ならばニンニクにしたかもしれない。玉葱を薄く切ったものもついてきた。この組み合わせが好きだ。
 
 北海道男山の一升瓶の封が目の前で切られた。口開けである。
 一升瓶からマスターがマスに入ったグラスに酒をそそいでくれる時に、質問してみた。
 
 「いつからこちらに移られたんですか?」
 「5月です。」

 これだけの会話に感動する。
 以前、お顔を見たような気がする男性の一人客が二人、次々と入ってきた。皆さん無口で静かに飲んでいる。

 お勘定をお願いすると2,780円であった。
 お休みを聞いてみると、定休日は無いとのこと。営業時間は、日曜は朝10時から夜12時まで。平日は午後6時から同じ12時まで。日曜日の昼酒に最適である。

 4時15分から5時半迄1時間15分ほどの滞在。外に出ると雷の音が聞こえた。

 変わらず良いお店であった。場所は変わっても「人」さえ同じように頑張ってくれれば大丈夫なのである。これは「復興」も同じかもしれない。場所にこだわるよりも「人」を大切にするべきである。そんなことを考える。

 蒲田駅のメインストリートに戻ってみた。まだ交通規制は解かれていない。阿波踊りの方々の姿もなく、御輿もない。祭りのスタッフの方々が道路の掃除をしている。空はまだ明るく、時折、遠雷が聞こえた。



 蒲田炭火焼やきとり「とり薪」蒲田東口店看板

蒲田 炭火焼やきとり「とり薪」蒲田東口店
住所 東京都大田区蒲田5-22-7
電話 03-5703-0380
定休日 年中無休
営業時間 月曜~土曜 18:00~24:00 日曜日 10:00~24:00
交通 JR蒲田駅下車徒歩4分/京浜急行京急蒲田駅下車徒歩6分/東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩5分





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蒲田 お魚居酒屋「しばちゃん」

居酒屋探偵DAITENの生活 第431回 2011年6月5日(日) 【地域別】  【時間順】



【居酒屋探偵DAITENの生活】 紹介店350軒目!

蒲田 お魚居酒屋「しばちゃん」


 蒲田居酒屋しばちゃん外観
  
 

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 東急電鉄の池上線東急多摩川線の蒲田駅の下の部分は、耐震化工事が行われている。ゆえに、駅下の東急ストアも休店中であった。
 ガードの北側の細い路地をすすむ。ガード下に入っていたお店もずいぶんと様変わりしており、新しい居酒屋ばかりとなっている。20年近く前、すでに故人であるA先生に時々連れてきてもらった居酒屋も閉店、腸詰めで紹興酒などいただいた台湾料理店も、独り静かに珈琲を飲んだ珈琲専門店も今は無い。
 駅の方から歩いてゆくと、右手に、立ち飲み「炙り安」立呑処「みつるちゃん」立ち飲み処「うなぎ家」立ち飲み・やきとん「豚番長」と異なったコンセプトの立ち飲み店が続いてある。
 
 日曜日の夕暮れ時、1人で買い物をした帰り、どこかに入ろうかと考えながら歩いていると、立ち飲み処「うなぎ家」の少し先の右手に、気になる看板を見つけた。

 蒲田居酒屋しばちゃん看板

 店名らしき「しばちゃん」「お魚」の文字、そして、マスターらしき方の似顔絵のみのシンプルなアクリル看板である。(上写真)

 間口は狭い。入って右手はトイレ、少し先の左手にカウンター。カウンター席は全部で9席。他に補助椅子も少しある。カウンターの中央に男性2人と女性1人の先客の方々が座っていた。カウンターの中にマスターがいらっしゃる。仕事に集中されて、入ってきた私に気づかない様子。入口近くの椅子の上に荷物を置いて、カウンターの一番手前の席に座った。

 マスターが気づいてくれた。「瓶ビールお願いします」と言って、メニューを探す。一番奥のテレビ下に、マジックインキで品名を書いた白い紙がたくさん貼ってあるのが見えた。よく見えないので、そちらに席を移動することにした。一番奥でカウンターは左に折れている。しかし、そこは荷物置き場になっていて座れない。角の辺りの席に座った。

 瓶ビール中瓶(?円)を飲みながらお通し冷や奴(?円)を食べる。

 手書きメニューがたくさん貼ってある中からめばる煮(500円)をお願いした。
 
 テレビはついていないのでメニューを眺めるしかない。達筆の手書きメモ書メニューが26種、白板ボードに書かれたメニューが8種、定番らしきメニューも17種あった。
 
 めばる煮が出てきた。手間の掛かる煮魚を置いている店は少ない。これが美味しかった。自分でも煮魚に挑戦したい思う。実は、こちらのマスターは、元は寿司屋さんをされていたとの情報を得ている。

 2品目はたこ頭ぶつ(500円)である。

 たこは好きな魚介類である。弾力のある頭の部分も美味しい。一緒についてきた大量のみょうがツマが美味しさを引き立てていた。私はみょうが好きである。「忘れたいことが多い」のだ。

 開放された入口から東急電車が蒲田駅に入線してくる音が聞こえてくる。並びの皆さんのお話は駅の耐震工事の話になっていた。並びの方がハムステーキ(600円)を頼んでおられた。他に食事メニューも豊富にあるので、お酒を飲まない方も楽しむことが出来る。

 しそ焼酎(500円)をロックでお願いした。
 マスターに聞いてみると、自家製のしそジュースに焼酎を入れたものだそうである。焼酎を入れずにしそジュースだけを飲む女性客もいるそうだ。

 さらに男女の方々が入ってこられ、入口辺りに座られた。女性が奥の方までやってきてメニューを見る。やはり、一番奥の私の席は一番の特等席のようである。

 マスターに休みはいつであるか聞いてみた。今は無休とのこと。営業時間は夕方6時半から午前4時まで。夜中に食事が出来る店、日曜日でもやっているお店は珍しい。夜中でもやっているので、やはり水商売関係の方々も多いに違いない。いらっしゃっているお客様たちが「プロの皆さん」であることがうなずけた。

 お勘定をお願いすると、2,650円であった。

 「ほったらかしですみませんね」とマスターが言ってくれる。

 「居酒屋探偵DAITENの生活」における紹介店350軒目は、地味だけれども美味しい魚料理で御近所に愛されるお店、ネットに頼らず足で見つけたお店であった。

 外に出ると、目の前は東急線のガードである。日曜日の夕暮れ時は、深酒をせず、美味しいものを少しだけいただく、そんな飲み方が丁度良い。どこにも寄らずに帰ることにしよう。

  ※   ※   ※

 追記 2011/12/25再訪。今回はSAKURAと二人、牛スジの煮込みのお通し2つ。芋焼酎のお湯割り2杯と平目のお刺身、2杯目は芋焼酎田園お湯割りとサッポロの生ビール。1時間ほどの滞在二人で3,950円。



 蒲田居酒屋しばちゃん看板


蒲田 お魚居酒屋「しばちゃん」
住 所 東京都大田区西蒲田7-? -?
電 話 ?
定休日 無休
営業時間 18:30~28:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩2分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩3分。




ホッピー原理主義者とは?
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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 大衆割烹「三州屋本店」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第415回 2011年4月23日(土) 【地域別】  【時間順】




蒲田 大衆割烹「三州屋本店」 第2回


  蒲田三州屋本店

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 最近は平日の夜は様々な要因からなかなか居酒屋探偵として活動出来ないでいる。そんな中、土曜日の午後から夕暮れ時にかけては貴重な取材の時間となっている。
 ある品物を入手する為、何軒かの店を訪問するも成果がなかった。携帯メールで連絡を取り合いながら、やはり外出していたSAKURAと蒲田駅で待ち合わせた。
 まずは、JR蒲田駅東口側を歩く。目当ての店は何軒かあった。しかし、まだ午後3時半をまわった早い時間である。やっているお店となると選択肢が狭くなる。向かったのは、JR蒲田駅東口のロータリーを見ながら左に歩いて行くと、すぐに大衆割烹「三州屋本店」がある。こちらのお店を前回紹介したのは第242回2009年8月8日(土)であるから1年半以上前である。

 暖簾をくぐって中に入ると、左手の手前から四人掛テーブル席一つ、二人掛テーブル席三つ、四人掛テーブル席二つと続く。右手奥には、右手壁に向かって座る席が八つ、奥に向かって座る席が二つからなる変則的L字カウンターがある。店の一番奥が調理場である。テーブル席に四人グループと二人組、カウンターのL字部分に二人組の方々が座っておられた。
 5時半から少し大人数の予約が入っているらしく、カウンター席に通された。最初からカウンター席に座りたかったのでちょうど良い。カウンターの一番奥の辺りに二人で並んで座った。

 私はホッピーセット(380円)、SAKURA小生ール(360円)である。ホッピーの焼酎は私としては多めである。価格も安く抑えられていて良い。
 つまみは、春菊胡麻和え(400円)と、三州屋さんの名物料理、鳥豆腐(550円)を頼んだ。春菊の胡麻和えが特に美味しかった。

 SAKURAの2杯目は、白鶴熱燗(380円)である。
 「最近、ついつい日本酒を飲んでしまうのよねえ・・・」と言う。
 「日本人は米を食べ、米から作った酒を飲む・・・それは良いことじゃない」と答える。あまりに普通な答えで自分でも驚く。
 
 私は、何を飲もうかと壁に貼ってある短冊メニューを眺めていた。
 レモンハイ(380円)とレモンサワー(380円)の二枚の短冊が並んでいるのをみつけた。これは珍しい。たいていはどちらか一方である。
 お店の方に質問してみた。

 「レモンハイレモンサワーの両方が書いてあるんですけど・・・どう違うんですか?」
 「レモンハイは水で・・・、レモンサワーは水は使ってなくて、炭酸を使っています。それに焼酎とレモンジュースとレモンの切ったやつが・・・」
 「ええと、つまり・・・レモンハイは、焼酎の水割りにレモンが入っていて、レモンサワーは、焼酎の炭酸割りにレモンが入っているものですね?」
 「はい、そうです」
 「それじゃぁ・・・レモンハイをお願いします」

 自分でもよく解らなくなってくる会話であった。
 
 やがて、やってきたレモンハイには、レモンジュースと共にレモンの四つに切ったものが入っていて酸味が強く、美味しかった。
 
 こちらのお店は、外から見た姿も良いけれど、店内の様子もとても素敵である。天井が高いのがまた良い。

 やがて、若い女性の従業員の方が二人やってきた。店内が一期に華やかになる。これからが本番の時間だ。
 
 午後5時になった。だんだんにお客さんが増えてきた。
 数人の皆さんが入ってきて、気がつけば、我々の並びに座りたい様子であった。我々が移動すれば座れるのだ。

 「ここ空きますよ」と言って、若い女性にお勘定をお願いした。

 午後4時から午後5時まで1時間、ゆっくり飲ませていただいた。御勘定は二人で2,430円であった。

 お店を出ると、すぐそばにある地下通路を通って西口側に向かった。一軒で終わるわけもないのである。


 (つづく)

 

蒲田 大衆割烹「三州屋本店」
住所 東京都大田区蒲田5-11-10
電話 03-3731-5647
営業時間  11:30~22:30
定休日 日曜日
交通 JR京浜東北線蒲田駅東口下車徒歩1分、東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分、京浜急行線京急蒲田駅下車徒歩10分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 居酒屋「赤穂」

居酒屋探偵DAITENの生活 第395回 2011年1月29日(土) 【地域別】  【時間順】





蒲田 居酒屋「赤穂」

 
  蒲田赤穂外観
  

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 蒲田駅西口駅前で目の前のロータリーに向かって立って眺めていると、右斜め方向の道から東急バスがやってきて、目の前で大きく曲がり、駅からまっすぐに伸びる広い通りに向かって入っていった。通り沿いに並ぶバス停で乗客を乗せる為である。この通りはどこかに続いている訳ではなく、400メートルほど先で東急池上線にぶつかり終わってしまっている。
 駅前広場の中心にある小さな公園のようになった場所を越え、再び道を渡ると、広い通りから一本北側に細い路地がある。この路地もまた東急池上線の近くまで続いている長い路地だ。

 この路地は入ると左右に居酒屋が並んでいる。放置自転車を避けながら進むと、まず、右手に最近出来たばかりの鮮魚を売りにした流行りの業態の店がある。先日、川崎に行った時にもこの業態の店がずいぶん増えていた。
 この手の店は、新小岩、赤羽、新宿思い出横丁と店を増やしている「トロ函」をモデルにしているような感じなので、「トロ函」系居酒屋と呼ぶのが一番良いのかもしれない。やがて、この業態は日本的ビジネスモデルとして海外にもどんどん展開されてゆくのではないだろうか。
 明るい照明のその店の並びに、くすんだ外観の古い居酒屋がある。店の名前は居酒屋「赤穂」。看板には「居酒屋赤穂 B1 宴会場」と書いてある。宴会場という言葉に懐かしさを感じる。入口の古いアクリル看板に「メゴチフライ」と書かれている。ずっと前からの定番商品に違いない。

 前回のお店を出て30分ほど蒲田周辺を徘徊した後の午後5時40分である。こちらのお店を見つけて中に入ってみた。お店の中では、大将、女将、男性の方、3人の皆さんがそれぞれの位置に座っておられた。土曜日の夕暮れ時である。仕込みも終わり、最初の常連客の登場を待っているところに見知らぬ闖入者が入ってきたのである。
 外の喧騒が嘘のように静かである。左手に10人ほどが座れるカウンター席。右手の壁際に二人席が三つある。壁際が幅50センチほど床が高くなっていて、その上に小さなテーブルと椅子が並んでいるのが面白い。

 まずは、メゴチフライ(450円)と瓶ビール(430円)を頼む。お通しは、竹輪や人参などの煮物。
 ビールを飲み、入口に近い方に置かれたテレビを見る。アナログテレビである。番組はテレビ東京が土曜午後5時30分から6時まで放送しているテレビ大阪製作の「THEフィッシング」であった。この後、午後6時から6時30分までテレビ東京の「釣りロマンを求めて」が放送されるので、土曜の夕方のこの1時間は、釣り好きはテレビに釘付けである。
 壁には、たくさんの魚拓が貼ってあった。大将は釣り好きのようである。
 
 「THEフィッシング」の今日のテーマは「真冬の海で、ブリと白熱ファイト!!和歌山ルアーゲーム」とあった。まるで、それに合わせたかのように、マスターが黒板にブリ焼きと書き始めた。今年はブリが豊漁である。後で頼んでみよう。
 
 「メゴチフライ、おまちどうさまです」。
 「何をかければいいですか?」
 「塩が一番味がわかります」

 塩を掛けて食べる。なかなか美味しい。

 メゴチフライを食べてしまい、次はぶり塩焼き(450円)を頼んだ。

 飲物メニューを眺める。ウーロンサワー(300円)、レモンサワー(300円)、カリフォルニアからお届けしますライムサワー(350円)というものもある。棚にキープされたボトルがたくさん並んでいるので、麦焼酎玄海ボトル(1800円)が常連の方の定番のようである。

 入口の近くにピンク電話がある。誰もが携帯電話を持っている時代に本当に珍しい。

 ぶりに合わせて、お酒(250円)を頼んだ。熱燗である。

 ぶり塩焼きがやってくる。ぶりの身を口に入れ、熱燗を飲む。至福の時である。

 少しして常連の方が登場された。一期に場が和んだ。やはり、常連は大切である。

 17時40分から18時30分まで50分ほどの滞在。お勘定は2,000円ちょうどであった。前のお店が1000円ちょうどあったから、今日は二軒ともちょうどきりの良い日のようである。縁起がよいと思うことにしよう。
 外にでる。やはり寒ぶりの季節である。寒い。

 蒲田駅ビル、グランデュオ蒲田の地下の鮮魚店でイナダと鯛を買って帰る。実は探偵事務所でちょっと寄り道をしてしまったけれど、家になんとかたどり着き、刺身なめろうを作って食べた。家族にも好評。今日は魚の日であった。

 (了)



 蒲田赤穂看板


蒲田 居酒屋「赤穂」
住所 東京都大田区西蒲田7-29-9
電話 03-3739-4474
定休日 ?
営業時間 ?
交通 JR蒲田駅西口下車徒歩2分・東急池上線蒲田駅下車徒歩2分・多摩川線蒲田駅下車徒歩2分


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蒲田 立ち飲み「とっちゃん」 第4回

居酒屋探偵DAITENの生活 第391回 2011年1月15日(土) 【地域別】  【時間順】



※2011年1月16日 650,000カウント通過 感謝!


蒲田 立ち飲み「とっちゃん」  第4回

  蒲田立ち呑み「とっちゃん」外観


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 最近、お酒を飲む機会を少し減らそうと思っている。
 味わいある酒場での「酒」ではなく、「家飲み(晩酌)」「歩き飲み(散歩飲み)」を減らそうと思っているのである。「酒」「友」である。しかし、どんなに「良き友」であっても「友」は毎日を共にする相手とは違う。お互いの分野でそれぞれが生き、時には問題を抱え、あるいは喜びを得た時に、それについて語り合いたい相手が「友」である。「良き友」とは長く付き合ってゆきたいものである。「酒」もまた同じである。あまり飲み過ぎて、「友」と別れなければならないような状態にはなりたくない。ゆえに、我が「良き友」「酒」との淡交を心がけたいと思う。出来るかどうかは、ちょっと自信がないけれど・・・。

 などと書いておいて、やはり、今日もまた1軒では済まなかった。
 前回のお店を出ると、京急蒲田商店街「あすと」のメインのアーケード街に出て左に曲がる。右へ入る路地、左に入る路地があり、次の右に入る路地を入ってゆく。その路地の二つ目の十字路の左向こう角にあるのが今や有名店になりつつある立ち飲み「とっちゃん」である。過去3回紹介している。

 店内をのぞくと、L字カウンターの奥の方が空いている様子。カウンター前に立つ皆さんに声をかけながら奥へ行く。カウンターの奥にも四人くらいが立てる立ちのみテーブルがあり、そこにはお二人が立っておられた。カウンターの中は若きマスターと女性の方一人。
 カウンター前に立ってすぐに、こちらのお店の定番のフローズンホッピー(395円)を頼んだ。冷えたホッピージョッキとホッピー瓶を女性が用意する。マスターが隣で冷凍庫からキンミヤ焼酎一升瓶を出して蓋を開け、逆さにして、ステンレス製の計量カップにシャリシャリに氷った焼酎を出す。女性がホッピージョッキにホッピーを1本全量注いだ後、すかさずマスターが計量カップの中身を入れる。ガラス製のマドラーを入れ、フローズンホッピーの完成である。この手順を見ているのが楽しい。
 フローズンホッピー、これもまたホッピーを飲む為の1つのスタイルである。しかし、管理と手間がかかるので、なかなかお目に掛かることは少ない。
 久しぶりのフローズンホッピーはとても美味しかった。
 
 定番料理のマカロニサラダ(200円)とネギマ(80円)2本を頼む。ネギマは塩である。
 女性の方がマカロニサラダを見せて、
 「マカロニサラダには胡椒は?」とおっしゃる。
 「是非、たっぷりお願いします」と答える。

 固めに茹でられたマカロニサラダが今日もまた美味しかった。やはり胡椒がきいている。ネギマも美味しい。
 やがて、お二人の方が入ってこられ、私の左隣に立たれた。席を譲り合うのは繁盛店であるこちらの店では当たり前の光景である。
 どうやら、赤羽十条の辺りで5軒ほど廻ってこられたようである。その他、西武池袋線の秋津辺りの話もされている。秋津も紹介してみたい場所である。秋津で最後に飲んだのは20年近く前かもしれない。
 2杯目は、黒ホッピーフローズンホッピー(395円)をお願いした。白と同じように二人の共同作業で作ってくれた黒ホッピーも美味い。
 今日も機敏な動きできちんとホッピーが作られていた。その様子が気持ち良い。ふと、周囲を見れば、カウンターでホッピーを飲んでおられない方はいなかった。
 
 少しだけ並びの方とお話をする。
 「赤羽から十条にいかれたのですね?」
 「はい」
 「あの辺りは良い酒場が多いですね」
 「まずは集まったのは、王子なんですけど」
 「そうですか、王子だと・・・あのお店ですね」

 午後7時20分から50分まで30分の滞在。お勘定は1370円であった。

 JR蒲田方面へ歩く。午後8時過ぎであったので、途中、新年会のちょうど解散場面に何度も出くわした。
 「今年もよろしくおねがいします」
 「こちらこそよろしくお願いします」
 この日の蒲田の街には活気があった。以前ならば3軒目、4軒目と行ってしまうのだが、今日のところはささやかなお土産を買って家路につくことにする。

 女性がJR蒲田西口駅前でキーボードを弾きながら歌っていた。20人程の方が周りを囲んでいる。美しい声と優しい歌詞が心に響く。人々は優しい言葉に飢えているのかもしれない。元気な励ましの言葉より、小さな気遣いが欲しいのかもしれない。
 
  (了)


第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第248回 2009年8月15日(土)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第201回 2009年4月18日(土)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第129回 2008年8月13日(土)

蒲田立ち飲み「とっちゃん」看板

蒲田 立ち飲み「とっちゃん」
住所 東京都大田区蒲田4-3-4
電話 03-3734-0709
定休日 日曜・祝日
営業時間 16:00~23:30
交通 京浜急行京急蒲田駅下車徒歩3分


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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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新岳大典作小説リンク
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