都立大学 立ち呑み「ホームラン」第3回

居酒屋探偵DAITENの生活 第365回 2010年9月4日(土)  【地域別】  【時間順】




都立大学 立ち呑み「ホームラン」 第3回


  都立大学立ち飲みホームラン
 
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 運転免許を持たない私のような者にとって、東京での移動手段は電車や地下鉄がほとんどである。東京とその周辺に広がる首都圏の鉄道網は素晴らしい。世界でもこれだけ多くの鉄道が複雑に交錯する都市というのも珍しいのではないだろうか。
 しかし、新線が作られ、相互乗り入れがすすみ、今では電車の路線図を読み解くのにも時間がかかる。その新駅はどんどん地下深くに作られており、エスカレーターや階段を使っての乗り換えも一苦労である。

 そんな中、もっとも楽しみながら乗れる交通機関は路線バスである。街並みをゆっくりと見ながら乗ることが出来るので、移動した距離を感じることが出来る。様々な鉄道の駅と駅をつなぐ路線が多いので、途中で気分が変われば違う街を目指すことも可能だ。散歩好きで気まぐれな人間にはこれが良い。ただし、採算を考えてか、まるで過疎地を走るように本数の少ないバス路線もある。

 土曜日の夕方、そんなバス路線のひとつを利用した。ある用事を手際よく済ませるには、そのバス路線を使うのが一番早いということが解り、sakuraと二人、乗ったのである。
 東急東横線の多摩川駅から駒沢オリンピック公園に隣接する目黒区東が丘の東京医療センターまで行く路線バスである。多摩川駅の時刻表を見ると、午前8時15分に始発があり、午後8時41分が最終バスとなっている。どうやら通勤用というよりも東京医療センターへ通う患者さんや働く人々の為の路線のようである。

 東急東横線の多摩川駅の近くの浅間神社下にあるバス停を出発すると、バスは中原街道を通り、東急池上線の雪谷大塚駅で左に曲がり自由通りを走る。東急目黒線の奥沢駅前、東急大井町線の緑ヶ丘駅前、さらに東急東横線の都立大学駅前という風に東急各線の様々な駅の近くを通るのである。
 sakuraと二人、このバスに乗って途中の駅で下車、周辺で用事をいくつか済ませてから都立大学駅前に歩いて戻ってきた。当然のごとく、少し飲んで行こうということになった。
 入ったのは、東急東横線の都立大学駅のガード下にある立ち飲み店「ホームラン」であった。前回前々回と2回紹介している。都立大学駅は稽古の時に利用することが多い駅なので、sakuraSAPのメンバーたちも「ホームラン」にはよく入るようだ。

 L字カウンターの左奥の方に3名の男女の皆さんが、カウンターの真ん中に男性の方が二人、それぞれ立っておられた。男性の方々が左右に分かれて、間の場所を空けてくださった。礼を言って、そこに二人立つ。
 若いアジア系の女性の方がカウンターの中にいる。その背後ではマスターが調理に専念している。

 「何しますか? ○○です、よろしくお願いします」と笑顔で愛想がとてもよい。

 まずは、sakura中生ビール(368円)、私は黒ホッピーセット(368円)を氷無しでお願いした。
 つまみは、ゴーヤおひたし(315円)、シメサバ(315円)、こまい(210円)を頼んだ。

 やってきたゴーヤのおひたしには前々回の時と同じように、生卵の黄身が乗っていた。この黄身が美味しいのである。
 
 常連の方々が入れ替わり立ち替わりやってくる。その度に、さきほどのお店の女性、○○ちゃんに声をかけ、なにか冗談を言って、とても楽しそうである。そして、それをきっかけに常連の皆さんの会話がはずむ。入って来た方が「○○ちゃん、おみあげ」と言って小さなお菓子を一つあげると、また、その場に笑いがおきた。
 
 2杯目は、前々回にも紹介したスダチハイ(368円)にした。スダチハイが美味い。スダチの皮を細かくしていれてある。これが適度な苦味になってうまいのだ。さらに、焼き鳥のもも(168円)を2本頼んだ。

 右端の一つだけある折りたたみ椅子に、ちょっと御高齢の方が座っておられる。私達の左側の男性が帰られた。入れ代わりにこられた方が御高齢の方に声を掛ける。そして、生ビールの小1杯だけを飲んで帰ってゆかれた。どこか他の場所で飲んでいて、ちょっと顔を出して、常連の方々に声を掛け、また別の場所へいらっしゃるようである。まるで、縁台に座っているご隠居に近所の人が声を掛け、話の花が咲く、そんな下町の路地裏の人間関係のようである。

 やってきたももを串から外し、ゴーヤの残りの黄身の中に入れて、七味唐辛子をかけて和えた。別の料理をカウンターの上で勝手に作ってしまったのである。実はこれが美味しいのである。串から肉片を外すのは本来は禁じ手であるが、美味しい卵の黄身に免じて、今回はご容赦願いたい。

 咲良の2杯目は天狗舞(420円)。とっくりと、ガラスのおちょこと受け皿である。天狗舞は、今はすっかりポピュラーな酒となったけれど、初めて飲んだ今から20年前は、それほど知られていなかった。居酒屋探偵団のメンバーのozaki先生が北アルプスのどこかのスキー場近くの温泉で飲んだ時、天狗舞をとても気に入り、彼のすすめで池袋の名酒酒場で飲んだのが最初であったように記憶している。

 携帯で東急バスのサイトを調べてみると、来る時に乗った1時間に1本しかないバスの終バスがもうすぐ都立大学駅前を通ることが解った。急いで御勘定をお願いする。7時20分から8時までの滞在。御勘定は二人で2,700円であった。

 「もう、帰るんですか?」と○○ちゃん。
 「そう、終バスで帰るんだ」
 「しゅうバス?、どこのバスですか?」
 「駅前を通ってるバスだよ」
 「駅前?・・・・」と解らない様子である。
 「ごちそうさま」
 「ありがとございました。また、きてくださいね」と、笑顔で送り出してくれた。

 ※  ※  ※

 追記 読者の方から情報をいただき、営業時間を訂正しました。ありがとうございました。(2010.11.8)


都立大学 立ち呑み「ホームラン」に関する過去の紹介記事
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第212回 2009年5月16日(土)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第277回 2009年11月06日(金)


 都立大学ホームラン

都立大学 立ち呑み「ホームラン」
住所 東京都目黒区中根1-5-1
電話 ?
定休日 無休
営業時間 土曜~水曜16:00~23:30。木曜・金曜16:00~27:00
交通 東急東横線都立大学駅下車徒歩30秒


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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都立大学 立ち呑み「ホームラン」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第277回 2009年11月06日(金) 【地域別】  【時間順】



都立大学 立ち呑み「ホームラン」 第2回


    都立大学ホームラン外観

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 10月21日から23日に上演した「本気の役者たち」の出演者のほとんどがSAPのメンバーである。今日は、そのメンバーで私が撮影した「本気の役者たち」の舞台ビデオの鑑賞会であった。

 昼に自分たちの舞台姿を見ながら反省会、そのまま、夜はSAPの舞台経験のある主要メンバーのみの参加による特別クラスがあった。特別クラスの後、ワインを4本買い込み、某所にてsakura創間元哉、志賀由美、佐々木智子立原裕賛岩山暁臣天崎温子春日井順三(GAI)と打ち上げとなった。

 その後、都立大学駅近くで解散をする。しかし、sakuraが寒いので熱燗を少し飲みたいという。そこで、都立大学駅近くの立ち呑み「ホームラン」まで、東横線のガードの東側の道から向かったのである。ところが店の前まで行くと、GAI創間元哉君の二人にばったり出会ったのである。東横線のガードの西側を歩いて立ち呑み「ホームラン」脇の公衆トイレに入る為に来たそうである。トイレをすませた後、その流れのまま、立ち呑み「ホームラン」に4人で入ってしまった。入店は11時少し過ぎである。

 店内には男性客の方が3名いらっしゃった。カウンターの中のお店の方は、いつもは2人のところ今日は1名。
 私とGAIは黒ホッピー(368円)、私はジョッキに入ってきた焼酎の半分をGAIに進呈する。sakuraと創間元哉君は熱燗(315円)を2本である。つまみは、ぼんじり(105円)を3本、豚しそ巻き串(168円)1本。ゴーヤおひたし(315円)をもらう。
 当然、芝居の話になる。全員が酔っているとなおさらである。

 sakuraの好きな、なすのにんにく醤油漬け(210円)、GAIの好きな、とり皮ぽん酢(210円)を頼む。午前0時を前にどんどんお客さんが増えてきた。盛況である。
 私は2杯目も黒ホッピーセット(368円)、ホッピーの残っているGAIには中焼酎(210円)、私の焼酎の半分も提供する。創間元哉君は熱燗(315円)をもう一本である。砂肝ごま和え(210円)も追加した。

 我がSAPの今のメンバーたちは気持ちの良い者たちばかりである。年代も二十代から五十代まで幅も広く演技経験も様々であるが、真面目に芝居に取り組む姿勢は同じである。それぞれの成長と活躍に期待したい。
 
 午後11時から午前0時まで、約1時間の滞在。お勘定は3800円程。端数は珍しく忘れてしまった。

 この後、呑み川沿いを缶ビールを片手に歩いて帰った。かなりの距離である。酒が入ると歩く距離が伸びる。酒で麻痺して疲れも足腰の痛みも忘れてしまうのである。


 ※  ※  ※

 追記 読者の方から情報をいただき、営業時間を訂正しました。ありがとうございました。(2010.11.8)


都立大学 立ち呑み「ホームラン」に関する過去の紹介記事
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第212回 2009年5月16日(土)
 
 都立大学ホームラン

都立大学 立ち呑み「ホームラン」
住所 東京都目黒区中根1-5-1
電話 ?
定休日 無休
営業時間 土曜~水曜16:00~23:30。木曜・金曜16:00~27:00
交通 東急東横線都立大学駅下車徒歩30秒


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都立大学 立ち呑み「ホームラン」

居酒屋探偵DAITENの生活 第212回  2009年5月16日(土)   【地域別】  【時間順】



都立大学 立ち呑み「ホームラン」

    都立大学ホームラン外観

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 前回の店「新世界」を出た後、都立大学駅高架下の「トリツフードセンター」を見に行ってみた。一階の一部が工事中になっており、常連の方がおっしゃる通り、カウンターが出来ていた。
 呑み川緑道と東横線が交差する場所の広場に戻ってみると、ワンカップや缶ビールをそばに置いてベンチに寝ている人の姿があった。その脇を通り、公衆トイレを挟んで立ち呑み処「新世界」の裏側にあたる「ホームラン」という立ち呑み店に入ることにした。

    都立大学ホームラン

 外に赤提灯が掛かっており、その左隣の少し離れた場所にメニューが貼ってあった。メニューを見るとホッピーやレモンサワーの価格が「新世界」と同じであった。マグロの尾の身を食材として使っている点も同じ、メニューそのもののデザインまでが同じであった。やはり、「新世界」と同じ経営であるらしい。中に入ると、L字カウンターがあり、12人程度が立てる広さである。カウンターの中に男性が一人で働いている。

 まずは、緑茶ハイ(315円)をお願いした。ぼんじり(105円)、とりかわ(首皮使用)(105円)を頼んだ。割り箸の代わりの黒い箸が箸立てに入っている。もう一人男性の方がカウンターの中と外を行ったり来たりして働いておられた。

 お店の方がちゃんと話しにのってくれる。平日は午前三時まで営業しているそうである。2杯目はスダチハイ(368円)にした。本物のスダチを一つ使っている。スダチの皮を削って細かくして入れているということである。この細やかな手間がうれしい。
 ゴーヤのおひたしを頼んだ。卵の黄身が入っている。「宝夢卵」という銘柄の卵が使われているそうだ。うまい。当たりである。ゆで卵(137円)は名物らしい。常連の方が頼んでいた。その店の一番のものを見つけた時はとてもうれしいものである。

 お店の方が「スダチを皮ごと食べてみてください」という。さわやかな苦みと酸味が口に広がり、素晴らしいうまさである。もう一杯スダチハイ(368円)を頼んでしまった。
 「今はハウス物ですがこれから夏にかけて露地物がでてきますよ」とおっしゃる。お店の方の対応がよい。露地物を試してみたいものである。

 やがて、トイレに行きたくなった。
 「ちょっとトイレに行きますけど、携帯を置いてゆきます、逃げませんから(笑)」とお店の方に声をかけた。
 「気をつかっていただいてありがとうございます」とおっしゃる。

   都立大学公衆トイレ

 店の脇の出口から出て、隣の公衆トイレを使った。綺麗な公衆トイレがあるので、店には自前のトイレは無いようである。たとえ自前のトイレがあったとしても、近くに公衆トイレがあるというのは、周辺に立呑み店が出来てゆくのに最高の環境であろう。

 近くにできるという立ち呑みのワインバーも楽しみである。まだ何も情報はないが、やがて、都立大学駅近くに立呑み激戦区ができるのではないだろうか。ガード下文化が再びここに再燃するのではと期待してしまう。

 安く酒を飲ませてくれるこういった立ち呑み店が増えることは、今の時代、必然かもしれない。着席店よりも高い酒を売る立ち呑み店もあるが私は行きたいとは思わない。

 午後5時から6時まで1時間ほどの滞在。お勘定は後払いで1,570円であった。

 ※  ※  ※

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   都立大学ホームラン

都立大学 立ち呑み「ホームラン」
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都立大学 立ち呑み「新世界」

居酒屋探偵DAITENの生活 第211回  2009年5月16日(土)   【地域別】  【時間順】



都立大学 立ち呑み処「新世界」

   都立大学新世界外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ ←クリックお願いします。

 土曜日の午後、目黒区碑文谷などを散策して5㎞ほど歩いた。たどり着いたのは、都立大学駅である。都立大学駅に続く高架下には、昔から商店街があった。「トリツフードセンター」といって、二階はスナックや居酒屋などの入ったいわゆる「名店街形式」の飲食街になっていた。
 都立大学駅改札を出て、自由が丘方面に向かって、改札の後ろ側に回り込むように歩いて行くと、すぐそばに呑川に蓋をして出来た緑道が通っていて、東横線と交差している。そのガード下の部分は広場になっていて座ることが出来る場所がある。
 稽古帰り、SAPの役者たちとコンビニで買ってきた缶ビールを呑みながらここで話すことがある。この広場の隣には前述した「トリツフードセンター」の入口があって、そこに「レモンハート」という不思議な名前の立ち呑み店があった。壁が狭いカウンターになっていて屋根の無い立ち呑みコーナーになっていて、客は公道に立ち、焼き鳥を食べながら銘柄の日本酒を飲むことが出来た。激しい雨の日は営業出来なかったのではないだろうか。その場所は現在、持ち帰りの焼き鳥店になっている。なお、「レモンハート」は現在、「トリツフードセンター」の二階でお好み焼き店として営業している。

 広場の手前側、駅舎の裏側にあたる場所に公衆トイレがある(下写真)。ここの広場で酒を飲んでいる人の姿をよく見かける理由の一つは、この公衆トイレの存在が大きいように思う。

   都立大学公衆トイレ

 この公衆トイレを挟んだ外側のスペースに一軒ずつ飲食店が入るようになったのは何年前であろうか。「三崎市場」という海鮮丼を売る店だった時期もあった。
 現在、二つのスペースはそれぞれ立ち呑み店になっている。

 まずは、改札を出て、右に回り込んだ側にある串揚げ中心の立ち呑み処「新世界」に入ってみることにした。カウンターは十人が入れば一杯の横一列のもの。
 縄のれんをくぐり店に入ったのは午後4時半であった。串揚類はパン粉をつけた状態で並べられている。カウンターの中では異国系のママさんが忙しそうに仕込みをしている。
 店内には左端にカップルが一組、私の左側に男性客が一人。それから、私が入ってすぐに入って来られた男性客が私の右隣に立たれた。まずは、黒ホッピーセット(368円)をお願いする。出てきた焼酎の量は多めである。右隣の男性の注文にのって、冷やっこ(210円)をお願いした。さらに、串揚はマグロの尾の身(105円)とレンコン(105円)にする。

 二杯目はレモンサワー(315円)。カウンターの中の大鍋では煮込みのようなものが作られていた。左隣の常連の方が「カレーいい?」と聞く。「もういいよ」と言って、ママさんがさきほどの煮込みのような物をお皿に入れて常連の方の前に置いた。「カレーですか?」と私が聞くと、常連の方が「タイカレーですよ」とおっしゃる。ママさんが小さなお皿に入れて味見をさせてくれた。辛くてうまい。時々しか作らないらしく、常連の方もなかなか食べられないそうである。因みにライスはメニューにない。

 常連の方と、近隣にできる新しい店の話をした。先ほどの「トリツフードセンター」の一階にワインを飲ませる立ち呑み店が出来るそうである。実際に後で行ってみると、新しいスペースが作られ、カウンターが出来ていた。まだ工事中で備品などは入っていない。さらに、「レモンハート」が移転した場所に出来たお持ち帰りの焼き鳥店も、建物の内側で立ち飲めるようにするらしい。この両店が出来ると周辺に4軒の立ち呑み店があることになる。なかなかの立ち呑み激戦区である。常連の方から色々と面白い話を聞くことが出来た。収穫である。

 串揚はそこそこにうまかった。店名が「新世界」であり、「ソース二度づけ禁止」と店内のあちらこちらに書いてあるので、一見大阪風の串揚げ店のように思える。しかし、串揚類はパン粉をつけた状態で並べられている。「二度づけ禁止」は衛生上を考えれば、当たり前のこと。ホッピーがある点、ちょっと変わったつまみがある点など、大阪人の方が満足するような浪速の串揚げ店と考えてはいけないのかもしれない。安く飲める近所の立ち呑みとして考えれば、十分である。
 常連の方やママさんの話から公衆トイレをはさんだ反対側にある立ち呑み店も同じ経営母体らしいことが解った。ママさんは以前、裏側の立ち飲み店が「三崎市場」という海鮮丼の店であった頃、そちらで働いていたという。この後、他にも二つの店が同じ経営である証拠をいくつも発見したのであった。

 午後4時30分から5時まで30分の滞在。お勘定は端数を切ってくれたようで、1,100円であった。


 (つづく)

   都立大学新世界看板

都立大学 立ち呑み処「新世界」
住所 東京都目黒区中根1-5-1
電話 ?
定休日 日曜祝日休
営業時間 16:00~
交通 東急東横線都立大学駅下車徒歩30秒。

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都立大学 居酒屋「安兵衛」

居酒屋探偵DAITENの生活 第82回   2008年3月9日(日) 【地域別】  【時間順】



都立大学 安兵衛

  都立大学「安兵衛」看板


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 この「居酒屋探偵DAITENの生活」も本稿で第八十二回である。大規模チェーン系居酒屋は紹介しない、居酒屋としての機能も兼ね備えた一部の中華料理店等を除いて「古典酒場」以外は紹介しない、きれいでしゃれた店も紹介しない、少ない小遣いの中からサラリーマンや学生、できれば俳優やミュージシャンなどを目指す若者たちが飲み代を出せるような店のみ紹介したい、という風に「採用基準」を作ってしまっている。ゆえに、なかなか紹介できる店が増えないのである。入ってみたが紹介しなかった店もとても多い。そんな中、今回でやっと店の数も九十九軒となった。そんなたくさんの店と比べても本当に珍しい一軒を今回は紹介する。

 本日もMIプロジェクトの稽古場帰りである。演出のSAKURA、演出助手の創間元哉君と3人で打ち合わせである。打ち合わせ場所が決まったら連絡することにして、ちょっとした手続業務に行く創間君と都立大学の駅前で別れた。
 都立大学の改札を出て左、東横線のガード沿いを自由が丘方面に戻る。呑川緑道をまたぐと、いつも行く台湾料理の店「味中味屋台」が右手に見える。本日はその前を通過、少し歩いてみる。すぐそこに鰻屋さんの看板が見えた。そのあたりに居酒屋さんがあるはずなのだが見あたらない。ふと、足元を見ると、電信柱の脇に電気の消えたアクリル製の看板がある。
 「安兵衛」と書かれている。その電信柱の裏の位置に木の古びた看板を発見。看板には、右肩に「おにぎり、お茶漬け、やきとり」と書かれ、上に「のんべい」、真ん中に大きく「安兵衛」と書かれている。一瞬、安兵衛を「のんべい」と読ませる為のルビではないかとも思う。大きく矢印が書かれ、「この奥」と書いてある。営業時間のところには、「よる~あさ」と書いてある。夕方から深夜早朝までやっているという意味だろうか。

 「この奥」と書かれた矢印の示す通りに見る。雑草が生えた建物と建物の間の隙間である。路地というよりも隙間というのが正しいのである。夕暮れ時、あたりは薄暗い。生ビールの立て看板があった。店の看板は無いので、この立て看板がなければ、古い普通の家の勝手口にしか見えない。
 入口にはセルロイドをはさみで切ったような暖簾のようなものが掛かっている。雨よけに下げてあるのだろうか。「勝手口」の明かり取りには曇りガラスがはめ込んであり、中から灯りがもれている。思い切って扉を開いてみた。

 「あの今日はお休みですか?」と言いながら中を覗く。女将さんらしき人が一人、中にいらっしゃる。
 「入ってもいいですか?」
 「どうぞ」
 「日曜日は休みじゃないんですか?」
 「日曜は休みなんですけど・・・知り合いの人が来るんで・・・」
 緩い会話が続く。外に書いてあるように、営業時間は「夜から朝」。定休日も不定休。女将さんがお店にいて、どうぞと言ってくれれば営業日であるということだろうか。

 SAKURAも私も荷物が多い、鞄やビデオの機材などを持って入ってきたのを見て、女将さんが親切に荷物を置く場所を作ってくれる。
 こちらの店はカウンター席だけである。「L字」というよりも、「くの字」のカウンターだ。カウンターの中が調理場である。カウンター席の背後には焼酎の一升瓶が並んでおり、キープボトルなのかそれぞれに名前が書いてある。棚の上には阪神タイガースの旗が貼ってあった。自由が丘の駅近くにもそういう店があるが、ここも熱烈なタイガースファンの店のようである。常連の集まる小さな居酒屋で「政治、宗教、野球」の話は禁物であると言われる。ここでも野球の話はやめておいた方がいいと思う。

 SAKURAはお湯割りである。「芋はありますか?」と聞くと、「麦しかないんですよ」と、女将さんはすまなそうである。「それでいいですよ」と答えるSAKURA。
 私が「レモンサワーありますか?」と聞くと、「レモンサワーって・・・」と考えてしまう。それから、私たちの背後の棚を眺め、炭酸の瓶を一本発見。「これ一本しかないんですよ、買ってこなかったから・・・焼酎をこれで割って、レモン入れた奴でいいですよね」とおっしゃる。つまり業務用の「ハイサワー」で焼酎を割ったものはないと気にされているのに違いない。「それで十分ですよ」と答える。サワーを作る途中、レモンを1個見せながら「レモンの輪切り入れます?」と聞いてくれる。「切るのがたいへんだからいいですよ」と言うと、「入れた方がいいですよ、せっかくだから」とおっしゃる。「お願いします」と答える私。出来上がったのは「分厚いレモン輪切り入りの酎ハイ」である。なんだか、楽しくなってくる。

 SAKURAのお湯割りと、分厚いレモン輪切り入りの酎ハイで乾杯をする。酎ハイが濃い。「混ざっていないのかな?」と思い、割り箸で混ぜてみたが濃いままであった。本当に濃いのである。サワーグラスの半分は焼酎が入っているようである。

 「突きだし」は、小さく切った豆腐の煮付けである。壁に小さなホワイトボードがかかっている。そこに今日の出来るものが8種類ほど書いてある。値段は書いていない。実際には、出来るものが書いてあるのではなく、出来る可能性のあるものが書いてあるのである。焼き魚の中からSAKURAが「あじ」を注文する。「あじ」はちゃんとあったのである。

 後から来る創間君に、店の場所が解るかどうか二人で心配する。電話が掛かってきたら、私が迎えにゆくことにした。
 しばらくして、常連客の方が入ってきた。壁に並ぶ焼酎の一升瓶の中から自分がキープしているものをサッと選び、カウンターの上に置く、女将さんが氷の入ったサワーグラスと緑茶の2リットル入りのペットボトルを渡す。なんの躊躇いもない、スムースな動きである。その常連の方は「とんそく」を頼んだ。気になっていた品物である。

 SAKURAに北海道の演劇関係の方から「携帯電話」に連絡が入り、SAKURAは外に出ていった。もちろん、周囲に迷惑をかけないようにする為であるが、電波の状態もあまり良くないので、外の通りまで出なくてはいけないのである。
 常連の方のところに「とんそく」がやってきた。大きな豚足が大皿の上にごろごろとのっている。凄いボリュームである。常連の方は器用にしゃぶりついている。
 一人取り残された私は、テレビを見ながら女将さんや常連の方の会話に少しだけ参加させていただく。

 10分ほどして、SAKURAが創間君と一緒に戻ってきた。創間君が携帯電話を掛けているSAKURAを発見したのだという。店の場所を教える手間が省けたのである。
 創間君は生ビールを頼んだ。あじがやってくる。ホワイトボードに書いてある「めかぶ」を頼むと、女将さんが冷蔵庫を見て、「あっ、買ってきてなかったわ、もずくならありますけど」とおっしゃる。そこで「もずく」をお願いした。

 「これお願いします」と、チューハイのグラスを持ち上げて、二杯目を頼んだ。「レモンもったいないからこのままでいいですよ」と言うと、「せっかくだから・・・」と新しいレモンの輪切りと取り替えてくれた。
 もう一人、常連客の方が入ってきた。前の方と同じように、焼酎の一升瓶を棚から取り、サッと出されたサワーグラスに焼酎を入れ、ペットボトルから緑茶を注いで飲み始める。

 ホワイトボードの中から「ウインナ串」を頼む。「何本焼きますか」と言う。「一串がウインナソーセージ四本刺してあるんですけど」と見せてくれる。3人であるので、割り切れる本数にして出してくれた。細かい気配りがうれしい。近所のお宅に勝手口から入り、台所で一杯飲ませてもらっている気分である。
 お一人目の常連の方が帰られた。潔く適量を飲んで帰られたようである。私たちのように色々な店を歩く「遊牧民のような客」よりも、毎日のようにやってきてサッと飲んで帰ってくれる常連の方々が居酒屋さんにとって一番貴重なお客様であるに違いない。
 創間君は2杯目の生ビールである。私とSAKURAは日本酒の熱燗である。

 そろそろ帰ろうとトイレに立つ。すると、女将さんの指示で、お二人目のお客さんが立ち上がり、トイレに入ってハイタンクの水を一度流してくれる。「古いトイレなんで、一回目はこうしないと駄目なのよ」と女将さん。意味が解らないまま、お礼を言って中に入ると、木製のタンクが高い位置にあり、鎖のついたレバーを引いて水を流すようになっていた。
 約1時間30分の滞在。お勘定の明細は不明、3名で合計4,450円であった。
 女将さんと常連のお客さんにお礼を言って外にでる。狭い路地を一列になって歩いて行く。道路に出たところで、他に用事のある創間君と別れ、都立大学駅に向かった。

 この後、前述のトイレに関するやりとりについて、住宅設備機器のプロの方に聞いてみたところ、古いハイタンクの場合、中の「ボールタップ」がうまく戻らない時があり、水が入っていない時があるとのことであった。この事情を解らない新参者の私がタンクに水が入っていないことに気づかず、トイレを済ませてしまい、流れずに狼狽えるようなことがないよう、先に流してチェックしてくれたのである。常連の方は水がタンクに入っていなければ、皆さん、それなりに対応出来るのであろう。

 常連の皆さんがあるルールの元に居心地よく過ごしている店に、事情を知らない新参者が入ってゆく時は、それなりの覚悟が必要であることを改めて思い知らされた。この場所で20年以上も営業をされているという。
 最近よくある意図的なコンセプトで「入りにくくしてある」ような店ではない、長い年月を越えても今なおこの形なのである。本当に常連の皆さんの店であることが再確認した。良い店である。しかし、努々覚悟無しに御来店の無きよう。



都立大学「安兵衛」看板

都立大学 居酒屋「安兵衛」
住所 東京都目黒区中根1丁目6-10
電話 03-3724-9705
定休日 日曜日(女将さんの許可で変動)
営業時間 よる~あさ(看板にこのように表記)




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

都立大学「ぶら里」

居酒屋探偵DAITENの生活  第30回  2007年7月20日(金) 【地域別】  【時間順】



都立大学 居酒屋「ぶら里」


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都立大学 ぶら里

 咲良舎アクティングプレイスの選抜メンバーからなる特別プロジェクトの活動は毎週金曜と日曜日である。
 この日も午後9時30分に終了、稽古帰りに都立大学の駅改札で解散となった。ここで、SAKURAとメンバーの創間元哉と3人で軽く飲んでゆこうということになった。
今日の店は、都立大学駅改札を出て右側、高架線脇の道を自由が丘方面へ10メートルほど行った道の左側、回転寿司の二階にある居酒屋「ぶら里」である。

 店に入ると目の前に5席ほどのカウンターがあり、左手の道路側は2人用テーブルが1つ、4人用テーブルが1つ、8人用テーブルが1つあり、右手奥が座敷になっていて、4人用が4卓あり、20人ほどの宴会が可能な広さである。

 まずは、グラスを三つもらい、キリン一番搾りの瓶ビール大(580円)で乾杯である。

 つまみは、手羽先塩焼き(280円)×2本、ポテトフライ(420円)、ゴーヤチャンプル(600円)、オニオンスライス(480円)など。

 ポテトフライは、冷凍食品ではない、大きくカットしたものを揚げてある。ゴーヤチャンプルにはエリンギがたくさん入っていた。つまみは、どれもボリュームがある。量多め単価高めの傾向の店と言える。

 量を少な目にして、単価を下げるか、量を多めにして、単価を上げるかは、店側の選択として分かれる点である。店にとって一番良いのは〈量少な目・単価高め〉であるが、そんな大衆居酒屋は続くわけがない。

 単価は高いが量が多いと、作る手間も客だしの回数も減って店としては楽である。しかし、単価が高いという印象を客に与えてしまうと、リピーター率が低くなる。

 大衆居酒屋として「良い店」と言われる店は、〈量多め・単価安め〉の店である。一人客の多い店では、〈量少な目・単価安め〉の店も、いろいろと頼めるし、〈割安感〉があるので喜ばれる傾向にある。

 〈量少な目・単価高め〉の店は、それを補う要素が必要になる。器にこだわり、店の作りや雰囲気など、高級感を出す為に投資をする。しかし、味が伴えば良いのだが、見かけ倒しの店も多い。この手の店に出会うと、特にがっかりさせられるのである。店は清潔であればそれでいい、きれいである必要はない。そんなことよりも安くてうまい方がいい、それが大衆居酒屋ファンである。

 白ホッピー(450円)を3つもらい、オシンコ(420円)をとる。ホッピーの価格設定が高いように思う。最近450円という価格設定の店によく出会う。私としては、ホッピービバレッジが推奨しているホッピージョッキの下の印までの焼酎の量で、ホッピー本来の味わいで飲めた方がよい、それで350円以内というのが正しいホッピーの姿だと思っている。焼酎の量が多めで高い価格に設定する最近の傾向は、あまり喜ばしいものではない。

 先日買った雑誌「古典酒場」の「ホッピーの正しい呑み方」という記事の中で、「今さら聞けない・・・ホッピーの外1中2って・・・邪道なの?!」という記事があった。飲む人が好きにすれば良いことは十分解っている。しかし、私的にはホッピービバレッジ側が推奨している25度の焼酎1に対してホッピー5という飲み方が一番であると思っている。

 今、主流になってしまっているホッピーの飲み方は、「ホッピー」ではなく、「焼酎のオンザロックのホッピー味」であり、私は好まない。

 3人で話していると話がつきない、あっという間に2時間近くの時がたってしまった。今日は最初の申し合わせ通り、量的には「軽く」の部類に入ったので、3人でお勘定は5620円であった。
「ぶら里」は、つまみも酒も種類がある。居酒屋があまり豊富ではない「都立大学」で、ホッピーの飲める店として貴重である。



学芸大学 某居酒屋

 翌々日の7月22日(日)も「プロジェクト」の稽古であった。役者にとって必要な、「人間観察」について、「コミュニケーション」について、様々な話が出来た。全員が積極的に話に参加し、本音で語り合うことが出来る、それは素晴らしいことであると思う。

 学芸大学駅近くの稽古場帰りに、SAKURA、メンバーの創間元哉、天絢香と4人で飲もうということになった。しかし、日曜日は学芸大学駅周辺の目当ての店はほとんど休みである、そこで、駅近くで新規開拓をすることにした。

 駅近くで居酒屋を発見。中に入ると、L字カウンターに10人ほどが座れば一杯の広さである。元気の良い青森なまりのお母さんが一人で切り盛りしている。先客の男性が一人、待ち合わせらしく、すぐにもう一人の男性が加わった。

 SAKURAは瓶ビール、創間君は生ビール中、天と私はホッピーをもらった。当然、私は氷無しである。

 カウンターの上段に、大皿料理が並んでいる。「フランク・ソーセージと厚揚げ煮」「鰯の煮付け」「魚のそぼろ」など色々と食べた。壁に品書きがあるが、その中に大皿料理の品書きはどこにもない、料理の単価は不明である。

 全員で話が盛り上がった。お母さんも時折話しに加わってくる。しかし、それが程良い加減で、邪魔にはならない。聞けば30年以上この商売をしていると言う。さすがである。

 並びの男性客二人は、ご飯とみそ汁をもらっていた。話の中身から常連であることが解る。

 お母さんが我々にこんな話をした。
先日、初めてきた客がカウンターの端のお母さんの位置から見えにくい場所で、パソコンを開いて何かしている様子であったという。実は、カウンター脇のコンセントに電源をつなげていたのである。明らかに盗電である。「一言、言ってくれればきついことも言わなかったのだけど、黙ってやっているのでしゃくに障った、だからつい怒ってしまった」と言う。「他でもやっているのかと聞くと、ええ、ちょくちょくなんて言うのよ」と、お母さんの怒りは収まらない。コンセントを見るとガムテープで穴を塞いであった。

 文庫本を読んだり、携帯電話で短いメールを送ったり、PDAをいじるのは、それはそれで、一人客の居酒屋での過ごし方の部類に入ると思う。しかし、狭く小さなカウンターだけの店で、ノートパソコンを開くのは無粋である。その上、だまって盗電してしまう。酒場に来る資格のない人間である。そういう人はチェーン居酒屋の小さな二人用の個室にでもこもってパソコンに向かえば良いと思う。

 インターネット上で、このお店を紹介することは控えることにした。常連客と長年作ってきたこの店の雰囲気を壊す原因を作りたくないのである。ゆえに、「某店」として、住所も電話番号も掲載しないことにする。

 お勘定をお願いすると四人できっちり1万円、一人2500円であった。小料理屋さんなどによくあるやり方であるが色々と食べて酒も飲んだ、私としては妥当な値段といえる。

 また、お母さんの青森なまりを聞きたくなる時が来るに違いない。居酒屋の女将さんに対して変な言い方であるが、シャープでクレバーなお母さんであった。



都立大学 居酒屋「ぶら里」  
住所 目黒区平町1-27-10-2F
電話 03-3723-0504


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

居酒屋探偵DAITENの生活 第4回  2007年1月12日(金)  【地域別】  【時間順】


中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

中目黒 もつ焼き「源」


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 今日のDAITENは、酒場探偵としてのパートナーASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 ASHIMO君は都会の酒場探偵DAITENにとっては重要な存在。ちょうどシャーロック・ホームズにとってのワトソン君のような存在である。さて、今日のDAITENは、ASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 東急東横線の中目黒駅の東側に「目黒銀座商店街」がある。その裏の住宅街に入ってゆくと、マンションの裏階段に提灯がポツンと下がっている。あそこかなあと二人で指さしていると、ちょうど中から出てきたばかりなのか、近くにいた常連の方らしき人がわざわざ戻ってきて、「この階段を上がって左ですよ、おいしいですよ」と教えてくださる。店に入る前から二人とも好印象。

 さて、階段を上がると黒い鉄の防火扉があり、中が見えない。「これは何も情報を持たない人間は入らないだろうなぁ、怖くて・・・」と言うとASHIMO君も同意。
 しかし、扉を開いて二人とも驚いた。顔を見合わせ、ASIMO君が「いいですね・・・」と頬笑む。いつものやりとりである。右側に10人程度が座れるカウンター、左側が一段高くなっている座敷席。8人が座れる席が2つ、5人が座れる席が1つ。我々が座ったのは入ってすぐの5人席。カウンター席は8割位埋まっている。座敷席には6人ほどのグループが座っている。カウンターの中にはちょっと強面のマスター、女性、男性が1名ずつ。明るく清潔な印象の店内は、思いの外、静かである。やはり、チェーン居酒屋に集まっている、いわゆる「大人になっていない子供」がいないからである。

 さっそくホッピーを2つたのむ。ちゃんと「氷は入れますか?」と聞いてくれる。するとASHIMO君が「ちゃんと、氷を入れるかどうか、聞いてくれますね」と反応。氷を入れない客のことを考えてくれている。ホッピーファンにとっては重要な要因である。最初に頼んだツマミは〈煮込み〉と〈レバかつ〉である。「煮込みは豆腐いれますか?」と聞いてくれる。迷わず「入れてください」と答える。この煮込みが上品な薄味でうまい。「煮込みといっても色々だねえ、店によって全然違うものだなあ」と改めて感心。「レバかつ」がやってくる。「これが伝説のあの〈レバかつ〉かあ」と食べる、うまい、うますぎる。

 〈サワー〉を頼んだ。メニューに「サワー」とだけ書いてあるが、実際に出てくるのは、ソーダ1瓶、氷と焼酎の入ったジョッキ、レモン絞りに2つ割にしたレモンが1つ(微妙に皮を残して割ってあるので、レモン絞りの上から落ちないようになっている)乗っているもの、これが1セットである。レモンを搾ってジョッキに入れ、ソーダを加える。チェーン店で高い値段をとっている生レモンサワー、いやそれ以上の飲み物である。それでいてなんと390円。安い。この後に〈ホイス〉も飲んだ。下町系の飲み物〈ホイス〉が飲める店は城南地区ではほとんど無い。貴重な味である。

 お新香を頼むと「盛り合わせにしますか」と聞いてくれる。ASHIMO君が「いろいろと種類があって、単品でも頼めるんですね」と推理。出てきた〈お新香盛り合わせ〉は大根、カブ、人参、キュウリ、どれもうまい。最後に「豚尾」をたのむ、初めて食べるものである。豚の尾がトロトロに煮込んである汁物である。うまい。もちろん、この店の主な商品であるモツ焼きも食べた。どれもうまい、塩味で頼むと、醤油ペースで酢の入った「つゆだれ」にカラシを投入したものがついてくる。この「つゆだれ」にモツ焼きをつけて食べると、これがまたさっぱりとしてうまい。これは第三のモツ焼きの味付である。

 店の名前は「源」。やはり噂通りであった。ここは「中目黒に数年前まであった伝説の名店「ばん」の流れをくむ店であるらしい。当時の中目黒「ばん」のマスターの弟さんが中目黒の隣駅の祐天寺に出店した新しい祐天寺「ばん」でも、〈豚尾〉〈サワー〉〈ホイス〉などを楽しむことができる。DAITENも数回行っているが、この「ばん」もまた名店である。しかし、旧「ばん」で名物だった〈レバかつ〉は調理場が狭くなってしまい、揚げ物ができないという理由でなくなってしまった。その〈レバかつ〉を「源」で食べることが出来たのである。幸せを感じる。(追記 2007年1月より店舗拡張に伴い「ばん」のレバカツは復活しました。)

 気がつけば1時間が過ぎて、いつの間にか店内はほぼ満席の状態。「これは口コミの力だね。いいものを出すとお客はちゃんとやってくるという実例だね」と話す。ASHIMO君も大きく同意。長居は【本当のディープ系居酒屋ファン】としては恥なので、会計をお願いする。2人で5600円。思いの外安い。いい店をまた発見できた。入口で2人連れとすれ違う。これでこの人たちは満席でがっかりしないで済むなあ、人ごとながら安心する。

 今日はS・A・P「12週間集中レッスン」の金曜日の稽古が午後1時30分から4時30分まであり、その後も、夜からは昨年12月の青年座公演の本番の為に出来なかった分の補講としての「モノローグ・レッスン」があった。夜もSAKURAは仕事である。ASHIMO君の提案で、守輪のレッスンが終わるのをどこかの店で待つことにする。今は携帯メールがある。便利な時代である。

都立大学 居酒屋「最上」

 次にDAITENとASHIMO君が向かったのは、中目黒駅から横浜方面に3つ乗った都立大学である。東急東横線沿線にはいい居酒屋が多い。中目黒には「藤八」「根室食堂」そして「源」。祐天寺には「ばん」。学芸大学には「浅野屋」「根室食堂学芸大店」。自由が丘には「金田」。川崎市に入って武蔵小杉の「文福」。枚挙にいとまがない。

 都立大学の改札は渋谷方面に向かってガード下に開いている。改札を出ると、目の前に東横線と直角に交わる通りがある。その通りを渡り、渋谷方面を見て左側の東横線の高架沿いの道を50メートルほど歩くと、左側に斜めの別れる道がある。その角の三角地に建っているのが今夜の2軒目の店である。 店名は「最上」。三角の一辺にある入口を入ると、目の前にV字型のカウンターがある。そのVの中が調理場になっている。常連らしき皆さん3名と、スーツを着た2人組の方々。調理場の中は、よくしゃべるママと、緩い口調のマスターの2人。
 この店にはホッピーはない。しかし、名物飲み物がある。それは焼酎の緑茶割りである。この緑茶割りに使う緑茶は常連さんたちが石臼でひいて持ってきてくれるのだそうである。チェーン居酒屋にある甘いお茶割ではない、本当の濃いお茶の粉がグラスの底にたまるほどに入っている。「緑茶割りください」と言うと、「冷たいのですか、暖かいのですか」と聞かれる。私は暖かいお茶割り、ASIMO君は冷たい緑茶割を頼む。ここの店の名物はもうひとつある「魚のくんせい」である。本日の魚はサバとホッケ、私たちはサバをたのんだ。これがうまい、ただの焼き魚とは違うくんせいの香りと味。カウンター席の背後にくんせい用の石油缶が置いてあった。

 しばらくして、SAKURAからメールが入った。都立大学駅の周辺にいるというので、迎えにゆく。
 駅に向かうとSAKURAと一緒に、S・A・Pメンバーの2人の俳優、増永守志と鎌多洋平が挨拶をしたいと待っていた。律儀である。
 3人を連れ、ASIMO君の待つ「最上」に戻り、合計5名がV字カウンターの先の部分を囲むように座る。ビールをもらい乾杯。増永守志のCM撮影の現場話などで盛り上がり、当然のごとく、芝居のあり方、演劇論となる。すると、緩い口調のマスターが近づいてきて、「お話に割り込んで申し訳ないのですが、皆さん、お芝居の関係の方々ですよね」と聞く。「そうですよ」と答えると、「実は自分の息子も劇団をやっているのです」と言って、壁に貼ってある芝居のチラシを指さした。
 実は、店に入ってすぐからこの芝居のチラシが気になっていたのである。その芝居とは劇団パラノイア・エイジの「平将門 傀儡徒夢(たいらのまさかど~くぐつのあだゆめ)」である。シアターVアカサカで1月17日から22日まで上演される。その代表であり作・演出の佐藤伸之氏がマスターのご子息なのである。チラシにはちゃんと「最上」の広告が載っていた。親心である。
 本当の閉店時間が10時なのに、ずいぶんと長く居させてもらった。「最上」は落ち着く店である。予約で「すっぽん」料理も食べることができる。再度の来店を約束をして5人で外に出たのは11時過ぎであった。

 今回の2つの店がある中目黒と都立大学、その間の祐天寺、学芸大学、この4つの駅の近くには、目黒区の住区センターが点在している。稽古場として、東京で活動する芝居関係の人間なら一度はこれらの施設のお世話になったことがあるかもしれない。目黒区では、居酒屋でも芝居関係の客の会話をよく聞く。それが、今度は劇団代表のお父上がやっている居酒屋を発見したことになる。面白い。

 同じ空間に作り手と客が同時に存在する、その点で「小さな居酒屋」は「劇場」に似ている。どちらも私にとって最愛の場所である。

  ※  ※  ※

 残念ながら、2009年3月に「最上」閉店。



中目黒「源」 東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階

都立大学「最上」 東京都目黒区中根1-1-7
営業時間 17:00~22:00 定休日 日曜

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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