飯田橋「鳥城酒蔵」

居酒屋探偵DAITENの生活 第42回  2007年9月25日(火) 【地域別】  【時間順】



飯田橋「鳥城酒蔵」


 ある飲み会の後、ASIMO君ともう少し呑もうということになった。
 『TOKIO古典酒場 昭和下町和み酒編』にも、デンキブラン酒場として紹介されている「鳥城酒蔵」に行ってみることにする。
 同書に目を通す以前からずっと行ってみたいと思っていた店であった。現在は再開発の為、一時的に場所を移転、旧店舗から見て、巨大な再開発現場を挟んだ裏側の空き地、そこにプレハブ店舗を建てて営業しているのである。

 当初、仮店舗での営業と聞き、今日の候補店からはずすつもりであった。しかし、旧店舗は何十年もの歴史をもっていた。立て替えた後の新店舗も、これから何十年も営業して、やがては古く味わいのある店に変わってゆくのだろう。今の仮設プレハブ店舗の期間はとても短い。それならば、プレハブ店舗で呑むのも良い機会ではないか、と考えを変えてみたのである。
 恵比寿には「プレハブ酒場」と銘打って、最初からわざわざプレハブ店舗で営業している静岡おでんの店さえある。

 飯田橋の駅の東側の地区、線路から見える場所に「鳥城酒蔵」の旧店舗が入っている古いビルが立っている。すでに取り壊される予定の為か、ビル全体は真っ暗で、「鳥城酒蔵」という看板の文字も寂しく暗い。
 ビルの左隣は高い塀で囲まれた工事現場になっている。周囲を少し歩いてみたがプレハブ店舗らしきものは見つからない。しかし、ここであきらめては居酒屋探偵の名が廃る。居酒屋の電話番号満載の我が携帯を使い、「鳥城酒蔵」に電話を入れてみる。店の方の説明で、仮設店舗が工事現場の裏側にあることがすぐに解った。

 すでに、他で生ビールを飲んでいたので、この店ではホッピー(330円)から飲み始める。ASIMO君は氷入り、私は氷無しである。ジョッキは冷えておらず、焼酎とホッピーの二冷、焼酎は多すぎない。レベル5である。そのまま呑むことにした。
 カシラ(130円)とナンコツ(130円)を2本づつと、煮込み(400円)を頼んだ。この店のホッピーの短冊には100円+230円と書かれている。合計で330円、「中230円」、「外100円」であろうか?

 次に、ASIMO君はホッピーの中(焼酎)を頼み、私はレモンサワー(300円)を頼んだ。
 お店の方に、「ナンコツタタキ残ってますか?」と聞くと、冷蔵庫を調べてから「あります」と言う。実はこのお店の「ナンコツタタキ(180円)」は、この店の名物料理で本数に限りがあると聞いていたのを思い出したのである。すでに午後10時をまわっているのに、食べることが出来るのは幸運なことであった。2本お願いする。さらに、新サンマの刺身(500円)もお願いした。

 ナンコツタタキは豚の軟骨のタタキと聞いている。軟骨がミンチ状になっており、コリコリとした食感を楽しむことが出来る。新サンマの刺身もうまかった。切り身は12切れ、これで500円というのはお値打ちである。

 今までASIMO君と二人で探索した居酒屋を色々と振り返った。このブログに紹介していない店も多い。始まりは戸越銀座の裏手にある「ヤマニ」だった。
 ヤマニはホッピーのある店で、ホッピーばかりそれぞれ4、5杯も呑んでしまった記憶がある。「こんなに一緒にホッピーを呑んでくれる相手がいてくれたのか」と、ホッピー好きのASIMO君はうれしかったそうである。また、原点回帰として「ヤマニ」に行ってみようかと言う話をした。

 緑茶ハイ(300円)とお新香(350円)を最後に頼むことにする。
 やってきた緑茶ハイのグラスをASIMO君が指さした。そこに書かれていたのは、亀甲の中に「宮」の字であった。「亀甲宮」のサワーグラスである。
 自由が丘の「かとりや」、大井町の「八幸」「亀甲宮焼酎」との出会いが続いている。ホッピー、サワー類がうまい店は「亀甲宮焼酎」を使っているというのは、今更私が言うまでもないことである。

勘定をお願いしている時、私の椅子の足下に名刺入れを発見。お勘定の時にお店の人に渡した。何度も「ありがとうございました」と言ってくれる。とても、感じの良い対応である。

 さらに、どのくらいで新しい店舗が出来るのかを聞いてみると、1年半から2年かかるという。店を出ると目の前は工事現場、広大な再開発地区である。さきほどは気づかなかった巨大クレーンが夕闇に浮かび上がった。巨大な再開発ビルが建てられ、「古典酒場」が建て替えを余儀なくされる。古いものはどんどん壊されていってしまう。現代の東京を象徴する光景であった。

 午後9時30分から10時50分まで1時間20分の滞在。お勘定は5,270円。

追伸 後で『TOKIO古典酒場 昭和下町和み酒編』に目を通すと、そこに掲載てれていた地図は旧店舗ではなく、現在のプレハブ店舗の「鳥城酒蔵」のものであった。これを見てから行けば探し回る必要はなかったのである。


飯田橋 鳥城酒蔵
東京都千代田区富士見2-7-16
03-3261-2600
日曜休 営業時間16:30~23:00
注.2007年9月26日現在、上記住所ではなく、少し離れた場所の空き地に建てられたプレハブ店舗で営業中。電話は同じ番号である。



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


ホッピー情報
居酒屋ファンの間で売れている三栄書房の「TOKIO古典酒場」でホッピーに関する「ホッピー酒場の南限・北限を探る!」という募集をやってます。【投稿募集期間】2007年8月8日(水)~2007年9月28日(金)。詳しくはこちら

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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