「深川安楽亭」を見て池袋居酒屋「ふくろ」へ

居酒屋探偵DAITENの生活  第7回  2007年1月27日(土)    【地域別】  【時間順】



「深川安楽亭」を見て池袋居酒屋「ふくろ」へ


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池袋東京芸術劇場 青年座公演「深川安楽亭」観劇

 青年座の時代劇「深川安楽亭」を見るために、池袋・東京芸術劇場に向かう。「深川安楽亭」は山本周五郎の原作を小松幹生氏が脚本にした作品である。SAKURAが演出した青年座第104回スタジオ公演「COLORSⅡ~シャンソンと愛のモルナールあえ」に出演されていた青年座のベテラン俳優名取幸政さんが同作品に出演されている為、SAKURA、咲良舎の俳優創間元哉と共に観劇に駆けつけた。

 「深川安楽亭」は深川の運河に囲まれた場所にある居酒屋だ。といっても、気質の人間がブラリと寄れる店ではない。そこに出入りするのは無頼の徒ばかりである。冒頭のシーン、そこに現れた場違いな男の「俺は知ってるぜ、この店がどんな店か」という言葉に店中の人間が緊張する。秀逸な導入部である。

 「安楽亭」の主人幾蔵役の山本龍二さんの漂わせる「殺気」を楽しみ、やがて見せる「孤独」に胸が痛む。特に幾蔵の最後の台詞「一番話したいのはこの俺だ」が身にしみた。
 山本龍二氏とは青年座第61回スタジオ公演「東海道四谷怪談」の時に、終演後、酒席でご一緒したことがある。1990年8月であるから、なんと17年前である。
 登場する無頼の者たちは、とにかく酒を呑む、酒を呑みながら話す、喧嘩をする。江戸時代の話であるのに、抜け荷を扱っている所以か、幾蔵だけは赤ワインまで飲み出す。見ていて酒を呑みたくなった。
 終演後、名取さんとロビーでお会いして、酒席に来ていただく約束をする。

池袋の大規模大衆居酒屋「ふくろ」

 SAKURA、創間と共に向かったのは、東京芸術劇場の近くにある、池袋最大級の大衆居酒屋「ふくろ」である。「ふくろ」は3階建てのビルになっている。店に入って、4人であることを伝えると、上に上がるように言われる。1階には40人ほどは座れようかという「大カウンター」がある。階段を上がると、2階にも1階とまったく同じ「大カウンター」を発見。これは凄い。さては、3階も・・・と思いながら上がると、そこにはテーブルが数卓、その奥に座敷席があり、その座敷席に3人で座る。

 早速ホッピーを注文すると、焼酎の入った緑色のガラス徳利の1合ビン、サワーグラス、ホッピーの瓶、マドラー付きの氷入れの4種が出てきた。焼酎が190円。ホッピー瓶190円、併せて380円である。これはじっくりホッピーを呑める最高の組み合わせではないか。壁の短冊に「煮こごり」の文字を発見、大衆居酒屋で煮こごりに出会うことはあまりない。刺身などと共に注文する。
 この店のつまみは、焼き物、刺身、酢の物、煮物、天ぷら等何でもある。そして、どれも安い、その上、毎月8日はつまみ類が全品半額になるらしい。もつ煮込み400円が200円になるというわけである。さぞかし混むに違いない。

 店に入ったのが午後9時半を回っていたので、10時過ぎには揚げ物はラストオーダーとなった。急いで唐揚げを頼む。
 しばらくして、名取幸政氏がいらっしゃった。劇団概要によれば青年座は「1954年5月、当時、俳優座の準劇団員であった若者が、俳優座から別れて作った劇団」である。名取氏は1963年(昭和38年)の入団とのこと、青年座創世記のメンバーと言える。
 普段は無口で物静かな名取氏がこの日はよくお話をしてくださった。ベテラン俳優としての経験に裏打ちされたお話に感銘をうけた。
 池袋の駅で名取氏と別れ、山の手線に乗ったのは午後11時過ぎであった。

 青年座公演「深川安楽亭」に登場する男たちは孤独だった。絶望的な「孤独」の末に、小さな救いがあり、この物語は終わるが、男たちの「孤独」はさらに続く。
 「深川安楽亭」の無頼の男たちは、他に「安楽な場所」がない故に、そこに集まっていた。「深川安楽亭」の「安楽」とは、アイロニーとしての「安楽」であった。

 現代の居酒屋に集まる男たちもまた「孤独」を抱えている、その孤独を癒す為に酒を呑む。ただ酒を呑むだけならば、家でも呑める。見知らぬ同志が肩を並べ、時には黙ったまま、時には世間話に花が咲き、酒に酔い、味に満たされる。そして、勘定を払い、全員が確実に店を出て去ってゆく。そんな「立ち寄る場所」であるがゆえに癒されるのだ。人生に区切りをつける「句読点」、それが「居酒屋」の本質かもしれない。

 毎日のように行ける値段の安さ、誠実で飽きのこない味付け、押しつけがない接客、それらがきちんと揃った店は流行る。また行きたくなる。
 私にとっての「安楽亭」を探してまた歩く。死を迎える前日に、大好きな「居酒屋」に立ち寄ることが出来たとしたら、それはそれで本望といえる。

池袋 大衆酒場「ふくろ」 豊島区西池袋1-14-2
電話03-3986-2968
営業時間 平日07:00~24:00(2、3階16:00~24:00)日曜祝日07:00~23:00) 年中無休


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祐天寺ばん、中目黒七舟、そしてMASSIMO氏

居酒屋探偵DAITENの生活 第6回  2007年1月26日(金)   【地域別】  【時間順】



祐天寺ばん中目黒七舟そしてMASSIMO氏


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祐天寺の名店 もつ焼き「ばん」

 今日の居酒屋探偵DAITENは、助手のASIMO君を連れて、東急東横線祐天寺駅に向かう。祐天寺駅からロータリーのある側に降りて、まっすぐ商店街を歩くと駒沢通りに出る。それから駒沢通りに出て右に歩くと、有名なモツ焼き店「ばん」の提灯が見えてくる。
 元々、「ばん」は中目黒駅の近くにあった。中目黒では47年もの長い間営業していたという。今、私たちが飲んでいるサワーはこの店が発祥の地だ。駅周辺の大規模な再開発に伴い閉店となったが、平成17年3月1日祐天寺に再開店したのである。以前より狭い店となっても、やすり人気は衰えず、遅い時間や雨の日をねらって列を作り、入ったものである。それが今年平成19年1月から隣の店舗を合併。壁をぶち抜き二倍のスペースになって再々開店となった。

 「ばん」にたどり着いたのは午後7時。店は満席。しかし、普通の店の「満卓」とは違う。全席が相席となっていて、本当に一人も座る場所がない。二つの店が合併した建物なので、店には新旧二つの入口がある。店の人に声をかけ、古い方の入口でしばらく待っていると新しい方へ回ってくれという。その入口から中に入り、本来配膳の為にある狭い台の前に椅子を二個増設してもらい座る。こういう席に無理矢理座らされても全然腹がたたない、それでも入りたい店なのである。混み合っているのに、雰囲気がよい。やはり、忙しい中、殺伐としそうな店内をユーモアたっぷりに仕切る「はるさん」の存在が大きいと思う。私たちの席は急遽作ってもらった席なので番号がない、伝票には「はる前」と書くようにと、はるさんが店の人に指示していた。元々旧ばんの二階にいた人で、店の拡張と共に戻ってきたという。旧ばん時代からずっと働いている焼き方きぃちゃんもいるが、私たちの場所からは背中しか見えなかった。
 まずは、ホッピー(380円)をもらい、中目黒時代の人気商品で、今回の再々開店から復活したレバカツ(1本130円)をさっそくいただく。うまい。
 それから、もつ焼きをいただきながら、ホイス(320円)、サワー(250円)と続く、このサワーが凄い、濃いめの焼酎が入ったジョッキと、炭酸1本、レモン絞りの上に2つ割にしたレモンが1個のってくる。これが「ばんスタイル」である。それで250円、安い。先日行った中目黒「源」で飲んだのもこの「ばんスタイル」のレモンサワーである。

 混み合う理由がたくさんある店である。前回来た時、遅い時間でもあり、二軒目でもあった為、半分眠ってしまっていたASIMO君も今回は元気である。しきりに「こんなにいい店だったのですか」と感心していた。

 「ばん」を出たのは午後8時30分近くであった。外は小雨模様であった。ASIMO君と二人、駒沢通りを急いで北上、中目黒方面を目指した。800メートル程歩くと、前述の「源」の看板をビルの二階に発見する。駒沢通り側から見るのは初めてであった。1階には別のこじゃれた店が入っていたが、二人ともまったく興味がない。

中目黒 魚料理「七舟」

 「源」の角を曲がり、「目黒銀座商店街」の方に200メートル歩いて、商店街に出る手前に「七舟」がある。
 やはり「七舟」も満席であった。店の中に一歩入って軽く存在を示してから、小雨の中、暖簾前の軒先に二人たつ。ほどなく、帰るお客さんが2名、入れ替わり座ることが出来た。
 ここは、刺身の店である。刺身がどれもすごい量で驚く、シメサバは500円で半身まるまるが皿からはみ出していた。マグロ刺しも山盛りで700円である。ご夫婦二人でやっている店だからこそ出来るこの値段。
 ASIMO君はこの店にも感心していた。「二人とも普通の店では満足できない身体になってしまったね」と笑いあう。

 しばらく飲んでから、近くの dining bar & Live music「楽屋」に行ってみようかという話になり、楽屋オーナーのMASSIMO氏に電話を入れる。すると、自分の方がこちらに来るという。

楽屋オーナーMASSIMO氏登場

 10時過ぎになってMASSIMO氏登場。マッシーモ氏と呼ぶがイタリア人ではない日本人である。ASHIMO君とMASSIMO氏は初顔合わせである。早速3人で乾杯、さらに「七舟」の女将さんにMASSIMO氏を紹介すると、ご近所同士、初めましてのご挨拶となる。
 さて、二十年程前、彼とは同じ職場で働いていた。「居酒屋探偵DAITENの生活」の登場人物の1人OZAKI先生とも同僚であった。その後、MASSIMO氏は青山のブルーノート東京に入店、フロア係から叩き上げ、照明兼務のサウンドエンジニアとなり、さらにフロントやマネージメントに関わる仕事も勤め、退社後独立した。目黒銀座商店街沿いに小さな食事の出来るライブハウス「楽屋」を開店したのである。その後、数年前に以前の楽屋の三倍ほどの広さの新しい dining bar & Live music 「楽屋」をすぐ近くに開店。最近はオリジナルレーベルでCDも発売している。
 咲良舎は、「楽屋」で咲良舎ランチシアターシリーズとして、芝居を2回上演している。2005年7月「愛のモルナールあえ」と2006年1月「愛のモルナールあえ2」である。その節はMASSIMO氏にもお世話になった。

 ASHIMO君、MASSIMO氏と3人で熱燗の酒を呑む。昔の話、楽屋の話、色々と話は盛り上がった。最後にサービスで出してくれたつみれ汁がうまかった。MASSIMO氏が途中参加であった為、閉店は10時であるというのに、11時近くまで粘ってしまった。本当に申し訳ない。ずいぶん呑んで3人で6200円。よい店である。
 これから、MASSIMO氏は恵比寿でブルーノート東京時代の仲間と新年会だ。やはり、水商売の皆さんの宴会は夜中からである。私も誘われたが断り、帰路につくことにした。

 祐天寺「ばん」 目黒区祐天寺2-8-17 電話番号 090-4706-0650
 営業時間 16:00~23:00  定休日 日曜・祝日

 中目黒「七舟」目黒区上目黒2-6-9 電話03-3710-0693
営業時間 [月~金] 11:30~13:30 17:30~22:00 [土] 11:30~13:30
 定休日 日曜・祝日

 中目黒「楽屋」目黒区上目黒2-5-16 電話03-3714-2607
 LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
 LIVE TIME  6:00~10:30 pm
 BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
 基本的に年中無休
 「楽屋」 http://www.rakuya.net/


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テーマ : おいしい店紹介
ジャンル : グルメ

武蔵小杉 まるみ、文福、そして音楽の街

居酒屋探偵DAITENの生活 第5回  2007年1月19日(金曜)   【地域別】  【時間順】



武蔵小杉 まるみ、文福、そして音楽の街


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東横線・武蔵小杉の謎の店 居酒屋「まるみ」

 友人のOZAKI先生と会うのには東急東横線の武蔵小杉が便利である。
その日、先生と待ち合わせたのは午後8時。
 この日は自宅から武蔵小杉まで50分かけて歩いた。武蔵小杉駅の北側に同じく東横線の新丸子駅がある。その新丸子駅のすぐ近くで、カラオケボックスのような店を発見する。しかし、店の前に集まっていたのはエレキギターを背負った若者たちだった。それは、STUDIO MUGICといって、音楽及びダンスのリハーサルスタジオである。OZAKI先生は音楽家である。さっそく彼の分とあわせて2枚のパンフレットを受け取る。実はこの店のエントランスには会員制のバーがあって、同スタジオの会員はビール、バーボン、カクテル等、各種お酒を楽しむことが出来る。

 8時ちょうどにOZAKI先生に会うと、最初に向かったのは、以前から気になっていた「謎」の店である。しかし、看板のない隠れ家レストランという訳ではない。そういう偽物じみたものは好きではない。JR武蔵小杉駅前のロータリーに出て、すぐ目の前にあるビルとビルの間の路地を入ってゆく。すると、右側の薄暗い細い路地に向けて入口があり、大衆酒場と書かれた暖簾が掛かっている。そばの看板には○印の中に「味」の一字。看板の明かりが無ければ、この暖簾にさえ気づかないかもしれない。○の中に味で「まるみ」と読むらしい。実は、この前を2度ほど通ったことがある。中からたくさんの人の声が聞こえてくるので、怖いモノ見たさというか、一度は入ってみたい思っていたのである。しかし、1人で入る気持ちにはならない。気軽に入れる雰囲気ではない。

 OZAKI先生と中に入って見て、まず驚いたのは、その広さだった、ちょうど高校の教室一つ以上はあるだろうか。真四角の天井の高い空間は、高校の柔道部の道場のようでもある。入ってすぐ左に調理場スペースがあり、そこを囲むようにカウンターが作られている。このカウンターには1人客が数名。その隣に6人から8人くらい座れるテーブルが8~10個は並んでいる。さらに、奥には畳の敷かれた「小あがり」があり、そこだけで30人は座れるかもしれない。蛍光灯の照明といい、たくさんのむき出しの換気扇といい、ちょうど中小企業の食堂のようである。そこに、およそ50人ほどの人が座っていた。
 私たちは入って右に2つだけ並ぶ4人掛けのテーブルの一つに座った。空いているのはそこだけであった。メニューを見ると、豆腐、納豆、おしんこ、といった簡単なメニューばかりである。どれも安い。ただ盛りつけて出すだけで、素早く出せるものが多い。やきとりやししゃも等の焼き物も一応あるが、廻りの人がそれを頼んでいる様子もない。まずは、ビールの大瓶を一本。
 私たちの隣のテーブルは、2つのテーブルをつなげてちょうど会議室のようになっていた。そこに男女あわせて16人ほどが座っていた。まさに、職場会議が終わったあと、会議室から社員食堂に移動して軽く飲んでいる、そんな様子であった。人数の割りにとるつまみも少ない、時間も午後8時半であるから、本当に職場会議の帰りの人たちかもしれない。
 情緒とか風情とかそういうものをこの店に求めている客は1人もいないに違いない。「高度成長期の川崎の工場労働者の生活を支えた飲み屋じゃないですかねえ」というOZAKI先生の指摘に同意である。川崎西口駅前の大宮町で生まれ、今はラゾーナ川崎という巨大ショッピングセンターになってしまった東芝堀川町工場の壁を見ながら育った私としては、不思議な懐かしさと感慨をこの店に覚えた。

東横線・武蔵小杉 有名居酒屋「文福」本店

 「あじまる」を出るとすぐ裏に有名な居酒屋「文福」の本店がある。多くの居酒屋系ブログでも紹介されている店である。他に、近くにパート2店、さらに南口店もある。
 今日も店の中は混み合っていた。ちょうど外に出て行くお客さんが数名いて、その人たちが座っていた席が片付けられるのを数分ほど待っての入店。運がいい。
 まずは、生ホッピー300円である。白ホッピー、黒ホッピー、生ホッピーと、ホッピーが3種そろっていて、しかも全て300円と安い、ホッピー好きにとっては理想的な店である。他に看板料理の。「元祖カレー煮込み」(400円)、串焼きはカシラ、タン、ハツ、レバ、シロ、コブクロなどが1串100円。焼き鳥系は若鶏、皮、砂肝、手羽先、ぼんじり、などが各110円。とりあえずカシラ、タン、ハツなどをいただく。
 
 OZAKI先生と先ほどのSTUDIO MUGICの話をする。【音楽の街 川崎!武蔵小杉エリアの音楽&ダンスのリハーサルスタジオ 東急東横線 新丸子駅西口徒歩30秒】というキャッチフレーズである。川崎が音楽の街であるとは知らなかった。川崎駅西口にミューザ川崎という大型音楽ホールが出来たからかもしれない。
 彼とは昔バンドを組んでいたので、十数年ぶりに何かやるかという話になった。酒好き同志の相談であるからスタジオ内に「飲食物、アルコール類の持ち込み出来ます」という店のコンセプトに惹かれてのことである。動機は限りなく不純である。しかし、本気ではある。

 武蔵小杉の駅で別れたのは11時40分。次はスタジオ入りの約束をした。稽古帰りのSAKURAと自由が丘で待ち合わせ、帰路の数キロを歩いて帰った。飲むと不思議に歩きたくなる。

武蔵小杉「まるみ」
川崎市中原区新丸子町915 電話044-733-6018

武蔵小杉「文福本店」
川崎市中原区新丸子町915 電話044-722-8828
営業時間 17:00~23:00 年中無休  

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中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

居酒屋探偵DAITENの生活 第4回  2007年1月12日(金)  【地域別】  【時間順】


中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街

中目黒 もつ焼き「源」


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 今日のDAITENは、酒場探偵としてのパートナーASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 ASHIMO君は都会の酒場探偵DAITENにとっては重要な存在。ちょうどシャーロック・ホームズにとってのワトソン君のような存在である。さて、今日のDAITENは、ASHIMO君を連れだって中目黒に登場。
 東急東横線の中目黒駅の東側に「目黒銀座商店街」がある。その裏の住宅街に入ってゆくと、マンションの裏階段に提灯がポツンと下がっている。あそこかなあと二人で指さしていると、ちょうど中から出てきたばかりなのか、近くにいた常連の方らしき人がわざわざ戻ってきて、「この階段を上がって左ですよ、おいしいですよ」と教えてくださる。店に入る前から二人とも好印象。

 さて、階段を上がると黒い鉄の防火扉があり、中が見えない。「これは何も情報を持たない人間は入らないだろうなぁ、怖くて・・・」と言うとASHIMO君も同意。
 しかし、扉を開いて二人とも驚いた。顔を見合わせ、ASIMO君が「いいですね・・・」と頬笑む。いつものやりとりである。右側に10人程度が座れるカウンター、左側が一段高くなっている座敷席。8人が座れる席が2つ、5人が座れる席が1つ。我々が座ったのは入ってすぐの5人席。カウンター席は8割位埋まっている。座敷席には6人ほどのグループが座っている。カウンターの中にはちょっと強面のマスター、女性、男性が1名ずつ。明るく清潔な印象の店内は、思いの外、静かである。やはり、チェーン居酒屋に集まっている、いわゆる「大人になっていない子供」がいないからである。

 さっそくホッピーを2つたのむ。ちゃんと「氷は入れますか?」と聞いてくれる。するとASHIMO君が「ちゃんと、氷を入れるかどうか、聞いてくれますね」と反応。氷を入れない客のことを考えてくれている。ホッピーファンにとっては重要な要因である。最初に頼んだツマミは〈煮込み〉と〈レバかつ〉である。「煮込みは豆腐いれますか?」と聞いてくれる。迷わず「入れてください」と答える。この煮込みが上品な薄味でうまい。「煮込みといっても色々だねえ、店によって全然違うものだなあ」と改めて感心。「レバかつ」がやってくる。「これが伝説のあの〈レバかつ〉かあ」と食べる、うまい、うますぎる。

 〈サワー〉を頼んだ。メニューに「サワー」とだけ書いてあるが、実際に出てくるのは、ソーダ1瓶、氷と焼酎の入ったジョッキ、レモン絞りに2つ割にしたレモンが1つ(微妙に皮を残して割ってあるので、レモン絞りの上から落ちないようになっている)乗っているもの、これが1セットである。レモンを搾ってジョッキに入れ、ソーダを加える。チェーン店で高い値段をとっている生レモンサワー、いやそれ以上の飲み物である。それでいてなんと390円。安い。この後に〈ホイス〉も飲んだ。下町系の飲み物〈ホイス〉が飲める店は城南地区ではほとんど無い。貴重な味である。

 お新香を頼むと「盛り合わせにしますか」と聞いてくれる。ASHIMO君が「いろいろと種類があって、単品でも頼めるんですね」と推理。出てきた〈お新香盛り合わせ〉は大根、カブ、人参、キュウリ、どれもうまい。最後に「豚尾」をたのむ、初めて食べるものである。豚の尾がトロトロに煮込んである汁物である。うまい。もちろん、この店の主な商品であるモツ焼きも食べた。どれもうまい、塩味で頼むと、醤油ペースで酢の入った「つゆだれ」にカラシを投入したものがついてくる。この「つゆだれ」にモツ焼きをつけて食べると、これがまたさっぱりとしてうまい。これは第三のモツ焼きの味付である。

 店の名前は「源」。やはり噂通りであった。ここは「中目黒に数年前まであった伝説の名店「ばん」の流れをくむ店であるらしい。当時の中目黒「ばん」のマスターの弟さんが中目黒の隣駅の祐天寺に出店した新しい祐天寺「ばん」でも、〈豚尾〉〈サワー〉〈ホイス〉などを楽しむことができる。DAITENも数回行っているが、この「ばん」もまた名店である。しかし、旧「ばん」で名物だった〈レバかつ〉は調理場が狭くなってしまい、揚げ物ができないという理由でなくなってしまった。その〈レバかつ〉を「源」で食べることが出来たのである。幸せを感じる。(追記 2007年1月より店舗拡張に伴い「ばん」のレバカツは復活しました。)

 気がつけば1時間が過ぎて、いつの間にか店内はほぼ満席の状態。「これは口コミの力だね。いいものを出すとお客はちゃんとやってくるという実例だね」と話す。ASHIMO君も大きく同意。長居は【本当のディープ系居酒屋ファン】としては恥なので、会計をお願いする。2人で5600円。思いの外安い。いい店をまた発見できた。入口で2人連れとすれ違う。これでこの人たちは満席でがっかりしないで済むなあ、人ごとながら安心する。

 今日はS・A・P「12週間集中レッスン」の金曜日の稽古が午後1時30分から4時30分まであり、その後も、夜からは昨年12月の青年座公演の本番の為に出来なかった分の補講としての「モノローグ・レッスン」があった。夜もSAKURAは仕事である。ASHIMO君の提案で、守輪のレッスンが終わるのをどこかの店で待つことにする。今は携帯メールがある。便利な時代である。

都立大学 居酒屋「最上」

 次にDAITENとASHIMO君が向かったのは、中目黒駅から横浜方面に3つ乗った都立大学である。東急東横線沿線にはいい居酒屋が多い。中目黒には「藤八」「根室食堂」そして「源」。祐天寺には「ばん」。学芸大学には「浅野屋」「根室食堂学芸大店」。自由が丘には「金田」。川崎市に入って武蔵小杉の「文福」。枚挙にいとまがない。

 都立大学の改札は渋谷方面に向かってガード下に開いている。改札を出ると、目の前に東横線と直角に交わる通りがある。その通りを渡り、渋谷方面を見て左側の東横線の高架沿いの道を50メートルほど歩くと、左側に斜めの別れる道がある。その角の三角地に建っているのが今夜の2軒目の店である。 店名は「最上」。三角の一辺にある入口を入ると、目の前にV字型のカウンターがある。そのVの中が調理場になっている。常連らしき皆さん3名と、スーツを着た2人組の方々。調理場の中は、よくしゃべるママと、緩い口調のマスターの2人。
 この店にはホッピーはない。しかし、名物飲み物がある。それは焼酎の緑茶割りである。この緑茶割りに使う緑茶は常連さんたちが石臼でひいて持ってきてくれるのだそうである。チェーン居酒屋にある甘いお茶割ではない、本当の濃いお茶の粉がグラスの底にたまるほどに入っている。「緑茶割りください」と言うと、「冷たいのですか、暖かいのですか」と聞かれる。私は暖かいお茶割り、ASIMO君は冷たい緑茶割を頼む。ここの店の名物はもうひとつある「魚のくんせい」である。本日の魚はサバとホッケ、私たちはサバをたのんだ。これがうまい、ただの焼き魚とは違うくんせいの香りと味。カウンター席の背後にくんせい用の石油缶が置いてあった。

 しばらくして、SAKURAからメールが入った。都立大学駅の周辺にいるというので、迎えにゆく。
 駅に向かうとSAKURAと一緒に、S・A・Pメンバーの2人の俳優、増永守志と鎌多洋平が挨拶をしたいと待っていた。律儀である。
 3人を連れ、ASIMO君の待つ「最上」に戻り、合計5名がV字カウンターの先の部分を囲むように座る。ビールをもらい乾杯。増永守志のCM撮影の現場話などで盛り上がり、当然のごとく、芝居のあり方、演劇論となる。すると、緩い口調のマスターが近づいてきて、「お話に割り込んで申し訳ないのですが、皆さん、お芝居の関係の方々ですよね」と聞く。「そうですよ」と答えると、「実は自分の息子も劇団をやっているのです」と言って、壁に貼ってある芝居のチラシを指さした。
 実は、店に入ってすぐからこの芝居のチラシが気になっていたのである。その芝居とは劇団パラノイア・エイジの「平将門 傀儡徒夢(たいらのまさかど~くぐつのあだゆめ)」である。シアターVアカサカで1月17日から22日まで上演される。その代表であり作・演出の佐藤伸之氏がマスターのご子息なのである。チラシにはちゃんと「最上」の広告が載っていた。親心である。
 本当の閉店時間が10時なのに、ずいぶんと長く居させてもらった。「最上」は落ち着く店である。予約で「すっぽん」料理も食べることができる。再度の来店を約束をして5人で外に出たのは11時過ぎであった。

 今回の2つの店がある中目黒と都立大学、その間の祐天寺、学芸大学、この4つの駅の近くには、目黒区の住区センターが点在している。稽古場として、東京で活動する芝居関係の人間なら一度はこれらの施設のお世話になったことがあるかもしれない。目黒区では、居酒屋でも芝居関係の客の会話をよく聞く。それが、今度は劇団代表のお父上がやっている居酒屋を発見したことになる。面白い。

 同じ空間に作り手と客が同時に存在する、その点で「小さな居酒屋」は「劇場」に似ている。どちらも私にとって最愛の場所である。

  ※  ※  ※

 残念ながら、2009年3月に「最上」閉店。



中目黒「源」 東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階

都立大学「最上」 東京都目黒区中根1-1-7
営業時間 17:00~22:00 定休日 日曜

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横浜を歩き、ブロードウェイを想う

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第3回   2007年1月6日(土)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


横浜を歩き、ブロードウェイを想う

関内ホールにてバレエ鑑賞

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 SAKURAと向かったのは横浜・関内ホール。バレエの発表会「クララの人形」を見るためである。客席で俳優創間元哉君と待ち合わせ、ストラビンスキーのくるみ割り人形を翻案した作品を楽しんだ。関内ホール1階席が満席で、2階席に座る。小さな子供たちの可愛さに微笑み、プロのバレエダンサーの皆さんの高いジャンプに魅了された。やはり舞台はいい。

 劇場の外では、横浜の友人であり劇団横浜にゅうくりあのメンバーでもあるYOUSAKU氏が待っていてくれた。打ち合わせの為に劇場ロビーにSAKURAと創間君を残し、もうひとりの友人、濱也耕誠氏と関内駅近くのサイゼリアで合流。濱也氏がサイゼリアの株主優待券をお持ちのためにこの場所での夕食となった。
 SAKURA、創間君も合流してメンバーが揃い、話は横浜の中田市長が先日のテレビで「横浜を日本のブロードウェイにしようと思う。今、稽古場スペースを多く持った新しい劇場を作る計画をたてている。」と語ったという話で盛り上がった。濱也氏が中田市長の後援会に入っておられるので、今度直接話してみようということになった。

野毛 居酒屋「叶屋」は某女優の実家

  hoppy.jpg
 ← ホッピー仙人 看板

 お仕事の都合で中座する濱也氏と別れ、野毛居酒屋叶屋に移動。この移動の途中、大岡川の都橋にある「都橋商店街」という弧を描いた形をしている2階建ての建物に入る。横浜ホッピーファンの聖地、バー「ホッピー仙人」を見せる為である。創間元哉のブログにあった看板写真をここに拝借する。残念ながら店はお休み。それから野毛小路に向かい、馬鹿鍋で有名な「浜幸」、焼き鳥の「末広」、立ち飲み「福田フライ」、餃子の「山陽」など野毛の名店を案内しながら、野毛としてはめずらしく大きな居酒屋「叶屋」に入る。

  野毛叶屋外観 ← 叶屋

 この叶屋は実は女優樹木希林さんの実家である。この情報元は濱也氏である。ここでその濱也氏が再び合流。
 酒宴はますます盛り上がった。S.A.P.の前身である桜塾のメンバーだった加原詩絵(芸名)が市会議員に立候補するとの話を濱也氏から聞いて一同驚く。なんだか咲良舎の周辺も色々と面白くなってきた。
 叶屋での滞在は約2時間、ご自宅が近い濱也氏と別れ、それぞれ帰路につく。

横浜を日本のブロードウェイに 

 横浜には実は演劇に使える劇場が多い。横浜市芸術文化振興財団が管理する劇場だけでも「横浜にぎわい座」、「横浜赤レンガ倉庫1号館」、「関内ホール」、「旭区民文化センター・サンハート」、「磯子区民文化センター・杉田劇場」、「吉野町市民プラザ」、「岩間市民プラザ」がある。
 小劇場としては、咲良舎がマリヴォーの「試練」を上演したこともある「横浜にぎわい座」地下の小ホール「野毛シャーレ」、横浜駅西口に「S丁スポット」、本多劇場グループの一つ「相鉄本多劇場」。
 山下町には「県民ホール」、横浜人形の家の「あかいくつ劇場」、港の見える丘公園近くの「ゲーテ座」。舞踏演劇関係の公演が多い「泉区民文化センター・テアトルフォンテ」、「神奈川区民文化センター・かなっくホール」などの立派な市民劇場もある。大衆演劇の三吉演芸場も忘れてはいけない。

 もっと横浜で芝居を上演しなければいけないなあとつくづく思う。叶屋からJRの桜木町駅に向かう途中、私の頭の中には日本のブロードウェイと化した横浜の風景が広がっていた。東京の人同士が「横浜に行ってきます」「お芝居を見に行くのですか?」そんな会話を自然にするようになれば良いと思う。横浜がジャズや映画に続いて演劇の街にもなって欲しい。
 保土ヶ谷に住んでいた頃に出会った良き先輩たち、濱也氏やYOUSAKU氏に会うと、横浜に帰ろうかなあと本当に思う。楽しい横浜の一夜でありました。

 野毛「叶屋」
 住所 横浜市中区花咲町1-40
 電話 045-231-3258
 営業時間 平日11:30~13:30/16:00~23:00 土曜11:30~23:00 日曜11:30~22:00

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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