石川台 立ちのみ「串揚げ てん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第273回 2009年10月28日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



石川台 立ちのみ「串揚げ てん」

 
  石川台立ちのみてん階段 

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 東急池上線の石川台駅の蒲田方面の改札前に立ち飲み店が出来た。二〇〇九年一〇月一六日(金)に開店したそうである。以前は、ちょっと高級志向の洋風居酒屋であったが続かなかった。その前もなんども違う業態の店が入っていたけれど、いつの間にか代わってしまう。駅前であるけれど、急な階段を上がった二階の店というのは、なかなか厳しいのかもしれない。
 しかも、一階のお持ち帰りのたこ焼き店の看板が巨大過ぎて、2階の店が目立たないのである。二階の窓ガラスに店名が書いてある。しかし、階段の下には看板が出ていない。入口に小さな黒板がぶら下がっていて、「オープン 串揚げ 九〇円 2F てん」と書いてあるだけである。

 蒲田方面の改札を出て、左手の踏切の前に立ち、やっとこの看板に気づいた。少し離れて二階を見あげてみる。窓ガラスに「串揚げ てん」と書いてある。それでもあまり目立たない。
 外から見ると、女性客二人の姿が見えた。あの窓であの顔の高さとすれば、立ち飲み店に違いないと推理する。
 「たこ焼き店」の左側にある狭くて急な階段を上がってゆく。右手の入口から中に入ると、入って右手にカウンターがあり、八人ほどが座れるだろうか。カウンターの向こうには、さきほど外から見えた大きな窓がある。カウンターの背中側に大きなテーブルが二つ。それぞれ、七人が立てるようになっている。窓際の大テーブルにさきほどの女性客が二人立っていた。カウンターの中は調理場である。短髪でメガネのごつい感じのマスターらしき方がおり、調理場では揚げ担当の男性がもう一人仕事をしている。

 カウンターの一番窓際に立ち、店内を見回した。入口を入ってすぐのおすすめ黒板に、「串揚げ五本セット(四〇〇円)とあり、「生ビール一杯目無料」と書いてある。早速、串揚げセット生ビールをもらった。

 半分氷ったような状態のジョッキに入った生ビールがやってくる。銘柄はサッポロ。うまい。カウンター上と背後の壁の高い位置に、値段の札が下がっている。串揚げメニューの他に、「牛すじ煮込み」「豚足」「チャンジャ」「がつ」「センマイ」などの異質な商品が並んでいた。「ちょっと、普通の串揚げ店とは違う、何かあるな?」と思う。

 やがて、串揚げ5本セット(四〇〇円)がやってくる。内容は、「串かつ、銀杏、えび、なす、レンコン」である。5本四〇〇円であるから1本八〇円ということになる。これはお徳用だ。サイズも、こじゃれた串揚げ店などで時々見る、「よくもこんなに小さく切ったものだ」と思えるようなものとは異なり、普通に食べ応えのあるサイズである。食べてみれば、揚げ具合もちょうど良い。素揚げの銀杏が美味かった。

 2杯目は、ホッピー(四〇〇円)。氷なしでお願いする。業務用ではなく、コンビニで売っている量がちょっと少ないタイプである。なんの迷いもなく、すぐに氷なしに対応してくれる。マスターの顔をよく見て、どこかで会ったことがあるなと思う。ホッピーを持ってきてくれた時に、牛すじ煮込み(四〇〇円)も頼んだ。

 串揚げを揚げている男性と話をする。
 「さきほど、下からこちらを見ていらしたですよね」
 「ええ、たまたま、見あげてお店が代わっていることに気づいたんですよ」
 「あの・・・あちらが荏原病院の並びの「ごん」のマスターです」
 「どこかで見たお顔だなと思ったんですよ」と答える。
 
 これで、「牛すじ煮込み」「豚足」「チャンジャ」「がつ」「センマイ」などの特異なメニューが串揚げ店に存在するというが解けたのである。どれも、第68回第197回で紹介した〈洗足池 やきとり・焼肉「ごん」〉のメニューである。「ごん」さんは、地元の皆さんに愛されている店だ。

 牛すじの煮込みは肉と豆腐がたっぷり入っている。1杯目の生ビールがサービスだった為、ついついレモンサワー(三五〇円)で、今日の三杯目を飲んでしまった。ジャガ芋とアスパラの串揚げも頼む。各九〇円である。
 四人ほどのグループの方がもう一つの大テーブルで乾杯をしている。実名連発の地元話が飛び交う。立ち飲みであることを知らずに入ったらしく、紹介した方が立ち飲みであることを言わなかったと冗談めかして不満を表明していた。
 揚げ担当の方と話しながら、「椅子を少し置いてくれと言われても、置かないほうがいいですよ。椅子を置いて変な風になってしまった立呑みをたくさん知ってますから。」と、ついついお節介なことを言ってしまった。すると、「絶対に置きません」という頼もしい答えが返ってきた。

 窓から外を見れば、古い駅舎があり、すぐ目の下は踏み切り。古い時代のシーンの撮影によく使われる場所である。石川台駅周辺はドラマCM撮影によく使われる。窓際からみる風景のなんと味のあることか。BGMジャズヴォーカル。蒲田方面の改札を出て、見上げていただきたい。本当に目立たないけれど、立ち飲みの串揚げ店がそこにある。新しく出来たのに、もう何年もやっているような気がする店だ。
 注文は小さな紙に書いて渡すようになっている。男性二人が切り盛りする「男酒場」。是非、続けて欲しいものである。

 午後七時三〇分から八時一〇分までの四〇分ほどの滞在。支払った金額は一七三〇円であった。
 
   ※  ※  ※

 追記その1

 実は、翌々日の一〇月三〇日(金)にも再訪してしまった。今度はsakuraと二人である。生ビール(サービス)2杯。がつ(ボイル)(350円)。流行りのウイスキーのハイボール(四〇〇円)。串揚げは銀杏、レンコン、ジャガ芋、いか、おくら、しいたけ、魚肉ソーセージ(各九〇円)、オニオンスライス(二五〇円)、生グレープフルーツハイ(四五〇円)、チューハイ(三五〇円)など。
 今日も、立ち飲みとは知らずに入ってきた教授と学生らしきグループがいた。ここは立ち飲みである。住宅街である石川台の駅前に立ち飲みが出来てくれたことが本当にうれしい。

   ※  ※  ※

 追記その2

 二〇一〇年九月一日、久しぶりに訪問。折りたたみ式の椅子が壁にいくつか立てかけてあった。生ビール(380円)、おまかせ五本セット(400円)。セットはお一人一回と書いてある。さらに、ポテトサラダ(三五〇円)とホッピーセット(四〇〇円)。ホッピーは氷無しでお願いする。びっくりしたのは、メニューに焼き魚が入ったことである。こまい、いか、ほっけ、さば等。おみかせ五本セット、はす、ししゃも、えび、おくら、串かつ、そこへ、小さなみょうががおまけに付いていた。ポテトサラダはきゅうりと玉葱入り。プチトマトとレタス。常連の高齢の女性は椅子に座っていた。さらに登場した男性の常連2人組も折りたたみ椅子を広げて並んで座っていた。そして、串揚げ以外のさっぱりしたつまみを頼み、生ビールを飲む。やはり、住宅街の立ち飲み店は椅子をおかなければならないのかもしれない。こうやって居酒屋は変化してゆく。もちろん、私は立ち飲みでは簡易椅子に座らない主義である。6時50分から7時20分まで30分の滞在。計一五三〇円の支払い。(2010.9.1)


石川台 立ちのみ「串揚げ てん」
住所 東京都大田区東雪谷2-24-12-2F
電話 ?
定休日 日曜休
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線石川台駅下車徒歩10秒。蒲田方面改札前。

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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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武蔵新田 角打ち「飯田酒店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第272回 2009年10月24日(土) 【地域別】  【時間順】



武蔵新田 角打ち「飯田酒店」

 
  武蔵新田飯田酒店

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 SAKURAと二人、色々と買い物をしてから向かったのは、東急多摩川線の武蔵新田。駅のすぐ近くにある黒湯の銭湯「森の湯」に入った。ここの銭湯は、特に派手な演出もないけれど、脱衣所にクラシック音楽が静かに流れており、サウナもあって、実に良い銭湯である。
 この「森の湯」に入った後、向かったのは、武蔵新田駅の蒲田駅方面の改札から1分。線路沿いにある「飯田酒店」である。どちらかと言えばモダンな感じの酒屋さんである。しかし、一歩中に入ると右手の商品棚の裏側に目立たないカウンターがあってお酒を飲むことが出来るのだ。今時は珍しくなってしまった「角打ち」である。私が「角打ち」の店を紹介するのは始めてだ。この辺りでは評判の店であり、先日、第270回の記事の中で、H社長の話にも出てきた店である。

 入口を入ると、奥で常連の方達が立って飲んでいるのが見えた。お店の女将さんが振り返ったので、手で酒を飲む仕草をして、「こんなことしたいんですけど」と言うと、そちらから入ってくださいと、店の入口を入ってすぐの冷蔵庫の脇の狭い通路を示された。そこから中に入ると、ちょっと暗くなった細長いスペースがあって、店の中に向かって奥行きの狭いカウンターになっている。店の奥の方には常連の皆さんがいる。奥側からもカウンターのあるスペースに入ることが出来る。真ん中に柱があって、奥と手前とは、ちょっと行き来がしにくい。頭の当たりには商品棚があって、カウンターと商品棚の間から店の中を覗くような感じで立ち飲むのである。
 カウンターの上のプラケースの中に、魚肉ソーセージや様々なつまみ類が入っている。それを自分でとって、自己申告をしてお金を払うのである。

 女将さんが「何を飲みますか?」とおっしゃる。まずは、燗酒(250円)を2杯もらう。コップにお酒を入れ、レンジで「チン」をしてくれる。「なんてお呼びすればいいんですか?」と聞くと、「皆さん、お母さんと呼んでくれるんですよ」とおっしゃる。
 つまみは、豆と柿の種(200円)を1袋。
 次に麒麟淡麗(260円)。500ミリリットル缶である。さらに、魚肉ソーセージ(200円)ももらった。お母さんの「魚肉ソーセージのムキ方講座」が始まる。常連の皆さんがみんな注目する。この「お母さん」の存在がこのお店の何よりのつまみのようである。素晴らしい。

 角打ちに入ると、祖父のことを思い出す。今から45年程前。やはり今日のように、祖父銭湯に行った帰り、「お母さんには内緒だよ」と言われ、川崎駅西口近くにあった「丸東」という大きな酒屋さんに入ったものである。量り売りの味噌の樽がいくつかあり、その周りで何人もの大人たちが、缶詰を開けてもらったり、イカを焼いてもらったりして、酒を飲んでいた。ワンカップなどない時代で、桝やコップに酒をついでもらって飲んでいたように思う。私は、出してもらった椅子に座り、立っている大人たちの間で、添加物満載のオレンジジュースを飲ませてもらった。若い頃の祖父曾祖父が大酒飲みであった為、酒を嫌っていた。それが晩年は毎日酒が切れない生活になっていたのである。
 十数年後、祖父は糖尿病の合併症がすすみ羽田空港に近い小さな病院で亡くなった。
 祖父と共に入った「丸東」の思い出は、祖父の嬉しそうな笑顔と、味噌樽の中の味噌につけられた指の跡である。それは、つまみを買わず、味噌を盗み食べた大人たちの指の跡だ。

 最後に、下町ハイボール缶(300円)にした。甘みが少ないので私の好きな缶チューハイである。sakuraは「さらりとした梅酒(300円)」である。「また、来ます」とお母さんに言って外に出る。常連の皆さんと共に笑顔で送ってくださった。楽しい店である。

 なお、飯田酒店は居酒屋探偵団団員のcroquettepunchさんも紹介されている。味わいある写真が載っているのでご覧頂きたい。

 午後5時30分から6時15分までの45分ほどの滞在。支払った金額は2人で1,760円であった。
 

武蔵新田 角打ち「飯田酒店」
住所 東京都大田区矢口1-7-18
電話 03-3758-2405
定休日 ?
営業時間 夕方から~
交通 東急多摩川線武蔵新田駅下車徒歩1分。


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浅草橋 串焼き「ぶたいちろう」

居酒屋探偵DAITENの生活 第271回 2009年10月22日(木) 【地域別】  【時間順】



浅草橋 立ち飲み「炭火串焼ぶたいちろう」 第2回

 
   浅草橋ぶたいちろう

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 東京・両国のシアターΧ(かい)で上演のシアター・コレクティブ実験劇場2009マリヴォー作「本気の役者たち」の二日目、一日三回の公演を終えた後の午後9時45分、劇場を出た私と演出のsakuraと、そして、今回、公証人役で出演している私の古い友人GAIと3人で浅草橋まで歩くことになった。シアターΧは両国駅から南に歩いた京葉道路沿いにある。劇場を出て、京葉道路を西に歩くと隅田川を渡る両国橋に出る。両国とは上総の国武蔵の国の境であることから「両国」と名付けられたそうである。
 両国橋の真ん中辺りに半円に橋から飛び出した展望台のような場所があって、買い込んでおいた缶ビールを飲みながら川沿いの夜景を見るのである。カタカナ言葉を使えば、クールダウンとでも言うのであろうか。公演の後、この橋を渡ることが「芝居の国から現実の国へと戻る為の通過儀礼」のようになっている。橋を渡る前は素面であったものが渡り終える時は酔っているわけである。
 
 再び歩きはじめ、柳橋を右手に見ながら進み、浅草橋を渡って浅草橋駅に出る。浅草橋からJR総武線に乗ってすぐ、忘れ物に気づいた。忘れ物を取りに戻る為、GAIと電車の中で別れ、秋葉原からもう一度総武線に乗って浅草橋に戻った。
 
 浅草橋には都営地下鉄浅草線も通っている。五反田まで行くことが出来るので都営地下鉄浅草線で帰ることにした。秋葉原で山手線に乗り換える手間が無いのである。すると、急に安心してしまう呑気な2人である。さらに、酒飲みの習性でJR浅草橋駅のガード脇の赤提灯の光に目がとまる。2人とも自然に吸い寄せられてしまったのが立ち飲みの店「炭火串焼ぶたいちろう」である。同店に入ったのは2回目。前回記事は2007年11月14日第52回である。近くには第51回で紹介した居酒屋「やまと」もある。

 角地にある店そのものはとても小さい。しかし、店の外側の壁に手作り風の狭いカウンターがあったり、ビールケースを重ねて板を乗せただけのテーブルがいくつも道路に置かれている。道路上の「止まれ」「止」の文字のすぐ脇に立って飲むのである。(写真参照)

 私はホッピー白(390円)を氷なし。sakuraは、プレミアムモルツ中生(490円)である。
 炭火串焼のメニューからカシラ串(100円)、ナンコツ串(100円)、豚ハラミ串(150円)、シイタケ串(150円)を各1本。銀杏串(120円)を2本頼んだ。
 アルマイトの円い皿に乗ってやって来た肉関係は全部比較的大串である。シイタケと銀杏もやってきた。全部、塩にしたが、塩の打ち方がとても良いとsakuraが言う。添えられた味噌とからしがうれしい。両方を交代につけて食べる。sakuraは味噌を付けて食べることに感動していた。
 ここも「角ハイボール(390円)」とメニューに大きく書いてある。作られたウイスキーハイボールブームである。
 飲物類は比較的安めである。レモンサワーは250円。若い人が喜びそうないろいろな甘い味のサワー類もある。
 肉豆腐(290円)が目にとまる。今日はモツ煮込みよりも豆腐が食べたかったのでちょうど良い。
 2杯目の飲物は、クエン酸サワー(290円)。懐かしい感じがする甘みだ。クエン酸サワーというのは、第153回で紹介した荏原中延のもつ焼き「仲居」で飲んだことがある。

 午後10時30分から11時15分までの45分ほどの滞在。お勘定は2人で2,570円であった。
 道端で飲む楽しみを味わうことが出来た。しかも鉄道のガード脇。これだけ素晴らしいシチュエーションは少ない。他にも安くて良い店がたくさんある浅草橋は居酒屋の宝庫といえる。


浅草橋 立ち飲み「炭火串焼ぶたいちろう」
住所 東京都台東区浅草橋1-9-9
電話 03-3863-9550
定休日 日曜祝日休
営業時間 月~金 17:00~24:30/土 17:00~23:00
交通 JR線 浅草橋駅東口より徒歩1分/都営浅草線 浅草橋駅A3出口より徒歩1分

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両国 居酒屋「ニュー加賀屋・両国店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第270回 2009年10月20日(火) 【地域別】  【時間順】


※2009年10月20日 360,000カウント通過 感謝!


両国 居酒屋「ニュー加賀屋・両国店」

 
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 東京・両国のシアターΧ(かい)で上演のシアター・コレクティブ実験劇場2009マリヴォー作「本気の役者たち」の初日を明日に控えた夜、「場当たり」の終わった後、以前から「居酒屋探偵DAITENの生活」にも何度か登場していただいた舞台監督であり照明・音響関連会社社長であるH社長と、演出のsakuraと3人で打ち合わせ方々呑むことになった。

 因みに、舞台用語辞典には
 【「場当たり」とは、本番と同じ状態の舞台で、役者の立ち位置の決定、場面 転換時(暗転時など)の物の出ハケの確認、照明、音楽のきっかけ合わせを行うこと、「ゲネ」の前に行われ、部分的、主に場面転換時を中心に行われる。 「場当たり」では、暗転の長さをはかったり、役者が暗闇での移動を練習したり、本番用の靴をはき、足音のチェックをしたり、言わば、役者が演技以外の練習をする。】とのこと。
 
 いつもは別の相撲ちゃんこ系の店に行くのであるが、今夜は「ニュー加賀屋・両国店」へ行くことにした。私は「困った時の加賀屋」といって、思い当たる居酒屋が無い場合、はずれの無い「加賀屋チェーンの店」に入ることにしている。

 両国駅東口改札を出ると、すぐ目の前に「横綱横丁」という路地がある。横綱横丁に入って、二つ目の十字路を左に曲がって、50メートルほど歩いた右手に、「加賀屋」と大きく書かれた赤提灯が下がっている。暖簾には「ニュー加賀屋」とある。
 「加賀屋」「ニュー加賀屋」とは何が違うのか。「加賀屋応援隊」というページを読むと、加賀屋には「加賀屋」「ニュー加賀屋」「加賀廣」の三つがあるとのこと。しかし、大串もつ焼き、煮込み、ホッピーを出すという点はまったく同じであるという。最初に出来た「加賀屋」と同じ街に後から出来た店とを区別する為、新しい方の店を「ニュー加賀屋」としたり、経営者が代わった時に、「ニュー加賀屋」に改名したりといったことらしい。

 入口を入ると、左手にテーブル席が2列あり、その向こうにはL字カウンター席。その右手にテーブル席があって、その奥には横に長い座敷席がある。席数は全部で34席とのこと。

 瓶ビール大(550円)を一本もらう。残念ながらスーパードライしかないそうである。それでも喉が渇いているので美味しい。
 H社長と私は、すぐにホッピー(380円)に切り替えた。私はいつもの通り氷なし。H社長は氷有りである。このまま社長は、「外1中4」のペースで呑む。しかも、4杯目でホッピーを余らせてしまった。究極の「ホッピー味の焼酎派」である。

 つまみは、まずはメニューのトップに大きく書いてある名物料理、煮込み鍋(480円)を頼む。
 モツといえば、ということで、昨日の稽古場での最終稽古の後、sakuraをはじめ、十数名で中目黒「小鳥屋」で呑んだ話が出る。私は忙しくて参加できなかった。モツ鍋がとても美味しくて、全員喜んでいたとのこと。
 さらに、H社長が必ず頼む和牛レバ刺し(700円)と、sakuraの好物のらっきょ塩づけ(350円)を頼んだ。

 私は、2杯目に酎ハイ(360円)。sakuraは、珍しくスーパードライ大瓶を追加した。H社長は「中・焼酎」の追加である。「中・焼酎」の価格は解らなかった。
 酎ハイは、氷と焼酎の入ったグラスとソーダの瓶が1本付いてくる出し方。ポテトサラダ(370円)も追加した。

 色々な酒場の話をしているうちに、H社長の口から東急多摩川線の武蔵新田の駅前にある角打ちのできる酒屋の話が出てきた。
 「それって、飯田酒店じゃありませんか」
 「そうそう、そんな名前だよ、カウンターもあって、いい店だよ」
 仕事関係の人に連れて行かれたそうである。私もつい先日、店の前まで行って定休日でふられたばかりであった。
 H社長は舞台の仕事で全国を回る為、どこの街でも安くて良い店を探すそうである。酒場の話になると酒飲み同志というものは盛り上がるものである。

 3杯目に、私はシークァーサーサワー(360円)にする。あまり酸っぱくない。sakuraは日本酒大(500円)。二合徳利のようである。H社長は「中・焼酎」追加。
 昔、高田馬場にあったアパートを改造した小劇場、「東芸劇場」の話になる。女優で演出家の渡辺えりさんが率いていた劇団300(さんじゅうまる)の前身、劇団200(にじゅうまる)の旗揚げの頃、「東芸劇場」で照明をされたそうである。その時の裏話で盛り上がる。同劇場は、第三舞台キャラメル・ボックス遊機械全自動シアターなど、小劇場の有名劇団が旗揚げの頃に使った劇場として有名である。
 その他、1970年代演劇の話をH社長が楽しそうに話してくださった。

 午後9時30分から11時まで、1時間半ほどの滞在。お勘定は3人で6,510円であった。


   ニュー加賀屋両国店提灯

両国 居酒屋「ニュー加賀屋・両国店」
住所 東京都墨田区両国3-21-6
電話 03-3635-3541
定休日 年中無休
営業時間 17:00~24:00
交通 JR両国駅下車東口より徒歩2分。

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荏原中延 居酒屋「太平山酒蔵・荏原中延店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第269回 2009年10月15日(木) 【地域別】  【時間順】




荏原中延 居酒屋「太平山酒蔵・荏原中延店」


  太平山酒蔵荏原中延店外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。



 荏原中延駅の裏に「太平山酒蔵・荏原中延店」という居酒屋がある。こちらのお店を訪れたのは、今から7、8年前かもしれない。その時、一緒だったのが第158回の記事で紹介した俳優の博田章敬君であった。当時の博田章敬君の行きつけのお店であり、彼がお店の方と楽しく話をしていた記憶がある。私が目的を持って居酒屋を巡るようになる以前の話なので、あまりお店の記憶はなかった。それ以来、再訪したいと思いながら実現しないでいたのである。

 太平山酒蔵は、どこも照明の入った黄色い大きな看板が印象的だ。長い年月で黄色がやや変色しており、店の左端に掛かる「お気軽にどうぞ」と書かれた提灯(写真)も良い意味でくたびれている。間口は比較的広い。左手は焼き鳥の焼き台が中にあって、右手の入口は格子戸になっている。典型的な古い居酒屋の風情である。

  太平山酒蔵荏原中延店提灯  ←「お気軽にどうぞ」の提灯
 
 格子戸をガラガラと音を立てて入る。入ってすぐ左手にカウンター五席。カウンターの中は調理場。右手に四人テーブルが一つ、その奥の中央が広くなっていて、十人くらいが座れる大テーブルがある。さらに奥には、十数人は座れる座敷もあった。
 中央の大テーブルには、お互い少し離れて常連の皆さんが二人座っておられる。前回、博田君と来たときにもこの大テーブルに座った記憶がある。常連席ということか。
 カウンターの中に、お店と同じように年期の入った女将さんがいて、この方が料理を作る。もう一人の娘さんかお嫁さん位の年齢の女性がそれを運ぶのだ。

 まずは、ホッピー黒(400円)をいただく。お通し(300円)は、きんぴらの煮付けである。黒ホッピーを氷なしでお願いすると、冷えたジョッキに焼酎を入れ、黒ホッピー瓶と一緒のセットが出てきた。
 カウンター席からは3枚の黒板に書かれた、本日のおすすめ商品がよく見えない。
 「店の中をうろうろしてすいません」と、先客の皆さんに言いながら、店の奥の方へ黒板メニューを見に行く。
 決めたのは、つるむらさきのおひたし(250円)と、たこ刺身(250円)である。

 ホッピーを美味しくいただきながら、きんぴらごぼうの突き出しを食べる。しゃきっとした食感があり、とても美味い。つるむらさきのおひたしも、ヌルっとした食感が独特で、量も多く美味い。たこ刺身も250円という価格にしては十分な量。
 たこ刺身を持ってきてくれた時、おてしょうに、お醤油をさしてくれる。そんなちょっとした気遣いがうれしい。

 店の中央の四角い巨大テーブルに、後から常連の皆さんがやってくる。まるで、互いに約束していたようにやってきて声をかけあう。その中で、いかにも江戸っ子という感じの方がいた。声が落語家「八代目 桂文楽」に似ている。久しぶりに「べらんめえ」を聞いた。昔、働いていた日暮里界隈の人たちを思い出す。この「べらんめえ口調」が、私にはまるで音楽のように心地よく聞こえるのである。実に楽しそうだ。私も江戸っ子3代目である母、そして、祖母や祖父の影響を受けて、酒が入ると「べらんめぇ口調」になってしまう。

 2杯目はレモンサワー(350円)。
 再び、店の奥まで行って、かしら串焼き(350円)を黒板メニューの中に発見する。でてきたものは、鉄串に6切れ刺したものが2本。大串である。
 お酒の価格は、サッポロビール大瓶が580円、中生ビールが480円、いいちこと二階堂の一升瓶が4000円、看板の秋田清酒太平山の小どっくりは330円、同じく生酒の300ミリリットル入瓶が650円である。

 柱時計が7時を打った。ゆっくりと時間が流れてゆく。
 店内には、誰かにプロデュースされ、無理矢理作られた「昭和」の雰囲気とは違う本物の何かがある。作ったのではない「時」が蓄積しているのだ。
 秋田清酒太平山一合(350円)を常温でいただいた。いわゆる「ひや」である。桝にグラスが入っていて、つぐときに桝にも少しこぼしてある。
 酒を呑む。美味い。桝の中の酒をこぼさないようにグラスに注ぎながら、呑み散らかす酒飲みではありたくないものだと考えた。しかし、「もし、酔って忘れてしまったら、ごめんなさい」ではある。
 常連の方々は五人に増えていた。皆さん、とても楽しそうだ。

 お勘定をお願いすると、2530円であった。6時25分から50分の滞在。
 常連の皆さんに「お先に」と声をかけると、べらんめえ口調“桂文楽師匠”
 「うるさくてすいませんね。」と、かん高い声でおっしゃる。
 「楽しそうなんで、次回は混ぜてもらいますから・・・」と答えて店を出た。



  太平山酒蔵荏原中延店看板

荏原中延 居酒屋「太平山酒蔵・荏原中延店」
住所 東京都品川区東中延1-10-19
電話 03-3787-5983
定休日 ?
営業時間 ?
交通 東急池上線荏原中延駅下車徒歩5分。


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蓮沼 立呑処「勘蔵」第6回

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居酒屋探偵DAITENの生活 第268回 2009年10月12日(月)  【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



 蓮沼 立呑処「勘蔵」 第6回

    蓮沼立ち飲み勘蔵外観

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 前回のお店を出て、右手に十数メートル歩くと多摩堤通りに出る。この通りを左に歩いて行くと、左手の向こう角にあるのが立呑処「勘藏」である。前にうかがった時のことは第243回に書いた。大体、3ヶ月に一度は立呑処「勘藏」を記事にしており、今回で6回目である。私は、あまり同じ店を繰り返し紹介しない。同じ店ばかりが続くと読者の皆さんが飽きてしまうのではないかと、心配になるからである。そんな私にとっては珍しいことである。
 
 今日も関さんの笑顔に迎えられ店に入る。目の前の小さな器に千円札を入れる。
 関さんが「昨日から始めた、ハイボールセット、いかがですか?」という。ここにもウイスキーハイボールの波がやってきている。ただし、こちらのウイスキーはサントリー角瓶ではなく、トリスウイスキーである。セットの価格は500円。トリスウイスキーがビアタンブラーに半分。ソーダ1瓶。小さなジョッキに氷とレモンの輪切りの入ったものが出てくる。ソーダとウイスキーを入れながら2杯のハイボールが飲める。

 つまみは、ポテトサラダ(150円)をお願いする。段々に人数が増えて、カウンターに立つのは私を含め8人となった。盛況だ。以前にお会いした方もいらっしゃる。いろいろな方の噂話が出る。

 「○○は最近こないね」「なんだか、最近忙しいらしいよ」といった会話である。

 2杯目に緑茶割り(250円)を頼み、やっこ(100円)ももらった。

 午後6時半頃になって、お店を女性の方にまかせて、関さんが常連の方2人と出かけられた。「お会式」に行くそうである。
 隣にいらした常連の方が「お会式は、普通のお祭りとは違い、日蓮正人の供養なんだよ」とおっしゃる。今日、蒲田中をずいぶんと歩いた。街を歩く人々の会話の中に「お会式」という単語が何度も出てくる。なんとなく、街全体が陽気な雰囲気につつまれている。
 蒲田に長年住んでおられる常連の方に、地元のいろいろ裏話を教えていただく。世の中、本当に面白いと思う。
 お話が面白く、レモンサワー(250円)、グループフルーツサワー(250円)と、ついつい続けて飲んでしまった。

 関さんが常連の方と一緒に、「お会式」から戻ってこられた。お酒を飲めない関さんが少し赤い顔をしている。私も「お会式」に行ってみたいと思う。しかし、ずんぶんと飲んでしまったので帰ることに決めた。滞在時間は午後6時00分から7時40分まで。立呑処「勘藏」は居心地が良い。今日も思いの外、長居してしまう。支払った金額は、つまみ2品と酒類4杯で合計1,500円であった。


立呑処「勘蔵」に関する過去の紹介記事
第5回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第243回 2009年8月8日(土)
第4回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第221回 2009年5月30日(土) 
第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第191回 2009年3月15日(日) 
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第166回 2009年1月1日(木)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第156回 2008年11月8日(土)

蓮沼 立呑処「勘蔵」
住所 東京都大田区西蒲田7-9-5
電話 ?
定休日 年中無休
営業時間 16:00~26:00
交通 東急池上線蓮沼駅下車徒歩5分。JR蒲田駅下車徒歩3分。


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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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蒲田 居酒屋「大関」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第267回 2009年10月12日(月) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】




蒲田 居酒屋「大関」

   蒲田居酒屋大関

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 子供の頃、川崎駅が現在のようになる遙か前、駅の外から走り抜ける列車を容易に見ることが出来た。蒸気機関車が時折通ってゆく。汽笛の鋭い音。石炭の匂いを覚えている。祖父に連れられ、あちらこちらに電車で出かけた。特に車窓から見る操車場の眺めが好きだった。電車から窓の外を見ていると、今でも物悲しい気持ちになる。幼少期の日々に明るい思い出は少ない。その後、大人になった私は鉄道ファンにはならなかった。

 第265回の記事の一番最後の部分に、蒲田電車区の操車場を見に行きたいと書いた。その操車場に行ってみることにした。

 まずは、蒲田駅の西側に広がる商店街を散策、南に下がって環八通りを渡り、さらに南に下がると左手に大田区民センターがあった。大田区民センターの南側に蒲田電車区があり、操車場に並ぶ電車の姿が見えた。右に曲がり、操車場の西の端に行く。線路の終点部分の写真を撮った。

   蒲田電車区その1 ←蒲田電車区 西側から撮影

 線路の終点部分の「×印」を見ると、なんとなく悲しい気分になる。もう、これから先には行けないのだと思うと、心が重くなるのである。
 電車の頭の部分を眺めながら南に下り、南の端からもう一枚写真を撮影した。

  蒲田電車区その2 ←蒲田電車区 南側から撮影

 並んでいるのは京浜東北線の新しく美しい車体である。昔見た茶色い国鉄時代の車両とはずいぶん違う。社内の照明が消された、あの茶色の車体がたくさん並ぶ様子を見ていると、なにやら恐ろしささえ感じたものである。
 さらに、東側に回り、夕暮れ間近の操車場全体を撮した。第201回で書いた映画「砂の器」「現場」であることを改めて確認する。
 この場所を小説「砂の器」の殺人現場として書く為に、松本清張が周辺を歩いたのではないかと思う。そして、映画「砂の器」の野村芳太郎監督がカメラマンと共に、この辺りをロケハンしたのではないかと想像する。


  蒲田電車区その3 ←蒲田電車区 東側から撮影

 少しすすむと踏切がある。操車場に入る電車の為の踏切だ。その踏切を渡り、右方向へ行き、蒲田駅の方へ線路沿いを歩いた。

 ********************************

 ずいぶんと歩いたので、喉が渇いてしまった。蒲田駅西口側の裏通りにあまり目立たないけれど、良い店が一軒ある。本当に普通の居酒屋だ。名前も居酒屋「大関」という普通な名前である。
 西口のロータリーを渡り、右手に歩いて駅前から斜め右に向かう大通りを進み、二本目の道を左に曲がると、最初の十字路の右手前角に、その店の入っている雑居ビルが建っている。
 雑居ビルの角の入口に「居酒屋大関」と書かれた、赤い面と黄色い面のある四角いプラスチックの看板が立っている(写真)。外階段を上がって二階に上がると左手に店の入口がある。派手な看板などは無い。中を覗くと手前から奥にかけてカウンターが見える。カウンターの中は調理場。カウンターの奥にテーブル席が二個。左手は掘り炬燵式の小上がり席が広がっている。多少人数が多くても対応してくれるに違いない。席数は38席とのこと。雰囲気はサラリーマンのグループや中高年向きの「大衆割烹」であろう。「おしゃれなお店がいいわ」などという言葉を口にするような女性には向かないかもしれない。

 開店時間の5分前である。店内には誰もいない。カウンター席に座り、女性がホワイトボードに何か書き込んでいる。
 「もう、いいですか?」と言いながら店の中に入っていった。
 「どうぞ」と言われ、カウンターの一番奥、焼き台の前の席に座った。
 まずは、中生ビール(350円)を頼む。少しして、カウンターの中の男性が「お通しです」と言って、小鉢を渡してくれる。ワカサギの天ぷらのようである。

 生ビールを飲みながらメニューに目を通す。女性がカウンターの中の人とやりとりをしながらホワイトボードを埋めてゆく。
 私は、こちらの店の一番のおすすめ料理が刺身であることを知っている。しばらくして、女性がやってきたところで、「得々刺身」の小(800円)を頼んだ。
 得々刺身は三種類あり、小が800円、中が1200円、大が1600円である。他に単品の刺身が各480円。

 刺身が出てくる。いか、たこ、サーモン、ヒラマサなど七種類が21切れ。一人で食べるには多すぎる。他のつまみを頼むのを躊躇してしまった。飲物の2杯目は角ハイボール(330円)にした。
 メニューを見ると価格200円代から600円代まで、サラリーマンが数人で来て、刺身の大を頼んで飲めば安く上がるに違いない。雑居ビルの二階の目立たない店である。常連が集う、日常の居酒屋に違いない。
 刺身でハイボールをゆっくり飲む。私にとって、良い店の条件は「こちらが何か言うまで、放っておいてくれること」である。それが何よりである。やがて、賄い食ができあがり、男性二人、女性一人のお店の方達が食事を始めた。
 後ろを向いたり、しゃがんだりして、静かに賄い食を食べている。私は、こういうことは全然気にならない。気を使って静かに食べてくれることを申し訳なく思うほどである。私は、そんな人の気配が好きである。

 やがて、常連の方が登場された。「お会式」の話が始まる。マスターが楽しそうに話している。今日は池上本門寺で行われる「お会式」である。
 そういえば、今日の蒲田は街全体の気配がなんとなくざわついており、笑顔で話す人が多かった。

 4時55分から5時40分まで45分の滞在。お勘定は1,880円。また来ようと思う。マスターが丁寧におくってくださる。マニュアルなどない普通な笑顔と言葉であった。

 (つづく)

 
蒲田 居酒屋「大関」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-8 マルニシビル2F
電話 03-3735-1789
定休日 日曜日
営業時間 17:00~26:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩3分。


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新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店

居酒屋探偵DAITENの生活 第266回 2009年10月4日(日)  【地域別】  【時間順】



※2009年10月4日 350,000カウント通過 感謝!


新宿 焼鳥「鳥 田むら」 支店


   新宿鳥田むら外観   ←クリックお願いします。 にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  ←クリックお願いします。

 
 新宿「紀伊国屋サザンシアター」に行った。sakuraと2人である。新宿駅の雑踏を避けて、徒歩3分の代々木駅で下車。代々木駅からNTTドコモ代々木ビルの前を通るルートで向かう。今日は、劇団1980ルーマニアから招聘したブランドラ劇場『解体 タイタス ローマの没落』を見る為である。1幕と2幕があって、3時間を超える大作である。ルーマニアの劇団であるから当然日本語ではない。舞台の上の部分に出る字幕を見ながらの観劇である。シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス(Titus Andronicus)」をハイナー・ミューラーが再構成した作品である。内容はまったく救いのない完璧なる「悲劇」。殺人と復讐の連続である。1幕では次々に起こる悲劇を前に、ただ劇場全体が沈黙。しかし、後半になって、私の中で何かが動いた。長く戦場に居続けた兵士のように、悲惨な光景に馴れてしまうのである。人は生き続ける為に「馴れる」という方法を持っているのだ。特にエンディングの部分。AをBが殺し、そのBをCが殺し、そのCをDが殺すという場面を見ているうちに、なにやら喜劇的なものさえ感じてしまったのである。本国では大きな円形劇場などで演じているそうである。凄惨なシーンでは観客に気絶するものが出たほどという。巨大なルーマニア人俳優たちにとって、紀伊国屋サザンシアターの舞台は狭い。もっと広い劇場で上演されたものを見てみたいと思った。

 *****************************

 「紀伊国屋サザンシアター」を出て、久しぶりに新宿の街を歩いてみることにした。西新宿には用事があって行くことが多かったけれど、東側は久しぶりである。あまりに変わってしまったことに驚きながら、缶ビール片手の散歩である。新宿3丁目の交差点のガードレールに座り、人の流れを見る。

  新宿伊勢丹百貨店 ← 新宿伊勢丹百貨店

 夕暮れ時のライトアップされた「伊勢丹百貨店」が美しかった。古い建物というものは味わいがある。

  末広亭前 ← 末広亭前の通り

 「末広亭」前の通りに行く。通りの入口辺りに、い志井グループ「日本再生酒場」新宿三丁目店があり、盛況な様子。その斜め前にも別のもつ焼き店が出来るようで、工事中であった。

  末広亭 ← 末広亭

 「末広亭」の前まで行く。「末広亭」の姿を見ると、新宿に来たという気持ちになる。この辺りには、六十年代から七十年代の新宿の雰囲気が残っている。「末広亭」前の道を右に曲がり、左手の路地を入ると、1951年創業の「どん底」がある。赤い「どん底」という看板の文字と、ツタにおおわれた外観が印象的だ。

  どん底 ← 「どん底」
 
 sakuraはここ、「どん底」には因縁がある。この因縁については、ちょっと秘密。入口が開いていたので、sakuraが中をちょっと覗いた。「昔のままだわ」と言う。

 この、「どん底」を真ん中あたりにして、互いに三十メートルほど離れて焼き鳥の有名店の「本店」と「支店」がある。「本店」は日曜日は休みである。その有名店とは「鳥 田むら」である。本店が休みであることを確認してから、再び、「どん底」の前を通って、焼鳥「鳥 田むら」支店に向かった。

 緑色の印象的な暖簾をくぐって、中に入ると、左手奥にカウンター。右手にテーブル席が並んでいる。先客の青年二人と中年の男女二人がそれぞれテーブル席に座っておられた。左手のカウンター席にsakuraと並んで座る。
 まずは、ホッピー(350円)を2つもらう。ホッピーを氷無しでお願いすると、瓶を冷やしていないそうなので、氷を2つ入れて欲しいとお願いする。
 ホッピーは、スナックなどでウーロンハイなどを飲む場合に使用されるグラスに、出来上がった状態で出てくるもの。ホッピーセットではなく、焼酎のホッピー割である。原理主義的に飲む余地はない。
 一緒に突き出しが出てくる。鳥の入った和え物のようなもの。

 「焼鳥セット 850円~」という札があった。
 そこで、「焼鳥セットを2つお願いします」と一言。さらに、枝豆ももらった。
 しかし、ここで、焼鳥セットが850円と勘違いしてはいけないのである。実際、私も一瞬勘違いして、すぐに、「~」が一番後ろに書いてあることに気づいたのである。
 
 まずは、砂肝(130円)、はさみ(200円)、ぼんちり(130円)の3本が出てくる。お店の方が「セットの前半です」と言って置いて行く。
 はさみ(ねぎま)が美味しかった。「自分から砂肝を食べることがあまりないので、たまにはセットも良いね」とsakura。砂肝も美味しい。

 ここで、レモンサワーを追加する。

 次に後半が出てくる。レバ(130円)、鳥皮(130円)、手羽先(250円)の3本である。
 どれも水準以上のもの。

 因みに、「古典酒場シリーズvol.6」の中の「東京新三大煮込み探訪」の中で、こちらの煮込みが紹介されていた。この知識があるのに、今回はその煮込みを食べなかった。
 
 「風も恋しいから外を歩こうか?」と言って、お勘定をお願いして外に出る。
 約1時間ほどの滞在、お勘定は二人で4,560円であった。私としては「日曜日の贅沢」と言える値段。

 外に出て、「もう少し飲もうか」という話になる。でも、今日見た血まみれの悲劇、『解体 タイタス ローマの没落』のことを思い出す。「今日は赤ワインだけは飲みたくないなあ」と思う。新宿から代々木、代々木から原宿と歩いた。途中、コンビニで缶酎ハイを買い込み、歩き飲みの続きをする。


  新宿鳥たむ看板

新宿 焼鳥「鳥 田むら」支店
住所 東京都新宿区新宿3-3-7 十字屋ビル1F
電話 03-3352-0134
定休日 ?
営業時間 16:00~23:30
交通 JR新宿駅東口下車徒歩10分。都営地下鉄新宿三丁目駅下車C5、C6出口より徒歩1分。


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蒲田 立飲み立食い「和琴」

居酒屋探偵DAITENの生活 第265回 2009年10月3日(土)  【地域別】  【時間順】




※2012年2月 閉店

蒲田 立飲み立喰い「和琴」


    蒲田和琴

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 蒲田は、城南地区の中心的な繁華街である。最近は蒲田ローラー作戦」と称して、蒲田を訪問することが多くなった。蒲田には、どれだけ多くの居酒屋が存在するのであろうか。かなりな店舗数であることは確かである。もちろん、すべて紹介できる訳ではない。悪い店ではないけれど、特に特徴が無い場合は掲載を見送っている。

 さて、土曜日の夕暮れである。ある居酒屋情報を得て、その店を探す為に、蒲田の街を彷徨った。しかし、聞いた地域にそれらしき店が無い。仕方なく、西口側のJRの線路沿いを歩いてみる。ゲームセンターなどが並ぶ辺りを過ぎて、環状八号線がJR線の上を交差している下をくぐった。この先には何も無いだろうなと思って、あきらめかけた時、遠くの赤提灯に気づいた。
 近づいてみる。立飲み立喰い「和琴」という看板が出ている。外から見ると、カウンター席が見えた。ちゃんと椅子が入っている。どうやら実質的には立ち飲みではないようだ。

 恐る恐る入口を入ると、カウンターに空席が一つ。左右の方に「いいですか?」と声をかけて、少し詰めていただき、座らせてもらった。席に座ってもマスターが気づかない様子なので、他のお客さんがマスターに声をかけてくださる。ちょっと強面、短髪のマスターがこちらをチラリと見る。
 1978年の東映映画、高倉健主演の「冬の華」の中で、小林稔侍が演じていた居酒屋の主人を思い出した。

 L字カウンターには7人ほど座れる様子、そこに先客の皆さんが4人ほど座っておられた。奥に4人席があって、そちらには男性と女性が座っている。店内を見まわすと、右手奥にも4人席、そちらには「予約席」と書いてある。さらに、入口脇に小さな台があって、2人くらいが座ることが出来るようになっていた。店の一番奥の壁に液晶テレビが取り付けてある。

 しばらくして、「何します?」と聞かれる。「生ビールお願いします」と言ってみる。
 メニューはどこにも無い。目の前の壁に次の文章を発見。

 「注文は紙に書いて下さい、後で計算します 店主」

 普通に注文してから、カウンター席にあるメモ用紙に頼んだものを書き込む。すべての注文品が来てから、お勘定の際にマスターにこの紙を手渡すと、計算をしてくれる。このようなシステムのようである。自己申告制とでもいうのだろうか。


 生ビール(?円)を飲みながら、古い日付の過去のおすすめメニューがあちらこちら貼ってあることに気づいた。それを眺めて迷っていると、マスターが「今日の刺身は、スルメイカに鮪に・・・」と、教えてくださる。
 「それでは、スルメイカ刺し、お願いします。」と答える。

 やがて、出てきたイカ刺しの量に驚いた。小ぶりではあるがイカ一杯(一匹)がまるのまま、野菜の上に乗って出てきたのである。ここで、壁に次のような注意書きを発見。

 「大声他変声、貸売(無惨)、ケンカ、論争他迷惑行為 即退店願います」

 皆さん会話を楽しみながら比較的静かに飲んでいる様子。時々、そういう人もいるのかもしれない。「大声他変声即退店」というのには、チェーンの居酒屋などで、いつも悩まされていることなので、まさに大賛成である。
 先日もsakura五反田の某店で、若い女性のカナキリ声に悩まされたと言っていた。同行する者たちも注意しないという。楽しいのは本人たちだけである。こちらが注意すれば、「変な親父よばわり」という場合も多い。女性ばかりではない、野太い大声で誰かを罵倒したり、でかい笑い声で延々と自慢話を続ける親父もいる。「大店法」ならぬ「小規模店舗環境法(小店法)」でも作って、静かにさせて欲しいものである。


 2杯目はホッピーセットをお願いする。「ホッピーは白にします?」と聞かれる。「白でお願いします」と即答。
 まずは、お店の流儀を知る為、「氷無しで」とは言わず、黙ってホッピーセットを受け取った。
 ホッピー瓶、氷の入ったジョッキ、アルマイト製の酒燗用の1合タンポ一杯焼酎がセットで出てきた。
 
 「卵焼きとかは出来ますか?」と聞く。すると、どういう卵焼きが良いか、固めの卵焼きが良いか、柔らかいオムレツがいいか、などとマスターが聞いてくれる。ねぎ、キムチ、など中身は色々あって、全部入れるミックスというのもあるらしい。葱の卵焼きにすることにした。

 卵焼きを食べながら何を飲むか考える。一合の焼酎を一瓶のホッピーでは、とても飲みきれない。ホッピーの外をもらうことにした。
 午後7時半を回って、右手の2名の先客の方が次々と帰られた。「マスター、また来るね」「ありがとね」と言って帰って行く。全員が常連客である。
 入れ替わりに入って来られた常連の方と少しお話をする。

 「蒲田には4000軒は飲み屋さんがあるそうだけど、自分は3000軒は歩いたと思う。その中で一番の居酒屋だと思いますよ」とおっしゃる。
 
 お店の奥の方に、本日のおすすめメニューがあることを教えていただき、その中から最後に戻りカツオを頼んだ、しかし、今日は終わってしまったそうで、鮪刺身をお願いした。

 さらに、お酒を常温でもらう。小さなジョッキに一杯の酒が出てくる。
 予想はしていたけれど、鮪刺身も量が多い、赤身とビンチョウ鮪が4切れずつ。
 8時半を回ってから若い女性2人組が入って来て、予約席に座った。何度も来ている馴れた様子。常連の皆さんと話もしている。こんな若い女性も来るのかと驚いた。

 マスターに提出した紙には、「生ビール、スルメイカ刺し、ホッピーセット、葱卵焼き、ホッピー外、鮪刺身、常温お酒」と書いた。3品と4杯である。
 マスターは、紙を見ながら計算をして「2,300円ね」とおっしゃる。これだけ飲んで食べて、2,300円は安い。
 周囲の方々の頼んでいるつまみを見て、その量の多さに驚かされた。偶然とはいえ、面白い店を発見してしまった。但し、こちらの店はあくまで常連優先の店と見た。初心者には無理がある。しかし、それが良いのである。

 外観の写真を撮ろうと思い、入る前と、入った後にそれぞれ撮影したのであるが何故か写らなかった。写せたのは看板のみである。写してはいけないパワーがあるのか? そういえば、この道の先には、第201回で書いた映画「砂の器」の「現場」である蒲田操車場がある。もう一度行ってみたいという衝動を抑え、蒲田駅方面へ向かって線路脇の道を歩く。独り歩く私を音と光が追い越していった。


 追記・・・こちらの記事にたくさんコメントをいただき、ありがとうございます。コメントをいただくと、本当にブログをやっていてよかったと思います。感謝です。(2009.10.11)

蒲田 立飲み立喰い「和琴」※椅子あり
住所 東京都大田区新蒲田
電話 03-3734-7521
定休日 ?
営業時間 ?
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩5分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩10分。


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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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