蒲田 居酒屋「升本」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第537回 2013年11月30日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





蒲田 居酒屋「升本」 第3回

  ~ 冬の温泉の帰り道 ~

 蒲田/升もと

 
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 前回のお店は、東急多摩川線と池上線の蒲田駅のホームの脇にある。
 SAKURAと待ち合わせした改札口へ行き、一緒に蒲田駅西口側に降りた。
 JR京浜東北線とJR東海道線の線路沿いを南へ歩いて、環状8号線の陸橋下をくぐり、富士通の先、車両基地手前の踏切を渡る。さらに歩いて線路上の歩道陸橋を渡ると、そこは都立蒲田高等学校の南側、蒲田本町であった。
 蒲田本町は京浜東北線と京浜急行線に挟まれた地域である。
 先ほどの歩道橋を降りた場所からまっすぐ東に歩くと、蒲田本町の中心を南下するバス通りに出た。右に曲がり少し歩くと左に入る道がある。少し行くと、右手に「蒲田温泉」がある。銭湯料金で入ることの出来る有名な黒湯温泉施設である。

 蒲田温泉 蒲田温泉外観

 建物は角地に建っており、左脇の路地を入ると入口がある。路地の入口には「蒲田温泉」の文字が書かれた看板が上がっている。「蒲田」の文字と「温泉」の文字の間にあるキャラクターはライオンだろうか。

 蒲田温泉 蒲田温泉入口

 今回の目的は温泉浴。入口を入るとフロントがあり、マッサージ機やソファ、テレビが置かれている。二階はお休み処である。脱衣所も浴室もそれほど広くはない。とても混んでいた。年齢層も高い。
 黒湯そのものは、高温と低温の両方の浴槽がある、普通のお湯の方の浴槽も何もないものと電気風呂の2つがあった。
 ゆっくり暖まり、高機能のマッサージ機で身体をほぐしてもらった。

 外に出てバス通りまで行くと、蒲田駅まで歩きたいとSAKURAが言い出す前に、目の前にやってきた蒲田駅行きのバスに飛び乗った。バスは5分ほどで駅近くに到着。
 温泉銭湯に入って酒を飲まないはずもない。東口の交番脇にある連絡通路をくぐって西口へ。
 向かったのは、西口ロータリーから右手斜めのバスが入ってくる通りを行き左手にある全品300円酒場「升本」さんであった。
 
 左手のガラスに大きく「全品300円」と描いてある。右手の入口から中に入った。店内はかなり混んでいた。左手の6人掛けテーブルにお相席で座られせてもらった。

 まずは、お通しが2つ。これも300円に違いない。
 飲物は、黒霧島お湯割りホッピーセット黒。値段を表記する必要がない。すべて300円だからである。それにしても300円のホッピーセットは安い。

 本日のお刺身から寒ぶり刺し湯豆腐若鶏おろしポン酢を頼む。若鶏おろしポン酢は、鶏の唐揚げをポン酢で食べるもの。

 何も知らないで入った人は戸惑うかもしれない。一品一品には値段がない。すべて300円であるから表示する必要がないのだ。

 南部美人がおすすめ品の中にあった。「岩手、11月限定地酒」とある。
 黒霧島お湯割りと一緒に頼む。

 升の真ん中にグラスが入ってる。ちょっとだけこぼしてくれるのは御愛敬。グラスの下で受けているのは、よくある小さな升や小さな皿ではない。五合升と思われる大きな升の底にちょろっとこぼれた感じになる。面白い。

 店内は、どんどん混んできた。テーブルとテーブルの間も狭いので、お店の方が通るのもたいへんである。
 やはり、混み合う大衆酒場では通路に足を出すくせはよくない。

 5時30分から6時30分まで1時間ほどの滞在。2700円であった。

   ※   ※   ※

 JR蒲田駅と東急蒲田駅の間の通路をSAKURAと歩いた。
 ジャージを着た体育会系の少女たちが10人以上楽しそうに話していて、広い通路が半分うまってしまっていた。
 行く手を阻む少女たちである。
 その少女たちのど真ん中を意図的に通りながら言ってみた。

 「むちゃくちゃ邪魔だぞ、どっちかに寄れよ~」

 すると、何人かが荷物を持ちながら大きな声で言った。

 「はい、右に寄りま~す、すいませーん」

 降りかえって、遠くから「いえ~」と言いながら、人差し指と親指でL字を示して見せた。

 このL字が何であるのか自分でも解らなかった。確実にほろ酔いで機嫌が良いのである。

 すると、「おじちゃん可愛い~」と言われた。

 面白い。でも、同じことを私は渋谷や新宿などではしない。
 ある意味、東京ローカルである蒲田だからそうしたのである。
 コミュニケーションできる相手だからするのである。

 (了)





 蒲田/升もと


蒲田 居酒屋「升本」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-1
電話 03-5710-2318
定休日 日曜日
営業時間 16:00~24:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅・東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅徒歩3分




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

蒲田 やきとん「豚番長」 第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第536回 2013年11月30日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





蒲田 やきとん「豚番長」 第4回

  ~ 土曜日の午後の楽しみ ~

  蒲田豚番長
 
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 土曜日の午後である。月末の街はなんとなく慌ただしい。
 昼食は軽く済ませている。夜までの時間はまだ長い。誰かを呼び出すにも時間が早すぎる。
 特に急ぐ用事もない。独りで軽く飲みたくなる。そんな時、助かるお店が蒲田にある。
 平日も16:00から営業しているけれど、土曜は14:00から営業しているのである。
 蒲田の「豚番長」さんである。すでに、過去に3回紹介している。

 角地の四角い土地の角の部分が三角にスパっと切られたような二つ折れ曲がった場所のあるカウンター。
 その両端に、それぞれ先客が一人づつ立っておられた。私は真ん中の当たりに立つ。
 ホッピーセット3冷(380円)をお願いすると、焼酎はホッピージョッキに付けられた2つの星のうち、上の星よりも上まで入っていた。冷えたジョッキの中に入れられた冷えた焼酎に冷えたホッピーを投入する。

 「これは酔うなあ」とつぶやく。

 稀少部位など無い場合も多いので、先に聞くことにする。

 「焼き物は何が食べられますか・・・」
 「今日はまだ入ってないのがあるんです」

 食べたかったチレは無いようだ。

 カシラ(100円)、なんこつ(100円)、テッポウ(100円)を1本づつ頼む。

 こちらのオーナーは様々な業態のお店を出していらっしゃるのだ。店内の常連の方々の話などを聞いていると、さらに何か新しい企画があるらしい。

 2杯目はトリスハイ(310円)にした。濃いめのホッピーで「酔う」と思っているのに、ウイスキーを選んでしまった。

 テッポウは、カミごたえがある。焼き物はいつものように美味しい。
 並びの方の前に置いてあるサラダらしきものが気になった。
 玉子マカロニサラダ(280円)である。
 頼むことにした。
 でたくると、小鉢に山盛りになっていて、崩さず食べるのがたいへんである。写真に撮れないのが残念。
 使われているマカロニはフリージのようである。普通のマカロニより食べやすい。
 途中からは、下に入っているキャベツと混ぜて食べると、味が変わってよい。

 流れる音楽はクレージーケンバンド。応援している球団は横浜とのこと。

 入ってきた方がこうおっしゃった。

 「黒ホッピーの氷のない奴ください」
 
 3冷ホッピーのことである。いいなあと思う。

 SAKURAからメールが入った。蒲田に来ると言う。

 午後2時から3時まで1時間の滞在。お勘定は1,370円であった。

 外に出ると待ち合わせの蒲田駅に向かった。


 (つづく)


第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第506回 2013年2月13日(水)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第481回 2012年5月2日(水)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第262回 2009年9月16日(水)


蒲田 立ち飲み やきとん「豚番長」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-6
電話 03-3789-7058
定休日 不定休 
営業時間 平日 16:00~24:00 土日祝 14:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

自由が丘 焼き鳥「やっちゃん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第535回 2013年11月25日(日) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




 自由が丘 焼き鳥「やっちゃん」

   ~ 読者からの情報に感謝 ~


 


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 ブログを書き続けていると、時々感じることがある。それは「孤独感」だ。
 今回で第535回、足かけ8年の時を費やしていったい自分は誰に向かって書き続けているのだろう。長く同じブログを書き続けているブロガーならば誰でもそんな気持ちになる時があるに違いない。
 そんな中、読者の方から居酒屋情報などのコメントをいただくことがあり、実はこれが癒される瞬間なのだ。このことは今までもなんども書いてきた。

 今回も自由が丘のやきとり「かとりや」で働いていた従業員の方が独立して、すぐ近くに出店したという情報をいただいた。感謝である。
 そこで、日曜日の夕方、自由が丘での用事を済ませた帰り、寄ってみることにした。
 場所は東横線と大井町線の交叉するターミナル駅、自由が丘の西側、正面口を出て、右手を見るとすぐそこにある「自由が丘デパート」の3階であった。駅に一番近い入口を入り、すぐ右手の階段を上がって3階へ。廊下を歩いてすぐ右手である。前にマスコミで取り上げられることが多かった餃子のお店があった場所である。廊下の左右にあるお店はスナックが多い。
 店名は焼き鳥「やっちゃん」である。

 牡丹色の暖簾をくぐり中に入る。当時のような白衣ではなくTシャツを着て立っておられたのは、見覚えのある方であった。
 左手から右手へ、右端から奥に曲がるL字カウンターのみのお店である。15人ほど座れるであろうか。店内には先客の男性が一人だけいらっしゃった。
 入ってすぐの席に座り、レモンサワー(380円)を頼んだ。サワーと一緒に出てきたお通しは塩昆布キャベツである。

 焼き物は2本縛り。
 ナンコツ(100円)とネギマ(100円)を2本ずつお願いする。

 レモンサワーを飲みながら店内を見回す。右手の方に冷蔵ケースがあり、これがユンケル黄帝液と書かれたものであるのが面白い。いわゆる男所帯の店だ。
 焼台は左手の方にある。マスターが焼いた焼き物を持ってきてくれた。 

 「うちのお店は、どなたかから聞いて来られたんですか?」とマスター。
 自分のブログの話をしたり、正体を自分から現すようなことはしないことにしている。
 「お会いしたことのない方から・・・聞いたんですけど・・・」と変な言い方をしてしまった。
 でも、嘘はついていない、本当のことである。
 〈居酒屋探偵のブログ読者の方から・・・〉とは言えなかったのである。
 「独立されたんですね・・・」
 「はい、初めて独立しました」
 「あちらのお店にいらっしゃった頃はよく行っていたんですけどね」
 「いつもお一人ではなかったですよね」
 「はい、かみさんと二人が多いですね」

 ずいぶん前に会ったのに覚えていてくれたよいだ。長く酒場をやっている方の記憶力にはいつもながら驚かされる。

 焼き物は、辛味噌と辛子がついてくる。やきとり「かとりや」さんと同じである。

 2杯目は梅酒ソーダ(400円)をもらう。それと、高級玉子焼(280円)。

 「ここは、餃子屋さんだったですよね・・・」
 「そうです、そうです、ずいぶん長くやってましたね」
 「マスコミにもよくとりあげられてましたね」
 「そうですね」
 
 さらに、かしら(100円)2本を追加する。
 ここで、やはり、ビールが飲みたくなった。

 「瓶ビールお願いします」
 「ビールは何します?」
 「何っていうと・・・」
 「サッポロの赤もあるんですけど」
 「素晴らしい、是非、それお願いします」

 赤星最高である、スーパードライが苦手な私にはうれしい話である。それも大瓶だ。

 サッポロ赤星大瓶(600円)をいただく。
 うまい。サッポロラガービールである。
 正面の曇りガラスの窓の外から東急東横線の通る音がきこえる。

 午後6時を過ぎると常連の方々が次々に入ってこられた。どの方も一人で、男性も女性もいる。
 中には、やきとり「かとりや」さんに行った帰りという方もいた。面白い。

 ゆっくりとビールを飲み、独りで考えるこの時間が貴重である。

 5時20分から6時40分の1時間20分ほどの滞在。お勘定は2,260円。

 「また、奥さんともどうぞ」と言ってくれ、手を合わせる独特のスタイルでおくってくださった。当時と同じである。


自由が丘 焼き鳥「やっちゃん」 
住所 東京都目黒区自由が丘1-28-8 自由が丘デパート3階 
電話 090-2627-6333
営業時間 18:00~24:00
定休日 水曜日
交通 東急東横線・大井町線自由が丘駅から徒歩1分





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ジャンル : グルメ

鵜の木 おうち酒場「優味恵」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第534回 2013年11月22日(金) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





鵜の木 おうち酒場「優味恵」 第2回


  ~ 完全禁煙酒場にて小宴会 ~


  鵜の木おうち酒場「優味恵」提灯


 
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 久しぶりに会う友人3人と飲むことになった。
 普通のチェーン居酒屋では満足できないメンバーである。どこでも良いという訳には行かない。さらに、4人のうち2人は煙草をやめた元喫煙者、残る私ともう1人も煙草を吸わない。私の友人には煙草を吸わない人が本当に多い。そこで、頭に浮かんだのが「完全禁煙酒場」のあのお店である。
 待ち合わせた場所からタクシーで向かったのは、鵜の木の住宅街のど真ん中にポツリとある居酒屋さんである。
 運転手さんに道を説明しながら行くと、「この先の1軒だけあるお店ですよね」とのこと。
 どうやら、城南地区を走るタクシー運転手さんの間でも知られているお店のようである。

 鵜の木 おうち酒場「優味恵」さん。前回紹介したのは2013年4月5日第513回であった。

 お店の前でタクシーを降りる。友人たちは初めてなので、外観が普通のお宅であることに驚いていた。
 表に赤提灯と暖簾が無ければ通り過ぎてしまうかもしれない。

 「中に入ったら、左手に靴を入れる靴箱があるから靴を入れてくださいね、靴を脱いであがる店なんで」と友人達に説明する。

 中に入り、「予約していた・・・」と言う。
 すると、カウンターの中からお着物を召されたママさんが登場。
 「新岳さんですね、どうぞ」とおっしゃる。

 入って、右手の出窓前の席が予約席になっていた。
 そこに男4人で滑り込む。

  一杯目生ビール(290円)を4人分、四杯頼んだ。
 お通しは牡蠣のカナッペキムチ。一日働いて疲れた男たちは、この最初の塩分補給がうれしいのである。

 生ビールが身体に染みてゆく。一杯目生ビールというネーミングもよい。

 つまみは、おすすめボードに書いてあった名古屋もつ煮(550円)と牛スジ大根煮込み(550円)をお願いする。

 「いい雰囲気ですよね、本当によその家に遊びに来た感じですね」と友人。全員、予想以上の好印象とのこと。

 すぐに、焼酎のボトルをお願いする。芋焼酎黒霧島ボトル(2500円)。
 キープせず、飲みきってしまうのは間違いない。
 そして、お湯割用のお湯梅干し四つ、割りものとしてのウーロン茶ホッピー瓶も頼んだ。それぞれ勝手な割り方で飲む為である。
 ママさんは一人きりでお店をやっているので、単品の飲物を頼むよりも良いと思ってのことである。

 名古屋もつ煮牛スジ大根煮込みと次々にやってくる。どちらも美味しい。

 メニューを見ながら気になる物をそれぞれ注文。全員一致で本日の大きなピザ(890円)と本日の刺身(390円)を二人前頼む。

 本日の刺身が出てくる。マグロ赤身であった。きれいな赤身である。トロより赤身好きの私としては好都合。
 
 本日の大きなピザ(890円)がやってくる。どんどん食べてしまう。芋焼酎も確実に無くなってゆく。

 本日のつくね焼き(450円)と本日の出し巻き卵(250円)も頼む。本日シリーズ4つ連続であった。やはり、独りで飲むよりもいろいろな物を少しずつ食べることが出来るのが良い。

 最後に生ハムチークラ(390円)で締める。生ハムとチーズがクラッカーにのっている。こういうちょっとした物がまたうれしいのである。

 午後7時から9時まで2時間の滞在。お勘定は4人で10,490円。みんな、思っていたよりずっと安いと喜んでいた。

 完全禁煙酒場で空気も良く、店の雰囲気も良かった。
 せっかくのあの雰囲気を壊すお客様が出てこないことを祈る。

 友人たちは「落ち着きますね、また、来たいですね」と口々に言っていた。

 完全禁煙酒場での小宴会は大成功であった。

 

  鵜の木おうち酒場「優味恵」提灯

完全禁煙
鵜の木 おうち酒場「優味恵」 
住所 東京都大田区鵜の木2-48-4
電話 03-3758-2176
営業時間 木・土18:00~24:00 金17:00~24:00
営業日 木・金・土 / 定休日 日・月・火・水
交通 東急多摩川線鵜の木駅から徒歩5分/下丸子駅から徒歩6分
公式サイト http://www.yumiejapan.com/




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ジャンル : グルメ

蒲田 大衆酒場「鳥万」第4回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第533回 2013年11月20日(水)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】




 蒲田 大衆酒場「鳥万」 第4回


  ~蒲田が「渋谷化」してしまっても残ってほしい店~

  

 
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 「蒲蒲線構想」
 

 蒲蒲線構想とは、京急蒲田駅から羽田空港の間を走る既存の京浜急行空港線と、東横線・目黒線の多摩川駅から蒲田駅まで走っている東急多摩川線の2本の路線をつなぐ、新しい線を作ろうという計画である。この線につけられた仮称が蒲田と京急蒲田をつなぐという意味で「蒲蒲線」と呼ぶそうである。
 初めて、この話を聞いた時、東急多摩川線と京急空港線の相互直通運転をするのかと思った。
 東急東横線が東京メトロ副都心線とつながり、その先の西武池袋線や東武東上線からの乗り入れも実現している現在、蒲蒲線が出来れば、埼玉方面から羽田空港までの利便性がさらに高まるのである。
 しかし、実際には、京急線は新幹線と同じ標準軌(1435mm)、東急線は山手線などと同じ狭軌(1067mm)であり、東急多摩川線と京急空港線の相互直通は難しい。
 空港まで直接乗ったままでは行けず、一度は同一ホームの別の電車に乗り換えることになる。

 その乗り換える為の駅が現在の東急線蒲田駅の地下に作られる計画とのこと。
 東急側で地下駅を作るということは一見、京浜急行電鉄よりも東急電鉄の方が損をするように見える。 
 しかし、計画通りならば乗客は荷物をまとめ一度は蒲田駅で降りなければならないのだから、買い物や食事などをする可能性が高くなるということになる。
 これは、新しい東横線渋谷駅を自前のショッピングビルの真下に作ってしまった東急グループであるから不思議はない。
 東急グループが本格的に蒲田をビジネスターゲットとして再開発することになるのかもしれない。

 蒲田は変わりつつある。先日京急蒲田駅前に行ってみて、周辺の変化に本当に驚かされた。京急蒲田駅そのものも新しくなっている。そして、駅脇まであったアーケード商店街は一部が取り壊されていた。やがて、駅前広場が作られ、高層ビルが建てられる予定とのこと。
 「戦後闇市的」な場所がまた減ってゆく。


 「新しい蒲田にも残って欲しい店」

 蒲田が「渋谷化」してしまっても残って欲しい店がある。
 蒲田の大衆酒場の総本山大衆酒場「鳥万」さんである。
 前回、このブログ「居酒屋探偵DAITENの生活」で紹介したのは、なんと4年半前の2009年4月18日(土)第202回、ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本健二先生との蒲田での飲み歩きの3軒目であった。


  ← 味わいある昭和の王道の大衆酒場。

 「鳥万」は五階建てのビルの一階から四階までが居酒屋になっている。
 一階に入ると、人気の一階席は、やはりほとんど満席状態であった。
 螺旋状の階段を上がり二階へ行く。上がってすぐ正面のL字カウンターは満席であった。その先に五人ほどが座れるカウンターがもう一つあった。その一番手前、左端に座った。カウンターとカウンターの間にカウンター内への出入口があり、お店のお姉様方が出たり入ったりするので、左足を出しすぎないようにする。カバンの置き方、身の処し方を考える。混み合う店での流儀があるのだ。

 カウンターの上には、サービス品の「青ピース」と袋に書かれた豆菓子が小さなビニールの四角い皿の上にのっている。
 隣の方の前には、独り鍋のセットがのっている。店内を見れば、独り鍋の方が目立つ。そういうシーズンになったのだと思う。
 
 お姉様の一人に声をかけ、ホッピーセット(370円)氷無し、シメサバ(350円)、ポテトサラダ(320円)を一期に頼んだ。

 ホッピーセットは、冷やしてはいないジョッキに焼酎が入り、冷えたホッピー瓶と一緒にやってくる。寒い時期はこれでもよい。
 シメサバをいただく。美味しくいただきながら、次は日本酒にしようかどうか迷うのである。

 日本酒へのシフトをやめ、頼んだのは、生クリアアサヒ(250円)であった。新ジャンル、第3のビールの樽詰品である。
 お姉様がポテトサラダをもってくると、こうおっしゃる。

 「ポテトサラダ、サービスね。」

 量が少し多いのである。生クリアアサヒポテトサラダが合う。トマト、キャベツ、サラダ菜などがポテトサラダについているのもいい。
 サービスという単語を聞いて、鳥万さんに日替わりのサービス品があることを思い出した。
 カウンター内への出入り口の場所なので、通りすがりのお姉様に声が掛けやすい。

 「今日のサービスはなんですか?」
 「ワカサギの唐揚げですよ」
 「じゃ、それお願いします」

 ワカサギ唐揚げ(200円)が本日のサービス品であった。
 たしかに、背後の壁に貼ってあった。

 お姉様方とのちょっとしたやりとりが楽しい。

 伝票に「サービス200円」とある。
 この伝票が独特で楽しい、長い長い伝票にたくさんの商品名と単価が書いてあり、数を記入するだけでよいのである。これは、伝票記入の時間を短縮し、間違いを無くす工夫である。

 ホッピー用の「中」(焼酎)を注文された方が近くにいた。やってきた焼酎は、ビアタンブラー一杯である。

 「蒲田だなあ・・・」と一人心の中でつぶやく。

 今日は風が少し強い。風に揺れる丸ちょうちんが窓の外に見える。
 生クリアアサヒを飲み終え、ここで考える。
 迷うのである。
 もう一杯、もう一品と考えてしまう。
 ても、帰ろう。
 久しぶりのこのお店を楽しむことができた。

 近くのお姉さんに一言「ごちそうさま」と言って、伝票を持って階下へ。
 入口脇のレジに伝票を出す。 
 お店の方は合計額を口に出して言わない。金額を手で示す。気づかいである。
 黙って金額を見て払う。1,540円であった。小銭まで払えたのが嬉しかった。

 午後7時から7時40分まで40分の滞在。

 「独りでいることが楽しい」と思える夕暮れ時であった。


 
 

蒲田 大衆酒場「鳥万本店」
住所 東京都大田区西蒲田7-3-1
電話 03-3735-8915
定休日 年中無休
営業時間 月曜~金曜16:00~23:00 土曜・日曜・祝日1500~22:00
交通 JR京浜東北線蒲田下車徒歩2分・東急池上線・東急多摩川線蒲田駅下車徒歩2分




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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

田園調布 多国籍料理居酒屋「LAPIN(ラパン)」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 番外編 第11回 2013年11月3日(日) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



※2013年11月12日 1,220,000カウント通過。感謝!


田園調布 多国籍料理居酒屋「LAPIN(ラパン)」


 


  
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 田園調布方面にちょっと面白いお店が出来たとMマスターから教えていただいた。Mマスターも少し前に行ったそうである。sakuraの日曜午後の稽古帰りに行ってみることにした。現地集合である。
 
 お店の住所は田園調布1丁目である。
 東急東横線/東急目黒線の田園調布駅は田園調布2丁目にあり、田園調布1丁目には東急東横線/東急目黒線/東急多摩川線の多摩川駅がある。
 田園調布1丁目の東の端、中原街道と環状8号線の交差点の部分には田園調布警察署がある。Mマスターから聞いたお店は、この田園調布警察署の並びの環状8号線沿いにある。
 地図で見れば、田園調布警察署は田園調布駅や多摩川駅より、池上線の雪が谷大塚駅に近い。

 店のすぐそばでsakuraと出会った。
 街道沿いといっても、ちょうど中原街道の上を渡る陸橋の近くのこの場所は、住宅のみが建ち並び比較的暗い。

 暗い中、明かりが見えてくる。店の正面には暖簾がかかっている。右手にはショーケースがあり、その中に大きなたこ焼きが六つ乗ったものがあった。もちろん本物ではない、可愛く顔が描かれた模型である。

  ←クリックすると拡大。

 看板には「レスト居酒屋多国籍料理LAPIN」の文字。
 入り口の引き戸を開けて、中に入る。店内は一段低くなっており天井が高い。
 右手にL字カウンターがあり、7人ほどが座れるだろうか。右手の入口の辺りに先客の男性の方が座っておられた。カウンターから奥の方は調理場。左手のトイレの先に階段があり、二階席もあるようだ。
 カウンターの中にはマスターとママさんらしき方たちがいらっしゃる。
 まずは、ザ・プレミアムモルツ中瓶(500円)とグラスを2つもらった。

 そして、メニューの中から田タコ(デカ玉6個)(600円)たこ焼き(上記写真)を頼んだ。

 すると、ママさんが「おつまみができるまでどうぞ」と言って、わさびのり太郎という駄菓子風おつまみをくださった。

 さらに、なかなか味なそら豆(250円)をもらう。

 ビールで乾杯。いろいろと書いてあるメニューを眺める。多国籍料理とあるように、様々な国の料理が食べられるようだ。

 田タコ(デカ玉6個)がやってきた。
 実際には7個のっている。おまけである。そして、小さな風車が飾りについてきた。

 「風車は初めてのお客様だけですよ」とママさん。
 「たこ焼きのタレはアフリカのスパイスの辛みなんですよ」とマスター。

 熱々のそら豆が出される。量がとても多い。

 「暑いですよ、気をつけてくださいね」とマスター。
 「熱くても、自己責任でいただきます」と私。

 メニューを眺め、ビールの後の飲み物を考える。
 生姜を使った生ジンジャーハイ、ニンニクエキス入りのにんにくハイ、そして、ミントを使った流行のカクテル、モヒートの3品がおすすめの飲み物。

 まずは、生ジンジャーハイ(450円)を頼んだ。

 ママさんがアフリカに住んでいらしたことがあり、その時に現地で飲んだ飲み物をアレンジしたものとのこと。

 本日のおすすめの、アフリカ料理シャワールマン(550円)も頼む。
 内容は、スパイシーなチキンと生野菜のロールまき。

 sakuraは、にんにくハイ(450円)を頼む。
 「できる男の酎ハイ」と書いてある。私も少しだけ飲んでみた。

 「暑い日に外でのんだら踊り出しちゃうね」とsakura。いつもながら発想が独特な人である。

 私はスーパー酎ハイプレーン樽生(380円)にする。
 生ジンジャーハイのグラスを残してもらって、残った辛みエキスと交代に飲む。

 過去に、にんにくハイを6杯のんだ方がいて、唄いだした方がいるそうである。

 プロのオペラ歌手の方で、すばらしい歌を聴かせてくださったとのこと。

 メニューには、しょうゆラーメンもあった。

 アフリカ料理シャワールマンは、思っていたほど辛くはなかった。
 肉を野菜に包んで食べる料理は好きである。

 最後にワインを飲みたくなった。カルロロッシ白(400円)をメニューの中に発見。

 「カルロロッシの・・・」と私。
 「白」とすかさずママさん。
 「あたり」と答える私。

 こんな会話をしながら楽しく時は過ぎてゆく。
 
 和食・パスタ料理・フランス家庭料理・西アフリカ料理・中華料理・しょう油ラーメン・田たこ焼き・田もちなど多国籍料理のお店。来るたびに違う国の料理を食べてみるのも良いと思う。昼間はワンコインのランチもやっている。

 午後6時15分から7時45分まで1時間半ほどの滞在。お勘定は、3339円だった。

 Mマスターは、おっしゃっていた。

 「面白いお店ですよ~」

 おっしゃる通りであった。


     ※   ※   ※


 追記 今回は私のよく紹介するような古典酒場的なお店ではない為、あえて、番外編第11回として紹介させていただいた。


     ※   ※   ※

 追記 2014.2.5

 雪谷大塚の屋台のあるバー「OVAL」さんの公式ブログ「楕円生活の方法」に2014.1.29の訪問の記事を掲載。





 

多国籍料理居酒屋「LAPIN(ラパン)」
住所 東京都大田区田園調布1-20-3
電話 090-8855-4751
定休日 不定休
営業時間 17:00~23:30/ランチあり
交通 東急東横線目黒線田園調布駅より徒歩18分/東急東横線目黒線田園調布駅より徒歩13分/東急池上線雪が谷大塚駅より徒歩9分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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ジャンル : グルメ

大井町 もつ焼き「しげ」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第532回 2013年11月2日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





大井町 もつ焼き「しげ」  第2回


 
  
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 前回のお店を出た後、左へ。帰宅する為に東急大井町線の大井町駅に向かうのである。
 しかし、前回も書いたように「居酒屋中毒」の禁断症状が出てしまっている私は、帰ることが出来ずに、すぐそばのお店に寄ってしまうのであった。名店を出ると、すぐそこに、また名店が存在してしまうのが大井町の凄いところである。

 当時は、現在のように1回に1軒というペースで紹介するのではなく、その日にハシゴした数軒を1回の記事に一緒に書いてしまっていた。ゆえに、前回のお店と同じ記事、2007年9月19日の第41回で紹介したお店、もつ焼き「しげ」である。

 入口の右手に焼き台があり、その前に肉をさばく為の大きなまな板の乗った調理台がある。
 そこで、若い男性が一人、肉を切っておられた。
 
 左側には4人席テーブルが4つほど並んでいる。
 そして、右手に狭いカウンター席が数席あり、その一番奥に男性客が一人。
 他にはどなたもいらっしゃらない。私はカウンターの一番手前端に座らせてもらった。

 お店の方が目の前の肉をすべて冷蔵庫にしまってから私のところにやってこられる。
 まずは、レモンサワー(400円)をお願いする。
 ポテトサラダがお通しであった。目の前の高い位置に年季の入った短冊が貼ってある。

 「ハツモト、ノドモト、ハラミ、ナンコツ、1本づつお願いします」
 「塩とタレはどちらにしますか?」
 「ハラミだけタレでお願いします」

 ハツモトとノドモトは売り切れてしまう場合が多い。早い時間に来るのはやはり良い。
 ハツモト(120円)、ノドモト(120円)、ハラミ(120円)、ナンコツ(110円)と一期に頼む。
 迷いなく頼めるのは私としては珍しい。

 カウンターの前の高い位置にテレビがあり、この後始まる日本シリーズ第6戦、楽天対巨人の話題が放送されていた。

 まず、ハラミからやってくる。このハラミタレ、正解である。

 次に、塩で焼いた3品。
 左からハツモトナンコツノドモト
 どれも一つ一つの肉片が大きい。また、長めの串に刺してあり、食べやすい。

 「プリプリ」という褒め言葉が頭に浮かぶ。
 月並みな表現ではあるけれど、ついつい使ってしまう。
 そして、「うまいなあ」と心の中でつぶやく。

 2杯目を頼む。梅干しサワー(400円)。

 次も4本バラバラに頼んでみた。

 「タン、ハツ、カシラ、ガツ、全部塩でお願いします。」

 次の4種はオーソドックスなものを選んだ。
 
 タン(90円)、ハツ(90円)、カシラ(100円)、ガツ(130円)。

 仕込み中の肉を冷蔵庫にしまってから、私の注文のものを焼いてくれた。

 トイレに立った。お店の一番奥のトイレは以前より新しいものに変わっていた。
 お店全体が古くて味わい深いのは良いと思う。でも、トイレだけは新しく衛生的な方が良い。 

 そのトイレに漫画の切り抜きが貼ってあった。見れば、こちらのお店を紹介した漫画である。

 

 さて、後半の4本をいただく。 

 タンハツカシラガツ
 どれも美味しくて、次々に食べてしまった。

 テレビでは、子供の出産に関するドキュメンタリーを放送していた。
 自分のほんとうの父親を探す医師。
 それを見ながら私は肉を食べている。
 肉は「命」の元、他の生命からもらった「命」である。

 命の肉、八種類を美味しくいただいた。

 次々に常連の方たちが入ってくる。
 皆さん、ケースから自分でおしぼりを出して席へ座る。

 タンハツカシラガツ
 以前から思っていたことだけれど、モツ焼きの部位の名前の短かさが好きである。

 午後5時10分から6時まで50分の滞在。お勘定は1910円であった。

 どなたもテーブル席には座らず、狭いカウンターに並ぶ、男たちの背中が愛らしい。

 満足しきった私は外に出た。

 大井町駅に向かって歩き始めた。並びには、マスコミで取り上げられた、とても有名な「やきとり店」の支店があった。店内は満席、外に並んでいらっしゃる方たちもいる。 
 そこに、並ぶ気持ちにはまったくならない。
 何を食べれば良いのか、何が美味しいのか、考えさせられる瞬間であった。


 (了)

     ※   ※   ※
    
 (追記)

 大井町駅東口側に「しげちゃん」という、別のもつ焼きのお店もあるので御注意のほど。


 

大井町 焼き鳥「しげ」
住所 東京都品川区大井1-1-27
電話 03-3771-2272
定休日 日曜休
営業時間17:00~23:00
交通 東急大井町線大井町駅より徒歩2分/JR京浜東北線大井町駅北口より徒歩3分



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大井町 居酒屋「浅野屋」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第531回 2013年11月2日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





大井町 信州酒場「浅野屋」  第2回



 


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 生活の中に何かが足りないと感じる今日この頃であった。
 仕事を済ませ、用事を済ませ、一人きりになって考えた。
 
 「そうだ、居酒屋が足りないんだ」

 向かったは、品川区の大井町である。
 東急大井町線の大井町駅で降り、改札を出て右手へ。数段階段を降りた駅前の通りは、東京都品川区八潮橋交差点と板橋区仲宿交差点を結ぶ特例都道東京都道420号鮫洲大山線の一部である。
 その道の歩道を左へ歩いて、JR線の線路の上を渡り、すぐに左手に入ると居酒屋ファンの間で有名な飲食街「東小路」がある。

 「東小路」に入ってみた。しかし、時間はまだ午後4時前である。やっているお店は少なかった。最近できた有名立ち飲み店の支店がすでに営業をしており、店内は盛況であった。こちらのお店に入る選択肢もあったのだけれど、今日は座って呑みたかった。しばらく「東小路」を巡り、大井町東口の路地裏を一通り歩いてみた。
 それから再び東急大井町線の大井町駅の近くまで戻り、駅前に立つイトーヨーカドーの建物を左手に見あげ、大井町線のガード脇の歩道を歩く。東急大井町線の大井町駅の南側、線路下に連なるのは「大井サンピア商店街」である。
 その商店街をずっと東へ歩いて行く。その商店街には一部地下街もある。しかし、建物の裏側の一部が地上とつながっており、単なる地下街とは違う。
 
 歩道をしばらく歩くと、右手に今日の目的の店があった。「居酒屋探偵DAITENの生活」の初期も初期、2007年9月19日(水)第41回で紹介した信州酒場「浅野屋」さんである。

 まずは、入口の左手にぶらさがっている「にこみ 浅野屋」と書かれた細い赤提灯が目に入る。
 味わいある薄い藍色の地色に「信州酒場」という文字が白く抜かれた暖簾をくぐる。
 曇りガラスの引き戸を入ると、まず目に飛び込んでくるのが、手前から奥に向けて伸びる、左右二列のカウンター席である。左側が五人ほど座れる短いカウンター、右側が九人座れる奥まで続く長めのカウンターになっており、2つのカウンターは向かい合っている。店の左の壁に四人席があり、その先の壁際、柱の向こう側に二人分のテーブルがある。

 左右のカウンターの入口に近い辺りに客が着座してしまうと、奥の方の席まで行くのがたいへんなのである。その為に、このお店の二列のカウンターの間の通路は入口側が閉ざされておらず、コの字カウンター状態にはなっていないのである。つまり、お店の人が配膳する以外に、後から来たお客さんもトイレに行きたい入口辺りのお客さんも、皆さんこのカウンターとカウンターの間の狭い通路を通るのである。

 左手の四人席に男性二人、左側のカウンターの一番手前に男性客が一人座っていらっしゃる。右側にはどなたもいない。今回はその右手の長いカウンターの真ん中辺りに座った。私の前の左側のカウンターの一番奥の端にお皿と小皿などが置いてあり、どなたか予約していらっしゃるのが解る。

 女将さんらしき方がおしぼりを持ってきてくださる。

 「ホッピー氷なしでお願いします」と言ってから黒ホッピーか白ホッピーか聞かれる前に「白で・・・」と言うことが出来た。

 ホッピー氷なし(390円)がやってくる。

 そこへ男性の常連の登場。左手端の先客の方に何かおっしゃってから真ん中の通路を通り、先客の方の隣に座った。このやりとりが面白い。毎日のように会っている様子が解る。

 「煮込み、お願いします」
 「暖めますんので、少しお待ちくださいね」
 「はい、大丈夫です」

 真ん中の通路の一番奥の方、入口から見ての左手のカウンターの切れたあたりにある小さな火口で煮込みが暖められた。

 ホッピーを飲み、店内の味わいを感じているうちに、煮込み(400円)がやってきた。
 煮込みらしい煮込みである。モツ肉とネギのみ。ホッピーに合う。

 テレビではラクビー中継が放送されている。軽口を叩きながらも男性たちは比較的静かに飲んでおられる。
 そこへ、若い女性二人が入ってこられた。
 右手カウンターの端に並ぶ。
 一期に男性たちが盛り上がるのであった。

 ラグビー・日本代表とニュージーランド代表「オールブラックス」の対戦。
 男性客が「ぜんぜんわからないなあ」のご発言。
 「たしかに、私も解らないなあ」と思う。面白い。

 うるめ丸干(300円)を頼む。
 うるめいわしは五本出てきた。
 実際にうるめいわしが出てくると、レモンサワー(390円)を飲もうと思っていた気持ちは消えて、お酒高清水熱燗(320円)を頼んでしまう。

 「お酒、熱燗お願いします」
 「一合二合どっち?」と女将さんがやさしくおっしゃる。
 
 「あっ、ちゃんと一合か二合か言うべきであった」と思う。

 「一合で・・・」と私。
 すると、女将さんがおっしゃる。
 「一合ねえ・・・ごめんね、聞いたりして」と微笑んでくれる。 

 「いいなあ」と心の中でつぶやく私である。

 やがて、男性客がお二人入ってこられる。
 すると、私の左端の女性たちと私の間に座るように女将さんが言われる。
 「ずれましょうか?」と私。
 「いいですよ、入れますから、大丈夫」と女将さん。

 真ん中の通路を通って、私の目の前を過ぎると、奥側から私の左隣にお二人は座れた。

 真ん中を通れる作りがやはり素晴らしいのである。

 お酒を飲み終え、うるめいわしもなくなった。

 テレビの中で起こる出来事に反応する店内の人々。
 「なんか酔っぱらったみたいだ、ごめん」とおっしゃる方。
 「酒を飲んだら酔っ払うのはあたりまえだよ」とおっしゃる方。
 素晴らしい見識である。面白い。

 さらに、私の右側にも男性客お二人が座られた。気がつけば店内はかなりの盛況となっていた。

 人々は今日の夜に開催される日本シリーズ第6戦、楽天対巨人の試合の話で盛り上がっていた。
 「そうだ、テレビ中継を見なければ・・・」と思う。
 帰る理由が見つかった。でも、帰る気持ちはまだおきない。

 午後4時15分から5時まで45分の滞在。お勘定は1410円であった。

 お勘定を済ませると、女将さんにうながされ、私の右隣の方々の後ろを通り、入口から見て右側のカウンターの奥を回り込み、真ん中の通路を通って帰ることになった。
 しかし、実際には真ん中の通路を見落とし、間違えて入口から見て左側のカウンターのお客さんたちの背後を通ろうとしてしまった。女将さんに真ん中の通路を示され、「こちらからどうぞ」と言われる。

 「どっちで帰るか、ずっと考えてたんですけど、間違えました、ごめんなさい。」と女将さんへ。
 
 真ん中の通路を通り、女将さんに見送られて引き戸を開け、外に出た。

 楽しい時間であった。

 楽しくなってしまうと、もっと「居酒屋」が欲しくなるのである。

 居酒屋中毒の私は、禁断症状が治まらず次を目差したのであった。

 (つづく)



 

大井町 信州酒場「浅野屋」
住所 東京都品川区大井1-1-28
電話 03-3772-1629
定休 
営業時間 
東急大井町線大井町駅より徒歩3分/JR京浜東北線大井町駅北口より徒歩4分



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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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