二俣川 やきとり「鳥藤」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第614回 2016年5月22日(日)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】


 ※2016年6月29日 1,440,000カウント通過。感謝!
 
 二俣川 やきとり「鳥藤」

  ~ 作られたレトロではない古典酒場 ~


 


 
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 相鉄線は横浜駅から海老名駅に至る相鉄本線と、その相鉄本線の途中の二俣川駅から分岐して湘南台駅まで至る相鉄いずみ野線からなっている。現在、相鉄線の西谷駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近に建設中の羽沢駅までの相鉄・JR直通線が平成三十年まで建設中であり、羽沢駅から新横浜、新駅の新綱島、日吉に至る相鉄・東急直通線を平成三十一年まで建設中である。相鉄・JR直通線では湘南新宿ラインと同じ線で新宿方面へ、相鉄・東急直通線により渋谷方面、目黒方面へ直通で行けることになる。
 また、横浜市の鉄道計画によれば鶴見から日吉、二俣川、港北ニュータウン、中山、二俣川、東戸塚、上大岡、根岸、元町・中華街に至るという横浜環状鉄道も二俣川は通ることになっている。
 ターミナル駅である二俣川駅南口ではタワーマンションを中心として大規模再開発事業が行われている。
 しかし、それはそれで素晴らしいことではあるけれど、我々の興味は駅反対側にあった。北口側は南口側よりも早くから駅ビルやショッピングセンターが作られ、開発は早かったようだ。改札と同じ階でそのままデッキによりつながっている商業ビルアルコットで買い物を済ませたSAKURAは、同ビルの裏側の古い商店街へと足をむけたのであった。そして、巡り巡って様々なお店の中から選んだのがこの一番地味なお店。やきとり「鳥藤」である。

  

 赤提灯には無造作に「鳥藤」と書いてある。入口の上の古い提灯四つに「や」「き」「と」「り」とある。外にメニューや説明的なものは何も無い。
 アルミサッシではない格子の木戸のガラス越しに中が見える。ゆえに、店内には家族連れらしき先客三人の姿。迷わず入ることにした。

  

 カウンターのみ八席。
 手前の三人家族の御常連の後ろを「すみません」とSAKURAが言いながら少し背中側を空けてもらい入っていった。間口の狭いお店である。

 カウンターの中には大将一人。
 瓶ビール中瓶(五六〇円)を頼む。

 お通しではなく、サービスクラッカーと韓国のり

 大将は「サービスです」とだけしか言わないが、
 「これを食べながらおとなしくやきとりが焼けるのを待っていてください」という意味である。

 ハツ(一二〇円)、タン(一二〇円)、カシラ(一二〇円)を各二本頼む。

 木札の品書には、他にトリネギブタバラカワシロもあった。
 お酒の品書はビール中瓶(五六〇円)、日本酒大(六〇〇円)、日本酒小(三〇〇円)、烏龍割り(三四〇円)、緑茶割り(三四〇円)と実にシンプル。

 日本酒大(六〇〇円)とおちょこを二つ、お願いする。
 家族連れの楽しそうな話を聞きながら、二人静かに飲む。
 テレビは相撲中継。白鵬が鶴竜に勝って全勝優勝である。日曜日の夕暮れ時の居酒屋での相撲中継は実に楽しい。
 そして、優勝が決まった後は、マスターがすぐに切り替える。もちろん、日曜日の夕暮れ時は「笑点」

 棚に並ぶ、ボトルキープ用の焼酎はそば焼酎雲海
 やがて、常連の方が登場。七人のカウンターに六人となり、すぐに満席の雰囲気となった。

 午後五時から午後六時半まで一時間半ほどの滞在、お勘定は二人で一八八〇円であった。

 相撲の興奮、「笑点」の笑い、やきとりの味、お酒の酔いの心地よさ、すべて、日曜日の楽しみである。

 新しく変わりゆく相鉄線沿線の街であっても、また、作られたレトロではない古典酒場を探して歩きたいものである。


 

二俣川 やきとり「鳥藤」
住所 神奈川県横浜市旭区二俣川1-45-71
電話 045-363-5302
定休日 ?
営業時間 ?
交通 相鉄線二俣川駅下車徒歩4分。



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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

天王町 焼き鳥「とりいちもんじ」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第613回 2016年5月21日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 
 天王町 焼き鳥「とりいちもんじ」

  ~ いくつもの顔を持つ街のいちもんじ ~

  


 
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 相鉄線の横浜駅から三つ目が天王町駅である。
 「天王町」は様々な「顔」を持った街だ。
 まずは、商店街としての顔。天王町駅の北側、帷子川を渡った先、八王子街道の向こう側には「ハマのアメ横」として有名な洪福寺松原商店街があり、その手前には、駅前から帷子川を渡った向こう側、旧東海道の左右と、そこから西にのびてイオン天王町店まで続く、シルクロード天王町商店街がある。
 また、天王町駅の西側には三本の高層タワー棟と八つの低層棟、ベリーニの丘に代表される美術館を思わせる公園を持つビジネスセンター、「横浜ビジネスパーク」がある。天王町駅と隣の星川駅の間は高架化の工事がすすめられており、新しいビルや施設が作られてゆくようだ。これが二つ目のオフィス街としての顔である。
 さらに、三つ目の顔は、天王町駅の南側、JR保土ヶ谷駅方向の環状一号線沿いにひろがる静かな住宅街としての顔である。

 しかし、近年、「横浜ビジネスパーク」の東側の神戸町の住宅街の中に飲食店が点在し、天王町駅と保土ヶ谷駅とのちょうど真ん中辺りの大門通り交差点周辺とあわせて飲食街の様相を見せているのである。
 神戸町には中華料理2軒、やきとり、そば、マグロ料理の店、インド料理店、お好み焼き、フレンチ、イタリアン等があり、大門通り沿いにはイタリアンが3軒、インド料理、ステーキハウス、お好み焼き店、小料理屋、すし店などがあって、交差する環状一号線沿いには、ラーメン、中華料理店2軒、とんかつ、食堂、老舗のうなぎとてんぷらの店、すし店が2軒、焼肉店、洋食店、割烹、フレンチ、ハンバーガーショップ、ハワイ料理、バー、串揚げ店、そして、焼き鳥店がある。
 今回は大門通の交差点から少し保土ヶ谷駅方面へ歩いたところにあるその焼き鳥店、焼き鳥「とりいちもんじ」さんに入ってみることにした。
 
 

 以前から昼から夜遅くまで営業している同店が気になっていた。
 実は浅間町の有名店、やきとり「たにむら」さんの二号店なのである。
 近隣に意外と焼き鳥店がないのでこの場所への出店は正しいといえる。
 周辺の住民や前述のビジネスパークからの仕事帰りのビジネスマンで連夜盛況の様子。
 さて、お互いに忙しいSAKURAと待ち合わせたのは土曜日の午後三時であった。
 早い時間から呑めるお店は助かる。

 しかも、表の看板には午後五時までは飲み物のみ半額と書いてある。
 
 まずは、ホッピーセット白氷なし(五〇〇円)を半額で。
 ジョッキの焼酎にホッピー瓶をさかさまにして投入。休日の昼間の酒はやはり美味い。
 少し遅れて登場したSAKURAは生ビール(五〇〇円)を半額で。
 私も一緒に二杯目のホッピーセット黒氷なし(五〇〇円)を半額で。

 料理は蒸し鶏あっさりサラダ(三八〇円)と串おまかせ5本セット(六五〇円)もあるけれど、夕食前でもあるので、一本づつ頼むことにした。

 メニューを見ると、五種類の定食がある。卵かけご飯定食唐揚げ2個付き(五〇〇円)に心ひかれる。

 蒸し鶏あっさりサラダを食べていると一本づづ、焼けたそばから串を持ってきてくれる。
 もも(一四〇円)、ぼんじり(一四〇円)、はつ(一四〇円)、レバー(一四〇円)の順である。
  丁寧に焼いてあり、どれもうまい。特にはつが気に入った。

 「二杯目は何にしようかな・・・あっ三杯目だった」と私。
 「あと1時間、半額時間なんで、バンバン飲んで下さい。」とお店の方。なんだか申し訳ない。
 「それじゃ、生ビールとジャスミンハイお願いします。」

 SAKURAは二杯目の生ビール(五〇〇円)、私はジャスミンハイ(四二〇円)、半額で。

 鶏肉じゃが(四二〇円)も頼む。ジャガイモが主役ではなく、鶏肉が主役の煮込みである。

 外は明るい、通る方々がみんな中をのぞいてゆく。間口の狭いお店でガラス越しに中が見える店は、人の習性としてついつい覗いてしまうのかもしれない。

 私は四杯目の温習みかんサワー(四二〇円)、これも半額。
 ドリンクの濃い目はプラス100円とのこと。

 また、お通しが無いのが素晴らしい。
 居酒屋でがっかりさせられるのは、貧弱で高めのお通しに出会った時である。
 とりいちもんじさんにはそれがないのが良い。

 ついつい呑んでしまった土曜日の午後であった。
 夜きてみたいと思う。しかし、私が通る夜の時間帯はいつも店内は盛況で席が無い様子。
 最近は貸切などもある。人気店なのだ。
 

 「とりいちもんじ」さんが開店したその日のことを思いだした。
 
 いちもんじさんの店長さんなのだろうか、近隣のあるお店の前でそのお店の方と立ち話をされていた。

 「僕、もう、2日寝てないんですよ」と笑顔でおっしゃっていた。

 客商売の開店時はたいへんである。そんな苦労の結果の現在の盛況に違いない。

 午後、三時から四時半まで一時間半ほどの滞在。お勘定は二人で二七八〇円であった。

 下の看板は平日夜に外に出ていた看板。千円のお得な乾杯セットが三種類。夜もリーズナブルである。

 



天王町 焼き鳥「とりいちもんじ」
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩間町2-162 ハイツ苅部1F
電話 045-744-7490
定休日 水曜日
営業時間 11:30~25:00
交通 JR保土ヶ谷駅下車徒歩6分/相鉄線天王町駅徒歩5分
https://www.facebook.com/toriichimonnzi/


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横浜 立呑「ちょいのみてい横浜処」

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 横浜 立呑「ちょいのみてい横浜処」

  ~ 横浜駅前ファストフード立ちのみ ~

  

 
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 時間がない時でも、ちょっと呑みに寄りたい時がある。
 それには駅のそばがいい。相鉄線の横浜駅西口側にそんな立ち飲みの店がある。
 場所は横浜駅西口側の水路と相鉄線の横浜駅に挟まれた三角地帯。古くからある歓楽街だ。
 相鉄線の地上改札を出て、西口側の交番の右手の道を入って行き、相鉄ムービルへ水路の上を渡れる歩道橋が見えたら手前の路地を左手へ。そのすぐ左手に今日の店、立呑「ちょいのみてい横浜処」があった。
 以前から一度は入ってみようと思いながらいつも店内がいっぱいの様子で、なかなか入れなかったのである。
 この日は日曜日。SAKURAと二人、様子をうかがいに来たのである。

  立呑「ちょいのみてい横浜処」外観

 横浜 立呑「ちょいのみてい横浜処」はもちろん立呑のお店ではあるけれど、入口の左右にはビールケースとテーブルが置かれ、座って飲むことができる。この日も年配の方々がそのビールケース席に座っておられた。
 中をのぞく。いつもよりもずっと空いている。左手にカウンターがあり、その中に若い女性が二人。ちょうどマクドナルドのようなファストフードの注文カウンターのようである。

 その手前に「トレイにお箸とおしぼりをのせてください」と書いてある。

 まずはトレイを手にとり、それを置いて女性たちに飲み物とつまみを頼み、飲み物を受け取り、すでに小鉢にもられているつまみはトレイに乗せ、場所に持ってゆく。調理が必要なものは出来上がった時に呼ばれるシステム。支払いはもちろん先払いである。
 入って、右手には高い立ち飲みテーブルがたくさん並び、左手の奥には先ほどの注文カウンターにつながってカウンターがあり、さらに、壁側にもカウンターがある。詰めて立てば、三十人くらいは立って飲むことが出来るだろうか。
 頼んだのは私がホッピーセット白(三五〇円)、SAKURA生ビールプレミアムモルツ(四〇〇円)。
 つまみは、なすの煮浸し(三〇〇円)と塩モツ(三〇〇円)。メニュー(下記写真)をみると、三〇〇円から四〇〇円までの価格帯が主である。午前十一時三十分から午後二時までの間はランチタイムで、鶏唐揚げ定食(六〇〇円)と鶏マヨ丼(六〇〇円)があり、一品料理一つと併せて頼めるごはんセット(二五〇円)が便利だ。

 

 一杯とツマミでサッと飲み、セルフで返却口へトレーごと返すお客様。

  「おそれいりま~す」と若い女性スタッフ。

 思えば、マクドナルドのようである。午前十一時三十分から午後十一時まで、いつでも飲めて、食事もできる。
 「ちょいのみてい横浜処」は、まさにファストフード的な立ち呑み店である。
 トイレに行ってみると、ホッピーに関する手書きの説明が貼ってあった。読んでみる。今はホッピーもずいぶんと知られる存在となってきた。ホッピーの説明を何度も何度もしたものである。
 なにやら、懐かしい気持ちになった。

 

 日本酒を呑まない若い方が多いのだろう。

 「日本酒はおやじの飲み物じゃなーい」というキャッチが良い。

 実に啓蒙的なトイレであった。

 

 やはり、啓蒙された結果、松竹梅豪快常温(三〇〇円)を注文カウンターへ行って頼む。日本酒はおやじの飲み物でもあるのだ。
 つまみは、ねぎま(一五〇円)を二本。お酒をうけとり、自分たちの場所へ戻る。

 テレビは野球、やはり、阪神対横浜ベイスターズのデイゲーム。音楽は懐かしいジャズボーカル。

 「ねぎま二本の方~」とギャル的な女性に呼ばれて取りに行く。

 午後三時から四十五分ほどの滞在。
 ファストフードでは長居は無用である。
 
 因みに、前述した相鉄ムービルの中にも立呑「ちょういのみていムービル処」という支店があり、そちらの方が広い店舗となっている。そのうち行ってみようと思う。

  

立呑「ちょいのみてい横浜処」
住所 神奈川県横浜市西区南幸1-5-29 タキビル 1F
電話 045-321-0501
定休日 年中無休
営業時間 11:30~23:00
交通 相模鉄道横浜駅下車徒歩1分/横浜市営地下鉄横浜駅下車徒歩1分/東急東横線・みなとみらい線横浜駅下車徒歩3分/JR線横浜駅下車徒歩4分/京浜急行横浜駅下車徒歩5分



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テーマ : 居酒屋
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戸部 大衆酒場 「もりや」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第611回 2016年5月7日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 
 戸部 大衆酒場 「もりや」

  ~ 戸部杉山神社の狛鼠に誘われ、横浜市民酒場へ ~

  

 
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 横浜の交通機関は、東海道線湘南新宿ライン横須賀線京浜東北線横浜線のJR系路線、地下鉄は横浜市営地下鉄ブルーライン、私鉄系では東横線みなとみらい線相鉄線京浜急行と、横浜駅を中心に十本の路線が放射状に広がっており、市内の移動も一度は横浜駅を通らなければならないようになっている。
 しかし、歩くという選択肢を選べば、中心地では異なる路線の駅と駅の間を散歩する楽しみもあるのだ。

 SAKURAと二人、相鉄線の天王町駅から以前に紹介した西区の藤棚商店街を通り、西区役所方面へ行き、京浜急行の戸部駅から横浜市営地下鉄ブルーラインの高島町方面へと歩いてみることにした。今回の散歩の道筋はちょうど国道1号線(東海道)の南側の地域を歩くことなった。

 藤棚商店街の東の端からすぐの場所の横浜市西区役所のすぐ北側に神社があった。
 この杉山神社は戸部杉山神社とも呼ばれている。杉山神社は横浜市内に三十五社もあり、特に保土ケ谷区には川島町、星川、和田、仏向町、上星川、西久保町、坂本町に杉山神社がある。

  

 杉山神社の境内、本殿の前の左右には「狛犬」ならぬ「狛鼠」が並んでいる。左がメス、右がオスだそうである。
 

  

 杉山神社を参拝してから少し歩くと、かつてそこにあった公務員伊勢町公舎の建物群が取り壊された跡の白い壁に囲まれた広大な地域に出る。工事現場の白い壁と壁の間を抜けて、広い道にでると左へ。歩いてゆくと国道1号線に出た。まっすぐ行けば相鉄線平沼橋駅に出る。右に曲がり国道1号線を歩くと、懐かしい風景に出会った。
 古い建物のお店の軒先に貼り出した屋根。その下を通ってゆけば雨に濡れずに買い物ができた。
 その屋根下を歩く光景を幼い頃、横浜でよくみたものである。

  

 軒先の屋根を抜けて、歩道を歩いてゆくと右手に京浜急行の戸部駅があった。戸部駅の周囲には良い居酒屋が多い。しかも、横浜市民酒場に登録されているお店もあると聞いて、今回はSAKURAと二人、歩いてきてみたのである。

  

 京浜急行戸部駅前からずいぶんと歩き、あと少しで横浜市営地下鉄の高島町駅の手前に良い店を発見した。
 
 大衆酒場「もりや」さんである。店の入口の上に「もりや」というネオン看板が少し派手ではあるけれど、赤提灯も無く、白い暖簾も含め、オーソドックスな外観である。
 暖簾をくぐり中に入ってみる。土曜日の午後六時前でおよそ八割の入り。左手にカウンター席が六席。カウンターの中は調理場である。カウンター前がやはり特等席だ。店内は思いの外広く、店内中央に八人掛けテーブル二つ。右手奥に四人掛けの掘りごたつ席が二つ。二階もあるようだ。入口右手の階段には、常連の方々の焼酎一升瓶がたくさん並んでいる。銘柄は焼酎「三岳」を中心に様々。

 手前の八人掛けテーブルの右手側が空いていたので二人で向かい合って座る。並びもやはり御夫婦らしきカップル。
 まずは、お酒大関熱燗二合(六〇〇円)とお猪口二つ。お通しは菜の花おひたしだ。

 「それからカレイの唐揚げとたこ刺しください。」
 「はい、カレイ唐揚げに、たこ刺し一丁」と女将さん。

 カレイ唐揚げ(五五〇円)とたこ刺し(五〇〇円)以外にも、メゴチ天(五五〇円)やアナゴ天(五五〇円)といった魅力的な品書きが壁にたくさん貼られている。次回が楽しみである。

いも焼酎お湯割(三〇〇円)も飲んでみたいと思いながら、やはり、二人で飲むなら熱燗徳利と思い直し、お酒大関熱燗二合を頼む。

 カレイ唐揚げはポン酢が付いてくる。実に上手い。最近は鶏肉よりもカレイやタコなど魚介類の唐揚げが美味く感じる。

 やがて、女将さんがやってきた。
 「タコがいいとこないんですよ。本当にゴメン。」とのこと。
 
 そこで、イワシ刺し(五〇〇円)に変更する。
 このイワシ刺しも美味しかった。

 掘りごたつ席には家族連れ、テーブル席には地元の仲間らしき方々の集まりのようだ。カウンターには一人客の方々が交代でやってくる。店内の雰囲気は土曜日の早い時間の大衆酒場らしく、ゆるく楽しげである。
 先に帰る方は、残った方に「お先に」と声をかけてから帰ってゆく。

 午後5時半から六時半まで一時間ほどの滞在。お酒二本と料理二品にお通しで二六五〇円であった。

 この後、お店を出てからバスに乗ってみた。ところが路線を間違えてしまったようで、バスの中で出会った方が親切に教えてくださった。なんとか途中で降りてみると、まったく違う知らない街についてしまった。横浜のバス路線は様々な方向に多くの路線がある。これも勉強である。仕方なく、タクシーを使い、一山越えて、地元にようやく戻ることが出来た。
 
 最後はタクシーを使ってしまったけれど、今日の横浜散歩は街と歴史と食と酒、そして人。
 実に充実した散歩であった。


 


戸部 大衆酒場「もりや」
住所 神奈川県横浜市西区戸部本町38-9
電話 045-321-3823
定休日 隔週日曜
営業時間 16:00~23:00
交通 横浜市営地下鉄高島町駅下車徒歩3分/京浜急行線戸部駅下車徒歩4分。



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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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