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西横浜 角打「大和屋酒店」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第604回 2016年1月11日(月・祝)  【地域別】【池上線】【時間順】【がっかり集】


 西横浜 角打「大和屋酒店」


  ~ 何よりも大切なものは時間 ~


  


 成人の日である。日々忙しくしている身としては、正月明けにもう一度連休があるのはとても助かる。夕方まであったイベントに参加してから向かったのは西横浜。以前から気になっていたお店への初訪問。
 相鉄線の西横浜駅の島ホームから階段をあがって改札口へ。そのまま直進すると西口側に降りる歩道橋、左手は東口側へ降りる歩道橋がある。
 左手の歩道橋を渡り、そこにあったエレベーターを降りると、少し先に国道一号線(東海道)が通っている。目の前の横断歩道を渡り、国道一号線を保土ケ谷駅方面へと南下する。
 やがて、国道一号線とJR東海道線、横須賀線を一期にまたぐ大規模な歩道橋が見えてくる。その歩道橋はくぐらず、左斜めにグリーンロードという商店街がはじまる。
 この道はそのまま、順に久保町ニコニコ商店会、協同組合サンモール西横浜、藤棚商店会、藤棚一番街協同組合、西前銀座商店街協同組合という五つの商店会となっている。この五つの商店街で藤棚地区商店街連合会が構成されているのである。
 グリーンロードの入口に味わいあるたたずまいの酒屋さんがあった。
 大和屋酒店さんといって、店脇に区切られたスペースがあって、少し飲ませてもらえるのだ。いわゆる角打である。

  ←角打「大和屋酒店」

 入口のガラス扉に「立ち飲みできます」の小さな文字。
 自動販売機脇の小さな扉を開けて中に入る。
 お店の右側が区切ってある。細長い台形になっている。
 高いカウンターと低いカウンターがあり、その向こうにレジがある。
 小柄な女将さんがレジ前にお一人座っておられ、その前の低いカウンターに先客の方が座られている。
 左手の高いカウンター前に立つ。

 「飲ませてもらえますか・・・」
 「お酒かビールしかありませんよ。」
 「大丈夫です」
 「何しますか」
 「ワンカップお願いします」

 ワンカップ大関(二五〇円)。

 店内と角打側との区切りの向こう側のレジ前にも別の方が座って新聞を読んでおられた。

 「お豆腐もありますよ」
 「いただきます」

 冷や奴(一〇〇円)を小皿にのせ、割り箸と共に出してくださる。

 「空いてますからお座りください」と、こちら側の御常連が気を遣ってくださる。

 おさかなソーセージ(一〇〇円)が食べたい。

 「魚肉ソーセージが食べたいのですが・・・」
 「このままですか?、切りますか?」
 「切ってもらえますか・・・」
 「はいはい」

 切ってから、新しいお皿をソーセージを出してくださりそうになる。
 
 「お皿汚しちゃいけないんで、ここにお願いします」

 と言って、冷や奴の皿を示し、冷奴の皿に魚肉ソーセージを入れてもらった。

 冬は練炭があるので焼いてもらえるとのこと。

 「豆腐は冬場は湯豆腐もできますよ・・・」
 「ありがとうございます。次は何を飲もうかなあ・・・」
 「自分で冷蔵庫を見てご覧になってくださいね。」
 
 一度、扉から店の外に出て、お店側に入り、冷蔵庫を眺める。

 冷蔵庫を見ると、ビールではなくタカラ焼酎ハイボール(一六〇円)を発見。

 それから常連の方々と様々な酒場の話になった。
 新橋の飲み屋街の喧噪から始まり、野毛の話になる。

 「三盃屋さん、御存じですか?」と常連の方。
 「ええ、野毛の武蔵屋さんですね」
 「そうそう、さんばいやさんて私たちは呼んでました」
 「閉店されましたよね、残念です」
 「残念です」

 『横浜・野毛の三杯屋「武蔵屋」、二〇一五年七月三十一日で閉店』というニュースはネット上の居酒屋ファンの間でも話題になった話である。女将さんは九十三歳。体力の限界とのこと。時間がたったということであろうか。
 洪福寺松原商店街の立ち飲みの出来る角打「伊達屋渡辺商店」さんが二〇一五年十月三〇日に閉店されていたこともお話する。同業の女将さんも知らなかったそうである。
 ひとしきり店内の様子や何故「武蔵屋」が三盃屋というかなどのお話をしてから「ホッピー仙人」など野毛の有名店の話がでた。興がのってしまい三本目となる。

 のどごし生(一五〇円)を冷蔵庫から出してきて、柿ピー(60円)も食べる。

 競馬場の話。競輪場などギャンブルの話。
 フリーアナウンサーの徳光さんの武勇伝。
 小説家浅田次郎の作品の話。
 すっかり、楽しいお話が出来て、盛り上がった。

 午後七時二〇分から八時二〇分まで一時間の滞在。
 酒三杯、ツマミ三種で八二〇円であった。

 すっかりお店を気に入り、その後も何度かお邪魔することになった。
 「何よりも大切なものは時間である」との感慨をもった夜であった。



西横浜 角打「大和屋酒店」
住所 神奈川県横浜市西区久保町30-23
定休日 年中無休
営業時間 11:00~21:00
交通 西横浜駅下車徒歩4分。




 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

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