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保土ケ谷 居酒屋「だんらん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第607回 2016年2月11日(木)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】

 ※こちらのお店はすでに閉店

 保土ケ谷 居酒屋「だんらん」 

  ~ ひとりでもだんらん ~



  
 
 JR横須賀線の保土ケ谷駅の東口側には味わいある居酒屋がまだまだ残っている。
 保土ケ谷駅の改札を出て左手へ、東海道線と横須賀線の線路の上を渡る連絡通路を行くと階段が見える。その手前には国道1号線を渡る歩道橋へとつながる通路もある。
 階段を降りたところの線路脇の道を進み、突き当たりのコンビニエンスストアで左に曲がると国道1号線沿いに出る。
 国道1号線沿いはあまり幅の広くない歩道になっていて、「保土ヶ谷駅東口商店会」という商店街となっている。店の前にはずっと軒が出ており、こちらの商店街では雨の日も濡れずに買い物ができるのだ。
 この商店街と平行に、一九七二年(昭和四七年)まで、横浜市電保土ヶ谷線が通っており、国道の真ん中に市電保土ヶ谷駅があったことは、第599回居酒屋「浜屋」の回に書いたのである。
 この商店街には他に第589回で紹介した居酒屋「三河屋」さんもある。

 商店街の軒の下を歩きながら歩いて行くと、赤いテントのお店があった。居酒屋「だんらん」である。

  

 店の前、左手には保温用のガラスケースがある。土産の焼き鳥を買う方もいるのだろう。店の前には白いキリン一番搾りの提灯が6個ぶら下がっていた。

  

 右手のドアを開けて中に入る。
 左手のL字カウンターは七席。その先に四人座れる小上がりが二つ。
 実は、二十年前にも来たことがあり、数年前、一年前にも来たことがある。
 ちょっと強面のマスターは、話してみれば本当は優しい。
 小上がり席に、赤ちゃんとお母さん。その向こうにはカップル。
 マスターの娘さんかと勝手に思ってしまうがそうではないらしい。
 お持ち帰りの焼き鳥を待って帰った様子を見ると、御客様のお母さんと赤ちゃんだったようである。

 「何しますか?」

 短冊メニューに「キリンピュアブルー(酎ハイ)(三五〇円)。」と書いてあった。

 「酎ハイお願いします」

 まず、氷を冷蔵庫から出して割り、それをグラスに入れてくれる。
 そこにキリンの麦焼酎ピュアブルーを入れて、炭酸を注いでくれる。
 
 ピュアブルーの酎ハイを一口のんで注文。

 「たん、はつ、かしらを一本づつお願いします。」

 たん(一二〇円)、はつ(一二〇円)、かしら(一二〇円)は、どれも串の手元にネギが一つ。ネギ好きの私としてはうれしいのである。

 玉子焼(四〇〇円)を短冊メニューに見つけた、短冊にはニラ・ネギと書いてある。どちらかを選ぶのだろうか。

 すると、並びの方が口を開いた。
 
 「マスター帰るよ」
 「あら、どうしたの」
 「寄るところがあるんだ。」
 「何?」
 「ええと、まあいいや」
 
 お客様のその女性が小上がりの皿などを片付けてくれる。

 「すみません、あたしの仕事なのにね」と言って笑うマスター。
 「今度パート代、一〇〇円くらいもらうからさ」と笑う。

 楽しい居酒屋の会話である。

 「酎ハイもう一杯お願いします。」
 「氷もったいないんで、このままでいいです」
 「でも、一つくらいはね・・・」
 「そうですね、氷溶けますよね」と笑う。
 「玉子焼のニラとネギは日替わりなんですか?」
 「うん、その時によるんですね。」
 「どっちも同じようなものだから。」
 「そうですね、ニラがちょっと強烈なお兄さんって感じですね。」

 ネギがメインの玉子焼、これはいい。私はネギ好きである。
 玉子焼が出てくる。
 食べてみる。
 薄味で出汁が効いて玉子焼が美味しい。

 「おしょうゆいりませんね。」
 「そう。おしょうゆいらない・・・美味しい。」

 マスターの笑顔。

 菊正宗(三〇〇円)を常温でいただく。
 枡にビアタンブラーが入り、そこに注がれる。

 「マスター、御勘定」と並びの方。
 「こんなに早く帰ってどうするの?」とマスター。
 「明日、仕事ですから。」
 「あっ、俺も仕事だ。」とマスター。

 笑わしてもらう。

 刺し盛りを頼んだ女性客がマスターに質問をする。

 「これは何?」と刺し盛りを指刺す女性。
 「ダイコン大葉と、ええと・・・」

 ついつい笑ってしまう。
 それからやっと、
 「ホウボウヒラメと・・・」
 と本当のことをおっしゃる。
 私も刺身を食べてみよう。

 ほうぼう(五〇〇円)を単品で頼むことにした。

 「気になって・・・ほうぼう、お願いします。」
 「そう、気になったんだ・・・作ってみる?」

 そのほうぼうは美味しかった。
 菊正宗(三〇〇円)を追加してしまい、さらに、ピュアブルー酎ハイ(三五〇円)を飲んでしまう。

 御勘定は二九〇〇円。
 午後六時四〇分から八時四〇分まで二時間の滞在。私としては珍しく「長居」であった。
 常連の集まる楽しい一軒。そこは、独りで入ってもだんらんがあった。
 


  

保土ケ谷 居酒屋「だんらん」
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町53
電話 045-716-4411
定休日 日曜日
営業時間 17:00~24:00
交通 JR横須賀線・保土ヶ谷駅下車徒歩3分


 
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 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

保土ヶ谷

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