戸部 大衆酒場 「もりや」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第611回 2016年5月7日(土)  【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】



 
 戸部 大衆酒場 「もりや」

  ~ 戸部杉山神社の狛鼠に誘われ、横浜市民酒場へ ~

  

 
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 横浜の交通機関は、東海道線湘南新宿ライン横須賀線京浜東北線横浜線のJR系路線、地下鉄は横浜市営地下鉄ブルーライン、私鉄系では東横線みなとみらい線相鉄線京浜急行と、横浜駅を中心に十本の路線が放射状に広がっており、市内の移動も一度は横浜駅を通らなければならないようになっている。
 しかし、歩くという選択肢を選べば、中心地では異なる路線の駅と駅の間を散歩する楽しみもあるのだ。

 SAKURAと二人、相鉄線の天王町駅から以前に紹介した西区の藤棚商店街を通り、西区役所方面へ行き、京浜急行の戸部駅から横浜市営地下鉄ブルーラインの高島町方面へと歩いてみることにした。今回の散歩の道筋はちょうど国道1号線(東海道)の南側の地域を歩くことなった。

 藤棚商店街の東の端からすぐの場所の横浜市西区役所のすぐ北側に神社があった。
 この杉山神社は戸部杉山神社とも呼ばれている。杉山神社は横浜市内に三十五社もあり、特に保土ケ谷区には川島町、星川、和田、仏向町、上星川、西久保町、坂本町に杉山神社がある。

  

 杉山神社の境内、本殿の前の左右には「狛犬」ならぬ「狛鼠」が並んでいる。左がメス、右がオスだそうである。
 

  

 杉山神社を参拝してから少し歩くと、かつてそこにあった公務員伊勢町公舎の建物群が取り壊された跡の白い壁に囲まれた広大な地域に出る。工事現場の白い壁と壁の間を抜けて、広い道にでると左へ。歩いてゆくと国道1号線に出た。まっすぐ行けば相鉄線平沼橋駅に出る。右に曲がり国道1号線を歩くと、懐かしい風景に出会った。
 古い建物のお店の軒先に貼り出した屋根。その下を通ってゆけば雨に濡れずに買い物ができた。
 その屋根下を歩く光景を幼い頃、横浜でよくみたものである。

  

 軒先の屋根を抜けて、歩道を歩いてゆくと右手に京浜急行の戸部駅があった。戸部駅の周囲には良い居酒屋が多い。しかも、横浜市民酒場に登録されているお店もあると聞いて、今回はSAKURAと二人、歩いてきてみたのである。

  

 京浜急行戸部駅前からずいぶんと歩き、あと少しで横浜市営地下鉄の高島町駅の手前に良い店を発見した。
 
 大衆酒場「もりや」さんである。店の入口の上に「もりや」というネオン看板が少し派手ではあるけれど、赤提灯も無く、白い暖簾も含め、オーソドックスな外観である。
 暖簾をくぐり中に入ってみる。土曜日の午後六時前でおよそ八割の入り。左手にカウンター席が六席。カウンターの中は調理場である。カウンター前がやはり特等席だ。店内は思いの外広く、店内中央に八人掛けテーブル二つ。右手奥に四人掛けの掘りごたつ席が二つ。二階もあるようだ。入口右手の階段には、常連の方々の焼酎一升瓶がたくさん並んでいる。銘柄は焼酎「三岳」を中心に様々。

 手前の八人掛けテーブルの右手側が空いていたので二人で向かい合って座る。並びもやはり御夫婦らしきカップル。
 まずは、お酒大関熱燗二合(六〇〇円)とお猪口二つ。お通しは菜の花おひたしだ。

 「それからカレイの唐揚げとたこ刺しください。」
 「はい、カレイ唐揚げに、たこ刺し一丁」と女将さん。

 カレイ唐揚げ(五五〇円)とたこ刺し(五〇〇円)以外にも、メゴチ天(五五〇円)やアナゴ天(五五〇円)といった魅力的な品書きが壁にたくさん貼られている。次回が楽しみである。

いも焼酎お湯割(三〇〇円)も飲んでみたいと思いながら、やはり、二人で飲むなら熱燗徳利と思い直し、お酒大関熱燗二合を頼む。

 カレイ唐揚げはポン酢が付いてくる。実に上手い。最近は鶏肉よりもカレイやタコなど魚介類の唐揚げが美味く感じる。

 やがて、女将さんがやってきた。
 「タコがいいとこないんですよ。本当にゴメン。」とのこと。
 
 そこで、イワシ刺し(五〇〇円)に変更する。
 このイワシ刺しも美味しかった。

 掘りごたつ席には家族連れ、テーブル席には地元の仲間らしき方々の集まりのようだ。カウンターには一人客の方々が交代でやってくる。店内の雰囲気は土曜日の早い時間の大衆酒場らしく、ゆるく楽しげである。
 先に帰る方は、残った方に「お先に」と声をかけてから帰ってゆく。

 午後5時半から六時半まで一時間ほどの滞在。お酒二本と料理二品にお通しで二六五〇円であった。

 この後、お店を出てからバスに乗ってみた。ところが路線を間違えてしまったようで、バスの中で出会った方が親切に教えてくださった。なんとか途中で降りてみると、まったく違う知らない街についてしまった。横浜のバス路線は様々な方向に多くの路線がある。これも勉強である。仕方なく、タクシーを使い、一山越えて、地元にようやく戻ることが出来た。
 
 最後はタクシーを使ってしまったけれど、今日の横浜散歩は街と歴史と食と酒、そして人。
 実に充実した散歩であった。


 


戸部 大衆酒場「もりや」
住所 神奈川県横浜市西区戸部本町38-9
電話 045-321-3823
定休日 隔週日曜
営業時間 16:00~23:00
交通 横浜市営地下鉄高島町駅下車徒歩3分/京浜急行線戸部駅下車徒歩4分。



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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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