天王町 居酒屋「おもいで横丁」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第619回 2016年7月10日(日) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
天王町 居酒屋「おもいで横丁」
~ 信用できる三〇〇円均一居酒屋 ~

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二八〇円均一とか、二九〇円均一とか、三〇〇円均一とか、そういう居酒屋チェーンの看板を繁華街でよくみかける。
いわゆる、「激安均一価格居酒屋」である。しかし、看板につられて、いざ入ってみると、量、質ともに残念な気持ちにさせられる時が多い。繁華街に出店、家賃は高いけれど、少ない従業員で回し、大量一括仕入による薄利多売で利益を生む商売である。しかし、いざ入店してみると残念な気持ちにさせられることが多いのだ。そして、テーブルとテーブルの間が異様に近く、詰め込まれた感じを受ける店が多い。
そんな大規模チェーン店の一つと思い、しばらく入店せずにいたお店があった。調べてみると、横浜駅近くの鶴屋町と相鉄線天王町駅前の2店のみ。大規模チェーンではなかった。店名は「おもいで横丁」。しかし、あの「新宿おもいで横丁」とはまったく関係がないようだ。
正面から見ると、外観はちょっと派手である(下写真)。

実際に入店してみると、これがなかなか良かった。一年近く前に入店してからパートナーのSAKURAと二人、ともにお気に入りの店となっている。
間口が狭く、奥に長いビルの一階。建物正面の右手に地下の別のお店に降りる階段がある。回り込んで階段で、二階、三階の別のお店に行ける。その階段近くまで通路を行くと正面入口。その通路を眺められるような位置、左手にガラスで囲われたカウンター席のみの空間がある。空間の前に白い提灯が六つ並ぶ。ここは、お店の奥のほうの空間と独立した場所になっており、一人または二人の時はここが良いかもしれない。
入口を入って中央の通路を挟んで左手は調理場、右手には六席テーブルが手前から奥へ五列並んでおり、その向こうにやはり六席のテーブルが方向を変えて置いてある。
一番奥にトイレが二箇所。その手前の左手は広くなっていて、十人テーブルが一つある。その手前、調理場の向こう側にカウンター席が五席。ここも一人客には良い席である。
日曜日なので店内は比較的すいていた。手前から数えて五つ目の六人テーブルに通された。奥壁のテレビが見やすい。
まずは、SAKURAは生ビール中ジョッキ(三〇〇円)。
そして、私はホッピーセット白氷無し(三〇〇円)。ホッピーセットが三〇〇円均一商品の一つに入っているのは驚異的である。最初からジョッキに氷とともに焼酎とホッピーを入れてあり、一本のホッピーを使いまわすような姑息なことはしない。ちゃんとジョッキに焼酎が入り、ホッピーも一瓶ついてくるのだ。ホッピー瓶の原価を考えれば、申し訳ないほどに安い。しかし、これは目玉商品として是非続けて欲しいと思う。お通しは三〇〇円。今日は筍煮であった。日によって違うが今日は「当たり」である。
ホッピーと生ビールでのどを潤し、注文である。
アボカドの刺身(三〇〇円)は、ノリの佃煮など、四種のディップがついていて良いつまみになる。
そして、焼きそば(三〇〇円)はしっかりとした量。実際、他のテーブルの方々も頼んでいた。
自宅ではなかなか作れない煮魚から一品、カレイの煮付け(三〇〇円)を頼む。ここは全体に魚料理が素晴らしい。
私はの二杯目はホッピーセット黒氷無し(三〇〇円)。SAKURAによれば、ホッピーセットを八〇〇円で売っているお店が最近あったそうで、商売をされる方の自由ではあるがホッピーファンとして許せない私がいる。
テレビでは懐かしい時代劇ドラマ「剣客商売」が流れている。
店内にはレトロ感を大切にした品物が並ぶ、招き猫、古い理容室の回転看板、黒電話、古い手さげ金庫、ホーロー看板、昔のラジカセ。まさに、「昭和のおもいで」がコンセプトなのである。
日本酒は種類は少ないが安くて美味しいものを揃えている。
SAKURAは新潟県清酒八海山(三〇〇円)、私は土佐鶴本醸辛口(三〇〇円)。升にグラスを入れて上から注ぎ、グラスから升にこぼれる一般的な提供方法。同時に氷水を持ってきてくれる。細やかな心遣いである。
日本酒にあうつまみとして、SAKURAが刺身三点盛り(三〇〇円)を頼む。
これがマグロ、カンパチ、トロサーモンの三点盛り。マグロの切り身が厚い。
「これが三〇〇円は驚きだね」と私。
「今日は大当たりだね」とSAKURA。
午後六時から七時半まで一時間半ほどの滞在。お勘定は入口脇のレジでする。二人で三千三百円で税込は三八八八円。やはり安い。
Wi-Fiが入るのはネットが無くてはいられない我々夫婦にとって助かる。
料理のクオリティの高さと量、基本三〇〇円の安いお値段で勝負している。
因みに三〇〇円均一商品の他に刺身の点数が増えたり、その日特別に入った魚介類などは「おすすめ」として別料金のものも少しは用意されている。適正な値つけで頼んでがっかりしたことはない。
前述した通り、横浜の鶴屋町にも支店がある。
ここは信用できる三〇〇円均一居酒屋である。

天王町 居酒屋「おもいで横丁」
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町2-46-18 第8増田ビル1F
電話 045-332-7779
定休日 なし
営業時間 16:00~24:00
交通 相鉄線天王町駅下車徒歩30秒。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活 第619回 2016年7月10日(日) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
天王町 居酒屋「おもいで横丁」
~ 信用できる三〇〇円均一居酒屋 ~




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いわゆる、「激安均一価格居酒屋」である。しかし、看板につられて、いざ入ってみると、量、質ともに残念な気持ちにさせられる時が多い。繁華街に出店、家賃は高いけれど、少ない従業員で回し、大量一括仕入による薄利多売で利益を生む商売である。しかし、いざ入店してみると残念な気持ちにさせられることが多いのだ。そして、テーブルとテーブルの間が異様に近く、詰め込まれた感じを受ける店が多い。
そんな大規模チェーン店の一つと思い、しばらく入店せずにいたお店があった。調べてみると、横浜駅近くの鶴屋町と相鉄線天王町駅前の2店のみ。大規模チェーンではなかった。店名は「おもいで横丁」。しかし、あの「新宿おもいで横丁」とはまったく関係がないようだ。
正面から見ると、外観はちょっと派手である(下写真)。

実際に入店してみると、これがなかなか良かった。一年近く前に入店してからパートナーのSAKURAと二人、ともにお気に入りの店となっている。
間口が狭く、奥に長いビルの一階。建物正面の右手に地下の別のお店に降りる階段がある。回り込んで階段で、二階、三階の別のお店に行ける。その階段近くまで通路を行くと正面入口。その通路を眺められるような位置、左手にガラスで囲われたカウンター席のみの空間がある。空間の前に白い提灯が六つ並ぶ。ここは、お店の奥のほうの空間と独立した場所になっており、一人または二人の時はここが良いかもしれない。
入口を入って中央の通路を挟んで左手は調理場、右手には六席テーブルが手前から奥へ五列並んでおり、その向こうにやはり六席のテーブルが方向を変えて置いてある。
一番奥にトイレが二箇所。その手前の左手は広くなっていて、十人テーブルが一つある。その手前、調理場の向こう側にカウンター席が五席。ここも一人客には良い席である。
日曜日なので店内は比較的すいていた。手前から数えて五つ目の六人テーブルに通された。奥壁のテレビが見やすい。
まずは、SAKURAは生ビール中ジョッキ(三〇〇円)。
そして、私はホッピーセット白氷無し(三〇〇円)。ホッピーセットが三〇〇円均一商品の一つに入っているのは驚異的である。最初からジョッキに氷とともに焼酎とホッピーを入れてあり、一本のホッピーを使いまわすような姑息なことはしない。ちゃんとジョッキに焼酎が入り、ホッピーも一瓶ついてくるのだ。ホッピー瓶の原価を考えれば、申し訳ないほどに安い。しかし、これは目玉商品として是非続けて欲しいと思う。お通しは三〇〇円。今日は筍煮であった。日によって違うが今日は「当たり」である。
ホッピーと生ビールでのどを潤し、注文である。
アボカドの刺身(三〇〇円)は、ノリの佃煮など、四種のディップがついていて良いつまみになる。
そして、焼きそば(三〇〇円)はしっかりとした量。実際、他のテーブルの方々も頼んでいた。
自宅ではなかなか作れない煮魚から一品、カレイの煮付け(三〇〇円)を頼む。ここは全体に魚料理が素晴らしい。
私はの二杯目はホッピーセット黒氷無し(三〇〇円)。SAKURAによれば、ホッピーセットを八〇〇円で売っているお店が最近あったそうで、商売をされる方の自由ではあるがホッピーファンとして許せない私がいる。
テレビでは懐かしい時代劇ドラマ「剣客商売」が流れている。
店内にはレトロ感を大切にした品物が並ぶ、招き猫、古い理容室の回転看板、黒電話、古い手さげ金庫、ホーロー看板、昔のラジカセ。まさに、「昭和のおもいで」がコンセプトなのである。
日本酒は種類は少ないが安くて美味しいものを揃えている。
SAKURAは新潟県清酒八海山(三〇〇円)、私は土佐鶴本醸辛口(三〇〇円)。升にグラスを入れて上から注ぎ、グラスから升にこぼれる一般的な提供方法。同時に氷水を持ってきてくれる。細やかな心遣いである。
日本酒にあうつまみとして、SAKURAが刺身三点盛り(三〇〇円)を頼む。
これがマグロ、カンパチ、トロサーモンの三点盛り。マグロの切り身が厚い。
「これが三〇〇円は驚きだね」と私。
「今日は大当たりだね」とSAKURA。
午後六時から七時半まで一時間半ほどの滞在。お勘定は入口脇のレジでする。二人で三千三百円で税込は三八八八円。やはり安い。
Wi-Fiが入るのはネットが無くてはいられない我々夫婦にとって助かる。
料理のクオリティの高さと量、基本三〇〇円の安いお値段で勝負している。
因みに三〇〇円均一商品の他に刺身の点数が増えたり、その日特別に入った魚介類などは「おすすめ」として別料金のものも少しは用意されている。適正な値つけで頼んでがっかりしたことはない。
前述した通り、横浜の鶴屋町にも支店がある。
ここは信用できる三〇〇円均一居酒屋である。

天王町 居酒屋「おもいで横丁」
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町2-46-18 第8増田ビル1F
電話 045-332-7779
定休日 なし
営業時間 16:00~24:00
交通 相鉄線天王町駅下車徒歩30秒。
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