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洗足池 やきとり・焼肉「ごん」

居酒屋探偵DAITENの生活  第68回   2008年1月23日(水) 【地域別】  【時間順】



洗足池 やきとり・焼肉「ごん」

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 東急池上線の洗足池駅から10分ほどの場所に今日の目的地の店はある。中原街道から少し入った荏原病院のある通りに面しており、並びにラーメン店があるだけで、周囲には飲食店は何もない住宅街の中である。以前、赤ちょうちんの灯りに引き寄せられるように、何度か入ったことあるが、ここ数年はご無沙汰であった。当時はホッピーをおいていなかったのか、私が気づかなかったのか、ホッピーは飲まなかったように記憶している。

 実は、ホッピービバレッジのホームページ「飲める店」の中に掲載されていることに1年ほど前に気づいて、再訪してみたいと思いながら、なかなか来ることが出来なかったのである。店の前をよく通るのだが、カウンターはいつも常連客の皆さんで満員であり、1人で入るのがなんとなく気後れしてしまう雰囲気なのである。

 店内を覗くと、雪の降った寒い日であった為か、お客さんは2名のみであった。思い切って扉を開け、中に入った。
店に入ると右手に9人ほどが座れるカウンター席がある。カウンターの中は調理場になっており、入口を入ってすぐに焼き台がある。左手には4人が座れる小上がり席が3卓。20人入れば満席になってしまう。カウンターの中には、眼鏡をかけ短髪のマスターと女将さんらしい女性が一人。店内にはカウンターの入口近くに1人、一番奥に1人の2名の先客が座っている。店の奥の高い位置にテレビがあり、音声は抑えてある。

 まず、店の中を見回してからホッピー(400円)という短冊を確認して、
「ホッピーを氷なしでお願いします」と女性に伝えた。
 すると、「グラスは冷えていないほうがいいですか?」と聞かれる。
 不思議そうな顔をしている私の様子を見て、その女性は
 「グラスが冷蔵庫で冷やしてあるんですけど・・・」と言う。
 私は思わず微笑んで「冷えていた方がいいです。」と答えた。

 やってきたのは、うっすら霜のついたホッピージョッキに入ったそれである。一口飲む。ジョッキこそ氷らせてはいないが、程良い冷たさで、「3冷」の部類に入る。想定外の「3冷」のうまさに、独りうきうきとしている自分に気づく。

つまみは、牛煮込み(500円)を頼んだ。
 入口近くのお客さんが焼き物を2本づつ頼んでいる。一緒に焼いてもらう方が手間をかけないと思い、焼き物を頼んだ。
  「カシラ、ナンコツお願いします。」
いわゆる「2本縛り」があるのかなと思い、さらに、
「1本でもいいですか?」と聞くと、
「いいですよ」と答えてくれる。
 カシラ(80円)、ナンコツ(120円)を1本づつ。
 「塩ですか?」と聞かれ、「塩でお願いします」と答える。
 煮込みがやってくる。内容を箸で確認する。野菜類は入っていない、すべてモツ肉である。この煮込みがうまかった。そして、この肉の量であれば、500円という価格も納得できると思った。

 入口の先客の方はマスターと、奥の先客の方は女性と、それぞれずっと話している。毎日のように来ている常連さんらしい。その話の中で、女性は従業員の方で、女将さんではないことが解った。

2杯目に、レモンサワー(350円)を選んだ。大きなジョッキである。レモン4分の1が入っている。350円という価格は安い。甘くなくすっきりとしてうまい。
 カシラとナンコツがやってきた。弾力のある食感で両方ともおいしかった。今回は塩だったが、次回はタレも食べてみたい。

 テーブルやカウンターには、自分で焼いて食べることが出来るように、焼き肉用のコンロが置かれている。焼き物だけではなく、上ミノやホルモンなど焼き肉も食べることができるのである。

肉の質を知りたいと思い、もう1品、ガツ刺し(400円)を頼んだ。

 常連の方が、自分は焼き肉は食べたことがないと言う。とてもうまそうだけれど、健康を気にして食べないのだとマスターに言っている。ここは刺身類がうまい、いつか食べた中トロは最高だったとおっしゃる。更に、
 「マスターはいい知り合いをいっぱい知っているよね、仕入れがいいものね、魚の仕入れはどこなの?」と言う。
 「築地です」との答え。
 まるで、あまり見かけない私のような客のために、わざわざ代わりに聞いてくれているようである。

 【居酒屋探偵という自分の正体は店で絶対に明かさない】
 【店のことを根ほり葉ほり聞かず、質問はさりげなくする】
 【周囲の常連に迷惑がかかり、正体がばれるので、店内の写真は撮らない】
 【1時間半以上は店に滞在しない】


 等をモットーとしている私としては、このような常連さんと店の方の会話は、情報源としてとても助かるのである。

 ガツ刺しがやってきた、韓国風の辛いタレで和えてある。量も多い。この店の食べ物はやはり二人以上で来て食べた方が良いと思った。ガツ刺しは、しっかりとした触感である。

 そろそろ帰ろうと思っていた。しかし、ガツ刺しがかなり残っている。さらに、ホッピーに黒があるのかどうか知りたかった。
 「ホッピーは黒もあるんですか?」と聞く。
 「ありますよ」との答え。
 「それじゃ、お願いします」と、頼んでしまう。
 すぐに黒の「3冷ホッピー」がやってきた。黒もうまい。

 有名店ではない。東京のローカル線と呼ばれる東急池上線沿線である。「東雪谷」という住所は静かな住宅街である。そして、駅からずいぶんと歩いた場所でもある。そんなところで「3冷」をいただけるとは思わなかった。解っている人はどこにでもいるのである。

約1時間の滞在、1人2250円であった。良い店を再発見することが出来た。

ごん看板

洗足池 やきとり・焼肉「ごん」
住所 東京都大田区東雪谷1-13-5
電話 03-3720-9559
定休日 月曜
営業時間 16:00~23:30
交通 東急池上線洗足池駅下車徒歩10分・石川台駅下車徒歩10分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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