【番外編】天王町 中華食堂「日高屋」天王町店
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 番外編 第13回 2017年1月26日(木)
【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】
【番外編】天王町 中華食堂「日高屋」天王町店
~ チェーン飲食店は居酒屋の強敵 ~

前回の居酒屋探偵DAITENの生活番外編は中華食堂「日高屋」田園調布東口店であった。
その時の記事にはこう書いてある。
ファミリーレストランでの「ちょい飲み」や、牛丼の吉野屋での「吉呑み」などが流行っている昨今、取材をしておくべきだと思い、まずは、我々庶民の生活に根付いている中華関係の大規模チェーンの中でも、東証1部上場、年商300億円の企業となった「日高屋」に行ってみることにした。行き先は高級住宅街田園調布である。2013年の夏に「日高屋」が田園調布に出店した時は驚いた。「日高屋」と「田園調布」のイメージがつながらなかったのである。
その「日高屋」がもっとも安く吞める居酒屋の多い街の一つ、相鉄線の天王町駅前に出店したのである。
今回はまさにイメージそのままの出店と言える。

天王町駅改札を出て左手へゆくと、そこは旧東海道。道の先に流れる帷子川にかかる帷子橋までの五十メートルほどの間に、多くの飲食店と酒場が並んでいる。その中にあった新聞配達店の場所に日高屋天王町店が出来たのである。因みに二階はホルモン料理の店となっている。

派手な看板の下、入口を入ると左手には、外側に向かって窓際カウンター席が三席、衝立をはさんで合い席でも気にならないように作られた六人用のカウンター形テーブル席が二つ続く。トイレへの入口を挟んで、その奥は二人席一つと四人席が一つ。
ここは少し引っ込んでいて独立したコーナーになっている。従業員がまかない食を食べる場所か。
右手には手前から二人席一つ。四人席が三つ。二人席が一つ。
フロアの店員の女性が二人。調理場には男性一人しか見えない。
入って右手のレジ脇の二人席、その壁側に座る。居酒屋探偵としては、出来るだけ店全体を観察できる席を選ぶようにしているのだ。
店内を見れば、ジョッキやグラスを目の前に置いたお客様がいる。やはり、看板に「ちょい飲み」とあるように最初少し飲んでから夕食をとる一人客が多いに違いない。
ホッピーセットを頼んだ一人客の目の前にプラスチックのマグカップが並んでいた。ホッピーの中(焼酎)追加をプラスチックのマグカップで提供、そのまま置いてゆくようだ。つみあげてゆくと、何杯飲んだかわかるようになっているのか。
私もホッピーセット(三七〇円)を頼んだ。
飲み物は安い。ハイボール、レモンサワー、ウーロンハイ、緑茶ハイが二七〇円。酎ハイは二五〇円。キリン一番搾り生中瓶は四三〇円、キリン一番搾り生ジョッキは三一〇円。
つまみも安い。ポテトサラダ(一九〇円)、中華風味付けメンマ(一二〇円)、やきとりネギ和え(一七〇円)を頼む。このやきとりはセットメニューで勧めているやきとり丼(二三〇円)に使われるので無駄が無い。
店内は一人客が多く、回転が早い。早いはずである。調理時間が短いのだ。そして、お客さんが注文を決めるのも早い。日高屋のシステムになれた常連客が多く、お客様が店のペースに合わせているように思える。
中華そばを頼んだ人がいたので、出来上がる時間をiPhoneのストップウォッチで測ってみた。なんと1分かかっていない。中華そばが注文されてできるまで1分である。回転が早く、孤食の人が素早く食事を済ませたいというニーズに合う。
その中で、日高屋で「ちょい飲み」だけで出てくる私のような客は少し異質である。
生冷酒(三六〇円)を頼んでみた。
アレルギーのある方がゴマ油を抜いて欲しいというニーズにもちゃんと答えている。
とにかく静かである。一人客が多いからである。
改札から三十秒の場所ですばやく飲んで、食事も済ませることが出来る。
すぐそばのとんかつの松乃家、牛丼の松家でも「ちょい飲み」を推奨している。
やはり、こういったチェーン飲食店は、居酒屋にとって強敵に違いない。
すこしおなかが空いてきた。
半ラーメン(二〇〇円)は締めに良いかもしれない。
さきほどのホッピーセットの一人飲みの方も中華そば三九〇円を頼んでいた。
でも、私は帰って食事をしなければいけない。
午後七時一〇分から七時五十五分まで四十五分の滞在。食事の為に来た一人客の皆さんは十分とかかっていない。
お勘定は一四一〇円であった。
閉店は午前四時とのこと。これから長い夜が続く。
中華食堂「日高屋」天王町店
住所 横浜市保土ヶ谷区天王町2-46-17
電話 045-334-2700
定休日 無休
営業時間 11:00~ラストオーダー深夜3:30、深夜4:00閉店
交通 相鉄線天王町駅下車徒歩30秒。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活 番外編 第13回 2017年1月26日(木)
【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】
【番外編】天王町 中華食堂「日高屋」天王町店
~ チェーン飲食店は居酒屋の強敵 ~

前回の居酒屋探偵DAITENの生活番外編は中華食堂「日高屋」田園調布東口店であった。
その時の記事にはこう書いてある。
ファミリーレストランでの「ちょい飲み」や、牛丼の吉野屋での「吉呑み」などが流行っている昨今、取材をしておくべきだと思い、まずは、我々庶民の生活に根付いている中華関係の大規模チェーンの中でも、東証1部上場、年商300億円の企業となった「日高屋」に行ってみることにした。行き先は高級住宅街田園調布である。2013年の夏に「日高屋」が田園調布に出店した時は驚いた。「日高屋」と「田園調布」のイメージがつながらなかったのである。
その「日高屋」がもっとも安く吞める居酒屋の多い街の一つ、相鉄線の天王町駅前に出店したのである。
今回はまさにイメージそのままの出店と言える。

天王町駅改札を出て左手へゆくと、そこは旧東海道。道の先に流れる帷子川にかかる帷子橋までの五十メートルほどの間に、多くの飲食店と酒場が並んでいる。その中にあった新聞配達店の場所に日高屋天王町店が出来たのである。因みに二階はホルモン料理の店となっている。

派手な看板の下、入口を入ると左手には、外側に向かって窓際カウンター席が三席、衝立をはさんで合い席でも気にならないように作られた六人用のカウンター形テーブル席が二つ続く。トイレへの入口を挟んで、その奥は二人席一つと四人席が一つ。
ここは少し引っ込んでいて独立したコーナーになっている。従業員がまかない食を食べる場所か。
右手には手前から二人席一つ。四人席が三つ。二人席が一つ。
フロアの店員の女性が二人。調理場には男性一人しか見えない。
入って右手のレジ脇の二人席、その壁側に座る。居酒屋探偵としては、出来るだけ店全体を観察できる席を選ぶようにしているのだ。
店内を見れば、ジョッキやグラスを目の前に置いたお客様がいる。やはり、看板に「ちょい飲み」とあるように最初少し飲んでから夕食をとる一人客が多いに違いない。
ホッピーセットを頼んだ一人客の目の前にプラスチックのマグカップが並んでいた。ホッピーの中(焼酎)追加をプラスチックのマグカップで提供、そのまま置いてゆくようだ。つみあげてゆくと、何杯飲んだかわかるようになっているのか。
私もホッピーセット(三七〇円)を頼んだ。
飲み物は安い。ハイボール、レモンサワー、ウーロンハイ、緑茶ハイが二七〇円。酎ハイは二五〇円。キリン一番搾り生中瓶は四三〇円、キリン一番搾り生ジョッキは三一〇円。
つまみも安い。ポテトサラダ(一九〇円)、中華風味付けメンマ(一二〇円)、やきとりネギ和え(一七〇円)を頼む。このやきとりはセットメニューで勧めているやきとり丼(二三〇円)に使われるので無駄が無い。
店内は一人客が多く、回転が早い。早いはずである。調理時間が短いのだ。そして、お客さんが注文を決めるのも早い。日高屋のシステムになれた常連客が多く、お客様が店のペースに合わせているように思える。
中華そばを頼んだ人がいたので、出来上がる時間をiPhoneのストップウォッチで測ってみた。なんと1分かかっていない。中華そばが注文されてできるまで1分である。回転が早く、孤食の人が素早く食事を済ませたいというニーズに合う。
その中で、日高屋で「ちょい飲み」だけで出てくる私のような客は少し異質である。
生冷酒(三六〇円)を頼んでみた。
アレルギーのある方がゴマ油を抜いて欲しいというニーズにもちゃんと答えている。
とにかく静かである。一人客が多いからである。
改札から三十秒の場所ですばやく飲んで、食事も済ませることが出来る。
すぐそばのとんかつの松乃家、牛丼の松家でも「ちょい飲み」を推奨している。
やはり、こういったチェーン飲食店は、居酒屋にとって強敵に違いない。
すこしおなかが空いてきた。
半ラーメン(二〇〇円)は締めに良いかもしれない。
さきほどのホッピーセットの一人飲みの方も中華そば三九〇円を頼んでいた。
でも、私は帰って食事をしなければいけない。
午後七時一〇分から七時五十五分まで四十五分の滞在。食事の為に来た一人客の皆さんは十分とかかっていない。
お勘定は一四一〇円であった。
閉店は午前四時とのこと。これから長い夜が続く。
中華食堂「日高屋」天王町店
住所 横浜市保土ヶ谷区天王町2-46-17
電話 045-334-2700
定休日 無休
営業時間 11:00~ラストオーダー深夜3:30、深夜4:00閉店
交通 相鉄線天王町駅下車徒歩30秒。
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