FC2ブログ

元住吉 立ち呑み処「夢や」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第640回 2017年2月17日(金) 
 【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】


 元住吉 立ち呑み処「夢や」 第2回


  ~ 久しぶりに「夢や」訪問 ~




 元住吉駅の西口側の商店街、ブレーメン通り商店街はテレビで取り上げられるので御存知の方も多いかもしれないが、駅の東口側のオズ通り商店街は御存知ない方も多いかもしれない。
 そのオズ通り商店街側を歩いてゆくと、五差路になっている部分がある。その五差路を右へ。次のT字路を右に曲がるとすぐの右手に今日の目的の立ち呑みのお店がある。呑み処「夢や」さん。すぐ前には、串カツのチェーン酒場、串カツ田中元住吉店がある。

 

 紺色の暖簾をくぐって中に入る。以前は縄のれんであった。
 左手には手前から奥へ、そして、左に曲がるL字カウンター。手前から奥にかけて七人ほど、一番奥で入口を見る側に三人ほど立てるだろうか。カウンターの入口を入ってすぐの辺りに二人ほどの先客。一番奥に壁際カウンター。そこに一人の方。
 奥の左手の壁際の液晶テレビがちょうど見やすい場所に立った。カウンターの中には男性の従業員の方、二人。前回のママさんはいらっしゃらない。 
 入れ物は無く、小銭を上カウンターに置くシステムでのキャッシュオン。さっと飲んで、さっと払って帰ることが出来る。
 まずは、レモンサワー(三〇〇円)とマグロぶつ(三五〇円)を注文。
 短冊メニューが背後の壁にたくさん貼ってある。メニューが豊富なのは頼もしい。

 隣の方が「白ください」と一言。
 すると、白ホッピーセットが出てくる。

 ホッピーセットは三八〇円、ホッピー中焼酎は一五〇円、ホッピー外は二五〇円。
 因みに瓶ビールは五四〇円。
 ホッピーセットはやはり四〇〇円ボーダーライン以下で頑張ってくれている。

 やはり、酒場での常連の皆さんの会話で多いのは、近隣の居酒屋さんの噂である。
 こういう話には、私はいつも聞き耳を立ててしまう。
 お店にとってもこういう話は参考になるのでお店の方も聞き耳をたてているに違いない。

 まずは、同じ沿線の新丸子に出店する立ち呑「晩杯屋」新丸子店の話。
 この取材の日、2月17日が開店とのこと。
 平日は午後3時から開店、土曜日曜祝日は午後1時から開店。年中無休とのこと。
 煮込み百三十円、まぐろ刺し二〇〇円といった値段設定。新丸子店が晩杯屋チェーンの神奈川県進出一号店とのこと。
 しかし、後で調べてみると、この晩杯屋新丸子店、関西串カツチェーン「まるりゅう」を展開するマルリュウフードサービスさんがフランチャイズに参加して出店したお店なのである。「まるりゅう」さんのサイトに開店を知らせるチラシが載っていた。

 祐天寺のもつ焼きの有名店「忠弥」の話題も出る。皆さん、いろいろと飲み歩いていらっしゃる。

 二杯目はトマトジュース割(三五〇円)を注文。

 やがて、入口からお年寄りの方が登場した。

 「あの、なかの会はこちらでやってませんか」とおっしゃる。
 何かの飲み会だろうか。
 「なかの会ですか、うちじゃないと思います」とお店の方。
 それからしばらく、「なかの会って何だろう」という話題が続く。
 後で調べてみると、元住吉駅の西、ブレーメン通り商店街の先は井田中ノ町商栄会という商店街であり、井田中ノ町という地名となるのである。その関係ではないだろうかと勝手に思う。

 トマトジュース割に合うのは、マヨネーズ味のマカロニサラダマカロニサラダ(二〇〇円)を注文した。

 常連の重鎮の方が入ってこられ、みなさんお互いに「お疲れ様です」と言葉を交わす。
 
 「中野会こないね」と一言お客様が言うと、笑いが起きた。

 そんな中、若い人が「ごちそうさま」とも言えずに黙って静かに出てゆく。
 清算が済んでいるのでかまわないのかもしれないけれど、店を出る時の「ごちそうさま」の一言は必要に違いない。

 さて、私も帰ることにしよう。
 「お先に」と並びの方々にいい、「ごちそうさま」とお店の方に言って外に出る。
 「どうも~」「ありがとうございます」と言葉がかえってくる。

 二杯二品で一二〇〇円。

 午後六時三五分から七時五分まで三〇分の滞在。

 




元住吉 立ち呑み処「夢や」
住所 神奈川県川崎市中原区木月2-5-10
電話 044-455-3328
定休 年中無休(2014年5月11日より日曜営業)
営業時間 平日16:00~22:45 土曜・日曜・祝日14:00~21:00
交通 東急東横線・目黒線元住吉駅下車徒歩2分。




 「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

 演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。


元住吉

Comments 0