横浜 日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第652回 2018年1月27日(土)
【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】
横浜 日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA」
~ ファストフードのような気軽さの銘酒椅子有り立ち飲み店 ~

横浜駅西口の相鉄線の地上改札から左へ、目の前の道を渡り少し歩くと、高島屋デパートのビルの西側に横浜駅西口郵便局がある。
この郵便局入ったビルは相鉄グループの建物。立ち呑みスタイルの日本酒専門店「AKATSUKI NO KURA(あかつきのくら)」と、座席に座って和の料理を食べながら日本酒を吞むタイプの店「酒とったり」が二〇一七年十一月二十二日に開店した。トイレに行った時に確認したのだが二軒のお店の調理場は同じだった。当然、母体は株式会社暁の蔵という同じ会社である。
前回のお店を出たハマのハマちゃんと私は岡野町の交差点からまっすぐ斜めに横浜駅へ向かう道を歩き、そのお店の前に立った。
入口はあまり目立たない感じで、上側の看板が「AKATSUKI no KURA 」、下側の看板が「酒とったり」。今日の目的のお店は上側の看板の店である。

入口は酒蔵の雰囲気に作られており、右手の入口を入って階段を上がると左の入口が「酒とったり」、右の方へ行き左へ曲がると廊下がある。廊下の左側にはラベルの貼られていない酒瓶がライトアップされ、その酒瓶の青が目に優しい。廊下の右側には古民家風の民具が置かれている。廊下を抜けると奥が日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA 」の入口。入れば、大空間にたくさんの立ちのみテーブルが置かれ、スタンドバーといっても椅子がところどころに置いてあり、完全な立ちのみではない。中央付近に居場所を見つけ立つ。当然、我々は立ちのみで座るようなことはしない。

右手には四段の棚があり、一番上の棚に一升瓶、上から二番目の棚に一番上の棚のそれぞれのお酒を示した酒器を乗せる為の背の低い枡(コースター)が積み上げてあり、上から四番目、一番下の棚にも一升瓶が並び、上から三番目の棚には、一番下の段の一升瓶用を示す枡が積み上げてある。
枡が棚に無いということは、そのお酒が在庫が無いということを示すようだ。この棚から自分の好きな酒の枡を手に取る。

枡(コースター)を入り口脇の受付に持ってゆくと、女性が枡の上に酒盃を乗せてくれ、そこに冷蔵庫から出してきた酒をついでくれるのだ。因みに枡といっても実際は枡状のコースターなので、そこにお酒をこぼしてくれることは無い。

写真は意図的に酒盃を枡状のコースターからはずして撮影している。本来は乗せた状態で飲むのだ。

テーブルには、「お酒の選び方、楽しみ方」という文章が置いてあった。
1.棚から日本酒を選びマス。
2.酒蔵の情報をQRコードで見れマス。
3.枡をとりマス。
4.カウンターでお酒をもらいマス。
枡の脇の市松模様の色で値段が四段階に分かれている。赤色は二九〇円、黄色は三九〇円、紫色は四九〇円、青色は五九〇円である。QRコードで調べなくても、ハマのハマちゃんがその酒の酒蔵のことをいろいろと教えてくれた。すごい。

私が最初に選んだのは群馬県の永井酒造の『水芭蕉』(三九〇円)。

ハマのハマちゃんの選んだのは栃木県の株式会社せんきんの『モダン仙禽 無垢』(三九〇円)。

つまみは、まずは、純米粕漬けクリームチーズ(三九〇円)。発酵食品であるチーズを使ったつまみは、醸造酒である日本酒によく合う。

店内は、土曜日の為か思いのほか若い人が多かった。若い女性も多い。平日はもっとスーツを着た中年サラリーマンが多いに違いない。流れる音楽はイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」の曲であったりする。日本酒を飲みながら懐メロのロックを聴くことに違和感は無い。日本酒に演歌というのは古いイメージだ。
二杯目に私が選んだのは、愛媛県の成龍酒造の『伊予賀儀屋 無濾過 味口本醸造 青ラベル』。

ハマのハマちゃんの二杯目は、長野県の橘倉酒造の『無尽蔵 純米吟醸』(三九〇円)である。

ハマのハマちゃんの以前の取材によれば、隣の「酒とったり」に山形の山法師があったとのこと。
その後、酒の棚を見に行くと脇の柱に、ベスト3が掲げられていて、山法師爆雷辛口が第一位だった。

二つ目のつまみを頼んだ。鰯の梅生姜煮(三九〇円)
カウンターへ行って頼むと持ってきてくれる。
鰯の梅生姜煮が美味しかった。酒のつまみでは、鮭の中骨缶詰が良いという意見で一致。
漫画家東海林さだおさんの漫画「まるかじりシリーズ」がハマのハマちゃんはお気に入りとのこと。漫画からテレビ番組となった『孤独のグルメ』や『ワカコ酒』、さらに、吉田類さんの番組をはじめ、『二軒目どうする~つまみの話』など、酒やつまみに関するテレビ番組の話などをするのは、酒好き同士の定番かもしれない。

酒場では政治や宗教の話はしないほうがよい。仕事の愚痴も早々に切り上げて、何より酒の話をする。
酒の話は楽しい。日本酒だけではなく山梨県のワインの話もする。お互い白ワインが好み。ハマのハマちゃんの好きな蒼龍葡萄酒株式会社さん、私が昔、蔵での音楽ライブをお手伝いした時にお世話になった、ルバイヤートの丸藤葡萄酒工業株式会社さんの話題。
さて、時間も十一時近くなってきた。
それぞれ、三杯目を探しに行く。
ハマのハマちゃんは栃木県の惣誉酒造の『惣誉(そうほまれ) 生酛(きもと)仕込み 特別純米』(四九〇円)だ。ハマのハマちゃんの今日の選択は栃木県、長野県、栃木県のお酒であった。

私の三杯目は、以前から好きだった福岡県の合名会社山口酒造場の『庭のうぐいす おうから+15』(二九〇円)を選ぶ。私は群馬県、愛媛県、福岡県と日本の広い範囲を選んでいることになる。
県単位で酒を選ぶのも日本酒の楽しみの一つである。

さて、午後十一時半となったので帰ることにしよう。ここは横浜駅の駅前なので帰りやすい。
カウンター脇のレジへ行き、お勘定をする。写真のレシートの通り、上記に示した金額に消費税が追加された。
二人で酒六杯とつまみ二品で三三六八円。

ここは、「ファストフードのような気軽さで銘酒が吞める椅子有り立ち飲み店」であった。
午後一〇時から十一時三〇分まで一時間半の滞在。
ハマのハマちゃんと二人、酒の話、酒場の話をじっくりしながら飲むことができた。
横浜 日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA 」
住所 神奈川県横浜市西区 南幸1丁目10−16 2F
電話 045-624-9913
定休日 年中無休
[月~金] 15:00~24:00(L.O.23:00) [土・日・祝] 12:00~24:00(L.O.23:00)
営業時間 月曜日~金曜日 15時00分~24時00分/土曜日・日曜日・祝日 12時00分~24時00分
交通 JR横浜駅下車相鉄口より徒歩1分/相鉄線横浜駅下車徒歩30秒
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活 第652回 2018年1月27日(土)
【横浜市】 【池上線】 【その他】 【時間順】 【がっかり】
横浜 日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA」
~ ファストフードのような気軽さの銘酒椅子有り立ち飲み店 ~

横浜駅西口の相鉄線の地上改札から左へ、目の前の道を渡り少し歩くと、高島屋デパートのビルの西側に横浜駅西口郵便局がある。
この郵便局入ったビルは相鉄グループの建物。立ち呑みスタイルの日本酒専門店「AKATSUKI NO KURA(あかつきのくら)」と、座席に座って和の料理を食べながら日本酒を吞むタイプの店「酒とったり」が二〇一七年十一月二十二日に開店した。トイレに行った時に確認したのだが二軒のお店の調理場は同じだった。当然、母体は株式会社暁の蔵という同じ会社である。
前回のお店を出たハマのハマちゃんと私は岡野町の交差点からまっすぐ斜めに横浜駅へ向かう道を歩き、そのお店の前に立った。
入口はあまり目立たない感じで、上側の看板が「AKATSUKI no KURA 」、下側の看板が「酒とったり」。今日の目的のお店は上側の看板の店である。

入口は酒蔵の雰囲気に作られており、右手の入口を入って階段を上がると左の入口が「酒とったり」、右の方へ行き左へ曲がると廊下がある。廊下の左側にはラベルの貼られていない酒瓶がライトアップされ、その酒瓶の青が目に優しい。廊下の右側には古民家風の民具が置かれている。廊下を抜けると奥が日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA 」の入口。入れば、大空間にたくさんの立ちのみテーブルが置かれ、スタンドバーといっても椅子がところどころに置いてあり、完全な立ちのみではない。中央付近に居場所を見つけ立つ。当然、我々は立ちのみで座るようなことはしない。

右手には四段の棚があり、一番上の棚に一升瓶、上から二番目の棚に一番上の棚のそれぞれのお酒を示した酒器を乗せる為の背の低い枡(コースター)が積み上げてあり、上から四番目、一番下の棚にも一升瓶が並び、上から三番目の棚には、一番下の段の一升瓶用を示す枡が積み上げてある。
枡が棚に無いということは、そのお酒が在庫が無いということを示すようだ。この棚から自分の好きな酒の枡を手に取る。

枡(コースター)を入り口脇の受付に持ってゆくと、女性が枡の上に酒盃を乗せてくれ、そこに冷蔵庫から出してきた酒をついでくれるのだ。因みに枡といっても実際は枡状のコースターなので、そこにお酒をこぼしてくれることは無い。

写真は意図的に酒盃を枡状のコースターからはずして撮影している。本来は乗せた状態で飲むのだ。

テーブルには、「お酒の選び方、楽しみ方」という文章が置いてあった。
1.棚から日本酒を選びマス。
2.酒蔵の情報をQRコードで見れマス。
3.枡をとりマス。
4.カウンターでお酒をもらいマス。
枡の脇の市松模様の色で値段が四段階に分かれている。赤色は二九〇円、黄色は三九〇円、紫色は四九〇円、青色は五九〇円である。QRコードで調べなくても、ハマのハマちゃんがその酒の酒蔵のことをいろいろと教えてくれた。すごい。

私が最初に選んだのは群馬県の永井酒造の『水芭蕉』(三九〇円)。

ハマのハマちゃんの選んだのは栃木県の株式会社せんきんの『モダン仙禽 無垢』(三九〇円)。

つまみは、まずは、純米粕漬けクリームチーズ(三九〇円)。発酵食品であるチーズを使ったつまみは、醸造酒である日本酒によく合う。

店内は、土曜日の為か思いのほか若い人が多かった。若い女性も多い。平日はもっとスーツを着た中年サラリーマンが多いに違いない。流れる音楽はイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」の曲であったりする。日本酒を飲みながら懐メロのロックを聴くことに違和感は無い。日本酒に演歌というのは古いイメージだ。
二杯目に私が選んだのは、愛媛県の成龍酒造の『伊予賀儀屋 無濾過 味口本醸造 青ラベル』。

ハマのハマちゃんの二杯目は、長野県の橘倉酒造の『無尽蔵 純米吟醸』(三九〇円)である。

ハマのハマちゃんの以前の取材によれば、隣の「酒とったり」に山形の山法師があったとのこと。
その後、酒の棚を見に行くと脇の柱に、ベスト3が掲げられていて、山法師爆雷辛口が第一位だった。

二つ目のつまみを頼んだ。鰯の梅生姜煮(三九〇円)
カウンターへ行って頼むと持ってきてくれる。
鰯の梅生姜煮が美味しかった。酒のつまみでは、鮭の中骨缶詰が良いという意見で一致。
漫画家東海林さだおさんの漫画「まるかじりシリーズ」がハマのハマちゃんはお気に入りとのこと。漫画からテレビ番組となった『孤独のグルメ』や『ワカコ酒』、さらに、吉田類さんの番組をはじめ、『二軒目どうする~つまみの話』など、酒やつまみに関するテレビ番組の話などをするのは、酒好き同士の定番かもしれない。

酒場では政治や宗教の話はしないほうがよい。仕事の愚痴も早々に切り上げて、何より酒の話をする。
酒の話は楽しい。日本酒だけではなく山梨県のワインの話もする。お互い白ワインが好み。ハマのハマちゃんの好きな蒼龍葡萄酒株式会社さん、私が昔、蔵での音楽ライブをお手伝いした時にお世話になった、ルバイヤートの丸藤葡萄酒工業株式会社さんの話題。
さて、時間も十一時近くなってきた。
それぞれ、三杯目を探しに行く。
ハマのハマちゃんは栃木県の惣誉酒造の『惣誉(そうほまれ) 生酛(きもと)仕込み 特別純米』(四九〇円)だ。ハマのハマちゃんの今日の選択は栃木県、長野県、栃木県のお酒であった。

私の三杯目は、以前から好きだった福岡県の合名会社山口酒造場の『庭のうぐいす おうから+15』(二九〇円)を選ぶ。私は群馬県、愛媛県、福岡県と日本の広い範囲を選んでいることになる。
県単位で酒を選ぶのも日本酒の楽しみの一つである。

さて、午後十一時半となったので帰ることにしよう。ここは横浜駅の駅前なので帰りやすい。
カウンター脇のレジへ行き、お勘定をする。写真のレシートの通り、上記に示した金額に消費税が追加された。
二人で酒六杯とつまみ二品で三三六八円。

ここは、「ファストフードのような気軽さで銘酒が吞める椅子有り立ち飲み店」であった。
午後一〇時から十一時三〇分まで一時間半の滞在。
ハマのハマちゃんと二人、酒の話、酒場の話をじっくりしながら飲むことができた。
横浜 日本酒スタンドバー「AKATSUKI no KURA 」
住所 神奈川県横浜市西区 南幸1丁目10−16 2F
電話 045-624-9913
定休日 年中無休
[月~金] 15:00~24:00(L.O.23:00) [土・日・祝] 12:00~24:00(L.O.23:00)
営業時間 月曜日~金曜日 15時00分~24時00分/土曜日・日曜日・祝日 12時00分~24時00分
交通 JR横浜駅下車相鉄口より徒歩1分/相鉄線横浜駅下車徒歩30秒
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街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。