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中目黒集合 「源」~「楽屋」~「ごっつぁん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第11回  2007年3月2日(金)   【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


中目黒集合 「源」~「楽屋」~「ごっつぁん」


中目黒・もつ焼き「源」にて昔話

 本日は中目黒に集合となった。参加者はOZAKI先生ともう一名、OZAKI先生と共に所属していたアマチュアバンドのリーダーだったZIN隊長が初登場。前回、ASIMO君と共に歩いた「VOL.006祐天寺ばん、中目黒七舟、そしてMASSIMO氏 」の回で「七舟」の後半から登場したMASSIMO氏がオーナーをしているライブハウス、中目黒「楽屋」に行く為である。これで、本日は、DAITEN、OZAKI先生、MASSIMO(マッシーモ)氏、ZIN隊長が集合ということになった。

 「楽屋」は7時と9時の2ステージなので、まずはどこかに軽く呑んでから、2ステージ目の少し前に「楽屋」に入ることに決定。しかし、なにしろZIN隊長は遠くまで歩くのが大嫌い。早く呑ませろと怒られそうなので、「楽屋」の近くの店にしなければならない。「ごっつあん」「七舟」とあるが、今日はOZAKI先生もZIN隊長も知らない店、前回、「VOL.004 中目黒 源~都立大学 最上 そして役者の街」の回でASIMO君と共に行った「源」に行くことにする。
 「源」には念のため予約を入れておいた。中目黒駅に到着したのは待ち合わせの6時30分の5分前、改札で待っているとZIN隊長が時間ぴったりに登場。時間感覚がちょっと独特なOZAKI先生であるので、彼には後から来てもらうことにして、先に行くことにする。
 しかし、「源」に到着して扉を開けようとしたその時、OZAKI先生から携帯電話が入る。もう中目黒駅にいるという。すごい。そこで、携帯で話しながら誘導。「源」は駒沢通りからは解りやすいが、中目黒駅側から来ると見つけにくい。マンションの裏階段を上がったところにあるからである。

 やっとOZAKI先生を店まで誘導。中に入ると、OZAKI先生が実はもう一人来ると言い出した。JIN隊長、OZAKI先生が二人で演奏活動をしていた時期があって、その時のヴォーカリストだった「うえっち」が来るという。「うえっち」が新しい楽屋に来てみたいというので「源」に呼んだらしい。彼女はバイクでこちらに向かっているという。

 とりあえず、3人で飲み始める。最初はサワーである。焼酎入りのジョッキ、レモン絞り器に2つ割のレモン、ソーダ1瓶がワンセットで出てくるいつものスタイルである。
 最初に「お新香」が出てくる。
 それから、「レバカツ」を頼む。さらに、「煮込み」をお願いすると、「豆腐入れますか?」と聞かれる。もちろん豆腐入りである。モツ焼きは「タン」「ハツ」「カシラ」は塩、「レバ」はタレを頼む。

 まず、「レバカツ」がやってきた、つまみにうるさいJIN隊長が「これはうまい」と珍しくほめてくれた。喜んでもらうと、とてもうれしい。
 やがて、ぽん酢だれの入った皿の縁にカラシをちょこんとつけた皿が人数分やってくる。「これは何?」という顔のJIN隊長に、このカラシとポン酢を少しつけてモツ焼きを食べるんだと説明する。

 2杯目はホッピーを頼んだ。JIN隊長は昔から酒飲みである。濃い酒をぐいぐいやる。今回もJIN隊長はホッピー外1で中3という配分で呑む。外1で中を2回追加していた。私はホッピー中1で外3という薄さで呑むことが多い。二人ともホッピーセット3つづつを頼んで、私が自分のセットについてきた中2をJIN隊長にあげて、JIN隊長が余った外2を私にくれれば、それで済むことになる。「ちょうどいいですね」とOZAKI先生が笑っていた。

 近くまで来ているはずの「うぇっち」がなかなか来ないので心配になってきた。そこへ、「うえっち」からOZAKI先生に携帯電話が入り、彼は店の外に出て行った。
 しばらくして、OZAKI先生は1人で戻ってきた。いつもの困ったような笑い顔である。「どうしたの?」と聞くと、「源」の店の外には駒沢通りが通っているのだが、間違えて、数キロ離れた「目黒通り」を教えてしまったという。さすがOZAKI先生である。今日も「おいしい話題」を提供してくれる。

 やがて、長身の美女が姿を見せた。現在の楽屋に移動する前の旧楽屋で行われた、彼女の結婚披露パーティ以来であるから6年ぶりになるだろうか。相変わらず若々しくお美しい。それに引き替え、我々3人の「オヤジ化」の速さにはきっと驚いたに違いない。

 6年前の暮れの忙しい時期、「忘年会に来ませんか」とOZAKI先生から電話が入った。私は少し遅れると伝えて、当時の「旧楽屋」に向かった。
 店に行くと、どうも様子がおかしい。まず人数が多い。座る席がないので、カウンター席の端にもぐりこんだ。OZAKI先生とJIN隊長もいた。MASSIMO氏は自分の店なので当然いる。やがて、2階から美しく着飾った男女が降りてきた。一人はイケメンの男性である。女性は「うえっち」であった。「うぇっち」はドレスを着ている。
 「もしかして披露宴?」
 OZAKI先生の説明不足にはいつも驚かされる。それからが大変であった。MASSIMO氏の奥様の実家であり、現在の「新楽屋」の場所にかつてあったケーキ店で「ウエディングケーキ」が出来ているという。取りに行く手が無いので、私が「ウェディングケーキ」を受け取りに行くことになった。ケーキを持って店に戻ると宴会も真っ最中となり、手が無いのでビールやワインを店の人間の代わりに運んだりした。すると、面識のないお客様たちが私に追加注文をする。それに答えて注文をMASSIMO氏に通して、出来上がったものを運ぶことになる。空いた皿を集める。完全にウェイター状態であった。なぜか最後までずっと働いていた。たしか忘年会のはずだったのでは・・・。
 やがて、OZAKI先生とJIN隊長が演奏をはじめ、私も少しバックで歌った。
 それ以来しばらく、「楽屋へ行きませんか?」とOZAKI先生に言われるたびに「またうぇっちの結婚式だったりして・・・」という失礼なギャグを言い続けてきた。

 バイクなので当然とも言えるが、「うぇっち」は酒が呑めない人なのでコーラである。私はさらにホイスを呑んだ。下町っ子であり、赤羽にも長く住んでいたというのに、JIN隊長は「ホイス」を知らなかった。私の頼んだホイスを少し呑んでみると、首をかしげていた。どうも心の琴線には触れなかったらしい。
 ひとしきり、昔話に花が咲き、午後8時30分を過ぎていた。そこで楽屋に移動。

中目黒・楽屋にてフィンランド音楽を聞く

 「楽屋」では、ちょうど2回目のライブの始まる前であった。店はすでに満席に近い状態であった。東京で「楽屋」のように、60名程度入ることが出来て、ちゃんと食事が出来て酒の呑めるライブハウスは少ないように思う。裏が公園で、ライトアップされた緑が窓越しによく見え、全体の雰囲気も良い。
 しかし、居酒屋探偵DAITENとしては、今回は例外である。まず、「楽屋」はいわゆる「居酒屋」ではない、店がとても綺麗なのもちょっと違う、ライブが終わった後のバー・タイムは別として、ライブ・タイムにはチャージが発生するので、当然1人割り勘1000円台から2000台円というわけにはゆかない。今回はあくまで番外編である。

 咲良舎はこの「楽屋」で「咲良舎ランチシアター」と銘打って2回の上演を行っている。2005年7月の「愛のモルナールあえ」と2006年1月の「愛のモルナールあえ2」の2回である。併せてシアターΧで行った21世紀のマリヴォーシリーズで第1弾、第2弾の3作品にすべて出演してくださった俳優五森大輔氏のプロデュース公演「楽屋ランチシアター~虹」も2006年5月~6月に楽屋で上演された。さらに、この5月にも第2弾を予定している。前述した通り、オーナーのMASSIMO氏は私の友人であるし、OZAKI先生、JIN隊長をはじめ、出入りしている友人、知人もたくさんいる。咲良舎の音響である寿島宅弥君の夫人も実は「楽屋」のスタッフであった。いわば、「楽屋」は「咲良舎」とその周囲にいる仲間たちにとってホームグラウンドのようなものである。

 本日のライブの出演アーティストパウリーナ・レルヒェはフィンランド・カレリア地方出身のヴォーカリスト。アコーディオン・カンテレも演奏する。日本盤発売記念ライブ!!ということで、3月1日と2日の2日間のライブであった。
Pauliina Lerche (パウリーナ・レルヒェ) (WORLD MUSIC)
Pauliina Lerche(Vo,Acc,Kantele) / Hannamari Luukkanen(Violin,Vo)
Tuomas Logren(G,Dobro) / Jukka Kyllonen(G,Perc) / Timo Pekonen(B)
7:30~/9:00~ スタート CHARGE : 前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000

 MASSIMO氏の友人で、私も昔から知っているWATANABE氏もいた。他にも色々な人がいて、いつもの常連通しの挨拶が交わされる。やがて演奏が始まった。素晴らしい演奏であった。ケルト文化の臭いである。「エンヤ」の歌にも似ている。バイオリンが印象的で、アメリカのカントリー&ウエスタンのルーツのように思えた。

 ハイペースで呑んでいたJIN隊長は、演奏途中で熟睡モードに入っていた。「I want to sleep」等と寝言を言っていた。OZAKI先生と私は手拍子、足拍子で2回のアンコールを行った。JIN隊長が帰ろうとして、彼のカバンが無いという、まさか「源」では? OZAKI先生と3人でカバンを探した。一通り探した後で、私が尾崎先生の背後を指さした。先生の椅子の背中にカバンはあった。ガブリとワインを飲んでからJIN隊長が帰っていった。パウリーナ・レルヒェさんのサイン入りのCDの購入をOZAKI先生に託して、楽屋を私が出たのは11時過ぎであった。

中目黒 炉端焼き「ごっつぁん」に少しだけ

 本日は3月26日に予定されている「咲良舎・アクティング・プレイス=S・A・P」の「試演会」に向けて、稽古が中目黒であり、その後、SAKURAは一人、中目黒駅近くの炉端焼き「ごっつぁん」に寄っているという。
 そこで、楽屋を出て、歩いて5分の炉端焼き「ごっつぁん」に向かう。今日もまた井上ひさし氏の実弟である「ごっつぁん」のマスターの独特のトークが笑えた。ママが我々にラストオーダーを告げると、脇から「無理して頼まなくてもいいですよ~、SAVE THE MONEYだから・・・」とポツリという。喜劇のDNAがやはりそうさせるのか。面白い。
 レモンサワー、ウコンハイなどを呑んで店を出たのは12時少し前であった。
 中目黒は行きつけの店が多いだけではなく、色々な意味で縁の深い場所であることに改めて気づかされた夜であった。


中目黒「源」
東京都目黒区上目黒2-10-7 アサミビル2階

中目黒「楽屋」
目黒区上目黒2-5-16 電話03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME  6:00~10:30 pm
BAR TIME  10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
基本的に年中無休 http://www.rakuya.net/

中目黒 炉ぱた焼「ごっつぁん」
東京都目黒区上目黒3-7-5
電話03-3710-7805
東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒」徒歩1分
定休日 日曜祝日 営業時間 17:00~24:00

実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」

中目黒

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