番外編 居酒屋探偵旅第2回 横浜・黄金町~阪東橋角打旅
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵旅 第2回 2019年3月30日(土) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
番外編 居酒屋探偵旅第2回 横浜・黄金町~阪東橋角打旅
~ 花より酒の角打ち梯子旅 ~
前回の「居酒屋探偵旅 横浜藤棚~黄金町角打旅」の後、再び角打巡りをしてみようということになった。
集合は京浜急行横浜駅構内に、居酒屋取材に何度かつきあってもらったハマのハマちゃん、そして、サイダー将軍、酒々先生と私の四人で集合。前回同行していただいたKK氏は今回は不参加である。(登場人物は私が勝手に銘々したニックネームで表記)
ますば、京浜急行の日ノ出町駅に電車で移動。
日ノ出町駅前の交差点を渡って、すぐそばのコンビニエンスストアにて、それぞれが好きな飲み物を購入。それを持って大岡川西岸から長者橋を渡って東岸へ。川沿いを散策することにした。
今日は毎年この時期に行われる「大岡川桜まつり」の日なのである。両岸共に、たくさんの人たちが桜を見ながら歩き、川を眺め、立ち並ぶ露天の食べ物や酒類を楽しんでいた。

地面にシートを敷いて車座になったりして、いわゆる「花見の宴」をしている人は居ない。人はたくさん出ているのに、全体に静かな印象だった。

花より酒の我々は、桜まつり会場を離れて、本日の目的の店へ移動することにした。
大岡川の東岸から旭橋を渡って、再び西岸側を歩く、川の上の台船の上にライブステージが作られていたが演奏は始まっていなかった。西岸を歩き、前回のように京浜急行黄金町駅前に出ると、大岡川にかかる太田橋を渡った。
少し歩くと伊勢佐木モールと交差する交差点に出る。交差点を右に渡って、そのまま伊勢佐木モールの西の終端部に入って行く。
向かったのは、前回の「番外編 居酒屋探偵旅第1回 横浜藤棚~黄金町角打旅」の時と同じお店だった。店の前に子育安産地蔵尊菩薩の特徴的な外観がある。

甘粕酒店さんである。今日も店内には数名の先客の方々。
お店は中央の商品棚をはさんで、右手の普通の酒店と左手の立ち飲み角打スペースに別れている。
迷わず、左手の角打スペースへ入って行った。
私以外の三人、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒々先生の三名の皆さんは初めてのご来店。皆さん、面白そうに店内を見回している。興味を示してくださったようだ。

左側の角打スペースには左手に壁際カウンターがあり、右手に四人ほどが立てるテーブルが二つある。
壁際カウンターの壁に日本酒のカラフルな短冊メニューが貼られている。
それぞれに書かれたキャッチフレーズの言葉が楽しい。

カウンター上の高い位置の棚に酒作りの工程を示すめずらしい置物が並んでいる。

今日も飲み比べセットが気になった。60ミリずつ3種類を呑めるお得な飲み比べセット(五〇〇円)。今日は広島の純米酒「酔心・ぶなのしずく」、岩手の大辛口純米「あさ開・水神」、群馬の純米吟醸「谷川岳・一意専心」の三種である。まずは、全員でこれを頼んだ。

冷奴(二〇〇円)、酢の物(一六〇円)、小肌(一六〇円)といった、安くて日本酒に合いそうなツマミが十六種類もあるのがうれしいのである。

私は好物の小肌(一六〇円)をいただいた。

さて、二杯目は宮城県大崎市の株式会社一ノ蔵さんの寄付金付のお酒、一ノ蔵特別純米生原酒 3.11未来へつなぐバトン(五〇〇円)を全員でいただく。この詳細についてはこちらへ。

一ノ蔵特別純米生原酒 3.11未来へつなぐバトン(五〇〇円)。

さらに、次にいただいたのは、神奈川県愛甲郡愛川町の酒蔵、大矢孝酒造(株)さんの酒、純米酒・残草蓬莱(ざるそうほうらい)(四八〇円)である。酒々先生、サイダー将軍、そして、私の三人はこれを選んだ。
※なお、KK氏の指摘によれば、お店のポップには「ざんそうほうらい」とあるけれど、本来は「ざるそうほうらい」と読むそうである。私も確認したが大矢孝酒造(株)さんのサイトにもちゃんとそう書かれている。

流行の美しいグリーンの純米酒・残草蓬莱(ざるそうほうらい)さんのボトルとラベル。

ハマのハマちゃんは、新潟県新潟市の朝妻酒造株式会社さんの純米酒・雪の幻(四五〇円)を選ぶ。

さて、甘粕酒店さんを出た我々は、伊勢佐木町通りを交差点まで戻る。まっすぐ行けば関内駅です。
伊勢佐木モールの西側の巨大なモニュメントを見上げながら交差点を右へ。

関内大通りに出て、それを渡ってしばらくゆけば大通り公園があり、地下鉄坂東橋駅がその地下にある。この駅の近くで、ハマのハマちゃんが日本酒の美味しそうなお店の看板を発見、サイダー将軍と酒々先生も楽しそうに呼応されていた。
大通り公園に入って行く。少し先に桜が見えた。有名な桜である。

有名な桜には名がついている。「歌丸桜」である。

歌丸桜を見上げ、写真を撮影、目を少し移せば、そこに見えるのは「横浜橋商店街」の北側の入口であった。歌丸桜とは、亡くなった落語家の桂歌丸師匠が横浜橋商店街のある横浜市中区真金町にあった遊郭の御長男として生まれ、やがて、有名な落語家さんになってからも地元を離れず暮らし、さらに、横浜橋商店街の名誉顧問にまでなったことが命名の理由とのこと。

「横浜橋商店街」を散策する。活気のある商店街だ。

そして、横浜橋商店街を抜けたところを左へ、少し歩くと今日の二軒目の銘角打酒店さんに到着。
阪東橋 角打「浅見本店」さんである。

隷書体の看板文字が渋いのである。

店内に入っても昭和な雰囲気が実に渋いのである。

【ベルギービールいろいろあります。ご賞味ください。】の文字を見て、サイダー将軍、戦闘開始である。

隣の一角に行くとベルギービールが並んでいた。サイダー(シードル)だけでなく、世界のビールにも詳しいサイダー将軍が、「おお、ここは凄い、ベルギービールが吞める」と、よろこんでおられた。

日本のビールも豊富に置いてある。瓶ビール大瓶(四〇〇円)、瓶ビール中瓶(三四〇円)、瓶ビール小瓶(二五〇円)、黒ビールもサッポロ恵比寿ビール黒小瓶(二六〇円)とキリン一番搾り黒小瓶(二五〇円)と豊富。
お酒は、上撰一杯(二四〇円)、佳撰一杯(二三〇円)があり、それぞれ上撰半分(一三〇円)と佳撰半分(一二〇円)があるのがうれしい。
焼酎一杯(二一〇円)と半分(一二〇円)がある。
酎ハイ類は青リンゴ、レモン、トマト、梅、ウーロン茶、お茶、シソバイスが各一杯三三〇円。酎ハイ半分が二四〇円。氷は一袋五〇円。袋でもらって、好きな量を自分で入れるのだ。

サワーの中でもシークワァーサー割りだけが特別な売り方になっている。
その1は焼酎1杯とシークワァーサー1杯で三一〇円、その2は焼酎1杯とシークワァーサー半杯で二六〇円、その3は焼酎半分とシークワァーサー1杯で二二〇円、その4は焼酎半分とシークワァーサー半分で一七〇円である。さらのその5は氷一袋(7~8個)で五〇円。
すっぱいものが好きな私は、焼酎半分とシークワァーサー1杯の3番(二二〇円)を頼んだ。

さて、この後、四人で横浜橋商店街へ戻ると、路地裏の小さなお店に入ったのであるが私の記憶はここで途絶えている。
お金を託して、一人、酔い覚ましの散歩をしながら帰ったのである。
ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒々先生は、前述の坂東橋駅近くの日本酒の美味しそうなお店に行ったそうである。そして、そのお店はとても良いお店であり、かなり吞んでしまい、お店を出た後、全員が記憶がとだえていたとのこと。
ハマのハマちゃんからのその後の情報によれば、このお酒の美味しいお店は「一扇」さんという店名とのこと。次回は私も行ってみたい。
黄金町 角打「甘粕屋酒店」と阪東橋 角打「浅見本店」という横浜の銘角打酒店さんを巡る楽しい旅であった。
黄金町 角打「甘粕屋酒店」
住所 横浜市中区伊勢佐木町7丁目152 サンヴェール伊勢佐木町 1F
電話 045-251-3509
定休日 日曜
営業時間 10:00~21:00
交通 京浜急行黄金町駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄阪東橋駅下車徒歩3分
阪東橋 角打「浅見本店」
住所 神奈川県横浜市南区万世町2丁目27
電話 045-231-2317
定休日 水曜
営業時間 10:00~20:00
交通 横浜市営地下鉄阪東橋駅下車徒歩7分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵旅 第2回 2019年3月30日(土) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
番外編 居酒屋探偵旅第2回 横浜・黄金町~阪東橋角打旅
~ 花より酒の角打ち梯子旅 ~
前回の「居酒屋探偵旅 横浜藤棚~黄金町角打旅」の後、再び角打巡りをしてみようということになった。
集合は京浜急行横浜駅構内に、居酒屋取材に何度かつきあってもらったハマのハマちゃん、そして、サイダー将軍、酒々先生と私の四人で集合。前回同行していただいたKK氏は今回は不参加である。(登場人物は私が勝手に銘々したニックネームで表記)
ますば、京浜急行の日ノ出町駅に電車で移動。
日ノ出町駅前の交差点を渡って、すぐそばのコンビニエンスストアにて、それぞれが好きな飲み物を購入。それを持って大岡川西岸から長者橋を渡って東岸へ。川沿いを散策することにした。
今日は毎年この時期に行われる「大岡川桜まつり」の日なのである。両岸共に、たくさんの人たちが桜を見ながら歩き、川を眺め、立ち並ぶ露天の食べ物や酒類を楽しんでいた。

地面にシートを敷いて車座になったりして、いわゆる「花見の宴」をしている人は居ない。人はたくさん出ているのに、全体に静かな印象だった。

花より酒の我々は、桜まつり会場を離れて、本日の目的の店へ移動することにした。
大岡川の東岸から旭橋を渡って、再び西岸側を歩く、川の上の台船の上にライブステージが作られていたが演奏は始まっていなかった。西岸を歩き、前回のように京浜急行黄金町駅前に出ると、大岡川にかかる太田橋を渡った。
少し歩くと伊勢佐木モールと交差する交差点に出る。交差点を右に渡って、そのまま伊勢佐木モールの西の終端部に入って行く。
向かったのは、前回の「番外編 居酒屋探偵旅第1回 横浜藤棚~黄金町角打旅」の時と同じお店だった。店の前に子育安産地蔵尊菩薩の特徴的な外観がある。

甘粕酒店さんである。今日も店内には数名の先客の方々。
お店は中央の商品棚をはさんで、右手の普通の酒店と左手の立ち飲み角打スペースに別れている。
迷わず、左手の角打スペースへ入って行った。
私以外の三人、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒々先生の三名の皆さんは初めてのご来店。皆さん、面白そうに店内を見回している。興味を示してくださったようだ。

左側の角打スペースには左手に壁際カウンターがあり、右手に四人ほどが立てるテーブルが二つある。
壁際カウンターの壁に日本酒のカラフルな短冊メニューが貼られている。
それぞれに書かれたキャッチフレーズの言葉が楽しい。

カウンター上の高い位置の棚に酒作りの工程を示すめずらしい置物が並んでいる。

今日も飲み比べセットが気になった。60ミリずつ3種類を呑めるお得な飲み比べセット(五〇〇円)。今日は広島の純米酒「酔心・ぶなのしずく」、岩手の大辛口純米「あさ開・水神」、群馬の純米吟醸「谷川岳・一意専心」の三種である。まずは、全員でこれを頼んだ。

冷奴(二〇〇円)、酢の物(一六〇円)、小肌(一六〇円)といった、安くて日本酒に合いそうなツマミが十六種類もあるのがうれしいのである。

私は好物の小肌(一六〇円)をいただいた。

さて、二杯目は宮城県大崎市の株式会社一ノ蔵さんの寄付金付のお酒、一ノ蔵特別純米生原酒 3.11未来へつなぐバトン(五〇〇円)を全員でいただく。この詳細についてはこちらへ。

一ノ蔵特別純米生原酒 3.11未来へつなぐバトン(五〇〇円)。

さらに、次にいただいたのは、神奈川県愛甲郡愛川町の酒蔵、大矢孝酒造(株)さんの酒、純米酒・残草蓬莱(ざるそうほうらい)(四八〇円)である。酒々先生、サイダー将軍、そして、私の三人はこれを選んだ。
※なお、KK氏の指摘によれば、お店のポップには「ざんそうほうらい」とあるけれど、本来は「ざるそうほうらい」と読むそうである。私も確認したが大矢孝酒造(株)さんのサイトにもちゃんとそう書かれている。

流行の美しいグリーンの純米酒・残草蓬莱(ざるそうほうらい)さんのボトルとラベル。

ハマのハマちゃんは、新潟県新潟市の朝妻酒造株式会社さんの純米酒・雪の幻(四五〇円)を選ぶ。

さて、甘粕酒店さんを出た我々は、伊勢佐木町通りを交差点まで戻る。まっすぐ行けば関内駅です。
伊勢佐木モールの西側の巨大なモニュメントを見上げながら交差点を右へ。

関内大通りに出て、それを渡ってしばらくゆけば大通り公園があり、地下鉄坂東橋駅がその地下にある。この駅の近くで、ハマのハマちゃんが日本酒の美味しそうなお店の看板を発見、サイダー将軍と酒々先生も楽しそうに呼応されていた。
大通り公園に入って行く。少し先に桜が見えた。有名な桜である。

有名な桜には名がついている。「歌丸桜」である。

歌丸桜を見上げ、写真を撮影、目を少し移せば、そこに見えるのは「横浜橋商店街」の北側の入口であった。歌丸桜とは、亡くなった落語家の桂歌丸師匠が横浜橋商店街のある横浜市中区真金町にあった遊郭の御長男として生まれ、やがて、有名な落語家さんになってからも地元を離れず暮らし、さらに、横浜橋商店街の名誉顧問にまでなったことが命名の理由とのこと。

「横浜橋商店街」を散策する。活気のある商店街だ。

そして、横浜橋商店街を抜けたところを左へ、少し歩くと今日の二軒目の銘角打酒店さんに到着。
阪東橋 角打「浅見本店」さんである。

隷書体の看板文字が渋いのである。

店内に入っても昭和な雰囲気が実に渋いのである。

【ベルギービールいろいろあります。ご賞味ください。】の文字を見て、サイダー将軍、戦闘開始である。

隣の一角に行くとベルギービールが並んでいた。サイダー(シードル)だけでなく、世界のビールにも詳しいサイダー将軍が、「おお、ここは凄い、ベルギービールが吞める」と、よろこんでおられた。

日本のビールも豊富に置いてある。瓶ビール大瓶(四〇〇円)、瓶ビール中瓶(三四〇円)、瓶ビール小瓶(二五〇円)、黒ビールもサッポロ恵比寿ビール黒小瓶(二六〇円)とキリン一番搾り黒小瓶(二五〇円)と豊富。
お酒は、上撰一杯(二四〇円)、佳撰一杯(二三〇円)があり、それぞれ上撰半分(一三〇円)と佳撰半分(一二〇円)があるのがうれしい。
焼酎一杯(二一〇円)と半分(一二〇円)がある。
酎ハイ類は青リンゴ、レモン、トマト、梅、ウーロン茶、お茶、シソバイスが各一杯三三〇円。酎ハイ半分が二四〇円。氷は一袋五〇円。袋でもらって、好きな量を自分で入れるのだ。

サワーの中でもシークワァーサー割りだけが特別な売り方になっている。
その1は焼酎1杯とシークワァーサー1杯で三一〇円、その2は焼酎1杯とシークワァーサー半杯で二六〇円、その3は焼酎半分とシークワァーサー1杯で二二〇円、その4は焼酎半分とシークワァーサー半分で一七〇円である。さらのその5は氷一袋(7~8個)で五〇円。
すっぱいものが好きな私は、焼酎半分とシークワァーサー1杯の3番(二二〇円)を頼んだ。

さて、この後、四人で横浜橋商店街へ戻ると、路地裏の小さなお店に入ったのであるが私の記憶はここで途絶えている。
お金を託して、一人、酔い覚ましの散歩をしながら帰ったのである。
ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒々先生は、前述の坂東橋駅近くの日本酒の美味しそうなお店に行ったそうである。そして、そのお店はとても良いお店であり、かなり吞んでしまい、お店を出た後、全員が記憶がとだえていたとのこと。
ハマのハマちゃんからのその後の情報によれば、このお酒の美味しいお店は「一扇」さんという店名とのこと。次回は私も行ってみたい。
黄金町 角打「甘粕屋酒店」と阪東橋 角打「浅見本店」という横浜の銘角打酒店さんを巡る楽しい旅であった。
黄金町 角打「甘粕屋酒店」
住所 横浜市中区伊勢佐木町7丁目152 サンヴェール伊勢佐木町 1F
電話 045-251-3509
定休日 日曜
営業時間 10:00~21:00
交通 京浜急行黄金町駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄阪東橋駅下車徒歩3分
阪東橋 角打「浅見本店」
住所 神奈川県横浜市南区万世町2丁目27
電話 045-231-2317
定休日 水曜
営業時間 10:00~20:00
交通 横浜市営地下鉄阪東橋駅下車徒歩7分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。