番外編 居酒屋探偵旅第3回 横浜・上大岡昼酒旅
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵旅 第3回 2019年6月29日(土) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
番外編 居酒屋探偵旅第3回 横浜・上大岡昼酒旅
~ 正午から呑める居酒屋タウン ~
正午から呑める居酒屋タウン
前々回の「居酒屋探偵旅 横浜藤棚~黄金町角打旅」の後、再び「居酒屋探偵旅第2回 横浜・黄金町~阪東橋角打旅」を企画実行した我々居酒屋探偵団一行は、さらに、ディープな居酒屋をめざして第3回の結集をした。しかし、実際には大人数でのツアーは第4回目である。その第0回については店舗別に紹介する予定。
今回も京浜急行横浜駅構内に結集したのはハマのハマちゃん、サイダー将軍、前々回御一緒したKK氏、さらに今回ツアーには初めて参加してくださったK助教授、それに私、DAITENの五人であった。前回同行していただいた酒酒先生はのちほど目的地で合流予定。大規模な居酒屋チェーン店などには行かない仲間なので、六人でのツアーはなかなか店舗選択が難しくなるのである。(登場人物は私が勝手に銘々したニックネームで表記)
京浜急行の特急に乗って上大岡に電車移動。前回、黄金町界隈で歩いた時、桜まつりをやっていた大岡川の上流にあるのが上大岡なのである。
上大岡は京浜急行と横浜市営地下鉄が通っているターミナル駅であり、駅ビルの建物も立派だ。

まず、五人で駅脇を通る鎌倉街道の信号を渡り、パッセージ上大岡というアーケード商店街に入ってゆく。

アーケード商店街の途中にも二軒ほど候補のお店があったけれどまだ開店前であった。アーケードの終わった辺り、大岡川の手前の十字路向う右角にあるのが有名な角打酒店「成田屋酒店」さんである。まずは、軽く吞もうと思っていたのであるが、ちょうど我々が到着した午後三時半から四時半までは休憩タイムで、左手の立ち飲みスペース前にビールケースが置かれ中に入れないようになっていた。

後ろ髪を引かれる思いというのはこのことである。(残念ながら私には後ろ髪が無い。いや、後ろも前も何も無い。)
そこで、上大岡で正午からやっている居酒屋さんを目指すことにした。
上大岡 居酒屋「中村屋」
さきほどの成田屋酒店を正面に見て左へ曲り、五分ほど歩くと、今日の最初のお店、居酒屋「中村屋」さんがあった。「成田屋」の次に「中村屋」とは、まるで、歌舞伎の世界。
到着して外観を見ると、写真の通り、本来の屋号が「中村屋」さんであるのに、店の入口の上に掲げられた文字は驚きの横文字、「NAKAMURA」であった。しかも、何故か「YA」が無い。

外のアクリル看板には、写真の通り、オーソドックスに居酒屋「中村屋」と書いてある。

ぞろぞろと男たち五人で店内に入って行く。入口左手のカウンター席。右手の壁際カウンターは入口から奥へと続いている。左手カウンター、奥の方もお客様が座っていらっしゃる。カウンターの中で意外と若いマスターが迎えてくれる。
店内を見回しながら空いている右手の壁カウンターに、DAITEN、K助教授、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、KK氏の我々男五人が横一列にならんだ。

「おっ、赤があるねぇ」とサイダー将軍がおっしゃる。
リターナル瓶ではないホッピー、いわゆる赤ホッピーがあったのである。セットで四〇〇円。思わず、私も頼んでしまった。私は頼まない中焼酎をサイダー将軍はすぐに注文されていた。

K助教授は角ハイボール(三百五円)、KK氏とハマのハマちゃんはキリンラガービール大瓶である。まずは、乾杯の上、今日の一杯目。つまみは、牛筋煮込み(二七〇円)。

これからの予定など話ながら楽しい会話のひと時。DAITENとK助教授の二杯目は上等梅酒(三八〇円)。下記の少し吞んでしまった後なので、もう少し量は多い。

これは、鹿児島で作られた知覧茶をブレンドした梅酒である。甘さと美味さの向うからさわやかなお茶の苦味がやってくる。これは美味い。K助教授も私も「美味い」の言葉を連発してしまう。

ハマのハマちゃんとサイダー将軍は男梅サワー(四〇〇円)、KK氏は角ハイボール(三五〇円)、二杯目、三杯目でそれぞれ調子が出てきて、みんな楽しくなってくる。
中村屋のお勘定は五人で四六一〇円であった。一人九二二円。
さて、中村屋さんに滞在したのは午後三時半から四時十分までの四〇分ほど。楽しく話をしなが移動。さきほどの成田屋酒店の十字路に戻ってみるも、まだ、成田屋酒店さんの再開まで少し時間があった。エンジンのかかってしまった我々は、我慢が出来ず、すぐ手前の角のお店に入ることにした。

上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」
入ったのは、大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」さん。お店の右手が入口、左手の店前にも小さなテーブルと椅子、緑色のドラム缶などがあって飲めるようになっている。店内は立ち飲み。

中に入って、左手に立ち飲みカウンター、その奥に座れる席も見えた。カウンターの中は調理場である。

右手の壁際にも立ち飲みカウンター。大きい仲間が多いので、我々五人で店の右側半分を占拠してしまうようになってしまった。

DAITENとサイダー将軍はプレーンサワー(三九〇円)、KK氏の抹茶サワー(四〇〇円)のお茶の色が美しい。K助教授はキリンラガービール小瓶(四〇〇円)である。ハマのハマちゃんは梅干しサワー(三九〇円)。

こちらは串揚げがメインのお店ながら串揚げ以外の料理がうまい。
今日のおすすめの中から二品を選んだ。

いんげんとササミのごまダレ和え(三〇〇円)。ごまダレが良い。

カジキマグロの唐揚げ(三五〇円)。これも美味かった。

少し経ってから酒酒先生が合流された。まずは、サッポロ麦とホップ中ジョッキ(三八〇円)で参戦。早く追いついてもらわなけばならない。
写真は酒酒先生の二杯目のガリサワー(四〇〇円)。プレーンサワーにガリを入れたものである。炭酸の中のピンクが美しい。
表口からK助教授がさきほどの成田屋酒店を見に行ってくれる。裏口からはサイダー将軍。報告によれば、なんと、すでにカウンターはお客様たちでいっぱいとのこと。すごい。

上大岡は実は焼き鳥店が多いのである。その中でも「鳥佳」さんが有名である。しかし、六名という大所帯の我々が訪問してもお店に入れていただけない可能性が高かった。そこで、今回は「鳥佳」さんと同系列の焼き鳥店に行ってみることにしていた。
立ち吞み「ぶる」さんの裏口はこの千草ビルの建物中央のエレベーターホールに面しているのだ。見れば、炭火焼鳥「一火(いっか)」の暖簾が下がっていた。

四時半を回って、開店時間の少し前に暖簾をくぐってみた。しかし、午後七時半まで予約で埋まっているとのこと。他を探さなければならない。私が困った顔をしているとお店の方がおっしゃる。
「実は、同じ系列の店が上にあるんですけど、どうでしょうか」。
お店の方が指さすエレベーター脇に「鳥火(とりか)」の表示があった。

戻って、仲間に説明をすると、それで良いとのこと。さっそく、エレベーターを上がって、その店、「鳥火(とりか)」さんに入り、さっそく予約を済ませた。
上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」で残りのお酒を飲み終え、御勘定をお願いする。
御勘定は六人で七六八〇円。酒酒先生が遅れてこられたけれど、単純に割れば一人一二八〇円とリーズナブル。午後四時二〇分から五時二〇分までの一時間の滞在。
メンバーのうち三人はエレベーターで、残りの三人は外階段からあがった。前の店で勢いのついた男六人で同じビルの二階の店に一期に突入である。まるで、警察の「ガサ入れ」のように思えた。
上大岡 炭焼「鳥火(とりか)」
二階の「鳥火(とりか)」さんは、少し恥ずかしい表現を使えば、若者向きのおしゃれな作りである。「鳥火」と書いて「とりか」と読む。そこへ男ばかり六人、中央の十人くらいが座れる大テーブルに座った。

そして、一杯目はハーランド・ビールの生ビールである。居酒屋旅のメンバーはハートランド好きが多い。
三軒目ともなると、誰が何を吞んだという記録をとる余裕も気力も無い。

こちらはレバーペースト(六〇〇円)。自家製のフォッカッチャが皿の真ん中にあり、その脇にレバーペーストがついていて、つけて食べるのである。やはり、鳥火さんは焼き鳥バルの印象だ。

牛もつ煮込み(五〇〇円) もジュエリートマト(三八〇円)も美味しかったです。

かしら(ほほ肉)(一五〇円)も美味。

ぼんぽち(二五〇円)が二本。ぼんぽちは、ぼんじりともいって、尾骨の周りの肉で、周囲を脂肪の塊が覆っている部分。

御勘定をお願いする。六人で一二三〇〇円であった。一人二〇五〇円。

二軒目の後半から参加の酒酒先生は当然飲み足りないであろう。次のお店を探して移動開始である。
まだまだあります、居酒屋タウン上大岡
「鳥火(とりか)」さんを出て、立ち飲み「ぶる」の裏口側につながる外階段の途中から建物の外が見える。
そこには大岡川にかかる橋があり、成田屋酒店の裏口が見えた。

成田屋酒店の表口側に廻ってみると、けっこう広い店内はいっぱいであった。
さすが常連さんは慣れたもので、午後三時半から四時半までの一時間の休憩タイム後に集合されていたのである。
とても、六人で入るのは無理がある混み様であった。
少し離れた場所にあったのは、国民酒場「じぃえんとるまん上大岡本店」。昼酒タウンの上大岡の旗艦店。チェーン店化する以前、最初に出来た「伝説のじぇいえんとるまん」である。意外と地味な外観。次回は是非入りたいものである。

上大岡の街にはまだまだたくさんの居酒屋さんがある。

私は家の用事もあり、お酒もだいぶ吞んでいたので、ここで失礼することにした。
しかし、残りの皆さんは、K助教授が以前行ったことのあるお店、立ち喰い蕎麦バル「庵蔵」さんへ。次回集合の時の話が楽しみである。

今回の居酒屋探偵旅も充実した内容であった。
今回のメンバー、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒酒先生、KK氏、K助教授のうち、何名が毎週金曜と土曜日の午後9時から12時まで開店の深夜角打福屋尾崎商店さんに今晩も九時から再集合したかどうかは聞いていない。最近、お酒が弱くなっている居酒屋探偵はやはり参加できなかった。
上大岡 居酒屋「中村屋」
住所 横浜市港南区上大岡西2-10-25 アニーヒルズ 1F
電話 045-842-1858
定休日 水曜
営業時間 [月・火・木・金・土] 12:00~23:00 [日・祝] 12:00~22:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩5分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩5分
上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」
住所 横浜市港南区上大岡西1-19-1 千草ビル 1F
電話 050-3467-1108
定休日 不定休
営業時間 15:00~27:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩2分
上大岡 炭焼「鳥火(とりか)」
住所 横浜市港南区上大岡西1-19-1 千草ビル 2F
電話 045-353-4001
定休日 月曜日(三連休の場合、翌火曜日)
営業時間 火曜~土曜17:00~24:00/日曜日・祝日16:00~23:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩2分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
居酒屋探偵DAITENの生活
居酒屋探偵旅 第3回 2019年6月29日(土) 【地域別】 【時間順】 【池上線】 【がっかり集】
番外編 居酒屋探偵旅第3回 横浜・上大岡昼酒旅
~ 正午から呑める居酒屋タウン ~
正午から呑める居酒屋タウン
前々回の「居酒屋探偵旅 横浜藤棚~黄金町角打旅」の後、再び「居酒屋探偵旅第2回 横浜・黄金町~阪東橋角打旅」を企画実行した我々居酒屋探偵団一行は、さらに、ディープな居酒屋をめざして第3回の結集をした。しかし、実際には大人数でのツアーは第4回目である。その第0回については店舗別に紹介する予定。
今回も京浜急行横浜駅構内に結集したのはハマのハマちゃん、サイダー将軍、前々回御一緒したKK氏、さらに今回ツアーには初めて参加してくださったK助教授、それに私、DAITENの五人であった。前回同行していただいた酒酒先生はのちほど目的地で合流予定。大規模な居酒屋チェーン店などには行かない仲間なので、六人でのツアーはなかなか店舗選択が難しくなるのである。(登場人物は私が勝手に銘々したニックネームで表記)
京浜急行の特急に乗って上大岡に電車移動。前回、黄金町界隈で歩いた時、桜まつりをやっていた大岡川の上流にあるのが上大岡なのである。
上大岡は京浜急行と横浜市営地下鉄が通っているターミナル駅であり、駅ビルの建物も立派だ。

まず、五人で駅脇を通る鎌倉街道の信号を渡り、パッセージ上大岡というアーケード商店街に入ってゆく。

アーケード商店街の途中にも二軒ほど候補のお店があったけれどまだ開店前であった。アーケードの終わった辺り、大岡川の手前の十字路向う右角にあるのが有名な角打酒店「成田屋酒店」さんである。まずは、軽く吞もうと思っていたのであるが、ちょうど我々が到着した午後三時半から四時半までは休憩タイムで、左手の立ち飲みスペース前にビールケースが置かれ中に入れないようになっていた。

後ろ髪を引かれる思いというのはこのことである。(残念ながら私には後ろ髪が無い。いや、後ろも前も何も無い。)
そこで、上大岡で正午からやっている居酒屋さんを目指すことにした。
上大岡 居酒屋「中村屋」
さきほどの成田屋酒店を正面に見て左へ曲り、五分ほど歩くと、今日の最初のお店、居酒屋「中村屋」さんがあった。「成田屋」の次に「中村屋」とは、まるで、歌舞伎の世界。
到着して外観を見ると、写真の通り、本来の屋号が「中村屋」さんであるのに、店の入口の上に掲げられた文字は驚きの横文字、「NAKAMURA」であった。しかも、何故か「YA」が無い。

外のアクリル看板には、写真の通り、オーソドックスに居酒屋「中村屋」と書いてある。

ぞろぞろと男たち五人で店内に入って行く。入口左手のカウンター席。右手の壁際カウンターは入口から奥へと続いている。左手カウンター、奥の方もお客様が座っていらっしゃる。カウンターの中で意外と若いマスターが迎えてくれる。
店内を見回しながら空いている右手の壁カウンターに、DAITEN、K助教授、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、KK氏の我々男五人が横一列にならんだ。

「おっ、赤があるねぇ」とサイダー将軍がおっしゃる。
リターナル瓶ではないホッピー、いわゆる赤ホッピーがあったのである。セットで四〇〇円。思わず、私も頼んでしまった。私は頼まない中焼酎をサイダー将軍はすぐに注文されていた。

K助教授は角ハイボール(三百五円)、KK氏とハマのハマちゃんはキリンラガービール大瓶である。まずは、乾杯の上、今日の一杯目。つまみは、牛筋煮込み(二七〇円)。

これからの予定など話ながら楽しい会話のひと時。DAITENとK助教授の二杯目は上等梅酒(三八〇円)。下記の少し吞んでしまった後なので、もう少し量は多い。

これは、鹿児島で作られた知覧茶をブレンドした梅酒である。甘さと美味さの向うからさわやかなお茶の苦味がやってくる。これは美味い。K助教授も私も「美味い」の言葉を連発してしまう。

ハマのハマちゃんとサイダー将軍は男梅サワー(四〇〇円)、KK氏は角ハイボール(三五〇円)、二杯目、三杯目でそれぞれ調子が出てきて、みんな楽しくなってくる。
中村屋のお勘定は五人で四六一〇円であった。一人九二二円。
さて、中村屋さんに滞在したのは午後三時半から四時十分までの四〇分ほど。楽しく話をしなが移動。さきほどの成田屋酒店の十字路に戻ってみるも、まだ、成田屋酒店さんの再開まで少し時間があった。エンジンのかかってしまった我々は、我慢が出来ず、すぐ手前の角のお店に入ることにした。

上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」
入ったのは、大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」さん。お店の右手が入口、左手の店前にも小さなテーブルと椅子、緑色のドラム缶などがあって飲めるようになっている。店内は立ち飲み。

中に入って、左手に立ち飲みカウンター、その奥に座れる席も見えた。カウンターの中は調理場である。

右手の壁際にも立ち飲みカウンター。大きい仲間が多いので、我々五人で店の右側半分を占拠してしまうようになってしまった。

DAITENとサイダー将軍はプレーンサワー(三九〇円)、KK氏の抹茶サワー(四〇〇円)のお茶の色が美しい。K助教授はキリンラガービール小瓶(四〇〇円)である。ハマのハマちゃんは梅干しサワー(三九〇円)。

こちらは串揚げがメインのお店ながら串揚げ以外の料理がうまい。
今日のおすすめの中から二品を選んだ。

いんげんとササミのごまダレ和え(三〇〇円)。ごまダレが良い。

カジキマグロの唐揚げ(三五〇円)。これも美味かった。

少し経ってから酒酒先生が合流された。まずは、サッポロ麦とホップ中ジョッキ(三八〇円)で参戦。早く追いついてもらわなけばならない。
写真は酒酒先生の二杯目のガリサワー(四〇〇円)。プレーンサワーにガリを入れたものである。炭酸の中のピンクが美しい。
表口からK助教授がさきほどの成田屋酒店を見に行ってくれる。裏口からはサイダー将軍。報告によれば、なんと、すでにカウンターはお客様たちでいっぱいとのこと。すごい。

上大岡は実は焼き鳥店が多いのである。その中でも「鳥佳」さんが有名である。しかし、六名という大所帯の我々が訪問してもお店に入れていただけない可能性が高かった。そこで、今回は「鳥佳」さんと同系列の焼き鳥店に行ってみることにしていた。
立ち吞み「ぶる」さんの裏口はこの千草ビルの建物中央のエレベーターホールに面しているのだ。見れば、炭火焼鳥「一火(いっか)」の暖簾が下がっていた。

四時半を回って、開店時間の少し前に暖簾をくぐってみた。しかし、午後七時半まで予約で埋まっているとのこと。他を探さなければならない。私が困った顔をしているとお店の方がおっしゃる。
「実は、同じ系列の店が上にあるんですけど、どうでしょうか」。
お店の方が指さすエレベーター脇に「鳥火(とりか)」の表示があった。

戻って、仲間に説明をすると、それで良いとのこと。さっそく、エレベーターを上がって、その店、「鳥火(とりか)」さんに入り、さっそく予約を済ませた。
上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」で残りのお酒を飲み終え、御勘定をお願いする。
御勘定は六人で七六八〇円。酒酒先生が遅れてこられたけれど、単純に割れば一人一二八〇円とリーズナブル。午後四時二〇分から五時二〇分までの一時間の滞在。
メンバーのうち三人はエレベーターで、残りの三人は外階段からあがった。前の店で勢いのついた男六人で同じビルの二階の店に一期に突入である。まるで、警察の「ガサ入れ」のように思えた。
上大岡 炭焼「鳥火(とりか)」
二階の「鳥火(とりか)」さんは、少し恥ずかしい表現を使えば、若者向きのおしゃれな作りである。「鳥火」と書いて「とりか」と読む。そこへ男ばかり六人、中央の十人くらいが座れる大テーブルに座った。

そして、一杯目はハーランド・ビールの生ビールである。居酒屋旅のメンバーはハートランド好きが多い。
三軒目ともなると、誰が何を吞んだという記録をとる余裕も気力も無い。

こちらはレバーペースト(六〇〇円)。自家製のフォッカッチャが皿の真ん中にあり、その脇にレバーペーストがついていて、つけて食べるのである。やはり、鳥火さんは焼き鳥バルの印象だ。

牛もつ煮込み(五〇〇円) もジュエリートマト(三八〇円)も美味しかったです。

かしら(ほほ肉)(一五〇円)も美味。

ぼんぽち(二五〇円)が二本。ぼんぽちは、ぼんじりともいって、尾骨の周りの肉で、周囲を脂肪の塊が覆っている部分。

御勘定をお願いする。六人で一二三〇〇円であった。一人二〇五〇円。

二軒目の後半から参加の酒酒先生は当然飲み足りないであろう。次のお店を探して移動開始である。
まだまだあります、居酒屋タウン上大岡
「鳥火(とりか)」さんを出て、立ち飲み「ぶる」の裏口側につながる外階段の途中から建物の外が見える。
そこには大岡川にかかる橋があり、成田屋酒店の裏口が見えた。

成田屋酒店の表口側に廻ってみると、けっこう広い店内はいっぱいであった。
さすが常連さんは慣れたもので、午後三時半から四時半までの一時間の休憩タイム後に集合されていたのである。
とても、六人で入るのは無理がある混み様であった。
少し離れた場所にあったのは、国民酒場「じぃえんとるまん上大岡本店」。昼酒タウンの上大岡の旗艦店。チェーン店化する以前、最初に出来た「伝説のじぇいえんとるまん」である。意外と地味な外観。次回は是非入りたいものである。

上大岡の街にはまだまだたくさんの居酒屋さんがある。

私は家の用事もあり、お酒もだいぶ吞んでいたので、ここで失礼することにした。
しかし、残りの皆さんは、K助教授が以前行ったことのあるお店、立ち喰い蕎麦バル「庵蔵」さんへ。次回集合の時の話が楽しみである。

今回の居酒屋探偵旅も充実した内容であった。
今回のメンバー、ハマのハマちゃん、サイダー将軍、酒酒先生、KK氏、K助教授のうち、何名が毎週金曜と土曜日の午後9時から12時まで開店の深夜角打福屋尾崎商店さんに今晩も九時から再集合したかどうかは聞いていない。最近、お酒が弱くなっている居酒屋探偵はやはり参加できなかった。
上大岡 居酒屋「中村屋」
住所 横浜市港南区上大岡西2-10-25 アニーヒルズ 1F
電話 045-842-1858
定休日 水曜
営業時間 [月・火・木・金・土] 12:00~23:00 [日・祝] 12:00~22:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩5分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩5分
上大岡 大阪串揚げと九州料理 立ち飲み「ぶる」
住所 横浜市港南区上大岡西1-19-1 千草ビル 1F
電話 050-3467-1108
定休日 不定休
営業時間 15:00~27:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩2分
上大岡 炭焼「鳥火(とりか)」
住所 横浜市港南区上大岡西1-19-1 千草ビル 2F
電話 045-353-4001
定休日 月曜日(三連休の場合、翌火曜日)
営業時間 火曜~土曜17:00~24:00/日曜日・祝日16:00~23:00
交通 京浜急行上大岡駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄上大岡駅下車徒歩2分
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。