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居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第1回/がっかりは渋谷センター街から

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」第1回    【地域別】 【時間順】 【がっかり集】




 がっかりは渋谷センター街から


 「居酒屋探偵DAITENの生活」では、自分が比較的良いと思えた店だけを紹介するようにしている。ゆえに、紹介できる店を探してずいぶん飲み歩いてもいるのである。その中で、「はずれの店」も多々あり、がっかりさせられる場合も多いのである。だからといって、その店の名前を公表して、本文である「居酒屋探偵DAITENの生活」の中で酷評、逆宣伝をするエネルギーも私にはない。

 しかし、「これは考えものだな」と思う店に出会った時のやり場のない思いをなんとかしたいのである。
 私の基準は特別に高いわけではない。「比較的質の良い食材を提供してくれ、ごく普通の皆さんが気軽に寄ることが出来る雰囲気であり、価格の安い店であること。」それだけである。さらに、儲ける為だけを考えた「方法」「システム」「マニュアル」が露骨に見える店も好きにはなれない。

 今回から居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」というカテゴリーを増やさせてもらうことにした。がっかりした店について、店名を伏せて「愚痴」を言わせていただくのである。


11月某日 渋谷の某立ち飲み店

 その店の場所は渋谷で最も若者たちが集まるであろう地域である。日曜日の午後4時であるから店の前の道に会社員は歩いていない。ほとんどがカジュアルなファッションの若い男女ばかりである。
 日曜だけ午後4時からやっているという。広い店内に丸い立ち飲み用の高いテーブルが点在しており、その向こうにも、同じように胸の高さの立ち飲みL字カウンターがあり、その中が調理場になっている。70人位は入ることが出来るのではないだろうか。大箱店である。
 
 店の外にあった生ビール200円という看板に誘われて入ったのである。さっそく、生ビールを頼む。カウンターに小さなカゴが置いてあって、その中にお金を入れておくと、店の人間が値段を言いながら、精算してゆくというシステム。客の出入りを監視する必要が無いので店側としては便利である。客側も最初に金を入れておいて、今日はこの予算で飲むと決めてしまえば、それ以上飲まずに済むので良いかもしれない。

 しかし、後から小銭をカゴに追加すると、いくら払ったから解らなくなってしまうので、割り勘には不向きかもしれない。やはり、自分の呑んだものは自分で払うと決めてカゴを人数分用意するか。全部俺が払うという人が中心の飲み会に良いのかもしれない。領収書が必要な場合も不向きである。まぁ、こんな大箱の立ち飲み店で領収書をお願いする人はいないだろうが・・・。

 飲み物のメニューを見ると、ホッピーセットが500円であった。二杯目の飲み物として、実験的に「ホッピー1つ」とだけ言ってみた。すると自動的に氷と焼酎の入った小生ビールグラスにホッピーの瓶がついてやってくる。中身の焼酎を他のジョッキに移して量を計ってみると、所謂、ホッピージョッキの下の星程度の量であった。少ない焼酎の量で500円というのは、家賃の高い場所であるにしてもちょっと考え物である。

 この店は、他の飲み物も全部500円という単価になっている。最近のあまり酒を飲まない若者、1杯の甘いドリンクを前に置いて、1時間も話し続ける若者たちを相手に商売をするには、仕方がないのかもしれない。 ドリンクを500円という高い価格に統一したのは商売として、これが戦略なのかもしれない。しかし、何杯も飲みたい親父世代にはそっぽを向かれるかもしれない。事実、私たちの後に入って来たカジュアルなかっこうをした壮年男性はビール1杯を飲んだだけで出ていってしまった。

 フード関係は、300円から500円、何品か取ってみたけれど、ちゃんと量と価格のバランスを考えてあって、客側から見たお得感はない。特にうまい訳でもないが、まずい訳でもない。無難な線を出ない。
 日曜日の夕方という時間であるから、平日に来てみないと解らないけれど、若者たちが呑みながら話をするカフェの延長のような店なのかもしれない。

 今回書いたような店を私は「一期一会の店」と呼んでいる。仲間と話す時も、「今回は一期一会だったね」と話すことにしている。「こんな店、二度と来ない」などとお下劣な言い方はしないことにしている。
 
 居酒屋探偵DAITENの「がっかり録」に、最後までおつきあいいただき、まことに申し訳なく思うのである。そして、また、このような「愚痴」をこれからも書いてしまうことをお許し願いたい。


 (了)


「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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