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学芸大学 焼き鳥「むら井」

居酒屋探偵DAITENの生活 第109回   2008年6月21日(土) 【地域別】  【時間順】



学芸大学 焼き鳥「むら井」

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 学芸大学には小さな名店が多い。前回、Vol.108で紹介したもつ焼き「ふじや」を出た後、周囲を散策するうちに、2008年4月のVol092で紹介した「目黒かっぱ」の写真を撮っていないことを思い出した。まだ、空に明るさが残っている午後6時15分である。「目黒かっぱ」の前まで行くと、扉が開け放たれてあった。中にはお客さんが一人いるだけであった。入ろうかと思いながら、少し店から離れ思案する。すると、左隣のもう一軒の店が気になってきた。路地裏にこの二軒が肩寄せ合うように並んでいる。前述のもつ焼き「ふじや」はもつ焼きのみの店であったが、こちらは焼き鳥の店である。元々、鳥好きの私である。もつ焼きの後に焼き鳥も食べてみたくなってしまった。

 店の名前は、焼き鳥「むら井」である。看板には「昭和22年創業」と書かれている。
 間口は一間ほど。扉を開いて中に入ると、カウンターが左側にある。席数は7席。カウンターの中は調理場。カウンターのずっと奥には、7、8人が座れるテーブル席が1つある。
 大将と女将さんの二人でやっている店のようである。すぐにおしぼりが出てくる。サッポロラガー中瓶(550円)をお願いする。所謂「赤星」である。やはり、「赤星」はうまい。酒類はサワー類が450円。日本酒や焼酎もある。全体的に酒の値段は居酒屋価格ではなく、小料理屋さんの価格であろうか。

 鳥串(150円)と鳥レバー(150円)をお願いする。メニューの脇に「注文は2本ずつお願いします。」と書かれている。2本縛りである。
 白衣を着た静かな大将が鳥肉を切って串に刺し始める。注文を受けてから串に刺すのである。この方がうまいに違いない。
 まず、鳥串が2本やってくる。何も言わなくても自動的にタレ焼きが出てくる。少し甘めのタレである。ビールがすすむ。次に、鳥レバーが焼けてくる。このレバーがトロリとした柔らかい食感でとてもおいしかった。

 やがて、赤ちゃんを抱いた女性が「オミアゲお願いしたいんですが・・・」と言いながら入ってきた。今年の2月に生まれたばかりという。こちらの大将と女将さんにもお孫さんがいて、今年の1月と3月に生まれたそうであるが一人は長崎で生まれたので写真だけでまだ会っていないという。
 女性が色々と注文をする。「ナンコツお願いします」と言うと、大将が「ナンコツは鳥ですか、豚ですか?」と聞く。自分ごとのように壁の品書きの札を見てしまう。焼き鳥だけの店だと思っていたが木札をよく見ると、豚モツの串もある。タン、ハツ、レバ、シロ、ナンコツ等があり、1本130円である。つまり、ナンコツは鳥と豚の両方があるのである。鳥か豚かを聞くのは当然の質問であった。
 「後で主人が取りに来ます。よろしくお願いします」と言って女性が出ていった。

 ここで、お酒を飲みたくなってしまった。土佐の酒、酔鯨(650円)をお願いする。女将さんが一升瓶を持ってくる。口開けである。開ける時にポンといい音がする。いつもながら「酔鯨」はうまい。
 酒のうまさにつられ、親子鍋(550円)というのを食べてみたくなった。女将さんに「親子丼の上のようなものですか?」と聞く。「そうですね、鳥と卵ですから・・・」と言う。早速頼んでしまう。実は、私は親子丼が大好物なのである。

 親子鍋がやってきた。中身は鳥肉、卵、玉葱、みつば、である。鳥が柔らかく実においしい。おいしいものを少しだけ食べることが出来る。幸せは今日もここにある。
 赤ちゃんのお父さんが「オミアゲ」を取りに来る。「タレを別につけておきました。余ったらご飯にかけて食べて下さい。」という大将。「この甘めのタレは赤ちゃんが好きかもしれないなあ。」などと考える。

 午後6時30分から7時30分までの約1時間の滞在である。お勘定は1,800円であった。
 雨が降っていた。傘をさして外に出る。

学芸大学 焼き鳥「むら井」
東京都目黒区鷹番3-14-20
電話 03-3792-6857
東急東横線学芸大学駅 徒歩3分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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