FC2ブログ

洗足池 居酒屋「とんちゃん」

居酒屋探偵DAITENの生活  第133回  2008年8月27日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



洗足池 居酒屋「とんちゃん」


  西馬込とんちゃん外観  


    にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  blogram投票ボタン ←クリックお願いします。

 ↓電子書籍の作成と販売が出来るサイト
ブクログのパブー | 電子書籍作成・販売プラットフォーム 居酒屋短編小説を発表中。このブログの右カラムに作品別のリンクあります→


 東京城南地区の地図を見ると、東急池上線が五反田から蒲田まで弧を描くように走っているのが解る。特に洗足池から池上の間は完全にその軌跡は半円である。その半円の中心の辺りに都営浅草線の終着駅西馬込駅がある。
 その西馬込から西に1㎞程離れた辺りに〈上池上〉というバス停があって、このバス停には〈大森〉から〈池上駅前〉と〈上池上〉を通って大森に戻る【森06系統】・上池上循環バス外回り、その逆に走る【森07系統】・上池上循環バス内回り、そして、〈大森〉から〈池上〉と〈上池上〉を通って〈洗足池〉に至る【森05系統】の3本の東急バスが通っている。
 〈上池上〉のバス停の場所は、半円を描く東急池上線の特性上、洗足池、石川台、雪谷大塚、御嶽山、久が原の五つの駅からほぼ等距離の1,500mずつ離れている。さらに、西馬込からも1㎞以上離れているから、言葉は悪いが上池上は所謂「陸の孤島」的な場所といえる。
 今回の居酒屋「とんちゃん」について、本来なら「上池上」という区分けをするべきであるが、洗足池駅前からバスに乗れば5分で行けることを考慮して、東急池上線の洗足池の店として扱うことにした。

 この日、東急池上線の「洗足池」で降りた私はある店に向かった。前々から気になっていた店である。昔から「銭湯」の前には、必ず良い大衆酒場が多いと信じており、今回もそんな店の一軒を目指したのである。
 しかし、前まで行くと店全体が暗くなっている。貼り紙がしてあるので読んでみる、「当分の間、お休みいたします(腰痛)」と書いてある。店主の方が腰痛なのであろう。括弧付で「腰痛」と書かれている。まさに、常連に向けて書かれた貼り紙といえる。

 追記/その後上記のお店は再開、2009.5.1第206回で紹介している。(2009.5)

 もう少し散歩をしたかったので、さらに歩くことにした。頭の中には、洗足池から流れている水路沿いを歩いた先にある「上池上」があった。この水路は農業用水として利用されていた「洗足流れ」を整備復元したものである。途中、鯉が飼われていたり、休息所があったり、流れに降りることの出来る場所があったりと親水公園としての機能をもった水路である。

 「上池上」に近づくと「洗足流れ」は地中に入ってしまう。上は整備された小道となって、やがて、「東雪谷5丁目」という三叉路の交差点に出る。この先、「洗足流れ」は、そのまま地下を流れて呑川に至るのである。
 三叉路の南側には「東海道新幹線」「横須賀線」の大きなガードが見える。このガードの下に「上池上」のバス停があるのだ。
 三叉路とガードの間に位置する十字路の角にある東雪谷五郵便局を右に曲がると、すぐ右手に、今日の店「とんちゃん」がある。この「とんちゃん」の前の道をどんどん北上すると、「希望ヶ丘商店街」という商店街となり、東急池上線の石川台駅脇のガードをくぐった先で中原街道に至る。

 先日S.A.P.メンバーのA君が我が家に来た時、地元民である彼が以前から「とんちゃん」に出入りしていて、マスターや女将さんのことを懐かしそうに話していた。ゆえに、彼からの情報でとても良い店であることを知ったのである。
 私も「とんちゃん」の事は数年前から知っていた。しかし、なかなか店に入るには至らなかったのである。今まで入らずにいて損をしたようである。

 外から店の外観を見ると、右手には焼き台、中央に自動販売機があって、左側が入口である。少し開けてある入口から中に入ると、右手に8人座れるカウンターがあり、中は調理場。右手に少し壁があり、焼き台は見えないようになっている。左手の壁際には二人用のテーブル席が二つ。さらに奥に進むと、右手に座敷があり、四人掛の座卓が五つあって、20人ほどが入れるようになっている。ちょっとした宴会も可能だ。

 調理場の中に女将さんがいて、外側で白衣を着たマスターが飲み物を運んだりしている。カウンターには5人ほどのお客さんが座っており、二人席の一つに1人のお客さんが座っていた。入ってすぐのカウンターが一席空いており、そこに座るように促される。常連の多い店では、この入ってすぐの席が空いている場合が多い。実は私の一番好きな席である。
 カウンターの先の高いところにブラウン管テレビがあり、チャンネルはお定まりの野球中継である。

 マスターの「何にしますか?」の言葉に、「ホッピーを氷無しでお願いします」と言う。すると、「ホッピーは何ですか? 普通のですか? 普通と黒とあるんですけど」と言う。「白をお願いします。」と答える。そして、ジョッキとホッピーを持ってきてくれた時、「ホッピーを氷無しだなんてお客さん「通」だね」とおっしゃる。少し照れながら「この方が好きなんで・・・」と答える私。
 ホッピー(450円)は、ジョッキとホッピー瓶がちゃんと冷やされており、「やや3冷」に近い状態で出てきた。
 ホッピーと一緒に出てきたお通し(300円)は、茹でたもやしの上にレバーを煮たものがのっている。このお通しがとても美味しかったので、ホッピー1杯目はこのお通しで飲んでしまった。

 常連の皆さんは、野球中継を見ながら野球とオリンピックの話で盛り上がっていた。居酒屋では、当然のごとく政治や宗教の話は禁物である。やはり、スポーツやギャンブルの話が一番良い。ただし、阪神ファンの集まる店で巨人の話はしないほうが良い。
 2杯目はホッピー黒(450円)をお願いする。ホッピーが来ると同時に、ニラたま(350円)も注文した。
 ニラ玉は、ゆるいスクランブルエッグのような感じであり美味しかった。
さらに女将さんの手が空いたところで、つくね一人前(300円)を注文すると、「お味は、どうしますか?」と聞かれた。「タレでお願いします」と答える。
 常連の方々が帰ると、別の常連の方が入れ替わりに入ってくる。他のお客さんに何か届ける為だけに寄り、帰っていった方もいた。ひとつのコミュニティが出来ているのである。
 定番の飲み物は生ビール中が450円、ビール大瓶が550円、レモンサワーは350円である。
 焼き物、刺身類などの他、炒めものも多くあり、食事メニューも揃っている。やきうどん、やきそばが500円であり、雑炊などもある。モツ鍋二人前(800円)もあり、はつ刺し(400円)も気になった。
 最後にウコンサワー(350円)をいただく。ウコンを飲むのは、酒飲みの小さな抵抗である。御夫婦二人で営業している常連の為の店。食物の種類も豊富であり、今後の再訪必至である。

 7時10分から8時まで約50分ほどの滞在。お勘定は2,200円であった。

洗足池(上池上)とんちゃん看板

西馬込 居酒屋 「とんちゃん」
住所 東京都大田区東雪谷5丁目9-6
電話 03-3728-6949
交通 東急池上線洗足池徒歩20分・バス5分・都営地下鉄浅草線西馬込徒歩15分
東急バス(系統/森06・森07・森05)上池上バス停より徒歩1分
※大田東雪谷五郵便局並び
森05系統=大森~池上~洗足池
森06系統=大森~上池上循環(外回り)
森07系統=大森~上池上循環(内回り)


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking

こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ

実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」

洗足池

Comments 2

居酒屋探偵DAITEN

ありがとうございます。

サトシ様

応援ありがとうございます。
これからも頑張ります。よろしくお願いします。

  • 2008-09-02 (Tue) 11:46
  • REPLY
サトシ

ちょくちょく拝見させていただいてます。
応援ポチッ!!!

  • 2008-09-01 (Mon) 14:52
  • REPLY