武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店
居酒屋探偵DAITENの生活 第146回 2008年10月4日(土) 【地域別】 【時間順】
武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店
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前回の店、大衆酒場「亀勢」を出たOZAKI先生と私は、ブレーメン通りを駅とは反対に西に向かって歩いてみることにした。元住吉には昔から来ているが、長いブレーメン通り商店街の端まで二人とも行ったことが無いのである。途中、気になるもつ焼き屋さんを発見した。二人とも入ってみたい気持ちを抑え、歩き続けることにした。
ブレーメン通り商店街が終わり、JR南武線の武蔵中原駅まで歩いてみようかという話しになった。さらに進むと尻手黒川線という街道との井田一丁目交差点に出る。
交差点を渡り少し行くと「井田」というバス停があった。通り過ぎてから振り返ると、新城行のバスがやってきた。目的地変更である。急いでバスに飛び乗った。
JR南武線武蔵新城駅に向かうバスの中でも楽しげな二人である。東ヨーロッパから中東などを中心に、目的地を決めず旅するのがOZAKI先生の趣味である。行き先をどんどん変え気ままに旅をするのは本当に楽しいと言う。
バスの中から外を見るのも楽しい。武蔵新城駅に到着する直前、走るバスの車窓から路地の中に「ある看板」を発見した。
「今、かとりやという看板があったよ」と言うと、
「居酒屋探偵とはいえ、バスの中からよく見つけますね」とOZAKI先生。
駅前でバスを降りると、道を戻り、その路地に入った。たしかに、「かとりや」である。中を覗くと満席のようであった。すこし周辺を歩いてからまた来てみることにする。それから30分ほど路地を巡り歩いて、様々な業態の酒場を発見した。
「南武線沿線は期待できますね、それに川崎市の街を歩いていると、どこに行ってもなんとなく落ち着きますね」と言うOZAKI先生。同感である。
焼鳥「かとりや」新城店の前に戻ってみる。ガラス窓とガラスの引き戸なので店内はよく見える。引き戸を開いて中に入ると、右手にL字カウンターがあり、16人程が座ることが出来る。左側には四人掛けのテーブルが五卓。通路を広くとって、余裕をもった配置である。その奥は一段高くなった座敷になっており、やはり余裕をもって座卓4卓が置かれている。天井も高く、全体に広く感じる店である。全席が埋まっていた。カウンター席もぎっしり埋まっているように見えた。お店の方に指二本を示すと、カウンター席のお客さんに移動をお願いしてくれ、席が2席出来上がった。
土曜日の為、背広ネクタイの客は皆無である。私の右隣は足元にスケートボードを置いた若者二人組であった。
OZAKI先生は、またウーロンハイ(350円)である。私は酎ハイ(350円)にした。短冊を見ると、肉系の焼き物は一人前5本450円と書いてある。野菜は1本単位だ。同一品目5本なのか店の女性をつかまえて聞いてみる。2種+3種で5本か、2種+2種+1種で5本のどちらかを選べるという。そこで、レバ1本、なんこつ2本、かしら2本を頼み、ギンナン(140円)とネギ(90円)を2本ずつ頼んだ。レバのみタレで焼いてもらう。
OZAKI先生が「火を前にすると、それだけで酒が飲めますね」と言う。炭火は本当に良いと思う。シルクロード沿いのアジアの国には、どこに行ってもシーカバブーなど串焼きの食文化があるという。
そして、火は人を和ませる。アメリカには一日中暖炉の火を映しているだけのケーブルテレビがあり、かなりの視聴率であるとはOZAKI先生の情報である。
やってきた焼き物はどれも美味しかった。OZAKI先生はレバーのタレが気に入ったようである。タレのみ少しなめてみる。あまり甘くないタレはなかなかに美味である。
「七味が置いてありませんね、きっと、こだわりがあるのですね」とOZAKI先生が言う。
こちらの店は、焼き物にカラシと辛味噌が両方ついてくるのである。これはカトリヤの特徴である。片方のみを付けてみたり、両方をつけてみたり、味を変えることが出来るのである。
OZAKI先生が小学生の時、遠足のバスで友達が車酔いで吐いてしまった時のことである。彼の育った川崎市北西部の子供たちよりも、私の生まれ育った川崎市南部の子供たちの方が遠足で吐いてしまう人数が多いと、バスガイドさんが話したそうである。
今から40年前の高度成長期の川崎市南部の環境の悪さを示す話である。
右手のスケートボードの若者たちが勘定を済ませて立ち上がった。私の足元が動いた。知らない間に彼のスケートボードの端に足を乗せてしまっていたようである。
「ごめんね、知らずに踏んづけちゃってました」と謝る。彼にとっては大事なものに違いない、そう思ったので謝ったのである。すると、
「もともと踏んづける物ですから・・・」と笑って答えてくれる。気持ちが良い会話である。
今まで私が紹介した「かとりや」は、自由が丘、武蔵溝ノ口、元住吉の3店であった。この新城店は4軒目である。もちろん、チェーン店ではなく、暖簾分けの店であろう。他の「かとりや」も探してみたくなった。
午後9時00分から午後10時まで1時間ほどの滞在、お勘定は二人で1,960円であった。
さらに、次の店へ向かうべく武蔵新城からJR南武線に乗り込んだ。
(つづく)

武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店
住所 神奈川県川崎市中原区新城5-1-7-1F
電話 044-788-0045
JR南武線武蔵新城駅徒歩1分
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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店


前回の店、大衆酒場「亀勢」を出たOZAKI先生と私は、ブレーメン通りを駅とは反対に西に向かって歩いてみることにした。元住吉には昔から来ているが、長いブレーメン通り商店街の端まで二人とも行ったことが無いのである。途中、気になるもつ焼き屋さんを発見した。二人とも入ってみたい気持ちを抑え、歩き続けることにした。
ブレーメン通り商店街が終わり、JR南武線の武蔵中原駅まで歩いてみようかという話しになった。さらに進むと尻手黒川線という街道との井田一丁目交差点に出る。
交差点を渡り少し行くと「井田」というバス停があった。通り過ぎてから振り返ると、新城行のバスがやってきた。目的地変更である。急いでバスに飛び乗った。
JR南武線武蔵新城駅に向かうバスの中でも楽しげな二人である。東ヨーロッパから中東などを中心に、目的地を決めず旅するのがOZAKI先生の趣味である。行き先をどんどん変え気ままに旅をするのは本当に楽しいと言う。
バスの中から外を見るのも楽しい。武蔵新城駅に到着する直前、走るバスの車窓から路地の中に「ある看板」を発見した。
「今、かとりやという看板があったよ」と言うと、
「居酒屋探偵とはいえ、バスの中からよく見つけますね」とOZAKI先生。
駅前でバスを降りると、道を戻り、その路地に入った。たしかに、「かとりや」である。中を覗くと満席のようであった。すこし周辺を歩いてからまた来てみることにする。それから30分ほど路地を巡り歩いて、様々な業態の酒場を発見した。
「南武線沿線は期待できますね、それに川崎市の街を歩いていると、どこに行ってもなんとなく落ち着きますね」と言うOZAKI先生。同感である。
焼鳥「かとりや」新城店の前に戻ってみる。ガラス窓とガラスの引き戸なので店内はよく見える。引き戸を開いて中に入ると、右手にL字カウンターがあり、16人程が座ることが出来る。左側には四人掛けのテーブルが五卓。通路を広くとって、余裕をもった配置である。その奥は一段高くなった座敷になっており、やはり余裕をもって座卓4卓が置かれている。天井も高く、全体に広く感じる店である。全席が埋まっていた。カウンター席もぎっしり埋まっているように見えた。お店の方に指二本を示すと、カウンター席のお客さんに移動をお願いしてくれ、席が2席出来上がった。
土曜日の為、背広ネクタイの客は皆無である。私の右隣は足元にスケートボードを置いた若者二人組であった。
OZAKI先生は、またウーロンハイ(350円)である。私は酎ハイ(350円)にした。短冊を見ると、肉系の焼き物は一人前5本450円と書いてある。野菜は1本単位だ。同一品目5本なのか店の女性をつかまえて聞いてみる。2種+3種で5本か、2種+2種+1種で5本のどちらかを選べるという。そこで、レバ1本、なんこつ2本、かしら2本を頼み、ギンナン(140円)とネギ(90円)を2本ずつ頼んだ。レバのみタレで焼いてもらう。
OZAKI先生が「火を前にすると、それだけで酒が飲めますね」と言う。炭火は本当に良いと思う。シルクロード沿いのアジアの国には、どこに行ってもシーカバブーなど串焼きの食文化があるという。
そして、火は人を和ませる。アメリカには一日中暖炉の火を映しているだけのケーブルテレビがあり、かなりの視聴率であるとはOZAKI先生の情報である。
やってきた焼き物はどれも美味しかった。OZAKI先生はレバーのタレが気に入ったようである。タレのみ少しなめてみる。あまり甘くないタレはなかなかに美味である。
「七味が置いてありませんね、きっと、こだわりがあるのですね」とOZAKI先生が言う。
こちらの店は、焼き物にカラシと辛味噌が両方ついてくるのである。これはカトリヤの特徴である。片方のみを付けてみたり、両方をつけてみたり、味を変えることが出来るのである。
OZAKI先生が小学生の時、遠足のバスで友達が車酔いで吐いてしまった時のことである。彼の育った川崎市北西部の子供たちよりも、私の生まれ育った川崎市南部の子供たちの方が遠足で吐いてしまう人数が多いと、バスガイドさんが話したそうである。
今から40年前の高度成長期の川崎市南部の環境の悪さを示す話である。
右手のスケートボードの若者たちが勘定を済ませて立ち上がった。私の足元が動いた。知らない間に彼のスケートボードの端に足を乗せてしまっていたようである。
「ごめんね、知らずに踏んづけちゃってました」と謝る。彼にとっては大事なものに違いない、そう思ったので謝ったのである。すると、
「もともと踏んづける物ですから・・・」と笑って答えてくれる。気持ちが良い会話である。
今まで私が紹介した「かとりや」は、自由が丘、武蔵溝ノ口、元住吉の3店であった。この新城店は4軒目である。もちろん、チェーン店ではなく、暖簾分けの店であろう。他の「かとりや」も探してみたくなった。
午後9時00分から午後10時まで1時間ほどの滞在、お勘定は二人で1,960円であった。
さらに、次の店へ向かうべく武蔵新城からJR南武線に乗り込んだ。
(つづく)

武蔵新城 焼鳥「かとりや」新城店
住所 神奈川県川崎市中原区新城5-1-7-1F
電話 044-788-0045
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