奥沢 やきとり「さいとう」第3回
居酒屋探偵DAITENの生活 第151回 2008年10月11日(土) 【地域別】 【時間順】
※2008年10月20日 160,000カウント通過 感謝!
奥沢 やきとり「さいとう」 第3回

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ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本健二先生と一緒に、前回の居酒屋「八十八」を出たSAKURAと創間元哉君と私は西小山駅から再び東急目黒線に乗車した。西小山から乗ると3つ目の駅が奥沢である。奥沢駅の下り方面の改札を出ると目の前は小さな広場になっている。この駅前の感じは何十年も変わらない。この広場に降り立った途端、私がご案内するまでもなく、「いい感じの酒場がありますね」と橋本先生がおっしゃり、目的の店を見つけてしまった。流石である。
広場の脇を通っている自由通りという通りを渡り、角にコンビニのある路地を入ると左手に今日の目的の店、やきとり「さいとう」がある。
神楽坂の裏通りの黒板塀のように、黒く塗られた外壁の高い位置の真ん中に掲げられた「やきとりさいとう」という大きな白文字の看板が目を引く。そして、江戸時代の長屋を思わせる玄関障子が珍しい。
我々が外観の写真など撮っていると、店の脇からお店の女性が出てきて「御予約の方々ですね、どうぞ、お入りください。右手の2番目のテーブルの奥をご用意してありますので」と言う。
玄関障子を開けると、左手のカウンターの中の焼き台の前にマスターが立つ。
「2番目のテーブルの奥へどうぞ」という言葉に促され、テーブルに座る。
サッポロビール黒ラベル大瓶(550円)を2本を頼み、シロ、カシラ、レバ、ハラミ、ネギを4本ずつ、シロとレバはタレで、残りは塩でお願いする。焼き物は1本100円である。
店内を見まわすと、すでに最初の波が終わったのか七割ほどの入りで、奥の座敷の電灯も消えており、初めてやきとり「さいとう」を書いた第93回の記事の時のような忙しさはない。暖色の照明の為もあるのか店内は、活気がある中にも落ち着いた良い雰囲気であった。
次々に出てくる焼き物はどれもうまい。橋本先生は「カシラ」がお好きだとのこと、とても気に入っていただいたようで、お連れした方としてうれしいかぎりである。
この店の煮込みは金曜日と土曜日だけに作る限定の煮込みである。煮込み(300円)を2つ頼んだ。
ワインを1本頼んだ。メルシャンの360ミリリットル瓶(800円)である。ポリフェノール2倍とラベルに書いてあった。
ここで、ドイツワインの話になった。山梨のワイナリーの話になり、「ルバイヤートは御存知ですか?」と言うと、生徒さんたちとルバイヤートのワイナリーに行ったことがあるそうであった。ルバイヤート・ワインの正式社名は丸藤葡萄酒工業株式会社である。同ワイナリーで開かれる「蔵コン」というコンサート・イベントに、中目黒のライブハウス「楽屋」のオーナーである友人のマッシモ氏と協力して、あるジャズ・ボーカル・グループの出演をコーディネートしたことがあり、お世話になったワイナリーであった。
思わぬところで話がつながったのである。
なお、ルバイヤートは神楽坂にワイン・レストランの直営店を持っている。私の母方の家があった場所が神楽坂である。ルバイヤートさんとは縁がある。
毎年10月になると始まる「さいとう」のもう一つの名物、おでん(600円)を2人前頼む。
1人前4つということで、中身は、がんも、大根、ちくわぶ、ちくわを2個ずつである。
橋本先生が私にもっておられたイメージは、「スキンヘッズで丸顔、190センチの大男で恐い感じの人」だったそうであり、これは、私が記事やコメントに書いた「迷彩服を着た大男」である友人のGAI(本稿のVOL.124、VOL125で登場)のイメージと重なっているようである。当時の二人を合体されると、「スキンヘッズで丸顔、身長190センチ、体重120㎏で白の上下を着ており、休日には迷彩服で過ごす大男」が出来上がる。なんだか危ない奴である。
おでんと一緒に飲むのは、やはり日本酒である。こちらの店は日本酒の銘柄が多い。白鷹(350円)と千福(350円)をもらう。
演劇畑の話をする中、俳優の緒方拳が亡くなった話になり、そこから緒方拳が印象的な役で出演した1974年の映画「砂の器」(監督/野村芳太郎・脚本/橋本忍・山田洋次)の話で一期に盛り上がった。
映画「砂の器」には思い出がある。客のほとんど入っていない新宿の映画館の客席で、一人この映画を見た。映画に登場する「流浪の親子」と自分自身の現実とが重なり、涙が止まらなかった。
橋本先生も「砂の器」が一番お好きな映画であるとのこと。この映画を授業で使ったそうで、見て泣くのは女子生徒よりも男子生徒の方であったとのこと。よく解る話である。
映画に登場する死体発見現場は蒲田駅の操車場であり、刑事二人が聞き込みで歩くのは蒲田の飲み屋街である。二人が落ち合って酒を飲む場所は渋谷の井の頭線の東側の地域である。自分のよく行く飲屋街が映画に登場するのも楽しみの一つである。
それから、先生のお薦めの1955年の映画「たそがれ酒場」(監督/内田吐夢)の話になった。酒場での一日を描いた映画であり、お話をお聞きしているうちに、舞台化出来ないかという気持ちになった。なお、「いつかA列車に乗って」(監督/荒木とよひさ)という題名で2003年にリメイクされている。詳しくは、橋本先生のブログ「橋本健二の居酒屋考現学」をご覧いただきたい。
タン(100円)2本、おしんこ(300円)、私おすすめの豚とろ(350円)を頼み、後は冷酒(500円)やビールを何本か頼んだ。めずらしくどれだけ飲んだかは不明である。
楽しい時間は瞬く間に過ぎて午後11時になっていた。橋本先生は本当に楽しい方であった。また御一緒できる日が楽しみである。
午後8時30分から午後11時までの約2時間30分の滞在。お勘定は4人で11,950円であった。
奥沢 やきとり「さいとう」
(やきとん)
住所 東京都世田谷区奥沢4-27-12
電話 03-3727-6233
定休 日曜日
営業時間17:00~24:00
東急目黒線奥沢駅北口より徒歩30秒
地図や店内の様子はこちら↓
http://www.sempuku.co.jp/sagaseru/shop/shop_tokyo/setagaya/1.htm
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ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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広場の脇を通っている自由通りという通りを渡り、角にコンビニのある路地を入ると左手に今日の目的の店、やきとり「さいとう」がある。
神楽坂の裏通りの黒板塀のように、黒く塗られた外壁の高い位置の真ん中に掲げられた「やきとりさいとう」という大きな白文字の看板が目を引く。そして、江戸時代の長屋を思わせる玄関障子が珍しい。
我々が外観の写真など撮っていると、店の脇からお店の女性が出てきて「御予約の方々ですね、どうぞ、お入りください。右手の2番目のテーブルの奥をご用意してありますので」と言う。
玄関障子を開けると、左手のカウンターの中の焼き台の前にマスターが立つ。
「2番目のテーブルの奥へどうぞ」という言葉に促され、テーブルに座る。
サッポロビール黒ラベル大瓶(550円)を2本を頼み、シロ、カシラ、レバ、ハラミ、ネギを4本ずつ、シロとレバはタレで、残りは塩でお願いする。焼き物は1本100円である。
店内を見まわすと、すでに最初の波が終わったのか七割ほどの入りで、奥の座敷の電灯も消えており、初めてやきとり「さいとう」を書いた第93回の記事の時のような忙しさはない。暖色の照明の為もあるのか店内は、活気がある中にも落ち着いた良い雰囲気であった。
次々に出てくる焼き物はどれもうまい。橋本先生は「カシラ」がお好きだとのこと、とても気に入っていただいたようで、お連れした方としてうれしいかぎりである。
この店の煮込みは金曜日と土曜日だけに作る限定の煮込みである。煮込み(300円)を2つ頼んだ。
ワインを1本頼んだ。メルシャンの360ミリリットル瓶(800円)である。ポリフェノール2倍とラベルに書いてあった。
ここで、ドイツワインの話になった。山梨のワイナリーの話になり、「ルバイヤートは御存知ですか?」と言うと、生徒さんたちとルバイヤートのワイナリーに行ったことがあるそうであった。ルバイヤート・ワインの正式社名は丸藤葡萄酒工業株式会社である。同ワイナリーで開かれる「蔵コン」というコンサート・イベントに、中目黒のライブハウス「楽屋」のオーナーである友人のマッシモ氏と協力して、あるジャズ・ボーカル・グループの出演をコーディネートしたことがあり、お世話になったワイナリーであった。
思わぬところで話がつながったのである。
なお、ルバイヤートは神楽坂にワイン・レストランの直営店を持っている。私の母方の家があった場所が神楽坂である。ルバイヤートさんとは縁がある。
毎年10月になると始まる「さいとう」のもう一つの名物、おでん(600円)を2人前頼む。
1人前4つということで、中身は、がんも、大根、ちくわぶ、ちくわを2個ずつである。
橋本先生が私にもっておられたイメージは、「スキンヘッズで丸顔、190センチの大男で恐い感じの人」だったそうであり、これは、私が記事やコメントに書いた「迷彩服を着た大男」である友人のGAI(本稿のVOL.124、VOL125で登場)のイメージと重なっているようである。当時の二人を合体されると、「スキンヘッズで丸顔、身長190センチ、体重120㎏で白の上下を着ており、休日には迷彩服で過ごす大男」が出来上がる。なんだか危ない奴である。
おでんと一緒に飲むのは、やはり日本酒である。こちらの店は日本酒の銘柄が多い。白鷹(350円)と千福(350円)をもらう。
演劇畑の話をする中、俳優の緒方拳が亡くなった話になり、そこから緒方拳が印象的な役で出演した1974年の映画「砂の器」(監督/野村芳太郎・脚本/橋本忍・山田洋次)の話で一期に盛り上がった。
映画「砂の器」には思い出がある。客のほとんど入っていない新宿の映画館の客席で、一人この映画を見た。映画に登場する「流浪の親子」と自分自身の現実とが重なり、涙が止まらなかった。
橋本先生も「砂の器」が一番お好きな映画であるとのこと。この映画を授業で使ったそうで、見て泣くのは女子生徒よりも男子生徒の方であったとのこと。よく解る話である。
映画に登場する死体発見現場は蒲田駅の操車場であり、刑事二人が聞き込みで歩くのは蒲田の飲み屋街である。二人が落ち合って酒を飲む場所は渋谷の井の頭線の東側の地域である。自分のよく行く飲屋街が映画に登場するのも楽しみの一つである。
それから、先生のお薦めの1955年の映画「たそがれ酒場」(監督/内田吐夢)の話になった。酒場での一日を描いた映画であり、お話をお聞きしているうちに、舞台化出来ないかという気持ちになった。なお、「いつかA列車に乗って」(監督/荒木とよひさ)という題名で2003年にリメイクされている。詳しくは、橋本先生のブログ「橋本健二の居酒屋考現学」をご覧いただきたい。
タン(100円)2本、おしんこ(300円)、私おすすめの豚とろ(350円)を頼み、後は冷酒(500円)やビールを何本か頼んだ。めずらしくどれだけ飲んだかは不明である。
楽しい時間は瞬く間に過ぎて午後11時になっていた。橋本先生は本当に楽しい方であった。また御一緒できる日が楽しみである。
午後8時30分から午後11時までの約2時間30分の滞在。お勘定は4人で11,950円であった。
奥沢 やきとり「さいとう」
(やきとん)
住所 東京都世田谷区奥沢4-27-12
電話 03-3727-6233
定休 日曜日
営業時間17:00~24:00
東急目黒線奥沢駅北口より徒歩30秒
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ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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