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新宿 炭火串焼「第二宝来家」

居酒屋探偵DAITENの生活 第175回  2009年1月28日(水)  【地域別】  【時間順】



新宿 炭火串焼「第二宝来家」

   新宿第2宝来家外観    にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加中。

 ある大規模なパーティに出席した後、ASIMO君と向かったのは、「新宿西口商店街」である。
 こう書くと、どこのことだと思われるかも知れない。新宿のJR線が上を通る新宿大ガード」の南西側に位置する飲食街である。青梅街道の起点である新宿大ガード西の交差点のそばである。「新宿西口商店街」は、路地の中に間口の狭い店がひしめいている「思い出横丁」と、JRの線路際に面している「やきとり横丁」からなる商店街であった。事実、「新宿西口商店街」のホームページには、「思い出横丁」「やきとり横丁」の両方が今でも掲げられている(2009年1月30日現在)。「であった」と過去形で書くには理由がある。最近になって「やきとり横丁」の入口にも「思い出横丁」という看板が掲げられたのである。このことについては、ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」に参考になる記述があるので読んでいただきたい。

  「思い出横丁」という大きな看板(写真)がかかげてあるので、若い人たちはこの名前を使っているに違いない。さらには、線路際の通りが「やきとり横丁」と呼ばれていたことを元々知らない人もいるかもしれない。我々から上の世代は、ついつい昔の「しょんべん横丁」とう言葉を使ってしまう。略せば「しょんよこ」である。しかし、そこに働く皆さんや経営者の方々は歓迎していない呼び名に違いない。

  思い出横丁看板 

 本日の店、炭火串焼「第二宝来家」は、線路際の「旧やきとり横丁」に面している。こちらの店の歴史については、創業者の金子正巳氏(故人)の自叙伝「西新宿物語[焼き鳥屋行進曲]」に詳しい。宝来家のホームページがあって、その内容が載っている。なぜ、「しょんべん横丁」という名前で呼ばれてしまったかの記述もある。面白い記述が多いので是非一読されるとよいと思う。

 午後9時である。ASIMO君と中に入り、3人であることを告げた。実は、やはり「東京城南居酒屋探偵団」の団員であるOZAKI先生が後から来ることになったのである。入って右手はカウンター席、カウンター席の中が調理場。奥の方にテーブル席がある。「二階へどうぞ」と言われ、狭くて急な階段を上がってゆく。
 二階に上がる。二階の壁際はすべてベンチシートになっている。その前に奥行きの狭いテーブルが二十センチほどの狭い間隔で置かれており、小さな丸椅子が寄り添っている。本来は四人のテーブルに五人、六人と座っている場所もある。当然四人席に二人づつの相席は当たり前だ。

 見渡すと、上がってすぐ左の柱がある為実質的には三人席である場所が空いている。そこに、ASIMO君と座る。私が壁際のベンチシートに二人の荷物と一緒に座り、ASIMO君とあとから来るOZAKI先生に通路側に座ってもらうことにする。OZAKI先生はスリムな人なので、階段脇、通路際の人通りの多い席に座っても迷惑にならないのである。本当に狭い、私の腹とテーブルの間はほとんど無い状態である。

 やっと席を確保して落ち着くと同時に、レモンサワー(320円)を二杯頼んだ。焼き物はナンコツ(120円)、しろ(120円)、カシラ(120円)各2本。自家製ポテトサラダ(420円)も頼んだ。どこへ行ってもついついポテトサラダを頼んだしまう。
 注文を取りに来た中国の方らしき女性が「混んでいる時間は2時間までになってます」と言う。人気があって混み合い、しかも狭い店では当然だ。私自身、2時間以上同じ店にいたいとあまり思わないので別にかまわない。隣の若いグループは2時間の中での「ラストオーダー」であると言われ、なにやら不満げであった。チェーンの居酒屋でもこういうシステムは存在する。仕方のない話である。

 ポテトサラダは林檎と胡椒がきいてうまかった。焼き物もあまり大きくはないがうまかった。私の背後の歌手三橋美智也(故人)のサインをASIMO君がみつける。それを期に周りを見渡した。店内に、他にも芸能人のサイン色紙がたくさん貼ってある。取材も多いのであろう。「TBSアナウンサー安住紳一郎」という色紙もあった。

 気づけば、廻りの客席のあちらこちらから中国語や英語が聞こえてくる。やはりここは国際都市〈shinjuku〉だ。ちょうどそこへ、ちょっと外国人のように見える風貌のOZAKI先生の登場である。彼は西アジアから東ヨーロッパの国を旅している時、現地の人間とよく間違われるそうである。OZAKI先生は焼酎お湯割り(320円)を選ぶ。ASIMO君はレモンサワーお代わり、私はクエン酸サワー(320円)にする。
 こちらの名物である和牛レバ刺し(680円)を頼んだ。OZAKI先生がレバ刺しをうまいという。それぞれの近況を話す。OZAKI先生は仕事で付き合いのある編集者の方の職場が近くにある為、新宿で飲むことが多いという。
 本当は歌舞伎町のもつ焼き「番番」に行こうという話もあったが「番番は混み合うので入れないかもしれない」というOZAKI先生の意見で、予定を変更したのである。夜昼逆転生活に近いOZAKI先生にとっては、午後9時は夜も序の口である。この後、もう一軒ということになるのは必至だ。

 煮込み(370円)を頼んだ。「定番商品」はちゃんと食べたことになる。OZAKI先生は今日は焼酎お湯割り(320円)で通すようである。ASIMO君もレモンサワーで通すという。私はエビスの黒ビールの小瓶(380円)に切り替えた。さらに、牡蠣フライ(580円)を追加する。
 尾崎先生の一ヶ月以上に及ぶ四国と九州の旅の話になった。全行程を車で移動したという。彼は旅先でもパソコン一台あればすむ仕事をしている。ゆえに、実現出来る旅行である。それなりに大変さもあるけれど、ある意味うらやましい生活である。この旅ですっかりOZAKI先生は四国が好きになってしまったそうである。

 炭火串焼の店ではあるが様々な物を食べることが出来る。創業者の息子さんであるという店長さんをはじめ、店員の皆さんの対応も良い。
 午後9時から10時30分までの約1時間30分ほどの滞在であった。三人でお勘定は7,310円であった。

 明日の朝が早いというASIMO君とは店の前で別れた。OZAKI先生は、知っている店に行きましょうという。しかし、例によって、行ったことはあるのだが店名も解らず、場所もうろ覚えであるという。以前にもあった話ではないか。この先の珍道中は次回のお楽しみである。

 (つづく)

新宿 炭火串焼「第二宝来家」
住所 東京都新宿区西新宿1-2-5
電話 03-3344-3117
定休 日曜日・連休の祝日
営業時間 平日16:30~24:00  土曜祭日16:30~23:00
交通 JR「新宿駅」東口より徒歩10分。西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩5分。
宝来家ホームページ→http://horaiya.com/

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