蒲田 酒処・牛煮込み・もつ焼き「片桐」
蒲田 酒処・牛煮込み・もつ焼き「片桐」


「居酒屋探偵DAITENの日記」もついに第200回となった。第200回のゲストは、昨年第150回と第151回の時にもゲストとしてお迎えした、「居酒屋ほろ酔い考現学」の著者であり、ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」の橋本健二先生である。橋本先生をゲストにお迎えして歩く「蒲田一周ツアー」は今回から全3回でお贈りする予定である。
その一軒目として選んだのがmariruuさん、croquettepunchさん、大徳寺さん、kimimatsuさん、chamiさん等、東京城南居酒屋探偵団のメンバーの皆さんが揃ってお薦めの店、酒処・牛煮込み・もつ焼き「片桐」である。
JR蒲田駅改札で橋本先生と待ち合わせをした。すぐに歩きはじめ、松竹蒲田撮影所が昔あった場所であるアロマスクエアの高層ビルを右手に見上げながら蒲田四丁目の交差点に出て、そこから住宅街に入って行く。「片桐商店」という精肉店があり、精肉店の同じ建物の左半分が酒処・牛煮込み・もつ焼き「片桐」になっている。中はL字カウンターのみ12席の小さな店。人気店なので、すぐに一杯になってしまう可能性がある。ゆえに、前日に予約をしておいた。
L字カウンターの角の辺りには、すでに男女四名の皆さんが座っていらっしゃる。まずは、私はホッピー白(400円)の氷なしをお願いする。こちらのホッピーはジョッキを冷やしていないので、橋本先生は氷を少し入れた準3冷ホッピーにされた。私は、ビアグラスを一つもらい、そこに焼酎を半分移して、原理主義的な量の焼酎でホッピーを飲んだ。
さらに、こちらの名物である牛煮込み(550円)を二つ頼む。
煮込みは本当にうまかった。時間をかけてトロトロに煮込まれている。焼き物が楽しみである。店内にはモダン・ジャズが静かに流れている。自然とジャズの話になった。私が一番ジャズを聴いていた時期に好きだったアーチストやアルバムを先生も聞いておられたようである。また、若い頃に入った酒場の話にもなった。1969年12月にオープンされたチェーン居酒屋「天狗」の1号店、池袋西口店に、お互い同時期に通っていたことも解った。現在、天狗チェーンはテンアライド株式会社となって、資本金52億5720万円、従業員4219名の巨大なチェーン店となっている。
先生はホッピーをお代わり、私はホッピー外のみをいただき、先ほどのビアグラスの中身の焼酎をホッピーグラスに移し、そこへホッピーを注いで飲んだ。焼き物はシロ、カシラ、タンを2本ずつ、シロはタレである。
焼き物はどれも大ぶりで美味しそうだ。シロのタレがうまい。私はシロをあまり頼まないがこちらのシロは別である。カシラとタンも肉質が上質でレベルが高い。
ここで、先生の最新の著書『貧困連鎖──拡大する格差とアンダークラスの出現』(大和書房)を取り出した。私は読みながら線を引き、書き込みをする癖がある。そんなわけで、失礼なことに、かなり汚れてしまっている本の扉にサインをしていただいた。

『貧困連鎖──拡大する格差とアンダークラスの出現』(大和書房)
三杯目である。橋本先生は黒ホッピーに切替えられた。私はハイサワー(400円)にした。
壁の黒板に、上カルビ(1300円)、牛タンシチュー(1350円)、ハラミ(850円)、上ミノ(950円)といった文字が並んでいる。誘惑的なラインナップである。しかし、これからあと二軒を予定している。
橋本先生を闇市的世界へお連れしようと、肉の誘惑から逃れて店を出たのであった。
午後5時40分から6時50分まで1時間10分の滞在。お勘定は4,670円であった。
(つづく)
ブログ「橋本健二の居酒屋考現学」での「片桐」の記事はこちら。

蒲田 酒処・牛煮込み・もつ焼き「片桐」
住所 東京都大田区蒲田4-27-3
電話 03-3738-7116
定休日 日曜
営業時間 11:30~13:30(平日のみランチ営業) 17:00~24:00
交通 京浜東北線JR蒲田駅下車徒歩7分・東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩8分・京浜急行線京急蒲田駅下車徒歩5分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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