雪谷大塚 大衆割烹「とよだ」第5回
雪谷大塚 大衆割烹「とよだ」 第5回


午後6時45分。連れと「とよだ」で待ち合わせた。
30人程が座れる「変則的コの字大カウンター席」は七割方埋まっていた。入って左側、カウンターの手前よりに連れが座っていた。すでにキリンラガービール中瓶(500円)を飲んでいる。するめイカ刺し(420円)、おでんからチクワブ(100円)、大根(100円)がそこにあった。相変わらず大きなおでんである。
集めると焼酎のボトルがもらえる「ボトル交換補助券」がついに集まったのである。このボトル交換補助券は20枚集めると焼酎ビダン1本と交換、25枚集めると焼酎いいちこ1本と交換してくれる。この券は1回の会計金額2000円ごとに1枚くれることになっている。25枚を集めることが出来た。つまりこちらの店で50000円を使ったということである。思えばかなりの金額である。
店の女性に「ボトル交換補助券」を25枚渡して、焼酎いいちこの900ミリリットル瓶をお願いした。炭酸水(250円)と氷(200円)で飲むことにする。
焼酎いいちこをグラスに入れ、氷を入れて炭酸をそぞく。シンプルな酎ハイである。
昔、現在の場所に移る前の「とよだ」は、焼酎のボトルを目の前に置いて飲み続ける常連の親父たちばかりであった。お互いに仲良く話をしているのでグループ客のように思えたが、焼酎いいちこのボトルがそれぞれの目の前に立っているので、バラバラに来ている一人客同士であることが解るのであった。
それが、今は焼酎のボトルをとらず飲むお客さんも多くなっている。周囲にチェーン居酒屋もたくさん出来て、選択肢が増え、同一の店で毎日飲む人が減った為であろうか。年代も若くなっており、アベックも多い。店全体も静かになった。だんだんに普通な店になりつつある。狭い店内でみんな仲良くわいわいやっていた昔の「とよだ」が懐かしい。
出来るだけ「常連」にはならず、多くの居酒屋を回ろうと思っている私である。その私が書くのもおかしいかもしれないが、どうもこの「常連」という感覚が変わってきているような気がする。より安く良い店が出来れば客は動く。あまり「常連面」をするような人も少なくなっているような気がする。
チヂミ(300円)を頼んだ。sakuraは最後にキリンビール生グラス(300円)を飲む。
午後6時45分から7時45分まで約1時間の滞在。支払った金額は2,670円であった。今日もまた「ボトル交換補助券」を一枚もらった。再び25枚を集める日は遠い。

雪谷大塚 大衆割烹「とよだ」
住所 東京都大田区南雪谷2-15-4
電話 03-3720-3338
定休 日曜
営業時間 17:00~24:00
交通 東急池上線雪谷大塚駅下車徒歩1分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking
こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ
実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
城南居酒屋のひとつの完成形