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新橋 もつ焼き「くら島」

居酒屋探偵DAITENの生活 第218回  2009年5月28日(木)     【地域別】  【時間順】 


新橋 もつ焼「くら島」

  新橋くら島外観       にほんブログ村 グルメブログへ ←「東京食べ歩き」参加中。

 長い間お世話になりながらお酒を呑む機会もないままにいた方と始めて呑むことになった。場所はお互いのテリトリーの中間点にある新橋ということになった。本名をここに書く訳にもいかず、A氏とかB君というのも興醒めなので、御本人の了解を得た上でネットネーム「スマート・ディスクさん」と呼ばさせていただく。スマートな外見、ハードディスクのように知識を蓄積しているという点で銘々させていただいた。
 スマート・ディスクさんにお聞きすると、特にこれといって好き嫌いも無く、親父系酒場にもまったく抵抗がないということなので、酒場を探して新橋西口界隈をずいぶんと歩いた。あいにくの雨模様でありながらどの店も混んでいる。

 「出来ればゆっくりお話をしたいですね」という言葉で思い出したのがビックディッパービルの裏側にあるもつ焼「くら島」であった。新橋駅烏森口を出て、烏森通りを西に歩いてゆく。最初にある大きな交差点を南側に渡って、さらに西側に渡った角に「ビックディッパービル」というサウナなどが入ったビルがあるので、その脇を南へ歩く。

 「ビックディッパービル」の真裏、最初の路地を右に曲がると、右手すぐに第196回で紹介した立ち呑み「新橋へそ五反田店」の本店、立ち呑み「新橋へそ」がビルの裏に張り付くようにある。因みに、「新橋へそ」は新橋周辺に計4店ある。その前を通り、最初の十字路を左に曲がると、すぐ右手にもつ焼「くら島」がある。入口は独特の格子状になったガラス戸である。高い位置にある看板以外は、照明が本当に暗いために、店そのものを見落としてしまいそうである。

 mariruuさんのブログ「さて、今夜はどこ行く?」や浜田信郎さんのブログ「居酒屋礼賛」などで店内の様子やお店の方の人柄などは解っていた。でも、スマート・ディスクさんは何もご存知ない。そこで一言。
 「ここの女将さんは、ちょっと無愛想ですけど、気にしないでくださいね。」
 スマート・ディスクさんはちょっと怪訝な顔をされていた。

 恐る恐る扉を開けて入る。左手には7、8人ほどが座れるカウンターがある。カウンター席に男性客が二人座っていた。左手の焼き台前に眼鏡をかけたマスターがいらっしゃる。カウンターの一番奥に立つ小柄の女性が女将さんらしい。
 右手にテーブル席が二つあった。電源の入っていない古いテレビの置かれたテーブルに向かいあって座ることにした。私は一番奥の店全体を見渡せる場所に座った。脇の壁に古いフォークギターが掛かっている。裸電球の下がる天井には三枚羽根古い扇風機。茶色く変色した短冊の文字は良く読めない。その隣にどなたかの写真が飾ってある。古いお店には物語がある。一つ一つ聞いてみたいとも思うのだが女将さんにすぐに話してもらえるとは思えない。またの機会としよう。

 ビールをお願いした。瓶ビール大瓶(530円)とグラスを女将さんがもってきてくれる。
 「それから・・・もつ焼きを6本、塩でお願いします」
 何を何本と指定するには、こちらの店での修行が足りないと思ったので、本数でお願いしたのである。
 女将さんは焼き台のマスターに「もつ焼き6本、塩で」と伝える。
 「あいよ、もつ焼き6本、塩」とマスターが答える。普通である。

 もつ焼きは普通に美味しかった。1本100円である。ビールを飲みながら色々と仕事がらみの話をした。瓶ビールをもう一本もらう。
 いか焼き(120円)も2本頼んだ。しかし、やがて女将さんが持ってきた皿の上には、いかを串に刺して焼いたものが一本だけ乗っていた。
 「いかが無くなっちゃったんで一本だけです」とおっしゃる。

 味わいある店内の様子は実に心和んだ。ゆっくり話をしようという気持ちで入ったお店である。人の話に入り込んでくるような元気過ぎる女将さんよりも、こちらの静かな女将さんのような方がかえって良かったのである。予想通り、じっくり話をすることが出来た。

 カウンターに常連らしきお客さんが増えてきた。一本のイカをスマートディスクさんと二人で食べて、ビールを飲み干し外に出たのは8時過ぎであった。
 一回転目の皆さんがお帰りになったかもしれない。次の店の名前は頭にあった。しかし、人気の店である。果たして入れるであろうか。

 午後7時20分から8時10分まで50分ほどの滞在。お勘定は二人で1,780円であった。

 (つづく)

  新橋くら島看板

新橋 もつ焼「くら島」
住所 東京都港区新橋3-10-4
電話 03-3433-6595
定休日 土曜・日曜・祝日休
営業時間 18:00~22:00
交通 JR新橋駅下車徒歩3分

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新橋

Comments 2

居酒屋探偵DAITEN

笑ってもらえるまでどれだけ・・・

mariruu様

居酒屋探偵DAITENです。
コメントありがとうございます。
笑ってもらえるまでどれだけかかるものでしょうかあ。
でも、味わいのある良いお店でした。
私も新橋をもっと探索したいと思っております。

mariruu

そういえば・・・

ここのところ新橋行ってませんでした。
久し振りに「くら島」にも、女将さんを笑わせに伺わなければなりませんねえ。。。