蓮沼 立呑処「勘蔵」第4回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第221回 2009年5月30日(土) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
蓮沼 立呑処「勘蔵」 第4回

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3周年記念「勘蔵ライブ」
蒲田周辺を色々と巡り歩いてから、もう少し呑みたいと思い向かったのは多摩堤通り沿いにある立呑処「勘蔵」であった。ところがこの「もう少し・・・」というのがまったく守れなかったのである。
中に入ると、カウンターの奥にお客さんが二名いらっしゃる。カウンターの中には、お正月はお会いしたけれど、前回はいらっしゃらなかった女性の方。奥にマスターの関さんがいらっしゃって目があった。笑顔が今日も素敵である。
まずは、ホッピーセット(400円)を氷無しでお願いする。冷えたビールジョッキと焼酎とホッピーが出てくる。目の前の「釣り銭入れ」に千円札を二枚入れる。「勘蔵」さんはそのつどお支払いをする方式である。
つまみは、いつも食べる魚肉ソーセージ(150円)。ちゃっと炒めてくれるのがうれしい。
テーブルの上に「3周年記念ライブ」のチラシを発見した。内容は次の通り。マスターの関さんの顔のイラストが魅力的である。
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お客様に感謝をこめて3周年記念「勘蔵ライブ」
2009年6月14日(日) OPEN 17:30 START 18:00
場所/Studio80オッタンタ TEL 03-3738-0080
料金/1000円 ( 1 drink付)
出演/鷹野淳・飯田バンド・DJ明石・DJ木山・他多数
関マスターのスッポン解体ショーもあります。
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次に頼んだのは、はるさめサラダ(150円)である。「春雨」とは美しい名前の食べ物であるといつも思う。カウンターの中では「煮込み」を作っているようであった。
女性に「煮込み好きですか?」と聞かれる。「もちろん」と答える。
2杯目はハイッピーセット(400円)をいただいた。
「氷は入れます?」と関さんに聞かれる。
「ハイッピーは氷入れちゃってください」と答える。
ホッピーは氷を入れないのに、ハイッピーは氷を入れた方が好きなのである。レモンテイストのハイッピーは氷を入れた方がうまいのである。
「誠に面倒くさい奴で申し訳ないです」と言う。
蒲田発レガッタと妄想CM
常連の皆さんとの会話で、マスターが煙草もギャンブルも何もしない真面目な方であることが解った。見たままである。
煮込みを女性が作り、関さんが味見をする。出来上がったということなので煮込み(300円)をいただいた。大根、人参、こんにゃく。野菜豊富な煮物タイプの煮込みであった。
メニューの中に「蒲田発、レガッタ(200円)ポッキー2本付き」と書いてあるのを発見。このレガッタというのは、蒲田のある店が発祥の飲み物である。試してみたくなり、女性に頼んでみるが出来たばかりのメニューなので作ったことが無いそうである。
関さんが戻るのを待って、ジャワテイ割り(250円)をお願いした。これですでに三杯目になっていた。この「レガッタ待ち」の状態がこの日の私の調子を狂わせたようである。
外は雲り。しかし、まだ十分に明るい。気持ちの良い夕暮れである。
常連の方は3人に増えていた。
「コマダシソサワー」という飲み物を3人目の方が注文された。
「どんな味ですか?」と聞くと、一口飲ませてくださった。風貌通りのやさしい方である。
人の飲み物や食べ物を少しいただいてしまうのは、まるで、吉田類さんのようになってきてしまったと思う。
「これは、まるでバイスですね」と言う。
まさに、バイスに似た味である。
マスターが買い物から戻ってこられた。他のお客さんが「レガッタ待ち」であることを伝えてくれる。早速、レガッタ(200円)をいただいた。背の低いグラスに氷と薄茶色の飲み物が入っており、グラスの中にポッキーが2本立ててある。
このレガッタという飲み物は、実は、焼酎のウーロン茶割のように、ウイスキーをウーロン茶で割ったものである。飲んでみると飲みやすい。ウイスキーの方がアルコールの度数が高いので、飲み方によっては危険な飲み物となるに違いない。
サントリーが「レガッタ」を推奨しないのが不思議である。サントリーとしては、ウイスキーとサントリー・ウーロン茶が一緒に売れるので、実に好都合な飲み物ではないかと思う。さらに、ポッキーを売っている江崎グリコにとっても良いかもしれない。流行りのコラボCMを「サントリー」と「江崎グリコ」がすれば良いと思う。
ボート競艇をこぎ終えた大学生のさわやかな青年。その直後の居酒屋。かわいい彼女と二人。うまそうにそれを飲む青年。「それ何?」「レガッタっていうんだ・・・」。微笑む彼女。「どうして、ポッキー2本なんだろうね」などとつぶやく青年。彼女が黙って、一本を青年の口に入れ、自分が一本を食べる。微笑む二人。こんな感じのCMが頭に浮かんだ。
姫様登場 そして 突然の店内ライブ
ギターをもった男性とその奥様がいらっしゃった。いかにもミュージシャンという感じの風貌の方である。共に気さくな素敵な御夫婦である。淳さんという方で、前述の勘蔵ライブの中心メンバーであるとのこと。
その後に、一人の女性客の方が登場された。淳さんとは面識があるらしく、お話をされている。なんとなく私も話に加わってしまった。
しばらくして、女性の一人客の方がワインを一本とられた。女性がワインの一本飲みというのは珍しい。しかも、ここは立呑処「勘蔵」である。「おやっ?」と思った。
最初に店に入られた時から実は「探偵の勘」が働いていた。それでも間違ってはいけないので何も言わずにいたのである。隣は淳さんとおっしゃるミュージシャンの方である。当然、音楽の話になった。すると、その女性からプログレ(プログレッシブ・ロック)の話が出たのである。
これが決めてであった。「もしかして姫様ですか?」と聞いてしまった。やはり、そうであった。その方のブログはいつも参考にさせていただいていた。
以前に、第158回の荏原町 やきとり・立呑み「きむきむ」の回で、接近遭遇寸前というエピソードがあったけれど、お会いするのは始めてであった。
姫様にお会い出来たことでうれしくなってしまい、ブログ「居酒屋探偵DAITENの生活」の名刺を配りだしてしまったのである。本来の「お調子者」の性格が表に出てしまい、「己を隠して酒を飲む」はずの居酒屋探偵にとってあるまじき行為におよんだのである。
この時点で私は入店2時間を越えていた。これもまた長居をしないというポリシーからはずれた行為である。反省である。
店内カウンターはかなり一杯になってきた。ここで、淳さんがギターをとりだし、「ヨコハマBJブルース」を歌って下さった。素敵である。これが始めて「勘蔵」さんに来た時にうかがった時々ある「店内ライブ」であったのか。しかも、前述の3周年記念の「勘蔵ライブ」の発起人は、この方であった。私も行ってみたいと思うのであるが、その日は仕事がらみの旅行のスケジュールが入ってしまっている。残念である。
立呑処「勘蔵」は楽しい場所である。こういう店があってもいいじゃないかと思う。緑茶割(250円)と枝豆(150円)で締めとした。
とても安いお店なのに、千円札を三枚以上使ったように思う。しかし、途中から酔ってしまい、飲み物の正確な杯数は把握出来ていない。反省である。
色々と反省をしながらも「楽しかった」という気持ちが残っている。マスターの関さんの人柄がそうさせるのか、「勘蔵」さんの最大の財産は「人」そのものかもしれない。
立呑処「勘蔵」に関する過去の紹介記事
第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第191回 2009年3月15日(日)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第166回 2009年1月1日(木)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第156回 2008年11月8日(土)
蓮沼 立呑処「勘蔵」
住所 東京都大田区西蒲田7-9-5
電話 ?
定休日 年中無休
営業時間 16:00~26:00
交通 東急池上線蓮沼駅下車徒歩3分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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居酒屋探偵DAITENの生活 第221回 2009年5月30日(土) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
蓮沼 立呑処「勘蔵」 第4回




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3周年記念「勘蔵ライブ」
蒲田周辺を色々と巡り歩いてから、もう少し呑みたいと思い向かったのは多摩堤通り沿いにある立呑処「勘蔵」であった。ところがこの「もう少し・・・」というのがまったく守れなかったのである。
中に入ると、カウンターの奥にお客さんが二名いらっしゃる。カウンターの中には、お正月はお会いしたけれど、前回はいらっしゃらなかった女性の方。奥にマスターの関さんがいらっしゃって目があった。笑顔が今日も素敵である。
まずは、ホッピーセット(400円)を氷無しでお願いする。冷えたビールジョッキと焼酎とホッピーが出てくる。目の前の「釣り銭入れ」に千円札を二枚入れる。「勘蔵」さんはそのつどお支払いをする方式である。
つまみは、いつも食べる魚肉ソーセージ(150円)。ちゃっと炒めてくれるのがうれしい。
テーブルの上に「3周年記念ライブ」のチラシを発見した。内容は次の通り。マスターの関さんの顔のイラストが魅力的である。
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お客様に感謝をこめて3周年記念「勘蔵ライブ」
2009年6月14日(日) OPEN 17:30 START 18:00
場所/Studio80オッタンタ TEL 03-3738-0080
料金/1000円 ( 1 drink付)
出演/鷹野淳・飯田バンド・DJ明石・DJ木山・他多数
関マスターのスッポン解体ショーもあります。
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次に頼んだのは、はるさめサラダ(150円)である。「春雨」とは美しい名前の食べ物であるといつも思う。カウンターの中では「煮込み」を作っているようであった。
女性に「煮込み好きですか?」と聞かれる。「もちろん」と答える。
2杯目はハイッピーセット(400円)をいただいた。
「氷は入れます?」と関さんに聞かれる。
「ハイッピーは氷入れちゃってください」と答える。
ホッピーは氷を入れないのに、ハイッピーは氷を入れた方が好きなのである。レモンテイストのハイッピーは氷を入れた方がうまいのである。
「誠に面倒くさい奴で申し訳ないです」と言う。
蒲田発レガッタと妄想CM
常連の皆さんとの会話で、マスターが煙草もギャンブルも何もしない真面目な方であることが解った。見たままである。
煮込みを女性が作り、関さんが味見をする。出来上がったということなので煮込み(300円)をいただいた。大根、人参、こんにゃく。野菜豊富な煮物タイプの煮込みであった。
メニューの中に「蒲田発、レガッタ(200円)ポッキー2本付き」と書いてあるのを発見。このレガッタというのは、蒲田のある店が発祥の飲み物である。試してみたくなり、女性に頼んでみるが出来たばかりのメニューなので作ったことが無いそうである。
関さんが戻るのを待って、ジャワテイ割り(250円)をお願いした。これですでに三杯目になっていた。この「レガッタ待ち」の状態がこの日の私の調子を狂わせたようである。
外は雲り。しかし、まだ十分に明るい。気持ちの良い夕暮れである。
常連の方は3人に増えていた。
「コマダシソサワー」という飲み物を3人目の方が注文された。
「どんな味ですか?」と聞くと、一口飲ませてくださった。風貌通りのやさしい方である。
人の飲み物や食べ物を少しいただいてしまうのは、まるで、吉田類さんのようになってきてしまったと思う。
「これは、まるでバイスですね」と言う。
まさに、バイスに似た味である。
マスターが買い物から戻ってこられた。他のお客さんが「レガッタ待ち」であることを伝えてくれる。早速、レガッタ(200円)をいただいた。背の低いグラスに氷と薄茶色の飲み物が入っており、グラスの中にポッキーが2本立ててある。
このレガッタという飲み物は、実は、焼酎のウーロン茶割のように、ウイスキーをウーロン茶で割ったものである。飲んでみると飲みやすい。ウイスキーの方がアルコールの度数が高いので、飲み方によっては危険な飲み物となるに違いない。
サントリーが「レガッタ」を推奨しないのが不思議である。サントリーとしては、ウイスキーとサントリー・ウーロン茶が一緒に売れるので、実に好都合な飲み物ではないかと思う。さらに、ポッキーを売っている江崎グリコにとっても良いかもしれない。流行りのコラボCMを「サントリー」と「江崎グリコ」がすれば良いと思う。
ボート競艇をこぎ終えた大学生のさわやかな青年。その直後の居酒屋。かわいい彼女と二人。うまそうにそれを飲む青年。「それ何?」「レガッタっていうんだ・・・」。微笑む彼女。「どうして、ポッキー2本なんだろうね」などとつぶやく青年。彼女が黙って、一本を青年の口に入れ、自分が一本を食べる。微笑む二人。こんな感じのCMが頭に浮かんだ。
姫様登場 そして 突然の店内ライブ
ギターをもった男性とその奥様がいらっしゃった。いかにもミュージシャンという感じの風貌の方である。共に気さくな素敵な御夫婦である。淳さんという方で、前述の勘蔵ライブの中心メンバーであるとのこと。
その後に、一人の女性客の方が登場された。淳さんとは面識があるらしく、お話をされている。なんとなく私も話に加わってしまった。
しばらくして、女性の一人客の方がワインを一本とられた。女性がワインの一本飲みというのは珍しい。しかも、ここは立呑処「勘蔵」である。「おやっ?」と思った。
最初に店に入られた時から実は「探偵の勘」が働いていた。それでも間違ってはいけないので何も言わずにいたのである。隣は淳さんとおっしゃるミュージシャンの方である。当然、音楽の話になった。すると、その女性からプログレ(プログレッシブ・ロック)の話が出たのである。
これが決めてであった。「もしかして姫様ですか?」と聞いてしまった。やはり、そうであった。その方のブログはいつも参考にさせていただいていた。
以前に、第158回の荏原町 やきとり・立呑み「きむきむ」の回で、接近遭遇寸前というエピソードがあったけれど、お会いするのは始めてであった。
姫様にお会い出来たことでうれしくなってしまい、ブログ「居酒屋探偵DAITENの生活」の名刺を配りだしてしまったのである。本来の「お調子者」の性格が表に出てしまい、「己を隠して酒を飲む」はずの居酒屋探偵にとってあるまじき行為におよんだのである。
この時点で私は入店2時間を越えていた。これもまた長居をしないというポリシーからはずれた行為である。反省である。
店内カウンターはかなり一杯になってきた。ここで、淳さんがギターをとりだし、「ヨコハマBJブルース」を歌って下さった。素敵である。これが始めて「勘蔵」さんに来た時にうかがった時々ある「店内ライブ」であったのか。しかも、前述の3周年記念の「勘蔵ライブ」の発起人は、この方であった。私も行ってみたいと思うのであるが、その日は仕事がらみの旅行のスケジュールが入ってしまっている。残念である。
立呑処「勘蔵」は楽しい場所である。こういう店があってもいいじゃないかと思う。緑茶割(250円)と枝豆(150円)で締めとした。
とても安いお店なのに、千円札を三枚以上使ったように思う。しかし、途中から酔ってしまい、飲み物の正確な杯数は把握出来ていない。反省である。
色々と反省をしながらも「楽しかった」という気持ちが残っている。マスターの関さんの人柄がそうさせるのか、「勘蔵」さんの最大の財産は「人」そのものかもしれない。
立呑処「勘蔵」に関する過去の紹介記事
第3回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第191回 2009年3月15日(日)
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第166回 2009年1月1日(木)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第156回 2008年11月8日(土)
蓮沼 立呑処「勘蔵」
住所 東京都大田区西蒲田7-9-5
電話 ?
定休日 年中無休
営業時間 16:00~26:00
交通 東急池上線蓮沼駅下車徒歩3分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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