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大岡山 やきとん「三鶴」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第241回 2009年8月6日(木) 【地域別】  【時間順】



大岡山 やきとん「三鶴」 第2回

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 東急目黒線、大井町線の大岡山駅の近くにあるやきとん「三鶴」sakuraと待ち合わせをした。しかし、実際には駅前で信号待ちをしているsakuraを発見、一緒に店に行くことになった。
 最近、大岡山駅前に新しい建物が出来た。東京工業大学の「東工大蔵前会館」という建物である。1階にエクセルシオールカフェが入っており、2階には、「ROYAL BLUE 精養軒 大岡山店」という洋食店が入っている。大岡山駅前のランドマークとなる建物かもしれない。

 前回、大岡山 やきとん「三鶴」を紹介したのは、2007年11月8日第50回である。しかし、sakuraの行きつけの店であり、その後もなんども訪問している。
 外観は、前回も書いたように、時代劇の中に出てくる古い居酒屋のセットのようである。入口の赤い提灯(写真)以外に目立った照明も無く暗い。初めて店頭に立った人は、入るのを躊躇うかもしれない。しかし、店内に入ると意外に明るいのである。店内の細かい様子については、前回の記事を御覧いただきたい。

 店に入ると、正面のU字カウンターの一番右奥の席が空いていたのでそこに座る。頭の上がテレビなので、テレビは見にくいけれど、お店の人に注文を通しやすい位置なのが良い。
 まずは、キリンラガー(600円)とハイサワ(400円)を頼んだ。つまみは、かしら(120円)、なんこつ(120円)を2本ずつ、厚揚げ(400円)と銀杏(340円)も頼んだ。

 ここ数ヶ月は来店していなかっのであるが、どうやらお店の方の顔ぶれが少し変わったようである。しかし、マスターを始め、お店の人が全員静かなのには変わりがない。無駄口を言わず、ひたすら仕事をしているのである。頬笑むこともなく、静かに注文を受けて、出来上がると静かに置いて行く。愛想笑いなどはしないのである。これはこれで馴れれば心地よい。放っておいてくれるのもそれはそれで良いのだ。久しぶりに店に入っても違和感が無い。客と店の人とが楽しく談笑するような店に久しぶりに入ろうとすると、とても入りにくいことがある。なんとなく、敷居が高くなってしまう。もともと、特に愛想も無く、静かに過ごすことが出来た店には、時がたっても平気で入ることが出来る。適度な客との距離感もサービスの一つかもしれない。

 次に、生冷酒みこし(700円)と塩らっきょ(350円)を頼んだ。この塩らっきょが美味しかった。
 20人ほどが座れるU字カウンターには、次々に人が座り、去って行く。一人客の男性がテレビを見ながら静かに飲んでいる。2、3人のグループ客も入ってくる。人数が多い場合は、靴を脱いで座る二階席が広いので、そちらに上がって行く。若い女性がカウンター席に座る。そして、待ち合わせの男性が来ると壁際の二人用テーブル席に移動した。sakuraも仕事帰り、一人で入ることが多いという。女性が一人でも入れるもつ焼き店である。ただし、「喜んで~!」などとマニュアル的な挨拶を大声で言ったり、過剰にフレンドリーな対応をしたりしないので、生物学的にではなく、精神的に「大人」な女性客でないとダメかもしれない。活気があるのにうるさくない。現在の「もつ焼き店ブーム」とは関係ない、地元の人気店である。

 午後7時から8時までの1時間の滞在、お勘定は二人で3,270円であった。

第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第50回 2007年11月8日(木)



  大岡山三鶴提灯

大岡山 やきとん「三鶴(みつる)」
住所 東京都大田区北千束3-29-12
電話 03-3727-0008
定休日 日曜祝日休
営業時間 17:00~23:00
交通 東急大井町線・東急目黒線 大岡山駅下車徒歩1分

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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大岡山

Comments 2

DAITEN

Re: タイトルなし

taka様

居酒屋探偵DAITENです。

> 僕が馴染めるのは、今は、ここと自由が丘の金田しかない。
> 前の建物を失ってがっかりし、しばらく見向きもしなかった一時期はあるけれど、なんだかんだで15年以上だ。
> 煤けた木部と白壁が、高―いところにある蛍光灯にひっそりと浮かび上がっていたかつての空間はない

私は前のお店を知りません。一度入ってみたかったですね。
おっしゃる通り、酒場は人ですね。
過剰な愛想の良さよりも静かな気配りが何よりです。

taka

僕が馴染めるのは、今は、ここと自由が丘の金田しかない。
前の建物を失ってがっかりし、しばらく見向きもしなかった一時期はあるけれど、なんだかんだで15年以上だ。
煤けた木部と白壁が、高―いところにある蛍光灯にひっそりと浮かび上がっていたかつての空間はないけれど、そこであのように働いていた兄弟は、いまもちっとも変わりが無い。半年振りに行ってもいつものようにちょっと話しかけてくれるんだ。
目白のたにし亭も経堂の朝日屋も、昔の酒場は良くも悪くも人だった。
ひきかえ今は、他人というものが重すぎるんだろうか。だからだろうか、あれがいいんだ。ずっと変わりなくあれをやってくれるから行けるんだ。

  • 2009-08-11 (Tue) 15:17
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