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中目黒 割烹「しのぶ」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第250回 2009年8月23日(日) 【地域別】  【時間順】



中目黒 割烹「しのぶ」 第2回

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 中目黒からちょっと離れた、ある場所で用事を済ませた後、山手通りの青葉台一丁目の交差点の近くにある店、割烹「しのぶ」の前をSAKURAと二人で通った。暖簾越しに店内を覗くと、カウンター席が空いている。はじめてこちらの店を紹介したのは、2008年4月5日第90回である。中に入ると、カウンターに座る。左手の小上がりに、ちいさなお嬢さんを連れた家族連れらしき方々がいらっしゃる。若い頃、流しをされていたという大将は、変わらずお元気であった。

 すでに、歩きながら缶ビールを2本ほど飲んでいるので、最初から冷酒(700円)を頂いた。この冷酒のガラスとっくりは北海道小樽の「北一硝子」で買ったものだそうである。大将は日本全国を旅されており、単なる観光ではなく、何度も小樽を訪問されているそうだ。SAKURAは小樽出身の札幌育ちなので、大将と話が盛り上がった。
 大将は、全国どんな土地の出身のお客さんが来られても、常に話を合わせられるように、旅をするのだそうである。酒場の大将として素晴らしい心構えである。

 お通しは、みがき鰊と茄子の煮浸しである。これが美味しく、感心してしまった。さらに、自家製塩らっきょ(300円)と、げそと高菜ぴり辛炒め(600円)を頼んだ。
 塩らっきょは美味しく、げそと高菜ぴり辛炒めは、まさに組み合わせの妙とでもいうか、酒のつまみとして最高であった。

 次に燗酒(600円)をいただき、しらうお唐揚げ(800円)をお願いする。これは、技術的に難しいとのことであった。大将は、面白い話をしていても、料理になると集中する。その表情の変化がカッコイイのである。私の亡父と同じように満州から帰ってこられた世代である。しかし、顔の色つやも良く、声に力があって、実に若い。

 しらうおのかき揚げは食べたことがある。しかし、唐揚げは初めてであった。これが実に美味い。ついつい、ビール中瓶(600円)を頼んでしまった。
 カウンターの材質はアメリカ杉であるという。こちらのお店が開店したのは、東京オリンピックの翌年である。長い年月で独特のやさしい手触りになっている。

 午後6時30分から7時45分まで、1時間15分ほどの滞在。お勘定は2人で4,100円であった。
 「ちょうどでけっこうですよ」と、大将が言ってくださる。しかし、SAKURAは、「いいえ」と言って、きちんと払う。「ご丁寧に」と大将。大将の笑顔に送られ、小上がりの御家族連れらしき方々に、「お先に」と声をお掛けして店を出る。気持ちの良い時間であった。

 ただし、こちらでは大将との会話も「つまみ」のうち、一人静かに、または数人で来て仲間内で話をしながら酒を飲みたい、そんな方にはお薦めしない。それでは、楽しみが半減するからである。

※流し=芸人・按摩(あんま)などが客の呼び入れを求めて歩くこと。また、その人。 「―のギター弾き」「新内(しんない)―」(大辞林より) 


第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第90回 2008年4月5日(日)

  中目黒割烹しのぶ看板

中目黒 割烹「しのぶ」
住所 東京都目黒区東山1-9-13
電話 03-3719-3227
定休日 第4土曜日のみ
営業時間 17:00~
交通 東急東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩15分。


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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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