自由が丘「金田」「阿波の里」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第24回 2007年5月29日(火) 【地域別】 【時間順】
自由が丘「金田」~「阿波の里」
城南地区の名居酒屋「金田」
今日は珍しく独り酒である。
自由が丘駅のロータリー側、ガード下に出る改札を出て右に行くと、左手の角にスターバックスコーヒー店がある。そのスタバの角を左に曲がって10メートルほど行った左手に、今日の目的の店、城南地区の名居酒屋、自由が丘「金田」がある。
店に入ったのは午後8時頃であった。中に入ると、大小2つのコの字カウンターがある。2つのコの字カウンターの間の引っ込んだ部分の奥に席を見つけ、左右のお客さんに頭を下げながら入り込む。落ち着く場所である。子供の頃、我が家がカウンター席だけの「とんかつ店」をやっていた。ゆえに、カウンター席の端が一番落ち着くのである。
今日は何かデリケートなものを食べたいと思い、「金田」に来たのである。やはり、燗酒がそんな気分には合う。菊正(420円)の燗酒をいただく。つまみは、自家製胡麻豆腐(530円)と豆アジ唐揚げ(450円)をお願いする。
店内は、この店独特の上品な雰囲気が流れている。大声で注文を叫ぶ者もいないし、大声で笑う者もいない。隣の男女客が食べ物について店の人に質問をしている。それに店の人はきちんと答えている。
胡麻豆腐がやってきた。一口食べてみて、その舌ざわりに驚く。しっかりとした舌ざわりである。本当にこの舌ざわりが心地良い。久しぶりにうまい胡麻豆腐を食べた気がする。
次に、豆アジ唐揚げがやってきた。3センチほどの豆アジが30匹以上もある。油っこくなくて、良い酒のツマミである。これは酒がすすむ。常温の白鷹(480円)を追加した。
酒がいい具合に身体に染み渡ってくる。煩わしさとか、うるささを感じることなく、独り静かに酒を飲むことの出来る「金田」は、本当に貴重な大人の店と言える。
会計をお願いすると合計1,880円。「ありがとうございました」という言葉と店主の笑顔に見送られ、外に出たのは午後9時頃であった。
自由が丘 もつ焼き「阿波の里」
すっかり良い気分になってしまっているので、そのまま帰る気にはなれない。もう一杯だけ飲みたいのである。他の街ならば、しばらく店を探して歩くのだが、自由が丘ではそうしない。私が好むような店がこの地域辺りに限定されていることを知っているからである。
次の店は金田から5メートルほどしか離れていない。もつ焼きの「阿波の里」である。店を入ると右側に10名ほど座れるカウンター席がある。左側には4人掛けのテーブルが5つほど並んでいる。
ホッピー(550円)を注文する。自由が丘値段であろうか、ホッピーの価格としては高い。それでも、一杯だけと決めて入った店である、ホッピー好きは飲んでしまうのである。
「上品なもの」の後に、煮込み(500円)を食べたい気持ちになった。焼き物は、たん(100円)、はつ(100円)。若鳥(120円)を一本づつ頼む。
やがて、煮込みが出てきた。「大大大満足」とタンザクに書いてある通り、一人で食べるには多すぎる量であった。大根、豆腐が主体の味噌仕立て、「白飯にかけて食べたらうまいだろうな」と思う。
焼き物には、辛味噌と辛子の両方がたっぷりついてきた。そして、肉もおおぶりであった。今回は30分ほどの滞在で、会計は1,350円。
今日の独り酒は、「上品なもの」と「猥雑なもの」、2つのセンスを味わうことができた。自由が丘のこの一角は不思議な場所である。
「親父に残されたオアシス」と、つい〈ありふれた表現〉を使ってしまいたくなる。この残されたオアシスが、下北沢のそれのように消えてしまうことのないように願うばかりである。
自由が丘 居酒屋「金田」
東京都目黒区自由が丘1-11-4
03-3717-7352
日曜祝日休 営業時間17:00~21:30
自由が丘 もつ焼き「阿波の里」
目黒区自由が丘1-12-9 自由が丘センタービル1F
日曜休 営業時間15:30~23:00
実力派俳優になりたい人は→ 咲良舎/櫻塾
居酒屋探偵DAITENの生活 第24回 2007年5月29日(火) 【地域別】 【時間順】
自由が丘「金田」~「阿波の里」
城南地区の名居酒屋「金田」
今日は珍しく独り酒である。
自由が丘駅のロータリー側、ガード下に出る改札を出て右に行くと、左手の角にスターバックスコーヒー店がある。そのスタバの角を左に曲がって10メートルほど行った左手に、今日の目的の店、城南地区の名居酒屋、自由が丘「金田」がある。
店に入ったのは午後8時頃であった。中に入ると、大小2つのコの字カウンターがある。2つのコの字カウンターの間の引っ込んだ部分の奥に席を見つけ、左右のお客さんに頭を下げながら入り込む。落ち着く場所である。子供の頃、我が家がカウンター席だけの「とんかつ店」をやっていた。ゆえに、カウンター席の端が一番落ち着くのである。
今日は何かデリケートなものを食べたいと思い、「金田」に来たのである。やはり、燗酒がそんな気分には合う。菊正(420円)の燗酒をいただく。つまみは、自家製胡麻豆腐(530円)と豆アジ唐揚げ(450円)をお願いする。
店内は、この店独特の上品な雰囲気が流れている。大声で注文を叫ぶ者もいないし、大声で笑う者もいない。隣の男女客が食べ物について店の人に質問をしている。それに店の人はきちんと答えている。
胡麻豆腐がやってきた。一口食べてみて、その舌ざわりに驚く。しっかりとした舌ざわりである。本当にこの舌ざわりが心地良い。久しぶりにうまい胡麻豆腐を食べた気がする。
次に、豆アジ唐揚げがやってきた。3センチほどの豆アジが30匹以上もある。油っこくなくて、良い酒のツマミである。これは酒がすすむ。常温の白鷹(480円)を追加した。
酒がいい具合に身体に染み渡ってくる。煩わしさとか、うるささを感じることなく、独り静かに酒を飲むことの出来る「金田」は、本当に貴重な大人の店と言える。
会計をお願いすると合計1,880円。「ありがとうございました」という言葉と店主の笑顔に見送られ、外に出たのは午後9時頃であった。
自由が丘 もつ焼き「阿波の里」
すっかり良い気分になってしまっているので、そのまま帰る気にはなれない。もう一杯だけ飲みたいのである。他の街ならば、しばらく店を探して歩くのだが、自由が丘ではそうしない。私が好むような店がこの地域辺りに限定されていることを知っているからである。
次の店は金田から5メートルほどしか離れていない。もつ焼きの「阿波の里」である。店を入ると右側に10名ほど座れるカウンター席がある。左側には4人掛けのテーブルが5つほど並んでいる。
ホッピー(550円)を注文する。自由が丘値段であろうか、ホッピーの価格としては高い。それでも、一杯だけと決めて入った店である、ホッピー好きは飲んでしまうのである。
「上品なもの」の後に、煮込み(500円)を食べたい気持ちになった。焼き物は、たん(100円)、はつ(100円)。若鳥(120円)を一本づつ頼む。
やがて、煮込みが出てきた。「大大大満足」とタンザクに書いてある通り、一人で食べるには多すぎる量であった。大根、豆腐が主体の味噌仕立て、「白飯にかけて食べたらうまいだろうな」と思う。
焼き物には、辛味噌と辛子の両方がたっぷりついてきた。そして、肉もおおぶりであった。今回は30分ほどの滞在で、会計は1,350円。
今日の独り酒は、「上品なもの」と「猥雑なもの」、2つのセンスを味わうことができた。自由が丘のこの一角は不思議な場所である。
「親父に残されたオアシス」と、つい〈ありふれた表現〉を使ってしまいたくなる。この残されたオアシスが、下北沢のそれのように消えてしまうことのないように願うばかりである。
自由が丘 居酒屋「金田」
東京都目黒区自由が丘1-11-4
03-3717-7352
日曜祝日休 営業時間17:00~21:30
自由が丘 もつ焼き「阿波の里」
目黒区自由が丘1-12-9 自由が丘センタービル1F
日曜休 営業時間15:30~23:00
実力派俳優になりたい人は→ 咲良舎/櫻塾