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代々木「日本橋紅とん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第25回  2007年6月4日(月)    【地域別】  【時間順】



 代々木「日本橋紅とん」


 S.A.Pの月曜のシーンワーク

 今日はS.A.Pの月曜のシーンワークの稽古場、参宮橋レインボースタジオに行く。月曜のクラスは午後4時からの「十二週間集中クラス」と午後7時からの「本コース」の二つのクラスがある。今日は午後7時30分に稽古場についたので、「本コース」の途中からの見学になった。稽古場には20名のメンバーがいた。それでも今日は数名休んでいるという。「十二週間集中クラス」の方も15名ほどメンバーがいる。春先には、それぞれの道を得て旅立っていった者もいたが、それ以上に新しい顔ぶれが増えている。

 シーンワークはそれぞれが台本を選んで、二人一組で自主稽古を重ね、その結果をSAKURAと他のメンバーたちの前で披露する。小劇場のような空間で、20名以上の人間の前で芝居を演じるのである。たいへんな緊張を強いられる場である。

 ニューヨーク時代の師匠であるニューヨーク・アクターズ・スタジオ故リー・ストラスバーグから受けた指導についてSAKURAが話した。当時、〈演劇の神様〉と呼ばれたストラスバーグは、指導を受けに来ている人間の事情などにはまったく頓着しない人であったという。「日本から来たばかりの若い女性で、まだ英語もうまく話せない状態にある」などということで、指導に手心を加えたりはしない。何の呵責もなく批判をされ、厳しい指導を受けたという。

 日本に帰って来た当時のSAKURAも厳しい演技指導者として知られていた。私もその稽古場にいたこともある。しかし、今のSAKURAはずいぶんと変わった。ただ、手を抜かず、強く語りかけるその指導法は、受け手の側にとって、とても厳しいものかもしれない。ホームページ「さくらの便り」にも「咲良舎アクティングプレイスが求めているのは、受け身で教えを待つ生徒ではないのです 」と書いてある通り、S.A.Pの稽古場では、受け身ではいられない、常に高い意識と集中を要求されるのである。

 今日の稽古場も良い雰囲気であった。何よりも全員の真剣さが伝わってくる場であった。ここにいる20人が全員羽ばたいていって欲しいと思う。実力主義とはとても思えない今の芸能界にあって、取り組む姿勢と真の実力を身につけて、勝ち抜いていって欲しいと思う。それが私たちの夢であるのだから。


 日本橋紅とん代々木支店

 参宮橋の稽古場から歩いて代々木駅へ向かった。二人とも夕食を食べていないので空腹である。といっても酒飲みであるから居酒屋を探すことになる。小田急線の南新宿駅の近くまで行くが良い店が見つからない。そこで、代々木駅前から原宿方面に歩くことにする。代々木駅改札をでて、左斜めの道を入ってゆくと、左右に飲食店がある、しばらく行くと山の手線のガードをくぐった先に埼京線の青山街道踏切が見える。代々木駅の脇にある厩道踏切と、この青山街道踏切は「開かずの踏切」として有名であるが、午後10時を過ぎた時間なので、踏切はすぐに開いてくれた。

 この道は代々木駅前からまっすぐに明治通りまで続いている。道の左右は、南北に平行して走っている山の手線と埼京線、東側から合流してくる中央本線に挟まれた三角地帯である。道の左側には日本共産党の本部の建物がある。そのすぐ前に、赤ちょうちんを発見する。立ち飲み店ではないが、店の外にビールケースを積み重ねた上に板をのせただけのテーブルがあり、高い椅子が置かれている。「日本橋紅とん・代々木支店」である。

 SAKURAも前から気になっていた店であるという。何の迷いもなく、外のビールケース前の席に座る。私もSAKURAも道端で呑むのが好きである。何よりも店の中よりも空気が汚れていない。うるさい客の声からも逃げることができる。気がつくと店内はほぼ満席である。もつ焼きと煙草の煙で店内は一杯であった。煙草嫌いの我々にはやはりこの席は特等席と言える。

 若い女性が注文をとりにくる。私はホッピー氷なし(380円)、SAKURAは梅酒(480円)を頼み、さらに、つまみを頼もうとしている時、メモをとっていたその女性が「キャッ」と叫んだ。店の中の客が振り返る。一瞬何が起きたのか解らなかった。原因は「蛾」であった。蛾が首筋に止まって、彼女を驚かしたのである。私が手に持っていたメニューで蛾を叩き落とし、靴で踏みつけてとどめ刺すと、彼女は恥ずかしそうに「ありがとうございます」と言った。

 さて、注文の続きである。焼き物はカシラ(120円)、ハラミ(120円)、しいたけ(150円)、エリンギ(180円)、銀杏(120円)を2本づつ頼む。それからニラタマ(300円)とセロリの浅漬け(180円)も頼む。

 やがてやってきたカシラとハラミは、なかなかおおぶりでうまかった。稽古場での若いメンバーたちの話をする。みなそれぞれに面白い。彼らが育ってゆくのがSAKURAにとって何よりの楽しみのようである。酒もすすむ。2杯目はSAKURAはグラスワイン赤(380円)、私はマッコリ(380円)を頼んだ。ワインのグラスは思いの外大きかった。安い価格設定なので、期待せずに呑むと言ったSAKURAが微笑んだ。なかなかにうまいという。

 つまみのラストオーダーというので、頼んだのが「ネギ盛り」であった。名前がいい、ネギの青いところに大量のカツオ節がかけられ、胡麻油の入ったタレであえてあるだけのものである。これがうまかった。変な長い名前をつけ、手のこんだふりをして、高い値段をとる創作料理系のつまみよりも、こういう簡単でうまいものが食べたいと思う。

 最後の三杯目に黒ホッピー氷あり(380円)を頼む。一杯目の時にホッピーの冷やしが足りなかったようなので2杯目は氷ありにしてしまったのである。SAKURAは完熟梅酒(480円)である。

 今日の店「日本橋紅とん」は個人経営の店ではない、「株式会社紅とん」という文京区に本部を持つ会社が経営する店である。同社のホームページのご挨拶には

 「焼きとん居酒屋の『日本橋 紅とん』は、『新鮮な豚モツの串焼き』と『もつ煮込み』、『旨い冷えたビールとホッピー』が自慢です。2003年12月に日本橋で産声をあげた『日本橋 紅とん』は、2007年1月現在東京を中心に14店舗(直営5店舗、FC9店舗)の出店を果たしました。より多くの皆様に、旨いものをリーズナブルな価格で召し上がって頂けるよう、従業員一同皆様のご来店をお待ちしています。」

 と書かれている。東京に13店、横浜桜木町に1店がある。たしかにチェーン店であるが、巧みに個人経営の街のモツ焼き店のイメージで商売をしている。最近、庶民の味であるはずのホッピーを500円以上で売ってしまう、勘違いした店が時々あるが、「紅とん」ではホッピーの値段も380円と抑えてある。全体につまみの価格も安い。チェーン店居酒屋嫌いの私ではあるが、「加賀屋」がそうであるように、ホッピーを置いているチェーンは許してしまう。

1時間ほどの滞在で二人で4,230円であった。
 どこかで、入る居酒屋に困った時、「日本橋紅とん」の支店が近くにあると、とても助かると思う。

「日本橋紅とん 代々木店」
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-30-5 みすずビル1階
電話 03-5772-9047
日曜祝日休 16:00~24:00

実力派俳優になりたい人は→ 咲良舎/櫻塾

代々木

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