蒲田 立飲み立食い「和琴」

居酒屋探偵DAITENの生活 第265回 2009年10月3日(土)  【地域別】  【時間順】




※2012年2月 閉店

蒲田 立飲み立喰い「和琴」


    蒲田和琴

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 蒲田は、城南地区の中心的な繁華街である。最近は蒲田ローラー作戦」と称して、蒲田を訪問することが多くなった。蒲田には、どれだけ多くの居酒屋が存在するのであろうか。かなりな店舗数であることは確かである。もちろん、すべて紹介できる訳ではない。悪い店ではないけれど、特に特徴が無い場合は掲載を見送っている。

 さて、土曜日の夕暮れである。ある居酒屋情報を得て、その店を探す為に、蒲田の街を彷徨った。しかし、聞いた地域にそれらしき店が無い。仕方なく、西口側のJRの線路沿いを歩いてみる。ゲームセンターなどが並ぶ辺りを過ぎて、環状八号線がJR線の上を交差している下をくぐった。この先には何も無いだろうなと思って、あきらめかけた時、遠くの赤提灯に気づいた。
 近づいてみる。立飲み立喰い「和琴」という看板が出ている。外から見ると、カウンター席が見えた。ちゃんと椅子が入っている。どうやら実質的には立ち飲みではないようだ。

 恐る恐る入口を入ると、カウンターに空席が一つ。左右の方に「いいですか?」と声をかけて、少し詰めていただき、座らせてもらった。席に座ってもマスターが気づかない様子なので、他のお客さんがマスターに声をかけてくださる。ちょっと強面、短髪のマスターがこちらをチラリと見る。
 1978年の東映映画、高倉健主演の「冬の華」の中で、小林稔侍が演じていた居酒屋の主人を思い出した。

 L字カウンターには7人ほど座れる様子、そこに先客の皆さんが4人ほど座っておられた。奥に4人席があって、そちらには男性と女性が座っている。店内を見まわすと、右手奥にも4人席、そちらには「予約席」と書いてある。さらに、入口脇に小さな台があって、2人くらいが座ることが出来るようになっていた。店の一番奥の壁に液晶テレビが取り付けてある。

 しばらくして、「何します?」と聞かれる。「生ビールお願いします」と言ってみる。
 メニューはどこにも無い。目の前の壁に次の文章を発見。

 「注文は紙に書いて下さい、後で計算します 店主」

 普通に注文してから、カウンター席にあるメモ用紙に頼んだものを書き込む。すべての注文品が来てから、お勘定の際にマスターにこの紙を手渡すと、計算をしてくれる。このようなシステムのようである。自己申告制とでもいうのだろうか。


 生ビール(?円)を飲みながら、古い日付の過去のおすすめメニューがあちらこちら貼ってあることに気づいた。それを眺めて迷っていると、マスターが「今日の刺身は、スルメイカに鮪に・・・」と、教えてくださる。
 「それでは、スルメイカ刺し、お願いします。」と答える。

 やがて、出てきたイカ刺しの量に驚いた。小ぶりではあるがイカ一杯(一匹)がまるのまま、野菜の上に乗って出てきたのである。ここで、壁に次のような注意書きを発見。

 「大声他変声、貸売(無惨)、ケンカ、論争他迷惑行為 即退店願います」

 皆さん会話を楽しみながら比較的静かに飲んでいる様子。時々、そういう人もいるのかもしれない。「大声他変声即退店」というのには、チェーンの居酒屋などで、いつも悩まされていることなので、まさに大賛成である。
 先日もsakura五反田の某店で、若い女性のカナキリ声に悩まされたと言っていた。同行する者たちも注意しないという。楽しいのは本人たちだけである。こちらが注意すれば、「変な親父よばわり」という場合も多い。女性ばかりではない、野太い大声で誰かを罵倒したり、でかい笑い声で延々と自慢話を続ける親父もいる。「大店法」ならぬ「小規模店舗環境法(小店法)」でも作って、静かにさせて欲しいものである。


 2杯目はホッピーセットをお願いする。「ホッピーは白にします?」と聞かれる。「白でお願いします」と即答。
 まずは、お店の流儀を知る為、「氷無しで」とは言わず、黙ってホッピーセットを受け取った。
 ホッピー瓶、氷の入ったジョッキ、アルマイト製の酒燗用の1合タンポ一杯焼酎がセットで出てきた。
 
 「卵焼きとかは出来ますか?」と聞く。すると、どういう卵焼きが良いか、固めの卵焼きが良いか、柔らかいオムレツがいいか、などとマスターが聞いてくれる。ねぎ、キムチ、など中身は色々あって、全部入れるミックスというのもあるらしい。葱の卵焼きにすることにした。

 卵焼きを食べながら何を飲むか考える。一合の焼酎を一瓶のホッピーでは、とても飲みきれない。ホッピーの外をもらうことにした。
 午後7時半を回って、右手の2名の先客の方が次々と帰られた。「マスター、また来るね」「ありがとね」と言って帰って行く。全員が常連客である。
 入れ替わりに入って来られた常連の方と少しお話をする。

 「蒲田には4000軒は飲み屋さんがあるそうだけど、自分は3000軒は歩いたと思う。その中で一番の居酒屋だと思いますよ」とおっしゃる。
 
 お店の奥の方に、本日のおすすめメニューがあることを教えていただき、その中から最後に戻りカツオを頼んだ、しかし、今日は終わってしまったそうで、鮪刺身をお願いした。

 さらに、お酒を常温でもらう。小さなジョッキに一杯の酒が出てくる。
 予想はしていたけれど、鮪刺身も量が多い、赤身とビンチョウ鮪が4切れずつ。
 8時半を回ってから若い女性2人組が入って来て、予約席に座った。何度も来ている馴れた様子。常連の皆さんと話もしている。こんな若い女性も来るのかと驚いた。

 マスターに提出した紙には、「生ビール、スルメイカ刺し、ホッピーセット、葱卵焼き、ホッピー外、鮪刺身、常温お酒」と書いた。3品と4杯である。
 マスターは、紙を見ながら計算をして「2,300円ね」とおっしゃる。これだけ飲んで食べて、2,300円は安い。
 周囲の方々の頼んでいるつまみを見て、その量の多さに驚かされた。偶然とはいえ、面白い店を発見してしまった。但し、こちらの店はあくまで常連優先の店と見た。初心者には無理がある。しかし、それが良いのである。

 外観の写真を撮ろうと思い、入る前と、入った後にそれぞれ撮影したのであるが何故か写らなかった。写せたのは看板のみである。写してはいけないパワーがあるのか? そういえば、この道の先には、第201回で書いた映画「砂の器」の「現場」である蒲田操車場がある。もう一度行ってみたいという衝動を抑え、蒲田駅方面へ向かって線路脇の道を歩く。独り歩く私を音と光が追い越していった。


 追記・・・こちらの記事にたくさんコメントをいただき、ありがとうございます。コメントをいただくと、本当にブログをやっていてよかったと思います。感謝です。(2009.10.11)

蒲田 立飲み立喰い「和琴」※椅子あり
住所 東京都大田区新蒲田
電話 03-3734-7521
定休日 ?
営業時間 ?
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩5分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩10分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら


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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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Re: 蒲田進出

バッカス様

居酒屋探偵DAITENです。

> つい先日、一昨日のことですが、念願の蒲田飲みを敢行(肝硬?)いたしました。
> 訪問した店は鳥万⇒和琴です。
> 実に素晴らしいお店でした。流石と思いました。
> 蒲田は飲み場として、川崎に引けを取らない街ですね。

ありがとうございます。
蒲田は、「東京城南居酒屋探偵団」の本拠地的な場所と考えております。

>
> また、DAITEN様の評価されている店として訪問したことを書かせていただくと思いますが、どうぞお許しください。

恐縮です。
調べてみれば、こちらのお店を愛する常連の方々がたくさんいらっしゃるのです。
私などは、たまたま「鼻がきいてしまっただけ」の新参者です。

まだまだ紹介していないお店もございます。
近々に蒲田探索を再開したいと思います。




蒲田進出

つい先日、一昨日のことですが、念願の蒲田飲みを敢行(肝硬?)いたしました。
訪問した店は鳥万⇒和琴です。
実に素晴らしいお店でした。流石と思いました。
蒲田は飲み場として、川崎に引けを取らない街ですね。

また、DAITEN様の評価されている店として訪問したことを書かせていただくと思いますが、どうぞお許しください。

Re: つきましては..

croquettepunch様


居酒屋探偵DAITENです。

> 一日も早い「コーヒー割」の復活を望むものでありんす!
> 手がかかるらしいけど,是非モンな美味しさでやんすよ〜

そうですか、それはそれは、楽しみですね。

本日、取材した荏原中延の某店でも、自家製コーヒー割がありました。
次回飲むと決意して外に出た次第です。コーヒー割良いですね。
この店も良い店でした。近日公開です。

つきましては..

一日も早い「コーヒー割」の復活を望むものでありんす!
手がかかるらしいけど,是非モンな美味しさでやんすよ〜

バッカス様

バッカス様

居酒屋探偵DAITENです。

店をちゃんと仕切ってくれる御主人、女将さんは素晴らしいです。
お客と仲良くはするが、馴れ合わない、そんな毅然した態度は素敵です。
居酒屋のルールは社会のルールですね。

マスコミが無視し続ける大田区。
大田区は大森区の「大」と蒲田区の「田」を合わせて、「大田区」となったそうです。
大森と蒲田という2つの街は、もっと注目されても良いと思います。

是非、蒲田を紹介してあげてください。

はまちゃん様

はまちゃん様

居酒屋探偵DAITENです。

コメントありがとうございます。
そして、毎日欠かさず見ていただいているなんて、
本当に、「やっていてよかったなあ」と思います。
感謝してもしきれません。

秘密の立ち飲みとは、どこでしょうね。気になります。

今後ともよろしくお願いします。

No title

>「大声他変声、貸売(無惨)、ケンカ、論争他迷惑行為 即退店願います」

こうやって、店のルールをしっかりと提示してくれる店はありがたいですね。
周りを気にせず大声を出す他客にはホントに悩まされるときがあります。

しかし、蒲田には居酒屋が4000軒ですか。。。すばらしい。
昼しか行ったことがないので、今度飲み歩きに行きたいと思いました。

怪しいです。。。

こんにちは。

前に雪谷「とよだ」の所でコメさせて頂きました。
毎日欠かさず見させて頂いています。(^_^;

ここってJRで川崎方面から来ると教習所の先に見える所ですよね。
以前からチェックしていて一度は行こうと思ってまして。。。

立ち飲みぢゃなくなってしまったのですね。

蒲田は、まだまだ不思議が一杯です。笑

そうそう、私も秘密の立ち飲みが・・・
ってご存知かもしれませんが。

Re: 追伸

kimimatsu様

居酒屋探偵DAITENです。

> 立ち飲み形式は開店数日で現在のオール椅子式に変更されました。
> 看板は直してありませんが、現在は立ち飲みはしていません。

私が行った日のマスターと常連の会話によれば、、
当初は昼間から立ち食い蕎麦などもやって、
その後、現在の形になったようですね。

やはり立ち飲みというのは、人通りの多い地区でないと難しいのでしょうか。

がんばります

Ginger様

居酒屋探偵DAITENです。

>    ちなみにワタシはある方より許可(?)頂いて記事にしたので
>    呪われる事無く探偵社AGの黒ラブちゃんも写真に収めること出来ました♪

コメントありがとうございます。
やはり、私の携帯がダメだっただけのようです。はい。

>    またちょくちょく寄らせて頂きます
>    これからも城南地区開拓よろしくお願い致します(*^_^*)

がんばります。
こらからもよろしくお願いします。

追伸

立ち飲み形式は開店数日で現在のオール椅子式に変更されました。
看板は直してありませんが、現在は立ち飲みはしていません。

わたし?

>その後、検索してみると、ある女性の方が実名で載せておられました。

って、わたしはおじちゃんだから違うよねー♪


・・・・初めまして<(_ _)>
   kimimatsuちゃん家から迷子になってコチラに来たら
   私のウロウロエリアに近くて、つい読みふけて
   それからちょくちょく読み逃げしてます(*^_^*)
   
   ちなみにワタシはある方より許可(?)頂いて記事にしたので
   呪われる事無く探偵社AGの黒ラブちゃんも写真に収めること出来ました♪
   
   またちょくちょく寄らせて頂きます
   これからも城南地区開拓よろしくお願い致します(*^_^*)

      

Re: とうとう

chami様

居酒屋探偵DAITENです。

> 秘密の店が記事になっちゃいましたか…
> あちゃー。口止めされていた店です。
>
> 素晴らしすぎるコスパなディープな店なんですよね。

ご無沙汰してます。
私は、ここが皆さんの「秘密のお店」であることに、まったく気づかなかったのです。
kimimatsuさんへのコメントにも書いた通り、探偵魂が動き、偶然にも見つけてしまいました(笑)。
他にも載せないお店はたくさんあるのですが、こちらのお店はあまりに状況が面白かったもので、掲載ということになりました。
良いお店ですが、ネットでグルメ情報を集めていらっしゃる「グルメファン」の方にはおすすめできません。難しすぎます。

もう一軒の「秘密のお店」は、まだ見つけておりませんし、今後も掲載するつもりはありません。
では、また。「蒲田ローラー作戦」は続きます。

Re: えっと、それは

kimimatsu様

居酒屋探偵DAITENです。

> 私がずっと『秘密の店』とブログで内緒にし続けたうちの1店だから、その呪いです(笑)

そうでしたか、もう片方のお店「秘密の店」は、kimimatsuさんのブログで知っておりましたが、
、こちらの店のことは気づきませんでした。別の立ち飲み店の情報(ネットではない)を得て、
探しているうちに偶然に見つけたのです。なにしろ、探偵なものですから・・・(笑)。
その後、検索してみると、ある女性の方が実名で載せておられました。
良いお店ですが、初心者の方には強く、遠慮されることをお薦めします。ということで・・・。



とうとう

秘密の店が記事になっちゃいましたか…
あちゃー。口止めされていた店です。

素晴らしすぎるコスパなディープな店なんですよね。

えっと、それは

私がずっと『秘密の店』とブログで内緒にし続けたうちの1店だから、その呪いです(笑)
大徳寺さん他、あげた方(たぶんその女性も)皆さん私に口止めさせられたのです。
ちなみにホッピー外はセルフな決まりで、投票券の裏にオーダーしたものを記入し、帰りにマスターに渡して精算するしくみです。
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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