石川台 立ちのみ「串揚げ てん」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第273回 2009年10月28日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】



石川台 立ちのみ「串揚げ てん」

 
  石川台立ちのみてん階段 

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 東急池上線の石川台駅の蒲田方面の改札前に立ち飲み店が出来た。二〇〇九年一〇月一六日(金)に開店したそうである。以前は、ちょっと高級志向の洋風居酒屋であったが続かなかった。その前もなんども違う業態の店が入っていたけれど、いつの間にか代わってしまう。駅前であるけれど、急な階段を上がった二階の店というのは、なかなか厳しいのかもしれない。
 しかも、一階のお持ち帰りのたこ焼き店の看板が巨大過ぎて、2階の店が目立たないのである。二階の窓ガラスに店名が書いてある。しかし、階段の下には看板が出ていない。入口に小さな黒板がぶら下がっていて、「オープン 串揚げ 九〇円 2F てん」と書いてあるだけである。

 蒲田方面の改札を出て、左手の踏切の前に立ち、やっとこの看板に気づいた。少し離れて二階を見あげてみる。窓ガラスに「串揚げ てん」と書いてある。それでもあまり目立たない。
 外から見ると、女性客二人の姿が見えた。あの窓であの顔の高さとすれば、立ち飲み店に違いないと推理する。
 「たこ焼き店」の左側にある狭くて急な階段を上がってゆく。右手の入口から中に入ると、入って右手にカウンターがあり、八人ほどが座れるだろうか。カウンターの向こうには、さきほど外から見えた大きな窓がある。カウンターの背中側に大きなテーブルが二つ。それぞれ、七人が立てるようになっている。窓際の大テーブルにさきほどの女性客が二人立っていた。カウンターの中は調理場である。短髪でメガネのごつい感じのマスターらしき方がおり、調理場では揚げ担当の男性がもう一人仕事をしている。

 カウンターの一番窓際に立ち、店内を見回した。入口を入ってすぐのおすすめ黒板に、「串揚げ五本セット(四〇〇円)とあり、「生ビール一杯目無料」と書いてある。早速、串揚げセット生ビールをもらった。

 半分氷ったような状態のジョッキに入った生ビールがやってくる。銘柄はサッポロ。うまい。カウンター上と背後の壁の高い位置に、値段の札が下がっている。串揚げメニューの他に、「牛すじ煮込み」「豚足」「チャンジャ」「がつ」「センマイ」などの異質な商品が並んでいた。「ちょっと、普通の串揚げ店とは違う、何かあるな?」と思う。

 やがて、串揚げ5本セット(四〇〇円)がやってくる。内容は、「串かつ、銀杏、えび、なす、レンコン」である。5本四〇〇円であるから1本八〇円ということになる。これはお徳用だ。サイズも、こじゃれた串揚げ店などで時々見る、「よくもこんなに小さく切ったものだ」と思えるようなものとは異なり、普通に食べ応えのあるサイズである。食べてみれば、揚げ具合もちょうど良い。素揚げの銀杏が美味かった。

 2杯目は、ホッピー(四〇〇円)。氷なしでお願いする。業務用ではなく、コンビニで売っている量がちょっと少ないタイプである。なんの迷いもなく、すぐに氷なしに対応してくれる。マスターの顔をよく見て、どこかで会ったことがあるなと思う。ホッピーを持ってきてくれた時に、牛すじ煮込み(四〇〇円)も頼んだ。

 串揚げを揚げている男性と話をする。
 「さきほど、下からこちらを見ていらしたですよね」
 「ええ、たまたま、見あげてお店が代わっていることに気づいたんですよ」
 「あの・・・あちらが荏原病院の並びの「ごん」のマスターです」
 「どこかで見たお顔だなと思ったんですよ」と答える。
 
 これで、「牛すじ煮込み」「豚足」「チャンジャ」「がつ」「センマイ」などの特異なメニューが串揚げ店に存在するというが解けたのである。どれも、第68回第197回で紹介した〈洗足池 やきとり・焼肉「ごん」〉のメニューである。「ごん」さんは、地元の皆さんに愛されている店だ。

 牛すじの煮込みは肉と豆腐がたっぷり入っている。1杯目の生ビールがサービスだった為、ついついレモンサワー(三五〇円)で、今日の三杯目を飲んでしまった。ジャガ芋とアスパラの串揚げも頼む。各九〇円である。
 四人ほどのグループの方がもう一つの大テーブルで乾杯をしている。実名連発の地元話が飛び交う。立ち飲みであることを知らずに入ったらしく、紹介した方が立ち飲みであることを言わなかったと冗談めかして不満を表明していた。
 揚げ担当の方と話しながら、「椅子を少し置いてくれと言われても、置かないほうがいいですよ。椅子を置いて変な風になってしまった立呑みをたくさん知ってますから。」と、ついついお節介なことを言ってしまった。すると、「絶対に置きません」という頼もしい答えが返ってきた。

 窓から外を見れば、古い駅舎があり、すぐ目の下は踏み切り。古い時代のシーンの撮影によく使われる場所である。石川台駅周辺はドラマCM撮影によく使われる。窓際からみる風景のなんと味のあることか。BGMジャズヴォーカル。蒲田方面の改札を出て、見上げていただきたい。本当に目立たないけれど、立ち飲みの串揚げ店がそこにある。新しく出来たのに、もう何年もやっているような気がする店だ。
 注文は小さな紙に書いて渡すようになっている。男性二人が切り盛りする「男酒場」。是非、続けて欲しいものである。

 午後七時三〇分から八時一〇分までの四〇分ほどの滞在。支払った金額は一七三〇円であった。
 
   ※  ※  ※

 追記その1

 実は、翌々日の一〇月三〇日(金)にも再訪してしまった。今度はsakuraと二人である。生ビール(サービス)2杯。がつ(ボイル)(350円)。流行りのウイスキーのハイボール(四〇〇円)。串揚げは銀杏、レンコン、ジャガ芋、いか、おくら、しいたけ、魚肉ソーセージ(各九〇円)、オニオンスライス(二五〇円)、生グレープフルーツハイ(四五〇円)、チューハイ(三五〇円)など。
 今日も、立ち飲みとは知らずに入ってきた教授と学生らしきグループがいた。ここは立ち飲みである。住宅街である石川台の駅前に立ち飲みが出来てくれたことが本当にうれしい。

   ※  ※  ※

 追記その2

 二〇一〇年九月一日、久しぶりに訪問。折りたたみ式の椅子が壁にいくつか立てかけてあった。生ビール(380円)、おまかせ五本セット(400円)。セットはお一人一回と書いてある。さらに、ポテトサラダ(三五〇円)とホッピーセット(四〇〇円)。ホッピーは氷無しでお願いする。びっくりしたのは、メニューに焼き魚が入ったことである。こまい、いか、ほっけ、さば等。おみかせ五本セット、はす、ししゃも、えび、おくら、串かつ、そこへ、小さなみょうががおまけに付いていた。ポテトサラダはきゅうりと玉葱入り。プチトマトとレタス。常連の高齢の女性は椅子に座っていた。さらに登場した男性の常連2人組も折りたたみ椅子を広げて並んで座っていた。そして、串揚げ以外のさっぱりしたつまみを頼み、生ビールを飲む。やはり、住宅街の立ち飲み店は椅子をおかなければならないのかもしれない。こうやって居酒屋は変化してゆく。もちろん、私は立ち飲みでは簡易椅子に座らない主義である。6時50分から7時20分まで30分の滞在。計一五三〇円の支払い。(2010.9.1)


石川台 立ちのみ「串揚げ てん」
住所 東京都大田区東雪谷2-24-12-2F
電話 ?
定休日 日曜休
営業時間 17:00~23:00
交通 東急池上線石川台駅下車徒歩10秒。蒲田方面改札前。

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
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Re: 驚きです!

はまちゃん様

居酒屋探偵DAITENです。
コメントありがとうございます。

> 石川台に立ち飲み!
> びっくりですね。家からいちばん近い立ち飲み店ですよ。
> 近所にできてうれしい限りです。
> DAITENさんが数日後に来訪なんて。
> これは調査に行かなきゃですね。

石川台に立ち飲み!
本当にびっくりですね。
でも、一階のたこ焼き屋さんが出来る前に、立ち飲みならこの狭いスペースでも
やってゆけると思ったものです。しかし、2階のあの空間に作ってしまうというのは予想してませんでした。狭い店は椅子を置いて、じっくり飲まれては「回転率」があがりません。
蒲田にどんどん立ち飲みが出来ています。池上線沿線に立ち飲みが増えて、
雪谷大塚のラーメン激戦地化と並んで、ひとつのブームとなってもらえればと
思っています。

ぜひ、調査に行ってあげてください。

驚きです!

こんにちは。

石川台に立ち飲み!
びっくりですね。家からいちばん近い立ち飲み店ですよ。
近所にできてうれしい限りです。
DAITENさんが数日後に来訪なんて。
これは調査に行かなきゃですね。
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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