桜木町 立ち飲み「石松」

居酒屋探偵DAITENの生活 第281回 2009年11月15日(日) 【地域別】  【時間順】




桜木町 立ち飲み「石松」

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 横浜の人生の先輩、YOUSAKU氏濱也耕誠氏第3回第80回第81回に登場)が参加されている、横浜の劇団、映劇にゅうくりあの第1回公演、「あたしが道をやってくる~お伽草子 横濱物語~」を観劇する為、横浜駅の西側にある相鉄ムービルビルの3階にある相鉄本多劇場に行った。
 2003年12月にシアターΧにて上演した咲良舎公演「金狼」(原作:久生十蘭/脚本:守輪咲良・新岳大典/演出:守輪咲良)に客演していただいた吉浜直樹氏も出演されており、制作は長年横浜演劇に係わり、映像製作の仕事をされてきた樋口伊喜夫氏である。

 観劇後、劇場出口で上記の皆さんに御挨拶をする。最終回でありお忙しいと思うので、芝居の感想などは後日ということで早々に劇場を後にした。まだ、午後4時である。せっかく横浜に来たのだから野毛に行こうと思い、横浜駅からJR根岸線に乗り、桜木町についた。

 桜木町駅で降り、改札を出て右方向に行くと、地下に降りる自由通路がある。降りてさらに地下には横浜市営地下鉄線の駅がある。この駅の上の位置にあるのがぴおシティという複合ビルである。比較的大衆的なお店が多く、地下に立ち飲みや居酒屋が数軒ある。
 その中でもいつも混んでいるのが地下2階にある立ち飲み「石松」である。

   桜木町立ち飲み石松外観その2

 間口は10メートルくらい、奥行が2メートル程しかない横に長い店構えである。向かって左端に調理場があり、その前に格子窓があって、窓の外に奥行きの無い台があり、5人ほど立つことが出来る。その右側にカウンターがあり、10人ほどが立つことができる。カウンターの中は調理場。カウンターの右隣には店からはみ出した位置に冷蔵庫があって、その上に石松と書かれた赤い提灯が下がっている。冷蔵庫には大きなキャスターがついており、閉店時に店の中に入れることが出来る。その冷蔵庫の右側にもテーブルが1つ、その周りには8人ほどが立てる。その奥の壁際に長いカウンターがあって、ここに十数人が立てる。さきほどのテーブルの隣、奥カウンターの前にも10人は立てるテーブルがある。このテーブル二つは閉店時に店の中に押し込むようになっているに違いない。さらに、店の右側、完全に外にあたる場所にもビールケースを重ねてお盆を上に載せた簡易テーブルがあった。公式には28人となっているが実際には40人以上が飲めるに違いない。

 この日も土曜日の4時半ですでにかなり盛況あった。黄緑色の暖簾が店の前にかかっていて、お客さんの背中が暖簾の間から見える。外から見ると立てる場所が無い。暖簾がたくし上げてある場所が一カ所あって、そこから奥のカウンターが見えた。そこに1人分の隙間を発見。しばらくたたずんでから店の外に立っている二人の女性のうちの1人に、1人であることを告げると「あちらへどうぞ」と言われた。左右のお客さんに「すみません」と声を掛け、その場所に入り込んだ。先客の方の皿やグラスが残っている。

 壁際カウンターで左に身体を向け、いわゆる〈ダークダックス状態〉で立つ。皿やグラスを片づけにきたお店の女性に、チューハイ(320円)と自家製シメサバ(400円)を注文する。
 左は隣の男性の背中、その向こう側の女性二人と話している。右側は男性二人客。二組の間の50センチほどの隙間で飲む。

 自家製シメサバはビニール皿にのっている。千円札を出して女性に渡し、釣り銭をもらう。シメサバを食べ、チューハイを飲む。そして、周囲のお客さんを観察する。に描きたくなる先輩たちの横顔。深く刻まれた、年輪を感じさせる風情。一人一人古木の味わいがある。面白いことにほとんどの方が帽子を被っている。ハンチング、野球帽、様々な帽子だ。話題はギャンブルとスポーツ。若い人と違い、ざらついたその声もいい。

 飲物のメニューを見ると、ビール大瓶(490円)、生ビール中(500円)、酒大とっくり(490円)、マッコリコップ(270円)などがある。ホッピーは無いようだ。
 もつ煮込み(380円)も頼もうと思ったが次のことを考え止めた。食べ物はやはり刺身など生ものが豊富である。
 左隣の男女3人の方が帰る。そこへ千円札をにぎりしめた男性がやってきた。お店のお姉さんを待っている様子。みんな秩序を守っているのだ。忍耐強い日本人がここにいる。
 この「石松」では長居は無用である。テーブルを拭き、整理をして立ち去ることにした。
 
 4時30分から4時50分まで20分ほどの滞在。支払った金額は720円であった。

 地下2階から1階のフロアにエスカレーターで上がり、西の端の階段から地上へ上がる。上がってすぐの道を入ってゆく。その向こうに酒場の迷宮である野毛の街があるのだ。

 (つづく)



桜木町 立ち飲み「石松」
住所 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 045-201-1320
定休日 不定休
営業時間  ?
交通 JR根岸線桜木町駅下車徒歩5分・横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩2分


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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酒場放浪記の影響力

はまちゃん様

居酒屋探偵DAITENです。

> 今日撮りためていた「酒場放浪記」を見ていたら、ココが出ていましたね。

そうですか、私も「酒場放浪記」を録画しながら見ておりました。
私が現在のように「居酒屋探偵」になってしまったのもこの番組の為だと思います。
撮りためた中では、板橋の「明星」が好きですね。面白い。
この中に登場する女性がブログ「板橋区のばら」のロザリーさんだったりします。
我が家で仲間で飲む時は過去の「酒場放浪記」を見ながら飲んだりします。
雑誌「古典酒場」さんイベントで居酒屋巡りのビデオを見て解説をしたり
するのは、「酒場放浪記」の影響なんでしょうね。


再び・・・

今日撮りためていた「酒場放浪記」を見ていたら、ココが出ていましたね。

やっぱり雰囲気良かったです。

チャンスがあれば行ってみたいです。

Re: 良いですね〜

はまちゃん様

居酒屋探偵DAITENです。

> こういう感じ好きです。
> 誰かがかならず儲け話してますよね。

そうですね、ギャンブルの話とか、誰かが儲けた話とか、損をした笑い話とか。
たしかに多いですね。そういう話は。みんな生きることに正直なんですね。

良いですね〜

こういう感じ好きです。

誰かがかならず儲け話してますよね。

自分は同じ店ばかりでなかなか新規開拓は無いので

これからは挑戦してみます〜
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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ブクログのパブー発表中の「居酒屋短編小説シリーズ」
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