武蔵小山 立呑み「晩杯屋」第2回
武蔵小山 立呑み「晩杯屋」 第2回



人気が出てしまい、混み合って入りにくくなってしまう店がある。その原因の一つを創り出しているのが、特に頼まれた訳でもないのに、感想を述べることで結果的に宣伝をしてしまう我々居酒屋ブロガーである。
前回の店を出た私とSAKURAは武蔵小山駅近くのそんな店のひとつにやってきた。その店とは、立ち呑み「晩杯屋」である。前にこちらのお店を紹介したのは、2009年9月2日の第254回であった。SAKURAは今回が始めてだったので、その外観を見ただけで喜んでいた。狭い角店の中を覗くと店内は一杯の様子。店の外側の2方向に突きだして狭い棚のようなカウンターが二つある。周りを囲んだビニールのカーテンが雨風を避け、寒さを和らげてくれている。しかし、今日は特別に寒い。時間も午後11時を15分ほど過ぎた深夜である。ビニールの中に入り、窓を開ける。お店の方が「12時までですがいいですか?」とおっしゃる。そういえば、以前は午後10時くらいで閉店のはずだった。いつ見ても一杯の人気店となってしまい、仕方なく営業時間を延長したのかもしれない。以前の開店時間、午前7時は午前8時に変えたとの噂であるが、それにしても長い営業時間だ。なんとなく、お店の方も疲れている様子である。
お疲れのところ申し訳ない・・・等と思いながら、私はホッピーセット(350円)を氷り無しで、SAKURAは赤ワイン(250円)をお願いした。小銭を窓の縁に並べて、そこから必要なだけお金をとってもらう形式である。
それにしても寒い。この気温の中、ホッピーを氷有りで飲む人は、よほどのホッピー逆原理主義者であると思う。
つまみは、まぐろ刺し(200円)と、たこぶつ(200円)を選んだ。まぐろはこちらのお店の名物である。これで200円は安い。これだけ寒い中でも生魚を選んでしまったのである。
さらに、あさりとさつまいもの煮物(130円)と、おでんからちくわぶ(60円)、大根(100円)をもらった。
ホッピーを飲んでいるうちに、やはり冷えたのかトイレに行きたくなった。こちらの店でトイレを借りるのは始めてである。これが面白かった。お店の方に聞くと、隣のバーとの間の狭い隙間の前まで連れて行かれた。屋根もない完全な外である。「手前から2つ目のドアがトイレです」と説明される。隙間を奥まで行くとドアがある。中はなかなか綺麗な作りの水洗トイレであった。
「大雨の日はトイレに行くのもたいへんだなあ」と思う。
深夜である。やはり、さらに寒くなってきた。お酒(190円)を熱燗でもらう。これも安い。さらにもう一杯もらうことにしてしまった。
午後11時15分から12時まで。支払った金額は1,670円。午前0時に外に出る。いや、最初から外にいたのであるからそれは間違い、店から離れるが正しいのかもしれない。水滴で曇ったガラス窓越しに温かい店内で楽しそうに飲んでいるお客さん達の顔が見えた。まるで『クリスマスキャロル』のワンシーンのようである。
※ ※ ※
追記 その後、営業時間が変わったようです。詳しいことはお問い合わせを。また、2号店が近くに出来ました。(2010.6)
武蔵小山 立呑み「晩杯屋(ばんぱいや)」
住所 東京都品川区小山3丁目
電話 03-3785-7635
定休日 無休
営業時間 11:00~22:00
交通 東急目黒線武蔵小山駅下車徒歩1分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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