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新馬場 立ち飲み「焼酎天国 菜花」

居酒屋探偵DAITENの生活 第326回 2010年2月28日(日)  【地域別】  【時間順】



※2010年3月1日 440,000カウント通過 感謝!


新馬場 立ち飲み「焼酎天国 菜花」


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 sakuraと待ち合わせたのはJR品川駅の構内であった。品川駅構内には居酒屋がある。何度か入ったことがあるけれど、今日はそこには入る気持ちになれなかった。京浜急行線沿線に行ってみたいと言うので電車に乗ろうとすると、とにかく歩きたいそうである。そこで、品川駅高輪口から外へ出て、目の前の第一京浜を南下、八つ山橋の交差点を左に曲がって、JRの線路の上の陸橋を渡り、京浜急行の踏切を渡って旧東海道を歩き始めた。
 京浜急行線と旧東海道は並んでいる。しばらく行くと左手に第165回で紹介した居酒屋「ほ志乃」があった。今日は土曜日なので休みの様子。さらに、北品川駅の東側を過ぎて、少しゆくと、右手の道を曲がってすぐの場所に第164回で紹介した居酒屋「おもや」が見えた。中に人の気配があったので、sakuraがお店の中をのぞいて聞いてみるとやはり休みであるとのこと。仕方なく旧東海道を進む。段々に京浜急行と旧東海道は離れてゆく。山手通りにぶつかり、東海道北品川という交差点を渡る。
 さらにすすんで目黒川を渡った。その先で右に曲がる。新馬場駅の南口から京浜急行に乗り、品川に戻るつもりであった。京浜急行のガードを上に見ながら右手を見ると南口の改札が見えた。その時、まっすぐ先の右手に看板の灯りを発見する。行ってみることにした。二人とも足早にその看板に近づいてゆく。看板には「立ち飲み 菜花」とある。
 あまり明るくない入口から中をのぞくと、立ち飲みテーブルに沢山の人の姿を発見した。二人とも小躍りする。まったくの偶然で立ち飲み店にたどり着いたのである。微笑みながらガラス戸を開けて中に入った。

 間口が狭い。店の真ん中には、店を左右に二分するカウンターが奥に向かって続いている。7、8人ほどの方々が立っておられた。我々が入ってゆくと、皆さんが少しずつづれてくださり、一番手前に二人分の空きスペースが出来た。お礼を言ってそこに二人で立った。カウンターの中にはマスターが一人。
 カウンター上には端から端まで焼酎の一升瓶が並んでいた。瓶に円いカラーシールが貼ってある。壁に説明書きがあって、白は300円、紺色は300円、赤は400円、黄色は400円、緑は500円と書いてある。
 sakuraは白くて円いカラーシールのさつま白波(300円)をお湯割りでお願いした。私は薩摩紅芋むら(300円)をロックでお願いする。
 つまみは、白菜漬(200円)を頼む。つまみは200円から250円の価格帯が多い。出てきた白菜漬の量はとても多く、これだけで酒が飲めてしまう。
 
 私は2杯目の焼酎を選んだ。栗焼酎おくりおくら(400円)をいただく。愛媛県の株式会社媛囃子(ひめばやし)「栗焼酎おくりおくら 地栗十割3年貯蔵」である。これが美味しかった。さらに、温とうふ(250円)をもらった。

 店内には「加地靖生遺作展」と銘打って、懐かしい感じの写真がたくさん飾ってあった。
 昨年の11月23日(月)から29日(日)には、世田谷美術館・清川泰次記念ギャラリー(小田急線成城学園から徒歩3分)という場所で「そこに笑顔があったー加地靖生遺作展」とい写真展が開かれたようである。どうやら、その時展示されていたものがここにあるようだ。
 写真の中の家族の笑顔がとても眩しい。こんどお店の比較的空いている時に来て、奥の方の写真も見たいと思う。
 
 やがて、ペリカン便でダンボール箱が届けられた。どうやら酒類のようである。マスターではなく、お客さんが代わりに受取りに行き、一本だけ抜いてマスターに渡していた。会話から「国分の前割」であることが解った。

 さらに、sakuraは芋焼酎神之川(300円)のお湯割を選ぶ。ここで、マスターが奄美大島の黒糖をくださった。これがうまいのである。ただ甘い黒糖ではない、ミネラルの苦みがちゃんと舌に残るのである。
 国分の前割の話をする。鹿児島県の国分酒造が作っているものである。前割りとは、あらかじめ焼酎と水を瓶の中で6:4とか5:5で割水をしておく方法のことである。話には聞いて知っていたけれど、目にするのは始めてだ。度数は15度くらいになる。日本酒のように、そのまま冷やして飲んだり、燗にして飲むのである。
 本当はそろそろ帰ろうかと思っていたのであるが、やはり誘惑に負けて、きたばかりの国分の前割(400円)を頼んでしまった。これがすっきりとしてうまいのである。
 
 マスターに名刺をいただいた。開店して1年半ほどとのこと。時々うまい焼酎を飲むイベントがあるそうで、常連の方々が集まるらしい。
 お勘定をお願いすると、2,150円であった。うまい焼酎5杯とつまみ2品で2,150円は安い。定休日は無いそうで、月に1回か2回土曜日に休む時があるとのことである。

 「どうやってたどりついたんですか?」とマスターがおっしゃる。「偶然です。なるべくネットとかを使わず、歩いていて偶然に見つけるのが好きなんです」と答えた。約1時間ほどの滞在。本当に偶然に良い酒場にぶつかるがあると我ながら思う。北品川の居酒屋がどこも休みであったことが結果的に良かった。
 
 近くを通る第一京浜道路に出て、「南馬場」というバス停からバスに乗り、大井町駅に向かった。

 後で調べてみると、この「菜花」さんの周囲は旧東海道品川宿だった場所らしくお寺が多いのである。列記してみると妙蓮寺、蓮長寺、本栄寺、本覚寺、願行寺、心海寺、常行寺、本光寺、清光寺、天龍寺、大龍寺、時宗海蔵寺、禅宗清光院、東海禅寺と、十四もお寺があるのだ。沢山の寺に囲まれた結界のような場所で、守られながらうまい焼酎を飲んだことになる。
 自分が居酒屋探偵でなければ、今回の店は人に教えなかったかもしれない。そんな気持ちにさせてくれる良いお店をまた発見してしまった。


  新馬場焼酎天国菜花看板

新馬場 立ち飲み「焼酎天国 菜花」
住所 東京都品川区南品川1-1-2
電話 03-5461-2339
定休 不定休 ※月に1回か2回土曜日に休むとのこと
営業時間 平日 17:00~23:00 日曜 17:00~22:00
交通 京浜急行線新馬場駅南口下車徒歩1分


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ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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