渋谷 立喰い「第三福ちゃん」
※2010年3月30日 460,000カウント通過 感謝!
渋谷 立喰い「第三福ちゃん」



渋谷駅近くで大事な用事を済ませ、その足で向かったのは、前を何度も通りながらいつも満員で入れなかった有名店である。京王井の頭線の渋谷駅西口改札から見える場所。店名は【立喰い 第三福ちゃん】である。立飲みではなく、立喰いと店名に付いているということは、飲ませるよりも食べさせる方に重きをおいているということに違いない。
魚料理を安い価格で提供する店である。但し、座る椅子は無く、立ったまま食べるのである。しかも、店内に「当店の飲食時間は一時間まで」と書かれてあり、一時間で店を出なければならない。でも、10人も入ればいっぱいになってしまうような狭い繁盛店には、あまり長居しない方が常識的である。
午後4時20分頃、店の前を通ってみると入口付近に空きがあった。気になる他の店の様子を見る為に一通り周辺を廻ってから再び店の前に行くとまだ空きがある。チャンスだ。透明な硝子サッシの扉を開けて中に入る。間口は狭く、店内は店を左右に二分するL字カウンターのみ。カウンターの外、右手に先輩の方々が4人ほど余裕をもって立っておられた。背後は人がやっと通ることが出来るほど。カウンターの中にはお母さん風の女性が二人いる。入ってすぐ、手前左端に立とうとすると、お母さん風の方から右手奥へすすむように言われる。奥のお客さんが微妙にずれてくれ、指定の場所に立つことが出来た。
まずは、燗酒(580円)をお願いする。二合徳利である。
注文したのは、ほたるいか(380円)である。燗酒を飲みながら待っていると、ほたるいかがやってくる。上に酢味噌がかかっている。こちらのお店の食べ物の量が多いことは、情報としてよく知っていたけれど、やはり実際に見ると驚かされた。ほたるいかを数えてみると25個あった。ほたるいかは大好きな食材である。ほたるいかを口に入れる。うまい。酒を飲む。さらに、ほたるいかを口に入れる。酒を飲む。うまい。酒がすすむのである。
次に、かつお塩(530円)を頼んだ。少ししてかつお塩はやってきた。「塩味がついてるから醤油かけないでえ~」とお母さんがおっしゃる。でも、実際に「お母さん」などと呼ぶと「あたしゃ、あんたのお母さんなんかじゃないよ」とか言われるかもしれない。
このかつおの登場もやはり、覚悟していた以上の驚きであった。かつおの切り身は12切れもある。それもかなり厚切りだ。かつお好きの私としては最高にうれしいけれど、そうではない一人客にとっては辛い一品かもしれない。
メニューを見ると、にしん(350円)、かれい(350円)、たら(210円)、さば(210円)など焼き魚も豊富。並びの方が注文したいかの天ぷらも美味しそうであった。最近、DHAが足りないと感じる方、魚好きで、思いっきり魚を食べたい方などには最適の店である。
お勘定をお願いすると「ちょっと待って」と言われた。忙しいのである。お母さん方とのうまいコミュニケーションを手に入れるには、やはり常連になるしかないと思う。居酒屋を探して都会を徘徊する居酒屋探偵DAITENには無理である。いつかまた、静かに入って静かに食べて帰ることにしよう。
携帯電話は禁止。「携帯電話がないと死んでしまうというような若者」にとっては無理かもしれない。
午後4時30分から4時55分まで25分間の滞在。お勘定は1,490円であった。
まだ日は高い。道玄坂を上がり、右手に口を開ける坂を登る。道頓堀劇場の前を通ってゆく。迷宮への入口である。気がつけば円山町に足を踏み入れていた。
(つづく)
渋谷 立喰い「第三福ちゃん」
住所 東京都渋谷区道玄坂1-6-9
電話 03-3476-4476
定休日 日曜日
営業時間 16:00~22:30
交通 JR渋谷駅徒歩3分・京王井の頭線渋谷駅西口下車徒歩30秒・地下鉄半蔵門線渋谷駅徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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