雪谷大塚 割烹「しぶや」第3回

居酒屋探偵DAITENの生活 第342回 2010年5月31日(月) 【地域別】  【時間順】



お知らせ 2013年2月の放火による火災の為、営業できなくなっていた「しぶや」さんが復旧工事を済ませ、2013年8月30日(金)開店しました。詳しくは、「しぶや」さんのブログをご覧下さい。(2013.9 新岳大典)



雪谷大塚 割烹「しぶや」 第3回


   雪谷大塚「しぶや」外観

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 ちょっとした用事を済ませた後に向かったのは、雪谷大塚の割烹「しぶや」である。
 居酒屋ファンの間では有名な番組、BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」の2010年5月17日放送分の中で、同店が紹介されたのである。やはり、良い店は「発見」されるのである。※再放送あり。
 雪谷大塚の割烹「しぶや」は昭和53年に営業を始めたというから30年以上の時を経たことになる。長い間、愛されてきた店である。当ブログでも初期の頃、2007年12月26日(水)第61回で紹介している。
 串焼き、鶏の唐揚げ(半身揚げ)、刺身類などが一通りあり、釜飯も食べることが出来るという私の一番好きなタイプの店である。ゆえに、時折家族や友人とうかがう。
 
 見れば提灯が新しくなっていた。緑色の暖簾も鮮やかな色となっている。やはり新しくなったのであろうか。その暖簾をくぐったのは午後8時20分頃であった。
 右手のL字カウンター席には先客の男性二人のみ。左手の小上がりの掘り炬燵席には、両親と幼稚園くらいの女の子の家族連れ、それから若いカップルである。一番手前の席は空いていた。 

 まずは、熱燗である。金陵一合(380円)をいただく。
 私の左隣の方のお話をマスターが聞いてあげている間は声をかけず、話が一区切りついたところで「焼き物いいですか?」と聞いてみた。
 「はい、どうぞ」といつものマスターの笑顔。
 ねぎま(120円)、かしら(120円)、自家製つくね(180円)を各1本ずつお願いする。ねぎまとかしらは塩、つくねはタレである。

 しばらくすると、男性の方が一人で入ってこられた。二人であることを告げ、どんどんツマミを頼んでゆく。迷わず選べることに感心してしまう。私は迷う。とにかく迷うのである。

 2杯目はレモンサワー(380円)である。3杯目にお酒をもう一杯飲むつもりで、時間がかかるであろうあゆ塩焼き(650円)を注文した。

 待ち合わせをされていた男性の相手の方が登場される。
 「テレビ見ましたよ」とマスターに言う。マスターが恥ずかしそうに笑っている。

 3杯目は、杜氏鑑一合(420円)を常温でいただく。杜氏鑑(とうじかん)は白鶴酒造のブランドである。

 壁を見るとコース料理で宴会をすすめている。なんと、好きな飲物を持ち込んでも良いとのこと。
 雪谷大塚には、酒、焼酎、梅酒、洋酒などあらゆる酒類を豊富に置いている橋和屋酒店があるので、何か好きな「銘酒」を買い込んでから宴会というのも良いかもしれない。

 あゆ塩焼きがやってきた。箸で全体を何度か押さえ、身離れをよくしてから口に運ぶ。実にお酒と合う。
 さらに、とん棒(180円)が何であるかマスターに聞く。
 「つくね、お食べになりましたよね、そちらは鳥のつくねなんですが、こちらはブタのつくねのようなものです。軟骨も入っていまして・・・」
 すぐに頼んでしまった。

 家族連れの皆さんが帰ってゆかれる。
 かわいいお嬢ちゃんが「ごちそうさまでした」とマスターに言う。マスターが「ありがとねえ」と言って微笑む。
 どんな時でも優しく柔らかいマスターの態度と雰囲気。それだけで癒されるのである。

 カウンター奥の壁に吉田類さんの写真を発見。
 
 「とん棒」がやってきた。
 「熱いので気を付けてくださいね」と言いながら渡してくれる。それでも熱々の状態を口に入れてしまった。やはり、熱い。しかし、うまい。そして、柔らかさの中に、時折やってくるコリコリとした歯触りが面白い。
 見ていたマスターが「熱かったでしょう・・・」と気に掛けてくれる。この気づかいがうれしい。

 午後8時20分から9時20分まで1時間ほどの滞在。お勘定は2,750円であった。マスターが笑顔で送りだしてくれる。居酒屋は値段の安さばかりではない。値段を付けることの出来ない付加価値が重要である。そのことを改めて感じさせられた。

  ※   ※   ※

 割烹「しぶや」の帰り、近くのコンビニエンスストアで雑誌「TOKYO 大衆酒場」を購入。我らが蒲田の女王kimimatsuさんからおすすめの本である。
 私が酒場歩きを本格的に始めるきっかけとなった「酒場放浪記」の吉田類氏、居酒屋ブログを始める際の手本とさせていただいた「居酒屋礼賛」の浜田信郎氏、そして、当ブログに第150回第151回第200回第201回第202回で登場していただいた「居酒屋考現学」の橋本健二先生。この3人の尊敬する皆さんの対談「人情酒場の愉しみ方」もあった。
 酒場ファンが好む要因がすべて盛り込まれている雑誌である。良い本だ。しかし、欠点がたった一つある。それは我らが大田区の店を一軒も紹介していないことである。



 第1回紹介 2007年12月26日(水)  第61回
 第2回紹介 2009年12月20日(日) 第294回


  雪谷大塚「しぶや」提灯 ← 新しい提灯

雪谷大塚 割烹「しぶや」
住所 東京都大田区南雪谷2-11-24
電話 03-3727-4177
交通 池上線雪谷大塚駅下車徒歩2分
公式サイト http://www.eva.hi-ho.ne.jp/su-ta-/sibuya/

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

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テーマ : 居酒屋
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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