神田 大衆割烹「大越」第2回
2016年末閉店
神田 大衆割烹「大越」 第2回




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前回と同じ、東京・両国のシアターΧ(カイ)で行われているチェーホフ生誕150年記念・第9回シアターΧ国際舞台芸術祭・IDTFに参加している芝居を見にいった。演目はロシアのモスクワにあるエトセトラ劇場の「人物たち」。チェーホフの短編小説を舞台化した作品である。
とにかく役者が凄い。エトセトラ劇場の主宰者、アレクサンドル・カリャーギンは国家勲章を受章したロシア屈指の名優。日本ではミハルコフ監督の映画『機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲』のプラトーノフ役で有名。ロシア共和国演劇人同盟議長でもある。相手役はモスクワ芸術座、ワフタンゴフ劇場、スタニスラフスキー劇場ほかで活躍した経験豊かな名優ウラジミール・シーモノフ。ロシア功労俳優でもある。
とにかく、動きが違う。テンションが違う。それでいて、繊細で端々にまで気を配られている。こういう一流の物を見せられると、日本の現状を見て考え込んでしまう。
良い芝居を見た時は劇場を早く立ち去りたい。共に芝居を見た友人で俳優のGAIと共に、両国駅近くでタクシーに乗り込み、向かったのは神田駅である。なぜ、わざわざ両国から神田なのかといえば、ここには2008年8月9日の第124回で紹介した大衆割烹「大越」があるのだ。その時、GAIと十数年ぶりの再会を果たしたのである。
「神田へ向かってください。居酒屋で飲みたいんですけど・・・」と言っただけなのに、タクシーの運転手さんは、大衆割烹「大越」から20メートルくらいの場所でちゃんと止めてくれた。
「大越」と書かれた白い暖簾をくぐって中に入る。盛況だ。入ってすぐ目の前の8人掛けのテーブルに座った。まずは、ハイボール(300円)とビール大瓶(500円)をもらう。「瓶ビールください」と言っただけなので、やはりスーパードライが来てしまった。壁を見ると「サッポロラガー」の文字がある。お通しは細切り大根の煮物のようなものであった。一人120円であろうか。ハイボールとビールで乾杯。
「失敗したなあ」と言いながらスーパードライを急いで片付けてしまうことにした。
つまみは、あら煮(350円)とホタルいか(300円)である。どちらもうまい。
さらに、大好物のあなご天麩羅(400円)も頼んでしまった。職人さんの技で衣に花が咲かせてある。サックリと揚がっていて美味しい。しかし、どちらかといえば、衣が少なめで身が分厚くしっとり感のある穴子天が好きである。
2杯目はホッピーセットを2つもらった。今日は黒を選んだ。ホッピーがやってくる。飲み始めてからホッピーの値段はどこにも書いていないことに気づいた。こういうケースはよくあるのである。ホッピーのポスターはあるのに値段が書いてないのである。お店の方にGAIが聞いてくれた。ホッピー瓶(外)が250円、ホッピー焼酎(中)が300円とのこと。セットで550円。こちらのお店では高価な飲み物である。
さらに、蛸ぶつ切(350円)をお願いする。ホッピーの中焼酎は半分以上GAIに進呈してしまい、緑茶割り(350円)を頼んだ。
さきほどのスーパードライの余韻を払拭する為、サッポロラガービール大瓶(500円)をもらう。やはりこちらがうまいと意見一致。
小あじ唐揚げ(280円)をもらう。小あじも大好物である。煮魚、ほたるいか、穴子、蛸、小あじと魚介類をたくさん食べることが出来た。最後にサッポロラガーをもう一本飲んで締めることにする。
午後9時30分から11時まで1時間半の滞在。お勘定は二人で5,170円である。
2年近く前に再会できた友人GAIと良い芝居を見て、良い居酒屋で楽しい時を過ごすことが出来た。今日も幸せな夜であった。
※ ※ ※
因みにGAIは、6月10日に放送されたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第64回に出演していた。あと2回ほど出演シーンがあるらしい。ここのところ、長い間中断していた俳優としての生活を彼は再び始めたのである。お互い頑張らなければと励まし合う親父たちであった。
神田 大衆割烹「大越」
東京都千代田区鍛冶町2-14-3
電話03-3254-4053
定休日 日曜祝祭日
営業時間 平日 11:00~23:00 土曜 11:00~22:00
交通 JR神田駅徒歩1分。JRガード下。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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