武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)
居酒屋探偵DAITENの生活 第354回 2010年7月24日(土) 【地域別】 【時間順】
武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)

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土曜日の午後である。用事を済ませた後、東横線の武蔵小杉へ向かった。酷暑の中、ずいぶん巡り巡ってからやっと入った店は、始めての訪問でありながら、どこか見覚えのある店であった。東急東横線の武蔵小杉駅南口の改札を出て、東急ストア脇の通路を行くと小さな駅前広場に出る。目の前を見ると「センターロード小杉」と書かれた黄色いアーケード看板が見える。その看板の下をくぐって路地に入り、右手のさらに細い路地との角に、その店、割烹「こすぎ」はある。
店の外側にどこかで見た看板がある。そこには、「オールタイム大サービス、ビール(大瓶)・・・390円、レモンサワー・・・100円、チューハイ・・・100円」と書かれている。店の前には「レモンサワー、チューハイ、オールタイム100円」という手作りの大きな看板も置いてある。学祭の模擬店の看板を思い出した。
東急東横線の中目黒あたりで飲むことの多い方は、すぐに気づかれるかもしれない。「割烹こすぎ」という店名ではあるけれど、実は中目黒と祐天寺を中心に展開する地域居酒屋チェーン「大樽」の支店なのである。
営業時間は4時30分から24時となっており、年中無休である。しかし、店に入ったのは午後3時15分であった。土曜だけかもしれないけれど、早く店を開けてしまい開店準備をしているのである。実際に調味料を入れ替えたり、割り箸を追加したりしながら注文に応えていた。
店内に流れるのは演歌。北島三郎や藤圭子である。店内で働くのは、中目黒の店がそうであるように、インド系の女性である。中目黒の店で見たことのある顔だ。この人は日本語が上手である。
一杯目はホッピー(400円)にする。原理主義的に飲もうと思い、氷を2、3個だけ入れてもらう。しかし、実際には冷えた生ビール用ジョッキに焼酎を入れて、冷えたホッピーと共に出してくれた。
竹輪や野菜をマヨネーズであえたお通し(200円)が来る。もつ煮込み(330円)を頼む。シロと根菜類をよく煮たもので、量もちゃんとある。
ほぼ正方形の店内。入って左側には大きな長テーブルがひとつ。テーブルの右側にだけ椅子を8個ならべてカウンター席のように使っている。一番奥に4人掛テーブルが2つ。中央に6人掛けテーブルが6卓、8人掛けが1卓。右側の小上がりは四人掛けが四つ。一階だけで70人以上が座れる計算になる。入って左手には二階へあがる階段もある。二階席も広いのであろうか。置かれているテーブルや椅子にバラバラなものが使われている点も含め、中目黒や祐天寺の「大樽」の各支店にとても似ている。まるで「海の家」のような簡易な作りである。
冷やしトマト(330円)を頼んだ。
店内には、6人席の一つにギャンブルの作戦会議中の3名の皆さん。壁際の席に男性客が1人。その方は店内の様子をデジタルカメラに納めていらっしゃった。
しばらくして、3人連れの方が二組来られ、テーブル席とこあがり席に座られた。
2杯目はチューハイ(100円)を頼む。ジョッキに入って出てくる。健康に良い濃さである。
壁を見るとメニューは無数にある。安い価格のメニューもたくさんあるけれど、中にはエビと野菜のラー油炒め(680円)など700円前後の少し高めのメニューもある。
入口に杖をついた人生の大先輩の方がやってきた。お店の女性が迎えにゆく。何か質問をされたようだ。女性がその場を離れると、私と同じ6人席の向こう端に1人で座られた。目が合うと軽く会釈をされる。私も会釈をした。
しかし、女性が戻ってきて、大先輩を少し離れた別の席に連れて行ってしまった。その席の方が椅子やテーブルの配置からいって、帰る時も出やすいのかもしれない。
「瓶ビールですか?」と聞く女性。常連の方に違いない。サッポロ黒ラベルは450円である。
「(うなずいて)今日は早いね」
「今日は3時からです・・・うなぎの蒲焼きと瓶ビールですね」
大先輩は、うなぎ蒲焼き(530円)も頼んだようである。もしかしたら、店に入ってきてうなぎの蒲焼きの有無を聞かれたのかもしれない。
そういえば、明日は土用の丑の日である。近くには、第22回や第136回で紹介したうなぎを食べさせるお店があったことを思い出した。しかし、時間も早いのでまだ開店していないに違いない。
お勘定をお願いする。2杯2品とお通しで1,360円であった。午後3時15分から4時5分まで50分ほどの滞在。
外に出て、東急東横線の西側の道を歩いてみた。武蔵小杉駅周辺は大規模再開発の真っ最中である。その中でも南武線の南側であり、東急東横線の西側にあたる地区には2012年10月に地上37階地下3階のビルが建つそうである。下層階は商業施設や図書館が入り、上層階はマンションになるという。武蔵小杉駅周辺の再開発の中でも最も注目される建物ではないだろうか。この出現によって、ついに武蔵小杉はまったく違う街になってしまうに違いない。
※ ※ ※
この後、別の街のある店に入ってみた。ずっと前から気になっていた店である。店の構えもシステムもとても変わっている。しかし、難易度があまりに高いと判断して記事の掲載は見送った。

武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)
住所 神奈川県川崎市中原区小杉町3-430-1
電話 044-722-3556
定休日 無休
営業時間 16:30~24:00
交通 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅南口徒歩1分/JR武蔵小杉駅改札より徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)




土曜日の午後である。用事を済ませた後、東横線の武蔵小杉へ向かった。酷暑の中、ずいぶん巡り巡ってからやっと入った店は、始めての訪問でありながら、どこか見覚えのある店であった。東急東横線の武蔵小杉駅南口の改札を出て、東急ストア脇の通路を行くと小さな駅前広場に出る。目の前を見ると「センターロード小杉」と書かれた黄色いアーケード看板が見える。その看板の下をくぐって路地に入り、右手のさらに細い路地との角に、その店、割烹「こすぎ」はある。
店の外側にどこかで見た看板がある。そこには、「オールタイム大サービス、ビール(大瓶)・・・390円、レモンサワー・・・100円、チューハイ・・・100円」と書かれている。店の前には「レモンサワー、チューハイ、オールタイム100円」という手作りの大きな看板も置いてある。学祭の模擬店の看板を思い出した。
東急東横線の中目黒あたりで飲むことの多い方は、すぐに気づかれるかもしれない。「割烹こすぎ」という店名ではあるけれど、実は中目黒と祐天寺を中心に展開する地域居酒屋チェーン「大樽」の支店なのである。
営業時間は4時30分から24時となっており、年中無休である。しかし、店に入ったのは午後3時15分であった。土曜だけかもしれないけれど、早く店を開けてしまい開店準備をしているのである。実際に調味料を入れ替えたり、割り箸を追加したりしながら注文に応えていた。
店内に流れるのは演歌。北島三郎や藤圭子である。店内で働くのは、中目黒の店がそうであるように、インド系の女性である。中目黒の店で見たことのある顔だ。この人は日本語が上手である。
一杯目はホッピー(400円)にする。原理主義的に飲もうと思い、氷を2、3個だけ入れてもらう。しかし、実際には冷えた生ビール用ジョッキに焼酎を入れて、冷えたホッピーと共に出してくれた。
竹輪や野菜をマヨネーズであえたお通し(200円)が来る。もつ煮込み(330円)を頼む。シロと根菜類をよく煮たもので、量もちゃんとある。
ほぼ正方形の店内。入って左側には大きな長テーブルがひとつ。テーブルの右側にだけ椅子を8個ならべてカウンター席のように使っている。一番奥に4人掛テーブルが2つ。中央に6人掛けテーブルが6卓、8人掛けが1卓。右側の小上がりは四人掛けが四つ。一階だけで70人以上が座れる計算になる。入って左手には二階へあがる階段もある。二階席も広いのであろうか。置かれているテーブルや椅子にバラバラなものが使われている点も含め、中目黒や祐天寺の「大樽」の各支店にとても似ている。まるで「海の家」のような簡易な作りである。
冷やしトマト(330円)を頼んだ。
店内には、6人席の一つにギャンブルの作戦会議中の3名の皆さん。壁際の席に男性客が1人。その方は店内の様子をデジタルカメラに納めていらっしゃった。
しばらくして、3人連れの方が二組来られ、テーブル席とこあがり席に座られた。
2杯目はチューハイ(100円)を頼む。ジョッキに入って出てくる。健康に良い濃さである。
壁を見るとメニューは無数にある。安い価格のメニューもたくさんあるけれど、中にはエビと野菜のラー油炒め(680円)など700円前後の少し高めのメニューもある。
入口に杖をついた人生の大先輩の方がやってきた。お店の女性が迎えにゆく。何か質問をされたようだ。女性がその場を離れると、私と同じ6人席の向こう端に1人で座られた。目が合うと軽く会釈をされる。私も会釈をした。
しかし、女性が戻ってきて、大先輩を少し離れた別の席に連れて行ってしまった。その席の方が椅子やテーブルの配置からいって、帰る時も出やすいのかもしれない。
「瓶ビールですか?」と聞く女性。常連の方に違いない。サッポロ黒ラベルは450円である。
「(うなずいて)今日は早いね」
「今日は3時からです・・・うなぎの蒲焼きと瓶ビールですね」
大先輩は、うなぎ蒲焼き(530円)も頼んだようである。もしかしたら、店に入ってきてうなぎの蒲焼きの有無を聞かれたのかもしれない。
そういえば、明日は土用の丑の日である。近くには、第22回や第136回で紹介したうなぎを食べさせるお店があったことを思い出した。しかし、時間も早いのでまだ開店していないに違いない。
お勘定をお願いする。2杯2品とお通しで1,360円であった。午後3時15分から4時5分まで50分ほどの滞在。
外に出て、東急東横線の西側の道を歩いてみた。武蔵小杉駅周辺は大規模再開発の真っ最中である。その中でも南武線の南側であり、東急東横線の西側にあたる地区には2012年10月に地上37階地下3階のビルが建つそうである。下層階は商業施設や図書館が入り、上層階はマンションになるという。武蔵小杉駅周辺の再開発の中でも最も注目される建物ではないだろうか。この出現によって、ついに武蔵小杉はまったく違う街になってしまうに違いない。
※ ※ ※
この後、別の街のある店に入ってみた。ずっと前から気になっていた店である。店の構えもシステムもとても変わっている。しかし、難易度があまりに高いと判断して記事の掲載は見送った。

武蔵小杉 割烹「こすぎ」(大樽)
住所 神奈川県川崎市中原区小杉町3-430-1
電話 044-722-3556
定休日 無休
営業時間 16:30~24:00
交通 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅南口徒歩1分/JR武蔵小杉駅改札より徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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Re: 小杉センターロード